JP2019218722A - マンホールの止水構造 - Google Patents

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Koji Tanaka
宏司 田中
敏仁 川上
Toshihito Kawakami
敏仁 川上
竹田 誠
Makoto Takeda
誠 竹田
昌也 硲
Masaya Hazama
昌也 硲
忠弘 奥田
Tadahiro Okuda
忠弘 奥田
準 福井
Jun Fukui
準 福井
武宣 濱口
Takenobu Hamaguchi
武宣 濱口
寧 榎本
Yasushi Enomoto
寧 榎本
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Abstract

【課題】低コストかつ作業が容易な構造で、マンホールを確実に止水できる構造を提供する。【解決手段】マンホールの内壁に水密固定した受枠21により中蓋11を支持し、受枠21と中蓋11の間に弾性を有するシール部材31を介在させ、シール部材31を押圧して受枠21と中蓋11の間をシールするマンホールの止水構造において、中蓋11には、その主体を占める蓋板12の径方向に進退すると共に、操作具30の操作に伴い蓋板12の厚さ方向に移動する押圧部材13を備え、受枠21には、周壁部22から内側へ中蓋11を載せる蓋受部23と対向して突出する保持部24を形成しておき、押圧部材13を径方向の外側へ前進させた状態で、操作具30の操作により保持部24に押し付けると、これと反対方向へ蓋板12が押され、シール部材31が蓋受部23側と蓋板12側との間に挟まれて押圧されるようにする。【選択図】図5

Description

この発明は、地表にマンホール内の地下水が漏出しないように、また、地表からマンホール内へ雨水等が浸入しないようにするマンホールの止水構造に関するものである。
例えば、下記特許文献1には、図22(a)、(b)に示すようなマンホールの止水構造が記載されている。この止水構造は、受枠51により地表の上蓋52及びその下方に位置する中蓋53を支持し、受枠51の下部と中蓋53の外周部との間に弾性を有するシール部材54を介在させ、上蓋52と中蓋53の間に締付具55を設けたものである。
締付具55は、円環部と中心部とを放射状に延びるアーム部で接合した車輪状の構成とされ、中蓋53の中心部に枢支される。締付具55の外周には突起部56が設けられ、受枠51の内周面には、周方向に傾斜した係合部57が突設されている。
そして、締付具55を、その円環部の上面に形成された凹所58に旋回治具を係合させて回転させることにより、係合部57の下方に突起部56を潜り込ませて、中蓋53を押し下げ、シール部材54を押圧して、受枠51と中蓋53の間をシールする。
また、下記特許文献2には、図23(a)、(b)に示すようなマンホールの止水構造が記載されている。この止水構造では、中蓋53の上面に設けたハンドル60を、ボルト61を中心として回動させ、ハンドル60の一端側の押下部62を受枠51の内周に突設されたガイド部63の下方に潜り込ませて、中蓋53を押し下げ、シール部材54を押圧して、受枠51と中蓋53の間をシールする。
また、ハンドル60の内端側にラチェットつめ64を設け、このラチェットつめ64を中蓋53の上面に形成されたつめ山65に係合させて、ハンドル60を戻り止する。
実公平2−46510号公報 実公平3−54188号公報
しかしながら、上記のようなマンホールの止水構造は、シート部材を押圧する機構が複雑であり、製造コストの面から好ましくなく、また、既設のマンホールにこのような構造物を設置するのは、作業性の点からも好ましくない。
そこで、この発明は、低コストかつ作業が容易な構造で、マンホールを確実に止水できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明は、マンホールの内壁に水密固定した受枠により中蓋を支持すると共に、受枠と中蓋の間に弾性を有するシール部材を介在させ、このシール部材を押圧して、受枠と中蓋の間をシールするマンホールの止水構造において、
前記中蓋には、蓋板の径方向に進退すると共に、操作具の操作に伴い蓋板の厚さ方向に移動する押圧部材を備え、
前記受枠には、周壁部から内側へ中蓋を載せる蓋受部と対向して突出する保持部を形成しておき、
前記押圧部材を、径方向の外側へ前進させた状態で、操作具の操作により保持部に押し付けると、これと反対方向へ蓋板が押され、前記シール部材が蓋受部側と蓋板側との間に挟まれて押圧されるようにしたのである。
また、上記のようなシール部材の押圧構造に代えて、前記中蓋には、蓋板の外周に凸状の係止部と凹状の挿入部とを周方向に交互に設けると共に、操作具の操作に伴い蓋板の厚さ方向に移動する押圧部材を備え、
前記受枠には、周壁部から内側へ中蓋を載せる蓋受部と対向して突出する係止部を形成しておき、
前記中蓋の挿入部と受枠の係止部とを一致させて、蓋板を蓋受部に載せ、中蓋を回転させることにより、中蓋と受枠の係止部を係合させた状態で、操作具の操作により押圧部材を蓋板側に押し付けると、前記シール部材が押圧部材側と蓋板側との間に挟まれて押圧されるようにしたのである。
また、上記のようなシール部材の押圧構造に代えて、前記中蓋には、蓋板の外周に操作具を挿通する切欠部を形成し、
前記受枠には、周壁部から内側へ中蓋を載せる蓋受部を突出させて形成すると共に、蓋受部から立ち上がる操作具を備えておき、
前記中蓋とは別体の押圧部材を、その切欠部を操作具が通過するように蓋板に載せ、操作具の操作により押圧部材と共に蓋板を蓋受部側へ押し付けると、前記シール部材が蓋受部側と蓋板側との間に挟まれて押圧されるようにしたのである。
また、上記のようなシール部材の押圧構造に代えて、前記中蓋には、蓋板に偏心位置で軸支され、操作具の操作に伴い蓋板に対して回転する押圧部材を備え、
前記受枠には、周壁部から内側へ中蓋を載せる蓋受部を突出させ、蓋受部に中蓋の載置面と反対側に位置する当接面を形成しておき、
前記押圧部材を、操作具の操作により回転させて、押圧部材の先端側部分を蓋受部の当接面に当接させると、押圧部材の先端側部分と蓋板との間に蓋受部が挟まれ、シール部材が蓋受部側と蓋板側との間に挟まれて押圧されるようにしたのである。
このようなマンホールの止水構造では、操作具の操作により押圧部材を介してシール部材を押圧する機構を簡素化し、受枠と中蓋の間をシールすることができるので、製造に要するコストを抑制し、作業負荷を軽減しつつ、確実に止水することができる。
この発明に係るマンホールの止水構造の第1実施形態を示す横断平面図 同上の設置状態を示す地表までの縦断面図 同上の中蓋を示す(a)平面図、(b)縦断面図 同上の受枠を示す(a)平面図、(b)縦断面図 同上の(a)設置状態を示す要部縦断面図、(b)中蓋取外し時の状態を示す要部縦断面図 同上の受枠の他の実施形態を示す平面図 同上の(a)設置状態を示す要部縦断面図、(b)中蓋取外し時の状態を示す要部縦断面図 この発明に係るマンホールの止水構造の第2実施形態を示す横断平面図 同上の中蓋を示す(a)平面図、(b)縦断面図 同上の受枠を示す(a)平面図、(b)縦断面図 同上の設置状態を示す要部縦断面図 この発明に係るマンホールの止水構造の第3実施形態を示す横断平面図 同上の中蓋を示す(a)平面図、(b)縦断面図 同上の受枠を示す(a)平面図、(b)縦断面図 同上の設置状態を示す要部縦断面図 この発明に係るマンホールの止水構造の第4実施形態を示す横断平面図 同上の設置状態を示す縦断面図 同上の中蓋を示す(a)平面図、(b)縦断面図 同上の受枠を示す(a)平面図、(b)縦断面図 同上の設置状態を示す要部縦断面図 同上の押圧部材を示す(a)平面図、(b)(a)のA−A断面図 特許文献1記載のマンホールの止水構造を示す(a)平面図、(b)縦断面図 特許文献2記載のマンホールの止水構造を示す(a)要部平面図、(b)要部縦断面図
この発明の第1実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。
このマンホールの止水構造は、図1及び図2に示すように、中蓋11を受枠21により支持するものであり、中蓋11は、地表の上蓋1の下方に設けられる。受枠21は、マンホールの内壁2に、アンカーボルト3により固定され、受枠21と内壁2との間は、薄いゴム製のシール部材4によりシールされる。
中蓋11は、図3に示すように、円板状の蓋板12を主体とし、蓋板12の外周部上面には、金属製の押圧部材13が周方向に間隔をあけて複数設けられている。押圧部材13は、長穴13aにガイドとなるボルト13bを挿通して、蓋板12の径方向に進退するように係止され、蓋板12の外周に対して出没するようになっている。
また、押圧部材13には、頭部にノブを有するボルトを使用した操作具30のねじ軸が螺合しており、操作具30のノブを回すと、押圧部材13が蓋板12の厚さ方向に移動するようになっている。
蓋板12は、繊維強化プラスチック(FRP)又は繊維強化プラスチック層と樹脂モルタル層とを複合した強化プラスチック複合材(FRPM)製とされ、押圧部材13はステンレス製とされている。蓋板12の上面には、操作具30のねじ軸の先端が突き当たる部分に、ステンレス製の当板12aが取り付けられている。
また、中蓋11には、持上用の取手11aが蓋板12に取り付けられ、中蓋11を受枠21から取り外す際、水圧を軽減して作業を容易にするため、蓋板12の中央部に水抜用のバルブ14が設けられている。
受枠21は、図4に示すように、周壁部22から内側へ蓋受部23と対向して突出する保持部24を設け、この保持部24を、図3に示す中蓋11の押圧部材13と対応して、周方向に間隔をあけて配置したFRP製のものとされている。
蓋受部23の上面には、シール部材31を嵌め込む溝25が形成されている。シール部材31としては、弾性を有するゴム製のOリングが用いられる。周壁部22には、アンカーボルト3を挿通する貫穴26が形成され、マンホールを昇降するためのタラップ27が取り付けられている。
このような受枠21により中蓋11を支持してマンホールを止水するには、図5(a)に示すように、中蓋11の蓋板12を蓋受部23に載せ、押圧部材13を、径方向の外側へ前進させた状態で、押圧部材13が上昇する方向へ操作具30を回して、押圧部材13の蓋板12から突出した部分の上面を保持部24の下面に押し付ける。
これに伴い、操作具30のねじ軸の下端が当板12aに当接して、押圧部材13が保持部24を押す方向とは反対方向である下方へ蓋板12が押され、シール部材31が蓋受部23側と蓋板12側との間に挟まれて押圧されるので、受枠21と中蓋11の間がシールされて、マンホールの内外の水密が図られる。
一方、地下構造物内のケーブルや配管のメンテナンス等のため、中蓋11を取り外す際には、図5(b)に示すように、押圧部材13が下降する方向へ操作具30を回して、押圧部材13の保持部24に対する押し付けを解除し、押圧部材13を蓋板12の内側へ引き込んだ状態とし、中蓋11を持ち上げる。
上記のようなマンホールの止水構造では、操作具30の操作により押圧部材13を介してシール部材31を押圧する機構を簡素化し、受枠21と中蓋11の間をシールすることができるので、製造に要するコストを抑制し、作業負荷を軽減しつつ、確実に止水することができる。
また、中蓋11の重量があまり重くなることがなく、中蓋11を開閉する際、蓋板12から部品が脱落することもない。
なお、地表の開口部の直径がマンホールの内径よりも小さい場合があるが、そのような場合には、図6に示すように、受枠21を、分割ピース21a,21bから構成し、これらを分割状態で地表の開口部からマンホール内に搬入し、マンホール内で接合するようにしてもよい。
ここで、図示した受枠21では、対称な2個の分割ピース21aをマンホールの内壁に固定した後、その間に中間の分割ピース21bを水平方向に挿入できるようにするため、分割ピース21bの両側の分割線は、平面視で内径側から外径側へ幅が狭くなるテーパー状とされている。
このような受枠21の各分割ピース21a,21bは、図7(a),(b)に示すように、金属製の板材を溶接により一体化する構成とすればよい。また、蓋受部23に別体の受止部材23aを溶接し、これにシール部材31を嵌め込む溝25を形成してもよい。
次に、この発明の第2実施形態を図8乃至図11に基づいて説明する。なお、上記第1実施形態の各部と同様の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
このマンホールの止水構造もまた、図8に示すように、中蓋11を受枠21により支持するものであり、受枠21は、マンホールの内壁2にアンカーボルト3で固定され、受枠21と内壁2との間は、薄いゴム製のシール部材4によりシールされる。
中蓋11は、図9に示すように、FRP製の円板状の蓋板12の外周に、凸状の係止部15と凹状の挿入部16とを周方向に交互に設けると共に、蓋板12の下方に、それぞれ円環板状の受止板12bを介して押圧部材13を設け、カムレバーを用いた操作具30の操作に伴い、押圧部材13が蓋板12の厚さ方向に移動するものとされている。蓋板12の係止部15は、ステンレス製の保護板12cで補強されている。
また、押圧部材13の外周上角部は、斜めに切り欠かれ(図11参照)、その切欠部13cにシール部材31が嵌められている。押圧部材13の上面には、操作具30の挿通部を挟んで形成された2本の溝13dに、それぞれシール部材32が嵌められている。シール部材31,32は、弾性を有するゴム製のOリングとされている。
受枠21は、図10に示すように、周壁部22から内側へ蓋受部23と対向して突出する係止部28を設け、この係止部28を、図9に示す中蓋11の挿入部16と対応して、周方向に間隔をあけて配置したFRP製のものとされている。係止部28は、中蓋11の挿入部16より幅方向の寸法が少し小さく設定されている。
このような受枠21により中蓋11を支持してマンホールを止水するには、図8及び図11に示すように、中蓋11の挿入部16と受枠21の係止部28とを一致させて、蓋板12を蓋受部23に載せ、中蓋11を回転させることにより、中蓋11と受枠21の係止部15,28を係合させる。
そして、操作具30のレバー操作により押圧部材13を蓋板12側に押し付けると、シール部材31,32が押圧部材13と蓋板12側の受止板12bとの間に挟まれて押圧され、シール部材31が受枠21の蓋受部23の内周面に圧接するので、受枠21と中蓋11の間がシールされて、マンホールの内外の水密が図られる。
上記のようなマンホールの止水構造でも、操作具30の操作により押圧部材13を介してシール部材31を押圧する機構を簡素化し、受枠21と中蓋11の間をシールすることができるので、製造に要するコストを抑制し、作業負荷を軽減しつつ、確実に止水することができる。
また、受枠21の蓋受部23側にシール部材31を嵌める必要がないことから、周壁部22から内側への蓋受部23の突出量を小さくして、マンホールの有効径阻害を最小限に抑えることができ、中蓋11を開閉する際、蓋板12から部品が脱落することもない。
次に、この発明の第3実施形態を図12乃至図15に基づいて説明する。なお、上記第1実施形態の各部と同様の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
このマンホールの止水構造もまた、図12に示すように、中蓋11を受枠21により支持するものであり、受枠21は、マンホールの内壁2にアンカーボルト3で固定され、受枠21と内壁2との間は、薄いゴム製のシール部材4によりシールされる。
中蓋11は、図13に示すように、FRP製の円板状の蓋板12の外周に、後述の図14に示すカムレバーを用いた操作具30の軸部を挿通するための切欠部17を、周方向に間隔をあけて複数形成したものとされている。蓋板12の外周部分は、ステンレス製の保護板12cで補強されている。
受枠21は、図14に示すように、周壁部22から内側へ蓋受部23を突出させ、周壁部22に嵌合部29を切欠により形成し、この嵌合部29を、中蓋11の切欠部17に対応して、周方向に間隔をあけて配置したFRP製のものとされている。蓋受部23の上面には、カムレバーを用いた操作具30が立設されると共に、弾性を有する板状ゴム製のシール部材31が取り付られている。
このような受枠21により中蓋11を支持してマンホールを止水するには、図12及び図15に示すように、中蓋11とは別体の押圧部材13を使用する。押圧部材13は、その外端部に切欠部13eが、外端部両側面に嵌合溝13fがそれぞれ形成されたFRP製のものとされている。
そして、中蓋11の切欠部17に受枠21の嵌合部29を一致させて、蓋板12を蓋受部23に載せ、押圧部材13の嵌合溝13fと受枠21の嵌合部29とを嵌合させ、押圧部材13を、切欠部13eを操作具30の軸部が通過するように蓋板12に載せる。
この状態で、操作具30のレバー操作により押圧部材13と共に蓋板12を蓋受部23側へ押し付けると、シール部材31が蓋受部23側と蓋板12側との間に挟まれて押圧され、受枠21と中蓋11の間がシールされて、マンホールの内外の水密が図られる。
上記のようなマンホールの止水構造でも、操作具30の操作により押圧部材13を介してシール部材31を押圧する機構を簡素化し、受枠21と中蓋11の間をシールすることができるので、製造に要するコストを抑制し、作業負荷を軽減しつつ、確実に止水することができる。また、押圧部材13を中蓋11とは別体としたので、中蓋11の重量を軽くすることができ、作業性が向上する。
なお、上記第2及び第3実施形態では、操作具30として、カムレバーを使用したものを例示したが、操作具30は、押圧部材13に押付力を作用させることができるものであれば、他のものであってもよい。また、受枠21が一体構造のものを例示したが、これらの実施形態でも、地表の開口部の直径がマンホールの内径よりも小さい場合には、受枠21を分割構造としてもよい。
次に、この発明の第4実施形態を図16乃至図21に基づいて説明する。なお、上記第1実施形態の各部と同様の部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
このマンホールの止水構造もまた、図16及び図17に示すように、中蓋11を受枠21により支持するものであり、受枠21は、マンホールの内壁2にアンカーボルト3で固定され、受枠21と内壁2との間は、薄いゴム製のシール部材4によりシールされる。
中蓋11は、図18に示すように、FRP製の円板状の蓋板12の外周に、偏心位置で軸支され、蓋板12に対して回転する押圧部材13を、周方向に間隔をあけて複数設けたものとされている。取手11aは、コ字状で深い位置への設置を考慮して脚が長い起伏式とされ、蓋板12の外周部裏面は、ステンレス製の保護板12cで補強されている。
押圧部材13は、一方向に長い舌片状であり、先端部の一側がテーパー状に薄くなるように、上面に傾斜した案内面13gを有するものとされている(図21(b)参照)。
押圧部材13の回転軸となるシャフト33は、蓋板12の丸穴に嵌合した円筒状のホルダー34に挿通され、押圧部材13が蓋板12に対して90°の範囲で双方向に回転可能とされている。蓋板12の上方へ突出するシャフト33の上端部は、六角形の角軸とされている。
受枠21は、図19に示すように、地表の開口部の直径がマンホールの内径よりも小さい場合に備えて、分割ピース21a,21bから構成され、これらを分割状態で地表の開口部からマンホール内に搬入し、マンホール内で接合できるようになっている。
受枠21の周壁部22から内側に迫り出す蓋受部23には、円環状の受止部材23aが設けられ、受止部材23aは、周方向に間隔をあけて配置された押付金具23bで押さえられて固定されている。
受止部材23aの中蓋11の載置面である上面には、刻設された溝に弾性を有するゴム製のOリングであるシール部材31が嵌め込まれている。蓋受部23の中蓋11の載置面に対して反対側となる下面には、後述のように、押圧部材13の先端側部分と当接する当接面23cが形成されている。
このような受枠21により中蓋11を支持してマンホールを止水するには、図18に鎖線で示すように、押圧部材13を長さ方向が蓋板12の径方向に対して横向きとなるようにした状態で、図16及び図17に示すように、蓋板12を蓋受部23に載せる。
そして、シャフト33の上端部にボックスレンチ等の操作具30を係合させ、操作具30の操作により、押圧部材13を長さ方向が蓋板12の径方向へ向くように回転させて、図20及び図21(a)に示すように、押圧部材13の先端側部分を案内面13gに沿って受止部材23aの下方へ潜り込ませ、蓋受部23の当接面23cに当接させる。
これにより、押圧部材13の先端側部分と蓋板12との間に蓋受部23が挟まれ、シール部材31が蓋受部23側と蓋板12側との間に挟まれて押圧され、受枠21と中蓋11の間がシールされて、マンホールの内外の水密が図られる。
上記のようなマンホールの止水構造でも、操作具30の操作により押圧部材13を介してシール部材31を押圧する機構を簡素化し、受枠21と中蓋11の間をシールすることができるので、製造に要するコストを抑制し、作業負荷を軽減しつつ、確実に止水することができる。
なお、上記第1乃至第4実施形態では、受枠21がFRP製のものを例示したが、受枠21は、中蓋11とは異なり、一度設置すれば持ち上げて開閉する必要がないので、金属製としてもよい。
そのほか、上記第1乃至第4の各実施形態における中蓋11の蓋板12や押圧部材13等の材料は、例示したもののほか、強度及び重量を考慮の上、各種材料を選択して使用することができる。
1 上蓋
2 内壁
3 アンカーボルト
4 シール部材
11 中蓋
11a 取手
12 蓋板
12a 当板
12b 受止板
12c 保護板
13 押圧部材
13a 長穴
13b ボルト
13c 切欠部
13d 溝
13e 切欠部
13f 嵌合溝
13g 案内面
14 バルブ
15 係止部
16 挿入部
17 切欠部
21 受枠
21a,21b 分割ピース
22 周壁部
23 蓋受部
23a 受止部材
23b 押付金具
23c 当接面
24 保持部
25 溝
26 貫穴
27 タラップ
28 係止部
29 嵌合部
30 操作具
31,32 シール部材
33 シャフト
34 ホルダー

Claims (12)

  1. マンホールの内壁に水密固定した受枠(21)により中蓋(11)を支持すると共に、受枠(21)と中蓋(11)の間に弾性を有するシール部材(31)を介在させ、このシール部材(31)を押圧して、受枠(21)と中蓋(11)の間をシールするマンホールの止水構造において、
    前記中蓋(11)には、蓋板(12)の径方向に進退すると共に、操作具(30)の操作に伴い蓋板(12)の厚さ方向に移動する押圧部材(13)を備え、
    前記受枠(21)には、周壁部(22)から内側へ中蓋(11)を載せる蓋受部(23)と対向して突出する保持部(24)を形成しておき、
    前記押圧部材(13)を、径方向の外側へ前進させた状態で、操作具(30)の操作により保持部(24)に押し付けると、これと反対方向へ蓋板(12)が押され、前記シール部材(31)が蓋受部(23)側と蓋板(12)側との間に挟まれて押圧されるようにしたことを特徴とするマンホールの止水構造。
  2. 請求項1に記載のマンホールの止水構造に使用するため、蓋板(12)の径方向に進退すると共に、操作具(30)の操作に伴い蓋板(12)の厚さ方向に移動する押圧部材(13)を備えたことを特徴とする中蓋。
  3. 請求項1に記載のマンホールの止水構造に使用するため、周壁部(22)から内側へ中蓋(11)を載せる蓋受部(23)と対向して突出する保持部(24)を形成し、この保持部(24)に押圧部材(13)が押し付けられるようにしたことを特徴とする受枠。
  4. マンホールの内壁に水密固定した受枠(21)により中蓋(11)を支持すると共に、受枠(21)と中蓋(11)の間に弾性を有するシール部材(31)を介在させ、このシール部材(31)を押圧して、受枠(21)と中蓋(11)の間をシールするマンホールの止水構造において、
    前記中蓋(11)には、蓋板(12)の外周に凸状の係止部(15)と凹状の挿入部(16)とを周方向に交互に設けると共に、操作具(30)の操作に伴い蓋板(12)の厚さ方向に移動する押圧部材(13)を備え、
    前記受枠(21)には、周壁部(22)から内側へ中蓋(11)を載せる蓋受部(23)と対向して突出する係止部(28)を形成しておき、
    前記中蓋(11)の挿入部(16)と受枠(21)の係止部(28)とを一致させて、蓋板(12)を蓋受部(23)に載せ、中蓋(11)を回転させることにより、中蓋(11)と受枠(21)の係止部(15,28)を係合させた状態で、操作具(30)の操作により押圧部材(13)を蓋板(12)側に押し付けると、前記シール部材(31)が押圧部材(13)側と蓋板(12)側との間に挟まれて押圧されるようにしたことを特徴とするマンホールの止水構造。
  5. 請求項4に記載のマンホールの止水構造に使用するため、蓋板(12)の外周に凸状の係止部(15)と凹状の挿入部(16)とを周方向に交互に設けると共に、操作具(30)の操作に伴い蓋板(12)の厚さ方向に移動する押圧部材(13)を設けたことを特徴とする中蓋。
  6. 請求項4に記載のマンホールの止水構造に使用するため、周壁部(22)から内側へ中蓋(11)を載せる蓋受部(23)と対向して突出する係止部(28)を形成し、この係止部(28)に中蓋(11)の係止部(15)が係合するようにしたことを特徴とする受枠。
  7. マンホールの内壁に水密固定した受枠(21)により中蓋(11)を支持すると共に、受枠(21)と中蓋(11)の間に弾性を有するシール部材(31)を介在させ、このシール部材(31)を押圧して、受枠(21)と中蓋(11)の間をシールするマンホールの止水構造において、
    前記中蓋(11)には、蓋板(12)の外周に、操作具(30)を挿通する切欠部(17)を形成し、
    前記受枠(21)には、周壁部(22)から内側へ中蓋(11)を載せる蓋受部(23)を突出させて形成すると共に、蓋受部(23)から立ち上がる操作具(30)を備えておき、
    前記中蓋(11)とは別体の押圧部材(13)を、その切欠部(13e)を操作具(30)が通過するように蓋板(12)に載せ、操作具(30)の操作により押圧部材(13)と共に蓋板(12)を蓋受部(23)側へ押し付けると、前記シール部材(31)が蓋受部(23)側と蓋板(12)側との間に挟まれて押圧されるようにしたことを特徴とするマンホールの止水構造。
  8. 請求項7に記載のマンホールの止水構造に使用するため、蓋板(12)の外周に操作具(30)を挿通する切欠部(17)を備えたことを特徴とする中蓋。
  9. 請求項7に記載のマンホールの止水構造に使用するため、周壁部(22)から内側へ中蓋(11)を載せる蓋受部(23)を突出させて形成し、蓋受部(23)から立ち上がる操作具(30)を備えたことを特徴とする受枠。
  10. マンホールの内壁に水密固定した受枠(21)により中蓋(11)を支持すると共に、受枠(21)と中蓋(11)の間に弾性を有するシール部材(31)を介在させ、このシール部材(31)を押圧して、受枠(21)と中蓋(11)の間をシールするマンホールの止水構造において、
    前記中蓋(11)には、蓋板(12)に偏心位置で軸支され、操作具(30)の操作に伴い蓋板(12)に対して回転する押圧部材(13)を備え、
    前記受枠(21)には、周壁部(22)から内側へ中蓋(11)を載せる蓋受部(23)を突出させ、蓋受部(23)に中蓋(11)の載置面と反対側に位置する当接面(23c)を形成しておき、
    前記押圧部材(13)を、操作具(30)の操作により回転させて、押圧部材(13)の先端側部分を蓋受部(23)の当接面(23c)に当接させると、押圧部材(13)の先端側部分と蓋板(12)との間に蓋受部(23)が挟まれ、シール部材(31)が蓋受部(23)側と蓋板(12)側との間に挟まれて押圧されるようにしたことを特徴とするマンホールの止水構造。
  11. 請求項10に記載のマンホールの止水構造に使用するため、蓋板(12)に偏心位置で軸支され、操作具(30)の操作に伴い蓋板(12)に対して回転する押圧部材(13)を備えたことを特徴とする中蓋。
  12. 請求項10に記載のマンホールの止水構造に使用するため、周壁部(22)から内側へ中蓋(11)を載せる蓋受部(23)を突出させ、蓋受部(23)に中蓋(11)の載置面と反対側に位置する当接面(23c)を形成し、この当接面(23c)に押圧部材(13)の先端側部分が当接するようにしたことを特徴とする受枠。
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