JP5964697B2 - 取付治具 - Google Patents

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Description

本発明は、管等の端部である挿口部の外周面に挿口リングを固定するための取付治具に関する。
従来、挿口部の外周面に挿口リングを固定するためには、挿口部に挿口リングを設けるためにリング溝を加工し、結合ピースとリベットによって挿口リングをリング溝に固定するが、その際、複数個のシャコ万力などで挿口リングを固定して一旦「けがき」を入れた後、取り外して挿口リングへけがきに従ってリベット孔をドリルで穿孔し、再度シャコ万力で固定しリベット止めを行なうという煩雑な作業が行われていた(以下、「従来技術」という。例えば、特許文献1参照)。
特開平11−315978号公報(第4頁、第10図)
しかしながら、従来技術にあっては、取り付けに手間を要するばかりか、挿口リングの取り付けの精度、すなわち、挿口リングを周方向に均一に縮径できないため取り付けの精度を高めることができないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、挿口部の外周面に挿口リングを取り付ける際、挿口リングに対する縮径方向の力を周方向において均等に作用させ、挿口部に対する挿口リングの取り付けの精度を高めることのできると共に、煩雑な手間を要することなく取り付けを可能にした取付治具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の取付治具は、
受口部に挿入される挿口部の外周面に取り付けられ、周方向の一部が切り欠かれる分割部、及び該分割部を挟んで挿口リングと前記挿口部とを固定する固定部を有する縮径自在な挿口リングの取付治具であって、
前記挿口リングの外周面に巻回され、増し締め可能な巻締手段と、前記巻締手段の両端部に架設されて、前記巻締手段と協同して前記挿口リングを縮径する架設手段とを備え、
前記架設手段は、前記挿口リングに対する周方向の位置を決めるための周方向位置決突起を備え、
前記周方向位置決突起が、前記挿口リングの前記分割部内に突出することにより、前記架設手段は前記挿口リングと前記挿口部との前記固定部を覆わないように構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、挿口リングの外周面に巻回される巻締手段により、挿口リングに対し縮径方向の力を周方向に均等に付与することができ、挿口リングを挿口部に沿って当接させることができるばかりか、作業者が架設手段の覆われていない部分を介し固定部にアプローチすることで、縮径手段により縮径された状態の挿口リングを挿口部に対し容易且つ正確に取り付けることができる。また、挿口リングに対する架設手段の周方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
本発明の取付治具は、
前記架設手段は、前記固定部に対応する部分に開口部を備えた板状部材から構成されることを特徴としている。
この特徴によれば、架設手段の脱着作業が容易であると共に、固定部における固定作業を支障なく容易に行うことができる。
本発明の取付治具は、
前記架設手段は、前記固定部を軸方向に挟むように離間した複数の線材から構成されることを特徴としている。
この特徴によれば、巻締手段の張力に応じて挿口リングに縮径方向の力を周方向に均等に付与することができると共に、固定部における固定作業を支障なく容易に行うことができる。
本発明の取付治具は、
前記巻締手段には、前記挿口リングに対する軸方向の位置を決めるための軸方向位置決突起が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、挿口リングに対する巻締手段の軸方向の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。
本発明の取付治具は、
前記巻締手段の調節側ベルトには、軸方向の位置決めを行うための位置決プレートが装着されていることを特徴としている。
この特徴によれば、挿口リングに対する調節側ベルトの軸方向の位置ずれを防止することができる。
実施例1に係る管継手の要部の断面図である。 (a)は、図1における挿口リングの正面図であり、(b)は、(a)のA−A矢視図であり、(c)は、(b)のB−B断面図である。 (a)は、実施例1に係る取付治具の使用状態を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図であり、(c)は、同じく平面図である。 (a)は、実施例1に係る取付治具を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図であり、(c)は、同じく平面図である。 (a)は、実施例1に係る架設手段を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図であり、(c)は、同じく平面図である。 (a)は、実施例2に係る取付治具を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図であり、(c)は、同じく平面図である。 (a)は、実施例2に係る架設手段を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図であり、(c)は、同じく平面図である。 (a)は、実施例1及び2に係る巻締手段のベルト用位置決プレートを示す正面図であり、(b)は、同じく平面図である。
本発明に係る取付治具を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る取付治具につき、図1から図5を参照して説明する。以下、図1の紙面前方側を取付治具の正面側として説明する。
図1に示すように、本実施例の流体管としての挿口管1は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面が図示しないモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他、鋳鉄、鋼等の金属製等であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は、本実施例の上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
また、挿口管1の外周面は、腐食を防止するための塗装が施されている。この挿口管1の先端部は、受口管2の端部に形成された受口部3に挿設される挿口部として構成されている。受口管2についても挿口管1と同様にダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面が図示しないモルタル層で被覆されている。更に、受口管2の外周面や端部にも腐食を防止するための塗装が施されている。
図1に示すように、受口部3は、受口管2の他の箇所よりも拡径した部位となっており、受口部3の先端は、内径が挿口管1の外径よりも大径の内周面に形成されている。また、受口部3の先端の内周面には、ゴム製の環状のパッキン4が保持される溝であるパッキン保持条5が形成されている。更に、パッキン保持条5よりも内方側には、金属製のロックリング6が保持される溝であるロックリング保持条7が形成されている。尚、このロックリング6は、その外周にロックリング6の軸心を規定するゴム製の芯出し用リング8が配置された状態で、ロックリング保持条7に保持されている。
また、挿口管1の管軸方向側の端部である挿口部は、受口管2の受口部3に挿入されるようになっている。尚、挿口管1は、その長さを調整するために例えば施工現場等にて切断されるようになっており、この挿口管1の端面9は、挿口管1を管軸に対し略直交に切断して形成された切断面となっている。切断面である端面9には、挿口管1自体の金属素地(本実施例では、ダクタイル鋳鉄)が露出している。
また、挿口管1の端面9には、この端面9の腐食を防止するための防食リング10が取り付けられている。更に、この防食リング10の外方を覆うように金属製の挿口リング11が取り付けられる。尚、挿口管1を受口管2に取り付ける際には、受口管2の内周面にパッキン4と芯出し用リング8とロックリング6を取り付けて、挿口管1の先端部に防食リング10と挿口リング11を取り付けた状態で、挿口管1を受口管2の受口部3に押し込むようにする。
尚、パッキン4は、挿口管1に取り付けられた挿口リング11が押し込まれることで拡径するようになっている。更に、ロックリング6は、その円周の一部が切り欠かれた正面視で略C字形状をなしており、挿口リング11が押し込まれることでロックリング6が芯出し用リング8とともに拡径できるようになっている。
また、挿口管1が受口管2の受口部3に挿入された後は、互いに接続された挿口管1及び受口管2の内部がパッキン4により密封状に封止されるとともに、ロックリング6及び挿口リング11により挿口管1が受口管2の受口部3から外れないように保持されるようになっている。より詳しくは、挿口管1の外面よりも外径方向に張り出した挿口リング11が、ロックリング6に対し管軸方向に係合することで、挿口管1が受口管2の受口部3から抜け出さないように保持される。
次に、図2(a),(b),(c)を参照しながら、挿口リング11について説明する。この挿口リング11は、金属製の短寸の円筒形状をなす円筒部21と、挿口管1の端面9を防食リング10とともに覆うように縮径された縮径部22と、を有している。更に、挿口リング11は、周方向の一部が切り欠かれて分割部23が形成され、全体として略C字形状をなしている。
また、挿口リング11の円筒部21の内径は、挿口管1の外径より若干大きな寸法を有している。更に、挿口リング11の円筒部21における分割部23の近傍には、挿口リング11を挿口管1に固定するためのタッピンねじ(図示略)が挿通される挿通孔24が形成されている。尚、挿口リング11の縮径部22には、径方向に切り欠かれた切欠部25が形成されている。また、挿口リング11の円筒部21の内周面には、その周方向に沿って延びる凸条26が形成されている。
図1に示すように挿口リング11を取り付けるには、挿口管1の外周面に潤滑剤を塗布し、防食リング10の外方を覆うように挿口リング11を挿入し、挿口管1の溝条27に凸条26が遊嵌された状態で、後記する取付治具30を用いて、挿口リング11の分割部23と切欠部25とを利用して挿口リング11を縮径し、挿口管1の外周面に密着させ、続いて、挿口リング11に形成された挿通孔24にタッピンねじ(図示略)をねじ込み、挿口リング11を挿口管1に固定する。挿口リング11に形成された挿通孔24にタッピンねじをねじ込む等の固定手段により挿口リング11を挿口管1に固定する部分を、本明細書においては「固定部S」という。
次に、図3ないし図5を参照しながら取付治具30について説明する。取付治具30は、主として、挿口リング11の外周面に巻回され、増し締め可能な巻締手段31と、巻締手段31の両端部に架設されて、巻締手段31と協同して挿口リング11を縮径する架設手段32とから構成されている。
巻締手段31は、例えば、増し締めと開放とを行えるラチエット式のベルト締具あるいはラチエットバックルと呼ばれる公知の機構(例えば、実公昭51−28118号公報、実開平2−65738号公報、特開2010−112537号公報に記載の発明を参照。)を利用することができるもので、以下、その一例を説明する。なお、以下においては、巻締手段31をラチエットバックル31ということがある。
ラチエットバックル31は、図4に示されているように、本体フレーム33と、本体フレーム33一端部に形成された孔に挿入されたベルト巻取軸34と、ベルト巻取軸34が端部の孔に挿入されたハンドル35と、本体フレーム33の他端部に形成された孔に挿入された固定側ベルト軸36とを具備している。
本体フレーム33は、互いに並行配置された平板状の側壁部33a、33bを幅方向において左右一対に備えている。これら側壁部33a、33bの間隔は、調節側ベルト37(図3参照)および架設手段32の端部の幅よりも大きな間隔に設定される。また、側壁部33aと側壁部33bとは、それぞれの下端部から幅方向内側に延在する底板部33cで一体にされている。さらに、1対の側壁部のうち、一方の側壁部33aには、挿口リング11の円筒部21の端部側面21a(図3(a)参照。)に係合してラチエットバックル31の挿口リング11に対する軸方向の位置を決めるための軸方向位置決突起33dが設けられている。軸方向位置決突起33dは、例えば、側壁部33aの下部から下方に突出するようにして形成される。さらに、本体フレーム33の他端部には、側壁部33a、33bに対して回転自在に固定側ベルト軸36が取り付けられている。この固定側ベルト軸36には、後記するように、架設手段32の一端が取り付けられる。
ベルト巻取軸34は、左右に設けられたラチェット歯車38、38に形成された2つの軸孔にそれぞれ挿入されて両側端部において係止ピン39で連結されている。そして、このベルト巻取軸34は、本体フレーム33の側壁部33a,33bに対して回転自在に両端部を軸支されている。
ハンドル35は、把持部材35aと、把持部材35aの両端に一端部が嵌め込まれた左右一対のハンドル支持板35b、35cとを備えている。ハンドル支持板35b、35cの基端部には、ベルト巻取軸34が挿入される孔が設けられている。
次に、ベルト巻取機構について説明すると、ベルト巻取軸34とラチェット歯車38、38とは相互に固定され、一緒に回転する。また、これら2つのラチェット歯車38、38の歯と噛み合うように、ハンドル支持板35b、35c間には、駆動プレート40が設けられている。この駆動プレート40は、先端部がベルト巻取軸34側を向くように、ハンドル支持板35b、35cに対して進退移動自在に設けられている。そして、ハンドル支持板35b、35cに取り付けられたバネ41によりベルト巻取軸34方向に付勢されている。
また、上記の2つのラチェット歯車38、38の歯と噛み合うように、本体フレーム33の側壁部33a、33b間には、止めプレート42が設けられている。この止めプレート42は、先端部がベルト巻取軸34側を向くように、側壁部33a、33bに対して進退移動自在に設けられている。また、止めプレート42の後端部中央は棒状の突起部となっており、この突起部にバネ43が挿入されている。そして、突起部に挿入されたバネ43により、止めプレート42はベルト巻取軸34方向に付勢される。
今、図3(b)に示すように、ハンドル35を本体フレーム33に対して開く開方向Oに回動させると、ハンドル35に設けられた駆動プレート40の先端部がラチェット歯車38、38の歯と噛み合っているので、ベルト巻取軸34はハンドル35とともに開方向Oに回動する。このとき、ハンドル35の回動力がバネ43の付勢力を上回ることで、本体フレーム33に設けられた止めプレート42の先端部は、ラチェット歯車38、38の歯を乗り越えるようにバネ43の付勢方向とは反対方向にいったん退避し、その後、バネ43の付勢力で再びラチェット歯車38、38の歯と噛み合う。
次に、ハンドル35を本体フレーム33に対して閉じる閉方向Cに回動させようとすると、ハンドル35の回動力がバネ41の付勢力を上回ることで、駆動プレート40の先端部は、ラチェット歯車38、38の歯を乗り越えるようにバネ41の付勢方向とは反対方向に退避するので、ハンドル35は閉方向Cに回動する。一方、止めプレート42の先端部がラチェット歯車38、38の歯と噛み合っているので、ベルト巻取軸34は回動しない。すなわち、ハンドル35は閉方向Cに回動するが、ベルト巻取軸34は回動しない。したがって、開方向Oおよび閉方向Cへのハンドル35の回動操作により、ベルト巻取軸34は一方向Rに回動するのみである。このように、ハンドル35を開方向Oおよび閉方向Cに向かって繰り返し回動操作することにより、ベルト巻取軸34で調節側ベルト37を巻き取り、増し締めを行うことができる。
次に、ベルト巻取軸34に巻き付けた調節側ベルト37をはずすときは、まず、駆動プレート40及び止めプレート42を、それぞれバネ41及びバネ43の付勢力に抗して、ベルト巻取軸34方向とは反対方向に移動させて、駆動プレート40及び止めプレート42の先端部がラチェット歯車38、38の歯に噛み合わないように、当該駆動プレート40及び止めプレート42の先端部を退避させる。これにより、ベルト巻取軸34はフリーに回動するようになる。そして、調節側ベルト37を引っ張ることにより、ベルト巻取軸34に巻き付けた調節側ベルト37をはずすことができる。尚、ベルト巻取軸34に巻き付けた調節側ベルト37をはずすときは、必ずしも上記実施例に限られず、例えば図3(b)に示されるように、ハンドル35を開方向Oに大きな回動角度で回動操作することで、ハンドル支持板35b、35cの基端部でベルト巻取軸34の径方向に膨出した部分を止めプレート42に押し当て、プレート42の先端部を退避させ、これにより、ベルト巻取軸34をフリーに回動するようにしてもよい。
図3(b)に示すように、架設手段32は、巻締手段31の両端部、具体的には、巻締手段31の固定側ベルト軸36とベルト巻取軸34に巻き付けられた調節側ベルト37の端部37aとに架設されて、巻締手段31と協同して挿口リング11を縮径する働きをするものである。詳述すると、架設手段32は、ばね鋼材料などから形成された板状部材から構成される本体部45を備え、本体部45には挿口リング11と挿口部との固定部S(挿口リング11に形成された挿通孔24にタッピンねじをねじ込む等の固定手段により挿口リング11を挿口管1に固定する部分)を覆わずに露出させるように、固定部Sに対応する部分に開口部46が設けられている。開口部46の形状は特に限定されないが、例えば、長円、楕円、矩形などが考えられる。
架設手段32と巻締手段31の調節側ベルト37との間には連結金具47が配設されている。この連結金具47は、互いに並行配置された平板状の側板47a、47bを幅方向において左右に一対備えている。これら側板47a、47bの間隔は、調節側ベルト37の幅よりも大きな間隔に設定される。側板47a、47bの長手方向の一側には調節側ベルト軸48が、また、他側には架設手段軸49が取り付けられている。また、連結金具47の挿口リング11に対する軸方向の位置を決めるため、平板状の側板47aの下部に軸方向位置決突起47cが設けられている。この軸方向位置決突起47cは、例えば、側板47aの下部から下方に突出するようにして形成される。なお、この連結金具47は架設手段32と巻締手段31の調節側ベルト37との連結のための便宜のために配設されるもので、必ず必要というものではなく、例えば、架設手段32と巻締手段31の調節側ベルト37とを直接連結してもよい。
図5に示すように、架設手段32の本体部45の両端のそれぞれの側壁には、挿口リング11の円筒部21の表面と接する側と反対側、すなわち、外径側に突出するように互いに並行配置された平板状のブラケット50、51が曲げ加工若しくは溶接加工などにより形成されている。また、巻締手段31の固定側ベルト軸36に対応するブラケット50には固定側ベルト軸36を挿通するための孔50aが穿設され、連結金具47の架設手段軸49に対応するブラケット51には架設手段軸49を挿通するための孔51aが穿設されている。
さらに、本体部45の開口部46の近傍において、挿口リング11の円筒部21の表面と接する側、すなわち、内径側に突出するように1対の周方向位置決突起52が曲げ加工若しくは溶接加工などにより形成されている。これら周方向位置決突起52は、挿口リング11の分割部23内に突出することにより、架設手段32が挿口リング11と挿口部との固定部Sに対して周方向に位置ずれしないようにするためのものである。本例においては、1対の周方向位置決突起52は、開口部46の周方向の略中央部であって幅方向の両側に面して本体部45の一部を切り起こすようにして形成されている。
図3(b)に示すように、架設手段32のブラケット50に巻締手段31の固定側ベルト軸36を挿通して架設手段32と巻締手段31とを連結し、巻締手段31の調節側ベルト37の端部に連結金具47の調節側ベルト軸48を挿通して調節側ベルト軸48と連結金具47とを連結し、さらに、架設手段32のブラケット51に連結金具47の架設手段軸49を挿通して架設手段32と連結金具47とを連結すると共に、巻締手段31のハンドル35を操作して調節側ベルト37の長さを調節して、取付治具30を挿口リング11の外周面に仮置きする。
次に、架設手段32の周方向位置決突起52が、挿口リング11の分割部23内に突出するように周方向の位置決めを容易かつ確実に行うと共に、巻締手段31の軸方向位置決突起33dを挿口リング11の円筒部21の端部側面21aに係合させて取付治具30の挿口リング11に対する軸方向の位置決めを容易かつ確実に行う。
取付治具30の位置決めが行われたら、巻締手段31のハンドル35を開方向O及び閉方向Cに向かって繰り返し回動操作することにより、ベルト巻取軸34で調節側ベルト37が巻き取られ、所望の増し締めを行うことができる。これに伴い、挿口リング11は縮径され、挿口管1の外周面に密着される。続いて、取付治具30が挿口リング11を縮径した状態で、挿口リング11に形成された挿通孔24にタッピンねじ(図示略)をねじ込み、挿口リング11を挿口管1に固定する。
取付治具30を挿口リング11から離脱させるには、巻締手段31の駆動プレート40及び止めプレート42の先端部をラチェット歯車38、38の歯から退避させ、ベルト巻取軸34がフリーに回動する状態にして調節側ベルト37を引っ張ることにより、ベルト巻取軸34に巻き付けた調節側ベルト37をはずすことができるので、取付治具30を挿口リング11から離脱させることができる。
上記のように、本実施例1においては、挿口リング11の外周面に巻回され、増し締め可能な巻締手段31と、巻締手段31の両端部に架設されて、巻締手段31と協同して挿口リング11を縮径する架設手段32とを備え、架設手段32は挿口リング11と挿口部との固定部Sを覆わないように構成されていることにより、挿口リング11に対し縮径方向の力を周方向に均等に付与することができ、挿口リング11を挿口部に沿って当接させることができるばかりか、作業者が架設手段32の覆われていない部分を介し固定部Sにアプローチすることで、縮径手段により縮径された状態の挿口リング11を挿口部に対し容易且つ正確に取り付けることができる。
また、架設手段32は、固定部Sに対応する部分に開口部46を備えた板状部材から構成されることにより、架設手段32の脱着作業が容易であると共に、固定部Sにおける固定作業を支障なく容易に行うことができる。
実施例2に係る取付治具につき、図6及び図7を参照して説明する。実施例2に係る取付治具は架設手段の構成において実施例1と相違するが、その他の部分の構成は実施例1と同じである。以下、実施例1と同じ部材は同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図6及び図7において、架設手段32は、前記した固定部S(図3(c)に示されるように、挿口リング11に形成された挿通孔24にタッピンねじをねじ込む等の固定手段により挿口リング11を挿口管1に固定する部分)を軸方向に挟むように離間した2本の線材56、56から構成される本体部55を備え、本体部55は挿口リング11と挿口部との固定部Sを覆わないように構成されている。なお、線材は2本に限らず、3本以上でもよい。
各線材56は、例えば、ステンレスワイヤー57の両端にそれぞれループ部60が形成されるとともに、このループ部60の基端がかしめ部材59でかしめられ、このステンレスワイヤー57の外面にポリウレタン製の被覆チューブ58を施して形成されている。また、巻締手段31の固定側ベルト軸36及び連結金具47の架設手段軸49に容易に取付け可能とされている。
本体部55の長手方向の中央部近傍には、挿口リング11の円筒部21の表面と接する側、すなわち、内径側に突出するように周方向位置決突起61が設けられている。この周方向位置決突起61は、挿口リング11の分割部23内に突出することにより、架設手段32が挿口リング11と挿口部との固定部Sに対して周方向に位置ずれしないようにするためのものである。周方向位置決突起61は、2本の線材56、56間に跨り、各線材56、56に巻付き固定される板状の架橋部61aと、該架橋部61aの中央部近傍において架橋部61aの両側から内径側に突出する突起部61bとを備えている。
上記のように、本実施例2においては、架設手段32は、固定部Sを軸方向に挟むように離間した複数の線材56から構成されることにより、巻締手段31の張力に応じて挿口リング11に縮径方向の力を周方向に均等に付与することができると共に、固定部Sにおける挿口リング11の固定作業を支障なく容易に行うことができる。
図8は、実施例1及び2に係る巻締手段31の調節側ベルト37を位置決めする位置決プレートを示す図である。図8において、ベルト用位置決プレート65は、例えば、板状部材から形成され、平面視で略四角形をなし、調節側ベルト37の長手方向に沿うように2つの開口部66、66が中央部67を残して分離して設けられている。また、ベルト用位置決プレート65の一方の側部には、挿口リング11の円筒部21の端部側面21a(図3(a)参照。)に係合して調節側ベルト37の挿口リング11に対する軸方向の位置を決めるための軸方向位置決突起68が設けられている。この軸方向位置決突起68は、例えば、ベルト用位置決プレート65の一方の側部からベルト用位置決プレート65の面に直交するように内径方向に突出して設けられる。
ベルト用位置決プレート65を調節側ベルト37に装着するには、2つの開口部66、66の一方側の開口部66の下側から調節側ベルト37の端部を挿入し、次に、中央部67を介して他方の開口部66の上側から挿入すればよい。ベルト用位置決プレート65を調節側ベルト37に装着すれば、挿口リング11に対する調節側ベルト37の軸方向の位置ずれを防止することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、架設手段として、板状部材及び複数の線材から構成される場合を示したが、本発明はこれに限定されることなく、要は、固定部を覆わないように構成され、巻締手段と協同して挿口リングを縮径できるものであればよく、例えば、ベルトから構成されてもよい。また例えば、実施例1における架設手段32の本体部45の内面部分に、軟質の樹脂材等からなる被覆材を施してもよく、このようにすることで、当該部分と当接する挿口リング11の外周面の傷付きを防止できる。
1 挿口管
2 受口管
3 受口部
4 パッキン
5 パッキン保持条
6 ロックリング
7 ロックリング保持条
8 芯出し用リング
9 端面
10 防食リング
11 挿口リング
21 円筒部
22 縮径部
23 分割部
24 挿通孔
25 切欠部
26 凸条
27 溝条
30 取付治具
31 ラチエットバックル(巻締手段)
32 架設手段
33 本体フレーム
34 ベルト巻取軸
35 ハンドル
36 固定側ベルト軸
37 調節側ベルト
38 ラチェット歯車
39 係止ピン
40 駆動プレート
41 バネ
42 止めプレート
43 バネ
45 本体部
46 開口部
47 連結金具
48 調節側ベルト軸
49 架設手段軸
50,51 ブラケット
52 周方向位置決突起
55 本体部
56 線材
57 ステンレスワイヤー
58 被覆チューブ
59 かしめ部材
60 ループ部
61 周方向位置決突起
65 ベルト用位置決プレート
68 軸方向位置決突起
S 固定部

Claims (5)

  1. 受口部に挿入される挿口部の外周面に取り付けられ、周方向の一部が切り欠かれる分割部、及び該分割部を挟んで挿口リングと前記挿口部とを固定する固定部を有する縮径自在な挿口リングの取付治具であって、
    前記挿口リングの外周面に巻回され、増し締め可能な巻締手段と、前記巻締手段の両端部に架設されて、前記巻締手段と協同して前記挿口リングを縮径する架設手段とを備え、
    前記架設手段は、前記挿口リングに対する周方向の位置を決めるための周方向位置決突起を備え、
    前記周方向位置決突起が、前記挿口リングの前記分割部内に突出することにより、前記架設手段は前記挿口リングと前記挿口部との前記固定部を覆わないように構成されていることを特徴とする取付治具。
  2. 前記架設手段は、前記固定部に対応する部分に開口部を備えた板状部材から構成されることを特徴とする請求項1に記載の取付治具。
  3. 前記架設手段は、前記固定部を軸方向に挟むように離間した複数の線材から構成されることを特徴とする請求項1に記載の取付治具。
  4. 前記巻締手段には、前記挿口リングに対する軸方向の位置を決めるための軸方向位置決突起が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の取付治具。
  5. 前記巻締手段の調節側ベルトには、軸方向の位置決めを行うための位置決プレートが装着されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の取付治具。
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