JP5406573B2 - 防錆ブッシュ装着機 - Google Patents

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Description

本発明は、流路を構成する管部又は該管部の接続箇所等の流路の所定部位に防錆ブッシュ(防錆コア)を装着するための防錆ブッシュ装着機に関する。
従来の防錆ブッシュ装着機では、流路の所定部位に挿設される円筒状の防錆ブッシュに対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両押圧部と、該両押圧部を軸線方向に相対移動させる操作手段とが備えられ、前記両押圧部間には、前記操作手段による両押圧部の相対近接移動により防錆ブッシュの所定部位(所定係止固定部位)を拡径変形させる円筒状の拡径用弾性体が設けられている。
前記操作手段は、筒状の外側操作軸とこれに摺動自在に内嵌される内側操作軸及び両操作軸を軸線方向に相対移動させる操作機構とを備え、前記外側操作軸の先端部とこれから突出する内側操作軸の先端部に、前記拡径用弾性体の装着領域を挟んで円環状の押圧面が相対向する状態で前記押圧部が設けられているとともに、前記外側操作軸の先端側に位置する押圧部の外周面には、前記防錆ブッシュの基端部(下流側端部)に内嵌する装着ガイド面が形成されている(特許文献1,2参照)。
特開2004−68921号公報 特開2006−112448号公報
従来の防錆ブッシュ装着機では、前記外側操作軸の先端側に位置する押圧部の外周面に前記装着ガイド面が形成されているものの、この装着ガイド面に対して防錆ブッシュの基端部を外嵌装着する場合における装着抵抗が大きくならないように、前記装着ガイド面の外径を防錆ブッシュの内径よりも小に構成しているため、押圧部の装着ガイド面と防錆ブッシュの内周面との間に円環状の間隙が発生することは避けられない。
そのため、前記操作手段を少し拡径側(圧縮側)に操作して、両押圧部の相対近接移動による拡径用弾性体の外方への膨張変形によって防錆ブッシュを仮保持した状態でも、防錆ブッシュの軸線が両操作軸の軸線に対して前記間隙の範囲内で傾動して装着姿勢が変動する可能性がある。
このように防錆ブッシュの装着姿勢が変動すると、防錆ブッシュの挿入作業工程において、所定挿入移送経路からはみ出した防錆ブッシュの先端の一部が挿入移送経路脇の突起部に衝突して防錆ブッシュの変形破損を招来する問題がある。
特に、前記防錆ブッシュの長さが拡径用弾性体の長さよりもかなり大きく、且つ、該防錆ブッシュの基端部側に拡径用弾性体が位置する状態では、装着姿勢変動時における防錆ブッシュの先端での振れ量が大きくなり、防錆ブッシュの変形破損を招来する可能性が高くなる。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、前記拡径用弾性体の膨張を利用した防錆ブッシュの仮保持状態での挿入作業時におけるブッシュ姿勢変動に起因する防錆ブッシュの変形破損を抑制することのできる防錆ブッシュ装着機を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、流路の所定部位に挿設される防錆ブッシュに対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両押圧部と、該両押圧部を軸線方向に相対移動させる操作手段とを備え、前記両押圧部間には、前記操作手段による両押圧部の相対近接移動により防錆ブッシュの所定部位を拡径変形させる拡径用弾性体を設けてある防錆ブッシュ装着機であって、
前記防錆ブッシュの内周面における拡径変形予定部位よりも軸線方向に偏倚した部位に当接又は近接して該防錆ブッシュを設定装着姿勢に保持する補助保持手段が設けられ
前記操作手段には、筒状の外側操作軸とこれに摺動自在に内嵌される内側操作軸及び両操作軸を軸線方向に相対移動させる操作機構とが備えられ、前記外側操作軸の先端部には一方の押圧部が設けられ、前記内側操作軸の突出軸部における中間部位には、前記拡径用弾性体の装着領域を挟んで一方の押圧部に相対向する状態で他方の押圧部が摺動自在に設けられているとともに、前記補助保持手段には、防錆ブッシュに対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両第2押圧部と、当該両第2押圧部の相対近接移動に連れて防錆ブッシュの内径以上に膨出変形される第2弾性体とが備えられ、前記内側操作軸の押圧部には一方の第2押圧部が設けられ、前記内側操作軸の突出軸部における先端部側には他方の第2押圧部が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、前記両押圧部及び拡径用弾性体に対して防錆ブッシュを外装し、前記操作手段を少し拡径側(圧縮側)に操作して、前記両押圧部の近接移動による拡径用弾性体の外方への膨張変形によって防錆ブッシュを仮保持するとともに、前記防錆ブッシュの内周面における拡径変形予定部位よりも軸線方向に偏倚した部位において、前記補助保持手段を当接又は近接させることにより、前記拡径用弾性体が弾性当接する位置と前記補助保持手段が当接又は近接する位置との二点支持によって、防錆ブッシュの軸線と防錆ブッシュ装着機側の設定ブッシュ装着軸線とが合致又は略合致した設定装着姿勢に保持することができ、防錆ブッシュの先端の一部が所定挿入移送経路からはみ出すことを抑制することができる。
従って、前記拡径用弾性体の膨張を利用した防錆ブッシュの仮保持状態での挿入作業を、ブッシュ姿勢変動に起因する防錆ブッシュの変形破損を抑制した状態で確実、スムーズに行うことができる。
また、前記操作機構を操作して前記外側操作軸に対して内側操作軸を収縮作動させると、これの突出軸部の先端部に設けられた他方の第2押圧部が内側操作軸の押圧部に設けられた一方の第2押圧部に近接移動し、この近接移動によって第2弾性体が保持状態に膨出変形されるとともに、両第2押圧部を介して内側操作軸側の押圧部が外側操作軸側の押圧部に近接移動され、前記拡径用弾性体が膨出変形される。
従って、前記拡径用弾性体と補助保持手段との二点支持により、防錆ブッシュを所定装着姿勢に確実に保持しながらも、前記操作手段による一連の操作で拡径用弾性体及び補助保持手段を切り替えることができ、操作の簡便化を図ることができる。
本発明による第2の特徴構成は、流路の所定部位に挿設される防錆ブッシュに対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両押圧部と、該両押圧部を軸線方向に相対移動させる操作手段とを備え、前記両押圧部間には、前記操作手段による両押圧部の相対近接移動により防錆ブッシュの所定部位を拡径変形させる拡径用弾性体を設けてある防錆ブッシュ装着機であって、
前記防錆ブッシュの内周面における拡径変形予定部位よりも先端側に偏倚した部位に弾性力で当接して該防錆ブッシュを設定装着姿勢に保持する補助保持手段が設けられ
前記操作手段には、筒状の外側操作軸とこれに摺動自在に内嵌される内側操作軸及び両操作軸を軸線方向に相対移動させる操作機構とが備えられ、前記外側操作軸の先端部には一方の押圧部が設けられ、前記内側操作軸の突出軸部における中間部位には、前記拡径用弾性体の装着領域を挟んで一方の押圧部に相対向する状態で他方の押圧部が摺動自在に設けられているとともに、前記補助保持手段には、防錆ブッシュに対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両第2押圧部と、当該両第2押圧部の相対近接移動に連れて防錆ブッシュの内径以上に膨出変形される第2弾性体とが備えられ、前記内側操作軸の押圧部には一方の第2押圧部が設けられ、前記内側操作軸の突出軸部における先端部側には他方の第2押圧部が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、前記両押圧部及び拡径用弾性体に対して防錆ブッシュを外装し、前記操作手段を少し拡径側(圧縮側)に操作して、両押圧部の近接移動による拡径用弾性体の外方への膨張変形によって防錆ブッシュを仮保持するとともに、前記防錆ブッシュの内周面における拡径変形予定部位よりも先端側に偏倚した部位において、前記補助保持手段を弾性力で当接させることにより、前記拡径用弾性体が弾性当接する位置と前記補助保持手段が弾性当接する位置との二点支持であることと、前記補助保持手段による弾性当接位置が姿勢変動時の振れ量が大きくなる防錆ブッシュの先端側に設定されていることとによって、防錆ブッシュの軸線と防錆ブッシュ装着機側の設定ブッシュ装着軸線とが合致又は略合致した設定装着姿勢に良好に保持することができ、防錆ブッシュの先端の一部が所定挿入移送経路からはみ出すことを防止することができる。
従って、前記拡径用弾性体の膨張を利用した防錆ブッシュの仮保持状態での挿入作業を、ブッシュ姿勢変動に起因する防錆ブッシュの変形破損を防止した状態で確実、スムーズに行うことができる。
また、前記操作機構を操作して前記外側操作軸に対して内側操作軸を収縮作動させると、これの突出軸部の先端部に設けられた他方の第2押圧部が内側操作軸の押圧部に設けられた一方の第2押圧部に近接移動し、この近接移動によって第2弾性体が保持状態に膨出変形されるとともに、両第2押圧部を介して内側操作軸側の押圧部が外側操作軸側の押圧部に近接移動され、前記拡径用弾性体が膨出変形される。
従って、前記拡径用弾性体と補助保持手段との二点支持により、防錆ブッシュを所定装着姿勢に確実に保持しながらも、前記操作手段による一連の操作で拡径用弾性体及び補助保持手段を切り替えることができ、操作の簡便化を図ることができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記補助保持手段による保持位置を防錆ブッシュの軸線方向で変更可能な保持位置変更手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、前記防錆ブッシュの軸線方向長さが異なる場合でも、前記保持位置変更手段による補助保持手段の保持位置変更操作によって、防錆ブッシュを確実に二点支持することができ、1台の防錆ブッシュ装着機で複数種類の防錆ブッシュを装着することができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記補助保持手段が、前記操作手段による両押圧部の相対離間移動操作に連動して前記防錆ブッシュの内周面から離間した保持解除状態に、かつ、前記両押圧部の相対近接移動操作に連動して前記防錆ブッシュの内周面に当接する保持状態に切り替え可能に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記拡径用弾性体と前記補助保持手段との二点支持により、防錆ブッシュを所定装着姿勢に確実に保持しながらも、前記両押圧部及び拡径用弾性体を防錆ブッシュから所定箇所に抜き出す場合には、保持状態にある補助保持手段を保持解除状態に切り替えることにより、防錆ブッシュ装着機の撤去作業をスムーズに行うことができる。しかも、前記操作手段による一連の操作で拡径用弾性体及び補助保持手段を切り替えることができるので、操作の簡便化を図ることができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記補助保持手段が、前記保持状態以降における前記操作手段による両押圧部の相対近接移動操作に連動して前記防錆ブッシュにおける所定の拡径変形部位よりも先端側に偏倚した部位を拡径変形させる拡径変形状態に変更可能に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記防錆ブッシュの先端側を径方向外方に拡径変形して管内壁に近接又は接当させることにより、管内壁に対して防錆ブッシュをがたつきの少ない状態で取付けることができるとともに、前記防錆ブッシュに流入する流体の流動抵抗を減少することができる。
本発明による第7の特徴構成は、前記外側操作軸の押圧部と一方の第2押圧部との間に介在される中間部材の脱着操作をもって、前記補助保持手段による保持位置を防錆ブッシュの軸線方向で変更可能な保持位置変更手段が構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記外側操作軸の押圧部と一方の第2押圧部との間において中間部材を脱着操作するだけで、補助保持手段による保持位置を防錆ブッシュの軸線方向で変更することができ、複数種類の防錆ブッシュを装着することができる防錆ブッシュ装着機を製造コスト面及び構造の簡素化面で有利に製作することができる。
本発明による第8の特徴構成は、前記外側操作軸の押圧部に当接、連結又は固着された一方の第2押圧部と内側操作軸の先端部側に設けられた他方の第2押圧部との間において、一方の第2押圧部又は他方の第2押圧部との間で第2弾性体を押圧可能な第3押圧部を備え、且つ、反転装着によって前記第3押圧部が一方の第2押圧部又は他方の第2押圧部と対面する連結軸を設け、この連結軸の反転装着により、前記補助保持手段による保持位置を防錆ブッシュの軸線方向で変更可能な保持位置変更手段が構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記両第2押圧部間において前記連結軸を正装着姿勢で装着すると、この連結軸の第3押圧部と一方の第2押圧部との間で第2弾性体を押圧することができ、また、前記両第2押圧部間において前記連結軸を逆装着姿勢で装着すると、この連結軸の第3押圧部と他方の第2押圧部との間で第2弾性体を押圧することができるので、複数種類の防錆ブッシュを装着することができる防錆ブッシュ装着機を製造コスト面及び構造の簡素化面で有利に製作することができる。
本発明による第9の特徴構成は、前記操作手段による防錆ブッシュの所定部位の拡径変形をこれよりも先端側に偏倚した部位での拡径変形よりも先行させて拡径させる先行拡径手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、前記両押圧部の相対近接移動に伴う拡径用弾性体の拡径変形によって、前記流路の防錆処理領域に挿設された防錆ブッシュの所定部位を先に拡径変形させたとき、前記補助保持手段は防錆ブッシュの内周面に当接する保持状態又はそれに近い状態にあるため、この補助保持手段で防錆ブッシュに圧縮力を付与することを回避又は抑制することができる。
つまり、前記防錆ブッシュの先端側に偏倚した部位を先に拡径変形させる場合では、それの拡径変形後において防錆ブッシュの所定部位を拡径変形させるときにも、前記補助保持手段が拡径操作状態に維持されているため、前記両押圧部の相対近接移動に連れて拡径操作状態にある補助保持手段で防錆ブッシュに圧縮力を付与することになり、これに起因して防錆ブッシュの座屈変形を招来する可能性がある。
しかし、本発明では、上述の如く、補助保持手段で防錆ブッシュに圧縮力を付与することを回避又は抑制することができるから、防錆ブッシュに圧縮力を付与することに起因する座屈変形を回避又は抑制することができる。
本発明による第10の特徴構成は、前記両第2押圧部間には、第2弾性体を保持状態に径方向外方に膨出変形させるための作動空間が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記操作機構を操作して前記外側操作軸に対して内側操作軸を収縮作動させると、これの突出軸部の先端部に設けられた他方の第2押圧部が前記作動空間の範囲において他方の第2押圧部に近接移動し、この近接移動によって第2弾性体が保持状態に膨出変形される。それ以降は、両第2押圧部を介して内側操作軸側の押圧部が外側操作軸側の押圧部に近接移動され、前記拡径用弾性体が膨出変形される。
従って、前記両第2押圧部間に作動空間を形成するだけの簡単な改造で、前記操作機構の初期段階で第2弾性体を保持状態に膨出変形させることができ、拡径用弾性体と第2弾性体との差動構造の簡素化、製造コストの低廉化を図ることができる。
本発明による第11の特徴構成は、前記防錆ブッシュが外装される防錆ブッシュ装着機側のブッシュ装着領域の外周面と前記防錆ブッシュの内周面との環状空間に管内流路の流体を導入する導入流路が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記防錆ブッシュの内周面とこれと対面する防錆ブッシュ装着機側のブッシュ装着領域の外周面との間に形成される環状空間を、前記導入流路を通して管内流路に連通させることにより、前記防錆ブッシュの内周面側の圧力と外周面側の圧力とが同圧になるため、防錆ブッシュの内周面側の圧力が外周面側よりも低圧になることに起因する防錆ブッシュの座屈変形を抑制することができる。
本発明の第1実施形態を示すシートパッキン装着時の断面側面図である。 防錆ブッシュ装着機の拡大一部切欠き側面図である。 図2におけるIII−III線断面図である。 シートパッキン及び係止体の拡大平面図である。 シートパッキン及び係止体の中央縦断面図である。 防錆ブッシュを装着した防錆ブッシュ装着機の拡大一部切欠き側面図である。 補修弁に防錆ブッシュ装着機を取付ける前の一部切欠き側面図である。 補修弁に防錆ブッシュ装着機を取付けたときの一部切欠き側面図である。 補助保持手段が係止体を通過するときの要部の拡大断面図である。 防錆ブッシュを所定装着位置に挿入したときの要部の拡大断面側面図である。 拡径用弾性体を拡径するときの要部の拡大断面側面図である。 拡径用弾性体を拡径状態を示す要部の拡大断面側面図である。 拡径用弾性体及び第2弾性体を縮径したときの要部の拡大断面側面図である。 拡径用弾性体及び第2弾性体を引き上げ操作したときの一部切欠き側面図である。 最も短い防錆ブッシュを装着したときの防錆ブッシュ装着機の要部の拡大一部切欠き側面図である。 本発明の第2実施形態を示す短い防錆ブッシュの装着に対応した防錆ブッシュ装着機の要部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態を示す長い防錆ブッシュの装着に対応した防錆ブッシュ装着機の要部の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態を示す短い防錆ブッシュの装着に対応した防錆ブッシュ装着機の要部の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態を示す長い防錆ブッシュの装着に対応した防錆ブッシュ装着機の要部の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態を示す短い防錆ブッシュの装着に対応した他の形態の防錆ブッシュ装着機の要部の拡大断面図である。 本発明の第4実施形態を示す流体配管防錆構造の一部切欠き側面図である。 フランジ接合部の拡大断面側面図である。 フランジ接合部の分解時の拡大断面側面図である。 防錆処理後の更新工事において管内流路遮断装置を装着したときの断面側面図である。 フランジ接合部に隙間を形成する前の拡大断面側面図である。 ランジ接合部に隙間を形成したときの拡大断面側面図である。 管内流路遮断装置の仕切板弁で流路を遮断したときの拡大断面側面図である。 流体配管防錆工法における防錆ブッシュ装着機の装着時の断面側面図である。 防錆ブッシュ装着機の全体の断面図である。 防錆ブッシュ装着機のブッシュ拡径手段及び補助保持手段を示す拡大断面図である。 ブッシュ拡径手段及び補助保持手段に防錆ブッシュを装着したときの拡大断面図である。 防錆ブッシュを保持したときのブッシュ拡径手段及び補助保持手段の拡大断面図である。 防錆ブッシュの膨出変形部を拡径したときのブッシュ拡径手段及び補助保持手段の拡大断面図である。 防錆ブッシュの上流側端部を拡径したときのブッシュ拡径手段及び補助保持手段の拡大断面図である。
〔第1実施形態〕
図1〜図15は流体配管系統中の所定箇所に防錆ブッシュ(防錆コア)8で防錆処理を施す工法及び防錆処理が施された流体配管の防錆構造を示し、流体管の一例である鋳鉄管製の水道管1のうち、上流側管部としての分岐管部2の連結フランジ2Aと流体機器又は配管材の一例である下流側管部としての補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの接合面間に、流路側に向かって突出する係合部としての一つの凸部4aを内周面側に備えた金属製(例えば、ステンレス鋼製等)の円環状の係止体4と、前記連結フランジ2A,3Aの対向面間を水密状態に密封するためのガスケット(シール材)の一例であるシートパッキン5を設け、この係止体4とシートパッキン5とを成形又は接着剤等の適宜結合手段で一体的に接合するとともに、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとを、複数組のボルト6A・ナット6Bからなる締結具6にて水密状態で脱着可能に締付け連結してある。
前記係止体4の凸部4aの内径は、図1、図4、図5に示すように、分岐管部2の内周面2aの内径及び補修弁3の上流側接続管部における内周面3aの内径よりも小径に構成されているとともに、前記係止体4の外周面4bの外径は、前記分岐管部2の連結フランジ2Aの外径及び補修弁3の上流側連結フランジ3Aの外径よりも小に形成されている。
前記シートパッキン5の内周縁には、図1、図4、図5に示すように、分岐管部2の内周面2aに沿って突設する筒状の調芯用鍔部5Aが一体形成され、この調芯用鍔部5aのテ−パ状外周面5aと分岐管部2の内周面2aの開口側との当接により、前記シートパッキン5及び係止体4の中心(軸線)と前記分岐管部2の軸線とが合致するように径方向に位置修正して調芯するように構成されているとともに、前記シートパッキン5の一側面の外周側には、前記係止体4の主要部が嵌合状態で入り込む環状凹部5bが形成されている。
尚、前記シートパッキン5の内周縁に一体形成される調芯用鍔部5Aを、補修弁3の上流側接続管部における内周面3aに沿って突設、又は当該内周面3aと分岐管部2の内周面2aとの双方向に沿って突設してもよい。
また、図3、図6〜図8に示すように、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bには、前記係止体4の凸部4aに対して外周面の一部が対面する状態で管内の所定位置に金属製(例えば、ステンレス鋼製等)の防錆ブッシュ8を挿入するブッシュ挿入手段(ブッシュ挿入機能)と、管内の所定位置に挿入された防錆ブッシュ8のうち、前記係止体4に対応する部位を径方向外方に膨出変形させることにより、この膨出変形された膨出変形部8Aを前記係止体4の凸部4aに対して管軸線方向に相対移動不能に係合させるブッシュ拡径手段(このブッシュ拡径機能だけであれば専用機としてのブッシュ拡径機となる)とを備えた防錆ブッシュ装着機Aの連結フランジ10Aが、それらの接合面間にガスケット(シール材)を介装した状態で複数組のボルト6A・ナット6Bからなる締結具6にて水密状態で脱着可能に締付け連結されている。
前記防錆ブッシュ装着機Aには、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両押圧部の一例である押圧部材23,24と、該両押圧部材23,24を軸線方向に相対移動させる操作手段Bと、この操作手段Bによる両押圧部材23,24の相対近接移動により防錆ブッシュ8の所定部位(予め設定されている係止固定部位)を拡径変形させる拡径用弾性体25と、前記防錆ブッシュ8の内周面における拡径変形予定部位(設定係止固定部位)よりも軸線方向の先端側に偏倚した部位に弾性力で当接して、前記拡径変形予定部位に当接する拡径用弾性体25との協働で防錆ブッシュ8を設定装着姿勢(防錆ブッシュ8の軸線と防錆ブッシュ装着機A側の設定ブッシュ装着軸線とが合致又は略合致する設定装着姿勢)に保持する補助保持手段Cと、前記補助保持手段Cによる保持位置を防錆ブッシュ8の軸線方向で変更可能な保持位置変更手段Dとが設けられている。
前記補助保持手段Cは、図6、図13に示すように、前記操作手段Bによる両押圧部材23,24の相対近接移動操作に連動して径方向外方に膨張(拡径)して防錆ブッシュ8の内周面に当接する保持状態に、且つ、前記両押圧部材23,24の相対離間移動操作に連動して防錆ブッシュ8の内周面から径方向内方に縮小(縮径)した保持解除状態に切り替えるように構成されている。
前記防錆ブッシュ装着機Aの操作手段Bは、図3、図6、図7に示すように、前記防錆ブッシュ8を収納可能な収納空間及び前記連結フランジ10Aを備えた取付け筒部材10の上部に、内外二重の操作軸11,12の下部側を分岐軸線Y方向に摺動自在に貫通支持するためのボス部13Aを備えた第1軸受け部材13が取付けられているとともに、前記第1軸受け部材13の三箇所に螺合固定された連結軸14の上端部にわたって、内側操作軸11の上側ネジ部11aに螺合された操作機構の一例である拡径操作ナット15に対する貫通孔17a、及び、両操作軸11,12を分岐軸線Y方向に往復移動させるための送りネジ軸16に対する貫通孔17bを備えた第2軸受け部材17が、ナット18を介して締付け固定されている。
また、図6に示すように、前記外側操作軸12の上側フランジ部12aにボルト19で固定連結された連動部材20には、送りネジ軸16の雄ネジ部16aに螺合されたネジコマ21を相対回転不能な状態で取付けるとともに、前記連動部材20のうち、内側操作軸11の上側ネジ部11aに対する貫通孔を形成するボス部20aには、内側操作軸11の上側ネジ部11aに螺合し,かつ、螺合操作に連れて内側操作軸11を外側操作軸12に対して軸線方向に相対移動させる前記拡径操作ナット15が相対回転のみ自在に取付けられている。
前記操作手段Bの送りネジ軸16は、第1軸受け部材13と第2軸受け部材17とにわたって両持ち状態で回転自在に支承されているとともに、前記送りネジ軸16の上端部には、両操作軸11,12を分岐軸線Y方向に往復移動させるための回転操作用ハンドル22が取付けられている。
前記外側操作軸12の下端部(先端部)には、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在な有底筒状の金属製の押圧部材23が取付けられ、この押圧部材23の中心部を通して下方に突出する内側操作軸11の中間部には、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、押圧部材23の押圧面23aと対向する押圧面24a及び拡径用弾性体25に対する装着用外周面24bを備えた筒状の金属製の押圧部材24が摺動自在に外嵌され、固定側押圧部材23の押圧面23aと可動側押圧部材24の押圧面24aとの間には、両押圧部材23,24の相対近接移動、つまり、固定側押圧部材23に対する可動側押圧部材24の引き上げ移動に連れて径方向外方に膨出変形される合成ゴム(ウレタンゴム等)製の拡径用弾性体25が設けられている。
可動側押圧部材24の外周面の最大外径及び非圧縮時の拡径用弾性体25の外周面の外径は、防錆ブッシュ8の内径よりも少し小に構成されているとともに、固定側押圧部材23の外周面における少なくとも拡径用弾性体25側(上流側)の一端部の外径は、防錆ブッシュ8の外径よりも少し大に構成され、この固定側押圧部材23の押圧面23aの外周側部位が、防錆ブッシュ8の基端(下流側端面)が軸線方向から当接する装着位置決め面に構成されている。
前記補助保持手段Cを構成するに、図7〜図9に示すように、固定側押圧部材23の中心部を通して下方(上流側)に突出する内側操作軸11の突出軸部11Aの中間部に、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、前記押圧面30a及び第2弾性体32に対する装着用外周面30bを備えた第2押圧部の一例である筒状の金属製の第2押圧部材30が、可動側押圧部材24の一端面(上流側端面)に対して軸線方向から嵌合当接する状態又は後述の連結部材33を介して連動する状態で摺動自在に外嵌されているとともに、前記内側操作軸11の突出軸部11Aにおける外周面の下端部側(先端部側)に形成された下側ネジ部11bには、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、摺動側の第2押圧部材30の押圧面30aと相対向する押圧面31aを備えた第2押圧部の一例である筒状の金属製の第2押圧部材31が螺合固定されている。
また、固定側の第2押圧部材31と摺動側の第2押圧部材30との間には、両第2押圧部材30,31の相対近接移動に連れて防錆ブッシュ8の内径よりも少し大なる外径にまで径方向外方に膨出変形される第2弾性体32が装着されているとともに、固定側の第2押圧部材31と摺動側の第2押圧部材30との軸線方向で相対向する対向面間には、両押圧部材23,24による拡径用弾性体25の膨出変形動作に先行して第2弾性体32をブッシュ保持状態に膨出変形させるための両第2押圧部材30,31の作動空間Sが形成されている。
前記作動空間Sは、第2弾性体32のブッシュ保持状態への膨出変形によって防錆ブッシュ8の先端部を摩擦保持することができるものの、防錆ブッシュ8が拡径変形しない寸法、又は、微小な拡径変形に止まる寸法に設定されている。
そして、前記操作機構である拡径操作ナット15を拡径側(圧縮側)に回転操作して、外側操作軸12に対して内側操作軸11を下流側に収縮作動させると、その初期段階において、内側操作軸11の突出軸部11Aの下側雄ネジ部11bに螺合固定されている第2押圧部材31のみが前記作動空間Sの範囲内で先行して摺動側の第2押圧部材30側に近接移動し、両第2押圧部材30,31の押圧面30a、31a間で第2弾性体32が防錆ブッシュ8の内径以上、つまり、防錆ブッシュ8の内径よりも少し大なる外径にまで膨出変形され、防錆ブッシュ8の先端部を設定装着姿勢(防錆ブッシュ8の軸線と操作軸11,12の軸線とが合致又は略合致した設定装着姿勢)で摩擦保持することができる。
固定側の第2押圧部材31が摺動側の第2押圧部材30に軸線方向から接当すると、内側操作軸11の収縮操作力が両第2押圧部材30,31を介して、又は両第2押圧部材30,31及び連結部材33を介して可動側押圧部材24に伝達され、この可動側押圧部材24の固定側押圧部材23への近接移動に連れて拡径用弾性体25が防錆ブッシュ8の内径以上に大きく径方向外方側に膨出変形され、管内の所定位置に挿入された防錆ブッシュ8のうち、前記係止体4に対応する部位が径方向外方に膨出変形され、この膨出変形された膨出変形部8Aが前記係止体4の凸部4aに対して管軸線方向に相対移動不能に係合される。
前記第2弾性体32の硬度は拡径用弾性体25の硬度よりも小に構成されている。例えば、前記第2弾性体32としては硬度が60度(JIS−A)のウレタンゴム(UR)が用いられ、前記拡径用弾性体25としては硬度が90度(JIS−A)のウレタンゴム(UR)が用いられている。
そして、前記第2弾性体32の硬度は拡径用弾性体25の硬度よりも小に構成することにより、この第2弾性体32が接触する防錆ブッシュ8の保持部位の変形を防止又は抑制しながら同芯状態で保持することができ、しかも、前記拡径用弾性体25の膨出変形操作に連れて第2弾性体32が防錆ブッシュ8の内周面を摺接するが、このときの摺接抵抗を減少することができる。
前記保持位置変更手段Dを構成するに、図6、図9〜図13に示すように、可動側押圧部材24の内周面及び摺動側の第2押圧部材30の内周面の各々に雌ネジ部24c,30cを形成し、両雌ネジ部24c,30cに、種類の異なる防錆ブッシュ8の全長差に相当する長さに形成された一本又は複数本の中間部材の一例で、両端部に雄ネジ部33aが形成されている筒状の連結部材33が脱着自在に螺合連結されている。
前記連結部材33としては、防錆ブッシュ8の種類に応じた長さの異なるものを準備することにより、長さが最も短い防錆ブッシュ8に対しては、図15に示すように、前記連結部材33が取り外され、且つ、摺動側第2押圧部材30と可動側押圧部材24とが軸線方向から当接された形態とし、それよりも長い防錆ブッシュ8に対しては、図6〜図14に示すように、その防錆ブッシュ8の長さに対応する長さの連結部材33の両雄ネジ部33aを、可動側押圧部材24の雌ネジ部24c及び摺動側第2押圧部材30の雌ネジ部30cに螺合連結した形態とすることにより、一つの防錆ブッシュ装着機Aを用いて複数種類の防錆ブッシュ8を装着することができる。
前記防錆ブッシュ8の外周面の上端部には、図2、図10、図15に示すように、ブッシュ挿入時に前記係止体4の突出部分の上面に当接して該防錆ブッシュ8の挿入位置を設定装着位置に規制するゴムシート(例えば、スチレンブタジエンゴム等)などの装着位置決め部27が接着剤等で固着されている。
尚、この実施形態では、前記防錆ブッシュ8の外周面にゴムシート等の装着位置決め部27を接着剤固着したが、この装着位置決め部27は、防錆ブッシュ8の位置決め相当部位をプレス等で一体的に膨出形成してもよく、また、前記防錆ブッシュ8とは別に製作された金属性の装着位置決め部27を防錆ブッシュ8の位置決め相当部位の外周面に溶接等で固着してもよい。
次に、不断水状態での流体配管の防錆工法について説明する。
(イ)水道管1の途中に一体的に突出形成された分岐管部2の連結フランジ2Aに補修弁3の上流側連結フランジ3Aが水密状態で固定連結されている配管系統において、前記分岐管部2の内周面の所定箇所を防錆ブッシュ8で防錆処理を施す場合、先ず、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bに、分岐管部2の流路を閉塞可能な閉塞手段を備えた周知構造の流路閉塞治具を水密状態で取付け、この流路閉塞治具の閉塞手段を開弁操作された補修弁3を通して分岐管部2内の所定位置に送り込み、この閉塞手段で分岐管部2の流路を遮断する。
(ロ)次に、前記分岐管部2の流路を遮断した状態で該分岐管部2の連結フランジ2Aから補修弁3を取外し、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの接合面間に、前記係止体4を備えたシートパッキン5を介装するとともに、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと前工程で取り外された前記補修弁3又は新たな補修弁3の上流側連結フランジ3Aとを、複数組のボルト6A・ナット6Bからなる締結具6にて水密状態で締付け連結したのち、前記流路閉塞治具の閉塞手段を開弁操作された補修弁3を通して外部に撤去する(図1参照)。
(ハ)そして、図2〜図6に示すように、ブッシュ装着機Aの第2弾性体32及び拡径用弾性体25に防錆ブッシュ8を外装し、前記拡径操作ナット15を拡径側に回転操作して外側操作軸12に対して内側操作軸11を収縮作動させると、その初期段階において、内側操作軸11の突出軸部11Aの下側雄ネジ部11bに螺合固定されている第2押圧部材31のみが前記作動空間Sの範囲内で先行して摺動側の第2押圧部材30側に近接移動し、前記作動空間Sが無くなって両第2押圧部材30、31の端面同士が当接した状態では、両第2押圧部材30,31の押圧面30a、31a間で第2弾性体32が防錆ブッシュ8の内径以上に径方向外方側に膨出変形され、防錆ブッシュ8の先端部を設定装着姿勢に合致する状態で摩擦保持することができる。
前記作動空間Sが無くなって両第2押圧部材30、31の端面同士が当接した状態では、両押圧部材23,24の押圧面23a,24a間に装着されている拡径用弾性体25は非圧縮状態にあり、この拡径用弾性体25の外周面と防錆ブッシュ8の内周面との間に存在する範囲内で該防錆ブッシュ8の基端部側が径方向に振れる可能性がある。
そのため、前記拡径操作ナット15を拡径側に更に少し回転操作して、両押圧部材23,24の押圧面23a,24a間で拡径用弾性体25を少し拡径変形させることにより、防錆ブッシュ8を防錆ブッシュ装着機Aの拡径用弾性体25と第2押圧部材31との二点支持で設定装着姿勢に仮保持させることができる。
尚、この拡径用弾性体25の拡径操作を忘れても、前記第2弾性体32で防錆ブッシュ8の先端部が両操作軸11,12と同芯となる設定装着姿勢に摩擦保持されているため、防錆ブッシュ8の先端の一部が挿入経路脇の突起部等に衝突して変形破損を招来することを回避することができる。
(ニ)次に、図7に示すように、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bに、前記防錆ブッシュ装着機Aの連結フランジ10Aを、それらの接合面間にシートパッキンを介装した状態で複数組のボルト6A・ナット6Bからなる締結具6にて水密状態で締付け連結し、前記補修弁3の弁体3Cを開き操作したのち、図8〜図10に示すように、防錆ブッシュ装着機Aのハンドル22を送込み側に回転操作して、両操作軸11,12を分岐軸線Y方向に沿って往行移動させ、前記第2押圧部材31及び拡径用弾性体25に仮保持されている防錆ブッシュ8を分岐流路内の所定装着位置にまで送り込む。
この状態では、管内の所定装着位置に挿入された防錆ブッシュ8の上側部分の拡径変形予定部位(設定係止固定部位)が前記係止体4の凸部4aと相対向する。
(ホ)図11、図12に示すように、前記分岐管部2内の所定装着位置に防錆ブッシュ8が挿入されている状態で拡径操作ナット15を拡径側に回転操作すると、外側操作軸12に対して内側操作軸11が引き上げられ、これに伴う固定側押圧部材23と可動側押圧部材24との相対近接移動に連れて合成ゴム製の拡径用弾性体25が分岐軸線Y方向から圧縮されて径方向外方に膨出変形され、防錆ブッシュ8の上側部分が係止体4の凸部(係合部)4aに沿って環状凹状に塑性変形された状態を維持して、この膨出変形された膨出変形部8Aの環状凹部が前記係止体4の凸部(係合部)4aに係合することにより、防錆ブッシュ8が分岐軸線Y方向に相対移動不能な状態で前記分岐管部2内の所定位置に装着される。
(ヘ)図13に示すように、前記拡径操作ナット15を縮径側に回転操作すると、外側操作軸12に対して内側操作軸11が引き下げられ、これに伴う固定側押圧部材23と可動側押圧部材24との相対離間移動に連れて拡径用弾性体25が防錆ブッシュ8の内径よりも小径となる元の状態に弾性復帰し、さらに、摺動側の第2押圧部材30に対して、内側操作軸11の突出軸部11Aの下側雄ネジ部11bに螺合固定されている第2押圧部材31が離間移動し、両第2押圧部材30,31の押圧面30a、31a間に位置する第2弾性体32が防錆ブッシュ8の内径よりも小径となる元の状態に弾性復帰する。
(ト)図14に示すように、前記補修弁3を閉弁操作し、前記補修弁3の下流側連結フラ
ンジ3Bからから防錆ブッシュ装着機Aの連結フランジ10Aを撤去したのち、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bに必要に応じて空気弁等の他の機器を取付ける。
〔第2実施形態〕
図16、図17は、前記補助保持手段Cによる保持位置を防錆ブッシュ8の軸線方向で変更可能な保持位置変更手段Dの別実施形態を示し、これは、可動側押圧部材24から第2押圧部材30に向かって一体的に延設される延長筒部24Aの外周面における先端側に雄ネジ部24dを形成し、前記第2押圧部材30の内周面における延長筒部24A側には雌ネジ部30cを形成するとともに、前記延長筒部24Aの雄ネジ部24dと第2押圧部材30の雌ネジ部30cとの間には、種類の異なる防錆ブッシュ8の全長差に相当する長さに形成された一本又は複数本の中間部材の一例で、両端部に雌ネジ部33bと雄ネジ部33cが形成されている筒状の連結部材33を脱着自在に螺合連結して構成されている。
前記連結部材33としては、防錆ブッシュ8の種類に応じた長さの異なるものを準備することにより、長さが最も短い防錆ブッシュ8に対しては、図16に示すように、前記連結部材33が取り外され、且つ、第2押圧部材30の雌ネジ部30cと延長筒部24Aの雄ネジ部24dとが軸線方向から螺合連結された形態とし、それよりも長い防錆ブッシュ8に対しては、その防錆ブッシュ8の長さに対応する長さの連結部材33の雌ネジ部33b及び雄ネジ部33cを、延長筒部24Aの雄ネジ部24dと第2押圧部材30の雌ネジ部30cに螺合連結した形態とすることにより、一つの防錆ブッシュ装着機Aを用いて複数種類の防錆ブッシュ8を装着することができる。
この第2実施形態では、可動側押圧部材24から延長筒部24Aを一体的に延設したが、この延長筒部24Aを可動側押圧部材24に対して脱着自在に連結(螺合連結、係合連結等)してもよく、また、前記延長筒部24Aを可動側押圧部材24とは別部材から構成して、該延長筒部24Aの一端面を可動側押圧部材24の端面に軸線方向から接当させるように構成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第3実施形態〕
図18〜図20は、前記防錆ブッシュ8の内周面における拡径変形予定部位よりも軸線方向の先端側に偏倚した部位に弾性力で当接して、前記拡径変形予定部位に当接する拡径用弾性体25とで防錆ブッシュ8を設定装着姿勢に保持する補助保持手段Cと、前記補助保持手段Cによる保持位置を防錆ブッシュ8の軸線方向で変更可能な保持位置変更手段Dの別実施形態を示し、これは、可動側押圧部材24から一体的に延設される延長筒部24Bの先端に、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、第2弾性体32を圧縮可能な押圧面30dを備えた第2押圧部の一例である一方の金属製の第2押圧部材30が一体形成されているとともに、前記内側操作軸11の突出軸部11Aにおける外周面の下端部側(先端部側)に形成された下側ネジ部11bには、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、摺動側の第2押圧部材30の押圧面30dと相対向する押圧面31aを備えた第2押圧部の一例である他方の金属製の第2押圧部材31が螺合固定されている。
固定側押圧部材23の中心部を通して下方に突出する内側操作軸11の中間部で、且つ、両第2押圧部材30,31の対向面間には、一方の第2押圧部材30又は他方の第2押圧部材31とで第2弾性体32を択一的に圧縮可能な押圧面35aを備えた第3押圧部35と、一方の第2押圧部材30又は他方の第2押圧部材31に対して択一的に軸線方向から当接可能な当り部36とを備え、且つ、反転装着によって前記第3押圧部35の押圧面35aが一方の第2押圧部材30の押圧面30d又は他方の第2押圧部材31の押圧面31aと対面する筒状の連結軸37が外装されている。
そして、図18に示すように、前記第3押圧部35の押圧面35aが一方の第2押圧部材30の押圧面30dと対面する状態では、連結軸37の一端面37aとこれが嵌合する一方の第2押圧部材30の嵌合底面30eとの対面間に、両押圧部材23,24による拡径用弾性体25の膨出変形作動に先行して第2弾性体32をブッシュ保持状態に膨出変形させるための両第2押圧部材30,31の作動空間Sが形成され、また、図19に示すように、反転装着された前記第3押圧部35の押圧面35aが他方の第2押圧部材31の押圧面31aと対面する状態では、連結軸37の一端面37aとこれが嵌合する他方の第2押圧部材31の嵌合底面31bとの対面間に、両押圧部材23,24による拡径用弾性体25の膨出変形作動に先行して第2弾性体32をブッシュ保持状態に膨出変形させための両第2押圧部材30,31の作動空間Sが形成されている。
前記両第2押圧部材30,31間に対して連結軸37を正装着姿勢で装着すると、連結軸37の第3押圧部35と一方の第2押圧部材30との間で第2弾性体32を押圧するので、全長が短い防錆ブッシュ8に対応した形態となり、また、前記両第2押圧部材30,31間に対して連結軸37を逆装着姿勢で装着すると、連結軸37の第3押圧部35と他方の第2押圧部材31との間で第2弾性体32を押圧するので、全長が長い防錆ブッシュ8に対応した形態となる。
また、全長が短い防錆ブッシュ8の場合では、図18に示すように、他方の第2押圧部材31と連結軸37の半分以上が外部に突出するため、図20に示すように、前記連結軸37の代わりに短い差動軸38を装着して実施してもよい。
この場合、前記差動軸38の一端面38aとこれが嵌合する一方の第2押圧部材30の嵌合底面30eとの対面間に、両押圧部材23,24による拡径用弾性体25の膨出変形作動に先行して第2弾性体32をブッシュ保持状態に膨出変形させるための両第2押圧部材30,31の作動空間Sが形成される。
この第3実施形態では、可動側押圧部材24から一体的に延設される延長筒部24Bの先端に、第2弾性体32を圧縮可能な押圧面30dを備えた第2押圧部の一例である一方の第2押圧部材30を一体形成したが、前記延長筒部24Bを可動側押圧部材24に対して脱着自在に連結(螺合連結、係合連結等)してもよく、また、前記延長筒部24Bを可動側押圧部材24とは別部材から構成して、該延長筒部24Bの一端面を可動側押圧部材24の端面に軸線方向から接当させるように構成してもよい。
さらに、可動側押圧部材24から延長筒部24Bを除去し、この可動側押圧部材24に直接前記第2押圧部材30を一体形成する又は脱着自在に連結(螺合連結、係合連結等)する、或いは、可動側押圧部材24に対して第2押圧部材30を軸線方向から当接させるように構成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第4実施形態〕
図21〜図22は流体配管系統中の所定箇所に防錆ブッシュ(防錆コア)8で防錆処理が施された流体配管の防錆構造を示し、流体管の一例である鋳鉄管製の水道管1のうち、上流側管部としての分岐管部2の連結フランジ2Aと流体機器又は配管材の一例である下流側管部としての補修弁3の上流側連結フランジ3Aとが、複数組のボルト6A・ナット6Bからなる締結具6にて水密状態で脱着可能に締付け連結されているとともに、前記補修弁3の下流側連結フランジ3Bと流体機器の一例である空気弁7の連結フランジ7Aとが、複数組のボルト6A・ナット6Bからなる締結具6にて水密状態で脱着可能に締付け連結されている。
前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの接合面間には、補修弁3及び分岐管部2の内径よりも小なる内径で流路側に向かって突出する一つの係合部(凸部)4aを内周面側に備えた金属製(例えば、ステンレス鋼製等)の円環状の係止体4と、前記連結フランジ2A,3Aの対向面間を水密状態に密封するための円環状のガスケット40と、このガスケット40の径方向外方側部位において、前記係止体4との間でガスケット40の装着溝部を現出する金属製(例えば、球状黒鉛鋳鉄(FCD)、一般構造圧延鋼(SS)等)のリング41とが挾持状態で設けられている。
前記係止体4には、基端側(下流側)の外径が分岐管部2の内径と同一又は若干大に設定され、且つ、先端側(上流側)の外径が分岐管部2の内径よりも小に設定されたテーパー状の外周面42aを備えた弾性材料製(例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR))の装着ガイド筒体42を固着して、前記テーパー状外周面42aと分岐管部2の内周面2aにおける開口側部位との接触によって該分岐管部2と装着ガイド筒体42とを同芯又は略同芯状態に調芯する、換言すれば、前記装着ガイド筒体42及び係止体4の中心(軸線)と前記分岐管部2の軸線とが合致するように径方向に位置修正して調芯するように構成されている。
前記防錆ブッシュ8の下流側端部には、前記分岐管部2の内周面2aよりも径方向内方に突出する前記係止体4の係合部(凸部)4aに対して管軸線方向から当接する円環状の当り部8Bが径方向外方に折り曲げ形成されているとともに、前記装着ガイド筒体42は、前記防錆ブッシュ8の当り部8Bが係止体4の係合部(凸部)4aの上面(下流側面)に当接した落下阻止状態での前記防錆ブッシュ8の膨出変形部8Aによる径方向外方への膨出変形に伴って前記装着ガイド筒体42を弾性変形させながら、それのテ−パ状外周面42aを分岐管部2の内周面2aに密着状態で圧接されるように構成されている。
前記装着ガイド筒体42のテーパー状外周面42aのうち、前記防錆ブッシュ8の膨出変形部8Aによる径方向外方への膨出変形に伴って分岐管部2の内周面2aに密着状態で圧接される部位には、装着ガイド筒体42のテ−パ状外周面42aと分岐管部2の内周面2aとの対向面間を密封(水密)する環状のシール材の一例である弾性材料性のOリング43が設けられている。
尚、前記装着ガイド筒体42のテーパー状外周面42aが分岐管部2の内周面2aに密着状態で圧接され、それ自体で装着ガイド筒体42のテ−パ状外周面42aと分岐管部2の内周面2aとの対向面間を密封(水密)することができる場合には、前記Oリング43等の環状シール材を省略することができる。
前記装着ガイド筒体42の基端側端部(下流側端部)には、分岐管部2の連結フランジ2Aの接合面に接触する環状の鍔部42Aが、装着ガイド筒体42と同じ弾性材料で一体成形(一体形成)され、この鍔部42Aにおける補修弁3の上流側連結フランジ3Aの接合面に管軸線方向で対向する面には前記係止体4が固着されているとともに、前記鍔部42Aの外周縁部には、前記係止体4とガスケット40との間に入り込む環状の立ち上がり部42Bが、装着ガイド筒体42と同じ弾性材料で一体成形(一体形成)されている。
前記装着ガイド筒体42の鍔部42Aによって、鋳鉄製の分岐管部2の連結フランジ2Aとステンレス鋼製の係止体4とが非接触状態に隔離されるため、分岐管部2の連結フランジ2Aと係止体4との異種金属接触に起因する腐食を抑制することができる。
また、前記ガスケット40は、分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとの固定連結時の挾持圧縮に伴う径方向内方への膨張時に、前記分岐管部2の内周面2aとの接当によって先に調芯されている装着ガイド筒体42の立ち上がり部42Bに接触して自動的に調芯され、さらに、前記リング41は、前記挾持圧縮によって径方向外方に膨張するガスケット40との接触によって自動的に調芯される。
前記防錆ブッシュ8の上流側端部8Cは、その先端側(上流側)ほど外径が大きくなるラッパ形状(先拡がり形状)で、かつ、その最先端での外径が分岐管部2の内周面2aの内径と同一又は若干小となる外径になる状態で径方向外方に湾曲変形されている。
そして、前記防錆ブッシュ8の上流側端部8Cを径方向外方にラッパ形状に拡径変形して分岐管部2の内周面2aに近接又は接当させることにより、分岐管部2の内周面2aに対して防錆ブッシュ8をがたつきの少ない状態で取付けることができるとともに、前記防錆ブッシュ8に流入する上水(流体)の流動抵抗を減少することができる。
前記リング41の径方向外方側の両角部のうち、下流側に位置する角部には、図22〜図27に示すように、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の上流側連結フランジ3Aとを固定連結する締結具(締結手段の一例)6の緩み操作代の範囲内で形成される隙間を通して流路遮断位置にまで挿入操作される管内流路遮断装置Eの薄板状の仕切板弁60を挿入案内するテーパー状のガイド面41aが形成されている。
前記管内流路遮断装置Eは、図24〜図27に示すように、分岐管部2の連結フランジ2A及び補修弁3の上流側連結フランジ3Aに対して、それらの両連結フランジ部2A,3Aの外周を密封する状態で脱着自在に装着可能な遮断作業カバー61と、締結具6のボルト6A・ナット6Bの緩み操作によって発生した両連結フランジ2A,3Aの接合面間の隙間を通して管内流路を遮断する位置にまで差込み移動自在な薄板状の仕切板弁60と、この仕切板弁60を流路遮断位置と流路開放操作位置とに摺動操作する板弁操作手段62とが主要構成として備えられているとともに、前記遮断作業カバー61の周方向複数箇所には、締結具6のボルト6A・ナット6Bの緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部2A,3Aの接合面間を押し広げる隙間形成手段63が設けられている。
前記遮断作業カバー61は、前記分岐管部2の連結フランジ2Aの外周面及び補修弁3の上流側連結フランジ3Aの外周面に対して径方向外方から圧接可能な弾性シール材64と、当該弾性シール材64を径方向外方から締付け固定することにより締結具6の緩み操作を許容する状態で両連結フランジ2A,3Aに密封囲繞状態で取付ける二分割構造の締付け分割輪65A,65Bとから構成されているとともに、一方の締付け分割輪65Aには、仕切板弁60の大部分を収納可能な収納空間を備えた弁ケース66が固着されている。
前記板弁操作手段62は、弁ケース66の後端部を貫通する状態で仕切板弁60に取付けられた弁操作軸から構成されている。
前記隙間形成手段63を構成するに、両締付け分割輪65A,65Bに固着されたネジ筒体63Aに、両連結フランジ部2A,3Aの対向面間の環状凹部67を通して径方向外方から進入することにより、締結具6のボルト6A・ナット6Bの緩み操作代の範囲内で両連結フランジ部2A,3Aの接合面間を押し広げるテーパー面を備えたボルト63Bを螺合して構成されている。
前記防錆ブッシュ装着機Aには、図28〜図34に示すように、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両押圧部の一例である押圧部材23,24と、該両押圧部材23,24を軸線方向に相対移動させる操作手段Bと、この操作手段Bによる両押圧部材23,24の相対近接移動により防錆ブッシュ8の所定部位(予め設定されている係止固定部位)を拡径変形させる拡径用弾性体25と、前記防錆ブッシュ8の内周面における拡径変形予定部位(設定係止固定部位)よりも軸線方向の先端側に偏倚した部位に弾性力で当接して、前記拡径変形予定部位に当接する拡径用弾性体25との協働で防錆ブッシュ8を設定装着姿勢(防錆ブッシュ8の軸線と防錆ブッシュ装着機A側の設定ブッシュ装着軸線とが合致又は略合致する設定装着姿勢)に保持する補助保持手段Cとが設けられている。
前記補助保持手段Cは、図30〜図34に示すように、前記操作手段Bによる両押圧部材23,24の相対近接移動操作に連動して径方向外方に膨張(拡径)して防錆ブッシュ8の内周面に当接する保持状態に、且つ、前記両押圧部材23,24の相対離間移動操作に連動して防錆ブッシュ8の内周面から径方向内方に縮小(縮径)した保持解除状態に切り替え可能に構成されているとともに、前記保持状態以降における前記操作手段Bによる両押圧部23,24の相対近接移動操作に連動して前記防錆ブッシュ8における所定の拡径変形部位よりも先端側に偏倚した部位、つまり、前記上流側端部8Cを拡径変形させる拡径変形状態に変更可能に構成されている。
前記防錆ブッシュ装着機Aの操作手段Bを構成するに、図28、図29に示すように、前記防錆ブッシュ8を収納可能な収納空間及び前記連結フランジ10Aを備えた取付け筒部材10の上部に、内外二重の操作軸11,12の途中部分が分岐軸線Y方向に摺動自在に貫通支持されているとともに、前記内側操作軸11の上側ネジ部11aには、外側操作軸12の上端面にベアリング45を介して当接した状態での螺合操作に連れて内側操作軸11を外側操作軸12に対して軸線方向に移動させる拡径操作ナット15が螺合されている。
前記外側操作軸12の上側軸部に脱着自在に嵌合保持された操作杆46と前記取付け筒部材10に固着された取付けリング47との間には、図28に示すように、前記補助保持手段Cで保持されている防錆ブッシュ8をそれの当り部8Bが係止体4の係合部(凸部)4aに下流側から当接する所定装着位置にまで送り込む送り手段Fが設けられている。
前記送り手段Fは、前記操作杆46に設けた係止リング48に係止可能な第1フック51と、取付け筒部材10の取付けリング47に係止可能な第2フック52と、一方の第1フック51に引き出し可能に連繋されたチェーン(又はワイヤー)50を緊締側に巻き取り操作する操作レバー49とを備えたレバーブロック53から構成されている。
前記外側操作軸12の下端部(先端部)には、図30〜図34に示すように、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在な筒状の金属製の押圧部材23が螺合固定され、この押圧部材23の中心部を通して下方に突出する内側操作軸11の中間部には、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、前記押圧部材23の押圧面23aと対向する押圧面24a及び拡径用弾性体25に対する装着用外周面24bを備えた筒状の金属製の押圧部材24が外装され、固定側押圧部材23の押圧面23aと可動側押圧部材24の押圧面24aとの間には、両押圧部材23,24の相対近接移動、つまり、固定側押圧部材23に対する可動側押圧部材24の引き上げ移動に連れて径方向外方に膨出変形される合成ゴム製の拡径用弾性体25が設けられている。
前記押圧部材23の押圧面23aは、径方向外方側ほど上流側に位置する内向き傾斜面に構成され、可動側押圧部材24の押圧面24aは、径方向外方側ほど上流側に位置する外向き傾斜面に構成されているとともに、可動側押圧部材24の押圧面24aと拡径用弾性体25の上流側端面との間に移動許容空間55が形成されている。
前記補助保持手段Cを構成するに、図30〜図34に示すように、固定側押圧部材23の中心部を通して下方(上流側)に突出する内側操作軸11の突出軸部11Aの中間部に、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、前記防錆ブッシュ8の上流側端部8Cを拡径変形させるための第2弾性体32に対する押圧面30aと、可動側押圧部材24に対して内嵌する連結軸部30fとを備えた第2押圧部の一例である筒状の金属製の第2押圧部材30が、可動側押圧部材24の一端面(上流側端面)に対して軸線方向から嵌合当接する状態で摺動自在に外嵌されているとともに、前記内側操作軸11の突出軸部11Aにおける外周面の下端部側(先端部側)に形成された下側ネジ部11bには、防錆ブッシュ8に対して軸線方向から抜き差し自在で、且つ、摺動側の第2押圧部材30の押圧面30aと相対向する押圧面31aを備えた固定連結側の第2押圧部の一例である筒状の金属製の第2押圧部材31が螺合固定されている。
また、固定側の第2押圧部材31と摺動側の第2押圧部材30との間には、両第2押圧部材30,31の相対近接移動に連れて分岐管部2の内周面2aの内径よりも大なる外径にまで径方向外方に膨出変形可能で、且つ、前記防錆ブッシュ8の上流側端部8Cを分岐管部2の内周面2aに接触又は近接する状態でラッパ状に拡径変形させることが可能な第2弾性体32が装着されている。
摺動側の第2押圧部材30の押圧面30aは、軸線に対して直交する垂直面に構成されているとともに、螺合固定側の第2押圧部材31の押圧面31aは、径方向外方側ほど下流側に位置する内向き傾斜面に構成されている。
当該第4実施形態においては、前記第2弾性体32の硬度は拡径用弾性体25の硬度と同一に構成されている。例えば、前記拡径用弾性体25及び第2弾性体32としては硬度が90度(JIS−A)のウレタンゴム(UR)が用いられている。
前記拡径操作ナット15が最小縮径操作状態(圧縮解除操作状態)にある場合では、図29、図30に示すように、ブッシュ装着領域を構成する前記第2押圧部材31の外周面31c、第2弾性体32の外周面32a、第2押圧部材30の外周面30g、可動側押圧部材24の外周面24eは、防錆ブッシュ8の内径よりも僅かに小なる寸法(例えば、直径で2mm位短い寸法)に統一形成されている。
前記押圧部材23の押圧面23aの最大外径は、防錆ブッシュ8の外径よりも大に構成され、その押圧面23aの外周縁側において、装着された防錆ブッシュ8の下流側端部に折り曲げ形成され円環状の当り部8Bが管軸線方向から当接する位置決め用の受け面に構成されている。
さらに、図30〜図34に示すように、前記第2押圧部材31の内周面31d、第2押圧部材30の内周面30h、可動側押圧部材24の内周面24f、固定側押圧部材23の内周面23bと前記内側操作軸11の外周面との間には円環状の内部空間56が形成され、前記第2押圧部材31には、分岐管部2の上流側流路と前記内部空間56とを連通する第1連通路57が形成されているとともに、前記第2押圧部材30と可動側押圧部材24及び固定側押圧部材23の各々には、前記ブッシュ装着領域の外面側と前記内部空間56とを連通する第2連通路58が形成されている。
そして、前記内部空間56と両連通路57、58とをもって、防錆ブッシュ8が外装される前記ブッシュ装着領域の外周面と防錆ブッシュ8の内周面との環状空間54に管内流路の流体を導入する導入流路が構成されている。
前記防錆ブッシュ8の内周面とこれと対面する防錆ブッシュ装着機A側のブッシュ装着領域の外周面との間に形成される環状空間54を、前記導入流路を構成する内部空間56及び両連通路57、58を通して管内流路の一例である分岐管部2の上流側流路に連通させることにより、前記防錆ブッシュの内周面側の圧力と外周面側の圧力とが同圧になるため、防錆ブッシュの内周面側の圧力が外周面側よりも低圧になることに起因する防錆ブッシュの座屈変形を抑制することができる。
そして、前記操作機構である拡径操作ナット15を拡径側(圧縮側)に回転操作して、外側操作軸12に対して内側操作軸11を下流側に収縮作動させると、その初期段階においては、可動側押圧部材24の押圧面24aと拡径用弾性体25の上流側端面との間に移動許容空間55が形成されているため、図31、図32に示すように、内側操作軸11の突出軸部11Aの下側雄ネジ部11bに螺合固定されている第2押圧部材31と摺動側の第2押圧部材30側との相対近接移動に連れて、固定側押圧部材23の内周面23bと可動側押圧部材24の押圧面24aと間に位置する拡径用弾性体25は、防錆ブッシュ8を拡径変形させない状態で当該防錆ブッシュ8の内径よりも僅かに大なる外径にまで膨出変形される。
さらに、両第2押圧部材30,31の押圧面30a、31a間に位置する第2弾性体32も、防錆ブッシュ8を拡径変形させない状態で、当該防錆ブッシュ8の内径よりも少し大なる外径にまで膨出変形される。
そのため、膨出変形された拡径用弾性体25及び第2弾性体32により、防錆ブッシュ8の下流側端部と上流側端部とが設定装着姿勢(防錆ブッシュ8の軸線と操作軸11,12の軸線とが合致又は略合致した設定装着姿勢)で摩擦保持される。
その後、図32、図33に示すように、前記拡径操作ナット15を引き続き拡径側(圧縮側)に回転操作して、外側操作軸12に対して内側操作軸11を下流側に収縮作動させるとき、可動側押圧部材24の押圧面24aが径方向外方側ほど上流側に位置する外向き傾斜面に構成され、且つ、螺合固定側の第2押圧部材31の押圧面31aが径方向外方側ほど下流側に位置する内向き傾斜面に構成されているため、外側操作軸12に対する内側操作軸11の単位収縮移動量に対する前記拡径用弾性体25の径方向外方への膨出量が、前記第2弾性体32の径方向外方への膨出量よりも大きくなり、前記係止体4の係合部4aに係止保持されている防錆ブッシュ8のうち、係止体4の係合部4aに対応する位置から少し上流側(下方側)に変位した位置までの所定部位(設定係止固定部位)8Aが、これよりも先端側に偏倚した上流側端部8Cでのラッパ形状(先拡がり形状)への拡径変形作動(図34参照)よりも実質的に先行させて拡径変形作動させることになる。
前記径方向外方側ほど上流側に位置する外向き傾斜面に構成された可動側押圧部材24の押圧面24aと、径方向外方側ほど下流側に位置する内向き傾斜面に構成された螺合固定側の第2押圧部材31の押圧面31aとをもって、前記操作機構である拡径操作ナット15による防錆ブッシュ8の所定部位(設定係止固定部位)8Aの拡径変形をこれよりも先端側に偏倚した上流側端部8Cでの拡径変形よりも先行させて拡径させる先行拡径手段Gが構成されている。
そして、前記係止体4の係合部4aに係止保持されている防錆ブッシュ8のうち、係止体4の係合部4aに対応する位置から少し上流側(下方側)に変位した位置までの所定部位(設定係止固定部位)8Aを、前記両押圧部23,24の相対近接移動に伴う拡径用弾性体25の拡径変形によって上流側端部8Cよりも先に拡径変形させることにより、前記両第2押圧部材30,31の押圧面30a、31a間に位置する第2弾性体32は防錆ブッシュ8の内周面に当接する保持状態又はそれに近い状態にあるため、拡張された第2弾性体32によって防錆ブッシュ8に管軸芯方向の圧縮力を付与することを回避又は抑制することができ、防錆ブッシュ8に圧縮力を付与することに起因する座屈変形を回避又は抑制することができる。
〔その他の実施形態〕
(1)前記分岐管部2の内周面2aや補修弁3の接続管部における内周面3aなど、配管系統の一部を構成する管部の内周面又は管部の接続箇所に、流路側に向かって突出する凸部4a又は流路側に向かって開口する凹部4b若しくは両方の凹凸部4Aを直接形成して、この凸部4a又は凹部4b若しくは凹凸部4Aに外周面の一部が対面する状態で管内の所定位置に挿入された防錆ブッシュ8のうち、前記凸部4a又は凹部4b若しくは凹凸部4Aに対応する部位において径方向外方に膨出変形された膨出変形部8Aを前記凸部4a又は凹部4b若しくは凹凸部4Aに対して分岐軸線Y方向に相対移動不能に係合させるように構成してもよい。
(2)上述の各実施形態では、前記流体管の一例である鋳鉄管製の水道管1の途中に一体的に突出形成された上流側管部としての分岐管部2を例に挙げて説明したが、流体管1に外装された分岐継手の分岐管部であってもよい。
(3)上述の各実施形態では、前記流体管1の分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3の連結フランジ3Aとの接合面間に、流路側に向かって突出する係合部4aを備えた係止体4を設けたが、この係止体4を、前記分岐管部2の連結フランジ2Aと補修弁3を連結するための中間接続管の連結フランジとの接合面間に設けてもよい。
)上述の各実施形態では、両押圧部材23,24による拡径用弾性体25の膨出変形動作に先行して、両第2押圧部材30,31にて第2弾性体32をブッシュ保持状態に膨出変形させるように構成したが、前記拡径用弾性体25と第2弾性体32と同時に膨出変形させ、第2弾性体32が所定のブッシュ保持状態に膨出変形した後は拡径用弾性体25のみを膨出変形させるように構成してもよい。
)上述の各実施形態では、前記補助保持手段Cの第2弾性体32を膨出変形させて防錆ブッシュ8の内周面に接触又は圧接させたが、この第2弾性体32を膨出変形させて防錆ブッシュ8の内周面に近接させてもよい。
また、前記第2弾性体32の外径を第2弾性体32の内径よりも僅かに小に構成して、防錆ブッシュ8内への挿入時に第2弾性体32の外周面を非膨出状態で防錆ブッシュ8の内周面に近接させてもよい。
さらに、前記第2弾性体32の外径を第2弾性体32の内径と同径又はそれよりも少し大きく構成して、防錆ブッシュ8内への挿入時に第2弾性体32の外周面の少なくとも一部を防錆ブッシュ8の内周面に接触させるように構成してもよい。
A 防錆ブッシュ装着機
B 操作手段
C 補助保持手段
D 保持位置変更手段
G 先行拡径手段
S 作動空間
1 流体管(水道管)
8 防錆ブッシュ
11 内側操作軸
12 外側操作軸
15 操作機構(拡径操作ナット)
23 押圧部(押圧部材)
23a 押圧面
24 押圧部(押圧部材)
24a 押圧面
25 拡径用弾性体
30 第2押圧部(第2押圧部材)
30a 押圧面
31 第2押圧部(第2押圧部材)
31a 押圧面
32 第2弾性体
33 中間部材(連結部材)
35 第3押圧部
35a 押圧面
37 連結軸
54 環状空間

Claims (10)

  1. 流路の所定部位に挿設される防錆ブッシュに対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両押圧部と、該両押圧部を軸線方向に相対移動させる操作手段とを備え、前記両押圧部間には、前記操作手段による両押圧部の相対近接移動により防錆ブッシュの所定部位を拡径変形させる拡径用弾性体を設けてある防錆ブッシュ装着機であって、
    前記防錆ブッシュの内周面における拡径変形予定部位よりも軸線方向に偏倚した部位に当接又は近接して該防錆ブッシュを設定装着姿勢に保持する補助保持手段が設けられ
    前記操作手段には、筒状の外側操作軸とこれに摺動自在に内嵌される内側操作軸及び両操作軸を軸線方向に相対移動させる操作機構とが備えられ、前記外側操作軸の先端部には一方の押圧部が設けられ、前記内側操作軸の突出軸部における中間部位には、前記拡径用弾性体の装着領域を挟んで一方の押圧部に相対向する状態で他方の押圧部が摺動自在に設けられているとともに、前記補助保持手段には、防錆ブッシュに対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両第2押圧部と、当該両第2押圧部の相対近接移動に連れて防錆ブッシュの内径以上に膨出変形される第2弾性体とが備えられ、前記内側操作軸の押圧部には一方の第2押圧部が設けられ、前記内側操作軸の突出軸部における先端部側には他方の第2押圧部が設けられている防錆ブッシュ装着機。
  2. 流路の所定部位に挿設される防錆ブッシュに対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両押圧部と、該両押圧部を軸線方向に相対移動させる操作手段とを備え、前記両押圧部間には、前記操作手段による両押圧部の相対近接移動により防錆ブッシュの所定部位を拡径変形させる拡径用弾性体を設けてある防錆ブッシュ装着機であって、
    前記防錆ブッシュの内周面における拡径変形予定部位よりも先端側に偏倚した部位に弾性力で当接して該防錆ブッシュを設定装着姿勢に保持する補助保持手段が設けられ
    前記操作手段には、筒状の外側操作軸とこれに摺動自在に内嵌される内側操作軸及び両操作軸を軸線方向に相対移動させる操作機構とが備えられ、前記外側操作軸の先端部には一方の押圧部が設けられ、前記内側操作軸の突出軸部における中間部位には、前記拡径用弾性体の装着領域を挟んで一方の押圧部に相対向する状態で他方の押圧部が摺動自在に設けられているとともに、前記補助保持手段には、防錆ブッシュに対して軸線方向から抜き差し自在で、かつ、その軸線方向に相対移動可能な両第2押圧部と、当該両第2押圧部の相対近接移動に連れて防錆ブッシュの内径以上に膨出変形される第2弾性体とが備えられ、前記内側操作軸の押圧部には一方の第2押圧部が設けられ、前記内側操作軸の突出軸部における先端部側には他方の第2押圧部が設けられている防錆ブッシュ装着機。
  3. 前記補助保持手段による保持位置を防錆ブッシュの軸線方向で変更可能な保持位置変更手段が設けられている請求項1又は2記載の防錆ブッシュ装着機。
  4. 前記補助保持手段が、前記操作手段による両押圧部の相対離間移動操作に連動して前記防錆ブッシュの内周面から離間した保持解除状態に、かつ、前記両押圧部の相対近接移動操作に連動して前記防錆ブッシュの内周面に当接する保持状態に切り替え可能に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の防錆ブッシュ装着機。
  5. 前記補助保持手段が、前記保持状態以降における前記操作手段による両押圧部の相対近接移動操作に連動して前記防錆ブッシュにおける所定の拡径変形部位よりも先端側に偏倚した部位を拡径変形させる拡径変形状態に変更可能に構成されている請求項4記載の防錆ブッシュ装着機。
  6. 前記外側操作軸の押圧部と一方の第2押圧部との間に介在される中間部材の脱着操作をもって、前記補助保持手段による保持位置を防錆ブッシュの軸線方向で変更可能な保持位置変更手段が構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の防錆ブッシュ装着機。
  7. 前記外側操作軸の押圧部に当接、連結又は固着された一方の第2押圧部と内側操作軸の先端部側に設けられた他方の第2押圧部との間に、一方の第2押圧部又は他方の第2押圧部との間で第2弾性体を押圧可能な第3押圧部を備え、且つ、反転装着によって前記第3押圧部が一方の第2押圧部又は他方の第2押圧部と対面する連結軸を設け、この連結軸の反転装着により、前記補助保持手段による保持位置を防錆ブッシュの軸線方向で変更可能な保持位置変更手段が構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の防錆ブッシュ装着機。
  8. 前記操作手段による防錆ブッシュの所定部位の拡径変形をこれよりも先端側に偏倚した部位での拡径変形よりも先行させて拡径させる先行拡径手段が設けられている請求項5記載の防錆ブッシュ装着機。
  9. 前記両第2押圧部間には、第2弾性体を保持状態に径方向外方に膨出変形させるための作動空間が形成されている請求項記載の防錆ブッシュ装着機。
  10. 前記防錆ブッシュが外装される防錆ブッシュ装着機側のブッシュ装着領域の外周面と前記防錆ブッシュの内周面との環状空間に管内流路の流体を導入する導入流路が形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の防錆ブッシュ装着機。
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