JP6989314B2 - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ Download PDF

Info

Publication number
JP6989314B2
JP6989314B2 JP2017144044A JP2017144044A JP6989314B2 JP 6989314 B2 JP6989314 B2 JP 6989314B2 JP 2017144044 A JP2017144044 A JP 2017144044A JP 2017144044 A JP2017144044 A JP 2017144044A JP 6989314 B2 JP6989314 B2 JP 6989314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stem
valve
tapered
ball
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017144044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019027452A (ja
Inventor
修 佐藤
直己 瀬戸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2017144044A priority Critical patent/JP6989314B2/ja
Publication of JP2019027452A publication Critical patent/JP2019027452A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6989314B2 publication Critical patent/JP6989314B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Taps Or Cocks (AREA)

Description

本発明は、圧縮エアー等の圧縮流体の制御に用いられるボディー一体型のボールバルブに関するものである。
配管やタンクなどに取り付けられ、そこを流れる流体を制御する手段として「ボールバルブ」が広く利用されている。従来の一般的なボールバルブを図6〜図10に示す。同図に示すボールバルブは、圧縮エアー等の圧縮流体の制御に用いられるボディー一体型のボールバルブを示している。
図6は、従来のボールバルブを示す断面図である。
図7は、図6に示す従来のボールバルブの開閉操作時の様子を示す平面図である。
図8は、図6に示す従来のボールバルブが具備するステム107、弁体5及びその近傍を示す部分拡大図である。
図9は、図6に示す従来のボールバルブの組立時(ボディー103に対しステム107を組み付けるとき)の様子を示す断面図である。
図10は、従来のボールバルブの課題を示す図であって、図10(a)はボディーの段差部113に摩耗が生じる前の状態を示す断面図であり、図10(b)はボディーの段差部113において摩耗が侵攻した状態を示す断面図である。
従来のボールバルブは、図6及び図8に示すとおり、主として、
・INポート31、弁室32、OUTポート33を有する一体型のボディー103と、
・ボディー103の弁室32に設けられた弁体5(ボール)と、
・弁室32内の弁体5(ボール)に対して嵌合するステム107と、
・弁室32に設けられた弁体5をステム107を介して回転させるためのハンドル9を
有している。
ボールバルブの本体をなすボディー103は、分割不可能な一体型の部材で構成されている。つまり、ボディー103は単体の部材で構成されている。
この分割不可能な一体型のボディー103の内部には、圧縮流体が流通可能なINポート31と、これに通ずる弁室32と、これに通ずるOUTポート33が形成されている。また、ボディー103には、該ボディーを貫通する穴部104が形成されている。このボディー穴部104は弁室32に通ずる位置に形成され、ステム取付穴として機能する。
ステム取付穴であるボディー穴部104は、図8に示すように、径が等しい小径部111と、これよりも径が大きく且つ径が等しい大径部112を有している。小径部111と大径部112の間には、水平面からなる段差部113がある。段差部113は高さが同じ単なる水平面であって、ボディー穴部104の軸方向に対して垂直をなす面である。
ステム107には、シール用のOリング13,14を具備する軸部172と、ステム107がボディー103の外側へ抜けないように張り出した鍔部175が設けられている。鍔部175とボディー103は、段差部113において上下方向(図面上下方向)で互いに接触している。図8、図10において、段差部113における鍔部175とボディー103との接触面を、接触部として図示している。
ステム107の鍔部175の下には、ボール状の弁体5の溝部51に対して嵌合する凸状の突起部177が設けられている。
弁体5が開弁位置にあるときには、INポート31から流入した圧縮流体は、弁体5の貫通孔53を介してOUTポート33に流れる。弁体5が閉弁位置にあるときには、INポート31からOUTポート33への流れが当該弁体によって遮断される。
前述したとおり、図6及び図8に示すボールバルブは、圧縮エアー等の圧縮流体の制御に用いられることから、鍔部175とボディー103の接触部(段差部113)には常に圧縮流体による荷重が加わる。したがって、ステム107を介して弁体5を回転させるときには、圧縮流体による荷重が作用して、鍔部175とボディー103との接触部(段差部113)に摩擦が生じる。そして、弁体5を繰返し回転させることで、鍔部175とボディー103の接触部(段差部113)は、圧縮流体による荷重が掛かった状態で繰返し摩擦を受けるため、ボディーの段差部113には磨耗が侵攻するといった問題が生じる。
加えて、ボディー一体型のボールバルブでは、ステム107の鍔部径の大きさが決められているので、ステム107の鍔部175とボディー103との接触部は僅かな面積しか確保できない。つまり、僅かな接触部しかないため、弁体回転を繰り返し行うことで必然的に磨耗が侵攻するといった問題が生じる。
また、段差部113において磨耗が侵攻することで、圧縮流体による荷重を受けるステム107はボディー外側方向に押し上げられ、そのため、磨耗の侵攻に伴ってステム107は弁体5から相対的に離れて行く。したがって、ボールバルブの使用開始初期においては、図10(a)に示すようにステム107の突起部177と弁体5の溝部51が十分に嵌合しているが、図10(b)に示すように段差部113での磨耗が侵攻することで、ステム107と弁体5の嵌合状態が徐々に損なわれて行く。つまり磨耗が侵攻すると、ステム107と弁体5の間の嵌合部に徐々に遊び(グラつき)が生じるほか、ステム107の突起部177と弁体5の溝部51がともに損傷し易くなり、それによって、弁体5を正常な位置まで回転できなくなる、といった致命的な問題が生じる。
さらに、前述したとおり弁体5の回転の際には、INポート31からの圧縮流体が弁室32に入ってステム107を押し上げる力が作用する。段差部113の磨耗が少ない内は弁室32からの流体の漏れはステム107が具備するOリング13,14で封じられる。しかしながら図10(b)に示すとおり、段差部113の磨耗が侵攻することで、ステム107がボディー外側方向へ押し上げられ、Oリング部から圧縮流体の漏れが発生する、といった問題が生じる。
上述した摩耗の侵攻(及びそれに伴うステムの押し上げ)を抑制するために、ステム107の鍔部175を拡大させることが検討された。しかしながら、ボディー一体型のボールバルブの組立においては、ボディー103が分割不可能であることから、図9に示すようにステム107をボディー103のINポート31から挿し込んで(符号A)、ボディー穴部104の手前で向きを変え(符号B)、鍔部172が段差部113に引っ掛かるまでステム107をボディー穴部104に挿し込む必要がある(符号C)。
したがってボディー一体型のボールバルブにおいては、ステム107の形状や寸法は、ボディー103のポート径やステム組付部寸法との関係で制限を受けるため、ステムの長さや外径を自由に設計変更することはできない。つまり、ボディー一体型のボールバルブでは、適用可能なステムの鍔部径は、一定の大きさに制限される。そのため、ステム鍔部の外径を単に拡大させる、といった手段は採用できるものではない。
上述した従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、ステムとボディーとの接触部(圧縮流体による荷重を受け止め、ステムの抜け止めとして機能する部分)での摩耗の侵攻を抑制可能で、耐久性の高いボディー一体型のボールバルブを提供することにある。
上記目的は、
弁室を具備するボディーと、
前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
前記ボディーに形成されたステム取付穴と、
前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
前記ステムは、該ステムがボディーの外側へ抜け出ないようにするための鍔部を有し、
前記鍔部と前記ボディーは、それぞれ、互いに当接するテーパ面を有している、
ことを特徴とするボールバルブによって達成される。
また上記目的は、
弁室を具備するボディーと、
前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
前記ボディーに形成されたステム取付穴と、
前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
前記ステムと前記ボディーはそれぞれテーパ面を有し、
前記ステムと前記ボディーのテーパ面は、ステムがボディーの外側へ抜け出ないように互いに当接している、ことを特徴とするボールバルブによって達成される。
また上記目的は、
弁室を具備するボディーと、
前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
前記ボディーに形成されたステム取付穴と、
前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
前記ステムは、その外周面にテーパ面を有し、
前記ボディーのステム取付穴は、その内周面にテーパ面を有し、
前記ステムは、ステム側テーパ面がボディー側テーパ面に対し当接した状態で、ボディーに対し相対回転するように設けられている、ことを特徴とするボールバルブによって達成される。
本発明のボールバルブによれば、ステムの鍔部とボディーは、それぞれ、互いに当接するテーパ面を有している。ボディーに対しステムを組み付けた状態では、ステムとボディーの各テーパ面は、ステムがボディーの外側へ抜け出ないように互いに当接している。またステムは、ステム側テーパ面がボディー側テーパ面に対し当接した状態で、ボディーに対し相対回転するように設けられている。
このような特徴により、ステムの外径や長さを変えることなく、ステムの鍔部とボディーの接触部(ステムの抜け止めとして機能する接触部分)の面積を増やすことができる。これにより、接触部における面圧(単位面積当たりに加わる圧縮流体の荷重)が従来よりも大幅に小さくなり、また、面積が拡大した接触部に荷重が分散されることになる。したがって、ステムの鍔部とボディーとの接触部における摩耗に対する対抗力が大幅に高まるので、ボールバルブとしての寿命が大幅に改善され、耐久性が大幅に向上する。
したがって、本発明によれば、接触部における磨耗の侵攻が抑制され、ステムと弁体の間の嵌合部に遊び(グラつき)が生じ難くなる。その結果、良好な嵌合状態が長期にわたって維持され、また、ステムの突起部と弁体の溝部が損傷を受けにくくなるので、ボールバルブの耐久性が向上する。
また、接触部での磨耗の侵攻が抑制されることで、ボディー外側方向へのステムの侵攻が抑制されるので、結果として、図10(b)に示すようなOリング部からの圧縮流体の漏れを防ぐことができる、といった効果が達成される。
また本発明では、ステムの外径や長さを変えることなく、ステムの鍔部とボディーとの間の接触部(ステムの抜け止めとして機能する接触部分)の面積を増やすことができるので、ボディーのポート径等の設計変更が不要で、しかも、ボディーに対するステムの組み付けを何ら妨げない、といった効果が達成される。
本発明に係るボールバルブを示す断面図である。 図1に示すボールバルブの開閉操作時の様子を示す平面図である。 図1に示すボールバルブが具備するステム、弁体及びその近傍を示す部分拡大図である。 図3に示す構成の分解図である。 本発明に係るボールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 従来のボールバルブを示す断面図である。 図6に示す従来のボールバルブの開閉操作時の様子を示す平面図である。 図6に示す従来のボールバルブが具備するステム、弁体及びその近傍を示す部分拡大図である。 図6に示す従来のボールバルブの組立時(ボディーに対しステムを組み付けるとき)の様子を示す断面図である。 従来のボールバルブの課題を示す図であって、図10(a)はボディーの段差部に摩耗が生じる前の状態を示す断面図であり、図10(b)はボディーの段差部において摩耗が侵攻した状態を示す断面図である。
(ボールバルブの構成)
図1〜図5に基づいて、本実施形態のボールバルブの構成について説明する。
本実施形態のボールバルブは、図1〜図4に示すとおり、主として、
・INポート31、弁室32、OUTポート33を有する一体型のボディー3と、
・ボディー3の弁室32に設けられた弁体5(ボール)と、
・弁室32内の弁体5(ボール)に対して嵌合するステム7と、
・弁室32に設けられた弁体5をステム7を介して回転させるためのハンドル9を
有している。
ボールバルブの本体をなすボディー3は、分割不可能な一体型の部材で構成されている。つまり、ボディー3は、2分割等された複数部材の組合せで構成されているのではなく、単体の部材で構成されている。
この分割不可能な一体型のボディー3の内部には、圧縮流体が流通可能なINポート31と、これに通ずる弁室32と、これに通ずるOUTポート33が形成されている。また図4の分解図に示すように、ボディー3には、該ボディーを貫通する穴部4が形成されている。このボディー穴部4は弁室32に通ずる位置に形成され、ステム取付穴として機能する。
図1に示すように、ボディー3の弁室32には、ボール状の弁体5がシール部材35,36とともに配置されている。弁室32に設けられた弁体5とシール部材35,36は、押さえナット37によって押さえつけられている。
図4の分解図に示すように、ステム取付穴であるボディー穴部4はボディー3に形成した貫通穴であって、径が等しいボディー平行穴部41と、穴壁がテーパ面になるように形成されたテーパ部43を有している。ボディー平行穴部41とテーパ部43は図面上下方向で連続している。
本実施形態では、上下で連通するボディー平行穴部41とテーパ部43(テーパ面)によってボディー穴部4が構成されている。ボディー平行穴部41は、穴径が等しい穴部分である。これに繋がるテーパ部43は、ボディー内側に向かって穴径が拡径するように形成された穴部分である。
ボディー3に対しステム7を組み付ける際には、一体型のボディーが分割不可能であることから、図9に示す従来技術と同様にステムをボディーのINポートから挿し込んで(図4の符号A)、ボディー穴部の手前で向きを変え(符号B)、鍔部のテーパ部がボディーのテーパ部に当たるまでステムをボディー穴部に挿し込む(符号C)。
ステム7は、ボディー穴部4に回転可能に設けられており、
・シール用のOリング13,14を具備する軸部72と、
・ステム7がボディー3の外側へ抜けないように張り出した鍔部75と、
・ボディー3の内側(弁室)に突き出した突起部77と、
を一体的に有している。
軸部72は、径が等しい平行部70(ステム平行外径)と、Oリング13,14を位置決めするためのOリング溝部73,74を有している。平行部70(ステム平行外径)は、ボディー平行穴部41に収まる位置で回転可能な状態で位置決めされる。溝部73,74も、ボディー平行穴部41に収まる位置に位置決めされる。溝部73,74には、圧縮流体の漏れを防ぐためのOリング13,14が設けられている。
鍔部75は、テーパ部81(テーパ面)と、外径が等しい平行部82を有している。テーパ部81は、ボディー内側に向かって鍔部外径が拡径するテーパ面を有している。平行部82は、鍔部75の下部であって最も外側に位置する、等しい径の外周面である。
ステム7の鍔部75の下には、ボール状の弁体5の溝部51に対して嵌合する下向き凸状の突起部77が設けられている。ステム7の凸状の突起部77と、弁体5の凹状の溝部51との間では、十分な嵌合状態(遊びが無くぴったりと凹凸嵌合した状態)が確保されている。したがって、ステム7の回転動作に対して弁体5が遊び無く追従することができる。
図1に示すようにボディー3に対しステム7を組み付けた状態では、ステム7のハンドル固定部が、ボディー3の外側に突き出している。このハンドル固定部には、ナット又は小ネジによりハンドル9が固定されている。これにより、ハンドル9とステム7を一体回転させることができる。また、ハンドル9と一体回転するステム7の動きに対して弁体5が遊び無く追従するので、ハンドル9を図2に示すように操作することで、ボディー内部の弁体5を所定の閉弁位置・開弁位置まで確実に回動させることができる。
弁体5が開弁位置にあるときには、INポート31から流入した圧縮流体は、弁体5の貫通孔53を介してOUTポート33に流れる。弁体5が閉弁位置にあるときには、INポート31からOUTポート33への流れが弁体によって遮断される。
(ステムとボディーが具備するテーパ部)
次に、ステム7とボディー3が具備するテーパ部43,81について詳細に説明する。
ステム7とボディー3のテーパ部43,81はほぼ平行な面とし、図3の拡大図に示すとおり、ボディー側のテーパ部43が外側に位置し、ステム側のテーパ部81が内側に位置し、両者が面と面で互いに当接する位置関係にある。
本実施形態でボディー3に形成するテーパ部43の具体的位置関係は次のとおりである。
・ステム7のOリング溝部73,74がボディー平行穴部41内に収まるように、かつ
・ボディー穴部4においてステム7のOリング溝部73,74が掛からない位置(Oリング溝部74よりも下の位置)から弁体側(弁室側)に向かって径が大きくなるように、
テーパ部43を設ける。
本実施形態でステム7に形成するテーパ部81の具体的位置関係は次のとおりである。
ボディー側テーパ部43に対しほぼ平行なテーパ面からなるテーパ部81を、鍔部側面(鍔部外周面)の上側に設ける。すなわち、テーパ部43,81のテーパ面は互いにほぼ平行である。
テーパ部81の小径側(テーパ部81において最も径が小さい部分)は、ボディー平行穴部41の径より小さく、かつ、ステム平行外径70より大きい寸法とする。
テーパ部81の大径側(テーパ部81において最も径が大きい部分)は、ボディー平行穴部41の径より大きい寸法とする。
テーパ部81において最も径が大きい部分から下には、径が等しい平行部82が続いている。
テーパ部43,81の位置関係は、ボディー側のテーパ部43が外側に位置し、ステム側のテーパ部81が内側に位置し、この位置関係で両者のテーパ面どうしが上下方向(図面上下方向)で互いに当接している。このような位置関係で、テーパ部43,81のテーパ面が互いに接触することで、ステム7に対して圧縮流体による荷重が加わっても、当該荷重がテーパ部43で受け止められるため、該ステム7がボディー3の外側へ抜け出ることは無い。
なお、ボディー穴部4の軸方向に対するテーパ部43のテーパ面の勾配は、図5に示すように5°以上とすることが好ましい。また、ステム7の軸方向に対するテーパ部81のテーパ面の勾配は、図5に示すように5°以上とすることが好ましい。このような条件を満たすように各テーパ面を形成することで、ステム7の鍔部75とボディー3との間の接触部における接触面幅W1(図3参照)を、従来技術(図10(a)に示す接触面幅W2)よりも確実に拡大させることができる。
(ボールバルブの機能作用と優れた効果)
本実施形態のボールバルブは、圧縮エアー等の圧縮流体の制御に用いられることから、鍔部75とボディー3の接触部には常に圧縮流体による荷重が加わる。(ここでいう接触部とは、テーパ部43,81のテーパ面どうしが当接する部分である。)したがって、ステム7を介して弁体5を回転させるときには、圧縮流体による荷重が作用して、鍔部75とボディー3との接触部(テーパ部43,81)に摩擦が生じる。したがって、弁体5を繰返し回転させることで、鍔部75とボディー3の接触部(テーパ部43,81)は、圧縮流体による荷重が掛かった状態で繰返し摩擦を受けることになる。
ここで、本実施形態のボールバルブでは、ステム7の鍔部75とボディー3は、互いに当接するほぼ平行なテーパ面からなるテーパ部43,81を有している。ボディー3に対しステム7を組み付けた状態では、ステム7とボディー3の各テーパ部43,81は、ステム7がボディー3の外側へ抜け出ないように、そのテーパ面どうしが互いに当接している。またステム7は、ステム側テーパ面がボディー側テーパ面に対し当接(密着)した状態で、ボディー3に対し相対回転できるように設けられている。
このような特徴により、ステムの外径や長さを変えることなく、ステムの鍔部とボディーの接触部(ステムの抜け止めとして機能する接触部分)の接触面幅を拡大させることができる。具体的には、図10(a)に示す従来技術の接触面幅W2よりも、図3に示す本実施形態の接触面幅W1の方が、遥かに幅が大きくなる。これにより、接触部における面圧(単位面積当たりに加わる圧縮流体の荷重)が従来よりも大幅に小さくなり、また、面積が拡大した接触部に荷重が分散されることになる。したがって、ステムの鍔部とボディーとの接触部における摩耗に対する対抗力が大幅に高まるので、ボールバルブとしての寿命が大幅に改善され、耐久性が大幅に向上する。
したがって、本発明によれば、ステムの鍔部とボディーとの接触部(ステムの抜け止めとして機能する接触部分)における磨耗の侵攻が抑制され、ステムと弁体の間の嵌合部に遊び(グラつき)が生じ難くなる。その結果、良好な嵌合状態が長期にわたって維持され、また、ステムの突起部と弁体の溝部が損傷を受けにくくなるので、ボールバルブの耐久性が向上する。
また、ステムの鍔部とボディーとの接触部(ステムの抜け止めとして機能する接触部分)での磨耗の侵攻が抑制されることで、ボディー外側方向へのステムの侵攻(徐々に押し上げられる現象)が抑制されるので、結果として、図10(b)に示すようなOリング部からの圧縮流体の漏れを防ぐことができる、といった効果が達成される。
また本発明では、ステムの外径や長さを変えることなく、ステムの鍔部とボディーとの間の接触部(ステムの抜け止めとして機能する接触部分)の面積を増やすことができるので、ボディーのポート径等の設計変更が不要で、しかも、ボディーに対するステムの組み付けを何ら妨げない、といった効果が達成される。
3 ボディー
4 ボディー穴部(ステム取付穴)
5 弁体(ボール)
7 ステム
9 ハンドル
13 Oリング
14 Oリング
31 INポート(圧縮流体の入口)
32 弁室
33 OUTポート(圧縮流体の出口)
35 シール部材
36 シール部材
37 押さえナット
41 ボディー平行穴部
43 テーパ部(テーパ面/抜け止め面/抜け止め部)
51 溝部
53 貫通孔
70 平行部(ステム平行外径)
72 軸部
73 Oリング溝部
74 Oリング溝部
75 鍔部(張出部)
77 突起部
81 テーパ部(テーパ面/抜け止め面/抜け止め部)
82 平行部
103 ボディー
104 ボディー穴部(ステム取付穴)
107 ステム
111 小径部
112 大径部
113 段差部(接触部)
172 軸部
175 鍔部
177 突起部

Claims (2)

  1. ステム取付穴と弁室を具備し、分割不可能な一体型の部材からなるボディーと、
    前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
    前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
    前記ステムと前記ボディーはそれぞれテーパ面を有し、
    前記ステムと前記ボディーのテーパ面は、ステムがボディーの外側へ抜け出ないように互いに当接している、ことを特徴とするボールバルブ。
  2. ステム取付穴と弁室を具備し、分割不可能な一体型の部材からなるボディーと、
    前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
    前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
    前記ステムは、その外周面にテーパ面を有し、
    前記ボディーのステム取付穴は、その内周面にテーパ面を有し、
    前記ステムは、ステム側テーパ面がボディー側テーパ面に対し当接した状態で、ボディーに対し相対回転するように設けられている、ことを特徴とするボールバルブ。
JP2017144044A 2017-07-26 2017-07-26 ボールバルブ Active JP6989314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017144044A JP6989314B2 (ja) 2017-07-26 2017-07-26 ボールバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017144044A JP6989314B2 (ja) 2017-07-26 2017-07-26 ボールバルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019027452A JP2019027452A (ja) 2019-02-21
JP6989314B2 true JP6989314B2 (ja) 2022-01-05

Family

ID=65477994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017144044A Active JP6989314B2 (ja) 2017-07-26 2017-07-26 ボールバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6989314B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0359577U (ja) * 1989-10-16 1991-06-12
CN101398093B (zh) * 2008-10-28 2012-03-21 浙江华夏阀门有限公司 双环杆肩密封与独立双重阀杆密封
JP5528046B2 (ja) * 2009-10-01 2014-06-25 旭有機材工業株式会社 ボールバルブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019027452A (ja) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5022448B2 (ja) 回転ダンパ
KR200478984Y1 (ko) 초저온용 글로브 밸브
US20160201809A1 (en) A valve sealing arrangement
US9897216B1 (en) Stop valve
JP2010502912A5 (ja) 弁組立体
US7409964B2 (en) Faucet type valve with backflow control in handle structure
KR100892959B1 (ko) 이중 밀봉 구조를 갖는 글로브밸브
JP6989314B2 (ja) ボールバルブ
US8146888B1 (en) Stopper sleeve assembly into standard valve
KR101772204B1 (ko) 핸들 회전이 방지되는 볼밸브
JP2008185113A (ja) ボール弁
JP5180231B2 (ja) ダンパ装置
JP5295861B2 (ja) 逆止弁
EP1580467A1 (en) Ball valve with built-in check valve
JP6341363B2 (ja) ボール弁
TWM496705U (zh) 具有壓力調節閥之油箱蓋及其壓力調節閥
JP5203023B2 (ja) 逆止弁
ES2549277B1 (es) Asiento de cierre para una válvula de bola
US8333364B1 (en) Stopper elastomeric sleeve assembly into standard valve
JP4865410B2 (ja) ドレントラップ
KR101995520B1 (ko) 보일러용 밸브
JP6843387B2 (ja) 逆止弁
JP5643586B2 (ja) 逆止弁
JP3116279U (ja) 自動止流式自由回転ノズル
KR101915671B1 (ko) 역류방지형 버터플라이 밸브

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210305

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210421

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6989314

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150