JP5124305B2 - 制水体設置装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水密に密封した筐体内において、金属製の既設流体管の所定箇所を管切除手段により不断水状態で切除し、既設流体管の切断面側に配置されるフランジを備えた制水体を所定箇所に設置するとともに、既設流体管の切断面を防錆して、制水体と既設流体管との間を、継手リングにより水密に接続する制水体設置装置に関する。
従来の制水体設置装置では、管切除手段により既設流体管の所定箇所を切除するとともに、切除により分断された切断片を回収し、この既設流体管の分断箇所に、制水体を、管路の一部を形成するように設置し、この制水体により、管路の流体の流れを制御する制水体設置装置がある。
この種の制水体設置装置において、制水体における流体の管路を形成する管路部の外周に沿って管軸方向に移動可能に設けられたスリーブ部と、流体管の外周に沿って管軸方向に移動可能に設けられた継手リングと、スリーブ部と継手リングとの間に配置されたシール部材と、により、制水体の設置後において継手リング及びスリーブ部が管軸方向に移動し、スリーブ部の端面に設けられた防錆材が既設流体管の切断面に当接して防錆するとともに、継手リングが管路内を水密にしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−46680号公報(第6頁、第5図)
しかしながら、特許文献1にあっては、制水体の管路部が、管軸方向に外径が変化しない筒型形状であるため、この管路部の外周に沿ってスリーブ部が管軸方向に移動可能に機能するが、制水体のタイプとしては、従来、管路部の端部に径方向に膨出したフランジを備えたフランジ付タイプの制水体も存在しており、このタイプの制水体では、スリーブ部がその移動をフランジで遮られて機能しないため、このタイプの制水体を用いて既設流体管の切断面を防錆することが困難であった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、フランジを備えた制水体を用いて、切除された既設流体管の切断面を容易に防錆できる制水体設置装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の制水体設置装置は、
水密に密封した筐体内において、金属製の既設流体管の所定箇所を管切除手段により不断水状態で切除し、前記既設流体管の切断面側に配置されるフランジを備えた制水体を前記所定箇所に設置するとともに、前記既設流体管の切断面を防錆して、前記制水体と前記既設流体管との間を、継手リングにより水密に接続する制水体設置装置であって、
前記制水体のフランジとの間に介在し管軸方向に弾性変形する第1のシール部材と、前記継手リングとの間に介在する第2のシール部材と、前記既設流体管の切断面を防錆する防錆材と、を備えた防錆フランジが前記制水体のフランジに対し接続された状態で、前記制水体が前記所定箇所に設置され、
該所定箇所に設置された防錆フランジは、前記制水体のフランジから取外されるとともに前記継手リングに対し接続され、前記第2のシール部材により水密性を維持した状態で、前記第1のシール部材の弾性変形範囲内で前記継手リングとともに前記切断面方向に移動して、前記第1のシール部材が水密性を維持した状態のまま、前記防錆材が前記切断面に当接し防錆するように成っていることを特徴としている。
この特徴によれば、筐体内において、管切除手段により切除した既設流体管の所定箇所に制水体を設置するときに、制水体のフランジと防錆フランジとの間に介在する第1のシール部材、継手リングと防錆フランジとの間に介在する第2のシール部材、及び防錆材を備えた防錆フランジを介在させ、制水体の設置前後で制水体のフランジと防錆フランジの接続から防錆フランジと継手リングの接続に切替えて、第1のシール部材の弾性変形範囲内で継手リングとともに防錆フランジを切断面方向に移動するだけで、制水体のフランジを備えた制水体で、既設流体管の切断面の防錆と、制水体と既設流体管との間の継手リングによる水密な接続とができることに成る。
本発明の請求項2に記載の制水体設置装置は、請求項1に記載の制水体設置装置であって、
前記防錆フランジは、前記制水体のフランジに形成されたボルト孔と前記継手リングに形成されたボルト孔とに略同軸に貫通した雌ネジ孔を有しており、
前記防錆フランジと前記制水体のフランジ若しくは前記継手リングとを接続する接続手段は、いずれかの前記ボルト孔に挿通されるとともに前記雌ネジ孔に螺挿される着脱可能なボルトであることを特徴としている。
この特徴によれば、同一の接続手段である汎用性を有するボルトを用い、制水体のフランジ若しくは継手リングに形成されたボルト孔にボルトを挿通し、これらに略同軸の雌ネジ孔に螺挿するだけで、防錆フランジを、部品点数を抑え且つ安価に制水体のフランジ若しくは継手リングに対し着脱可能に接続することができる。
本発明の請求項3に記載の制水体設置装置は、請求項1または2に記載の制水体設置装置であって、
前記防錆フランジは、前記制水体のフランジに形成されたボルト孔と前記継手リングに形成されたボルト孔とに略同軸に貫通したボルト孔を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、制水体を設置した後において、制水体のフランジのボルト孔と防錆フランジのボルト孔、及び継手リングのボルト孔に、略同軸にボルトを一体的に螺挿するだけで、制水体のフランジ及び継手リングに防錆フランジを取り付けるための加工を別途施すことがなく、制水体のフランジ及び継手リングの既存のボルト孔を利用して、防錆フランジを介して制水体と継手リングとを容易に接続することができる。
本発明の請求項4に記載の制水体設置装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の制水体設置装置であって、
前記防錆フランジ若しくは前記継手リングの少なくともいずれか一方に、前記制水体を反力として前記防錆フランジを前記切断面方向に移動させる反力利用手段が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、制水体を設置した後に、防錆フランジと継手リングとを水密に接続した状態で、防錆フランジ若しくは継手リングの少なくともいずれか一方に設けられた反力利用手段により、制水体を反力として防錆フランジを切断面方向に移動させることを利用して、防錆材を確実に切断面に当接させることが出来る。
本発明の請求項5に記載の制水体設置装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の制水体設置装置であって、
前記第1のシール部材は、管内方に向けて断面視略V字状に開口するリング状のリップシールから成り、前記リップシールが前記制水体のフランジ側と前記防錆フランジ側に向けて押圧していることを特徴としている。
この特徴によれば、断面視略V字状のリップシールが制水体のフランジ側と防錆フランジ側に向けて押圧していることで、防錆フランジが切断面方向に移動して制水体のフランジから離れてもシールが確保されるとともに、管内流体がV字状に開口したリップシールに流入することで、管内の流体圧を利用して制水体のフランジ側、及び防錆フランジ側に向けて更にリップシールが押圧され、水密性を高めることができる。
本発明の請求項6に記載の制水体設置装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の制水体設置装置であって、
前記筐体内に、前記制水体を前記所定箇所に設置するまで案内する案内部が設けられており、
前記防錆フランジに、前記案内部により案内される被案内部を着脱可能に取り付ける取付部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、新たに設ける防錆フランジに、案内部により案内される被案内部を取り付ける取付部が設けられていることで、既存の制水体に被案内部を取り付ける必要がないばかりか、制水体の設置後、被案内部を取り外すことで、既設流体管の外周側に被案内部が残って邪魔になることがない。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における既設流体管の切断片を所定箇所から回収する工程を示す正面図である。図2(a)は、防錆フランジが接続された制水体を示す正面図であり、(b)は、(a)の平面図である。図3(a)は、防錆フランジを示す側面図であり、(b)は、(a)のB−B断面図である。図4(a)は、所定箇所に設置する制水体の挿入状態を示す正面図であり、(b)は、(a)の平面図である。図5は、制水体の挿入終了状態を示す正面図である。図6(a)は、継手リングが所定箇所に向かって移動した状態を示す正面図であり、(b)は、(a)の一点鎖線囲い部Dを示す拡大断面図である。図7(a)は、挿入終了状態の制水体が継手リングにより固定された状態を示す正面図であり、(b)は、(a)の一点鎖線囲い部Eを示す拡大断面図である。図8(a)は、図7(a)の一点鎖線囲い部Fを示す拡大断面図であり、(b)は、(a)の状態からさらにボルトを螺挿する工程を示す拡大断面図である。図9は、制水体と防錆フランジと継手リングとが一体となった部分拡大断面図である。図10は、制水体が設けられた既設流体管から筐体及び被案内部を取り外した状態を示す平面図である。以下、図1の紙面手前側を制水体設置装置の正面側とし、図1の紙面左右側を制水体設置装置の左右側とし、図1の紙面上下側を制水体設置装置の上下側として説明する。
図1に示されるように、1は、土壌に埋設される上水管であって金属製の既設流体管であって、既設流体管1の外周には、既設流体管1を後述のように切断する切断箇所の上流側及び下流側近傍において、2つ割リング構造の継手リング30,30が、既設流体管1の外面に周方向に沿って夫々取付けられる。
尚、既設流体管1が切断された切断箇所に制水体2が設置された後、外部に漏水を防止するために、継手リング30の内周面と既設流体管1の外周面との間に、図示しないパッキンが水密に配設され、更に後述のように継手リング30にシール部材(図示略)を介して取り付けられる押輪9(図10参照)により、水密性を維持している。
筐体7の内部には、制水体2を設置位置まで案内する案内部7aが挿入方向に沿って延設されており、案内部7aは、既設流体管1に向かって突出する2つの挟持片を有しており(図4(b)参照)、この2つの挟持片の間に形成される案内溝7cの左右長さ(挟持片の離間長さ)は、上端から下方に向かって所定の高さ位置まで漸次幅狭に形成され、この高さ位置から下端まで略平行に形成されている。また、筐体7の下部には、制水体2を支持する支持台7bが設けられている。
不断水状態で制水体2(図4(a)、(b)参照)を挿入するために、図示しない流体管切断装置により、既設流体管1の所定間隔離間した軸方向の2箇所において切断する。既設流体管1の切断面26a,26bは、後述する切断片の回収方向である上方向が漸次拡開するテーパ状に形成される。後に、前記流体管切断装置が取り出され、次いで、図1に示されるように、切断により残った切断片1’を図示しない回収装置で上方向、すなわち図示白塗矢印の回収方向に沿って取り出される。このように、既設流体管1の切断面26a,26bは上方向が漸次拡開するテーパ状に切断することで所定箇所Kの上側が下側よりも切断面間が大きく開口するため、回収方向に切断片1’を移動する回収作業において、切断片1’の切断面と既設流体管1の切断面26a,26bとに隙間が生じ、切断片1’を回収し易くなっている。
次に、本実施例における制水体の設置について説明する。
図2(a)、(b)に示されるように、制水体2は、弁体の回動で管路を開閉するバタフライ弁であって、汎用のフランジ付タイプの制水体本体に、防錆フランジ31を接続手段としてのボルト29で着脱可能に接続して構成され、更に防錆フランジ31に、後述する案内部7aにより案内される被案内部33が設けられている。
制水体本体は、流体の管路となる管路部39bと、管路部39bに連設され、制水体2の上部を形成する連設上部39aと、から成る弁筐体39で構成されている。
弁筐体39の内部には、弁軸34まわりに回動する図示しない弁体が設けられており、制水体2が所定箇所Kに設置された状態において弁体が開閉することで制水体2が機能する。すなわち、弁体を上方に移動することで管路部39bを開放し、また下方に移動させることで管路部39bを遮断する。
管路部39bの両端部には、リング状のフランジFaが夫々形成されており、両フランジFaにおける既設流体管1の切断面26a,26b側(図5参照)には、リング状の防錆フランジ31が夫々ボルト29により接続されている。
図3(b)に示されるように、防錆フランジ31は、その既設流体管1の切断面26a,26b側の端部には、弾性材であるゴムから成り、切断面26a,26bと周方向に亘って当接することにより切断面26a,26bを防錆するリング状の防錆材32が設けられており、防錆材32における切断面26a,26bとの両当接面32aの管軸方向の離間長さは、切断面26a,26bに対応するように上方(切断片1’の回収方向)に向かって漸次拡開するテーパ状に形成されている。
すなわち、制水体2は、切断面26a,26b側にフランジFa,Faを備えるとともに、フランジFa,Faに、防錆材32が設けられた防錆フランジ31,31が接続されている。このように、フランジを備えた汎用の制水体を利用して、管軸方向の2つの切断面の離間長さに対応させて、適宜防錆材を設けた防錆フランジをフランジに取り付けるので、簡便で確実なフランジ同士の接続が可能となる。
また、防錆フランジ31は、図3(a)、(b)に示されるように、防錆フランジ31をフランジFaと継手リング30とを一体的に取り付けるためのボルト孔41と、後述する反力利用手段を構成するボルト孔50と、防錆フランジ31をフランジFaに取り付けるための雌ネジが螺設された雌ネジ孔42とを、それぞれ周方向の所定間隔おきに軸方向に貫通して有しており、図2(a)の一点鎖線囲い部Aの拡大図に示されるように、雌ネジ孔42と、雌ネジ孔42と略同軸に所定間隔おきに複数形成されたフランジFaのボルト孔44と、にボルト29を螺挿して防錆フランジ31がフランジFaに取り付けられる。
更に、図3(b)に示されるように、防錆フランジ31には、フランジFa側の端面には、周方向に亘って形成された凹溝31cに、水密性を弾性材であるゴムから成るリング状の第1のシール部材45が嵌合されており、この第1のシール部材45は、管内方に向けて(図3(b)の軸に向けて)断面視略V字状に開口するリング状のリップシールで形成されている。そして、防錆フランジ31がフランジFaに取り付けられた状態においては、リップシールが凹溝31c内でフランジFa側と防錆フランジ31側に向けて押圧されることで、防錆フランジ31とフランジFaとの間の水密性が維持される(図6(b)参照)。また、継手リング30側の端面には、周方向に亘って形成された凹溝31eに水密性を有し、弾性材であるゴムから成るリング状の第2のシール部材46が嵌合されており、この第2のシール部材46は、その断面視形状が円形状に形成されている。
図3(a)に示されるように、防錆フランジ31の外周面には、径方向に向かって凹設された雌ネジ穴47が図示左右に複数夫々形成されており、図2(a)、(b)に示されるように、雌ネジ穴47と、被案内部33の取付部33aに雌ネジ穴47と略同軸に複数形成されたボルト孔49と、にボルト40を挿通して締結することで、被案内部33が防錆フランジ31に取り付けられる。
このように、被案内部33は、ボルト40を取り付け、若しくは取り外すことで、防錆フランジ31に着脱可能になっており、取付部33aの左右方向における中央位置には、案内溝7cに嵌合されるガイド片33bが立設されている。
このように、筐体7内に、制水体2を所定箇所Kに設置するまで案内する案内部7aが設けられており、防錆フランジ31に、案内部7aにより案内される被案内部33を着脱可能に取り付ける取付部33aが設けられているため、既存の制水体本体に被案内部33を取り付けるための取付部を特段に設ける必要がない。
また、図1に示されるように、継手リング30の外面には、外方に向かって凸部に形成される凸型部30bがリング状に設けられており、凸型部30bは、筐体7の側面に管軸方向に軸支されて送りねじ51に螺合された凹型片52に嵌合されている。そして、この送りネジ51と凹型片52とは、移動機構8を構成している。筐体7の側方外部に突出した送りねじ51の端部51aを正逆回動することにより、凹型片52は送りネジ51に沿って移動し、継手リング30が管軸方向に移動可能となる。
更に、継手リング30における所定箇所K側の端部には、外方に向かって凸状の凸型部30aが周方向に亘って形成され、この凸型部30aには、防錆フランジ31の雌ネジ孔42とフランジFaのボルト孔44と略同軸に周方向に所定間隔おきに形成されたボルト孔59(図6(b)参照)と、防錆フランジ31のボルト孔41と後述のフランジFaのボルト孔43と略同軸に周方向に所定間隔おきに形成されたボルト孔48と(図7(b)参照)、防錆フランジ31のボルト孔50に略同軸に周方向に所定間隔おきに雌ネジが螺設された雌ネジ孔58と(図8(a)参照)、が形成されている。
次に所定箇所Kにおける制水体2の設置工程を説明する。
図4(a)、(b)に示されるように、制水体2を、被案内部33のガイド片33bを案内部7aの案内溝7cに嵌合して案内しながら、制水体2を所定箇所Kの上側に向けて、図示白抜矢印方向(切断片1’の回収方向と逆方向)すなわち下方向に挿入する。この挿入において、防錆材32の両当接面32a,32aの管軸方向の離間長さは、上方に向かって漸次拡開し、すなわち制水体2の下端部側が先細りとなり、制水体2を所定箇所Kに挿入して設置する初期においては、防錆材32の先細り側の当接面32a,32aが既設流体管1の拡開側の切断面26a,26bと離間して接触することなく、制水体2を挿入しやすい(図4(a)の一点鎖線囲い部C参照)。
更に制水体2を挿入することで、ガイド片33bが案内溝7cに案内され、これにより、制水体2が位置決めした状態で挿入され、図5に示されるように、管路部39bの下端部が支持台7bに当接することにより、防錆材32の当接面32a,32aが切断面26a,26bと離間距離P(図6(b)参照)離間した状態で制水体2の挿入が終了する。
そして、制水体2の挿入終了後、図6(a)に示されるように、移動機構8により所定箇所Kに向けて管軸方向に移動し、更に、継手リング30の凸型部30aが防錆フランジ31における継手リング30側の端部と当接するまで継手リング30を移動する。これにより、第2のシール部材46が防錆フランジ31における継手リング30側の端面と継手リング30における防錆フランジ31側の端面に挟持され、両端面間の水密性が維持される。
継手リング30の移動後、図6(a)、(b)に示されるように、制水体2と防錆フランジ31とを取り付けているボルト29を外し、そのボルト29を継手リング30側から継手リング30のボルト孔59と防錆フランジ31の雌ネジ孔42に挿通して、継手リング30と防錆フランジ31とを締結する。これにより、継手リング30と防錆フランジ31との相対移動が規制される。
このように、同一の接続手段である汎用性を有するボルト29を用い、フランジFa若しくは継手リング30に形成されたボルト孔44、59にボルトを挿通し、これらに略同軸の雌ネジ孔42に螺挿するだけで、防錆フランジ31を、部品点数を抑え且つ安価にフランジFa若しくは継手リング30に対し着脱可能に接続することができる。
次いで、図7(a)、(b)に示されるように、防錆フランジ31のボルト孔41と、ボルト孔41と略同軸に所定間隔おきに複数形成されたフランジFaのボルト孔43と、ボルト孔41と略同軸に所定間隔おきに複数形成された継手リング30のボルト孔48と、をボルト28、ナット27により、防錆材32の当接面32a,32aと既設流体管1の切断面26a,26bとにおける離間距離Pよりも若干大きい遊間距離Lをナット27とフランジFa間に設けて螺合する。尚、遊間距離Lは、後述する反力利用手段55を利用して切断面26a,26bと防錆材32が当接する状態において、防錆材32が弾性変形して切断面26a,26bが前面に亘って被覆される距離に設定されている。更に尚、図7(b)においてナット27とフランジFaとの間に遊間距離Lが図示されているが、遊間距離Lは、本実施例では、ナット27とフランジFaとの間に生じる隙間の距離と、凸型部30aとボルト28頭部との間に生じる隙間の距離と、を加算した遊びの距離を意味している。
ボルト28、ナット27の螺合後、図8(a)に示されるように、防錆フランジ31のボルト孔50と継手リング30の雌ネジ孔58とにボルト54を挿通して螺挿していく。この雌ネジ孔58とボルト54とフランジFaとで、反力利用手段55を構成している。このボルト54を螺挿していくことで、ボルト54のネジ部の先端部54aがフランジFaにおける防錆フランジ31側のフランジ面Tに当接して反力として利用し、更にボルト54を挿入方向に螺挿することで、図8(b)に示されるように、ボルト54がフランジ面Tと当接した状態で、ボルト29により一体的に取り付けられた防錆フランジ31と継手リング30がフランジ面Tに対し、図示右方向、すなわち切断面26a,26b方向に移動する。具体的には、ボルト54を螺合することで、フランジ面Tの反力を利用して、雌ネジ孔58が形成された継手リング30が防錆フランジ31とともに、管軸方向における54の螺入方向である逆方向、すなわち図示右方向に移動するようになっている。
また、防錆フランジ31と継手リング30が移動することで、フランジ面Tと防錆フランジ31におけるフランジFa側の端面が離間し、フランジ面Tと防錆フランジ31におけるフランジFa側の端面に僅かに隙間が生じるが、この僅かな隙間は、第1のシール部材45の弾性変形範囲内であり、隙間の発生に応じて第1のシール部材45の弾性復帰力により、第1のシール部材45がフランジ面T及び凹溝31cの内側面と当接した状態を維持したまま、フランジFa側と防錆フランジ31側とに向けて押圧することにより、防錆フランジ31が切断面26a,26b方向に移動してフランジFaから離れてもシールが確保される。
そして、このボルト54の螺挿により、管軸方向に移動した防錆材32,32の当接面32a,32aが切断面26a,26bに当接する。このように、反力利用手段55により、フランジFaのフランジ面Tを反力として防錆フランジ31を切断面26a,26b方向に移動させることを利用して、防錆材32を確実に切断面26a,26bに当接させることが出来る。尚、本実施例では、反力利用手段55により、フランジFaのフランジ面Tを反力として利用して防錆フランジ31を切断面26a,26b方向に移動させているが、例えば反力利用手段は、フランジFaに管軸方向に貫通した雌ネジを有する雌ネジ孔と、該雌ネジ孔に螺挿される雄ネジを有するボルトと、から成り、前記両ネジの螺挿を反力として利用して、前記ボルトの先端を防錆フランジのフランジ面に当接させ、該防錆フランジを流体管の切断面方向に移動させるようにしてもよい。
更に、ボルト54を螺挿することで防錆材32が押圧されて弾性変形し、図9に示されるように、防錆フランジ31と継手リング30とが管軸方向に遊間距離L移動した状態では、防錆材32の弾性変形により、切断面26a,26bは防錆材32により前面に亘って被覆されて、切断面26a,26bが既設流体管1内の流体と接触することが確実に防止される。
特に、図9の状態において、既設流体管1内の流体がV字状に開口したリップシール(第1のシール部材45)に流入することで、管内の流体圧を利用して制水体2のフランジFa側、及び防錆フランジ側31に向けて更にリップシールが押圧され、水密性を高めることができる。
また、防錆フランジ31と継手リング30とが管軸方向に遊間距離L移動することにより、ボルト28頭部が継手リング30におけるボルト28頭部側の端面と当接するとともに、ナット27がフランジFaにおけるナット側の端面と当接し、結果的に第1のシール部材45が遊間距離L分伸長しても、ボルト28及びナット27により、フランジFa、防錆フランジ31、及び継手リング30の三者は固定されている。よって、フランジFaのボルト孔43と防錆フランジ31のボルト孔41、及び継手リング30のボルト孔48に、略同軸にボルト28を挿入してナット27と一体的に螺合するだけで、フランジFa及び継手リング30に防錆フランジ31を取り付けるための加工を別途施すことがなく、フランジFa及び継手リング30の既存のボルト孔43、48を利用して、防錆フランジ31を介して制水体2と継手リング30とを容易に接続することができる。
次いで、図10に示されるように、筐体7及び被案内部33を取り外すことで制水体設置工程が終了する。制水体2の設置後、被案内部33を取り外すことで、既設流体管1外周に被案内部33が残って邪魔になることがない。
以上に説明したように、実施例の制水体設置装置において、筐体7内で、前記流体管切断装置により切除した既設流体管1の所定箇所Kに制水体2を設置するときに、フランジFaと防錆フランジ31との間に介在する第1のシール部材45、継手リング30と防錆フランジ31との間に介在する第2のシール部材46、及び防錆材32を備えた防錆フランジ31を介在させ、制水体2の設置前後でフランジFaと防錆フランジ31の接続から防錆フランジ31と継手リング30の接続に切替えて、第1のシール部材45の弾性変形範囲内で継手リング30とともに防錆フランジ31を切断面26a,26b方向に移動するだけで、フランジFaを備えた制水体2で、既設流体管1の切断面26a,26bの防錆と、制水体2と既設流体管1との間の継手リング30による水密な接続とができることに成る。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
また、本実施例では、防錆材32は弾性材であるゴムから成っているが、防錆材の材質はこれに限らず、制水体が所定箇所に設置された状態において、既設流体管の切断面と周方向に沿って当接するものであれば、例えば防錆材が合成樹脂等で形成されたものであってもよい。
また、本実施例では、既設流体管1は、その内部を流れる流体が上水である上水管として構成されているが、流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水であってもよいし、また既設流体管の切断面を腐食する虞がある気体や気液混合状態の流体が流れる既設流体管にも適用可能である。
また、本実施例では、制水体2を、弁体の回動で管路を開閉するバタフライ弁として説明しているが、制水体の用途や構成についてはこれに限らず、例えば仕切弁や回転弁や分岐弁等の制水弁であってもよいし、あるいは流量計や発電機等の設置体であってもよく、その類型は特定されない。
本発明の実施例における既設流体管の切断片を所定箇所から回収方向に回収する工程を示す正面図である。 (a)は、防錆フランジが接続された制水体を示す正面図であり、(b)は、(a)の平面図である。 (a)は、防錆フランジを示す側面図であり、(b)は、(a)のB−B断面図である。 (a)は、所定箇所に設置する制水体の挿入状態を示す正面図であり、(b)は、(a)の平面図である。 制水体の挿入終了状態を示す正面図である。 (a)は、継手リングが所定箇所に向かって移動した状態を示す正面図であり、(b)は、(a)の一点鎖線囲い部Dを示す拡大断面図である。 (a)は、挿入終了状態の制水体を継手リングにより固定された状態を示す正面図であり、(b)は、(a)の一点鎖線囲い部Eを示す拡大断面図である。 (a)は、図7(a)の一点鎖線囲い部Fを示す拡大断面図であり、(b)は、(a)の状態からさらにボルトを螺挿する工程を示す拡大断面図である。 制水体と防錆フランジと継手リングとが一体となった部分拡大断面図である。 制水体が設けられた既設流体管から筐体及び被案内部を取り外した状態を示す平面図である。
符号の説明
1 既設流体管
2 制水体
7 筐体
7a 案内部
26a,26b 切断面
29 ボルト(接続手段)
30 継手リング
31 防錆フランジ
32 防錆材
33 被案内部
33a 取付部
41 ボルト孔
42 雌ネジ孔
43 ボルト孔
44 ボルト孔
45 第1のシール部材(リップシール)
46 第2のシール部材
48 ボルト孔
55 反力利用手段
59 ボルト孔
K 所定箇所
Fa フランジ
T フランジ面

Claims (6)

  1. 水密に密封した筐体内において、金属製の既設流体管の所定箇所を管切除手段により不断水状態で切除し、前記既設流体管の切断面側に配置されるフランジを備えた制水体を前記所定箇所に設置するとともに、前記既設流体管の切断面を防錆して、前記制水体と前記既設流体管との間を、継手リングにより水密に接続する制水体設置装置であって、
    前記制水体のフランジとの間に介在し管軸方向に弾性変形する第1のシール部材と、前記継手リングとの間に介在する第2のシール部材と、前記既設流体管の切断面を防錆する防錆材と、を備えた防錆フランジが前記制水体のフランジに対し接続された状態で、前記制水体が前記所定箇所に設置され、
    該所定箇所に設置された防錆フランジは、前記制水体のフランジから取外されるとともに前記継手リングに対し接続され、前記第2のシール部材により水密性を維持した状態で、前記第1のシール部材の弾性変形範囲内で前記継手リングとともに前記切断面方向に移動して、前記第1のシール部材が水密性を維持した状態のまま、前記防錆材が前記切断面に当接し防錆するように成っていることを特徴とする制水体設置装置。
  2. 前記防錆フランジは、前記制水体のフランジに形成されたボルト孔と前記継手リングに形成されたボルト孔とに略同軸に貫通した雌ネジ孔を有しており、
    前記防錆フランジと前記制水体のフランジ若しくは前記継手リングとを接続する接続手段は、いずれかの前記ボルト孔に挿通されるとともに前記雌ネジ孔に螺挿される着脱可能なボルトであることを特徴とする請求項1に記載の制水体設置装置。
  3. 前記防錆フランジは、前記制水体のフランジに形成されたボルト孔と前記継手リングに形成されたボルト孔とに略同軸に貫通したボルト孔を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の制水体設置装置。
  4. 前記防錆フランジ若しくは前記継手リングの少なくともいずれか一方に、前記制水体を反力として前記防錆フランジを前記切断面方向に移動させる反力利用手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の制水体設置装置。
  5. 前記第1のシール部材は、管内方に向けて断面視略V字状に開口するリング状のリップシールから成り、前記リップシールが前記制水体のフランジ側と前記防錆フランジ側に向けて押圧していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の制水体設置装置。
  6. 前記筐体内に、前記制水体を前記所定箇所に設置するまで案内する案内部が設けられており、
    前記防錆フランジに、前記案内部により案内される被案内部を着脱可能に取り付ける取付部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の制水体設置装置。
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