JPH06280936A - ケーブル制振装置 - Google Patents
ケーブル制振装置Info
- Publication number
- JPH06280936A JPH06280936A JP5063838A JP6383893A JPH06280936A JP H06280936 A JPH06280936 A JP H06280936A JP 5063838 A JP5063838 A JP 5063838A JP 6383893 A JP6383893 A JP 6383893A JP H06280936 A JPH06280936 A JP H06280936A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- vibration
- protection tube
- lead material
- peripheral wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ケーブルの振動を効果的に抑制し、かつ、油
洩れ、劣化等がないケーブルの制振装置を提供する。 【構成】 橋桁等の固定部材に取付けられケーブル3が
挿通されたケーブル保護管1の端部周壁とケーブル3と
の間に鉛材6を架設し、塑性材料としての鉛材6の変形
に伴って振動エネルギーを吸収し、ケーブル3の振動を
抑制する。
洩れ、劣化等がないケーブルの制振装置を提供する。 【構成】 橋桁等の固定部材に取付けられケーブル3が
挿通されたケーブル保護管1の端部周壁とケーブル3と
の間に鉛材6を架設し、塑性材料としての鉛材6の変形
に伴って振動エネルギーを吸収し、ケーブル3の振動を
抑制する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば斜張橋のケーブ
ルや送電ケーブルなどに適用されるケーブル制振装置に
関する。
ルや送電ケーブルなどに適用されるケーブル制振装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば斜張橋においては、図4に示すよ
うに、主塔5と橋桁4との間に斜めに張られた複数のケ
ーブル3によって橋桁4を支持する構造になっている。
また、斜めに張られたケーブル3は、風、地震等の外力
の作用を受けて振動するので、この振動を抑えるため
に、従来は、図4に示すように、ケーブル3同士を制振
ワイヤ12で連結する方法や、ケーブル3の下部と橋桁
4との間にオイルダンパ13を架設する方法が採用され
ている。
うに、主塔5と橋桁4との間に斜めに張られた複数のケ
ーブル3によって橋桁4を支持する構造になっている。
また、斜めに張られたケーブル3は、風、地震等の外力
の作用を受けて振動するので、この振動を抑えるため
に、従来は、図4に示すように、ケーブル3同士を制振
ワイヤ12で連結する方法や、ケーブル3の下部と橋桁
4との間にオイルダンパ13を架設する方法が採用され
ている。
【0003】一方、ケーブル3は、図5に示すように、
ケーブル保護管1を介して固定部材としての橋桁4に取
付けられているが、このケーブル3が挿通されたケーブ
ル保護管1の端部とケーブル3との間には、弾性シール
材(ゴム等)2が充填され、ケーブル3を保護してい
る。
ケーブル保護管1を介して固定部材としての橋桁4に取
付けられているが、このケーブル3が挿通されたケーブ
ル保護管1の端部とケーブル3との間には、弾性シール
材(ゴム等)2が充填され、ケーブル3を保護してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した図4に示す従
来のケーブル制振装置のうち、ケーブル3同士を制振ワ
イヤ12で連結するものは、取り付け位置が高所になる
ため、取り付け工事及びメンテナンスが困難であり、ま
た、性能面でもケーブル3の鉛直振動を抑制する効果は
大きいが水平振動に対しては効果が小さいなどの欠点が
ある。
来のケーブル制振装置のうち、ケーブル3同士を制振ワ
イヤ12で連結するものは、取り付け位置が高所になる
ため、取り付け工事及びメンテナンスが困難であり、ま
た、性能面でもケーブル3の鉛直振動を抑制する効果は
大きいが水平振動に対しては効果が小さいなどの欠点が
ある。
【0005】またオイルダンパ13をケーブル3と橋桁
4との間に取付けるものは、2組のオイルダンパ13を
用いることにより鉛直、水平両方向のケーブル振動を抑
制する効果があるが、オイルダンパ13をケーブル3と
直交する方向に取付けるために広い設置スペースが必要
になり、また装置外観が外部から直に見えるので美観上
あまり好ましくないなどの問題があった。
4との間に取付けるものは、2組のオイルダンパ13を
用いることにより鉛直、水平両方向のケーブル振動を抑
制する効果があるが、オイルダンパ13をケーブル3と
直交する方向に取付けるために広い設置スペースが必要
になり、また装置外観が外部から直に見えるので美観上
あまり好ましくないなどの問題があった。
【0006】一方、図5に示す従来の構造におけるケー
ブル保護管1とケーブル3の間に充填されている弾性シ
ール材2は、硬質のゴムなどで作られており、ケーブル
3の動きをこの点で拘束することによりケーブル3を保
護するものであるために、振動抑制に必要な減衰効果は
小さく、風や地震が作用した場合のケーブル3の制振対
策としては効果が不十分である。
ブル保護管1とケーブル3の間に充填されている弾性シ
ール材2は、硬質のゴムなどで作られており、ケーブル
3の動きをこの点で拘束することによりケーブル3を保
護するものであるために、振動抑制に必要な減衰効果は
小さく、風や地震が作用した場合のケーブル3の制振対
策としては効果が不十分である。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決することが
できるケーブル制振装置を提供しようとするものであ
る。
できるケーブル制振装置を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル制振装
置は、固定部材に取付けられケーブルが挿通されたケー
ブル保護管の端部周壁と前記ケーブルとの間に鉛材を架
設したことを特徴とする。
置は、固定部材に取付けられケーブルが挿通されたケー
ブル保護管の端部周壁と前記ケーブルとの間に鉛材を架
設したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、ケーブル保護管の端部周壁とケー
ブルとの間に鉛材を架設したことによって、ケーブルの
任意方向の振動が抑制される。
ブルとの間に鉛材を架設したことによって、ケーブルの
任意方向の振動が抑制される。
【0010】即ち、ケーブルが風や地震などの外力によ
り振動した場合、ケーブル保護管とケーブルとの間に相
対変位が生じるが、この相対変位によって鉛材を変形さ
せることにより、塑性材料である鉛材の変形に伴って振
動エネルギーを吸収し、ケーブルの振動が減衰される。
り振動した場合、ケーブル保護管とケーブルとの間に相
対変位が生じるが、この相対変位によって鉛材を変形さ
せることにより、塑性材料である鉛材の変形に伴って振
動エネルギーを吸収し、ケーブルの振動が減衰される。
【0011】
【実施例】本発明の第1の実施例に係るケーブル制振装
置を、図1及び図2によって説明する。
置を、図1及び図2によって説明する。
【0012】本実施例に係るケーブル制振装置では、前
記図5に示す弾性シール材2が設置されていた位置、即
ち、ケーブル3が挿通され固定部材としての橋桁4に固
定されたケーブル保護管1の端部周壁と前記ケーブル3
との間に棒状鉛材が架設されている。
記図5に示す弾性シール材2が設置されていた位置、即
ち、ケーブル3が挿通され固定部材としての橋桁4に固
定されたケーブル保護管1の端部周壁と前記ケーブル3
との間に棒状鉛材が架設されている。
【0013】即ち、図1及び図2に示すように、ケーブ
ル保護管1の端部周壁とケーブル3との間に、複数の棒
状鉛材6が架設されていて、同鉛材6はケーブル3に取
付リング8を介して取付けられ、軸方向に多少の移動を
許容する構成となっている。また、この鉛材6取付部を
蔽うように、ケーブル保護管1の端部とケーブル3との
間にカバー9が設けられており、装置を雨水等から保護
している。
ル保護管1の端部周壁とケーブル3との間に、複数の棒
状鉛材6が架設されていて、同鉛材6はケーブル3に取
付リング8を介して取付けられ、軸方向に多少の移動を
許容する構成となっている。また、この鉛材6取付部を
蔽うように、ケーブル保護管1の端部とケーブル3との
間にカバー9が設けられており、装置を雨水等から保護
している。
【0014】本実施例では、風、地震等を受けてケーブ
ル3が図1中の矢印方向(軸直角方向)に振動すると棒
状鉛材6が変形し、このケーブル3の振動は、塑性材料
である棒状鉛材6の変形に伴う振動減衰作用により、効
果的に抑制される。
ル3が図1中の矢印方向(軸直角方向)に振動すると棒
状鉛材6が変形し、このケーブル3の振動は、塑性材料
である棒状鉛材6の変形に伴う振動減衰作用により、効
果的に抑制される。
【0015】また、本実施例は、振動減衰材として棒状
鉛材6を用いており油などを用いていないために、油洩
れ、劣化等の心配がなく、長期間にも殆んどメインテナ
ンスフリーで寿命が長く、かつ、設備費を安くすること
ができる。
鉛材6を用いており油などを用いていないために、油洩
れ、劣化等の心配がなく、長期間にも殆んどメインテナ
ンスフリーで寿命が長く、かつ、設備費を安くすること
ができる。
【0016】なお、図1及び図2には棒状鉛材6を4組
等間隔に放射状に設けたものを示しているが、これに限
定されるものではなく、2組以上の棒状鉛材を使用する
ことにより、ケーブル3のあらゆる軸直角方向の振動に
有効に対処することができる。
等間隔に放射状に設けたものを示しているが、これに限
定されるものではなく、2組以上の棒状鉛材を使用する
ことにより、ケーブル3のあらゆる軸直角方向の振動に
有効に対処することができる。
【0017】本発明の第2の実施例を、図3によって説
明する。本実施例ではリング状鉛材16を使用してい
る。即ち、ケーブル保護管1端部周壁とケーブル3との
中間位置に、リング状に形成された鉛材16を設置し、
同鉛材16とケーブル保護管1周壁及びケーブル3とを
それぞれ複数の連結材10,11で連結した構成となっ
ている。
明する。本実施例ではリング状鉛材16を使用してい
る。即ち、ケーブル保護管1端部周壁とケーブル3との
中間位置に、リング状に形成された鉛材16を設置し、
同鉛材16とケーブル保護管1周壁及びケーブル3とを
それぞれ複数の連結材10,11で連結した構成となっ
ている。
【0018】本実施例の作用及び効果は、前記第1の実
施例と同様であり、塑性材料であるリング状の鉛材16
の変形に伴う制振作用により、ケーブル3のあらゆる方
向の振動を効果的に抑制することができる。
施例と同様であり、塑性材料であるリング状の鉛材16
の変形に伴う制振作用により、ケーブル3のあらゆる方
向の振動を効果的に抑制することができる。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ケーブル制振装置は、固定部材に取付けられケーブルが
挿通されたケーブル保護管の端部周壁とケーブルとの間
に鉛材を架設しているために、塑性材料である鉛材の変
形に伴って振動エネルギーを吸収して減衰させ、ケーブ
ルのあらゆる方向の振動が効果的に抑制される。
ケーブル制振装置は、固定部材に取付けられケーブルが
挿通されたケーブル保護管の端部周壁とケーブルとの間
に鉛材を架設しているために、塑性材料である鉛材の変
形に伴って振動エネルギーを吸収して減衰させ、ケーブ
ルのあらゆる方向の振動が効果的に抑制される。
【0020】また、本発明では、振動減衰材として鉛材
を用いており、油などを用いていないために、油洩れ、
劣化等の心配がなく長期使用にも殆んどメンテナンスフ
リーで寿命が長く、かつ、設備費も安い等の利点があ
る。
を用いており、油などを用いていないために、油洩れ、
劣化等の心配がなく長期使用にも殆んどメンテナンスフ
リーで寿命が長く、かつ、設備費も安い等の利点があ
る。
【図1】本発明の第1の実施例に係るケーブル制振装置
の側面図である。
の側面図である。
【図2】同実施例のII−II矢視断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るケーブル制振装置
の横断面図である。
の横断面図である。
【図4】従来のケーブル制振装置の説明図である。
【図5】従来のケーブル保護管の説明図である。
1 ケーブル保護管 2 弾性シール材 3 ケーブル 4 橋桁 6 棒状鉛材 8 取付リング 9 カバー 10,11 連結材 16 リング状鉛材
Claims (1)
- 【請求項1】 固定部材に取付けられケーブルが挿通さ
れたケーブル保護管の端部周壁と前記ケーブルとの間に
鉛材を架設したことを特徴とするケーブル制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5063838A JPH06280936A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | ケーブル制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5063838A JPH06280936A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | ケーブル制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06280936A true JPH06280936A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=13240894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5063838A Withdrawn JPH06280936A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | ケーブル制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06280936A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003041513A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 制振装置 |
KR20040015461A (ko) * | 2002-08-13 | 2004-02-19 | 주식회사 에스코테크놀로지 | 사장교 케이블의 제진장치 |
ES2370573A1 (es) * | 2009-06-19 | 2011-12-20 | Future Fibres Rigging Systems, S.L.U. | Dispositivo antivibratorio para cables. |
CN105297628A (zh) * | 2015-10-30 | 2016-02-03 | 柳州欧维姆结构检测技术有限公司 | 结构索全密封内减振装置 |
CN105951596A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-09-21 | 长安大学 | 斜拉索内置式减振阻尼器 |
-
1993
- 1993-03-23 JP JP5063838A patent/JPH06280936A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003041513A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 制振装置 |
KR20040015461A (ko) * | 2002-08-13 | 2004-02-19 | 주식회사 에스코테크놀로지 | 사장교 케이블의 제진장치 |
ES2370573A1 (es) * | 2009-06-19 | 2011-12-20 | Future Fibres Rigging Systems, S.L.U. | Dispositivo antivibratorio para cables. |
CN105297628A (zh) * | 2015-10-30 | 2016-02-03 | 柳州欧维姆结构检测技术有限公司 | 结构索全密封内减振装置 |
CN105951596A (zh) * | 2016-05-23 | 2016-09-21 | 长安大学 | 斜拉索内置式减振阻尼器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000530 |