JP2008002512A - バルブ用締結部材及びそれを用いたバタフライバルブ - Google Patents

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昭宏 釈迦郡
Seiji Yamashita
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Abstract

【課題】配管ラインの末端部にバルブが接続されて配管ラインの末端部で流体を閉止することができ、末端部に設けられたバルブに対してさらに配管ラインを容易に接続することができ、また、配管接続に必要な部品の点数が少なくて済み、配管作業を容易に短時間で行うことができるバルブ用締結部材及びそれを用いたバタフライバルブを提供する。
【解決手段】バルブ用締結部材を、内部に貫通孔2を有し、その内周面に雌ねじ部3が形成されると共に、バルブのフランジ部7に穿孔されたボルト孔に挿通可能にされたロッド部4と、該ロッド部4の一端部に前記貫通孔2の径方向に突出して形成されたプレート部5とから構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、化学工場、上下水道、農業・水産などの配管ラインに好適に使用されるバルブ用締結部材及びそれを用いたバタフライバルブに関するものであり、さらに詳しくは、主として配管ラインの末端部にバルブが接続されて配管ラインの末端部で流体を閉止することができ、末端部に設けられたバルブに対してさらに配管ラインを容易に接続することができ、また、配管接続に必要な部品の点数が少なくて済み、配管作業を容易に短時間で行うことができるバルブ用締結部材及びそれを用いたバタフライバルブに関するものである。
配管ラインの末端部で使用されるバタフライバルブでは、通常のバタフライバルブのようにフランジ間に挟んで使用されるものと異なり、配管ラインの末端部に加わる流体圧に対してバルブ本体に直接応力が加わるため、通常のバタフライバルブを使用すると強度の不足によりバルブ本体が変形して流体漏れが発生したり破損する恐れがあるという問題が生じ、これに対応した配管ラインの末端部での使用を主目的としたバタフライバルブが種々提案されている。このようなバタフライバルブとして、従来ではバルブ本体が一体成形された金属製バタフライバルブがあり、そのフランジ部のボルト孔に直接雌ねじ部が設けられ、ボルトを雌ねじ部に締め付けることで配管ラインの末端部に接続される構成のものであった。また、他のバタフライバルブとして、バルブ本体が樹脂製のバタフライバルブがあり、フランジ部のボルト孔が雌ねじ部を形成した金属製のインサートと一体成形により設けられ、ボルトを該雌ねじ部に締め付けることで配管ラインの末端部に接続される構成のものであった。
しかしながら、前記従来の金属製バタフライバルブは、非常に重く配管作業時にはクレーン等の設備が必要となり、配管作業に時間がかかるという問題や、バルブ本体に直接雌ねじ部が設けられているため、一旦雌ねじ部に損傷が生じるとボルトの締め付けができなくなり、また、雌ねじ部はバルブ本体と一体であるので交換することも出来ず、バタフライバルブが使えなくなるという問題があった。
また、前記従来の樹脂製のバタフライバルブでも、金属製バタフライバルブに比べて軽量であるが、バルブ本体に金属製のインサートで雌ねじ部が設けられているため、一旦雌ねじ部に損傷が生じるとボルトの締め付けができなくなり、バルブが使えなくなるという問題は回避できなかった。また、配管ラインの末端部に接続された樹脂製のバタフライバルブでは、バタフライバルブが全閉状態で配管ラインの末端部に流体圧が加わると、流体が弁体を押圧する力に対してバタフライバルブはボルトを締め付けた部分のみで保持されているため、ボルトを締め付けた部分に応力が集中してしまい、特にバルブ本体がポリプロピレン(以下、PPと記す)やポリビニリデンフルオライド(以下、PVDFと記す)などのあまり強度の高くない樹脂製であると、バルブ本体が変形して流体漏れが発生したり破損する恐れがあるという問題があった。この変形や破損を回避するには低い流体圧で使用すると良いが、それでは利用の範囲が限られるという問題があった。
上記問題を解決したものとして、従来ではフランジ式管継ぎ手と板フランジとを備えたバタフライ弁があった(例えば、特許文献1参照)。その構成は、弁本体内で弁軸に支承されて回転する円板状の弁体を有するバタフライ弁と、バタフライ弁の一方の端面に配設された板フランジと、他方の端面に配設されたフランジ式管継ぎ手とからなり、バタフライ弁と板フランジとフランジ式管継ぎ手とはボルトとナットにより相互に固定され、板フランジには、連設すべき他のフランジ付き管継ぎ手を固定するための取付けボルトが螺着される複数個のねじ孔が形成されているものであり、その効果は、切断または開放された配管ラインのパイプ端にバタフライ弁を配管すると、連設工事が非常に簡単になり、元バルブを閉じる必要が無く、稼働中の設備を一時停止する必要も無くなるというものであった。
特開2000−28006号公報(第1−5頁、図3)
しかしながら、前記従来のフランジ式管継ぎ手と板フランジとを備えたバタフライ弁は、流体圧に対してバタフライ弁を板フランジで保持しているため、ボルトを締め付けた部分に応力が集中しないので、配管ラインの末端部に接続しても流体圧によって変形や破損を防止することができる反面、配管接続するためにはナットが多く必要となり、さらに板フランジやガスケットが必要となるため部品点数が多くなりコストが高くなることや、配管作業が面倒で時間がかかるという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたもので、その目的は配管ラインの末端部にバルブが接続されて配管ラインの末端部で流体を閉止することができ、末端部に設けられたバルブに対してさらに配管ラインを容易に接続することができ、また、配管接続に必要な部品の点数が少なくて済み、配管作業を容易に短時間で行うことができるバルブ用締結部材及びそれを用いたバタフライバルブを提供することである。
本発明の構成を、図を参照して説明すると、本発明に係るバルブ用締結部材は、内部に貫通孔2を有し、その内周面に雌ねじ部3が形成されると共に、バルブのフランジ部7に穿孔されたボルト孔に挿通可能にされたロッド部4と、該ロッド部4の一端部に前記貫通孔2の径方向に突出して形成されたプレート部5からなることを第1の特徴とする。
また、円弧状に形成されたプレート部5に、少なくとも複数のロッド部1が設けられ、かつ、該複数のロッド部1がバルブのフランジ部7に穿孔された複数のボルト孔に各々挿通できる位置に配置されてなることを第2の特徴とする。
また、本発明に係るバタフライバルブは、中空筒状のバルブ本体6の内周面に嵌着されるシートリング8と、該シートリング8の貫通孔を貫通してバルブ本体6に支持される弁軸9と、該弁軸9を弁軸孔に取り付けて支承される円板状の弁体10とを有し、前記弁軸9の回動とともに弁体10を回動させて開閉を行うバタフライバルブにおいて、前記バルブ本体6にボルト孔が穿孔されたフランジ部7が形成され、請求項1又は請求項2記載のバルブ用締結部材1のロッド部4がボルト孔に挿通され且つプレート部5がフランジ部7端面に当接した状態で設置されてなることを第3の特徴とする。
また、前記バルブ用締結部材1のプレート部5の、前記バルブ本体6のフランジ部7端面に当接する面の総面積が、前記バタフライバルブの弁体10の受圧面積に対して0.3倍〜2.0倍の範囲であることを第4の特徴とする。
また、前記バルブ本体6が、塩化ビニル樹脂(以下PVCと記す)、PP、PVDFのいずれか一つからなる樹脂製であり、前記バルブ用締結部材1が、バルブ本体6より剛性の高い樹脂製または金属製であることを第5の特徴とする。
さらに、前記弁体10が手動式、空動式及び電動式のいずれか1つの駆動によって回動されることを第6の特徴とする。
本発明のバルブ用締結部材1は、図1に示すように、プレート部5及びロッド部4が一個設けられた構成でも良く、図6に示すように円弧状に延長されたプレート部21にさらにロッド部を一体で設け、2個のロッド部20、22を設けた構成でも良い。すなわち、各バルブ用締結部材のプレート部を一体化することにより、ロッド部を複数設けた構成にしても良い。円弧状に延長されたプレート部21に対して設けられるロッド部の数は特に限定されないが、バルブのフランジ部7に装着し易く、また、バルブ用締結部材1の製造が比較的簡単であることから2個設けることが好適である。この場合は、プレート部5の円弧を円周の一部とする仮想円の中心角が45度になる位置に両ロッド部を配置するのが良い。また、プレート部5の形状もバルブのフランジ部7への装着に問題がなければ円弧の形や大きさは特に限定されず、半円形状や円環状にしても良い。なお、プレート部に対してロッド部が2個以上設けられている場合、ロッド部の位置はバルブのフランジ部7に穿孔されたボルト孔に相対する位置に配置される必要があることは言うまでも無い。
また、本発明のバルブ用締結部材1のプレート部5の、バルブ本体6のフランジ部7端面に当接する面の総面積は、バタフライバルブの弁体10の受圧面積に対して0.3倍〜2.0倍の範囲に設けることが望ましく、0.38倍〜1.6倍の範囲に設けることがより望ましい。流体が弁体10を押圧する力に対してバタフライバルブを保持するフランジ部7に発生する応力を分散させると共に、バルブ本体6を補強して、バタフライバルブの変形や破損を防止するために受圧面積に対して0.3倍以上である必要があり、受圧面積に対するプレート部5の総面積の比率は大きければ大きいほど良いが、比率が大きくなるとバタフライバルブも大きくなるため、バタフライバルブを必要以上大きくさせず、また、必要以上に重くさせないためには、2.0倍以下である必要がある。
本発明のバルブ用締結部材1が設置されるバルブは、特にバタフライバルブが好適である。バタフライバルブの構造は、バルブ用締結部材1が装着可能なフランジ部7を有していれば特に限定されない。
バルブ本体6の材質は、PVC、PP、PVDFのいずれか一つからなることが望ましい。これらは軽量で成形や二次加工し易く、配管材料の材質として広く用いられているため好適である。またバルブ用締結部材1の材質は、バルブ本体6の材質より剛性の高い材質である必要があり、銅、真鍮、鋳鉄、鋳鋼、炭素鋼、ステンレス、チタン、アルミニウムなどの金属が望ましく、特に成形や加工が容易であり、腐食に強いことからステンレスであることがより望ましい。また、強度上で問題がなければ樹脂であっても良い。
本発明の第二発明のバタフライバルブの駆動は、バルブ本体6から突出した弁軸9の一端部に直接ハンドル27(図5参照)を取り付けたり、ギアボックスを介してハンドルを取り付けて、手動式で行なわれることが主体であるが、空気圧による空動式、モーターなどによる電動式による駆動でも良く、特に限定されない。空動式の場合、図8に示すようにハンドルやギアボックスの代わりに、空動式駆動部25が取付台26を介して搭載され、バタフライバルブの弁軸の上部に伝導される。
本発明は以上のような構造をしており、以下の優れた効果が得られる。
(1)バルブ用締結部材に両側からボルトが螺合できる。
(2)各バルブ用締結部材のプレート部を一体化することにより、ロッド部を複数設けた構成の場合、ボルトの締め付け時にプレート部が共回りすることがなく、容易にボルトを締め付けることができる。
(3)ボルト締め付け時に、バルブ用締結部材のロッド部の雌ねじ部を損傷してしまい、ボルトの締め付けができなくなっても、バルブ用締結部材はバルブに取外し可能に装着されるため、交換ができる。
(4)バタフライバルブを配管ラインの末端部に接続することができるため、配管ラインの末端部で流体の流れを閉止することができる。
(5)配管ラインの末端部に接続されたバタフライバルブに対してさらに配管ラインの接続を行う場合、バタフライバルブのバルブ用締結部材にボルトを締め付けるのみで配管ラインを接続できるので、配管作業が容易に短時間で行うことができ、従って、元バルブを閉止して稼動中の設備を停止する必要が無い。
(6)バタフライバルブにバルブ用締結部材を装着するだけで、通常の配管ラインにおいてフランジに挟持されて使用されるバタフライバルブをそのまま配管ラインの末端部で使用することができる。
(7)部品点数が少なくて済むので、バタフライバルブの形成が容易となり、配管作業を容易且つ時間で行うことができる。
以下、本発明における第一、第二発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことは言うまでもない。図1は第一発明の第一の実施形態であるバルブ用締結部材を示す斜視図である。図2は図1の縦断面図である。図3は図1のバルブ用締結部材を設置した第二発明のバタフライバルブの第一の実施形態を示す斜視図である。図4は図3のバタフライバルブを配管ラインの末端部に接続した状態を示す正面図である。図5は図4の状態から配管ラインをさらに接続した状態を示す正面図である。図6は第一発明の第二の実施形態であるバルブ用締結部材を示す斜視図である。図7は図6のバルブ用締結部材を設置した第二発明のバタフライバルブの第二の実施形態を示す斜視図である。図8は第二発明のバタフライバルブの第三の実施形態を示す空動式の駆動タイプの正面図である。
図1、図2において、1はSUS304製のバルブ用締結部材である。バルブ用締結部材1は、内部に貫通孔2が設けられ、貫通孔2の内周面に雌ねじ部3が形成されたロッド部4と、ロッド部4の一端部に径方向に突出して形成された厚さ10mmの矩形状のプレート部5からなる。本実施形態では、プレート部5は軸線を中心とせず、ロッド部4の片側に偏在突出して設けられている。
次に図3に基づいて、第一の実施形態のバルブ用締結部材が設置された第二発明のバタフライバルブの第一実施形態の構成について説明する。
6は中空筒状のPP製のバルブ本体であり、上部には外周に突出した略円盤状のトップフランジ11が設けられており、バルブ本体6の内周面には後記シートリング8が嵌着されている。バルブ本体6の外周側にはフランジ部7が形成されており、フランジ部7には円周線に沿って等間隔に8個のボルト孔(図示せず)が穿孔されている。このボルト孔にバルブ用締結部材1のロッド部4を各々のボルト孔に挿通させ、且つプレート部5をフランジ部7端面に当接させた状態で各々設置されている。このときのプレート部5の、フランジ部7端面に当接する面の総面積は、後記弁体10の受圧面積に対して0.38倍に設定されている。なお、バルブ用締結部材1は、配管ラインの流れ方向に対してプレート部5がフランジ部7の下流側の端面に当接するように配置されている。
8はEPDM製のシートリングであり、中空筒状の本体部とその両側面のシール面12が一体的に形成されている。本体部の外周の中央部には断面矩形状の環状突起が設けられバルブ本体6の内周面に設けられた嵌合用溝と嵌合され(図示せず)、シートリング8が移動しないようになっている。また、本体部の後記弁軸9の軸線方向の上下には弁軸9が貫通するための貫通孔(図示せず)を有している。
9はSUS403製の弁軸であり、バルブ本体6に支持されている。弁軸9の上端部は、バルブ本体6の上部に設けられたトップフランジ11中央から突出して配置されている。また弁軸9中央部は、バルブ本体6及びシートリング8に回動可能の状態で密着貫通されている。
10はバルブ本体6の内部中央に配置された円形状のPP製の弁体であり、弁体10中央には貫通した弁軸孔が設けられ、弁軸9を弁軸孔に回動不能に貫通させ、弁軸9に支承されている。
次に、上記バタフライバルブの作用について説明する。
まず、バタフライバルブの開閉作動について説明する。バタフライバルブが全開の状態から弁軸9を回動させると、それに伴い弁体10も回動し、弁体10の外周縁がシートリング8の内周に圧接され、全閉状態になり(図3の状態)、シートリング8の内周と弁体10の外周縁により弁座がシールされる。バタフライバルブが全閉の状態から弁軸9を逆方向に回動させると、それに伴い弁体10も回動し、弁体10の外周縁がシートリング8の内周から離間され、全開状態になる。
次に、図3のバタフライバルブを配管ラインの末端部に設置した時の作用について図4に基づいて説明する。
配管ラインの末端部にはフランジ13が設けられ、フランジ13の端面とバタフライバルブのバルブ用締結部材1のプレート部5がない側(流れ方向に対する上流側)のシートリング8のシール面12とを当接させ、ボルト14をフランジ13のボルト孔に通してバルブ用締結部材1のロッド部4の雌ねじ部3に締め付けることにより、配管ラインの末端部にバタフライバルブが接続される。このとき、バタフライバルブを配管ラインの末端部に接続する作業は、シートリング8のシール面12とフランジ13の端面でシールされることからガスケットなどを間に挟む作業が不要であり、容易で短時間に行うことができる。
ここで、バタフライバルブを全閉状態することにより、配管ラインの元のバルブを閉止することなく配管ラインの末端部分で流体を閉止することができる。このとき、バタフライバルブが全閉状態で配管ラインの末端部に流体圧が加わると、流体圧が弁体10を押圧する力に対してバタフライバルブを保持するフランジ部7に応力が発生するが、プレート部5がフランジ部7と面接触で当接した状態で設置されているため、バタフライバルブはプレート部5とフランジ部7との当接面で保持され、フランジ部7に発生した応力はプレート部5とフランジ部7との当接面に加わる。プレート部5は一定の総面積(弁体10の受圧面積の0.3倍〜2.0倍)になるように形成されているので、発生した応力は特定個所に集中することなくプレート部5の当接面全体に分散される。応力が分散されることでフランジ部7を有するバルブ本体6の変形や破損は防止される。また、プレート部5によってフランジ部7は補強されるので、流体圧が高くなってもバルブ本体6の変形や破損が防止される。
次に、バタフライバルブを配管ラインの末端部に設置した後、さらに配管ラインを接続する時の作用について、図5に基づいて説明する。
管が接続されたフランジ15の端面とバタフライバルブのプレート部5がある側(流れ方向に対する下流側)のシール面12とを当接させ、ボルト16をフランジ15のボルト孔に通してバルブ用締結部材1のロッド部4の雌ねじ部3に締め付けることにより、配管ラインの末端部のバタフライバルブに管が接続されたフランジ15が接続される。このときの配管作業は、バルブ用締結部材1がバタフライバルブと配管ラインの末端部のフランジ13とボルト接続されるナットの役割と、バタフライバルブと管が接続されたフランジ15とボルト接続されるナットの役割の両方を果たすため、バタフライバルブを接続するための新たなナットが不要であり、またガスケットや他の部材も不要であり、ボルトを締め付けるのみで容易に短時間で配管接続を行うことができる。また、配管作業中は配管ラインの末端部のバタフライバルブで流体を閉止したまま作業を行うことができるため、元バルブを閉止して稼動中の設備を停止することなく短時間で配管作業を行うことができる。
また、バルブ用締結部材1は、バタフライバルブに対してロッド部4をボルト孔(図示せず)に挿入して設置される構成であるため容易に着脱が可能であり、仮にバルブ用締結部材1の雌ねじ部3が損傷したとしても、交換が容易である。また、通常の配管ラインにおいてフランジに挟持されて使用されるバタフライバルブにバルブ用締結部材1を設置するだけで、そのまま配管ラインの末端部で使用可能なバルブとして用いることができる。
次に、第一発明のバルブ用締結部材の第二の実施形態について図6に基づいて説明する。
17はSUS304製のバルブ用締結部材である。バルブ用締結部材17は、内部に貫通孔18が設けられ、貫通孔18の内周面に雌ねじ部19が形成されたロッド部20と、ロッド部20の一端部に径方向に突出して形成され円弧状に延長されたプレート部21と、延長されたプレート部21にさらに設けられたロッド部22からなり、この2個のロッド部20、22が後記バタフライバルブのフランジ部24に穿孔されたボルト孔に相対する位置に配置できるように形成されている。すなわち、前記中心角が45度になるように配置されている。
次に図3に基づいて、第二の実施形態のバルブ用締結部材が設置された第二発明のバタフライバルブの第二の実施形態の構成について説明する。
23は中空筒状のPP製のバルブ本体である、バルブ本体23の外周側にはフランジ部24が形成されており、フランジ部24には円周線に沿って等間隔に8個のボルト孔(図示せず)が穿孔されている。このボルト孔の上下左右で各々隣合う2個に対して、バルブ用締結部材17のロッド部20、22を各々ボルト孔に挿通し、且つプレート部21をフランジ部24端面に当接することで各々設置されている。このときのプレート部21の、フランジ部24端面に当接する面の総面積は、弁体の受圧面積に対して0.7倍で形成されている。本実施形態のバタフライバルブの他の構成は、第一の実施形態のバタフライバルブの構成と同様なので説明を省略する。
同様に、本実施形態のバタフライバルブの作用は、第一の実施形態のバタフライバルブの作用と同様であるので説明を省略する。第二の実施形態のバルブ用締結部材17をバタフライバルブに用いた場合、プレート部21のフランジ部24に当接する総面積を大きく設けることができるため、配管ラインの末端部にバタフライバルブを接続し、バタフライバルブが全閉状態で配管ラインの末端部に流体圧が加わると、バタフライバルブがプレート部21とフランジ部24との当接面で保持され、発生した応力はプレート部21とフランジ部24との当接面に加わるが、プレート部21は総面積が大きく設けられているので、発生した応力は特定個所に集中することなくプレート部21の当接面全体に分散され、フランジ部24の変形や破損は防止される。また、プレート部21によってフランジ部24の広い範囲が補強されるので、流体圧が高くなってもフランジ部24はもとよりバタフライバルブの変形や破損が防止される。また、2個のロッド部20、22が1個のプレート部21と一体的に形成されているので部品数が少なくなり、バタフライバルブへの設置が容易となると共に、ロッド部20、22がフランジ部24の2箇所のボルト孔に挿通されるのでボルトの締め付け時にプレート部が共回りすることがなく、容易にボルトを締め付けることができる。
プレート部21の総面積と弁体の受圧面積に関する実験結果を簡単に説明する。有限要素法解析(構造解析ソフト:Pro/Mechanica、PTCジャパン株式会社)により、口径350mmの全閉状態のバタフライバルブのフランジ部24端面に対して、プレート部21が当接する面を拘束し、弁体の流体圧を受ける側の表面に0.75MPaの荷重を加えた条件において、プレート部21の総面積を変化させたときの最大応力について解析を行った結果、プレート部21の総面積S1と弁体の受圧面積S2の面積比S1/S2に対する最大応力の関係は、面積比が0近傍から0.3になるまでは面積比の増加に伴い最大応力は高い値から急速に低下し、面積比が0.3付近では最大応力の低下は少なくなり、面積比が0.3を超えると面積比の増加に対して最大応力は緩やかに減少し、面積比が2.0を超えると最大応力はほぼ一定値となる。また、通常のバタフライバルブのフランジ部24に当接するプレート部21の実施可能な総面積は、面積比S1/S2が2.0程度までであり、これより面積比を大きくしようとするとフランジ部を大きく設ける必要がある。以上のことから、プレート部21の当接面の総面積は弁体の受圧面積の0.3倍〜2.0倍になるように形成すると良いという結果が得られた。
第一発明の第一の実施形態であるバルブ用締結部材を示す斜視図である。 図1の縦断面図である。 図1のバルブ用締結部材を設置した第二発明のバタフライバルブの第一実施形態を示す斜視図である。 図3のバタフライバルブを配管ラインの末端部に接続した状態を示す正面図である。 図4の状態から配管ラインをさらに接続した状態を示す正面図である。 第一発明の第二の実施形態であるバルブ用締結部材を示す斜視図である。 図6のバルブ用締結部材を設置した第二発明のバタフライバルブの第二実施形態を示す斜視図である。 第二発明のバタフライバルブの第三の実施形態である空動式の駆動タイプの正面図である。
符号の説明
1…バルブ用締結部材
2…貫通孔
3…雌ねじ部
4…ロッド部
5…プレート部
6…バルブ本体
7…フランジ部
8…シートリング
9…弁軸
10…弁体
11…トップフランジ
12…シール面
13…フランジ
14…ボルト
15…フランジ
16…ボルト
17…バルブ用締結部材
18…貫通孔
19…雌ねじ部
20…ロッド部
21…プレート部
22…ロッド部
23…バルブ本体
24…フランジ
25…空動式駆動部
26…取付台
27…ハンドル

Claims (6)

  1. 内部に貫通孔を有し、その内周面に雌ねじ部が形成されると共に、バルブのフランジ部に穿孔されたボルト孔に挿通可能にされたロッド部と、該ロッド部の一端部に前記貫通孔の径方向に突出して形成されたプレート部からなることを特徴とするバルブ用締結部材。
  2. 円弧状に形成されたプレート部に、少なくとも複数のロッド部が設けられ、かつ、該複数のロッド部がバルブのフランジ部に穿孔された複数のボルト孔に各々挿通できる位置に配置されてなることを特徴とする請求項1記載のバルブ用締結部材。
  3. 中空筒状のバルブ本体の内周面に嵌着されるシートリングと、該シートリングの貫通孔を貫通してバルブ本体に支持される弁軸と、該弁軸を弁軸孔に取り付けて支承される円板状の弁体とを有し、前記弁軸の回動とともに弁体を回動させて開閉を行うバタフライバルブにおいて、前記バルブ本体にボルト孔が穿孔されたフランジ部が形成され、請求項1又は請求項2記載のバルブ用締結部材のロッド部がボルト孔に挿通され且つプレート部がフランジ部端面に当接した状態で設置されてなることを特徴とするバタフライバルブ。
  4. バルブ用締結部材のプレート部の、バルブ本体のフランジ部端面に当接する面の総面積が、バタフライバルブの弁体の受圧面積に対して0.3倍〜2.0倍の範囲であることを特徴とする請求項3記載のバタフライバルブ。
  5. 前記バルブ本体が、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリビニリデンフルオライドのいずれか一つからなる樹脂製であり、前記バルブ用締結部材が、該バルブ本体より剛性の高い樹脂製または金属製であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のバタフライバルブ。
  6. 前記弁体が手動式、空動式及び電動式のいずれか1つの駆動によって回動されることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のバタフライバルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009250308A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Yazaki Corp ガス遮断弁
JP2012026483A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd 配管接続構造
WO2019208910A1 (ko) * 2018-04-25 2019-10-31 Lee Sang Seon 버터플라이 밸브 및 이를 제조하는 방법
US11199266B2 (en) 2018-04-25 2021-12-14 Sang Seon Lee Butterfly valve and method of manufacturing the same

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