JP6989314B2 - ボールバルブ - Google Patents
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Description
図7は、図6に示す従来のボールバルブの開閉操作時の様子を示す平面図である。
図8は、図6に示す従来のボールバルブが具備するステム107、弁体5及びその近傍を示す部分拡大図である。
図9は、図6に示す従来のボールバルブの組立時(ボディー103に対しステム107を組み付けるとき)の様子を示す断面図である。
図10は、従来のボールバルブの課題を示す図であって、図10(a)はボディーの段差部113に摩耗が生じる前の状態を示す断面図であり、図10(b)はボディーの段差部113において摩耗が侵攻した状態を示す断面図である。
・INポート31、弁室32、OUTポート33を有する一体型のボディー103と、
・ボディー103の弁室32に設けられた弁体5(ボール)と、
・弁室32内の弁体5(ボール)に対して嵌合するステム107と、
・弁室32に設けられた弁体5をステム107を介して回転させるためのハンドル9を
有している。
したがってボディー一体型のボールバルブにおいては、ステム107の形状や寸法は、ボディー103のポート径やステム組付部寸法との関係で制限を受けるため、ステムの長さや外径を自由に設計変更することはできない。つまり、ボディー一体型のボールバルブでは、適用可能なステムの鍔部径は、一定の大きさに制限される。そのため、ステム鍔部の外径を単に拡大させる、といった手段は採用できるものではない。
弁室を具備するボディーと、
前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
前記ボディーに形成されたステム取付穴と、
前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
前記ステムは、該ステムがボディーの外側へ抜け出ないようにするための鍔部を有し、
前記鍔部と前記ボディーは、それぞれ、互いに当接するテーパ面を有している、
ことを特徴とするボールバルブによって達成される。
弁室を具備するボディーと、
前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
前記ボディーに形成されたステム取付穴と、
前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
前記ステムと前記ボディーはそれぞれテーパ面を有し、
前記ステムと前記ボディーのテーパ面は、ステムがボディーの外側へ抜け出ないように互いに当接している、ことを特徴とするボールバルブによって達成される。
弁室を具備するボディーと、
前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
前記ボディーに形成されたステム取付穴と、
前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
前記ステムは、その外周面にテーパ面を有し、
前記ボディーのステム取付穴は、その内周面にテーパ面を有し、
前記ステムは、ステム側テーパ面がボディー側テーパ面に対し当接した状態で、ボディーに対し相対回転するように設けられている、ことを特徴とするボールバルブによって達成される。
このような特徴により、ステムの外径や長さを変えることなく、ステムの鍔部とボディーの接触部(ステムの抜け止めとして機能する接触部分)の面積を増やすことができる。これにより、接触部における面圧(単位面積当たりに加わる圧縮流体の荷重)が従来よりも大幅に小さくなり、また、面積が拡大した接触部に荷重が分散されることになる。したがって、ステムの鍔部とボディーとの接触部における摩耗に対する対抗力が大幅に高まるので、ボールバルブとしての寿命が大幅に改善され、耐久性が大幅に向上する。
したがって、本発明によれば、接触部における磨耗の侵攻が抑制され、ステムと弁体の間の嵌合部に遊び(グラつき)が生じ難くなる。その結果、良好な嵌合状態が長期にわたって維持され、また、ステムの突起部と弁体の溝部が損傷を受けにくくなるので、ボールバルブの耐久性が向上する。
また、接触部での磨耗の侵攻が抑制されることで、ボディー外側方向へのステムの侵攻が抑制されるので、結果として、図10(b)に示すようなOリング部からの圧縮流体の漏れを防ぐことができる、といった効果が達成される。
また本発明では、ステムの外径や長さを変えることなく、ステムの鍔部とボディーとの間の接触部(ステムの抜け止めとして機能する接触部分)の面積を増やすことができるので、ボディーのポート径等の設計変更が不要で、しかも、ボディーに対するステムの組み付けを何ら妨げない、といった効果が達成される。
図1〜図5に基づいて、本実施形態のボールバルブの構成について説明する。
・INポート31、弁室32、OUTポート33を有する一体型のボディー3と、
・ボディー3の弁室32に設けられた弁体5(ボール)と、
・弁室32内の弁体5(ボール)に対して嵌合するステム7と、
・弁室32に設けられた弁体5をステム7を介して回転させるためのハンドル9を
有している。
・シール用のOリング13,14を具備する軸部72と、
・ステム7がボディー3の外側へ抜けないように張り出した鍔部75と、
・ボディー3の内側(弁室)に突き出した突起部77と、
を一体的に有している。
・ステム7のOリング溝部73,74がボディー平行穴部41内に収まるように、かつ
・ボディー穴部4においてステム7のOリング溝部73,74が掛からない位置(Oリング溝部74よりも下の位置)から弁体側(弁室側)に向かって径が大きくなるように、
テーパ部43を設ける。
ボディー側テーパ部43に対しほぼ平行なテーパ面からなるテーパ部81を、鍔部側面(鍔部外周面)の上側に設ける。すなわち、テーパ部43,81のテーパ面は互いにほぼ平行である。
テーパ部81の小径側(テーパ部81において最も径が小さい部分)は、ボディー平行穴部41の径より小さく、かつ、ステム平行外径70より大きい寸法とする。
テーパ部81の大径側(テーパ部81において最も径が大きい部分)は、ボディー平行穴部41の径より大きい寸法とする。
テーパ部81において最も径が大きい部分から下には、径が等しい平行部82が続いている。
本実施形態のボールバルブは、圧縮エアー等の圧縮流体の制御に用いられることから、鍔部75とボディー3の接触部には常に圧縮流体による荷重が加わる。(ここでいう接触部とは、テーパ部43,81のテーパ面どうしが当接する部分である。)したがって、ステム7を介して弁体5を回転させるときには、圧縮流体による荷重が作用して、鍔部75とボディー3との接触部(テーパ部43,81)に摩擦が生じる。したがって、弁体5を繰返し回転させることで、鍔部75とボディー3の接触部(テーパ部43,81)は、圧縮流体による荷重が掛かった状態で繰返し摩擦を受けることになる。
4 ボディー穴部(ステム取付穴)
5 弁体(ボール)
7 ステム
9 ハンドル
13 Oリング
14 Oリング
31 INポート(圧縮流体の入口)
32 弁室
33 OUTポート(圧縮流体の出口)
35 シール部材
36 シール部材
37 押さえナット
41 ボディー平行穴部
43 テーパ部(テーパ面/抜け止め面/抜け止め部)
51 溝部
53 貫通孔
70 平行部(ステム平行外径)
72 軸部
73 Oリング溝部
74 Oリング溝部
75 鍔部(張出部)
77 突起部
81 テーパ部(テーパ面/抜け止め面/抜け止め部)
82 平行部
103 ボディー
104 ボディー穴部(ステム取付穴)
107 ステム
111 小径部
112 大径部
113 段差部(接触部)
172 軸部
175 鍔部
177 突起部
Claims (2)
- ステム取付穴と弁室を具備し、分割不可能な一体型の部材からなるボディーと、
前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
前記ステムと前記ボディーはそれぞれテーパ面を有し、
前記ステムと前記ボディーのテーパ面は、ステムがボディーの外側へ抜け出ないように互いに当接している、ことを特徴とするボールバルブ。 - ステム取付穴と弁室を具備し、分割不可能な一体型の部材からなるボディーと、
前記弁室に設けられたボール状の弁体と、
前記ステム取付穴に回転可能に設けられ、前記弁体と嵌合するステムと、を有し、
前記ステムは、その外周面にテーパ面を有し、
前記ボディーのステム取付穴は、その内周面にテーパ面を有し、
前記ステムは、ステム側テーパ面がボディー側テーパ面に対し当接した状態で、ボディーに対し相対回転するように設けられている、ことを特徴とするボールバルブ。
Priority Applications (1)
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JP2017144044A JP6989314B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | ボールバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017144044A JP6989314B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | ボールバルブ |
Publications (2)
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JP2019027452A JP2019027452A (ja) | 2019-02-21 |
JP6989314B2 true JP6989314B2 (ja) | 2022-01-05 |
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Family Applications (1)
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JP2017144044A Active JP6989314B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | ボールバルブ |
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2017
- 2017-07-26 JP JP2017144044A patent/JP6989314B2/ja active Active
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