JP2005201704A - 大径パイプの内圧試験装置 - Google Patents

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浩二 堺
Masatoshi Kodera
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Abstract

【課題】圧力媒体の使用量を大幅に少なくできると共に試験時間を大幅に短縮できる大径パイプの内圧試験装置の提供。
【解決手段】大径の供試パイプ3内に中子パイプ4を挿通し、その端部をシールして供試パイプ3の内周面と中子パイプ4の外周面の隙間7に、液体または気体の圧力媒体を注入して供試パイプ3の圧力試験を行なう試験装置において、中子パイプ3には、先端部に着脱可能なシール部材A5と中子パイプ4の先端部から距離L(=供試パイプ長L1)離間した位置の中子パイプ外周にシール部材B6が固定され、中子パイプ4には圧力媒体の注入用の第1孔26と、少なくとも先端にはスライダー8が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス、石油、水等の流体を輸送するラインパイプやパイプ状圧力容器に使用される大径パイプの内圧試験装置に関するものである。
LNG等の都市ガス配管や水道配管および石油配管等、流体を輸送するラインパイプのうち、高い内圧で使用されるパイプは造管後に管内に所定圧力の水圧を負荷する内圧試験が行なわれる。
また、パイプ状の圧力容器を多数並べて構成したCNG(Compressed Natural Gas)輸送船が提案されているが、これに使用されるパイプ状圧力容器は所定圧力を負荷する内圧試験が必要となる。
従来の圧力試験装置は、図8に示すような固定架台(反力フレーム)51内に移動架台57を介して供試パイプ52を配置し、供試パイプ52の両端を内面にゴムシール53を貼着した止水蓋(押さえ板)54で押え、ホース55を介して内部に注入した水56に圧力を加えて内圧試験を行なうものが多い。
例えば、特開平3−37548の開示されている大径管の耐圧試験装置は、固定架台(反力フレーム)内に配置した供試大径管の管端部に閉塞板を押圧して閉塞した状態で、内部に加圧流体を注入して内圧による耐圧試験を行なうものであって、大径管の製作誤差や試験中の変形等によって生じる閉塞板のシール箇所の片当たりを修正可能としている。
また、特開2001−74624には、管あるいは管継手を含む鋼管に外圧を加えて試験を行なう外圧負荷試験装置が開示されている。この試験装置は、厚肉円筒のベッセルの両端部に供試パイプ(供試鋼管)が貫通するフランジ蓋を取付け、前記ベッセルの両端部にて内部に挿入した供試鋼管の外周面をシールし、ベッセルと供試鋼管の隙間に水圧をかけて供試鋼管に外圧を負荷する試験装置である。
特開平3−37548 特開2001−74624
特開平3−37548に開示の内圧試験装置は、固定架台(反力フレーム)内に供試パイプを配置しパイプの両端を閉塞板で押え内部に注入した水に圧力を加えるものであるため、パイプが大径・長尺になると内部に注入する水量が多く必要となり、試験時間が長引く課題がある。また、供試パイプの両端の閉塞板の受圧面積が広いため水圧によって生じる押圧力が大きくなり固定架台(反力フレーム)を大型にする必要がある。
また、特開2001−74624に開示の技術は、前記の内圧試験装置と異なり、円筒ベッセルと供試パイプ(供試鋼管)の隙間に水圧をかけて供試鋼管に外圧を負荷する試験装置であるため、試験に必要な水量が少なく試験時間が短縮できると共に、ベッセルの両端部の貫通フランジ蓋に作用する押圧力を小さくできる利点がある。
しかし、この外圧試験装置では供試鋼管に較べて反力となる円筒ベッセルの径の方が大きいことから、加圧試験時において円筒ベッセルの変形・発生応力が大きくなるため、供試鋼管の板厚に較べて円筒ベッセルの板厚を厚くする必要があった。このため試験装置の製作費が高額となると共に重量が増大し、作業性が悪くなる等の課題があった。
本発明は、前記の課題を解決した大径パイプの内圧試験装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は次のように構成する。
第1の発明は、供試パイプの中に隙間を形成して反力用の中子パイプを挿通し、前記供試パイプの両端部と中子パイプの間の隙間をシール部材でシールすることにより、前記隙間を液体または気体の圧力媒体を注入可能な加圧空間としたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記中子パイプの先端部に、前記隙間の一端をシールするシール部材Aを着脱可能に取付け、前記中子パイプ先端部から距離L(=供試パイプ長L1)離間した位置における前記中子パイプ外周に前記隙間の他端をシールするシール部材Bを着脱可能に取付け、前記中子パイプの板厚を貫通して前記隙間に連通する圧力媒体の注入孔を設け、前記隙間には、供試パイプ内で中子パイプを軸線移動可能に支持するスライダーが設けられていることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、中子パイプの先端部に備えた着脱可能なシール部材Aは、供試パイプの一端部外周を覆う円筒部材と、中子パイプの先端部内周に固着した固定部材にボルト接続可能とした円板部材とをボルトで組立て可能に構成し、前記円筒部材の開口端部には供試パイプの端部外周をシールする第2パッキンが設けられると共に、前記円筒部材の内周側には中子パイプの端部をシールする第1パッキンが設けられており、中子パイプの他端側に固定されたシール部材Bは、供試パイプの他端部外周を覆う円筒部材と、中子パイプ外周に固定された部材に着脱可能に設けられた固定部材にボルトで組立て可能に構成し、前記円筒部材の開口端部には供試パイプの端部外周をシールする第2パッキンが設けられると共に、前記円筒部材の内周側には中子パイプの端部をシールする第1パッキンが設けられていることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜第3の何れかの発明において、前記中子パイプの内部には、供試パイプを嵌挿する範囲に渡って適宜な間隔毎に円板または、ドーナツ状の補強板が設けられていることを特徴とする。
本発明によると、次の効果がある。
(1)中子パイプと供試パイプの隙間に液体または気体の圧力媒体を圧送して圧力試験を行なうため、従来の内圧試験装置に較べて圧力媒体の使用量を大幅に少なくできると共に、試験時間を大幅に短縮できる。特に供試パイプが大径・長尺の場合は顕著な効果を奏する。
(2)圧力負荷時の軸方向反力は受圧面積に試験圧力を乗じたものであるが、本発明の受圧面積は、中子パイプと供試パイプ端部の隙間をシールする円板の狭い範囲であり、従来のような供試パイプの両端面積を閉塞する閉塞板の受圧面積に較べて著しく小さいため軸方向反力は小さい。
また、前記圧力負荷時の軸方向反力は中子パイプ自身で負担するため、軸力を負担する固定架台(反力フレーム)が必要なく試験装置を簡素化できる。
(3)反力体となる中子パイプは供試パイプより小径であるので、圧力試験時に発生する周方向応力が小さくなり板厚を薄くできる。なお、中子パイプの内部の適宜な間隔毎に円板またはドーナツ状の補強板を設けた場合は、外圧による座屈強度を高めることができるため、更に板厚を薄くできる。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る主に大径供試パイプの内圧試験装置の全体図であって、地面1に設置した架台2に支持される供試パイプ3の中には中子パイプ4が挿通されている。また、供試パイプ3の両端にはシール部材A5とシール部材B6が取付けられている。供試パイプ3と中子パイプ4の断面を図2に示し、シール部材A5の詳細を図3、図4に示し、シール部材B6の詳細を図5に示してある。以下順に説明する。
図2は、供試パイプ3とその内側に挿通された中子パイプ4の断面を示し、中子パイプ4の少なくとも先端部の外面円周上の3箇所に、該中子パイプ4の供試パイプ3内への挿入を円滑にするためにローラー等のスライダー8が配置されている。図2の矢印は、供試パイプ3の内周面と中子パイプ4の外周面の隙間(圧力空間)7に、圧力pで圧送した液体または気体の圧力媒体10を供給し、それによって供試パイプ3に試験内圧pが負荷され、中子パイプ4には反力の外圧pが作用する様子を示している。
前記スライダー8は、供試パイプ3の内面を傷付けないようにする必要があるため、ローラーまたは(株)ニシヤマから販売されている「パイピングスムーサー」(商品名)のようなプラスチック製のスペーサーを用いる。なお、スライダー8を用いることにより、中子パイプ4と供試パイプ3とが同芯状になる副次的効果もある。また、スライダー8は中子パイプ4が長い場合には複数箇所に設置してもよい。
図3(a)は、中子パイプの一端にシール部材Aを着脱可能に固定して供試パイプの一端側をシールした状態の断面図で、(b)は図3(a)のA−A線に沿う一部切欠き正面図である。
各図に示すように、前記シール部材A5は、供試パイプ3と中子パイプ4の一端側の隙間7をシールすると共に、この隙間7に圧力媒体10を導入するホースを中子パイプ4の端部開口から内側に導入できる構成とされている。シール部材A5において、断面がL字形の円筒部材13と、断面が鈎形で内周に開口部21を有する環状の円板部材14は、該円板部材14に貫通させた固定ボルト15を円筒部材13にねじ込むことで着脱可能に固定されている。
シール部材A5は中子パイプ4の一端部(図では右端部)にボルトで組立て固定される。そのシール部材A5を中子パイプ4に固着する手段として、該中子パイプ4の端部内面に環状の固定板12が固着されており、該固定板12には、そのボルト穴16が設けられている。そして、円板部材14の段部内面18を中子パイプ4の端面に当てがい、円板部材14の内周部に開設のボルト挿通孔19に固定ボルト20を挿通させたうえ、前記ボルト穴16に螺入することで固定板12を中子パイプ4に固着している。したがって中子パイプ4は、隙間7へ圧力媒体10を導入したときシール部材A5に作用する力の反力受けとなる。
断面がL字形の円筒部材13は、その内周縁が断面U形の第1パッキン23を介して中子パイプ4の外周面に密着していると共に、開口部内周縁に設けた断面U形の第2パッキン24を介して供試パイプ3の端部外周面をシールしている。さらに詳しくは、供試パイプ3の端部は中子パイプ4の端部よりパイプの中央部寄りに位置しており、供試パイプ3の端部はL字形の円筒部材13の段部内側に位置しており、第2パッキン24はパッキン押え部材25の内端によって係合段部に押付けられている。パッキン押え部材25は、円筒部材13の開口端面に当てがわれ、該部材25と円筒部材13を貫通する固定ボルト40にナット41を締結することで、円筒部材13に固着されている。第1パッキン23は、円筒部材13と円板部材14の接合面に形成した凹部に配置されており、固定ボルト15を円筒部材13の側面に締結することで中子パイプ4の外周面に圧接される。
第1パッキン23、第2パッキン24の何れも、断面U形の開口側を圧力空間側に向けて配置されている。この理由は、図4に矢印で示すように圧力pを受けた際に、各パッキン23、24の開口側を押し広げてシール効果を高めるためである。
前記の構成により中子パイプ4の外周面と供試パイプ3の内周面の隙間7が圧力媒体を注入する圧力空間とされている(隙間7の他端のシール構造は後述する)。圧力媒体が水等の液体の場合は、図1、図3に示すように中子パイプ4の肉厚壁を内外に貫通して第1孔26と第2孔27を設け、各孔26、27にはホース28、29を接続する。各ホース28、29は、カプラ30を介して加圧装置31の供給部と排出部に接続される。
供試パイプ3を内側から加圧するには、第1孔26から空気を抜きながら加圧装置31により、第2孔27を通して圧力媒体10である液体を隙間(圧力空間)7に注入し、圧力媒体10が充満した状態で供試パイプ3に内圧を付加する。なお、気体で圧力試験を行なう場合は注入孔は1箇所あればよい。
図5(a)は、中子パイプ4の一端(図7における右端)から距離L(=供試パイプ長L1)離間した位置における、該中子パイプ4の外周にボルトで組立て固定されたシール部材B6の取付け断面図で、(b)は図3(a)のB−B線に沿う一部切欠き正面図である。
シール部材B6は、中子パイプ4の他端より中央部寄りの位置に設けられる点で、シール部材A5と若干相異している。シール部材B6においは、中子パイプ4の外周面に円板状の固定部材34と断面L字形の円筒部材35が嵌合され、固定ボルト36を固定部材34に挿通させたうえ、円筒部材35にねじ込むことで固定部材34と円筒部材35が一体的に組立てられている。
断面がL字形の円筒部材35は、その開口部内周縁に断面U形の第2パッキン24が配設され、この第2パッキン24を介して供試パイプ3の端部外周面をシールしている。さらに詳しくは、供試パイプ3の他端部はL字形の円筒部材35の内側に位置しており、第2パッキン24はパッキン押え部材39の内端によって係合部38に押付けられている。パッキン押え部材39は、円筒部材35の開口端面に当てがわれ、該部材39と円筒部材35を貫通する固定ボルト40にナット41を締結することで、円筒部材35に固着されている。第1パッキン23は、円筒部材35と固定部材34の接合面に形成した凹部に配置されており、固定部材34を挿通する固定ボルト36を円筒部材35に締結し接合面が圧接されることで中子パイプ4の外周面をシールしている。
第1パッキン23と第2パッキン24の断面U形の開口側は、圧力空間側に向けて配置されており、圧力を受けた際に各パッキン23、24の開口側を押し広げてシール効果を高める点はシール部材A5と同じである。
また、中子パイプ4の外面には、円周方向に所定の範囲に渡って切込み溝42が形成されており、切込み溝42にずれ止めコマ43が嵌め込まれている。ずれ止めコマ43の配置位置は、固定部材34の外側面と接する部位であり、ずれ止めコマ43を挿通するネジ44を固定部材34のネジ穴にネジ込むことで、シール部材B6は中子パイプ4に対し、その軸線方向および円周方向の両方に対して固定される。
なお、本試験装置により、異なる長さの複数の供試パイプ3の試験を行なえるように構成でき、その場合はシール部材B6を中子パイプ4に対し軸線方向に位置をずらして固定するとよい。その一手段として切り込み溝42を、軸線方向に位置をずらして複数組み形成しておき、供試パイプ3の長さに応じて、軸線方向の何れかの切り込み溝42にずれ止めコマ43を嵌め込み固定し、該コマ43によりシール部材B6を中子パイプ4に対し軸線方向に位置をずらして固定でき、異なる長さの複数の供試パイプ3の端部の隙間7を円滑にシールし、内圧試験に容易に対応可能となる。
また本実施例では、シール部材B6の取付け部である中子パイプ4の板厚(肉厚)を、長さの異なる複数の供試パイプ3に対応できるように、シール部材B6を軸線方向に移動させて固定する一定の範囲を部分的に厚くしているが、中子パイプ4全体の板厚を等厚としてもよい。また、シール部材B6は中子パイプ4に溶接により固定してもよい。
図6は、供試パイプ3を嵌挿する範囲に渡って、中子パイプ4の内部に適宜な間隔毎に円板ドーナツ状の補強板45(図6(b)に示す)と円盤状補強板46(図6(c)に示す)を設けた例を示す。このように補強板45、46を用いると、中子パイプ4の板厚を薄くして座屈強度を高めることができる。なお、補強板45、46の配置間隔は、できるだけ狭くした方が座屈強度を高めることができるが重量が増加し、製作コストが高くなる。一方、あまり補強板45、46の間隔を広くすると補強効果を発揮しない部分が生じる。具体的には、圧力容器基準等を参照して補強板の配置間隔、肉厚等を設計すればよい。
図7(a)、(b)、(c)は、供試パイプ3内に中子パイプを挿入して内圧試験装置を組立てる手順を示したものであって、次の順で行う。
(a)所定位置にシール部材B6を固定し、挿入を円滑にするために先端部にスライダー(ローラー等)8を取付けた中子パイプ3を、架台2上に配置した供試パイプ3内に挿入台車47、吊装置48等を用いて挿入する準備を行う(供試パイプ3は空気抜き側を若干高めにするため、架台2を斜め置きにした方がよい)。
(b)中子パイプ4を供試パイプ3内に押し込んで挿入する。
(c)中子パイプ4を所定長さ挿入したら、シール部材B6の円筒部材35が供試パイプ3の一端部を覆って断面U形の第2パッキン24でシールした状態にできる。一方、中子パイプ4の先端が供試パイプ3を貫通して他端部より突き出た状態となるため、以下の手順でシール部材A5を固定する。
パッキン押え材25で断面U形の第2パッキン24を保持した円筒部材13を供試パイプ3の端部外周に嵌め込み、該円筒部材13を小型のU形第2パッキン23を装着した円板部材14にボルト15、ナット9で固定する。次に、中子パイプ4の端部内周に固定した固定部材12に、前記円板部材13をボルト20、ナット22で固定してシール部材A5を構成する。
(d)次に、中子パイプ3の端部内周の上下に明けた第1孔26と第2孔27に接続した各ホース28、29をシール部材A5の円板部材14の内側の開口部21から外に引き出し、加圧装置31(図1に示す)の加圧ホース49および空気抜きホース50にカプラ30で接続する。
(e)以上で加圧試験の準備ができたので、加圧装置31を用いて供試パイプ3の内周面と、中子パイプ4の外周面の隙間7に液体または気体の圧力媒体10を注入して供試パイプ3の内圧試験を行なう。内圧試験を水等の液圧で行なう場合は、上側の空気抜き用の第1孔26から空気を抜きながら下側の注入用の第2孔27から液体を送り、完全に供試パイプ3の内周面と中子パイプ4の外周面の隙間が液体に置換できたら、バルブを閉じ空気抜きの流路を止めて下側孔から加圧ポンプで加圧する。所定圧力に達したら一定時間、圧力を保持して耐圧試験を行なう。内圧試験を気体で行なう場合は、上側または下側の注入孔のいずれか一方から空圧ポンプで加圧すればよい。
(f)内圧試験が終了したら、空気抜きホース50、加圧ポンプのホース49のカプラ30の接続を外し、シール部材A5の固定ボルト20を外して中子パイプ4を供試パイプ3から引き出し、次の供試パイプ3に交換する。
以下のとおり、本発明の実施例を試験水量、試験時間、発生反力について従来方式と比較した。試算例は下記に示す供試パイプと中子パイプの組合わせとした。
(ケース1)
供試パイプ 外径 863.6mm 長さ 10m 板厚 16mm
中子パイプ 外径 762mm 長さ 12m 板厚 20mm
(ケース2)
供試パイプ 外径 914.4mm 長さ 10m 板厚 19mm
中子パイプ 外径 762mm 長さ 12m 板厚 20mm
(ケース3)
供試パイプ 外径 1117.6mm 長さ 10m 板厚 23mm
中子パイプ 外径 1016mm 長さ 12m 板厚 23mm
Figure 2005201704
<試算結果の評価>
ケース1(外径863.6mmの供試パイプ/外径762mmの中子パイプの組合せ)では、従来方式に対して本発明では、試験水量は約5.4mが約1mに、試験時間は約70分が約13分に、中子パイプに発生する反力(軸力)は1.1MNが0.2MNに大幅減少し、低減比率はいずれも19%となっている。
また、ケース2(外径914mmの供試パイプ/外径762mmの中子パイプの組合せ)では同様に従来方式に対して本発明では低減比率が27%となっており、ケース3(外径1117.6mmの供試パイプ/外径1016mmの中子パイプの組合せ)では低減比率が13%となっている。
このようにケース1、2、3のいずれも本発明の試験水量、試験時間、反力は従来方式に較べて著しく低減しているが、その低減の度合いは供試パイプと中子パイプの外径の比が小さい程、即ち供試パイプ内周と中子パイプの外周の隙間が狭い程顕著である。
従って、本発明を実施する場合、供試パイプ内に挿通する中子パイプはできるだけ供試パイプに近い外径とした方が有利になるが、挿入作業の容易さや規格品のパイプを使用する方が調達やコスト面で有利となる。実際上は少なくとも中子パイプは供試パイプより100mm〜200mm程度小さい外径のものを使用した方がよい。
本発明の実施形態に係る全体図である。 図1のA−A断面図で、供試パイプの内周面と中子パイプ外周面の隙間に作用する圧力を示す図である。 (a)は、供試パイプと中子パイプ先端部のシール部材Aの断面図、(b)は、図3(a)のA−A線に沿う一部切欠き正面図である。 U形状の第1パッキンのシール状況の断面図である。 (a)は、供試パイプ先端と中子パイプのシール部材Bの断面図、(b)は、図5(a)のB−B線に沿う一部切欠き正面図である。 (a)は、中子パイプの内側に補強板を設けた例を示す大径パイプの内圧試験装置の全体図、(b)は、円板状補強板の正面図、(c)は、ドーナツ状補強板の正面図である。 (a)、(b)、(c)は、本発明に係る大径パイプの内圧試験装置の組立手順図である。 従来例の内圧試験装置を一部切断して示す説明図である。
符号の説明
1 地面
2 架台
3 供試パイプ
4 中子パイプ
5 シール部材A
6 シール部材B
7 隙間
8 スライダー
10 圧力媒体
12 固定板
13 円筒部材
14 円板部材
15 固定ボルト
16 ボルト穴
17 固定板
18 段部内面
19 ボルト挿通孔
20 固定ボルト
21 開口部
23 第1パッキン
24 第2パッキン
25 パッキン押さえ
26 第1孔
27 第2孔
28 ホース
29 ホース
30 カプラ
31 加圧装置
34 固定部材
35 円筒部材
36 固定ボルト
37 ナット
38 係合部
39 パッキン押さえ
40 固定ボルト
41 ナット
42 切込み溝
43 ずれ止めコマ
44 ネジ
45 ドーナツ状補強板
46 円盤状補強板
47 挿入台車
48 吊り装置
49 加圧ホース
50 空気抜きホース
51 固定架台(反力フレーム)
52 供試パイプ
53 ゴムシール
54 止水蓋(押さえ板)
55 ホース
56 水
57 移動架台

Claims (4)

  1. 供試パイプの中に隙間を形成して反力用の中子パイプを挿通し、前記供試パイプの両端部と中子パイプの間の隙間をシール部材でシールすることにより、前記隙間を液体または気体の圧力媒体を注入可能な加圧空間としたことを特徴とする大径パイプの内圧試験装置。
  2. 前記中子パイプの先端部に、前記隙間の一端をシールするシール部材Aを着脱可能に取付け、前記中子パイプ先端部から距離L(=供試パイプ長L1)離間した位置における前記中子パイプ外周に前記隙間の他端をシールするシール部材Bを着脱可能に取付け、前記中子パイプの板厚を貫通して前記隙間に連通する圧力媒体の注入孔を設け、前記隙間には、供試パイプ内で中子パイプを軸線移動可能に支持するスライダーが設けられていることを特徴とする請求項1記載の大径パイプの内圧試験装置。
  3. 中子パイプの先端部に備えた着脱可能なシール部材Aは、供試パイプの一端部外周を覆う円筒部材と、中子パイプの先端部内周に固着した固定部材にボルト接続可能とした円板部材とをボルトで組立て可能に構成し、前記円筒部材の開口端部には供試パイプの端部外周をシールする第2パッキンが設けられると共に、前記円筒部材の内周側には中子パイプの端部をシールする第1パッキンが設けられており、中子パイプの他端側に固定されたシール部材Bは、供試パイプの他端部外周を覆う円筒部材と、中子パイプ外周に固定された部材に着脱可能に設けられた固定部材にボルトで組立て可能に構成し、前記円筒部材の開口端部には供試パイプの端部外周をシールする第2パッキンが設けられると共に、前記円筒部材の内周側には中子パイプの端部をシールする第1パッキンが設けられていることを特徴とする請求項2記載の大径パイプの内圧試験装置。
  4. 前記中子パイプの内部には、供試パイプを嵌挿する範囲に渡って適宜な間隔毎に円板または、ドーナツ状の補強板が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の大径パイプの内圧試験装置。
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