JP4599254B2 - 老朽管の再生方法 - Google Patents
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Description
その場合に新設管がスムーズに老朽管の内部を滑って、例えば数キロ先まで到達させる必要がある。
そのために新設管の外側に滑り材を取りつけ、押し込みジャッキや圧力水で老朽管の内面を滑らせて挿入する方法が採用されている。
<イ> 老朽管の内面は平滑ではなく、溶接の突起があったり、外部からの圧力で変形している場合がある。そのような内部に新設管を長距離にわたって滑らせると、滑り材が短期間の間に磨耗したり離脱してしまう可能性があった。
<ロ> 新設管の外側に取りつけた滑り材が磨耗したり離脱してしまうと、新設管の外側の面と老朽管の内側の面とが面接触することになる。すると両者の間の摩擦抵抗が膨大になるからそれ以降の新設管の挿入が不可能となる。
<ハ> 挿入部が気中状態にあるため、新設管が重くなり滑り材に負担がかかるため、滑り材が離脱する恐れがある。
本発明の老朽管の再生方法は、先端を閉塞した老朽管1と、先端を閉塞した新設先頭管2と、新設先頭管2の開放側に接続する中空の新設短管体3と、老朽管1の基端側に取りつける有底の加圧管4とより構成する。
新設先頭管2の外径は、老朽管1の内径よりも小さく、新設先頭管2は老朽管1の内部に挿入が可能である。
新設先頭管2と新設短管体3の直径は等しい。なお、1本の新設先頭管2と複数本の新設短管体3とを連結したものを「新設管」と称する。
加圧管4の内径は老朽管1の内径と等しく、新設先頭管2や新設短管体3の外径よりも大きい内径を持つ。
老朽化したパイプラインなどを老朽管1という。
例えば海底のパイプラインは、その一端は海上の基地に、他端は陸上の基地に設置してあるが、再生に際しては新設管を挿入する基端側を開放し、先端側を閉塞する。
本発明の再生方法が採用できる老朽管1は、少なくとも作業員が内部に入って後述する滑り材11を取付ける作業ができる程度の直径を備えた大きさの老朽管1である。
老朽管1の内部には滑り材11を固定する。
この滑り材11は、たとえばローラーやベアリングなどの回転体や、特に摩擦係数の小さいテフロン(登録商標)のブロックのような部材を使用する。
取りつけは老朽管1の内部をドライにして行う。
液体を抜いてドライにした時に外圧によって老朽管1がつぶれることがないように内部に支保工を立てる。
あるいは隔壁を設けて、圧気式シールド掘進機のように隔壁間に圧縮空気を供給して行う。
場合によっては潜水夫によって溶接して行うことも可能である。
この滑り材11は、独立したものを、一定間隔を隔てて配置するものであって、後述する止水パッキン51のように、環状に連続して加圧水の移動を阻止するような構成のものではない。
老朽管1の内部に取り付けた滑り材11が老朽管1の内部に向けて大きく突出すると、老朽管1の内部に新設先頭管2や新設短管体3を挿入することはできない。
したがって当然ながら、新設する管体の外径と、老朽管1の内径との差を考慮した高さを備えた滑り材11を使用する。
この滑り材11は老朽管1の内側に取付けるから、新設管の側に取り付ける方法と比較して、老朽管1の内側の凹凸や粗面の影響を受けず、挿入抵抗は小さくなる。また後述するように新設先頭管2が通過すれば滑り材11の剥離の可能性は低くなる。
老朽管1の基端には内面に沿って環状に止水パッキン51を取りつける。
この止水パッキン51は老朽管1の内面に直接取りつける場合もあり、あるいは老朽管1の開放側の端部に中空の中継管5を介在させ、この中継管5の内面に沿って環状に止水パッキン51を取りつける場合もある。
中継管5を介在させると、止水パッキン51の取付けや交換が簡単である。
加圧管4は、老朽管1の基端側に取りつける管体である。
加圧管4は一端を開放し、他方の端面は底板41によって閉塞した、有底の管体である。
この加圧管4の一部には加圧水6を供給するバルブ61が設けてある。
加圧管4の外径は老朽管1の外径と等しい。
加圧管4の開放端にはフランジを設ける。
一方、老朽管1の基端にもフランジを設け、両者を取り付けるにはフランジ間をボルトで締結する。
これは両者の取り付けとともに、解体も容易にするためである。
老朽管1を再生する作業においては、まず止水パッキン51によって止水可能な外径を備えた新設先頭管2の先端を、老朽管1の基端側から挿入する。
この新設先頭管2は前記したように先端が閉塞してあり、尾端は開放状態の管体である。
この新設先頭管2が、老朽管1を再生するための新設管の先頭部分となる。
新設先頭管2の中間まで止水パッキン51の位置よりも老朽管1の内部に位置させたら、新設先頭管2の後方に新設短管体3を溶接によって取りつける。
この新設短管体3は前記したように両端を開放した単なる中空の管体であり、この新設短管体3を順次接続して老朽管1内に挿入してゆくことによって、老朽管1の内部に新設管が設置されることになる。
新設先頭管2の後部に接続した新設短管体3の外周を、前記の加圧管4によって包囲し、加圧管4の開放端と老朽管1の開放端とを締結する。
そのために、加圧管4の開放側と、老朽管1の開放側にフランジを設けておき、このフランジをボルトによって接続する。
加圧管4の供給路61をとおして、加圧管4の内部に加圧水6を供給する。
加圧水6は加圧管4の内部に入るが、止水パッキン51によって老朽管1内への浸入は阻止されている。
そのために開放してある新設短管体3から新設先頭管2内に入り、新設先頭管2の閉塞端を内側から加圧する。
その結果、新設先頭管2は新設短管体3とともに老朽管1の内部を、基端側から他端に向けて前進することになる。
新設先頭管2の前進に応じて老朽管1の内部空間が置き換わるから、老朽管1の内部に充填してある液体や気体は新設先頭管2、新設短管体3の前進量に応じて老朽管1の他端から排出する。
加圧水6の供給で、新設短管体3の一部が、前記の止水パッキン51の位置に到達したら加圧水6の供給を停止する。
その後に加圧管4の内部を減圧して排水し、加圧管4を取り外す。
そして前記の新設短管体3の後部に第二の新設短管体3を溶接して取りつける。
そして第二の新設短管体3を含めた外周を加圧管4によって包囲し、加圧管4の開放側と老朽管1の開放側を接続する。
その後に加圧管4に加圧水6を供給して新設先頭管2、新設短管体3、第二の新設短管体3を前進させる。
以下、同様の作業を繰り返すことによって老朽管1の内部に新設管を挿入して老朽管1の再生を行う。
中継管5を用いる場合には、老朽管1と加圧管4の間にこの中空の中継管5を介在させる。
この中継管5の内面に沿って環状に止水パッキン51が取りつけてある。
中継管5の両端にはフランジを設け、このフランジを介して中継管5の一端には老朽管1の開放端を取りつけ、中継管5の他端には、フランジを介して加圧管4の開放端を取りつける。
こして止水パッキン51を老朽管1の開放端の尾端に位置させたら、上記と同様の作業を行って、老朽管1の再生を行う。
新設先頭管2を老朽管1に挿入する前に、老朽管1の内部に比重の大きい液体を充填しておく方法を採用することもできる。
こうすると新設管に比重に応じた浮力が作用し、新設管の鉛直方向の抵抗を減らすことができる。
2:新設先頭管
3:新設短管体
4:加圧管
5:中継管
6:加圧水
Claims (3)
- 先端を閉塞した老朽管と、
先端を閉塞した新設先頭管と、
新設先頭管の開放側に接続する中空の新設短管と、
老朽管の基端側に取りつける有底の加圧管とより構成し、
老朽管の内部に滑り材を固定し、
老朽管の基端には内面に沿って環状に止水パッキンを取りつけ
止水パッキンで止水可能な外径を備えた新設先頭管の先端を、老朽管の基端側から挿入し、
新設先頭管の後方には中空の新設短管を取りつけ、
新設短管の外周を、前記の加圧管によって包囲し、
加圧管の開放側と、老朽管の開放側を接続し、
加圧管に加圧水を供給することによって、
この加圧水を、新設短管および新設先頭管の内部に供給することによって、
新設短管が、前記の止水パッキンの位置に到達するまで両管を前進させ、
その後に加圧管を取り外して、
新設短管の後部に第二の新設短管を取りつけ、
第二の新設短管を含めた外周を、加圧管によって包囲し、
加圧管の開放側と、老朽管の開放側を接続し、
加圧管に加圧水を供給し、
同様の作業を繰り返すことによって行う、
老朽管の再生方法。
- 老朽管と、加圧管の間に、中空の中継管を介在させ、
この中継管の内面に沿って環状に止水パッキンを取りつけ、
老朽管の開放端に、この中継管の一端を取りつけ、
この中継管の他端に、加圧管を取りつけて行う、
請求項1記載の、老朽管の再生方法。
- 老朽管の内側に取り付ける滑り材は、
ローラーや球状の回転体である、
請求項1記載の、老朽管の再生方法。
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