JP2011106517A - 防錆装置 - Google Patents

防錆装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011106517A
JP2011106517A JP2009260406A JP2009260406A JP2011106517A JP 2011106517 A JP2011106517 A JP 2011106517A JP 2009260406 A JP2009260406 A JP 2009260406A JP 2009260406 A JP2009260406 A JP 2009260406A JP 2011106517 A JP2011106517 A JP 2011106517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rust
cover
locking
rust preventive
cut surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009260406A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Kikuchi
昇 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Koki Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Koki Co Ltd filed Critical Cosmo Koki Co Ltd
Priority to JP2009260406A priority Critical patent/JP2011106517A/ja
Publication of JP2011106517A publication Critical patent/JP2011106517A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

【課題】移動部が切断面から離脱方向に向けて移動することによる防錆カバーの切断面からの離脱を防ぎ、防錆カバーを切断面に安定的に配設できる防錆装置を提供すること。
【解決手段】防錆操作体6は、防錆カバー5を保持可能な保持部8と、保持部8を切断面1aに向けて移動させる移動部9と、を備えているとともに、保持部8には、防錆カバー5を係止する第1係止手段11が設けられ、防錆カバー5には、防錆カバー5を既設流体管1に対して第1係止手段11の防錆カバー5を係止する係止力よりも大きな係止力で係止可能な第2係止手段5cが設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、筐体内において、不断流状態で切断された既設流体管の切断面に防錆カバーを当接保持させることで切断面を防錆する防錆操作体を備える防錆装置に関する。
従来、不断流状態で切断された既設流体管の切断残置管部の切断面に、防錆カバーを装着することによって切断面の防錆を行うカバー装着機(防錆装置)としては、防錆カバーを保持するカバー保持部と、このカバー保持部を押圧するための流体圧シリンダ(移動部)を備えており、切断残置管部間に配置されたカバー装着機から流体圧シリンダによってカバー保持部を切断残置管部の切断面に対して押圧し、切断残置管部の切断面を防錆カバーの環状凹部に挿入させるとともに、環状凹部内に設けられた弾性シール突起を切断残置管部に圧接させることで切断残置管部の切断面の防錆を行っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−8120号公報(第13頁、第9図)
しかしながら、特許文献1にあっては、環状凹部に切断残置管部の切断面を挿入した後に流体圧シリンダ(移動部)を切断残置管部の切断面から離脱する方向に引き戻すと、防錆カバーとカバー保持部との間に生じる摩擦力が、弾性シール突起が切断残置管部に圧接することで生じる摩擦力よりも大きな力で対抗してはたらく場合、防錆カバーが流体圧シリンダの引き戻しに伴いカバー保持部内に保持されたまま切断面から離脱方向に引き戻されてしまい、防錆カバーを安定的に配設できないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、移動部が切断面から離脱方向に向けて移動することによる防錆カバーの切断面からの離脱を防ぎ、防錆カバーを切断面に安定的に配設できる防錆装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の防錆装置は、
既設流体管を密封した筐体と、該筐体の上部を開閉可能とする弁体と、前記筐体に対して前記弁体を介して密封状に接続される作業ケースと、該作業ケース内に配置された環状の防錆カバーと、該防錆カバーを保持するとともに前記筐体内と前記作業ケース内との間を上下動し、前記筐体内において、不断流状態で切断された前記既設流体管の切断面に前記防錆カバーを当接保持させることで前記切断面を防錆する防錆操作体と、を備える防錆装置であって、
前記防錆操作体は、前記防錆カバーを保持可能な保持部と、該保持部を前記切断面に向けて移動させる移動部と、を備えているとともに、前記保持部には、前記防錆カバーを係止する第1係止手段が設けられ、前記防錆カバーには、前記防錆カバーを前記既設流体管に対して前記第1係止手段の前記防錆カバーを係止する係止力よりも大きな係止力で係止可能な第2係止手段が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆操作体は、第1係止手段によって保持部に対して係止されることで、防錆操作体が不断流状態である筐体内に配置されても、防錆カバーの配置を既設流体管内の流体の流れに抗して保つことができるとともに、防錆カバーを既設流体管の切断面に当接保持させる際には、移動部の移動によって防錆カバーを第1係止手段に係止された状態で切断面に当接保持するまで防錆カバーを安定保持して位置させることができ、防錆カバーが切断面に当接保持された状態から移動部が切断面からの離脱方向に向けて引き戻される際には、防錆カバーには、第1係止手段によって切断面からの離脱方向に向けて引き戻す係止力に抗して、この係止力よりも大きな既設流体管に対しての第2係止手段による係止力がはたらくので、第1係止手段による保持部に対しての防錆カバーの係止のみが解除され、防錆カバーは、移動部につられて切断面からの離脱方向に向けて移動することなく、安定的に切断面からの防錆カバーの離脱を防ぐことができる。
本発明の防錆装置は、
前記第1係止手段は、その弾性力を前記係止力として前記防錆カバーを係止していることを特徴としている。
この特徴によれば、第1係止手段の弾性力を調整することによって、防錆カバーに対する係止力を最適なものとすることができる。
本発明の防錆装置は、
前記防錆カバーには、前記切断面に当接して防錆する防錆部が設けられており、前記第2係止手段は、前記防錆部の弾性力よりも強い係止力を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆部を切断面に当接保持させることで、防錆部の有する弾性力によって防錆カバーに防錆カバーが切断面から離脱する方向を向く反力が発生しても、確実に第2係止手段がこの反力よりも強い係止力によって既設流体管に係止し、防錆カバーの切断面への当接保持を維持することができる。
本発明の防錆装置は、
前記筐体と前記防錆操作体との間には、前記防錆操作体を前記筐体内の配置位置まで上下方向にガイドするガイド手段を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆操作体を作業ケース内から筐体内に移動させる際に、防錆操作体を、既設流体管内を流れる流体の影響を受けることなく筐体内の配置位置までガイドすることができる。
実施例における切断された既設流体管を示す一部破断平面図である。 防錆操作体が作業ケース内に配置されている状態の防錆装置を示す部分断面図である。 防錆操作体が筐体内に配置された状態の防錆装置を示す断面図である。 図3における防錆装置のA−A断面図である。 (a)は、防錆カバーを示す正面図であり、(b)は、図5(a)における防錆カバーのB−B断面図であり、(c)は、防錆カバーを示す背面図である。 (a)は、防錆操作体を示す側面図であり、(b)は、防錆操作体の縦断側面図である。 (a)は、防錆カバーを切断面に対向配置した状態を示す断面図であり、(b)は、防錆カバーが切断面に当接保持された状態を示す断面図であり、(c)は、第1係止部材の防錆カバーへの係止が解除された状態を示す断面図である。
本発明に係る防錆装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る防錆装置につき、図1から図7を参照して説明する。尚、本実施例では、既設流体管の管軸方向と水平方向で直交する方向を防錆装置の左右幅方向として説明する。
図1の符号1は、本発明の防錆装置が適用される既設流体管である。この既設流体管1は、例えば、内部に流体としての上水が流れている水道管であり、この既設流体管1に新たな弁体等を設けるために、所定箇所を図示しないホールソー等の切削工具によって切断されている。
図1及び図2に示すように、先ず既設流体管1には、既設流体管1を水密に密封するための筐体2が取り付けられる。この筐体2の上部には、水平方向にスライド移動することで筐体2内を開閉自在とする弁体3aを備えた仕切部3が水密に取り付けられている。
この仕切部3の上端部に図示しないホールソーを備えた作業筐体を水密に取り付け、弁体3aを開放した状態でホールソーを下方に向けて移動させることで、既設流体管1を不断流状態で切断する。したがって、既設流体管1の切断面1aは、ホールソーによって切断されたことで平面視円弧状に形成されている。
既設流体管1を切断した後は、ホールソーと既設流体管1の切断片とを作業筐体内に収納した後に弁体3aを閉塞し、作業筐体を仕切部3から取り外すことで既設流体管1の切断作業を終了する。このとき、既設流体管1は、切断された状態で筐体2と仕切部3とで水密に密封されている。
本発明の防錆装置は、前述のようにして筐体2内で切断された既設流体管1の切断面1aを防錆するための装置である。
図2に示すように、仕切部3の上端部には作業ケース4が水密に取り付けられている。この作業ケース4内には、既設流体管1の切断面1a,1aを防錆するための防錆カバー5,5が、防錆操作体6に保持された状態で配置されている。また、作業ケース4の中央上部には、上下方向を向く貫通孔4a形成されている。
更に、作業ケース4の上端部には、上下方向を向く筒体7aと、この筒体7a内に挿通配置された操作棒7bと、が設けられている。この操作棒7bは、筒体7a内で水平方向に回動可能となっているとともに、筒体7aと操作棒7bとの間は水密に保たれている。また、筒体7aは、貫通孔4aを介して作業ケース4内に下部側が挿通配置されており、防錆操作体6は、筒体7aを介して作業ケース4内に配置された操作棒7bの下部によって吊持されている。尚、筒体7aと貫通孔4aとの間には、図示しないパッキンが設けられており、筒体7aと貫通孔4aとの間を水密に保っている。
この状態から図3に示すように、弁体3aを開放した後に使用者が筒体7aを操作棒7bとともに下方に向けて押し込むことで、防錆操作体6に保持されている防錆カバー5は、既設流体管1の切断面1a,1aと対向する位置に配置されるようになっている。
図6(a)及び図6(b)に示すように、防錆操作体6は、防錆カバー5が挿嵌保持される一対の保持部8,8と、両保持部8,8を既設流体管1の切断面1aに向けて移動させる本発明における移動部としてのジャッキ9と、このジャッキ9を内部に備え両保持部8,8の切断面1aへの移動をガイドするためのガイド部10と、から構成されている。図6(a)に示すように、これら一対の保持部8,8とジャッキ9及びガイド部10は、操作棒7bを中心として図示左右略対称に設けられており、以下、図示左右一方側の構造を説明する。
ガイド部10は、その中心軸が既設流体管1の管軸方向と同一方向を向く枠状に形成されている。ガイド部10の内周面の中心軸方向側の端部には、ガイド部10の中心軸方向の外方側に向けてキー溝10aが上下一対となって形成されている。また、ガイド部10の中心軸方向側の端部の下部には、防錆操作体6を筐体2内に配置するために筐体2内の底面と当接する脚部10bが設けられており、この脚部10bの底面には、ゴム片10gが貼り付けられている。
更に、図4及び図6(a)に示すように、ガイド部10の左右幅方向の両外側下端部には、ガイド部10の左右幅方向を向く一対のガイド片10f,10fが、ガイド部10の中心軸方向に対向して設けられている。
一方、図3及び図4に示すように、筐体2の左右幅方向側の内側面には、上方から下方にかけてガイド突条2aが、ガイド部10の中心軸方向に対向して設けられている。これらガイド突条2aのガイド部10の中心軸方向側の幅寸法は、両ガイド片10f,10f間の対向する側面間の幅寸法よりも短寸に形成されており、防錆カバー5を既設流体管1の切断面1aと対向する位置に配置させる際に、両ガイド片10f,10f間にガイド突条2aを配置することによって、防錆操作体6の脚部10bを既設流体管1内を流れる流体の影響を受けることなく筐体2内の底面に当接させることができる。つまり、これら両ガイド片10f,10fとガイド突条2aとは、本発明におけるガイド手段を構成している。
図6(b)に示すように、ガイド部10の中央の上部と下部とには、略同軸に上下方向を向く貫通孔10d,10eが形成されている。これら貫通孔10d,10eを介して操作棒7bの下部がガイド部10内に挿通配置されている。このガイド部10内に配置された操作棒7bの下部は、右螺子が形成された軸部7cに形成されている。尚、筒体7aは、下端部をガイド部10の上端部にボルトによって接続することによってガイド部10を吊持している。更に尚、操作棒7bの下端部は、貫通孔10eを介してガイド部10の下方に配置されており、この操作棒7bの下端部にボルト12が螺着されることで、操作棒7bは、ガイド部10に対しても水平方向に回動可能となっている。
保持部8は、既設流体管1の管軸方向を向き、ガイド部10よりも短寸であるとともに既設流体管1の直径と略同寸の上下幅寸法を有している垂直片8bと、この垂直片8bの上下幅方向の略中央部から左右幅方向に向けて延設される一対の水平片8cと、から構成されている。垂直片8bの上下端部には、ガイド部10に形成されたキー溝10a内に挿入可能なスライド突部8aが設けられており、保持部8は、このスライド突部8aをキー溝10a内に配置した状態でガイド部10内の管軸方向側の両端部に配置されている。
このため、保持部8は、キー溝10a内でスライド突部8aを移動させることによって、図7(a)に示すガイド部10内に収容されている収容位置と、図7(b)に示す防錆カバー5を既設流体管1の切断面1aに当接保持させる移動位置との間でスライド移動可能となっている。
また、垂直片8bと水平片8cとのガイド部10の中心軸方向側の外側端部には、ガイド部10の中心軸方向の外方側に向けて本発明における第1係止手段としての第1係止部材11がそれぞれ突設されている。これら第1係止部材11は、弾性力を有するバネ鋼等の薄板状の弾性体により構成されており、第1係止部材11の先端部は、ガイド部10の中心方向に向けて略円弧状に屈曲形成された屈曲部11aに形成されている。尚、これら第1係止部材11の弾性力は、予め使用者が両屈曲部11aを垂直片8bの上下幅方向側の中央及び水平片8cの左右幅方向側の中央に近接する方向、または離間する方向に向けて撓ませておくことによって調整が可能となっている。
ジャッキ9は、ガイド部10内の略中央に配置されている。このジャッキ9は、操作棒7bの軸部7cに螺着されている螺着部9aと、一端が螺着部9aに設けられた左右幅方向を向く枢軸13aによって回動自在に枢支された一対のアーム9bと、から構成されており、各アーム9b,9bの他端は、ガイド部10内で対向配置されている垂直片8bにそれぞれ左右幅方向を向く枢軸13bによって回動自在に枢支されている。
このため、ジャッキ9は、使用者が操作棒7bを水平方向に回動操作することによって行われる両螺着部9aの軸部7cにおける上下動を、両保持部8のガイド部10の中心軸方向側の両側方への移動に変換することができるようになっている。
図5(a)と図5(b)及び図7(a)に示すように、防錆カバー5は、切断面1aを全周に亘って防錆するための本発明における防錆部としての防錆ゴム5aと、既設流体管1の外周面に係止することで防錆カバー5の切断面1aからの離脱を阻止する本発明における第2係止手段としての第2係止部材5cと、これら防錆ゴム5aと第2係止部材5cとが固着されるガイドリング5dと、から構成されている。
ガイドリング5dは、スチール等の金属材により構成されており、外径が垂直片8bの管軸方向側の両端部の上下幅寸法と略同一の環状に形成されているとともに、切断面1a及び保持部8の管軸方向側の端部との全周に亘って略同一の曲線状に形成されている。
図5(b)及び図5(c)に示すように、ガイドリング5dの外周面には、第2係止部材5cが等間隔に複数枚(本実施例では4枚)溶接等により固着されている。これら第2係止部材5cは、第1係止部材11及び防錆ゴム5aよりも大きな弾性力を有するバネ鋼等の薄板状の弾性体により構成されている。また、これら第2係止部材5cの後端部は、ガイドリング5dの背面に当接するように縮径方向に向けて屈曲形成された押板部5eに形成されているとともに、第2係止部材5cの先端部は、ガイドリング5dの中心軸に向けて略円弧状に屈曲形成された屈曲部5fに形成されている。
更に、ガイドリング5dの内周面における押板部5eの正面側には、環状に形成された防錆ゴム5aが配置されている。この防錆ゴム5aは、押板部5eの正面とガイドリング5dの内周面とに接着剤等により固着されており、防錆ゴム5aの正面側は、切断面1aに全周に亘って当接する曲面に形成されている。
このように構成された防錆カバー5は、図7(a)に示すように、ガイド部10の収容位置に配置された各保持部8の管軸方向側の端部に対して背面側から第1係止部材11を保持部8の外側方に向けて押圧し、弾性変形させた状態で挿嵌されている。このため、保持部8は、第1係止部材11で防錆カバー5からの押圧で生じる防錆カバー5の縮径方向を向く弾性力を係止力として、屈曲部11aをガイドリング5dの外周面に当接させることで、防錆カバー5を保持している。
次に、このように防錆カバー5を保持した防錆操作体6による切断面1aへの防錆動作について説明する。尚、本実施例では既設流体管1の対向する切断面1aの双方に同時に防錆が行われるが、同一の動作につき一方の切断面1aに対しての防錆についてのみ説明する。
先ず、図2及び図3に示すように、使用者は、弁体3aを開放するとともに、筒体7aを操作棒7bとともに下方に向けて押し込むことによって、防錆カバー5を保持した状態の防錆操作体6を筐体2内に配置する。このとき、防錆カバー5は、ガイドリング5dの
外周面を垂直片8b及び両水平片8cに設けられた第1係止部材11の屈曲部11aによって係止されているので、既設流体管1内を流れる流体等の抵抗によって保持部8から脱落することが防止されている。
また、図3及び図4に示すように、防錆操作体6は、両ガイド片10f,10f間にガイド突条2aを挿通させながら脚部10bをゴム片10gを介して筐体2の底面に当接させることによって、既設流体管1内を流れる流体等の抵抗に影響されること無く、防錆カバー5と切断面1aとが対向する(図7(a)参照)配置位置に配置されるようになっている。
加えて、脚部10bは、ゴム片10gを介して筐体2の底面に当接するので、脚部10bが直接筐体2の底面に当接することで筐体2の底面が傷つくことが防止されている。更に、防錆操作体6は、配置位置に配置された後も、両ガイド片10f,10f間にガイド突条2aが配置されていることと、脚部10bがゴム片10gを介して筐体2の底面に当接していることによって、継続して既設流体管1内を流れる流体等の抵抗に影響されること無く筐体2内での配置位置を確保し続けることができるようになっている。
この状態から、図7(a)及び図7(b)に示すように、使用者は、操作棒7bを水平方向に回動させることによって、保持部8を収容位置から移動位置まで移動させる。この保持部8の収容位置から移動位置までの移動によって、防錆カバー5は、切断面1aに向けて移動がなされる。このとき、第2係止部材5cは、屈曲部5fが切断面1aに当接するとともに、保持部8の移動位置に向けての移動によって切断面1aと既設流体管1の外周面によって防錆カバー5の拡径方向に向けて押圧されることで弾性変形する。
そして、図7(b)に示すように、第2係止部材5cが弾性変形した状態から更に保持部8を移動位置まで移動させることで、防錆ゴム5aを押板部5eを介して切断面1aに向けて押圧し、防錆ゴム5aの正面と切断面1aとを当接させる。
このとき、第2係止部材5cは、既設流体管1の外周面に弾性変形で生じた既設流体管1の縮径方向を向く弾性力を係止力として、屈曲部5fを既設流体管1の外周面に当接させることで、防錆カバー5を切断面1aに対して当接保持している。
防錆カバー5を切断面に対して当接保持させた後には、図7(c)に示すように、使用者は、防錆カバー5を切断面1aに向けて移動させるときとは逆方向に操作棒7bを回動させ、保持部8を移動位置から収容位置まで移動させ、切断面1aへの防錆動作が完了する。
このとき、防錆カバー5には、保持部8が収容位置に向けて移動することで、第1係止部材11から収容位置に向く力がはたらくが、前述したように、第1係止部材11の弾性力よりも第2係止部材5cの弾性力の方が強いため、第2係止部材5cの既設流体管1に対する係止が維持されることで防錆カバー5の切断面1aに対しての当接保持が維持され、一方の第1係止部材11の防錆カバー5に対する係止は、保持部8が収容位置に向けて移動することによって、第1係止部材11が弾性変形しながら解除される。
また、これら一連の防錆動作では、保持部8が弾性部材である防錆ゴム5aではなく押板部5eを切断面1aに向けて押圧することで、ジャッキ9による防錆カバー5への圧力を損失無く伝達し、防錆ゴム5aの正面を切断面1aに対して確実に当接させることができる。
尚、本実施例では、各第2係止部材5cの後端部を屈曲形成することで押板部5eに形成したが、第2係止部材5cを防錆ゴム5aと略同径の環状に形成した押板部と、この押板部の外側周端縁から正面側に向けて延設された屈曲部5fと、から構成することで押板部が保持部8から受ける圧力を全周に亘って均一化させ、防錆ゴム5aの正面を切断面1aに対してむら無く当接させるようにしてもよい。
更に、この防錆動作が、対向する既設流体管1の両切断面1aに同時に行われることによって、一方の保持部8が防錆ゴム5aを切断面1aに向けて押圧する力の反力を他方の保持部8が防錆ゴム5aを切断面1aに向けて押圧する力に加えることができるので、より密接に防錆ゴム5aを切断面1aに当接させることができる。
尚、防錆カバー5には、防錆ゴム5aを切断面1aに当接保持させることによって、防錆ゴム5aの有する弾性力により切断面1aから離脱する方向を向く反力が発生するが、第2係止部材5cが防錆ゴム5aの弾性力よりも強い弾性力によって既設流体管1の外周面に係止しているので、防錆ゴム5aの弾性力に抗して防錆カバー5の切断面1aへの当接保持を維持することができる。
以上、本実施例における防錆装置にあっては、防錆操作体6は、防錆カバー5を保持可能な保持部8と、保持部8を切断面1aに向けて移動させるジャッキ9と、を備えているとともに、保持部8には、防錆カバー5を係止する第1係止部材11が設けられ、防錆カバー5には、防錆カバー5を既設流体管1に対して第1係止部材11の防錆カバー5を係止する係止力よりも大きな係止力で係止可能な第2係止部材5cが設けられているので、防錆操作体6は、第1係止部材11によって保持部8に対して係止されることで、防錆操作体6が不断流状態である筐体2内に配置されても、防錆カバー5の配置を既設流体管1内の流体の流れに抗して保つことができるとともに、防錆カバー5を既設流体管1の切断面1aに当接保持させる際には、ジャッキ9の移動によって防錆カバー5を第1係止部材11に係止された状態で切断面1aに当接保持するまで防錆カバー5を安定保持して位置させることができ、防錆カバー5が切断面1aに当接保持された状態からジャッキ9が切断面1aからの離脱方向に向けて引き戻される際には、防錆カバー5には、第1係止部材11によって切断面1aからの離脱方向に向けて引き戻す係止力に抗して、この係止力よりも大きな既設流体管1に対しての第2係止部材5cによる係止力がはたらくので、第1係止部材11による保持部8に対しての防錆カバー5の係止のみが解除され、防錆カバー5は、ジャッキ9につられて切断面1aからの離脱方向に向けて移動することなく、安定的に切断面1aからの防錆カバー5の離脱を防ぐことができる。
また、第1係止部材11は、その弾性力を係止力として防錆カバー5を係止しているので、第1係止部材11の弾性力を調整することによって、防錆カバー5に対する係止力を最適なものとすることができる。
また、防錆カバー5には、切断面1aに当接して防錆する防錆ゴム5aが設けられており、第2係止部材5cは、防錆ゴム5aの弾性力よりも強い係止力を有しているので、防錆ゴム5aを切断面1aに当接保持させることで、防錆ゴム5aの有する弾性力によって防錆カバー5に防錆カバー5が切断面1aから離脱する方向を向く反力が発生しても、確実に第2係止部材5cがこの反力よりも強い係止力によって既設流体管1に係止し、防錆カバー5の切断面1aへの当接保持を維持することができる。
また、筐体2と防錆操作体6との間には、防錆操作体6を筐体2内の配置位置まで上下方向にガイドするガイド突条2aとガイド片10fとを備えているので、防錆操作体6を作業ケース4内から筐体2内に移動させる際に、防錆操作体6を、既設流体管1内を流れる流体の影響を受けることなく筐体2内の配置位置までガイドすることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、既設流体管1を内部に上水が流れる水道管として説明したが、既設流体管1内を流れる流体は上水の他、石油等の水以外の液体でもよく、また、液体とガス等の混合物であってもよい。
また、前記実施例では、既設流体管1をホールソー等の切削工具により切断し、防錆カバー5の正面側を切断面1aに当接可能な曲面に形成したが、例えば、既設流体管1をバイト、チェーンソー等の切削工具によって直線状に切断し、この切断面に対して防錆カバー5の正面側を平坦面に形成するようにしてもよい。
また、前記実施例では、第2係止部材5cの先端部をガイドリング5dの中心軸に向けて略円弧状に屈曲形成された屈曲部5fに形成し、この屈曲部5fを既設流体管1の外周面に当接させることで防錆カバー5を切断面1aに対して当接保持したが、第2係止部材5cの先端部の形状は、既設流体管1の外周面に対して垂直に係止するように鋭角的な形状に形成してもよい。
1 既設流体管
1a 切断面
2 筐体
2a ガイド突条(ガイド手段)
3 仕切部
3a 弁体
4 作業ケース
5 防錆カバー
5a 防錆ゴム(防錆部)
5c 第2係止部材(第2係止手段)
5d ガイドリング
6 防錆操作体
8 保持部
9 ジャッキ(移動部)
10b 脚部
10f ガイド片(ガイド手段)
11 第1係止部材(第1係止手段)

Claims (4)

  1. 既設流体管を密封した筐体と、該筐体の上部を開閉可能とする弁体と、前記筐体に対して前記弁体を介して密封状に接続される作業ケースと、該作業ケース内に配置された環状の防錆カバーと、該防錆カバーを保持するとともに前記筐体内と前記作業ケース内との間を上下動し、前記筐体内において、不断流状態で切断された前記既設流体管の切断面に前記防錆カバーを当接保持させることで前記切断面を防錆する防錆操作体と、を備える防錆装置であって、
    前記防錆操作体は、前記防錆カバーを保持可能な保持部と、該保持部を前記切断面に向けて移動させる移動部と、を備えているとともに、前記保持部には、前記防錆カバーを係止する第1係止手段が設けられ、前記防錆カバーには、前記防錆カバーを前記既設流体管に対して前記第1係止手段の前記防錆カバーを係止する係止力よりも大きな係止力で係止可能な第2係止手段が設けられていることを特徴とする防錆装置。
  2. 前記第1係止手段は、その弾性力を前記係止力として前記防錆カバーを係止していることを特徴とする請求項1に記載の防錆装置。
  3. 前記防錆カバーには、前記切断面に当接して防錆する防錆部が設けられており、前記第2係止手段は、前記防錆部の弾性力よりも強い係止力を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の防錆装置。
  4. 前記筐体と前記防錆操作体との間には、前記防錆操作体を前記筐体内の配置位置まで上下方向にガイドするガイド手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の防錆装置。
JP2009260406A 2009-11-13 2009-11-13 防錆装置 Pending JP2011106517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009260406A JP2011106517A (ja) 2009-11-13 2009-11-13 防錆装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009260406A JP2011106517A (ja) 2009-11-13 2009-11-13 防錆装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011106517A true JP2011106517A (ja) 2011-06-02

Family

ID=44230221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009260406A Pending JP2011106517A (ja) 2009-11-13 2009-11-13 防錆装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011106517A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0557598U (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 東亜高級継手バルブ製造株式会社 鋳鉄管の管端防蝕部材
JPH0654995U (ja) * 1993-01-12 1994-07-26 株式会社クボタ 金属管の端面防食ゴム
JPH10315067A (ja) * 1997-05-21 1998-12-02 Araco Corp ワークの把持装置
JP2001208287A (ja) * 1999-11-16 2001-08-03 Kurimoto Ltd 管端防食コアとその製造方法
JP2005351428A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Kubota Corp 管端面の防食構造
JP2007198581A (ja) * 2005-12-28 2007-08-09 Nippon Chutetsukan Kk 管端部用防食具
JP2009008120A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Waterworks Technology Development Organization Co Ltd 既設流体管の機器接続構造及び不断流式流体機器設置工法
JP2009156459A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Cosmo Koki Co Ltd 防錆手段

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0557598U (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 東亜高級継手バルブ製造株式会社 鋳鉄管の管端防蝕部材
JPH0654995U (ja) * 1993-01-12 1994-07-26 株式会社クボタ 金属管の端面防食ゴム
JPH10315067A (ja) * 1997-05-21 1998-12-02 Araco Corp ワークの把持装置
JP2001208287A (ja) * 1999-11-16 2001-08-03 Kurimoto Ltd 管端防食コアとその製造方法
JP2005351428A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Kubota Corp 管端面の防食構造
JP2007198581A (ja) * 2005-12-28 2007-08-09 Nippon Chutetsukan Kk 管端部用防食具
JP2009008120A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Waterworks Technology Development Organization Co Ltd 既設流体管の機器接続構造及び不断流式流体機器設置工法
JP2009156459A (ja) * 2007-12-28 2009-07-16 Cosmo Koki Co Ltd 防錆手段

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6119052B2 (ja) クランプ装置
JP6305278B2 (ja) 設置体取付構造
JP4579938B2 (ja) シール装着工具
JP2011106517A (ja) 防錆装置
JP5409292B2 (ja) 既設流体管の切断面における防錆方法
US11059154B2 (en) Two-piece guide bushing
JP5543763B2 (ja) 防錆カバー
JP5541988B2 (ja) 防錆装置
JP5562019B2 (ja) 防錆装置
JP5749893B2 (ja) 逆止弁ユニット
JP5627073B2 (ja) 防錆装置
JP5897652B2 (ja) 回転工具、及びハンドル操作用ウィルキー
JP5306890B2 (ja) 防錆装置
KR200469901Y1 (ko) 가스켓의 센터링 장치
JP6208963B2 (ja) 分岐継手用穿孔工具
US11543041B2 (en) Two-piece guide bushing
JP2013107071A (ja) ストレーナ
JP5296496B2 (ja) サドル付分水栓用穿孔機とそのドリル交換方法
JP2010007770A (ja) 流体管路
JP5306891B2 (ja) 防錆装置
JPH03147941A (ja) 水道用メータの取付装置
JP4863113B2 (ja) 流路切替弁装置
KR100540220B1 (ko) 수도관로용 제수밸브의 무단수 그랜드패킹 삽입 가이드장치
JP6556548B2 (ja) 逆止弁の取付構造とこれを用いた水道用メータユニット
JP2020090963A (ja) バタフライ弁のシートリング着脱補助装置およびバタフライ弁の洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140128