JP5451567B2 - 流体配管系の開閉弁更新方法及びそれに用いられる閉塞装置 - Google Patents

流体配管系の開閉弁更新方法及びそれに用いられる閉塞装置 Download PDF

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本発明は、水道管等の流体管の分岐管部の連結フランジに、補修弁等の第1開閉弁の連結フランジ又は下流側に補修弁等の第2開閉弁が接続されている分岐接続管の連結フランジが接続されているとともに、前記分岐管部の内周面の防錆処理領域を耐蝕性に優れた防錆ブッシュ(防錆コア)で防錆処理してある流体配管系において、前記第1開閉弁又は第2開閉弁を、流体管での流体輸送を維持したまま更新する流体配管系の開閉弁更新方法及びそれに用いられる閉塞装置に関する。
前記分岐管部の内周面の防錆処理領域を防錆ブッシュで防錆処理するにあたって、本願出願人は、下記特許文献1に示す防錆処理構造を先に開発して提案したが、さらに、これを推し進めて研究し、分岐管部の連結フランジと第1開閉弁又は分岐接続管の連結フランジとの接合面間に、流路側に突出する係止部を備えた環状の係止体と、当該係止体の径方向外方側部位において両連結フランジの接合面間を密封するガスケットとを設け、前記係止体に外周面の一部が対面する状態で分岐管部内に挿設された防錆ブッシュの一部を径方向外方に膨出変形させて、その膨出変形部を、前記係止体の係止部に対して分岐管部の分岐軸芯方向に相対移動不能に係合させた防錆構造を開発した。
特開2008−267507
上記防蝕構造においては、例えば、管内径が次第に拡大する分岐管部の基端側におけるラッパ状内周面、或いは、流体管に穿孔された分岐口の内周面側において拡がる管内空間を利用して、防錆ブッシュの先端部を拡径変形させることにより、防錆ブッシュの分岐軸芯方向の下流側への抜け出し移動を阻止する場合に比較して、前記係止体を両連結フランジの接合面間に取付けることにより、防錆ブッシュによる防錆処理領域を自由に設定することができるから、流体管から分岐管部に至る管路形態の影響を受け難く、しかも、防錆ブッシュの長さを必要最小限の長さに近づけることができるので、分岐管部の特定された防錆領域をコスト面及び施工面で有利に防錆処理することができる利点がある。
そして、前記分岐管部の内周面の防錆処理領域を防錆ブッシュで防錆処理した後において、前記第1開閉弁又は前記分岐接続管の下流側に接続されている第2開閉弁を、流体管での流体輸送を維持したまま新たな第1開閉弁又は第2開閉弁に更新する必要が生じた場合、一般的な更新方法では、前記分岐管部と第1開閉弁との全体又は前記分岐管部と分岐接続管及び第2開閉弁との全体を密封状態で囲繞する作業ハウジングを設け、この作業ハウジング内において、前記分岐管部の連結フランジから旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去したのち、前記分岐管部の連結フランジに新たな第1開閉弁又は新たな分岐接続管及び第2開閉弁を連結することになる。
しかし、この開閉弁更新方法では、前記分岐管部と第1開閉弁との全体又は前記分岐管部と分岐接続管及び第2開閉弁との全体を作業ハウジングで密封囲繞するため、工事規模が大掛かりになる。しかも、前記分岐接続管の連結フランジと第1開閉弁又は分岐接続管の連結フランジとの連結を解除した時点で、フランジ接合面間に設けられたガスケット及び防錆ブッシュが係合保持されている係止体の拘束が解除され、防錆ブッシュが流体圧によって係止体と一緒に抜け出し移動する可能性がある。その結果、防錆ブッシュを初期の防錆処理状態に復旧する作業が加わるため、第1開閉弁又は第2開閉弁の更新工事に多大の手間を要することになる。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、前記防錆ブッシュを初期の防錆処理状態に確実に維持して、防錆ブッシュの抜け出し移動に起因する防錆処理の復旧作業を削減し、且つ、工事規模の縮小化を図りながら第1開閉弁又は第2開閉弁を能率良く確実、容易に更新することのできる流体配管系の開閉弁更新方法及びそれに用いられる有用な閉塞装置を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、流体管の分岐管部の連結フランジとこれにフランジ接合されている第1開閉弁又は分岐接続管の連結フランジとの接合面間に、流路側に突出する係止部を備えた環状の係止体と、当該係止体の径方向外方側部位において両連結フランジの接合面間を密封するガスケットとを設け、前記係止体に外周面の一部が対面する状態で分岐管部内に挿設された防錆ブッシュの一部を径方向外方に膨出変形させて、その膨出変形部を、前記係止体の係止部に対して分岐管部の分岐軸芯方向に相対移動不能に係合させてある流体配管系において、前記第1開閉弁又は前記分岐接続管の下流側に接続されている第2開閉弁を、流体管での流体輸送を維持したまま更新する流体配管系の開閉弁更新方法であって、以下の1)〜3)のステップを備えていることを特徴とする。
1)前記第1開閉弁又は第2開閉弁に、前記分岐管部の流路を閉塞可能な閉塞手段と、前記係止体の係止部を分岐軸芯方向から分岐管部の連結フランジ側に押圧可能な押え手段と、前記閉塞手段及び押え手段を操作する操作軸が貫通支持されている閉塞作業ケースとを備えた閉塞装置の前記閉塞作業ケースを連結し、前記閉塞作業ケース内の閉塞手段及び押え手段を開弁操作された第1開閉弁を通して又は開弁操作された第2開閉弁及び分岐接続管を通して分岐管部の流路閉塞位置に送り込み、前記押え手段で前記係止体の係止部を分岐軸芯方向から押圧して当該係止体を分岐管部の連結フランジに押え固定するとともに、前記閉塞手段で分岐管部の流路を閉塞する。
2)前記閉塞装置の閉塞手段と押え手段及び操作軸を残したまま、前記分岐管部の連結フランジから旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去する。
3)前記分岐管部の連結フランジに、前記操作軸を挿通可能な開弁状態にある新たな第1開閉弁又は新たな分岐接続管及び第2開閉弁を連結するとともに、新たな第1開閉弁又は第2開閉弁に閉塞作業ケースを連結し、前記閉塞装置の閉塞手段及び押え手段を第1開閉弁又は分岐接続管及び第2開閉弁を通して閉塞作業ケース内に引き出したのち、前記第1開閉弁又は第2開閉弁を閉弁操作し、前記第1開閉弁又は第2開閉弁から閉塞作業ケースを撤去する。
上記構成によれば、前記第1開閉弁又は第2開閉弁に連結される閉塞装置の閉塞作業ケースとしては、前記分岐管部の流路を閉塞可能な閉塞手段と、前記係止体の係止部を分岐軸芯方向から分岐管部の連結フランジ側に押圧可能な押え手段とを収納可能な大きさで済むから、分岐管部と第1開閉弁との全体又は分岐管部と分岐接続管及び第2開閉弁との全体を作業ハウジングで密封囲繞する場合に比して工事規模の縮小化を図ることができる。
しかも、前記閉塞作業ケース内の閉塞手段及び押え手段を開弁操作された第1開閉弁を通して又は開弁操作された第2開閉弁及び分岐接続管を通して分岐管部の流路閉塞位置に送り込み、前記押え手段で係止体の係止部を分岐軸芯方向から押圧して当該係止体を分岐管部の連結フランジに押え固定するとともに、前記閉塞手段で分岐管部の流路を閉塞するから、前記分岐管部の連結フランジから旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去しても、前記係止体が拘束解除されることはなく、防錆ブッシュを初期の防錆処理状態に確実に維持することができる。
さらに、前記押え手段は、係止体の流路側に突出する係止部を分岐軸芯方向から分岐管部の連結フランジ側に押圧するものであるから、分岐管部の連結フランジから旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去した状態では、係止体の係止部よりも径方向外方側部位が外部に露出する状態にあり、係止体の径方向外方側部位に配置されるガスケットの取替えも確実、容易に行うことができる。
また、前記分岐管部の連結フランジに対して新たな第1開閉弁又は新たな分岐接続管及び第2開閉弁を連結するに際して、前記分岐管部側に残置されている閉塞手段と押え手段及び操作軸はそもそも第1開閉弁又は分岐接続管及び第2開閉弁の内部を通して出し入れされるものであるから、残置されている閉塞装置の構成部材が邪魔になることがなく、新たな第1開閉弁又は新たな分岐接続管及び第2開閉弁の連結作業を確実、容易に行うことができる。
この連結工程後は、前記閉塞装置の閉塞手段及び押え手段を第1開閉弁又は分岐接続管及び第2開閉弁を通して閉塞作業ケース内に引き出し、閉弁操作された第1開閉弁又は第2開閉弁から閉塞作業ケースを撤去するだけで済む。
したがって、前記防錆ブッシュを初期の防錆処理状態に確実に維持することができるから、防錆ブッシュの抜け出し移動に起因する防錆処理の復旧作業を削減することができるとともに、流路側に突出する係止体の係止部の形態を利用した押え手段を備えた閉塞装置の採用によって工事規模の縮小化を図ると同時に工程の簡素化を図り、第1開閉弁又は分岐接続管及び第2開閉弁の更新工事を能率良く確実、容易に行うことができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記第1の特徴構成を備えた流体配管系の開閉弁更新方法において、前記閉塞手段で分岐管部の流路を閉塞する工程と分岐管部の連結フランジから旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去する工程との間に、流路閉塞状態にある操作軸を前記分岐管部又は流体管に固定する第1固定治具の組付け工程が組み込まれているとともに、前記旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去する工程には、前記第1固定治具を分岐管部又は流体管から撤去する工程が組み込まれている点にある。
上記構成によれば、流路閉塞状態にある閉塞手段及び押え手段に流体圧が作用しても、この流体圧を、前記操作軸を分岐管部又は流体管に固定する第1固定治具においても受止めることができるから、閉塞手段及び押え手段を流路閉塞状態に強力に維持することができる。それでいて、旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去する場合には、第1固定治具を分岐管部又は流体管から撤去することにより、旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁の撤去作業を第1固定治具に邪魔されることなく容易に行うことができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記第2の特徴構成を備えた流体配管系の開閉弁更新方法において、前記第1固定治具の撤去工程の前に、流路閉塞状態にある閉塞手段を分岐管部又は流体管に固定する第2固定治具の組付け工程が組み込まれている点にある。
上記構成によれば、前記第1固定治具を撤去するときには、流路閉塞状態にある閉塞手段を第2固定治具で分岐管部又は流体管に固定しているから、流体圧に抗して閉塞手段を流路閉塞状態に強力に維持することができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記第3の特徴構成を備えた流体配管系の開閉弁更新方法において、前記分岐管部の連結フランジに新たな第1開閉弁又は新たな分岐接続管及び第2開閉弁を連結する工程の前に、流路閉塞状態にある操作軸を分岐管部又は流体管に固定する前記第1固定治具の組付け工程と、前記第2固定治具を撤去する工程とが組み込まれている点にある。
上記構成によれば、流路閉塞状態にある閉塞手段を分岐管部又は流体管に固定する第2固定治具を撤去して、分岐管部の連結フランジに対する新たな第1開閉弁又は新たな分岐接続管及び第2開閉弁の連結作業を容易に行うことができるようにしながらも、流路閉塞状態にある操作軸を第1固定治具で分岐管部又は流体管に固定することにより、流体圧に抗して閉塞手段及び押え手段を流路閉塞状態に強力に維持することができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記第1〜第4のいずれか一つに記載の特徴構成を備えた流体配管系の開閉弁更新方法において、前記係止体には、これの上流側端面と分岐管部の連結フランジとの間に入り込み配置可能な弾性材料製の環状弾性体が設けられている点にある。
上記構成によれば、前記押え手段で係止体の係止部を分岐軸芯方向から押圧して当該係止体を分岐管部の連結フランジに押え固定したとき、前記係止体の上流側端面と分岐管部の連結フランジとの間に入り込み配置されている弾性材料製の環状弾性体が密着状態で圧接されているため、分岐管部の連結フランジから旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去しても、防錆ブッシュの外周面と分岐管部の内周面との間に存在する環状空間に浸入した流体の漏洩を阻止することができる。
本発明による第6の特徴構成は、前記第1〜第5のいずれか一つに記載の特徴構成を備えた流体配管系の開閉弁更新方法において、前記分岐管部の連結フランジと第1開閉弁又は分岐接続管の連結フランジとの接合面間における前記ガスケットの径方向外方側部位には、前記係止体との間でガスケットの装着溝部を現出するリングが配置されている点にある。
上記構成によれば、前記分岐管部の連結フランジと第1開閉弁又は分岐接続管の連結フランジとの接合面にガスケットの装着溝が形成されていないタイプの構造であっても、前記ガスケットの径方向外方側部位にリングを配置するだけの簡単な改良もって、ガスケットを確実に密封状態に圧縮することができる。
本発明による第7の特徴構成は、前記第1〜第6のいずれか一つに記載の特徴構成を備えた流体配管系の開閉弁更新方法に用いられる閉塞装置であって、
前記分岐管部の流路を閉塞可能な閉塞手段に、前記係止体の係止部に対して分岐軸芯方向の下流側から当接可能な前記押え手段の押え面が形成されている点にある。
上記構成によれば、前記閉塞作業ケース内の閉塞手段を開弁操作された第1開閉弁を通して又は開弁操作された第2開閉弁及び分岐接続管を通して分岐管部の流路閉塞位置に送り込むだけで、この閉塞手段に形成されている押え手段の押え面で係止体の係止部を分岐軸芯方向の下流側から押圧することができるから、押え工程と閉塞工程とを一連の操作で効率良く行うことができる。
本発明による第8の特徴構成は、前記第7の特徴構成を備えた閉塞装置において、前記押え手段の押え面には、前記係止体との間を密封する弾性シール部が設けられている点にある。
上記構成によれば、前記押え手段の押え面で係止体の係止部を分岐軸芯方向から押圧して当該係止体を分岐管部の連結フランジに押え固定したとき、この押え面に設けた弾性シール部が係止体の下流側端面との間で圧縮されて密着しているから、分岐管部の連結フランジから旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去しても、前記押え手段の押え面と係止体の下流側端面との間を通して流体が漏洩することを抑制することができる。
本発明による第9の特徴構成は、前記第8の特徴構成を備えた閉塞装置において、前記閉塞手段が、分岐軸芯方向に相対移動自在な内外二重の操作軸のうち、内側操作軸の先端に設けた押え部と外側操作軸の先端に設けた受け部との間に、これら両者の相対近接移動に連れて径方向外方に膨出変形される拡径用弾性体を設けて構成されているとともに、前記係止体に対応する拡径用弾性体の下流側部位を径方向外方に環状に突出形成して、この拡径用弾性体の環状突出部をもって前記弾性シール部が構成されている点にある。
上記構成によれば、前記閉塞手段が分岐管部の流路閉塞位置に送り込まれたとき、操作軸を操作して内側操作軸の押え部を外側操作軸の受け部に近接移動させることにより、拡径用弾性体を径方向外方に膨出変形させて防錆ブッシュの内周面に圧接させることにより、分岐管部の流路を閉塞することができる。
しかも、前記係止体に対応する拡径用弾性体の下流側部位を径方向外方に環状に突出形成することにより、前記押え手段の押圧面と係止体の下流側端面との間を通して流体が漏洩することを抑制するための弾性シール部を簡単に構成することができる。
本発明の流体配管系の開閉弁更新方法の第1実施形態を示す施工前の断面図 フランジ接合部の拡大断面図 フランジ接合部を分解したときの拡大断面図 閉塞装置を取付けたときの全体の断面図 閉塞装置の閉塞手段及び押え手段の拡大断面図 第1固定治具の要部の平面図(a)と固定リングの平面図(b) 閉塞装置の閉塞手段及び押え手段を分岐管部の流路閉塞位置に送り込んだときの断面図 押え手段で係止体を分岐管部の連結フランジに押え固定したときの断面図 閉塞装置の閉塞手段で流路を閉塞したときの拡大断面図 旧の第1開閉弁の固定連結を解除し、閉塞装置の操作軸を第1固定治具で分岐管に固定したときの断面図 流路閉塞状態にある閉塞手段を第2固定治具で分岐管部に固定したときの断面図 旧の第1開閉弁及び第1固定治具を撤去したときの断面図 新たな第1開閉弁及び閉塞作業ケースを操作軸に装着し、且つ、操作軸を第1固定治具で分岐管に固定したときの断面図 第2固定治具を撤去したときの断面図 本発明の流体配管系の開閉弁更新方法の第2実施形態であり、押え手段で係止体を分岐管部の連結フランジに押え固定したときの断面図 本発明の流体配管系の開閉弁更新方法の第3実施形態であり、押え手段で係止体を分岐管部の連結フランジに押え固定したときの断面図 本発明の流体配管系の開閉弁更新方法の第3実施形態であり、押え手段で係止体を分岐管部の連結フランジに押え固定したときの断面図 本発明の流体配管系の開閉弁更新方法の第4実施形態であり、閉塞装置を取付けたときの全体の断面図 本発明の流体配管系の開閉弁更新方法の第5実施形態であり、閉塞装置の閉塞手段及び押え手段を分岐管部の流路閉塞位置に送り込んだときの断面図
〔第1実施形態〕
図1〜図13は、流体配管系を構成する流体管の一例である水道管1の途中に径方向外方に向かって一体的に突出形成され、且つ、所定箇所に防錆ブッシュ(防錆コアとも呼ばれるもので、例えば、耐蝕性・耐錆性に優れた円筒状のステンレス鋼等から構成されている)4で防錆処理が施されている直線状の分岐管部2の連結フランジ2Aに、第1開閉弁の一例である補修弁3の上流側端部(図においては下側端部)に形成された連結フランジ3Aが、締結具5の一例であるボルト5A・ナット5Bを介して脱着自在に水密状態(密封状態)で締付け連結されている分岐接続構造において、水道管1内の上水(流体の一例である水道水)の流れを維持した不断水状態のまま、設定耐久年数に至った又は劣化による漏水や故障等の理由で前記補修弁3を、新たな補修弁3に更新する流体配管系の補修弁(開閉弁)更新方法及びその方法に用いられる閉塞装置A、送り込み装置B、第1固定治具C、第2固定治具Dを示す。
本願発明の補修弁(開閉弁)更新方法が対象とする分岐接続構造は、図1〜図3に示すように、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの接合面間に、補修弁3及び分岐管部2の内径よりも小なる内径で流路側に向かって突出する一つの凸状の係止部6aを内周面側に備えた金属製(例えば、ステンレス鋼製等)の円環状の係止体6と、前記連結フランジ2A,3Aの対向面間を水密状態に密封するための円環状のガスケット7と、このガスケット7の径方向外方側部位において、前記係止体6との間でガスケット7の装着溝部を現出する金属製(例えば、球状黒鉛鋳鉄(FCD)、一般構造圧延鋼(SS)等)のリング8とが挾持状態で設けられている。
前記係止体6には、これの上流側端面と分岐管部2の連結フランジ2Aとの間に入り込み配置可能な円環状のシール部9Aを備えた弾性材料製(例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR))の環状弾性体9が固着されている。
前記環状弾性体9の円環状シール部9Aの内周縁部には、分岐管部2の内周面2aの上流側部位と防錆ブッシュ4の外周面4aとの間に入り込み配置可能な筒状の装着ガイド筒部9Bが一体形成されているとともに、前記円環状シール部9Aの外周縁部には、前記係止体6とガスケット7との間に入り込む円環状の立ち上がり部9Cが、前記係止体6の下流側端面と面一になる状態で一体成形されている。
前記装着ガイド筒部9Bの外周面9aは、それの基端側(下流側)の外径が分岐管部2の内径と同一又は若干大に設定され、且つ、先端側(上流側)の外径が分岐管部2の内径よりも小径に形成されたテーパー状の外周面に構成され、このテーパー状外周面9aと分岐管部2の内周面2aにおける開口側部位との接触によって該分岐管部2と装着ガイド筒部9Bとを同芯又は略同芯状態に調芯する、換言すれば、前記装着ガイド筒部9B及び係止体6の中心線(軸線)と前記分岐管部2の軸線とが合致するように径方向に位置修正して調芯するように構成されている。
前記環状弾性体9の円環状シール部9Aによって、鋼鉄製又は鋳鉄製の分岐管部2の連結フランジ2Aとステンレス鋼製の係止体6とが非接触状態に隔離されるため、分岐管部2の連結フランジ2Aと係止体6との異種金属接触に起因する腐食を抑制することができる。
前記防錆ブッシュ4の下流側端部には、前記分岐管部2の内周面2aよりも径方向内方に突出する前記係止体6の係止部(凸部)6aに対して分岐軸線方向から当接する円環状の当り部4bが径方向外方に折り曲げ形成されているとともに、前記環状弾性体9の装着ガイド筒部9Bは、前記防錆ブッシュ4の当り部4bが係止体6の係止部(凸部)6aの上面(下流側面)に当接した落下阻止状態での前記防錆ブッシュ4の膨出変形部4Aによる径方向外方への膨出塑性変形に伴って前記環状弾性体9の装着ガイド筒部9Bを弾性変形させながら、それのテ−パ状外周面9aを分岐管部2の内周面2aに密着状態で圧接されるように構成されている。
前記環状弾性体9の装着ガイド筒部9Bのテーパー状外周面9aのうち、前記防錆ブッシュ4の膨出変形部4Aに対応する部位は、当該膨出変形部4Aによる径方向外方への膨出塑性変形に伴って分岐管部2の内周面2aに密着で圧接され、それ自体で装着ガイド筒部9Bのテ−パ状外周面9aと分岐管部2の内周面2aとの対向面間を密封(水密)することができる。
前記防錆ブッシュ4の上流側端部4Bは、その先端側(上流側)ほど外径が大きくなるラッパ形状(先拡がり形状)で、かつ、その最先端での外径が分岐管部2の内周面2aの内径と同一又は若干小となる外径にまで径方向外方に膨出塑性変形されている。
また、前記ガスケット7は、分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの固定連結時の挾持圧縮に伴う径方向内方への膨張時に、前記分岐管部2の内周面2aとの接当によって先に調芯されている環状弾性体9の立ち上がり部9Cに接触して自動的に調芯され、さらに、前記リング8は、前記挾持圧縮によって径方向外方に膨張するガスケット7との接触によって自動的に調芯される。
前記リング8の径方向外方側の両角部のうち、下流側に位置する角部には、図2、図3に示すように、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとを固定連結する締結具5の緩み操作代の範囲内で形成される隙間を通して流路遮断位置にまで挿入操作される管内流路遮断装置の薄板状の仕切板弁を挿入案内するテーパー状のガイド面8aが形成されている。
また、本願発明の補修弁(開閉弁)更新方法が対象とする分岐接続構造においては、一般に、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bには、空気弁等の流体機器又は配管材が取付けられているが、当該実施形態では、補修弁3の下流側連結フランジ3Bから流体機器又は配管材を撤去した状態から説明する。
次に、本願発明の補修弁(開閉弁)更新方法を、下記のステップ[1]〜[9]に基づいて説明するとともに、この更新方法に用いられる閉塞装置A、送り込み装置B、第1固定治具C、第2固定治具Dの各構成についても説明する。
[1] 図4〜図6は、弁体3Cが閉弁操作されている補修弁3の下流側連結フランジ3Bに、前記分岐管部2の流路を閉塞可能な閉塞手段A1と、前記係止体6の係止部6aを分岐軸芯方向から分岐管部2の連結フランジ2A側に押圧可能な押え手段A2と、前記閉塞手段A1及び押え手段A2を操作する内外二重構造の操作軸16が水密状態で軸芯方向に摺動自在に貫通支持されている閉塞作業ケース15とを備えた閉塞装置Aの前記閉塞作業ケース15を水密状態で連結する工程と、前記閉塞作業ケース15内に格納されている閉塞手段A1及び押え手段A2を水圧に抗して分岐管部2の流路閉塞位置側に送り込むための送り込み装置Bを取付ける工程と、流路閉塞状態に操作されている操作軸16を前記分岐管部2に固定する第1固定治具Cの構成部材である固定リング37を分岐管部2の連結フランジ2Aに組付ける工程とを示す。
前記閉塞装置Aは、図4〜図8に示すように、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bに締結具5の一例であるボルト5A・ナット5Bを介して着脱自在に固定連結される連結フランジ部15Aを備えた有底筒状の閉塞作業ケース15の底壁部15Bに、前記操作軸16を構成する筒状の外側操作軸16Aと、この外側操作軸16A内を軸芯方向に摺動自在に貫通する内側操作軸16Bとが設けられ、この外側操作軸16A及び内側操作軸16Bの内端側(図においては下端側)には、分岐管部2の流路Wを遮断するための閉塞手段A1が設けられているとともに、前記閉塞手段A1及び押え手段A2を外部から両操作軸16A,16Bを介して操作する操作手段A3が設けられている。
前記閉塞手段A1を構成するに、図5に示すように、外側操作軸16Aの内端部に、円環状の押圧面17aを備えた第1押圧部材(受け部の一例)17が螺合固定され、内側操作軸16Bの内端側には、第1押圧部材17の押圧面17aと軸芯方向で相対向する円環状の押圧面18aを備えた第2押圧部材(押え部の一例)18が螺合固定されているとともに、前記両押圧部材17,18の押圧面17a,18a間には、これらによる軸芯方向からの挟圧により、分岐管部2に装着されている防錆ブッシュ4の内周面に密着する拡径状態に弾性変形して分岐管部2の流路Wを遮断するゴム製の拡径用弾性体19が外装されている。
前記第2押圧部材18の最大外径及び拡径用弾性体19の下流側端部(図においては上端部)を除く主要外周面の外径は、前記係止体6の係止部6aの内径よりも小径で、且つ、この係止部6aに係止保持されている防錆ブッシュ4の上流側部位(図では上側部位)の内径よりも小径に構成され、前記第2押圧部材18及び拡径用弾性体19を前記分岐管部2の流路閉塞位置にまで挿入可能に構成されている。
前記押え手段A2を構成するに、前記第1押圧部材17における押圧面17aの形成部位となる大径部17bにおける最大外径を、前記補修弁3の内周面3aの内径よりも小径で、且つ、前記係止体6の係止部6aの内径よりも大径に形成して、前記押圧面17aの径方向外方側部位を、前記係止体6の係止部6aを分岐軸芯方向の下流側から分岐管部2の連結フランジ2A側に押圧する環状の押え面20に構成してある。
さらに、前記拡径用弾性体19の下流側端部には、第1押圧部材17の押え面20に沿って当該押え面20の外径と同径まで径方向外方に環状に突出する環状突出部19aを一体形成して、この拡径用弾性体19の環状突出部19aをもって、前記押え手段A2の押え面20で係止体6の係止部6aを分岐軸芯方向から押圧して当該係止体6を分岐管部2の連結フランジ2Aに押え固定したとき、係止体6の下流側端面との間を水密状態で密封するための弾性シール部21が構成されている。
尚、前記係止体6の係止部6aには、防錆ブッシュ4の当り部4bが分岐軸線方向の下流側から当接しているため、前記弾性シール部21を構成する拡径用弾性体19の環状突出部19aは防錆ブッシュ4の当り部4bをも押えることになり、且つ、前記拡径用弾性体19の環状突出部19aは押え力で圧縮されて径方向外方に膨出しながら弾性変形するため、防錆ブッシュ4の当り部4b及び係止体6の下流側端面との間が水密状態で密封されることになる。
前記操作手段A3は、前記内側操作軸16Bの外側上端部に形成されたネジ軸部に、外側操作軸16Aの上端部にスラストベアリング22を介して当接可能な操作ネジ部材23を螺合して構成されている。
前記送り込み装置Bを構成するに、図4及び図6に示すように、前記外側操作軸16Aの上側軸部に脱着可能にボルト24で嵌合固定された取付け杆25の両側部位に係止リング26を設け、前記閉塞作業ケース15には取付けリング27を固着するとともに、前記係止リング26と取付けリング27とにわたって、係止リング26に係止可能な第1フック28と、取付けリング27に係止可能な第2フック29と、一方の第1フック28に引き出し可能に連繋されたチェーン(又はワイヤー)30を緊締側に巻き取り操作する操作レバー31とを備えたレバーブロック32が取付けられている。
前記第1固定治具Cを構成するに、図4、図6、図10に示すように、前記取付け杆25の両端部のボルト挿通孔25aに挿通された固定ボルト35の上側ネジ軸部をナット36にて締付け固定するとともに、前記固定ボルト35の下側ネジ軸部には、前記分岐管部2の連結フランジ2Aに径方向外方から固定装着される二分割構造の固定リング37がナット36にて締付け固定されている。
前記固定リング37は、図4、図6に示すように、分岐管部2の連結フランジ2Aの外周面及びそれに連続する下側面の外周縁部側に当て付け係止可能な横断面L字状の係止段部37aを備えた一対の分割固定リング体37Aを主要構成として備え、この両分割固定リング体37Aの周方向両端部には、当該両分割固定リング体37A同士をボルト38・ナット39で固定連結するための連結部37bが一体形成されている。
前記各分割固定リング体37Aの周方向複数箇所(当該実施形態では二箇所)には、分岐管部2の連結フランジ2Aの外周面に固定するためのセットボルト40が螺合されているとともに、前記両分割固定リング体37Aの周方向中央部には、前記固定ボルト35に対する挿通孔41aを備えた連結片41が連設されている。
尚、当該実施形態においては、前記取付け杆25の両端部にボルト挿通孔25aを形成したが、図6(a)の矢印箇所に示すように、このボルト挿通孔25aに変えて、前記固定ボルト35を側方から係脱自在なU字状の切欠き部25bを形成してもよい。
さらに、前記固定リング37は、図10に示す第1固定治具Cの取付け工程時において分岐管部2の連結フランジ2Aに取付けてもよい。
[2] 図7、図8は、前記送り込み装置Bのレバーブロック32の操作レバー31を操作して、前記閉塞作業ケース15内に格納されている閉塞手段A1及び押え手段A2を水圧に抗して分岐管部2の流路閉塞位置に送り込み、前記押え手段A2を構成する押え面20及び弾性シール部21でもある拡径用弾性体19の環状突出部19aを、防錆ブッシュ4の当り部4b及び係止体6の下流側端面に対して分岐軸線方向の下流側から押圧して、係止体6を分岐管部2の連結フランジ2Aに押え固定する工程を示す。
この押え固定状態では、前記拡径用弾性体19の環状突出部19aが、押え面20と防錆ブッシュ4の当り部4b及び係止体6の下流側端面との間で圧縮されると同時に、前記係止体6の上流側端面と分岐管部2の連結フランジ2Aとの間に入り込み配置された環状弾性体9の円環状シール部9Aも圧縮され、前記第1押圧部材17の押圧面17a及び押え面20と防錆ブッシュ4の当り部4b及び係止体6の下流側端面との対向面間が水密状態に密封されると同時に、前記係止体6の上流側端面と分岐管部2の連結フランジ2Aとの対向面間も水密状態に密封される。
[3] 図9は、前記分岐管部2の流路閉塞位置に送り込まれた閉塞手段A1で分岐管部2内の流路Wを水密状態に遮断する工程を示し、前記操作手段A3の操作ネジ部材23を締付け側に螺合操作すると、外側操作軸16Aに対して内側操作軸16Bが分岐軸芯方向の下流側(図において上方側)に摺動され、第2押圧部材18の押圧面18aと第1押圧部材17の押圧面17aとの近接移動に伴う挟圧作用により、拡径用弾性体19が分岐管部2に装着されている防錆ブッシュ4の内周面に水密状態で密着する拡径状態に弾性変形される。
尚、前記操作ネジ部材23を螺合操作しても外側操作軸16Aと内側操作軸16Bは相対回転しないように、外側操作軸16Aと内側操作軸16Bとの相対向する部位には相対回転を防止する相対回転防止手段(図示せず)が設けられている。
このとき、前記拡径用弾性体19の拡径弾性変形に伴って防錆ブッシュ4の膨出変形部4Aが径方向外方に押圧されため、当該防錆ブッシュ4の膨出変形部4Aと分岐管部2の内周面2aの上流側部位との間で環状弾性体9の装着ガイド筒部9Bが圧縮され、防錆ブッシュ4の外周面と分岐管部2の内周面2aとの間が水密状態に密封され、全体として分岐管部2内の流路Wが水密状態で遮断されることになる。
[4] 図10は、流路閉塞状態に操作されている操作軸16を前記分岐管部2の連結フランジ2Aに第1固定治具Cで固定したのち、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとを締結しているボルト5A・ナット5Bを分解し、旧の補修弁3及び閉塞作業ケース15を分岐管部2の連結フランジ2Aから分離するとともに、前記ガスケット7及びリング8も分岐管部2の連結フランジ2Aから分離する工程を示す。
前記第1固定治具Cの組付け作業は、前記取付け杆25及び固定リング37が既に取付けられているので、前記取付け杆25のボルト挿通孔25aと固定リング37の挿通孔41aにわたって挿通された固定ボルト35をナット36で固定する。
尚、図10においては、前記送り込み装置Bが省略されているが、この送り込み装置Bの持ち上げ作用により、旧の補修弁3及び閉塞作業ケース15が分岐管部2の連結フランジ2Aから上方に離間した位置で吊下げ支持されている。
また、前記旧の補修弁3及び閉塞作業ケース15を分岐管部2の連結フランジ2Aから上方に離間した位置で吊下げ支持するにあたっては、前記送り込み装置B以外のクレーン等の他の吊下げ手段を使用して吊下げ支持してもよい。
[5] 図11は、流路閉塞状態にある閉塞手段A1を分岐管部2に固定する第2固定治具Dの組付け工程を示す。
この工程で使用される第2固定治具Dは、前記第1押圧部材17における押圧面17aの形成部位となる大径部17b及びそれに連続する小径部17cに対して径方向外方から脱着自在に嵌合して大径部17bの押え面を構成する嵌合凹部45aを備えた固定円盤45に、前記分岐管部2の連結フランジ2Aにボルト5A・ナット5Bで固定連結するための連結孔45bを貫通形成して構成されている。
そして、前記旧の補修弁3及び閉塞作業ケース15の上方への分離移動によって外部に露出した状態にある前記第1押圧部材17の大径部17b及び小径部17cに対して前記固定円盤45の嵌合凹部45aを径方向外方から嵌合装着したのち、この固定円盤45をボルト5A・ナット5Bで分岐管部2の連結フランジ2Aに固定連結する。
この固定状態では、前記押え手段A2を構成する押え面20及び拡径用弾性体19の環状突出部19aが、防錆ブッシュ4の当り部4b及び係止体6の下流側端面に対して分岐軸線方向の下流側から押圧状態で当接しているため、前記閉塞手段A1の第1押圧部材17が固定円盤45と分岐管部2の連結フランジ2Aとの間で水密状態を維持したまま強固に固定される。
[6] 図12は、前記閉塞手段A1及び押え手段A2を備えた操作軸16及び第1固定治具Cの固定リング37を分岐管部2側に残したまま、閉塞作業ケース15が固定連結されている旧の補修弁3及び第1固定治具Cの他の構成部材を撤去する工程を示す。
前記第1固定治具Cの撤去作業は、前記ナット36を螺合解除操作して、前記取付け杆25及び固定リング37から固定ボルト35を取り外したのち、前記取付け杆25を固定しているボルト24を緩み操作して外側操作軸16Aの上側軸部から撤去する。
また、前記閉塞作業ケース15が固定連結されている旧の補修弁3は、人為力又はクレーン等の機械力で撤去する。
このとき、前記旧の補修弁3と閉塞作業ケース15との固定連結を解除して、旧の補修弁3と閉塞作業ケース15とを各別に撤去してもよい。
[7] 図13は、残置されている前記閉塞装置Aの操作軸16に、新たなガスケット7、新たなリング8、新たな第1開閉弁の一例である補修弁3、この補修弁3の下流側連結フランジ3Bに固定連結されている閉塞作業ケース15を外装したのち、前記第1固定治具Cを組付ける工程を示す。
前記第1固定治具Cの組付け工程は、前記外側操作軸16Aの上側軸部に取付け杆25をボルト24で嵌合固定し、前記取付け杆25のボルト挿通孔25aと残置されている固定リング37の挿通孔41aにわたって挿通された固定ボルト35をナット36で固定する。
この工程においては、前記送り込み装置Bが省略されているが、この送り込み装置Bの持ち上げ作用により、補修弁3及び閉塞作業ケース15が分岐管部2の連結フランジ2Aから上方に離間した位置で吊下げ支持されている。
尚、前記補修弁3及び閉塞作業ケース15を分岐管部2の連結フランジ2Aから上方に離間した位置で吊下げ支持するにあたっては、前記送り込み装置B以外のクレーン等の吊下げ手段を使用して吊下げ支持してもよい。
[8] 図14は、前記第2固定治具Dの固定円盤45と分岐管部2の連結フランジ2Aとを固定連結するボルト5A・ナット5Bを固定解除して、前記固定円盤45を撤去したのち、新たなガスケット7及び新たなリング8を、前記押え手段A2を構成する押え面20及び拡径用弾性体19の環状突出部19aで連結フランジ2Aに押え固定されている係止体6の径方向外方側部位に装着するとともに、新たな補修弁3及び閉塞作業ケース15を下降操作し、新たな補修弁3の上流側連結フランジ3Aと分岐管部2の連結フランジ2Aとをボルト5A・ナット5Bで水密状態に固定連結する工程を示す。
[9] 次に、前記閉塞装置Aの閉塞手段A1による分岐管部2の流路Wの遮断を解除する閉塞解除工程に移行する。この閉塞解除工程では、前記操作手段A3の操作ネジ部材23を緩み側に螺合操作すると、拡径用弾性体19の弾性復元力により、外側操作軸16Aに対して内側操作軸16Bが分岐軸芯方向の上流側(図において下方側)に摺動され、第2押圧部材18の押圧面18aと第1押圧部材17の押圧面17aとの離間移動に伴う挟圧解除作用によって、防錆ブッシュ4の内周面に水密状態で密着していた拡径用弾性体19が元の外径にまで縮径変形する(図8参照)。
[10] 前記閉塞解除工程が終了すると、前記閉塞装置Aの閉塞手段A1及び押え手段A2を新たな補修弁3を通して閉塞作業ケース15内に引き出したのち、新たな補修弁3を閉弁操作し、前記第1固定治具Cを撤去するとともに、新たな補修弁3から閉塞手段A1及び押え手段A2が格納されている閉塞作業ケース15を撤去する工程に移行する。
前記閉塞装置Aの閉塞手段A1及び押え手段A2を閉塞作業ケース15内に引き出し操作するに際しては、前記レバーブロック32を使用し、流体圧のみで若しくは人為力又は機械力を加えて前記閉塞手段A1及び押え手段A2を上方に引き出す。
前記第1固定治具Cの撤去作業は、前記ナット36を解除操作して、前記取付け杆25及び固定リング37から固定ボルト35を取り外したのち、前記取付け杆25を固定しているボルト24を緩み操作して外側操作軸16Aの上側軸部から撤去するとともに、前記固定リング37を固定しているセットボルト40を緩み操作して分岐管部2の連結フランジ2Aから撤去する。
前記閉塞作業ケース15の撤去作業は、当該閉塞作業ケース15の連結フランジ15Aと新たな補修弁3の下流側連結フランジ3Bとを固定連結しているボルト5A・ナット5Bを分解し、閉塞手段A1及び押え手段A2が格納されている閉塞作業ケース15を人為力又はクレーン等の機械力で撤去する(撤去後の形態は図1参照)。
尚、本願発明の補修弁(開閉弁)更新方法において、新たな補修弁3とは、新品又は中古の補修弁3のみならず、現場で取り外されて検査又は修理された補修弁3をも含むものであり、さらに、機能及び形態の異なる他の開閉弁に取り替えることも含むものである。
〔第2実施形態〕
上述の第1実施形態では、前記押え手段A2を構成するにあたって、前記拡径用弾性体19の下流側端部に、第1押圧部材17の押え面20に沿って当該押え面20の外径と同径まで径方向外方に環状に突出する環状突出部19aを一体形成したが、図15に示すように、前記環状突出部19aを削除し、前記第1押圧部材17の押え面20で係止体6の下流側端面に係止されている防錆ブッシュ4の当り部4bを直接押圧して、係止体6を分岐管部2の連結フランジ2Aに押え固定するように構成してもよい。
この場合、前記第1押圧部材17の押え面20と防錆ブッシュ4の当り部4bとがメタルタッチになるため、水密性能が少し低下する。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第3実施形態〕
上述の第1実施形態では、前記押え手段A2を構成するにあたって、前記第1押圧部材17における押圧面17aの形成部位となる大径部17bにおける最大外径を、前記係止体6の係止部6aの内径よりも大径に形成して、前記押圧面17aの径方向外方側部位を、前記係止体6の係止部6aを分岐軸芯方向の下流側から分岐管部2の連結フランジ2A側に押圧する環状の押え面20に構成したが、図16に示すように、前記第1押圧部材17における押圧面17aの形成部位の外径を、縮径状態にある拡径用弾性体19の外径及び第2押圧部材18の最大外径と同径に構成するとともに、前記第1押圧部材17の外周面には、前記拡径用弾性体19が前記防錆ブッシュ4の膨出変形部4Aに対応する位置に挿入されたとき、前記係止体6の係止部6aを分岐軸芯方向の下流側から分岐管部2の連結フランジ2A側に押圧して当該係止体6を分岐管部2の連結フランジ2Aに押え固定する環状の押え面20を備えた円環状の押え突起50を一体形成して構成してもよい。
この実施形態の場合、前記押え突起50の押え面20には、防錆ブッシュ4の当り部4b及び係止体6の下流側端面との間を水密状態で密封するための弾性シール部21を構成する弾性シール材48が設けられている。
前記弾性シール材48は、前記押え突起50に対して接着又は挟圧手段(図示せず)によって保持されているため、離脱することはない。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第4実施形態〕
図17は、前記拡径用弾性体19が存在しない別実施形態の閉塞装置を示し、前記外側操作軸16Aの内端部に螺合固定された第1挾持部材51と前記内側操作軸16Bの内端部に螺合固定された第2挾持部材52とのうち、第1挾持部材51における挾持面51aの形成部位となる大径部51bにおける最大外径を、前記補修弁3の内周面3aの内径よりも小径で、且つ、前記係止体6の係止部6aの内径よりも大径に形成して、前記挾持面51aの径方向外方側部位を、前記係止体6の係止部6aを分岐軸芯方向の下流側から分岐管部2の連結フランジ2A側に押圧して当該係止体6を分岐管部2の連結フランジ2Aに押え固定する環状の押え面20に構成してある。
さらに、前記第1挾持部材51の挾持面51aと第2挾持部材52の挾持面52aとの対向面間には、第1挾持部材51の挾持面51a及び押え面20に沿って当該押え面20の外径と同径まで径方向外方に環状に突出することにより、前記押え面20が係止体6を分岐管部2の連結フランジ2Aに押え固定する状態にあるとき、防錆ブッシュ4の当り部4b及び係止体6の下流側端面との間を水密状態で密封するための弾性シール部21を構成する弾性シール材53が挾持保持されている。
したがって、当該実施形態では、前記分岐管部2の流路を閉塞する閉塞手段A1が、前記第1挾持部材51の押え面20と弾性シール材53及び前記係止体6と分岐管部2の連結フランジ2Aとの間に介装される環状弾性体9のシール部9Aとから構成されているとともに、前記係止体6の係止部6aを分岐軸芯方向から分岐管部2の連結フランジ2A側に押圧可能な押え手段A2が、前記第1挾持部材51の押え面20と弾性シール材53とから構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第5実施形態〕
図18は、流体配管系を構成する流体管の一例である水道管1の途中に径方向外方に向かって突出形成され、且つ、防錆ブッシュ4で防錆処理が施されている分岐管部2の連結フランジ2Aに、分岐接続管11の上流側連結フランジ11Aが、締結具5の一例であるボルト5A・ナット5Bを介して脱着自在に水密状態で締付け連結されているとともに、前記分岐接続管11の下流側連結フランジ11Bには、第2開閉弁の一例である補修弁12の上流側端部に形成された連結フランジ12Aが、締結具5の一例であるボルト5A・ナット5Bを介して脱着自在に水密状態で締付け連結されている分岐接続構造において、水道管1内の上水(流体の一例である水道水)の流れを維持した不断水状態のまま、設定耐久年数に至った又は劣化による漏水や故障等の理由で前記補修弁12を、新たな補修弁12に更新する流体配管系の補修弁(開閉弁)更新方法及びその方法を示す。
この第5実施形態は、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁12の上流側連結フランジ12Aとの間に分岐接続管11が存在する点において第1実施形態と異なるだけあり、補修弁(開閉弁)更新方法は実質的に同一であり、また、その方法に用いられる閉塞装置A、送り込み装置B、第1固定治具C、第2固定治具Dも実質的に同一である。
そのため、図18には、第1実施形態で説明した構成と同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第6実施形態〕
上述の第1実施形態の前記第1固定治具Cでは、流路閉塞状態に操作されている操作軸16を分岐管部2に固定するように構成したが、図19に示すように、流路閉塞状態に操作されている操作軸16を水道管(流体管)1に固定するように構成してもよい。
この第6実施形態の第1固定治具Cを構成するに、前記水道管1における分岐管部2の上流側部位及び下流側部位の各々に、第2取付けリング55を備えた金属製の固定バンド56を脱着可能な状態で取付けるとともに、前記外側操作軸16Aの上側軸部に脱着可能にボルト24で嵌合固定された取付け杆25の両側部位には係止リング26を設け、前記係止リング26と第2取付けリング55とにわたって、係止リング26に係止可能な第1フック28と、第2取付けリング55に係止可能な第2フック29と、一方の第1フック28に引き出し可能に連繋されたチェーン(又はワイヤー)30を緊締側に巻き取り操作する操作レバー31とを備えたレバーブロック32が取付けられている。
この第1固定治具Cは、前記閉塞作業ケース15内に格納されている閉塞手段A1及び押え手段A2を水圧に抗して分岐管部2の流路閉塞位置側に送り込むための送り込み装置Bを兼用構成している。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、前記防錆ブッシュ4の下流側端部に、前記係止体6の係止部6aに対して分岐軸線方向から当接する円環状の当り部4bを径方向外方に折り曲げ形成したが、このような当り部4bを設けずに、防錆ブッシュ4の下流側の膨出変形部4Aを前記係止体6の係止部6aとの係合によって分岐管部2の分岐軸芯方向に相対移動不能に保持させてもよい。
この実施形態において、前記防錆ブッシュ4の膨出変形部4Aが係止体6の上流側端面側に突出しない場合には、前記押え手段A2は、前記係止体6の係止部6aのみを分岐軸芯方向から分岐管部2の連結フランジ2A側に押圧することになる。
(2)上述の第1実施形態では、前記防錆ブッシュ4の膨出変形部4Aを分岐管部2の分岐軸芯方向に相対移動不能に係止保持する前記係止体6の係止部6aを一つの凸状に構成したが、この係止体6の係止部6aを二つ以上の凹凸状に構成してもよい。
この場合、前記防錆ブッシュ4の膨出変形部4Aは、係止体6の係止部6aを構成する凸部又は凹部若しくは凹凸部の両方に分岐管部2の分岐軸芯方向に相対移動不能に係止保持される。
要するに、前記係止体6の係止部6aとしては、この係止部6aに対して外周面の一部が対面する状態で管内の所定装着位置に挿入された防錆ブッシュ4のうち、前記係止部6aに対応する部位において径方向外方に膨出変形された膨出変形部4Aを分岐軸線方向に相対移動不能に係合させる得る形状のものであればよい。
(3)上述の第1実施形態では、流体配管系を構成する流体管の一例である水道管1の途中に分岐管部2を径方向外方に向かって一体的に突出形成したが、前記水道管1に、これの管壁に貫通形成される分岐口に連通する分岐管部2を備えた分割構造のT字継手を水密状態で外装固定して実施してもよい。
(4)上述の第1実施形態では、流体配管系を構成する流体管の一例である水道管1を例に挙げて説明したが、下水管やガス管等の他の流体管であってもよい。
(5)上述の第1実施形態では、前記環状弾性体9を、これの上流側端面と分岐管部2の連結フランジ2Aとの間に入り込み配置可能な環状のシール部9Aと、分岐管部2の内周面2aと防錆ブッシュ4の外周面4aとの間に入り込み配置可能な筒状の装着ガイド筒部9B、及び、前記係止体6とガスケット7との間に入り込む円環状の立ち上がり部9Cとから構成したが、前記環状弾性体9を、シール部9Aと立ち上がり部9Cとから構成してもよく、さらに、前記環状弾性体9をシール部9Aのみから構成してもよい。
A 閉塞装置
A1 閉塞手段
A2 押え手段
C 第1固定治具
D 第2固定治具
W 流路
1 流体管(水道管)
2 分岐管部
2A 上流側連結フランジ
3 第1開閉弁(補修弁)
4 防錆ブッシュ
4A 膨出変形部
6 係止体
6a 係止部
7 ガスケット
8 リング
9 環状弾性体
11 分岐接続管
12 第2開閉弁(補修弁)
15 閉塞作業ケース
16 操作軸
19 拡径用弾性体
19a 環状突出部
20 押え面
21 弾性シール部

Claims (9)

  1. 流体管の分岐管部の連結フランジとこれにフランジ接合されている第1開閉弁又は分岐接続管の連結フランジとの接合面間に、流路側に突出する係止部を備えた環状の係止体と、当該係止体の径方向外方側部位において両連結フランジの接合面間を密封するガスケットとを設け、前記係止体に外周面の一部が対面する状態で分岐管部内に挿設された防錆ブッシュの一部を径方向外方に膨出変形させて、その膨出変形部を、前記係止体の係止部に対して分岐管部の分岐軸芯方向に相対移動不能に係合させてある流体配管系において、前記第1開閉弁又は前記分岐接続管の下流側に接続されている第2開閉弁を、流体管での流体輸送を維持したまま更新する流体配管系の開閉弁更新方法であって、以下の1)〜3)のステップを備えていることを特徴とする流体配管系の開閉弁更新方法。
    1)前記第1開閉弁又は第2開閉弁に、前記分岐管部の流路を閉塞可能な閉塞手段と、前記係止体の係止部を分岐軸芯方向から分岐管部の連結フランジ側に押圧可能な押え手段と、前記閉塞手段及び押え手段を操作する操作軸が貫通支持されている閉塞作業ケースとを備えた閉塞装置の前記閉塞作業ケースを連結し、前記閉塞作業ケース内の閉塞手段及び押え手段を開弁操作された第1開閉弁を通して又は開弁操作された第2開閉弁及び分岐接続管を通して分岐管部の流路閉塞位置に送り込み、前記押え手段で前記係止体の係止部を分岐軸芯方向から押圧して当該係止体を分岐管部の連結フランジに押え固定するとともに、前記閉塞手段で分岐管部の流路を閉塞する。
    2)前記閉塞装置の閉塞手段と押え手段及び操作軸を残したまま、前記分岐管部の連結フランジから旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去する。
    3)前記分岐管部の連結フランジに、前記操作軸を挿通可能な開弁状態にある新たな第1開閉弁又は新たな分岐接続管及び第2開閉弁を連結するとともに、新たな第1開閉弁又は第2開閉弁に閉塞作業ケースを連結し、前記閉塞装置の閉塞手段及び押え手段を第1開閉弁又は分岐接続管及び第2開閉弁を通して閉塞作業ケース内に引き出したのち、前記第1開閉弁又は第2開閉弁を閉弁操作し、前記第1開閉弁又は第2開閉弁から閉塞作業ケースを撤去する。
  2. 前記閉塞手段で分岐管部の流路を閉塞する工程と分岐管部の連結フランジから旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去する工程との間に、流路閉塞状態にある操作軸を前記分岐管部又は流体管に固定する第1固定治具の組付け工程が組み込まれているとともに、前記旧の第1開閉弁又は旧の分岐接続管及び第2開閉弁を撤去する工程には、前記第1固定治具を分岐管部又は流体管から撤去する工程が組み込まれている請求項1記載の流体配管系の開閉弁更新方法。
  3. 前記第1固定治具の撤去工程の前に、流路閉塞状態にある閉塞手段を分岐管部又は流体管に固定する第2固定治具の組付け工程が組み込まれている請求項2記載の流体配管系の開閉弁更新方法。
  4. 前記分岐管部の連結フランジに新たな第1開閉弁又は新たな分岐接続管及び第2開閉弁を連結する工程の前に、流路閉塞状態にある操作軸を分岐管部又は流体管に固定する前記第1固定治具の組付け工程と、前記第2固定治具を撤去する工程とが組み込まれている請求項3記載の流体配管系の開閉弁更新方法。
  5. 前記係止体には、これの上流側端面と分岐管部の連結フランジとの間に入り込み配置可能な弾性材料製の環状弾性体が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体配管系の開閉弁更新方法。
  6. 前記分岐管部の連結フランジと第1開閉弁又は分岐接続管の連結フランジとの接合面間における前記ガスケットの径方向外方側部位には、前記係止体との間でガスケットの装着溝部を現出するリングが配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体配管系の開閉弁更新方法。
  7. 前記請求項1〜6のいずれか1項に記載の流体配管系の開閉弁更新方法に用いられる閉塞装置であって、
    前記分岐管部の流路を閉塞可能な閉塞手段に、前記係止体の係止部に対して分岐軸芯方向の下流側から当接可能な前記押え手段の押え面が形成されている閉塞装置。
  8. 前記押え手段の押え面には、前記係止体との間を密封する弾性シール部が設けられている請求項7記載の閉塞装置。
  9. 前記閉塞手段が、分岐軸芯方向に相対移動自在な内外二重の操作軸のうち、内側操作軸の先端に設けた押え部と外側操作軸の先端に設けた受け部との間に、これら両者の相対近接移動に連れて径方向外方に膨出変形される拡径用弾性体を設けて構成されているとともに、前記係止体に対応する拡径用弾性体の下流側部位を径方向外方に環状に突出形成して、この拡径用弾性体の環状突出部をもって前記弾性シール部が構成されている請求項8記載の閉塞装置。
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