JP4512061B2 - サドル構造のゴムブーツ拡径治具 - Google Patents
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Description
本発明ゴムブーツ拡径治具の内部拡径部材は、2つ以上の分割片から構成されていることによりゴムブーツを径方向外方に均等に拡径することができる。好ましくは、3〜5つの分割片をゴムブーツの内部の周方向に均等に配置する。このようになすことで、拡径したゴムブーツの開口形状をほぼ円形にすることができるので、ゴムブーツ内にマルチケーブルを円滑に挿通させることができる。
外部筒状部材は、その内部に内部拡径部材を配置可能な筒状の部材である。この外部筒状部材の内径は、内部拡径部材の内部にマルチケーブルを円滑に挿通可能な位置に内部拡径部材を移動させることができる大きさである。
可動連結部材は、外部筒状部材と内部拡径部材を連結するとともに、外部筒状部材に対する内部拡径部材の相対的位置を変化させてゴムブーツを拡径することができる構成であれば良い。また、可動連結部材による外部筒状部材と内部拡径部材との連結を必要に応じて解除することができる構成とする。この様な構成として、例えば、締付軸を使用することが挙げられる。締付軸を使用する場合、締付軸を締め付けることにより内部拡径部材を外部筒状部材の径方向に移動させることができる。この移動によりゴムブーツを拡径することができる。
連結支持部材は、外部筒状部材と内部拡径部材とを連結する部材である。但し、この連結は、必要に応じて解除することができるように形成する。例えば、連結支持部材として、外部筒状部材に固定されて内部拡径部材の一端側が外部筒状部材の径方向内方へ移動することを規制する爪状の部材とすることが挙げられる。爪状の部材は、外部筒状部材の内部に突出するように構成すると、内部拡径部材を外部筒状部材に引っ掛けるように固定することができる。このようになすことにより、内部拡径部材を径方向内方と爪状の部材の設けられている方向以外に容易に移動させることができるので、必要に応じて外部筒状部材と内部拡径部材との連結を解除することができる。爪状の部材としては、具体的には、板状の部材の一端を折り曲げた断面L字状とすると、製造が容易で、外部筒状部材に固定しやすく好ましい。その他、断面[状に形成して、[状の上部片を外部筒状部材にネジ留めなどにより固定し、[状の下部片で内部拡径部材を保持することが挙げられる。断面[状の連結支持部材の場合、連結支持部材自体を外部筒状部材から取り外すことができるので、内部拡径部材と外部筒状部材との連結を容易に解除することができる。
本例では、本発明ゴムブーツ拡径治具を斜張橋やエクストラドーズド橋などのサドル構造の構築に使用した場合を例として説明を行なう。これらの橋梁は、地面にほぼ平行に延びる主桁と、主桁にほぼ垂直に延びる主塔と、主塔から主桁に伸びる斜材ケーブル(マルチケーブル)により構成される。まず初めに、サドル構造の全体構成を、次いで、ゴムブーツ拡径治具について説明する。最後に、ゴムブーツ拡径治具を使用したサドル構造へのゴムブーツの取り付け方法を説明する。
図1は、マルチケーブルを用いたサドル構造の出口部の部分拡大図である。サドル構造100は、橋梁の主塔200に埋設した外管110と、外管110の内部に配置された内管120とを主たる構成要素とし、内管120の内部に挿通したマルチケーブル130で橋梁の主桁を吊り下げるように構成したものである。
図3(A)〜(D)は、ゴムブーツ拡径治具によりゴムブーツを拡径した状態を示す図である。図に示すように、ゴムブーツ拡径治具1は、外部筒状部材10と内部拡径部材20とを備えている。内部拡径部材20の一端側は、外部筒状部材10に固定されるフック14(爪状の連結支持部材)により外部筒状部材10に係止されている。また、内部拡径部材20の他端側は、内部拡径部材20に固定されるさらネジ16sと、さらネジ16sに螺合された蝶ナット16nにより外部筒状部材10に係止されている。このさらネジ16sと蝶ナット16nとが連結支持部材に相当する。このとき、ゴムブーツ30の太径部は、フック14側に配置され、細径部は、可動連結部材16側に配置される。そして、可動連結部材16の蝶ナット16nを回転させて、内部拡径部材20に固定されるさらネジ16sを外部筒状部材10の外周方向に送り出すことで、内部拡径部材20を外部筒状部材10に対して相対的に移動させる。このようになすことにより、内部拡径部材20でゴムブーツ30の内部からゴムブーツ30を拡径することができるとともに、後述するように、内部拡径部材10の内部にゴムブーツ30を圧接することなくマルチケーブルを挿通させることができる。以下、各構成部材を詳細に説明する。
外部筒状部材10は、第1外部分割片11と第2外部分割片12とからなる円筒状の部材である。第1外部分割片11と第2外部分割片12の外観形状はほぼ同一であり、各々を軸方向から見たときに半円弧状の端面を有する。
図4は、内部拡径部材の外観を示す図である。内部拡径部材20は、板状の4つの内部分割片21からなる。各分割片21は、同じ形状を有する断面円弧状の部材である。内部分割片21には、以下の処理を施して、ゴムブーツ30の取り付け作業中にマルチケーブルの外周面が損傷しないようにした。
1.分割片21の4つの角cをグラインダーにより面取りした。
2.分割片21の隣接する角部cを繋ぐ稜線のうち、長手方向の稜線rをグラインダーにより面取りした。
3.上記1.および2.以外の角部を糸面取りした。
4.分割片21のうち、後述する第1貫通孔21hおよび第2貫通孔22h以外の部分にエポキシ塗装を施した。
以上、説明したゴムブーツ拡径治具によりサドル構造の出口部にゴムブーツを装着する手順は、以下に示す通りである。
このとき、内部分割片の係止部が設けられている側が、ゴムブーツの細径部に配置されるようにする(図3の(D)を参照)。
4つの内部分割片をフックに係止させるときに、若干ゴムブーツの太径部を広げるようにしなければならないが、この作業は手作業で十分行なうことができる。
本例のゴムブーツ拡径治具では、内部分割片をフックに引っ掛けた時点で、内部分割片のさらネジが、外部筒状部材のスリットの位置に配置されるようになっている。従って、さらネジの軸に蝶ナットを螺合させることは容易である。
ゴムブーツを拡径するときは、4つの蝶ナットを順番に少しずつ回転させ、ゴムブーツが周方向に均等に拡径されるようにする。
ゴムブーツにマルチケーブルを挿通させるときは、ゴムブーツの太径部がサドル構造の出口部におけるスライドパイプ側に配置されるようにする。ここで、ゴムブーツにマルチケーブルを挿通させる時期は、マルチケーブルの両端部を主桁に固定する前である。
所定位置とは、ゴムブーツ30の太径部がスライトパイプ150の端部を、細径部がマルチケーブル130の外周を覆うような位置である。
蝶ナット16nを弛めることにより、蝶ナット16nが外部筒状部材10に圧接される力を減少させることができるので、さらネジ16sをスリット15から取り外し易くなる。また、さらネジ16sの引き抜きに伴って内部分割片21が外部筒状部材10から引き抜かれる。
以上、[1]〜[8]の手順により、サドル構造出口部にマイナス公差を有するゴムブーツを所定位置に容易に取り付けることができる。もちろん、本発明ゴムブーツ拡径治具は、再使用可能である。
本例では、連結支持部材(実施例1ではフック)の位置でも内部拡径部材を外部筒状部材の径方向に移動可能に構成したゴムブーツ拡径治具を説明する。本例の拡径治具は、連結支持部材の構成以外は、実施例1と同一であるため、以下に実施例1との相違点についてのみ説明する。
30 ゴムブーツ 31 細径部 32 太径部
10 外部筒状部材 11 第1外部分割片 12 第2外部分割片
20 内部拡径部材 21 内部分割片 21h 第1貫通孔
22 係止部 22h 第2貫通孔
13 キャッチクリップ 13a 本体部 13b 留め金部
14 フック 15 スリット
16 可動支持部材 16s さらネジ 16n 蝶ナット
50 連結支持部材 51 蝶ネジ
52 [状フック 521 上片 522 下片 523 垂直片 521h ネジ孔
100 サドル構造 200 主塔
110 外管 111 補強筋 120 内管 121 支圧板 122 リングナット
130 マルチケーブル 131 素線ケーブル
140 グラウト 141 グラウト排出ホース 142 グラウト注入口
150 スライドパイプ 160 ゴムブーツ
Claims (8)
- 少なくとも2つ以上の分割片からなり、マルチケーブルが挿通されるサドル構造の出口部を封止する筒状のゴムブーツをゴムブーツの内部から径方向外方に拡径する内部拡径部材と、
内部拡径部材の外周で、さらにゴムブーツの外周に配置される外部筒状部材と、
内部拡径部材の一端側を外部筒状部材に保持する連結支持部材と、
内部拡径部材の他端側を外部筒状部材に保持するとともに、内部拡径部材の外部筒状部材に対する相対的位置を変化させる可動連結部材とを備え、
外部筒状部材と内部拡径部材との連結を解除することにより外部筒状部材の内部から内部拡径部材を取り外し可能に構成したことを特徴とするサドル構造のゴムブーツ拡径治具。 - 可動連結部材は、外部筒状部材と内部拡径部材とを連結する締付軸であり、この締付軸の締め付けにより、内部拡径部材を外部筒状部材の径方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載のサドル構造のゴムブーツ拡径治具。
- 外部筒状部材の端部にはスリットが設けられており、締付軸がスリットの開口端から取り外し可能なように設けられていることを特徴とする請求項2に記載のサドル構造のゴムブーツ拡径治具。
- 連結支持部材は、外部筒状部材に固定されて内部拡径部材の一端側が外部筒状部材の径方向内方へ移動することを規制する爪状の部材であり、この爪状の部材が外部筒状部材の内部に突出していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサドル構造のゴムブーツ拡径治具。
- 爪状の部材が、外部筒状部材の径方向に移動可能なように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のサドル構造のゴムブーツ拡径治具。
- 内部拡径部材の各分割片の角部を丸めたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のサドル構造のゴムブーツ拡径治具。
- 内部拡径部材の各分割片のうち、少なくとも内面にマルチケーブルの外周面を損傷しないように表面処理を施したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のサドル構造のゴムブーツ拡径治具。
- 外部筒状部材は、2つ以上の分割片からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のサドル構造のゴムブーツ拡径治具。
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