JPH0573012U - 斜張橋のケーブル制振装置 - Google Patents

斜張橋のケーブル制振装置

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JPH0573012U
JPH0573012U JP2246792U JP2246792U JPH0573012U JP H0573012 U JPH0573012 U JP H0573012U JP 2246792 U JP2246792 U JP 2246792U JP 2246792 U JP2246792 U JP 2246792U JP H0573012 U JPH0573012 U JP H0573012U
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JP
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cable
stayed
rubber
damping
cover
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JP2246792U
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English (en)
Inventor
誠 宮地
収 中出
伸幸 佐々木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な制振効果を奏するとともに、美観を損
なうことのない斜張橋のケーブル制振装置を提供する。 【構成】 斜張橋の主塔1と桁2とを結ぶ斜張ケーブル
3の両端の定着部において、上記主塔1又は上記桁2に
取付けられる鋼製又はゴム製の筒状ケーブルカバー4
と、上記各ケーブルカバー4とその内部を同軸的に挿通
する斜張ケーブル3との間にそれぞれ挿入された高減衰
ゴム製緩衝材8,弾性充填ゴム9を具えたことを特徴と
する斜張橋ケーブル制振装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は斜張橋のケーブル制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
斜張橋の主塔と桁とを連結する斜張ケーブルの振動を抑制する手段としては、 従来、図7側面図に示すように、複数の斜張ケーブル3,3・・・をこれらを横 切る方向のロープ31で連緊し、隣り合う斜張ケーブル3,3相互の干渉を利用 して振動を抑制するもの、図8〜図9に示すように、オイルダンパー32をケー ブル3と定着部2間に介装するもの、さらには図10拡大縦断面図に示すように 斜張ケーブル3のカバー定着パイプに接続した短管内にラビリンス状にフランジ 34と粘性材35を組合わせて取付けたダンパー36などが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、まず、図7に示したようにロープ31でケーブル3を相互に繋 ぎ止める手段では、十分な振動減衰効果が得られないのみならずロープ31が美 観を損なう。 次に図8〜図9に示したようなオイルダンパー32を用いるものでは、面内, 面外,全方向の振動を制振するためには、複数のダンパー32が必要となるので 、これも美観を損なう。 さらに、図10に示したようなフランジ34と粘性体35をラビリンス状に取 付けたダンパー36の場合は、美観上の問題は解決されるが、粘性体35による 制振の効果は未だ十分でなく、そのシーリング手段にも問題が多い。
【0004】 本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、十分な制振効果を奏する とともに、美観を損なうことのない斜張橋のケーブル制振装置を提供することを 目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために、本考案は、斜張橋の主塔と桁とを結ぶ斜張ケーブルの両端の定着 部において、上記主塔又は上記桁に取付けられる鋼製又はゴム製の筒状ケーブル カバーと、上記各ケーブルカバーとその内部を同軸的に挿通する斜張ケーブルと の間にそれぞれ充填された高減衰ゴム製緩衝材とを具えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】
このような構成によれば、ケーブル定着パイプと斜張ケーブル間に介挿された 高減衰ゴム製の緩衝材のケーブル振動速さよりも遅れて生起する変形復元作用に よりケーブルと直交する全方向にケーブル振動に対抗する抵抗作用を生じ、より 大きいケーブル制振効果が得られる。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例を図面について説明すると、図1はその第1実施例を示す部分 縦断面図、図2は図1のII−II断面図、図3は図2の変形例を示す同じく横断面 図、図4は図1に示したケーブル制振装置のヒステリシス線図、図5は本考案の 第2実施例を示す部分縦断面図、図6は本考案の第3実施例を示す同じく部分縦 断面図である。
【0008】 まず、図1において3は斜張橋の主塔1と桁2間に斜方向に張り渡した複数の 斜張ケーブル、4は斜張ケーブル3に外挿されてその両端をそれぞれ主塔1,桁 2上にそれぞれ定着したケーブルカバーパイプ(以下定着パイプという)、5は 定着パイプ4の定着端とは反対端に大径端が嵌着されるとともに小径端が若干離 れた位置で斜張ケーブル2に外挿されてなる載頭円錐状の止水ゴムカバー、6は 定着パイプ4の対向端内面とケーブル3外面の間に同軸的に充填された緩衝材、 7は緩衝材6の裏側に接して同軸的に設けたスポンジ等の材料からなるバックア ップ材であり、例えば三和化工(株)製スポンジ化ポリエチレンフォーム(商品 名オプセルLC−300)である。 緩衝材6は図2断面図に示すように、定着パイプ4とケーブル3の間に等間隔 で挿入した複数個のY字状の隣り合う高減衰ゴムブロック8,8の間の異形扇形 空間に現場充填で一体化した弾性充填ゴム9で構成される。図3は狭扇形断面の 高減衰ゴムブロック8aと弾性充填ゴム9の組合せを採った他の変形例である。 弾性充填ゴムは例えば、ポリブタジェン(早川ゴム(株)製、商品名ケーブル バッファH),エポキシ樹脂等である。
【0009】 このような構造において、斜張ケーブル3が振動し緩衝材6に力が加わるとき 、緩衝材6の変位は図4に示すように、通常の弾性充填ゴム9が鎖線で示すよう に振動力に比例して増減するのに対し、高減衰ゴムブロック8部は破線で示すよ うな範囲でヒステリシスループ状の復元変位を生じ、斜張ケーブル3の振動より 若干遅れた位相差をもって原型へ戻り、この位相差が斜張ケーブル3の振動を抑 制する作用を行う。 上記緩衝材6に使用する高減衰ゴムブロック8の形状組合せ個数は任意とされ てよい。また組合わされる弾性充填ゴム9の種類も任意でよい。
【0010】 なお、図5に示す第2実施例では、ケーブル定着部において、定着パイプ4と ケーブル3にまたがる止水ゴムカバー16を高減衰ゴム製として制振部材を兼用 した例を示す。定着パイプ4内には、バックアップ材7に接して通常の弾性ゴム を同軸的に充填した緩衝部9´を併用することも可能である。 この場合にも、斜張ケーブル3の振動に伴う止水カバー兼緩衝材16の変形の 回復の遅れが同様に発生し、斜張ケーブル3の振動を抑制する。
【0011】 図6は斜張ケーブル3及び定着パイプ4に設けたフランジ20,21の対向す る2面の間にリング状の高減衰ゴムブロック22を固定保持して緩衝材26を構 成した場合を示す。この場合も前2例と同様に高減衰ゴムブロック22の変形復 元が斜張ケーブル3の振動を抑制する作用を行う。 このような装置によれば、従来のロープ繋ぎ式(図7)オイルダンパー接続型 (図8〜図9)のように美観を損なうことなく、また通常の弾性ゴムをダンパー とするもの(図10)のようにゴムの弾性抵抗を制振に利用するものに比べて著 しく大きいケーブルの振動抑制力を得ることが可能になる。
【0012】
【考案の効果】
以上述べた実施例,変形例にした構造によれば、ケーブル制振のための装置を 斜張橋の定着パイプ内又は定着部の止水ゴムカバー兼用として設けることができ 、これら装置によって斜張橋の美観を損なうことは全くなくなる。 また、定着パイプとこれを同軸的に挿通する斜張ケーブルの間に介装された高 減衰ゴム製の緩衝材がケーブルの振動に対し、異なった変形動作により対向し、 振動を抑制して、従来の弾性ゴム,弾性物質を用いるダンパーに比較し、大きい 振動抑制効果を奏する。
【0013】 要するに本考案によれば、斜張橋の主塔と桁とを結ぶ斜張ケーブルの両端の定 着部において、上記主塔又は上記桁に取付けられる鋼製又はゴム製の筒状ケーブ ルカバーと、上記各ケーブルカバーとその内部を同軸的に挿通する斜張ケーブル との間にそれぞれ充填された高減衰ゴム製緩衝材とを具えたことにより、十分な 制振効果を奏するとともに、美観を損なうことのない斜張橋のケーブル制振装置 を得るから、本考案は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す斜張ケーブル制振装
置取付部の部分縦断面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】図2の変形例を示す同じく横断面図である。
【図4】図1に示したケーブル制振装置のヒステリシス
線図である。
【図5】本考案の第2実施例を示すケーブル制振装置の
縦断面図である。
【図6】本考案の第3実施例を示すケーブル制振装置の
縦断面図である。
【図7】公知の斜張橋のケーブル制振装置を示す全体側
面図である。
【図8】オイルダンパーを使用した公知の斜張橋のケー
ブル制振装置の側面図である。
【図9】図8の変形例を示す同じく側面図である。
【図10】フランジ及び粘性体よりなる公知のラビリン
スダンパー式ケーブル制振ダンパーを示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 斜張橋の主塔 2 斜張橋の桁 3 斜張ケーブル 4 定着パイプ又は装置 5 止水ゴムカバー 6 緩衝材 7 バックアップ材 8,8a 高減衰ゴムブロック 9 弾性充填ゴム 9´ 緩衝部 16 止水カバー兼緩衝材 21 フランジ 22 高減衰ゴムブロック 26 緩衝材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜張橋の主塔と桁とを結ぶ斜張ケーブル
    の両端の定着部において、上記主塔又は上記桁に取付け
    られる鋼製又はゴム製の筒状ケーブルカバーと、上記各
    ケーブルカバーとその内部を同軸的に挿通する斜張ケー
    ブルとの間にそれぞれ充填された高減衰ゴム製緩衝材と
    を具えたことを特徴とする斜張橋のケーブル制振装置。
JP2246792U 1992-03-13 1992-03-13 斜張橋のケーブル制振装置 Pending JPH0573012U (ja)

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