JP2000267035A - モータ及びその製造方法 - Google Patents

モータ及びその製造方法

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JP2000267035A
JP2000267035A JP6837099A JP6837099A JP2000267035A JP 2000267035 A JP2000267035 A JP 2000267035A JP 6837099 A JP6837099 A JP 6837099A JP 6837099 A JP6837099 A JP 6837099A JP 2000267035 A JP2000267035 A JP 2000267035A
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JP
Japan
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polygon mirror
positioning jig
housing
light reflecting
outer peripheral
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JP6837099A
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English (en)
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Katsuya Seko
克也 世古
Takeshi Shinohara
剛 篠原
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでポリゴンミラーの光反射角度のば
らつきを低減できるようにする。 【解決手段】 ベース22に支持された中心軸23には
ロータ部32が構成されており、そのロータ部32にポ
リゴンミラー26がネジ止めされている。ここで、ポリ
ゴンミラー26をハウジング25にネジ止めする際は、
ポリゴンミラー26の上部に位置決め治具36を装着し
た状態でハウジング25にネジ止めしてから、位置決め
治具36を取外すようになっている。この位置決め治具
36に形成された中心軸挿入孔36aには中心軸23が
精度よく挿入されるようになっており、その挿入状態で
は、位置決め治具36の外周縁部に形成された傾斜面部
36bがポリゴンミラー26の光反射面26aの端部に
当接してポリゴンミラー26の光反射面26aを精度よ
く位置決めするようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザ光を
反射させるポリゴンミラーを有するモータ及びその製造
方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種のモータの一例
を図9を参照して説明する。図9において、モータ1の
ベース2に固定された中心軸3には軸受4を介して円筒
状のハウジング5が装着されており、そのハウジング5
にポリゴンミラー6が装着されている。この場合、ポリ
ゴンミラー6は、その内周面がハウジング5の外周面に
当接して位置決めされた状態でネジ7により固定されて
いる。
【0003】一方、ハウジング5の下部にはロータヨー
ク8が固定されていると共に、そのロータヨーク8には
複数極に着磁されたロータマグネット9が固定されるこ
とによりロータ部10が構成されている。また、ベース
2側にはロータ部10と対向して回転磁界を発生するた
めのステータコア11及びステータコイル12が配設さ
れることによりステータ部13が構成されている。従っ
て、ステータ部13に通電すると、ロータ部10ひいて
はポリゴンミラー6が回転する。
【0004】ところが、このような構成では、ポリゴン
ミラー6を、その内周面を基準としてハウジング5に対
して位置決めしているので、ポリゴンミラー6の内周面
の加工精度及び両者の取付のためのクリアランスによっ
ては中心軸3の軸心からポリゴンミラー6の光反射面ま
での距離がばらつくことがある。このように中心軸3の
軸心からポリゴンミラー6の光反射面までの距離がばら
つくと、レーザ光の反射角度のばらつきが大きくなり、
感光ドラム上の潜像のムラが大きくなる。また、ばらつ
きを小さくするには、バランス修正を行う必要があり、
そのために要する時間が長くなり製造コストが上昇す
る。
【0005】特に、近年、複数のレーザ光を同時にポリ
ゴンミラーにより反射させることにより印刷時間を大幅
に短縮したマルチビーム方式では、レーザ光をポリゴン
ミラーの反射面に対して当該反射面の垂直方向から傾い
た角度で照射するので、反射面の位置ずれが感光ドラム
上の潜像のムラに大きく影響する。しかも、ポリゴンミ
ラー6の内周面の加工精度を高める必要があることか
ら、ポリゴンミラー6のコストが高い。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、低コストでポリゴンミラーの光反射
角度のばらつきを低減することができるモータ及びその
製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、中心
軸に設けられた軸受と、この軸受を介して相対的に回転
可能に対向配置されたロータ部とステータ部と、前記ロ
ータ部に装着されたポリゴンミラーとを備えたモータに
おいて、前記ポリゴンミラーは、前記中心軸の軸心から
の距離精度が高い内周側基準部位に基づいて規定された
外周側基準部位を有する位置決め治具により位置決めさ
れているものである。
【0008】このような構成によれば、ステータ部に通
電すると、ロータ部ひいてはポリゴンミラーが回転する
ようになる。この場合、ポリゴンミラーは、中心軸の軸
心からの距離精度が高い内周側基準部位に基づいて規定
する外周側基準部位を有する位置ぎめ治具により位置決
めされているので、ポリゴンミラーの位置精度を高める
ことができ、光反射面の光反射角度のばらつきを低減す
ることができる。
【0009】請求項2〜4の発明によれば、内周側基準
部位として中心軸の軸心からの距離精度の高い部位を利
用することができるので、ポリゴンミラーの位置精度を
高めることができる。
【0010】請求項5の発明によれば、外周側基準部位
はポリゴンミラーの光反射面であるので、光反射面の位
置を直接的に位置決めすることができ、光反射面を精度
よく位置決めすることができる。
【0011】請求項6の発明によれば、外周側基準部位
はポリゴンミラーの光反射面の端部であるので、光反射
面を傷つけることなく光反射面を精度よく位置決めする
ことができる。
【0012】請求項7の発明によれば、内周側基準部位
に当接すると共にポリゴンミラーと当接する外周側基準
部位を有する位置決め治具によりポリゴンミラーを位置
決めした状態で、ポリゴンミラーをロータ部に装着する
ようにしたので、ポリゴンミラーの位置精度を高めるこ
とができる。
【0013】請求項8の発明によれば、位置決め治具
は、ポリゴンミラーの光反射面の端部との当接部位に傾
斜面部が設けられているので、位置決め治具をポリゴン
ミラーの光反射面の端部に当接させた状態では、ポリゴ
ンミラーの光反射面の端部は光反射面の位置ずれが補正
されるように傾斜面部に押されるので、ポリゴンミラー
の光反射面を傷つけることなく、光反射面を精度よく位
置決めすることができる。
【0014】請求項9の発明によれば、位置ぎめ治具は
ポリゴンミラーに一体に組付けられているので、位置決
め治具を組付けるだけでポリゴンミラーを精度よく位置
決めすることができる。
【0015】請求項10の発明によれば、ポリゴンミラ
ーが装着されるハウジングはポリゴンミラーの外周側基
準部位を規定するような延設された形状に形成されてい
るので、ハウジングにより位置決め治具の機能を実現で
き、独立した位置決め治具を用いることなくポリゴンミ
ラーの光反射面を精度よく位置決めすることができる。
【0016】請求項11の発明によれば、ポリゴンミラ
ーが装着されるハウジングの外周面とポリゴンミラーの
内周面との対向間隙寸法はポリゴンミラーのハウジング
に対する位置ずれ補正可能寸法よりも大きく設定されて
いるので、ポリゴンミラーの位置ずれを確実に補正する
ことができる。
【0017】請求項12の発明によれば、ポリゴンミラ
ーをロータ部にスペーサを介してネジ止めするようにし
たので、ポリゴンミラーに形成されたネジ挿入孔の中心
とロータ部に対するネジの螺着位置の中心がずれた場合
であっても、ネジがポリゴンミラーに形成されたネジ挿
入孔に嵌り込んでその中心に移動しようとする力を受け
てしまうことがスペーサにより防止される。これによ
り、ネジが座屈してしまうことはないので、ネジの座屈
に抗してハウジングに無理な力が作用して正規の位置か
らずれてしまうことを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態について図1及び図2を参照して
説明する。モータを断面にして示す図2において、モー
タ21のベース22には中心軸23が支持されており、
その中心軸23に玉軸受24を介して円筒状のハウジン
グ25が装着されている。このハウジング25は、下部
にフランジ部25aを一体化した形状をなしており、そ
のフランジ部25aに光反射面26aを有するポリゴン
ミラー26が装着されている。つまり、ハウジング25
にはネジ孔25bが形成されていると共にポリゴンミラ
ー26にはネジ挿入孔26bが形成されており、そのネ
ジ挿入孔26bを通じてネジ27がネジ孔25bにネジ
止めされることによりポリゴンミラー26がハウジング
25に装着されている。
【0019】この場合、ポリゴンミラー26に形成され
たネジ挿入孔26bの内径はネジ27のネジ径よりも十
分に大きく形成されていると共に、ポリゴンミラー26
の内周面とハウジング25の外周面との対向間隙寸法は
ネジ27をネジを仮止めした状態においてポリゴンミラ
ー26のハウジング25に対する横方向への移動可能寸
法よりも大きく設定されている。
【0020】中心軸23の上部に装着されたストッパ2
8と玉軸受24の内輪との間には予圧バネ29が介在さ
れており、その予圧バネ29により玉軸受24のがたつ
きが吸収されている。この場合、中心軸23はストッパ
28の上部に所定長だけ突出するように延長して形成さ
れている。
【0021】一方、ハウジング25の下部にはロータヨ
ーク30が固定されていると共に、そのロータヨーク3
0に複数極に着磁されたロータマグネット31が固定さ
れることによりロータ部32が構成されている。この場
合、ハウジング25を含んでロータ部が構成されてい
る。
【0022】また、ベース22にはロータ部32と対向
して回転磁界を発生するためのステータコア33及びス
テータコイル34からなるステータ部35が構成されて
いる。従って、ステータ部35に通電することにより、
ロータ部32ひいてはポリゴンミラー26が回転する。
【0023】次に上記構成のモータ21において、ポリ
ゴンミラー26をハウジング25にネジ止めする際の製
造方法について説明する。まず、ポリゴンミラー26の
ネジ挿入孔26bをハウジング25のネジ孔25bに合
わせるようにして、ポリゴンミラー26をハウジング2
5上に載置する。この状態では、ポリゴンミラー26の
回転中心は中心軸23の軸心からずれている。
【0024】続いて、図1に示すようにポリゴンミラー
26の上部に位置決め治具36を装着する。つまり、位
置決め治具36はポリゴンミラー26に対応した形状を
なしており、その中心に形成された中心軸挿入孔36a
に中心軸23が挿入されている。この場合、中心軸挿入
孔36aの内径寸法は、中心軸23がすきまばめで挿入
されるように寸法設定されているものの、その寸法精度
は極めて高く仕上げられており、すきまが極力抑えられ
ている。
【0025】位置決め治具36の下面外周縁部に沿って
傾斜面部36bが突出形成されており、その傾斜面部3
6bがポリゴンミラー26の光反射面26aの端部に当
接している。この場合、ポリゴンミラー26の光反射面
26aの端部は面取り(45°)が施されていると共
に、傾斜面部36bの傾斜角度は垂直方向に対して20
°傾斜して形成されていることから、傾斜面部36bは
光反射面26aの端部に対して小さな角度で当接してい
ることになる。
【0026】位置決め治具36において中心軸挿入孔3
6aの周囲にネジ挿入孔36cが形成されている。この
ネジ挿入孔36cは、ポリゴンミラー26に形成された
ネジ挿入孔26aに対応して形成されており、その内径
寸法はネジ27の頭部の外径寸法よりも十分に大きく設
定されている。
【0027】以上のように構成された位置決め治具36
の中心軸挿入孔36aに中心軸23が挿入された形態で
は、位置決め治具36は中心軸23に当該中心軸23の
軸方向に対して垂直方向に支持されるので、斯様に支持
された位置決め治具36をポリゴンミラー26の上部に
押し宛てると、位置決め治具36の傾斜面部36bがポ
リゴンミラー26の光反射面26aにおいて中心軸23
の軸心から最も離れて位置している光反射面26aの端
部に当接するようになる。
【0028】この状態で位置決め治具36を図示下方に
押し込むと、位置決め治具36の傾斜面部36bに当接
しているポリゴンミラー26の光反射面26aが当該傾
斜面部36bに押されるようになるので、それに伴って
ポリゴンミラー26は位置ずれを解消するように中心軸
23方向に移動するようになる。そして、ポリゴンミラ
ー26の移動に伴って中心軸23を中心として反対側に
位置している光反射面26aの端部が位置決め治具36
の傾斜面部36bに当接したところで、一方向における
ポリゴンミラー26の移動が終了することにより位置ず
れが補正され、その位置ずれの補正終了状態では、一方
向に沿って対向する各光反射面26aは中心軸23の軸
心から同一距離に位置していることになる。
【0029】従って、上述のようにしてポリゴンミラー
26において全ての対向する各光反射面26aに沿った
方向におけるポリゴンミラー26の位置ずれが補正され
たときは、中心軸23の軸心から全ての光反射面26a
までの距離が等しくなる。つまり、ポリゴンミラー26
の回転中心と中心軸23の軸心とが一致することにな
る。
【0030】以上のようにしてポリゴンミラー26の全
ての光反射面26aの位置ずれの補正が終了したとき
は、位置決め治具36のネジ挿入孔36c及びポリゴン
ミラー26のネジ挿入孔26bを通じてネジ27を挿入
して、ハウジング25のネジ孔25bにネジ締めする。
そして、中心軸23及びポリゴンミラー26から位置決
め治具36を取外すことにより、モータ21を組立てる
ことができる。
【0031】以上のような位置決め治具36を用いた組
立方法により、ポリゴンミラー26は、中心軸23の軸
心から各光反射面26aまでの距離が同一寸法となるよ
うに位置ずれが補正されるので、ポリゴンミラー26の
回転中心が中心軸23の軸心と精度よく一致することに
なる。
【0032】本実施の形態によれば、ポリゴンミラー2
6をハウジング25にネジ止めする際に、中心軸23の
外周面を内周側基準部位とする位置決め治具36を用い
てポリゴンミラー26の光反射面26aの位置を位置決
めした状態でポリゴンミラー26をハウジング25にネ
ジ止めするようにしたので、中心軸23の軸心からポリ
ゴンミラー26の各光反射面26aまでの距離を同一寸
法とすることができる。従って、ポリゴンミラーの内周
面をハウジングの外周面に当接させることによりポリゴ
ンミラーの回転中心を設定する従来構成に比較して、ポ
リゴンミラー26の回転中心を中心軸23の軸心に一致
させることができるので、反射面26aによるレーザ光
の反射角度のばらつきを抑制することができると共に、
ポリゴンミラー26の内周面の加工精度を低くでき、低
コストでポリゴンミラー26を製造することができる。
この場合、ポリゴンミラー26の光反射面26aの加工
精度は極めて高いので、光反射面26aを極めて高く位
置決めすることができる。
【0033】また、ポリゴンミラー26の回転中心から
光反射面26aまでの距離のばらつきを小さくすること
で、ポリゴンミラー26のアンバランス量を小さくで
き、振動低減を図ってバランス修正に要する時間を短縮
することができる。しかも、このように優れた効果を奏
する位置決め治具36は何回でも再利用することができ
るので、コストが上昇することなく実施することができ
る。
【0034】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図3を参照して説明するに、第1の実施の
形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異
なる部分について説明する。この第2の実施の形態は、
位置決め治具が当接する内周側基準部位を変更したこと
に特徴を有する。
【0035】即ち、モータを断面にして示す図3におい
て、モータ41の製造時に使用される位置決め治具42
は、第1の実施の形態で示した位置決め治具36と略同
一形状をなしており、位置決め治具42の中心部には円
筒状のハウジング挿入孔部42aが形成されていると共
に、その下面外周縁部にはポリゴンミラー26の光反射
面26aの端部に当接する傾斜面部42bが形成されて
いる。この場合、ハウジング挿入孔部42aにはハウジ
ング25がすきまばめで挿入されるようになっているも
のの、その寸法精度は極めて高く仕上げられており、す
きまが極力抑えられている。
【0036】さて、位置決め治具42のハウジング挿入
孔部42aにハウジング25が挿入された形態では、位
置決め治具42がハウジング25に中心軸23の軸方向
に対して垂直方向に支持されるので、斯様に支持された
位置決め治具42をポリゴンミラー26の上部に押し宛
てることにより、第1の実施の形態と同様にしてポリゴ
ンミラー26の光反射面26aを精度よく位置決めした
状態でハウジング25にネジ止めすることができる。そ
して、位置決め治具42をハウジング25から取外すこ
とにより、モータ41を組立てることができる。
【0037】この第2の実施の形態によれば、ハウジン
グ25の外周面を内周側基準部位とする位置決め治具4
2によりポリゴンミラー26の光反射面26aを位置決
めするようにしたので、ポリゴンミラー26の回転中心
を中心軸23の軸心に精度よく一致させることができ、
光反射面26aによるレーザ光の反射角度のばらつきを
抑制することができる。
【0038】この場合、位置決め治具42の内周側基準
部位をハウジング25の外周面に設定するようにしたの
で、中心軸23の外周面を内周側基準部位として設定す
る第1の実施の形態に比較にして、中心軸23に位置決
め治具42を当接させる部位を確保する必要がなくな
り、中心軸23の長さ寸法を抑制することができる。
【0039】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図4を参照して説明するに、第1の実施の
形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異
なる部分について説明する。この第3の実施の形態は、
位置決め治具が当接する内周側基準部位を変更したこと
に特徴を有する。
【0040】即ち、モータを断面にして示す図4におい
て、モータ51の製造時に使用される位置決め治具52
は、第1の実施の形態で示した位置決め治具36と略同
一形状をなしており、位置決め治具52の中心部には円
筒状の玉軸受挿入孔部52aが形成されていると共に、
その下面外周部にはポリゴンミラー26の光反射面26
aの端部に当接する傾斜面部52bが形成されている。
この場合、玉軸受挿入孔部52aには玉軸受24がすき
まばめで挿入されるようになっているものの、その寸法
精度は極めて高く仕上げられており、すきまが極力抑え
られている。
【0041】さて、位置決め治具52のハウジング挿入
孔部52aに玉軸受24が挿入された形態では、位置決
め治具52が玉軸受24に中心軸23の軸方向に対して
垂直方向に支持されるので、斯様に支持された位置決め
治具52をポリゴンミラー26の上部に押し宛てること
により、第1の実施の形態と同様にしてポリゴンミラー
26の光反射面26aを精度よく位置決めした状態でハ
ウジング25にネジ止めすることができる。そして、位
置決め治具52を玉軸受24から取外すことにより、モ
ータ51を組立てることができる。
【0042】この第3の実施の形態によれば、玉軸受2
4の外周面を内周側基準部位とする位置決め治具52に
よりポリゴンミラー26の光反射面26aを位置決めす
るようにしたので、ポリゴンミラー26の回転中心を中
心軸23の軸心に精度よく一致させることができ、光反
射面26aによるレーザ光の反射角度のばらつきを抑制
することができる。
【0043】この場合、玉軸受24の外周面を内周側基
準部位として規定するようにしたので、玉軸受24とい
う極めて精度の高い部材に基づいてポリゴンミラー26
の光反射面26aを精度よく位置決めすることができ
る。
【0044】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態を図5を参照して説明するに、第1の実施の
形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異
なる部分について説明する。この第4の実施の形態は、
第1の実施の形態で示した位置決め治具と同様の作用を
呈する位置決め治具をポリゴンミラー26に一体に組付
けたことに特徴を有する。
【0045】即ち、モータを断面にして示す図5におい
て、モータ61のベース62には玉軸受24を介して中
心軸23が回転可能に支持されており、その中心軸23
にハウジング63が装着されている。このハウジング6
3にはロータヨーク30が装着されていると共に、その
ロータヨーク30にロータマグネット31が取着される
ことによりロータ部32が構成されている。この場合、
中心軸23及びハウジング62を含んでロータ部32が
構成されている。
【0046】一方、ベース62にはステータコア33及
びステータコイル34によりステータ部35が構成され
ており、ステータコイル34に対する通電に応じてロー
タ部32ひいてはポリゴンミラー26が回転するように
なっている。尚、予圧バネ29は中心軸23の下部に設
けられており、下側の玉軸受24の内輪に予圧を付与し
ている。
【0047】ここで、ポリゴンミラー26の光反射面2
6aの位置決めは位置決め治具64により行われてい
る。つまり、ポリゴンミラー26の上部には位置決め治
具64が装着された状態でネジ27によりポリゴンミラ
ー26と共にハウジング63にネジ止めされている。
【0048】この位置決め治具64は円盤状をなしてお
り、その中心には中心軸挿入孔64aが形成されている
と共に、その下面外周縁部に沿ってポリゴンミラー26
の光反射面26aに当接する突条部64bが形成されて
いる。この場合、位置決め治具64の中心軸挿入孔64
bに中心軸23が精度の高いすきまばめで挿入されるも
ので、その挿入状態では、突条部64bがポリゴンミラ
ー26の光反射面26aに精度よく当接する。
【0049】従って、ポリゴンミラー26の上部に位置
決め治具64を嵌合するように装着した形態で、位置決
め治具64に形成されたネジ挿入孔64c及びポリゴン
ミラー26に形成されたネジ挿入孔26bを通じてネジ
27をハウジング63に形成されたネジ孔63aにネジ
止めすることにより、ポリゴンミラー26を位置ずれを
補正した状態でハウジング63に装着することができ
る。
【0050】この第4の実施の形態によれば、位置決め
治具64をポリゴンミラー26に一体化して組付けるよ
うにしたので、位置決め治具64を組付けるだけでモー
タ61を組立てることができ、組立作業を簡単化するこ
とができると共に、第1の実施の形態のように中心軸2
3に位置決め治具の装着部位を設ける必要がなくなり、
中心軸23の長さ寸法を短縮することができる。
【0051】この場合、中心軸23を含んでロータ部3
2を構成するようにしたので、中心軸23の外周面を位
置決め治具64の内周側基準部位として設定することが
可能となり、寸法精度の高い中心軸3を利用することが
できる。
【0052】また、ポリゴンミラー26の上部に円盤状
の位置決め治具64が一体で装着されているので、ロー
タ部32の回転抵抗が小さくなり、風損の低減、低騒音
化を図ることができる。
【0053】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を図6を参照して説明するに、第1の実施の
形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異
なる部分についてのみ説明する。この第5の実施の形態
は、第2の実施の形態で示した位置決め治具と同様の作
用を呈する位置決め治具をポリゴンミラー26に一体に
組付けたことに特徴を有する。
【0054】即ち、モータを断面にして示す図6におい
て、モータ71におけるポリゴンミラー26は位置決め
治具72が装着された形態でハウジング25にネジ止め
されている。
【0055】この位置決め治具72の中心にはハウジン
グ挿入孔部72aが形成されていると共に、その下面外
周縁部に沿ってポリゴンミラー26の光反射面26aに
当接する突条部72bが形成されている。この場合、ハ
ウジング挿入孔部72aにはハウジング25が精度の高
いすきまばめで挿入されるもので、その挿入状態では、
突条部72bがポリゴンミラー26の光反射面26aに
精度よく当接する。
【0056】この第5の実施の形態によれば、ハウジン
グ25の外周面を内周側基準部位とする位置決め治具7
2によりポリゴンミラー26の光反射面26aを位置決
めするようにしたので、中心軸23の軸心からの寸法精
度の高いハウジング25を利用してポリゴンミラー26
の光反射面26aを精度よく位置決めすることができ
る。
【0057】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の
実施の形態を図7を参照して説明するに、第1の実施の
形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異
なる部分についてのみ説明する。この第6の実施の形態
は、第3の実施の形態で示した位置決め治具と同様の作
用を呈する位置決め治具をポリゴンミラー26に一体に
組付けたことに特徴を有する。
【0058】即ち、モータを断面にして示す図7におい
て、モータ81におけるポリゴンミラー26には位置決
め治具82が装着された形態でネジ止めされている。こ
の位置決め治具82の中心には玉軸受挿入孔部82aが
形成されていると共に、その下面外周縁部に沿ってポリ
ゴンミラー26の光反射面26aに当接する突条部82
bが形成されている。この場合、位置決め治具82の玉
軸受挿入孔部82aにハウジング25が精度の高いすき
まばめで挿入されるもので、その挿入状態では、突条部
72bがポリゴンミラー26の光反射面26aに精度よ
く当接する。
【0059】この第6の実施の形態によれば、玉軸受2
4の外周面を内周側基準部位とする位置決め治具82に
よりポリゴンミラー26の光反射面26aを位置決めす
るようにしたので、寸法精度が高い玉軸受24を利用し
てポリゴンミラー26の光反射面26aを精度よく位置
決めすることができる。
【0060】(第7の実施の形態)次に本発明の第7の
実施の形態を図8を参照して説明するに、第1の実施の
形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異
なる部分についてのみ説明する。この第7の実施の形態
は、位置決め治具の機能をハウジングにもたせたことに
特徴を有する。
【0061】即ち、モータを断面にして示す図8におい
て、モータ91のハウジング92は第1の実施の形態で
示したハウジング25を外方に延設した形状をなしてお
り、その外周縁部に沿ってポリゴンミラー26の光反射
面26aに当接する突条部92aが形成されている。こ
の場合、ハウジング25にポリゴンミラー26が装着さ
れた形態では、突条部92aがポリゴンミラー26の光
反射面26aに精度よく当接する。尚、ポリゴンミラー
26をハウジング92にネジ止めするためのネジ27は
座金(スペーサに相当)93を介してネジ止めされてい
る。
【0062】この第7の実施の形態によれば、位置決め
治具の機能をハウジング92にもたせるようにしたの
で、位置決め治具をハウジングと独立して設けた第4及
び第5の実施の形態に比較して、位置決め治具を省略す
ることができ、位置決め精度の向上を図ることができる
と共に、コストを低減することができる。
【0063】また、ネジ27をポリゴンミラー26のネ
ジ挿入孔26bを介してハウジング25に強く螺着した
場合は、ネジ27の頭部がネジ挿入孔26bに強く嵌り
込んでその中心に移動しようとする力を受けて座屈し、
ポリゴンミラー26にネジ27の座屈に抗する無理な力
が作用するようになるものの、本実施の形態では、ネジ
27は座金93を介して螺着されているので、ネジ27
を強く螺着するにしても、ネジ27の頭部がポリゴンミ
ラー26のネジ挿入孔26bに嵌り込むことはない。従
って、ネジ27が座屈してポリゴンミラー26に無理な
力が作用してしまうことを防止することができるので、
ハウジング92によりポリゴンミラー26の光反射面2
6aを確実に位置決めすることができる。
【0064】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、ポリゴンミラー26を
ハウジングに固着する手段として接着剤、或いは溶着を
用いるようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、ポリゴン
ミラーを、中心軸の軸心からの距離精度が高い内周側基
準部位に基づいて規定する外周側基準部位を有する位置
決め治具により位置決めするようにしたので、低コスト
でポリゴンミラーの光反射角度のばらつきを低減するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における位置決め治
具の装着状態で示すモータの断面図
【図2】モータの断面図
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す図1相当図
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す図1相当図
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す図2相当図
【図6】本発明の第5の実施の形態を示す図2相当図
【図7】本発明の第6の実施の形態を示す図2相当図
【図8】本発明の第7の実施の形態を示す図2相当図
【図9】従来例を示す図2相当図
【符号の説明】
21はモータ、23は中心軸、24は玉軸受、25はハ
ウジング、26はポリゴンミラー、26aは光反射面、
32はロータ部、35はスタータ部、36は位置決め治
具、41はモータ、42は位置決め治具、51はモー
タ、52は位置決め治具、61はモータ、63はハウジ
ング、64は位置決め治具、71はモータ、72は位置
決め治具、81はモータ、82は位置決め治具、91は
モータ、92はハウジング、93は座金(スペーサ)で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 剛 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 Fターム(参考) 2H045 AA07 AA14 AA26 5H615 AA01 BB01 BB14 PP01 PP02 PP06 PP13 PP25 PP28 SS10 SS16 SS18 SS20 TT05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸に設けられた軸受と、この軸受を
    介して相対的に回転可能に対向配置されたロータ部とス
    テータ部と、前記ロータ部に装着されたポリゴンミラー
    とを備えたモータにおいて、 前記ポリゴンミラーは、前記中心軸の軸心からの距離精
    度が高い内周側基準部位に基づいて規定する外周側基準
    部位を有する位置決め治具により位置決めされているこ
    とを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 内周側基準部位は、中心軸の外周面であ
    ることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 【請求項3】 内周側基準部位は、ポリゴンミラーが装
    着されるハウジングの外周面であることを特徴とする請
    求項1記載のモータ。
  4. 【請求項4】 内周側基準部位は、軸受の外周面である
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ。
  5. 【請求項5】 外周側基準部位は、ポリゴンミラーの光
    反射面と当接することを特徴とする請求項1乃至4の何
    れかに記載のモータ。
  6. 【請求項6】 外周側基準部位は、ポリゴンミラーの光
    反射面の端部と当接することを特徴とする請求項1乃至
    4の何れかに記載のモータ。
  7. 【請求項7】 内周側基準部位に当接すると共にポリゴ
    ンミラーと当接する外周側基準部位を有する位置決め治
    具により当該ポリゴンミラーを位置決めした状態で、当
    該ポリゴンミラーをロータ部に装着したことを特徴とす
    る請求項1乃至6の何れかに記載のモータの製造方法。
  8. 【請求項8】 位置決め治具は、ポリゴンミラーの光反
    射面の端部との当接部位に傾斜面部が設けられているこ
    とを特徴とする請求項7記載のモータの製造方法。
  9. 【請求項9】 位置決め治具はポリゴンミラーに一体に
    組付けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何
    れかに記載のモータ。
  10. 【請求項10】 ポリゴンミラーが装着されるハウジン
    グは、ポリゴンミラーと当接する外周側基準部位が延設
    された形状に形成されていることを特徴とする請求項9
    記載のモータ。
  11. 【請求項11】 ポリゴンミラーが装着されるハウジン
    グの外周面とポリゴンミラーの内周面との対向間隙寸法
    は、前記ポリゴンミラーの前記ハウジングに対する位置
    ずれ補正可能寸法よりも大きく設定されていることを特
    徴とする請求項1乃至6、9または10の何れかに記載
    のモータ。
  12. 【請求項12】 ポリゴンミラーは、ロータ部にスペー
    サを介してネジ止めされていることを特徴とする請求項
    1乃至6または9乃至11の何れかに記載のモータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014043933A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Cosmo Koki Co Ltd 取付治具
CN107070125A (zh) * 2017-05-16 2017-08-18 珠海凯邦电机制造有限公司 定位装置

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JP2014043933A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Cosmo Koki Co Ltd 取付治具
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