JP5528046B2 - ボールバルブ - Google Patents

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Description

本発明は、化学工場、上下水道、農・水産業、半導体製造分野、食品分野などの各種産業の配管ラインに使用されるボールバルブに関するものであり、さらに詳しくは、ボールバルブのバルブ本体の大きさを大きくしたり、部品点数を増やすことなく、組立性を向上させたボールバルブに関するものである。
従来、各種産業に使用されるボールバルブとして、図12に示すようなボールバルブがあった(例えば、特許文献1参照)。その構成は、バルブ本体101内に流路を開閉させるボール弁体103が回動可能に配置され、シート108が弁体押さえ104によりボール弁体103に押圧されるように設けられ、キャップナット105が接続スリーブ106を介して、バルブ本体101の端部に螺合されることにより、接続スリーブ106が弁体押さえ104の外側端に当接配置されたボールバルブにおいて、ステム102の軸方向複数位置に装着されてステム102とバルブ本体101のステム貫通孔112とをシールする複数のOリング109、110のうち、ステム102の軸方向で最も弁体側に配置されるOリング109の圧縮代に比して、他のOリング110の圧縮代が小とされてなるものであった。その効果は、ステム102とステム貫通孔112との間からの漏洩を確実に防止するものであった。
このような従来のボールバルブを組み立てる場合において、ステム102をバルブ本体101に装着するときは、ステム102の軸線とバルブ本体101の流路軸線とを合わせ、ハンドル111との係合部113を先端にして、バルブ本体101の開口114から弁室107に挿入し、係合部113がバルブ本体101のステム貫通孔112の下方に達したら、ステム102を斜めに引き起こし、係合部113をステム貫通孔112に挿入し、貫通させて装着するのが一般的である。
このとき、ステム102の長さが開口114や弁室107の内径に対して大きいと、ステム102を斜めに引き起こすときに、ステム102の係合部113や嵌合突起部115などがバルブ本体101内に引っ掛かったり、係合部113がステム貫通孔112内部に挿入されても、ステム102の側面がステム貫通孔112の開口部に引っ掛かったりして、組み立てにくいという問題があった。このような問題は、口径に対するステムの長さが相対的に長くなる小口径のボールバルブにおいて、特に問題となっていた。
上記の問題を解決するためには、バルブ本体101の中心からバルブ本体101の端面までの距離を短くするという方法がある。しかしながら、バルブ本体101の中心からバルブ本体101の端面までの距離を短くすると、必然的に、弁体押さえ104とキャップナット105の長さが短くなるため、バルブ本体101と螺着するためのネジ部を弁体押さえ104とキャップナット105に設けることが出来なかったり、充分な山数を設けることが出来なくなる。そのため、各部品を螺着しているネジ部の強度が低下し、高温条件下や加圧条件下において、内圧によって抜けやすくなったり、振動などによって緩みやすくなったりするという問題があった。このような問題は、樹脂製のボールバルブでは特に大きな問題となっていた。
上記の問題を解決するためには、図13に示すようなボールバルブを用いる方法があった(例えば、特許文献2参照)。その構成は、貫通孔206を有するボール弁体203と、内部に形成された弁室207の内面に設けられボール弁体203を両側から回転可能に支持し且つその外面209が球面状に形成されている支持部210を有し、貫通孔206に連通可能に設けられた流路211に直交方向に形成されたボール挿脱孔212を有するバルブ本体201と、ボール弁体203と支持部210の境界部分を水密的に囲繞するシート208と、ボール挿脱孔212を閉塞しボール弁体203を回転させる回転機構202とから構成されているものであった。その効果は、シート208を取り替えるためボール弁体203を取り外す場合、配管(図示せず)から外したりバルブを解体したりせずに容易にボール弁体203と共にシート208を取り外すことが出来、メンテナンスが簡単に行えるものであった。
特開平07−158749号公報 特開2001−289334号公報
しかしながら、図13に示される従来のボールバルブは、バルブ本体201に回転機構202を装着するときに、ステムホルダー204、ステムブロック205をそれぞれステムブロック205、バルブ本体201にねじによって螺着すると、ボール弁体203の開閉操作により緩みが発生するため、ボルトによって固定される。そのため、ステムホルダー204およびステムブロック205、バルブ本体201の大きさが大きくなるため、ボールバルブ全体の大きさが大きくなったり、多数のボルトに対してトルク管理をしなくてはならないという問題があった。また、部品点数が多いため、部品管理に要する時間や組立工程が増加するという問題があった。また、本ボールバルブには弁体押さえによってシート208をボール弁体203に向けて押圧する力を調節する構成が設けられていないが、この構成を設けようとすると更にバルブ本体201の大きさが大きくなるため、ボールバルブ全体の大きさが大きくなるという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、ボールバルブのバルブ本体の大きさを大きくしたり、部品点数を増やすことなく、組み立てやすいボールバルブを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明のボールバルブの構成を説明すると、少なくとも二方の開口を有するバルブ本体の内部に弁室と該弁室に連通するステム貫通孔が形成され、該弁室にボール弁体が該ステム貫通孔に嵌挿されたステムを介して回動可能に配置され、該ステムを回動させることにより該ボール弁体を回動させ、バルブの開閉を行うボールバルブにおいて、該弁室の天井面に天井凹部が形成され少なくとも一方の開口側に、該弁室内径より径大に設けられた弁体押さえ収納部が形成され、前記天井凹部の底面が平面状であり、該底面の側縁が前記弁体押さえ収納部の内周面と略同一に設けられていることを第1の特徴とする。
前記ステムの上端部に駆動手段が係合される係合部を有し、該ステム外周に該係合部に向かって縮径する第一テーパー部が形成されたことを第2の特徴とする。
前記第一テーパー部のテーパーの角度がステムの軸線に対して、14°〜22°であることを第3の特徴とする。
前記ステム貫通孔の前記弁体側の開口に拡径したテーパー面が設けられているとともに、前記ステムの係合部上部に先端に向かって縮径する第二テーパー部が設けられたことを第4の特徴とする。
前記弁室の底面に前記段差部に向かって切り欠き溝部が設けられることを第5の特徴とする。
前記切り欠き溝部の形状が、前記バルブ本体の中心方向に角を形成した三角形状であることを第6の特徴とする。
前記天井凹部に前記ステム貫通孔周縁部から該弁体押さえ収納部内周面に向かって傾斜する傾斜面が設けられたことを第7の特徴とする。
前記バルブ本体が射出成形によって成形されていることを第8の特徴とする。
前記駆動手段が手動式、空動式、電動式のいずれか1つの駆動によって回動されることを第9の特徴とする。
本発明において、ステムの上端部に駆動手段が係合される係合部を有し、ステム外周に係合部に向かって縮径する第一テーパー部が形成されているが、第一テーパー部のテーパーの角度はステムの軸線に対して、14°〜22°であることが望ましい。ボールバルブに内圧が加わると、第一テーパー部の下方に設けられているOリングが内圧により上方向に押し上げられるため、環状溝と第一テーパー部との間隔が短いと、内圧によりOリングが第一テーパー部にずれ込む可能性がある。そのため、ボールバルブに内圧がかかっても、Oリングが環状溝から第一テーパー部にずれ込むことがないように環状溝から第一テーパー部との間隔を保つためには、第一テーパー部のテーパーの角度はステムの軸線に対して、14°よりも大きいことが望ましい。また、ボールバルブの組み立てにおいて、ステムをステム貫通穴に挿入するときに、ステムの外周がステム貫通孔のテーパー面に引っ掛かるのを防ぐためには、第一テーパー部のテーパーの角度はステムの軸線に対して、22°よりも小さいことが望ましい。
バルブ本体の端部内周面に設けられた雌ネジ部と端部外周面に設けられた雄ネジ部は、それぞれ同一方向のねじであっても良く、それぞれ逆方向のねじであっても良い。同一方向のねじであれば、バルブ本体に螺着される弁体押さえとキャップナットのねじの方向を混乱することがなく、締め具合を調整するときの誤操作を防止できるため好適である。逆方向のねじであれば、キャップナットを外す方向に回転させたときにキャップナットの回転に伴い、バルブ本体とキャップナットにより挟持されている鍔付き短管が共回りしても、鍔付き短管に当接している弁体押さえは逆方向のねじであるため締め付ける方向へ回転しようとし、弁体押さえが共回りして外れることはないため好適である。
また、弁体押さえは、バルブ本体の端部の一方にのみ設けても良く、両端部に設けても良い。
さらに、本発明は三方向、多方向のボールバルブにおいても同様である。
本発明において、バルブ本体と弁体押さえやキャップナットの接続は、ねじによる螺着であるが、ねじであれば各部品の成形や加工が容易であり、寸法精度の良い部品を得ることができると共に、ねじの締め付けを調節することにより、弁体押さえがシートをボール弁体に向けて押圧する力を調節することができるため好適である。
本発明のバルブ本体、ステム、ボール弁体、弁体押さえ、鍔付き短管、キャップナットの材質はポリ塩化ビニル(以下、PVCと記す)が好ましいが、ボールバルブとして要求される強度を満たしていれば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリフェニレンサルファイドなどの樹脂、または銅、鋳鉄、鋳鋼などの金属など、特に限定されるものではない。
本発明のバルブ本体、ステム、ボール弁体、弁体押さえ、鍔付き短管、キャップナットは成形方法によって成形されているが、ボールバルブとして要求される精度を満たしていれば、鋳造、切削加工でもよく、特に限定されるものではない。
本発明は以上のような構造をしており、以下の優れた効果が得られる。
(1)弁室の天井面に天井凹部を形成することによって、弁室内の高さが高くなるため、ステムを斜めに引き起こしやすくなり、バルブ本体にステムを装着しやすくなる。
(2)バルブ本体の弁室底面に切り欠き溝部を形成し、ステム貫通孔にテーパー面を形成することによって、ステムの係合部や嵌合突起部がバルブ本体内に引っ掛かりにくくなり、バルブ本体にステムを装着しやすくなる。
(3)ステムに第一テーパー部を形成することによって、ステムがステム貫通孔に引っ掛かりにくくなるとともに、ステムを斜めに引き起こしやすくなり、バルブ本体にステムを装着しやすくなる。
(4)バルブ本体の内面形状やステムの外面形状のみを変更しているため、ボールバルブの大きさや部品点数、組立工数を増加させることなく組立性を向上させることができる。
本発明の第一の実施形態のボールバルブの全開時を示す縦断面図である。 本発明の第一の実施形態のボールバルブの全閉時を示す縦断面図である。 本発明のボールバルブのバルブ本体の右側面図である。 本発明のボールバルブのバルブ本体のA−A断面図である。 第一の実施形態のボールバルブの組立時において、バルブ本体にクッションとシートを嵌着した状態を示す縦断面図である。 図5のバルブ本体にステムを装着する時において、ステムを弁室に導入した状態を示す縦断面図である。 図6のステムの係合部をステム貫通孔に導入した状態を示す縦断面図である。 図7のステムの第一テーパー部をステム貫通孔に導入した状態を示す縦断面図である。 図8のステムの軸線とステム貫通孔の軸線とを一致させた状態を示す縦断面図である。 図9のステムをバルブ本体に装着した状態を示す縦断面図である。 本発明の第二の実施形態の空動式の駆動によるボールバルブを示す部分断面図である。 従来のボールバルブの全開時を示す部分断面図である。 従来の他のボールバルブの全閉時を示す縦断面図である。
以下、本発明の第一の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことは言うまでもない。
図1乃至図10において、PVC製の口径15mmのバルブ本体1は、略中空円筒状で、内部に弁室7が設けられており、バルブ本体1の流路軸線と交わる方向には、後記ステム2が嵌挿されるステム貫通孔12が弁室7に連通するように設けられており、ステム貫通孔12の弁室7側の開口には拡径したテーパー面15が設けられている。弁室7の天井面には天井凹部8が形成され、弁室7から開口9a側に向かって、不完全円環状の段差部10と、弁室7内径より径大に設けられた弁体押さえ収納部11が連続的に形成されている。天井凹部8の底面は平面状であり、底面側縁が弁体押さえ収納部11内周面と略同一に設けられ、天井凹部8にステム貫通孔12周縁部から弁体押さえ収納部11内周面に向かって傾斜する傾斜面13が設けられている。また、弁室7の底面には、段差部10に向かってバルブ本体1の中心方向に角を形成した三角形状の切り欠き溝部14が設けられている。また、バルブ本体1の両端部外周には、ピッチ3mmの台形ねじで形成される雄ネジ部16が設けられ、バルブ本体1の一方の端部内周には、ピッチ3mmの台形ねじで形成される雌ネジ部17が設けられている。
PVC製のステム2は、略円柱状で、上端部にはハンドル25が係合される係合部22を有し、下端部には後記ボール弁体3が嵌合される断面台形状の嵌合突起部26が、突出部27がステム2の外周から突出するように設けられている。外周にはOリング18、19を嵌着する環状溝20、21が設けられており、環状溝20の上方には、係合部22に向かって縮径するように形成された第一テーパー部23がステム2の軸線に対する傾斜角度が20°で設けられている。また、係合部22の端部には先端に向かって縮径するように第二テーパー部24が設けられている。
PVC製のボール弁体3は、頭部に断面台形状の嵌合用溝28が設けられており、バルブ本体1の弁室7内に配置され、ハンドル25が上部に嵌着されたステム2の下端部に設けられた嵌合突起部26が、嵌合用溝28に嵌合されている。特に配管されているボールバルブの全閉時、すなわち上流側に流体圧力がかかっている時には、わずかに下流側に移動可能の状態で嵌合されている。
PVC製の弁体押さえ4は、円筒状であり、ボール弁体3側の端面にはシート29とクッション30が嵌合され、他方の端面にはOリング31が配置されている。また、外周にOリング32と、外周端部にはバルブ本体1の雌ネジ部17と螺着される雄ネジ部33が設けられており、弁体押さえ4がバルブ本体1に螺着することで、ボール弁体3が弁室7内で流路両側からクッション30を介してシート29により押圧保持される。
PVC製のキャップナット5は、各々バルブ本体1の開口9a、9bの外周側面に螺合させることにより、鍔付き短管6を、弁体押さえ4に装着されたOリング31、並びにバルブ本体1の側面に装着されたOリング34を介してそれぞれ弁体押さえ4とバルブ本体1に固定されている。
次に、前記ボールバルブの組み立て方法について説明する。まず、バルブ本体1内の環状凹部35にクッション36、シート37を嵌着する(図5の状態)。
次に、バルブ本体1の流路軸線とOリング18、19を嵌着させたステム2の軸線とをあわせ、ステム2の嵌合突起26の突出部27の向きをバルブ本体1の上下方向とあわせる。そして、ステム2の係合部22を先端にして、ステム2をバルブ本体1の開口9a側から弁室7へと導入する(図6の状態)。
このとき、バルブ本体1の流路軸線とステム2の軸線がずれた状態でステム2がバルブ本体1に導入されると、係合部22がバルブ本体1の雌ネジ部17や段差部10にあたることがあるが、係合部22に第二テーパー部24が設けられているため引っ掛かることはなく、バルブ本体1へのステム2の導入をやり直すことなく組み立てを続けることが出来る。更に、バルブ本体1の弁室7の底面に切り欠き溝部14が設けられ、天井凹部8に傾斜面13が設けられているので、係合部22が切り欠き溝部14または傾斜面13にあたった場合は、切り欠き溝部14または傾斜面13がガイドの役割をするため、ステム2の係合部22を流路軸線に近づけることができる。
次に、ステム2の係合部22が弁室7のステム貫通孔12下方付近に差し掛かったら、係合部22を引き起こすとともに、嵌合突起部26を弁室7底面の切り欠き溝部14に近づけるようにして、ステム2を斜めにしながら、係合部22をステム貫通孔12に挿入する(図7の状態)。
このとき、弁室7の天井面に天井凹部8が形成されているので、弁室7内の高さが高くなり、弁室7内の空間が広がるため、ステム2を斜めにしても係合部22や嵌合突起部26がバルブ本体1内面に引っ掛かりにくくなる。また、弁室7底面に切り欠き溝部14が設けられているため、ステム2を斜めにしたときに、ステム2の嵌合突起部26の突出部27が段差部10に引っ掛かることを防ぐことが出来る。また、ステム貫通孔12の弁室7側の開口にテーパー面15が設けられているため、ステム2の係合部22が引っ掛かるのを防ぐことが出来る。
次に、ステム2を更に引き起こしながら、ステム2を第一テーパー部23の位置までステム貫通孔12に挿入し(図8の状態)、ステム2の軸線をステム貫通孔12の軸線と一致させる(図9の状態)。
このとき、ステム2外周に第一テーパー部23が形成されているため、ステム2の外周がステム貫通孔12のテーパー面15に引っ掛かるのを防ぐことができるとともに、ステム2を弁室7の天井面に近づけることができるため、ステム2の嵌合突起部26の突出部27が弁室7の底面に引っ掛かるのを防ぐことができる。また、切り欠き溝部14がバルブ本体1の中心方向に角を形成した三角形状に形成されているため、突出部27を切り欠き溝部14の上を滑らせるようにしながらステム2をステム貫通孔12に挿入すると、突出部27がバルブ本体1の中心方向に導かれるため、ステム2の軸線とステム貫通孔12の軸線が一致し、挿入しやすくなる。
次に、ステム2の係合部22がバルブ本体1のトップフランジ38から露出するまでステム2をステム貫通孔12に挿入する。このとき、ステム貫通孔12にテーパー面15が設けられているため、ステム2に嵌着されているOリング18、19を傷付けずにステム2をステム貫通孔12に挿入することができる(図10の状態)。
次に、ステム2の嵌合突起部26の長軸方向がバルブ本体1の流路軸線方向と一致するように整え、ボール弁体3をバルブ本体1の開口9a側から弁室7へと導入し、ボール弁体3の嵌合用溝28とステム2の嵌合突起部26を嵌合させる。その後、クッション30、シート29およびOリング32を嵌着させた弁体押さえ4を螺着する。そして、Oリング31、34を嵌着させた後に、鍔付き短管6、キャップナット5を取り付け、最後に、ステム2の係合部22にハンドル25を取り付ける。
次に、本発明のボールバルブを開閉させた時の作動について説明する。図2の閉状態からハンドル25を90度回転することにより、ハンドル25に嵌着しているステム2が回動し、ステム2の回動に合わせてステム2に嵌合されているボール弁体3が90度回動してボールバルブが開状態(図1の状態)になる。
次に本発明の第二の実施形態について図11に基づいて説明する。本実施形態では、前記第一の実施形態と同じ構成要素については同一符号を付して示す。
空動式駆動部39は、バルブ本体1のトップフランジ38に取付台40を介して取り付けられている。空動式駆動部39の駆動はステム2の上部に伝達され、ステム2を回動させてボール弁体3を回動させることによりバルブの開閉を行う。なお、空気圧による空動式駆動部39の代わりに、モーターなどを含む電動式駆動部を設けても良く、特に限定されない。また、電動式駆動部を用いる場合も、電動式駆動部は取付台40を介してボールバルブに搭載される。本実施形態のバルブ本体1とステム2、ボール弁体3のその他の構成と、他の部品の構成、およびボールバルブの組立方法は前記第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態において、ボールバルブの駆動を空動式駆動部39で行うことによって、バルブの遠隔操作や電気的な制御が可能になるため、狭隘で人手が入れないような空間などに設置されたバルブの操作や高頻度で開閉を繰り返すような開閉操作、コンピューターによる開閉操作の管理が可能になる。
1 バルブ本体
2 ステム
3 ボール弁体
4 弁体押さえ
5 キャップナット
6 鍔付き短管
7 弁室
8 天井凹部
9a 開口
9b 開口
10 段差部
11 弁体押さえ収納部
12 ステム貫通孔
13 傾斜面
14 切り欠き溝部
15 テーパー面
16 雄ネジ部
17 雌ネジ部
18 Oリング
19 Oリング
20 環状溝
21 環状溝
22 係合部
23 第一テーパー部
24 第二テーパー部
25 ハンドル
26 嵌合突起部
27 突出部
28 嵌合用溝
29 シート
30 クッション
31 Oリング
32 Oリング
33 雄ネジ部
34 Oリング
35 環状凹部
36 クッション
37 シート
38 トップフランジ
39 空動式駆動部
40 取付台

Claims (9)

  1. 少なくとも二方の開口を有するバルブ本体の内部に弁室と該弁室に連通するステム貫通孔が形成され、該弁室にボール弁体が該ステム貫通孔に嵌挿されたステムを介して回動可能に配置され、該ステムを回動させることにより該ボール弁体を回動させ、バルブの開閉を行うボールバルブにおいて、
    該弁室の天井面に天井凹部が形成され少なくとも一方の開口側に、該弁室内径より径大に設けられた弁体押さえ収納部が形成され、前記天井凹部の底面が平面状であり、該底面の側縁が前記弁体押さえ収納部の内周面と略同一に設けられていることを特徴とするボールバルブ。
  2. 前記ステムの上端部に駆動手段が係合される係合部を有し、該ステム外周に該係合部に向かって縮径する第一テーパー部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のボールバルブ。
  3. 前記第一テーパー部のテーパーの角度がステムの軸線に対して、14°〜22°であることを特徴とする請求項2に記載のボールバルブ。
  4. 前記ステム貫通孔の前記弁体側の開口に拡径したテーパー面が設けられているとともに、前記ステムの係合部上部に先端に向かって縮径する第二テーパー部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のボールバルブ。
  5. 前記弁室の底面に前記段差部に向かって切り欠き溝部が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のボールバルブ。
  6. 前記切り欠き溝部の形状が、前記バルブ本体の中心方向に角を形成した三角形状であることを特徴とする請求項5記載のボールバルブ。
  7. 天井凹部に前記ステム貫通孔周縁部から該弁体押さえ収納部内周面に向かって傾斜する傾斜面が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のボールバルブ。
  8. 前記バルブ本体が射出成形によって成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のボールバルブ。
  9. 前記駆動手段が手動式、空動式、電動式のいずれか1つの駆動によって回動されることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のボールバルブ。
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