JP2011163464A - 防錆装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防錆部材を容易且つ簡易な構成で装着できる防錆装置及びその方法を提供すること。
【解決手段】流体管Pから分岐した分岐管Bの内周面に沿って装着される防錆部材1と、防錆部材1を内周面に位置決めする位置決め部材5とから成り、分岐管Bを防錆する防錆装置であって、防錆部材1は、外径方向に膨出した鍔部2を有しており、位置決め部材5は、分岐管Bが流体管Pと対抗する端部に備えたフランジ部F1に配置されており、分岐管Bの管軸方向に流体管P側に挿入した防錆部材1の鍔部2に係合することで、防錆部材1の流体管P側への移動を規制する規制部5aを有している。
【選択図】図13

Description

本発明は、流体管から分岐した分岐管の内周面に沿って装着される防錆部材と、この防錆部材を分岐管の内周面に位置決めする位置決め部材と、から成り、分岐管を防錆する防錆装置及びその方法に関する。
従来の防錆装置及びその方法は、分岐管が構成する接続部に凹凸部を設け、防錆部材を接続部に配置して、この凹凸部に係合させることで、防錆部材を位置決めしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−267507号公報(第9頁、第9図)
しかしながら、特許文献1にあっては、防錆部材を接続部に配置した後に、この防錆部材を、拡径方向に押圧し膨出変形させることで凹凸部に係合させるため、防錆部材の膨出変形のための押圧手段を要するばかりか、防錆部材を装着する作業手間がかかるという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、防錆部材を容易且つ簡易な構成で装着できる防錆装置及びその方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の防錆装置は、
流体管から分岐した分岐管の内周面に沿って装着される防錆部材と、該防錆部材を前記内周面に位置決めする位置決め部材とから成り、前記分岐管を防錆する防錆装置であって、
前記防錆部材は、外径方向に膨出した鍔部を有しており、
前記位置決め部材は、前記分岐管が前記流体管と対抗する端部に備えたフランジ部に配置されており、前記分岐管の管軸方向に流体管側に挿入した前記防錆部材の前記鍔部に係合することで、該防錆部材の前記流体管側への移動を規制する規制部を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆部材を分岐管の管軸方向に流体管側に向けて挿入するだけで、位置決め部材の規制部が防錆部材の鍔部に係合し、防錆部材の流体管側への移動を容易に規制でき、分岐管の内周面に沿って装着された防錆部材が、管内流体の流れの影響を受けて流体管側に向けて押圧され動いてしまうことを防止できる。
本発明の防錆装置は、
前記位置決め部材は、前記フランジ部に形成されたボルト孔と略同軸の挿通孔を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、フランジ部のボルト孔と位置決め部材の挿通孔とにボルトを貫通し接続することで、位置決め部材をフランジ部に対し位置決めできる。
本発明の防錆装置は、
前記位置決め部材は、前記フランジ部との間を密封する密封部材を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、位置決め部材が密封部材を有していることで、フランジ部に対し密封状態で設けることができる。
本発明の防錆装置は、
前記位置決め部材は、弾性を有するとともに、平面視略C字形状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、平面視略C字形状の位置決め部材を縮径してフランジ部に配置した後に、弾性復元力で拡径させることで、容易且つ確実にフランジ部に配設できる。
本発明の防錆装置は、
前記防錆部材は、前記流体管から前記分岐管に分岐する分岐口部に向けて拡径可能な拡径部を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆部材の拡径部を分岐口部に向けて拡径させることで、防錆部材が、管内流体の流れの影響を受けてフランジ部側に向けて動いてしまうことも防止できる。
本発明の防錆装置は、
前記防錆部材は、前記分岐管の内周面に沿う外周面を備えた略直管状の筒状体と、該筒状体に対し組付けられる前記鍔部と、から構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、防錆部材が、単純形状である略直管状の筒状体と、鍔部との組付けにより構成されることで、防錆部材の汎用性が高まる。
本発明の防錆方法は、
流体管から分岐した分岐管の内周面に沿って装着される防錆部材と、該防錆部材を前記内周面に位置決めする位置決め部材とを用い、前記分岐管を防錆する防錆方法であって、
前記防錆部材は外径方向に膨出した鍔部を有し、前記位置決め部材は前記鍔部に係合する規制部を有しており、
前記流体管から前記分岐管に分岐する分岐口部に不断流状態で閉塞部材を挿入し、該閉塞部材により前記分岐口部を閉塞して、前記分岐管が前記流体管と対抗する端部に備えたフランジ部を開放し、該フランジ部に前記位置決め部材を配設した後、前記防錆部材を前記分岐管の管軸方向に前記流体管側に向けて挿入するようになっており、
前記位置決め部材は、前記流体管側に向けて挿入された前記防錆部材の鍔部が前記規制部に係合することで、該防錆部材の前記流体管側への移動を規制することを特徴としている。
この特徴によれば、防錆部材を分岐管の管軸方向に流体管側に向けて挿入するだけで、防錆部材の鍔部が規制部に係合した位置を、防錆部材の装着位置として容易に位置決めできるばかりか、装着された防錆部材が、管内流体の流れの影響を受けて流体管側に向けて押圧され動いてしまうことを防止できる。
空気弁及び補修弁が取付けられた分岐管を示す正面図である。 閉塞装置が取付けられた状態を示す一部断面図である。 閉塞装置が分岐管を閉塞した状態を示す断面図である。 空気弁及び補修弁が取外された状態を示す断面図である。 実施例1における位置決め部材が配置された状態を示す平面図である。 実施例1における位置決め部材が配置された状態を示す断面図である。 閉塞装置が引上げられた状態を示す一部断面図である。 装着装置が取付けられた状態を示す一部断面図である。 実施例1における防錆部材を示す一部断面図である。 実施例1における防錆部材が配置された状態を示す一部断面図である。 実施例1における防錆部材が配置された状態を示す一部拡大断面図である。 実施例1における拡径部が拡径された状態を示す一部拡大断面図である。 実施例1における防錆部材が装着された状態を示す断面図である。 実施例2における位置決め部材が配置された状態を示す平面図である。 実施例2における位置決め部材が配置された状態を示す断面図である。 実施例2における防錆部材を示す一部断面図である。 実施例2における防錆部材が装着された状態を示す断面図である。
本発明に係る防錆装置及びその方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る防錆装置及びその方法につき、図1から図13を参照して説明する。
図1に示されるように、上水輸送管である既設の流体管Pの長手方向の所定箇所に、流体管P内の空気を管外に排出するため、あるいは管内に空気を取り込むために、空気弁AVが設けられている。空気弁AVは、流体管Pから分岐した分岐管B、及び分岐管Bに接続された補修弁Vを介して流体管Pに取付けられている。また、分岐管Bと補修弁Vとは、分岐管Bのフランジ部F1と、補修弁Vの下フランジF2とに挿通されたボルト18及びナット19の締結により接続される。
補修弁Vは、常時は開状態であって流体管Pと空気弁AVとを連通し、空気弁AVを介した空気の流通を可能としており、空気弁AVの補修や交換等の場合に閉状態として空気弁AVの脱着を可能としている。
次に、防錆装置を用いて分岐管B内周面の防錆を不断流で行なう工程を順に説明する。
先ず、補修弁Vを閉状態として取り外した空気弁AVに替えて、図2に示されるように、閉塞装置11を補修弁Vの上フランジF3に水密に接続する。
閉塞装置11は、補修弁Vの上フランジF3に取付けられる収容ケース12と、収容ケース12の内部に収容され、分岐管Bの分岐口部BEを閉鎖する閉塞部材13とから構成されている。
閉塞部材13は、筒状の弾性体13aの中央を貫通し、上端に装着されたハンドル17の操作による回転により先端の係合体13dを半径方向に伸縮させるスピンドル14と、上端にハンドル17’を備え下方にネジが螺設されるとともに、その下方に弾性体13aの支持体13bを有するスリーブ15と、このスリーブ15のネジに螺合されその上端にハンドル17’’を備えるとともに下端に弾性体13a上部を押圧できる押圧体13cを備えたパイプ16とで構成されている。
ハンドル17、17’、17’’は、スピンドル14、スリーブ15及びパイプ16に着脱自在に取付けられており、また、スピンドル14、スリーブ15及びパイプ16は、収容ケース12に対して水密に取付けられている。
そして、図2の状態から、補修弁Vを開放し、スリーブ15のハンドル17’を用いて閉塞部材13を分岐管B内面の所定位置まで送り込み、スピンドル14のハンドル17を回転操作し、図3に示されるように、スピンドル14の先端の係合体13dを径方向に伸張させて流体管Pの内周面である分岐管Bの分岐口部BEに係止させる。この状態でスリーブ15のハンドル17’を押さえて固定し、パイプ16のハンドル17’’を回転操作させて弾性体13aを挟持している支持体13bと押圧体13cとを相対移動させて、この弾性体13aを押圧変形させて径方向に拡張させ、分岐口部BEを密封し止水状態とする。
次いで、図4に示されるように、スピンドル14、スリーブ15及びパイプ16より各ハンドル17、17’、17’’を夫々取外し、パイプ16を固定させるためのストッパ(図示せず)をスリーブ15の上端に固定し、弾性体13aの拡張状態を維持する。この状態で、補修弁V及び収容ケース12を取外し、分岐管Bのフランジ部F1を開放する。
次に、図5及び図6に示されるように、フランジ部F1の対向面Sに、本発明の防錆装置を構成する位置決め部材5を配置する。本実施例の位置決め部材5は、分岐管Bの内径と略同径の内径を有する環状部材であって、内周面下端部に縮径方向に膨出する規制部5aを有しており、位置決め部材5は、この規制部5aが分岐管Bの内周面よりも突出する位置に配置される。
尚、分岐管Bのフランジ部F1の対向面Sを点検、清掃、補修した後に位置決め部材5を取付けることができるので、止水性能を確実に確保することができる。
また位置決め部材5は、径方向に互いに対抗する外径端部2箇所に、フランジ部F1に形成されたボルト孔と略同軸の挿通孔5cが形成されており、更に位置決め部材5の上下各面に周方向に亘り形成された溝部に嵌合した密封部材としてのパッキン6を有している。
次に、図7に示されるように、フランジ部F1に配置した位置決め部材5上面に、補修弁V及び収容ケース12を載置し、フランジ部F1のボルト孔と挿通孔5cとにボルトを貫通し締結し水密に取付ける。すなわち位置決め部材5は、各パッキン6,6が分岐管Bのフランジ部F1及び補修弁VのフランジF2に密接することで、分岐管Bと補修弁Vとの間に水密状態で介設される。
このように、フランジ部F1のボルト孔と位置決め部材5の挿通孔5cとにボルト28を貫通し接続することで、位置決め部材5を分岐管Bのフランジ部F1に対し位置決めできる。
また、位置決め部材5がパッキン6を有していることで、フランジ部F1に対し密封状態で設けることができる。
図7に示されるように、補修弁V及び収容ケース12が再び取付けられると、スピンドル14、スリーブ15及びパイプ16にハンドル17、17’、17’’を取付け、スリーブ15のハンドル17’を支持した状態でパイプ16のハンドル17’’を操作して弾性体13aを縮径させ、スピンドル14を操作して係合体13dを縮径させて分岐口部BEの既設流体管Pの内周面との係止を解除し、閉塞部材13を収容ケース12の内部まで引き上げる。
次に、補修弁Vの弁体Tを閉状態とした後、補修弁Vから取り外した閉塞装置11に替えて、図8に示されるように、本発明の防錆装置を構成する防錆部材1を装着する装着装置20を、補修弁Vに水密に接続する。
装着装置20は、補修弁Vの上フランジF3に取付けられる収容部38と、収容部38の内部に収容され、防錆部材1を分岐管Bの内周面に配置し装着する装着部材30とから構成されている。
装着部材30は、収容部38に接続ボルト29により水密に取付けられるベースフランジ21に対し回転可能に枢支されたネジ軸22と、ベースフランジ21を水密に貫通し、ネジ軸22等に対し軸方向に移動可能に分岐管Bに略同軸に配置された外筒24と、から主として構成されている。
より具体的には、図10に示されるように、ネジ軸22は、ベースフランジ21と、このベースフランジ21に支柱26により支持される支持プレート25との間で回転可能に枢支されており、摺動フランジ23は、ネジ軸22に螺合され、支柱26により摺動案内されるように成っている。そしてネジ軸22を回転することで、摺動フランジ23と、摺動フランジ23に固定に接続された外筒24と、外筒24の先端部に設けられた装着部材30とが、軸方向に移動する。装着部材30は、軸方向に延びたピストン31が、先端側から順に拡張ゴム受け32、拡張ゴム33、そして保持プラグ34を貫通して構成されており、後述するように分岐管Bの内周面を防錆する防錆部材1が嵌挿されている。
図9に示されるように、本実施例の防錆部材1は、薄肉の金属素材から成り両端が連通開口した一体の略筒状体から成り、その上端部が外径方向に膨出した鍔部2に肉厚形成されるとともに、下部が後述のように分岐管の分岐口部に向けて塑性変形することで拡径可能な拡径部3に形成されている。
そして防錆部材1は、装着部材30の先端から軸方向に嵌挿され、保持プラグ34の外周面の凹溝に嵌合されたOリング35が、保持プラグ34と防錆部材1の内周面との間に介在することで、防錆部材1は装着部材30に係止されている。
次に、防錆部材1の分岐管B内周面への装着について説明する。
図10に示されるように、補修弁Vの弁体Tを開状態として、ネジ軸22の後端部22aを回転工具Hで回転操作し、外筒24、装着部材30、及び装着部材30に嵌挿した防錆部材1を、分岐管Bに向けて分岐管Bの管軸方向に、流体管P側に向けて挿入する。
そして図10の囲い部に示されるように、防錆部材1の外径方向に膨出した鍔部2が、位置決め部材5の内径方向に膨出した規制部5aに当接係合した当接係合位置で、防錆部材1の流体管P側への移動が規制された状態に成る。防錆部材1は、前記した当接係合位置で分岐管B内周面に亘り対向するように配置されている。
次に、外筒24の後端に設けられた拡張ナット24aを、図示しない回転工具で軸周りに回転操作することで、ピストン31を後方に引寄せる力を与える。図11及び図12に示されるように、ピストン31が後方に引寄せられることで、拡張ゴム33が拡張ゴム受け32と保持プラグ34との間で挟圧され、径方向に膨出しようと拡張する力が発生し、この力が拡張ゴム33に嵌挿されている防錆部材1の拡径部3に働いてこれを拡径する。
図12に示されるように、防錆部材1の拡径部3が、拡張ゴム33により塑性変形し分岐口部BEの内周面形状、すなわち防錆部材1の先端に向けて漸次大径のラッパ形状に拡径することで、分岐口部BEの内周面に亘り当接係合し、防錆部材1の流体管Pに対抗する側への移動が規制された状態に成る。すなわち防錆部材1は、前記した当接係合位置で、流体管P側、及び流体管Pに対抗する側への両方向の移動とも規制された状態に成る。
次に、図10を参照して示すように、外筒24の拡張ナット24aを軸周りに逆転操作することで、拡張ゴム33を元通りに縮径し、続いてネジ軸22の後端部22aを逆転操作することで、防錆部材1を分岐管Bの内周面に残し、外筒24及び装着部材30を収容部38内に引き上げる。
そして図13に示されるように、補修弁Vの弁体Tを閉状態にした後、装着装置20を補修弁Vの上フランジから取り外す。取外した装着装置20に替えて、例えば既設若しくは新設の空気弁、あるいは他の接続部材を補修弁Vの上フランジに水密に取り付け、再び補修弁Vの弁体Tを開状態にすることで、工程が終了する。
以上、説明したように、本発明の防錆装置は、防錆部材1が外径方向に膨出した鍔部2を有しており、位置決め部材5が分岐管Bが流体管Pと対抗する端部に備えたフランジ部F1に配置されており、分岐管Bの管軸方向に流体管P側に挿入した防錆部材1の鍔部2に係合することで、防錆部材1の流体管P側への移動を規制する規制部を有しているため、防錆部材1を分岐管Bの管軸方向に流体管P側に向けて挿入するだけで、位置決め部材5の規制部5aが防錆部材1の鍔部2に係合し、防錆部材1の流体管P側への移動を容易に規制でき、分岐管Bの内周面に沿って装着された防錆部材1が、管内流体の流れの影響を受けて流体管P側に押圧され動いてしまうことを防止できる。
また、本発明の防錆方法は、流体管Pから分岐管Bに分岐する分岐口部BEに不断流状態で閉塞部材13を挿入し、閉塞部材13により分岐口部BEを閉塞して、分岐管Bが流体管Pと対抗する端部に備えたフランジ部F1を開放し、フランジ部F1に位置決め部材5を配設した後、防錆部材1を分岐管Bの管軸方向に流体管P側に向けて挿入するようになっており、位置決め部材5は、流体管P側に向けて挿入された防錆部材1の鍔部2が規制部5aに係合することで、防錆部材1の流体管P側への移動を規制するため、防錆部材1を分岐管Bの管軸方向に流体管P側に向けて挿入するだけで、防錆部材1の鍔部2が規制部5aに係合した位置を、防錆部材1の装着位置として容易に位置決めできるばかりか、装着された防錆部材1が、管内流体の流れの影響を受けて流体管P側に向けて押圧され動いてしまうことを防止できる。
また、防錆部材1の拡径部3を分岐口部BEに向けて拡径させることで、防錆部材1が、管内流体の流れの影響を受けてフランジ部F1側に動いてしまうことも防止できる。
次に、実施例2に係る防錆装置及びその方法につき、図14から図17を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成及びその効果を省略する。
図15に示されるように、分岐口部BEを密封し止水状態として、分岐管Bのフランジ部F1を開放した後に、フランジ部F1の対向面Sに位置決め部材45を配置する。本実施例の位置決め部材45は、径方向と軸方向とに延びたすなわち略L字形状の断面形状が、周方向に平面視略C字形状に延設された部材であり、且つ、縮径可能な弾性を有する部材である。位置決め部材45の径方向に延びた部分がフランジ部F1の対向面Sに載置される。位置決め部材45の軸方向に延びた部分が規制部45aであり、分岐管Bの内周面よりも縮径方向に突出した位置に配置される。
位置決め部材45の載置について詳述すると、平面視略C字形状の位置決め部材45の両端部45d,45d(図14参照)を互いに近づけるように縮径してフランジ部に配置した後に、弾性復元力で拡径させることで、容易且つ確実にフランジ部に配設できるように成っている。
次に、位置決め部材45を載置した分岐管Bのフランジ部F1に、パッキン部材49を介して補修弁V及び収容ケース12を水密に取付ける。すなわち位置決め部材45は、分岐管Bと補修弁Vとの間に水密状態で介設される。
図16に示されるように、本実施例の防錆部材40は、薄肉の金属素材から成り両端が連通開口した略直管状であって分岐管Bの内周面に沿う外周面を備えた筒状体41と、筒状体41の上端部外周面に外径方向に膨出するように組付けた弾性部材である鍔部42と、から構成されている。
このように、防錆部材40が、単純形状である略直管状の筒状体41と、別体の鍔部42との組付けにより構成されることで、防錆部材40の汎用性が高まる。
また、筒状体41の下端部から軸方向に切り欠かれた切欠部41aが、周方向に沿って所定間隔おきに形成され、周方向に隣接した切欠部41a,41aの間に、分岐口部に向けて塑性変形することで拡径可能な拡径部43に形成されている。更に、これら拡径部43の外周面に弾性部材44が設けられている。
防錆部材40の外径方向に膨出した鍔部42が、位置決め部材45の内径方向に膨出した規制部45aに当接係合した当接係合位置で、防錆部材40の流体管P側への移動が規制された状態に成る。
図17に示されるように、防錆部材40の拡径部43が、図示しない拡張ゴムにより塑性変形し分岐口部BEの内周面形状、すなわち防錆部材40の先端に向けて漸次大径のラッパ形状に拡径することで、分岐口部BEの内周面に亘り当接係合し、防錆部材40の流体管Pに対抗する側への移動が規制された状態に成る。すなわち防錆部材40は、前記した当接係合位置で、流体管P側、及び流体管Pに対抗する側への両方向の移動とも規制された状態に成る。また、弾性部材である鍔部42及び弾性部材44が、分岐管Bの内周面に当接することで、分岐管Bの内周面を傷付ける虞を回避できるばかりか、流体の流れによる防錆部材40の振動を防止できる。また鍔部42及び弾性部材44が弾性変形し得るため、防錆部材40の分岐管Bの内周面との間に生じる隙間を無くして装着できる。
そして、補修弁Vの弁体Tを閉状態にした後、取外した装着装置に替えて接続部材を補修弁Vの上フランジに水密に取り付け、再び補修弁Vの弁体Tを開状態にすることで、工程が終了する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1では、防錆部材1の鍔部2が、筒状体の上端部を肉厚にすることで形成されているが、例えば筒状体が略均一の肉厚に形成されており、鍔部が、前記筒状体の上端部内周面を拡径方向に押圧加工することで膨出形成されてもよい。
例えば、前記実施例1では、一体の略筒状体からなる防錆部材1が、環状形状の位置決め部材5により位置決めされる実施態様が示されており、また前記実施例2では、筒状体41に別体の鍔部42が組み付けられた防錆部材40が、平面視略C字形状の位置決め部材45により位置決めされる実施態様が示されているが、防錆部材と位置決め部材との組合せ態様については前記実施例1,2に限られず、例えば、防錆部材1が位置決め部材45により位置決めされてもよいし、若しくは防錆部材40が位置決め部材5により位置決めされても構わない。
1 防錆部材
2 鍔部
3 拡径部
5 位置決め部材
5a 規制部
6 パッキン(密封部材)
11 閉塞装置
13 閉塞部材
20 装着装置
30 装着部材
40 防錆部材
41 筒状体
42 鍔部
43 拡径部
45 位置決め部材
45a 規制部

Claims (7)

  1. 流体管から分岐した分岐管の内周面に沿って装着される防錆部材と、該防錆部材を前記内周面に位置決めする位置決め部材とから成り、前記分岐管を防錆する防錆装置であって、
    前記防錆部材は、外径方向に膨出した鍔部を有しており、
    前記位置決め部材は、前記分岐管が前記流体管と対抗する端部に備えたフランジ部に配置されており、前記分岐管の管軸方向に流体管側に挿入した前記防錆部材の前記鍔部に係合することで、該防錆部材の前記流体管側への移動を規制する規制部を有していることを特徴とする防錆装置。
  2. 前記位置決め部材は、前記フランジ部に形成されたボルト孔と略同軸の挿通孔を有していることを特徴とする請求項1に記載の防錆装置。
  3. 前記位置決め部材は、前記フランジ部との間を密封する密封部材を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の防錆装置。
  4. 前記位置決め部材は、弾性を有するとともに、平面視略C字形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防錆装置。
  5. 前記防錆部材は、前記流体管から前記分岐管に分岐する分岐口部に向けて拡径可能な拡径部を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の防錆装置。
  6. 前記防錆部材は、前記分岐管の内周面に沿う外周面を備えた略直管状の筒状体と、該筒状体に対し組付けられる前記鍔部と、から構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の防錆装置。
  7. 流体管から分岐した分岐管の内周面に沿って装着される防錆部材と、該防錆部材を前記内周面に位置決めする位置決め部材とを用い、前記分岐管を防錆する防錆方法であって、
    前記防錆部材は外径方向に膨出した鍔部を有し、前記位置決め部材は前記鍔部に係合する規制部を有しており、
    前記流体管から前記分岐管に分岐する分岐口部に不断流状態で閉塞部材を挿入し、該閉塞部材により前記分岐口部を閉塞して、前記分岐管が前記流体管と対抗する端部に備えたフランジ部を開放し、該フランジ部に前記位置決め部材を配設した後、前記防錆部材を前記分岐管の管軸方向に前記流体管側に向けて挿入するようになっており、
    前記位置決め部材は、前記流体管側に向けて挿入された前記防錆部材の鍔部が前記規制部に係合することで、該防錆部材の前記流体管側への移動を規制することを特徴とする防錆方法。
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