JP3664719B2 - 枝管流路遮蔽装置 - Google Patents
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Description
前記第2操作軸に、前記抜止め手段の係止リンク対が縮径姿勢に伸展操作されたとき、係止リンク対の屈曲枢支部が径方向外方に突出位置する外側腰折れ姿勢に接当規制する弾性矯正体を備えた反転防止手段が設けられている点にある。
上記構成によれば、一対の押圧板間に介装した筒状の弾性環状体を、これら両押圧板による軸芯方向からの挟圧で拡径状態に弾性変形させる際、弾性環状体の軸芯方向両端部が小径に構成され、かつ、大径中央部の外周面及び内周面の各々が、その軸芯方向中央位置が最も外方に突出する部分球状面に形成されているため、圧縮時の操作抵抗を大幅に軽減することができる。
図1は流体輸送経路途中の枝管接続構造を示し、流体輸送用本管の一例である水道本管P1の途中に一体的に突出形成された分岐管部1の連結フランジ部1Aに、それの内径よりも小径の接続管部2Aを備えた連結蓋体2が、ボルト3・ナット4を介して密封状態で脱着自在に固定連結され、この連結蓋体2の接続管部2Aに形成された連結フランジ部2Bには、連結フランジ部5A,5Bを両端に備えた分岐管5と、連結フランジ部6A,6Bを両端に備えた仕切弁6が、夫々ボルト3・ナット4を介して密封状態で脱着自在に固定連結されていて、水道本管P1の分岐管部1と連結蓋体2と分岐管5と仕切弁6とをもって枝管P2が構成されているとともに、仕切弁6の下流側連結フランジ部6Bには、空気弁Bや消火栓等の機器或いは水道管等が密封状態で脱着自在に固定連結されている。
図1〜図11に示すように、枝管P2の端部開口を閉塞するように仕切弁6の下流側連結フランジ部6Bに対して密封状態で連結可能な連結フランジ部7Aを備えた有底筒状の蓋体7の底壁部7Bに、この底壁部7Bの中央部を密封状態で軸芯方向に摺動自在に貫通する筒状の第1操作軸8と、この第1操作軸8内を軸芯方向に摺動自在に貫通する第2操作軸9とが設けられ、この第1操作軸8及び第2操作軸9の内端側には、枝管P2内の流路、つまり、連結蓋体2の接続管部2A内の流路を遮蔽(遮断)するための閉塞手段Cと、この閉塞手段Cによる遮蔽箇所よりも上流側の大径管壁部、つまり、連結蓋体2の蓋板部2Cの流路開口周縁に対して係合可能な拡径姿勢に屈曲しながら張り出す係止リンク13,14対を備えた抜止め手段Dが設けられているとともに、閉塞手段C及び抜止め手段Dを外部から両操作軸8,9を介して操作する操作手段Eが設けられている。
図2、図11に示すように、第1操作軸8の内端部に、円環状の押圧面10A及び先端側に向かって同芯円で開口する中空部10Bを備えた第1押圧板10が外嵌固定され、第2操作軸9の内端側には、第1押圧板10の押圧面10Aと軸芯方向で相対向する円環状の押圧面11A及び第1押圧板10の中空部10Bに対して軸芯方向から摺動自在に内嵌する筒状部11Bを備えた第2押圧板11が、軸芯方向に摺動自在に外嵌されているとともに、第2操作軸9に対する第2押圧板11の上流側への最大移動位置を設定するストッパー用のナット15とロック用のナット16が、第2操作軸9の内端側に形成されたネジ軸部9aに螺合されている。
図2、図9に示すように、第2押圧板11の上流側端面の周方向三箇所に、下流側の係止リンク14の端部が揺動自在に枢支連結される板状の連結部20が固着されているとともに、第2操作軸9の内端側ネジ軸部9aに摺動自在に外嵌された取付け筒体21の外周面の周方向三箇所には、上流側の係止リンク13の端部が揺動自在に枢支連結される板状の連結部22が固着され、更に、第2操作軸9に対する取付け筒体21の上流側への最大移動位置を設定するストッパー用のナット23が、第2操作軸9の内端側ネジ軸部9aの先端側に螺合されている。
図3、図4に示すように、前記第1操作軸8は、第1押圧板10の取付け筒部10Dに対して軸芯方向から嵌合固定される取付け軸部8aを内端側に備えた長尺の操作本体筒軸8Aと、この操作本体筒軸8Aの外端側に嵌合固定される操作延長筒軸8Bとからなり、この操作延長筒軸8Bの内周面8bが正六角形の異径内周面に形成されている。
[1]図1に示すように、仕切弁6を閉じ操作して、空気弁Bを仕切弁6の連結フランジ部6Bから取り外すとともに、枝管流路遮蔽装置Aに装備された蓋体7の連結フランジ部7Aを取付ける。
このとき、抜止め手段Dは、連結蓋体2の接続管部2A内の流路よりも断面積の大きな分岐管部1内に位置している。
上述の第1実施形態では、操作ネジ部材30の人為的な締付け操作により、第2押圧板11に対して第1押圧板10を近接移動させるように構成したが、図13に示すように、一対の油圧ジャッキ40により、第2押圧板11に対して第1押圧板10を近接移動させるように構成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
図14は、抜止め手段Dの係止リンク13,14対が縮径姿勢に伸展操作されたとき、係止リンク13,14対の屈曲枢支部S2が径方向外方に突出位置する所定の外側腰折れ姿勢に当接規制する反転防止手段Fの改良を示し、金属製の取付け筒体21の下流側端部に、径方向内方に伸展揺動する三つの上流側係止リンク13の側辺に当接して、各上流側係止リンク13を最も線分Yに近接する設定限界の外側腰折れ姿勢で受止める矯正鍔部25を一体形成するとともに、この矯正鍔部25と第2連結部22との間には、縮径姿勢への伸展作動に連れて三つの上流側係止リンク13の側辺に当接する弾性変形可能なウレタンゴム製等の弾性矯正リング45を外装して構成してある。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
図15、図16は、前記弾性環状体12の別実施形態を示し、これは、第2押圧板11の筒状部11Bに密着状態で装着自在な円筒状に構成され、それの軸芯方向中央部12aが軸芯方向両端部12bよりも大径に構成されているとともに、その大径中央部12aの外周面12dは、それの軸芯方向中央位置が最も外方に突出する部分球状面に形成され、更に、弾性環状体12の大径中央部12aの内周面12eが、その軸芯方向中央位置が最も外方に突出する部分球状面に形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
図17、図18は、前記弾性環状体12の別実施形態を示し、これは、第2押圧板11の筒状部11Bに密着状態で装着自在な円筒状に構成され、それの軸芯方向中央部12aが軸芯方向両端部12bよりも大径に構成されているとともに、その大径中央部12aの外周面12dは、それの軸芯方向全域に亘って両押圧板10,11の環状押え部10C,11Cの外径と同一又は略同一の外径の円周面に形成され、更に、両小径端部12bの端面の外周側端面部分12cが、軸芯に直交する垂直平面に対して所定角度(当該実施形態では30度)で傾斜する環状傾斜面に形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
(1)上述の各実施形態では、前記反転防止手段Fを、第2操作軸9の内端側に設けられた弾性矯正筒体24と取付け筒体21の矯正鍔部25との組み合わせ、又は、弾性矯正リング45と取付け筒体21の矯正鍔部25との組み合わせから構成したが、何れかの一方だけをもって構成してもよい。
F 反転防止手段
P1 流体輸送用本管(水道本管)
P2 枝管
6 仕切弁
7 蓋体
8 第1操作軸
9 第2操作軸
10 第1押圧板
10C 環状押え部
11 第2押圧板
11C 環状押え部
12 弾性環状体
12a 大径中央部
12b 端部
12d 部分球状外周面
12e 部分球状内周面
13 上流側係止リンク
14 下流側係止リンク
20 第1連結部
21 取付け筒体
22 第2連結部
24 弾性矯正筒体
45 弾性矯正リング
Claims (4)
- 流体輸送用の本管に分岐接続され、かつ、仕切弁が介装された枝管の端部開口を閉塞するようにその仕切弁の下流側端部又はそれに接続する管部分の端部に装着可能な蓋体と、この蓋体を密封状態で軸芯方向に摺動自在に貫通する筒状の第1操作軸と、この第1操作軸内を軸芯方向に摺動自在に貫通する第2操作軸とを設け、この第1操作軸及び第2操作軸の内端側に取付けられた両押圧板間に、これらによる軸芯方向からの挟圧で枝管の内周面に密着する拡径状態に弾性変形してその内周面と両押圧板の外周部との間を遮蔽する弾性環状体を介装し、更に、第2操作軸の内端側と上流側に位置する押圧板との間に亘って、第1操作軸に対する第2操作軸の外端側への摺動に連動して、弾性環状体による遮蔽箇所よりも上流側の部位に対して係合可能な拡径姿勢に屈曲しながら張り出す係止リンク対を備えた抜止め手段が設けられている枝管流路遮蔽装置であって、
前記第2操作軸に、前記抜止め手段の係止リンク対が縮径姿勢に伸展されたとき、係止リンク対の屈曲枢支部が径方向外方に突出位置する外側腰折れ姿勢に接当規制する弾性矯正体を備えた反転防止手段が設けられている枝管流路遮蔽装置。 - 前記反転防止手段が、縮径姿勢に伸展操作される係止リンク対が所定の外側腰折れ姿勢に到達したとき、少なくとも一方の係止リンクに当接する筒状の弾性矯正体を第2操作軸の内端側に外装して構成されている請求項1記載の枝管流路遮蔽装置。
- 前記反転防止手段が、第2操作軸の内端側に外嵌され、かつ、一方の係止リンクの端部と枢支連結される連結部を備えた取付け筒体に、縮径姿勢に伸展操作される係止リンク対が所定の外側腰折れ姿勢に到達したとき、一方の係止リンクに当接するリング状の弾性矯正体を装着して構成されている請求項1又は請求項2記載の枝管流路遮蔽装置。
- 前記反転防止手段が、縮径姿勢に伸展操作される係止リンク対が所定の外側腰折れ姿勢に到達したときに最初に係止リンクに当接する弾性矯正体と、該弾性矯正体との当接後において設定限界の外側腰折れ姿勢に到達したときに係止リンクに当接する硬質規制部から構成されている請求項1記載の枝管流路遮蔽装置。
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