JP4512921B2 - ボールバルブ - Google Patents

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Description

本発明は、化学工場、上下水道、農・水産業、半導体製造分野、食品分野などの各種産業の配管ラインに使用されるボールバルブに関するものであり、さらに詳しくは、キャップナットを外すときにキャップナットの回転に伴うボール押さえの共回りを抑えつつ、鍔付き短管を取り外すことができ、配管時におけるボール弁体が飛び出るのを防止するボールバルブに関するものである。
従来、図8に示すようなボールバルブがあった(例えば、特許文献1参照。)。このボールバルブは、バルブ本体101内に流路を開閉可能とするボール102が配置され、このボール102に流路両側よりボールシート103が当接されており、このボールシート103が、バルブ本体101の内周面に設けられた雌ねじ104に、その外周面に設けられた雄ねじ105が設けられたボール押さえ106が螺合されることにより、ボール102に向けて押圧されている。また、バルブ本体101の端部外周の雄ねじ107にユニオンナット108が螺合され、このユニオンナット108で接続スリーブ109のフランジ部110をボール押さえ106の端面に設置されたOリング111を介してボール押さえ106に向けて押圧するように固定されている。このようなボールバルブにおいて、バルブ本体101の下流側の端部内径が上流側の端部内径よりも小径とされ、一方、バルブ本体101の下流側の端部内周面に螺合されたボール押さえ106の外径が上流側の端部内周面に螺合されたボール押さえ106の外径よりも小径とされているものであった。その効果は、バルブ本体101の下流側の端部厚みが上流側の端部厚みよりも厚くされているので、バルブ本体101の下流側端部の機械的強度が向上するものであった。
特開2001−254850号公報
しかしながら、前記従来のボールバルブは、通常バルブ本体101の内周面に設けられた雌ねじ104と、バルブ本体101の端部外周に設けられた雄ねじ107の各々のねじは同一方向であり、且つピッチは同一に設けられている。配管されている該ボールバルブが閉止状態の時は、バルブ本体101内のボール102の上流側は流体圧力がかかった状態にある。このとき特にOリング111に潤滑油が十分塗布されていない場合や潤滑油が塗布されていないオイルフリー対応のバルブにおいて接続スリーブ109に接続されたパイプの修理や交換を行う場合、下流側のユニオンナット108を外して下流側の接続スリーブ109を取り外すが、ユニオンナット108を外す方向へ回転させると、ユニオンナット108の回転に伴い接続スリーブ109も回転してしまうことがあった。接続スリーブ109の回転に伴いOリング111との摩擦抵抗によりボール押さえ106も共回りしてしまい、ユニオンナット108を外したときに同時にボール押さえ106まで外れてしまう時があった。この時、バルブ本体101内のボール102の上流側にかかった流体圧力によりボール102が押されて飛び出るとともに流体が流れ出るという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、ユニオンナット108を外すときにボール押さえ106の共回りを抑え、接続スリーブ109を取り外すことができ、ボール102が飛び出るのを防止するボールバルブを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の構成を図1に基づいて説明すると、バルブ本体1内に流路を開閉させるボール弁体2が回動可能に配置され、シート13がボール押さえ3によりボール弁体2に押圧されるように設けられ、キャップナット5を鍔付き短管4の鍔部16と係合させ、バルブ本体1の端部に螺合させることにより、鍔付き短管4がボール押さえ3の外側端に当接配置されたボールバルブにおいて、バルブ本体1の少なくとも一方の端部内周にボール押さえ3が螺合される雌ねじ部8が設けられ、バルブ本体1の該端部外周に鍔付き短管4を保持するキャップナット5が螺合される雄ねじ部7が設けられており、前記雌ねじ部8と該雄ねじ部7とが、互いに異なるピッチで設けられ、前記雌ねじ部8のピッチは、前記雄ねじ部7のピッチの6分の1から6分の5であることを第1の特徴とする。
また、前記雌ねじ部8および/または前記雄ねじ部7が台形ねじであることを第の特徴とする。
また、前記雌ねじ部8と前記雄ねじ部7とが、それぞれ同一方向のねじであることを第の特徴とする。
また、前記雌ねじ部8と前記雄ねじ部7とが、それぞれ逆方向のねじであることを第の特徴とする。
さらに、前記ボール弁体が手動式、空動式、電動式の駆動によって回動されることを第の特徴とする。
本発明において、ピッチとは、ねじの軸線を含む断面において、互いに隣り合うねじ山の相対応する2点を軸線に平行に測った距離のことである。
本発明における雌ねじ部8のピッチは、雄ねじ部7のピッチの6分の1〜6分の5の範囲にあることが好ましく、6分の1.5(4分の1)〜6分の4.5(4分の3)の範囲であることがより好ましい。ピッチを小さくすることによるねじ山のつぶれや、特に樹脂製の場合にはねじ山が形成されにくくなったり、ボール押さえ3のバルブ本体1への螺着強度の低下を生じさせないために雌ねじ部8のピッチは雄ねじ部7のピッチの6分の1以上にする必要があり、キャップナット5を外す方向に回転させるときにキャップナット5と鍔付き短管4とボール押さえ3の間に効率よく間隙19を作り、ボール押さえ3の共回りを確実に防止させるために雌ねじ部8のピッチは雄ねじ部7のピッチの6分の5以下である必要がある。
また、本発明の雌ねじ部8と雄ねじ部7のねじ形状は特に限定されるものではないが、台形ねじであればボール押さえ3の締め具合を調整することが容易なため好適である。
また、本発明の雌ねじ部8と雄ねじ部7とは、それぞれ同一方向のねじであっても良く、それぞれ逆方向のねじであっても良い。同一方向のねじであれば、ねじの方向を混乱することがなく締め具合を調整するときの誤操作を防止できるため好適である。逆方向のねじであれば、キャップナット5を外す方向に回転させたときにキャップナット5の回転に伴い鍔付き短管4が共回りしてもボール押さえ3は逆方向のねじであるため締め付ける方向へ回転しようとし、ボール押さえ3が共回りして外れることはないため好適である。
また、本発明のボール押さえ3は、バルブ本体1の端部の一方にのみ設けても良く、図7に示すような両端部に設けても良い。
さらに、本発明は三方向、多方向のボールバルブにおいても同様である。
本実施形態のボールバルブの駆動は手動式であるが、空気圧による空動式(図5参照)、モーターなどによる電動式(図6参照)による駆動でも良く、特に限定されない。空動式、電動式の場合、ボールバルブのハンドル9の代わりに、各々空動式駆動部20、電動式駆動部22が取付台21、23を介して搭載され、ステム10の上部に伝導される。
本発明において、バルブ本体1と、ボール押さえ3やキャップナット5の接続はねじによる螺着であるが、ねじであれば、各部品の成形や加工が容易であり、寸法精度の良い部品を得ることができると共に、ねじの締め付けを調節することにより、ボール押さえ3がシート13をボール弁体2に向けて押圧する力を調節することができるため好適である。
本実施形態のボールバルブのバルブ本体1、ボール弁体2、ボール押さえ3、鍔付き短管4、キャップナット5の材質は塩化ビニル樹脂(以下、PVCと記す)であるが、ボールバルブとして要求される強度を満たしていれば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリフェニレンサルファイドなどの樹脂、または銅、鋳鉄、鋳鋼などの金属など、特に限定されるものではない。
本発明は以上のような構造をしており、以下の優れた効果が得られる。
(1)バルブ本体に設けられた、ボール押さえが螺合される雌ねじ部のピッチと、キャップナットが螺合される雄ねじ部のピッチが、互いに異なるピッチで設けられていることにより、配管されているボールバルブの閉止時、すなわち上流側に流体圧力がかかった状態でキャップナットを外して鍔付き短管を取り外しても、キャップナットの回転に対してボール押さえの共回りを抑えることができるため、ボール押さえが外れることなくボール弁体が飛び出ることがなく、流体も流れ出ることがない。
(2)バルブ押さえが螺合される雌ねじ部のピッチが、キャップナットが螺合される雄ねじ部のピッチの6分の1から6分の5であれば、キャップナットを外すときに、キャップナットと鍔付き短管とボール押さえの間に効率よく間隙を作ることができ、ボール押さえの共回りを確実に抑えることができ、ボール弁体が飛び出ることがなく、流体も流れ出ることがない。
(3)ボール弁体の飛び出しを抑えることにより、二次的被害を防止できる。
以下、本発明の実施の形態について図面に示す実施形態を参照して説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことは言うまでもない。図1は本発明のボールバルブの全閉時の縦断面図である。図2は本発明のボールバルブの全開時の縦断面図である。図3は図1のねじ部の要部拡大縦断面図である。図4は図1のキャップナットを外す途中を示すねじ部の要部拡大縦断面図である。
以下、図1および図3に基づいて本発明のボールバルブについて説明する。
1は口径25mmのPVC製のバルブ本体である。バルブ本体1は略中空円筒状で、内部に弁室6が設けられており、流路軸線と交わる方向にステム10が嵌挿される貫通孔が弁室6に連通するように設けられている。また、バルブ本体1の両端部外周には、ピッチ3mmの台形ねじで形成される雄ねじ部7が設けられ、バルブ本体1の一方の端部内周には、ピッチ2mmの台形ねじで形成される雌ねじ部8が設けられている。
2はPVC製のボール弁体である。ボール弁体2はバルブ本体1の弁室6内に配置され、ハンドル9が上部に嵌着されたステム10に嵌合されている。特に配管されているボールバルブの全閉時、すなわち上流側に流体圧力がかかっている時には、わずかに下流側に移動可能の状態で嵌合されている。
3はPVC製のボール押さえである。ボール押さえ3は円筒状であり、外周にOリング11と、外周端部には前記バルブ本体1の雌ねじ部8と螺着される雄ねじ部12が設けられており、ボール押さえ3がバルブ本体1に螺着することで、弁室6内でボール弁体2が流路両側からシート13により押圧保持される。また、ボール押さえ3の雄ねじ部12が設けられた側の端面にはOリング14が配置されている。
4はPVC製の鍔付き短管である。鍔付き短管4は短管部15の一端に鍔部16が設けられている。
5はPVC製のキャップナットである。キャップナット5は円筒状であり、一方の端部内周に前記バルブ本体1の雄ねじ部7に螺着される雌ねじ部17が設けられており、もう一方の端部には内周側へ突出する環状突条部18が設けられている。キャップナット5は、前記鍔付き短管4の短管部15を環状突条部18内に挿入させ、鍔付き短管4の鍔部16をOリング14を介してバルブ本体1およびボール押さえ3の外端面と環状突条部18内側端面とで挟持した状態でバルブ本体1に螺着されている。
次に、本発明のボールバルブを開閉させた時の作動について説明すると。図1の閉状態からハンドル9を90度回転することにより、ハンドル9に嵌着しているステム10が回動し、ステム10の回動に合わせてステム10に嵌合されているボール弁体2が90度回動してボールバルブが開状態(図2の状態)になる。
次に、本発明のボールバルブがOリングに潤滑剤が塗布されていない場合、すなわちオイルフリー対応のバルブが配管されている状態において、下流側の鍔付き短管4に接続されたパイプ(図示せず)の修理または交換するときに、キャップナット5を外して鍔付き短管を取り外す作用を図1乃至図4に基づいて説明する。このとき、流体の流れ方向は図の矢印方向である。
ボールバルブが閉状態、すなわち上流側(図1では左側)のバルブ本体1内に流体圧力がかかった状態で下流側(図1では右側)のキャップナット5を外す方向へ回転させると、キャップナット5の回転に伴い環状突条部18内側端面と鍔部16外側端面との摩擦により鍔付き短管4も回転する。Oリング14には潤滑剤が塗布されていないので摩擦抵抗は大きくなるため、鍔付き短管4の回転に伴いOリング14を介して押圧されているボール押さえ3も共回りしようとする。
キャップナット5を外す方向へ一回転させたとき、雄ねじ部7はピッチ3mm、雌ねじ部8はピッチ2mmと互いに異なるピッチで設けられている。そのためキャップナット5はバルブ本体1端面から軸線方向に3mm移動離間される、この時点ですでにボール押さえ3に対する影響、すなわち共回りは起こらないが、仮にボール押さえ3が一回転したとしてもバルブ本体1から軸線方向に2mm離間方向に移動する。従って、キャップナット5の移動距離3mmに対してボール押さえ3は2mm以下しか移動せず、キャップナット5と鍔付き短管4とボール押さえ3の間に1mm以上の間隙19ができる(図4参照)。そのため、ボール押さえ3と鍔付き短管4は離れてしまい、それ以上キャップナット5を外す方向へ回転したとしてもボール押さえ3はそれ以上共回りすることなく、バルブ本体1から外れることはない。実際は、ボール押さえ3と鍔付き短管4は多少空回りするため、キャップナット5が一回転したときにボール押さえ3が共回りによって一回転までは回転せずにボール押さえ3も外れることはない。
以上のことから、下流側の鍔付き短管4に接続されたパイプ(図示せず)の修理または交換するときなど、キャップナット5を外して鍔付き短管4を取り外す時に、キャップナット5の回転に対してボール押さえ3の共回りが確実に抑えられ、ボール押さえ3がバルブ本体1から外れることはない。よって、ボール弁体2が飛び出ることが完全に防止され、流体も流れ出ることもない。また、流体が流れ出ることによる二次的被害を防止できる。
次に、本発明のボールバルブにおいて、各口径ごとにピッチの条件を変えてキャップナットを外したときのボール押さえの共回りの状態を確認するための試験を行なった。
(1)ボール押さえ共回り試験その1
本実施形態のボールバルブにおいて、まずキャップナット5と鍔付き短管4をPVC用接着剤で接着して両方の部材が一緒に回るような状態にして、ボール押さえ3の共回りを発生し易くするために、サンドペーパーで鍔付き短管4の端面とボール押さえ3の端面との接触面の表面を荒くして摩擦抵抗を大きくした状態にして、ボールバルブを組み立てる。このときOリング14には潤滑剤は塗布されていない。次にボールバルブが閉状態にして、上流側(図1では左側)のバルブ本体1内に1MPaの流体圧力がかかった状態で下流側(図1では右側)のキャップナット5を外す方向へ回転させる。このとき実験例、比較例各々についてボール押さえ3の外れや流体の漏れの有無を目視により下記のように評価した。
○:ボール押さえの外れなし、流体の漏れなし
×:ボール押さえの外れあり、流体の漏れあり
[実験例1、2]
ボールバルブの口径15mm、バルブ本体1の端部外周の雄ねじ部7のピッチを2mmの台形ねじで形成し、バルブ本体1の端部内周の雌ねじ部8のピッチを1.5mm、1.75mmの台形ねじでそれぞれ形成し、試験を行なった。試験結果を表1に示す。
[実験例3、4]
同様に、口径20mm、雄ねじ部7のピッチを2mm、雌ねじ部8のピッチを1.5mm、1.75mmでそれぞれ形成し、試験を行なった。試験結果を表1に示す。
[実験例5、6]
口径25mm、雄ねじ部7のピッチを3mm、雌ねじ部8のピッチを2mm、2.5mmでそれぞれ形成し、試験を行なった。試験結果を表1に示す。
[実験例7、8]
口径50mm、雄ねじ部7のピッチを3mm、雌ねじ部8のピッチを2mm、2.5mmでそれぞれ形成し、試験を行なった。試験結果を表1に示す。
[比較例1、2]
口径15mm、20mm、それぞれの雄ねじ部7と雌ねじ部8のピッチを同じ2mmで形成し、試験を行なった。試験結果を表1に示す。
[比較例3、4]
口径25mm、50mm、それぞれの雄ねじ部7と雌ねじ部8のピッチを同じ3mmで形成し、試験を行なった。試験結果を表1に示す。
Figure 0004512921
表1より、雄ねじ部7と雌ねじ部8のピッチが同じ場合、キャップナット5を外すとボール押さえ3が共回りして外れてしまい、流体が漏れてしまうのに対し、雄ねじ部7と雌ねじ部8とが互いに異なるピッチで設けられた場合、ボール押さえ3の共回りが抑えられていることがわかる。また、雌ねじ部8のピッチは、雄ねじ部7のピッチの6分の5以下の範囲内であれば、ボール押さえ3の共回りを抑える効果が効率よく得られることがわかる。
次に、キャップナット5の回転によってボール押さえ3に確実に共回りが発生するように、ボール押さえ共回り試験において、鍔付き短管4とボール押さえ3を接着し、同様に試験を行なった。
(2)ボール押さえ共回り試験その2
本実施形態のボールバルブにおいて、まずキャップナット5と鍔付き短管4をPVC用接着剤で接着して両方の部材が一緒に回るような状態にして、鍔付き短管4の端面とボール押さえ3の端面との接触面をPVC用接着剤で接着してボール押さえ3が確実に共回りする状態にして、ボールバルブを組み立てる。このときOリング14には潤滑剤は塗布されていない。次にボールバルブが閉状態にして、上流側(図1では左側)のバルブ本体1内に1MPaの流体圧力がかかった状態で下流側(図1では右側)のキャップナット5を外す方向へ回転させる。このとき実験例、比較例各々についてボール押さえ3の外れや流体の漏れの有無を目視により下記のように評価した。
○:ボール押さえの外れなし、流体の漏れなし
×:ボール押さえの外れあり、流体の漏れあり
[実験例9、10]
口径15mm、20mm、それぞれの雄ねじ部7のピッチを2mm、雌ねじ部8のピッチを1.5mmで形成し、鍔付き短管4とボール押さえ3をPVC用接着剤で接着して試験を行なった。試験結果を表2に示す。
[実験例11、12]
口径25mm、50mm、それぞれの雄ねじ部7のピッチを3mm、雌ねじ部8のピッチを2mmで形成し、鍔付き短管4とボール押さえ3をPVC用接着剤で接着して試験を行なった。試験結果を表2に示す。
[比較例5、6]
口径15mm、20mm、それぞれの雄ねじ部7と雌ねじ部8のピッチを同じ2mmで形成し、鍔付き短管4とボール押さえ3をPVC用接着剤で接着して試験を行なった。試験結果を表2に示す。
[比較例7、8]
口径25mm、50mm、それぞれの雄ねじ部7と雌ねじ部8のピッチを同じ3mmで形成し、鍔付き短管4とボール押さえ3をPVC用接着剤で接着して試験を行なった。試験結果を表2に示す。
Figure 0004512921
表2より、鍔付き短管4とボール押さえ3を接着してボール押さえ3が強制的に共回りする状態においても、キャップナット5とボール押さえ3を外すときのそれぞれの移動量が異なるため、鍔付き短管4とボール押さえ3の接着部分がはがれ、ボール押さえ3が共回りすることがないことがわかる。このため、雄ねじ部7と雌ねじ部8とが互いに異なるピッチで設けられることで、ボール押さえ3の共回りは確実に防止される。またボール押さえ3が外れることがないためにボール弁体2が飛び出るのを防止し、流体も流れ出ることがない。
本発明のボールバルブの全閉時の縦断面図である。 本発明のボールバルブの全開時の縦断面図である。 図1のねじ部の要部拡大縦断面図である。 図1のキャップナットを外す途中を示すねじ部の要部拡大縦断面図である。 空気式の駆動によるボールバルブを示す部分断面図である。 電気式の駆動によるボールバルブを示す部分断面図である。 ボール押さえがバルブ本体の両端部に設けられた構成を示す縦断面図である。 従来のボールバルブを示す縦断面図である。
符号の説明
1…バルブ本体
2…ボール弁体
3…ボール押さえ
4…鍔付き短管
5…キャップナット
6…弁室
7…雄ねじ部
8…雌ねじ部
9…ハンドル
10…ステム
11…Oリング
12…雌ねじ部
13…シート
14…Oリング
15…短管部
16…鍔部
17…雄ねじ部
18…環状突条部
19…間隙

Claims (5)

  1. バルブ本体内に流路を開閉させるボール弁体が回動可能に配置され、シートがボール押さえによりボール弁体に押圧されるように設けられ、キャップナットを鍔付き短管の鍔部と係合させ、該バルブ本体の端部に螺合させることにより、鍔付き短管がボール押さえの外側端に当接配置されたボールバルブにおいて、該バルブ本体の少なくとも一方の端部内周にボール押さえが螺合される雌ねじ部が設けられ、該バルブ本体の該端部外周に鍔付き短管を保持するキャップナットが螺合される雄ねじ部が設けられており、前記雌ねじ部と該雄ねじ部とが、互いに異なるピッチで設けられ、前記雌ねじ部のピッチは、前記雄ねじ部のピッチの6分の1から6分の5であることを特徴とするボールバルブ。
  2. 前記雌ねじ部および/または前記雄ねじ部が台形ねじであることを特徴とする請求項1記載のボールバルブ。
  3. 前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とが、それぞれ同一方向のねじであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のボールバルブ。
  4. 前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とが、それぞれ逆方向のねじであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のボールバルブ。
  5. 前記ボール弁体が手動式、空動式、電動式の駆動によって回動されることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載のボールバルブ。
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