JP2021110410A - 流体管路構造及びそれに用いられる弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁体の閉弁位置の位置修正を能率良く確実に行う。【解決手段】流体配管系に接続された管部16の接続口部16Aに、接続口部16Aの流路軸線に対して交差方向から開閉移動可能な弁体21を備えた弁装置2が脱着自在に設けられ、弁装置2には、閉弁位置にある弁体を接続口部16Aの接続端面に対して密封状態に押し付ける弁体押圧部60と、弁体押圧部60で押圧されている弁体21を接続口部16Aに固定するボルト締結部と、が備えられている流体管路構造であって、弁体21を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部で締結可能な締結位置に位置決めする位置決め部65が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、流体配管系に接続された管部の接続口部に、該接続口部の流路軸線に対して交差方向から開閉移動可能な弁体を備えた弁装置が脱着自在に設けられ、前記弁装置には、閉弁位置にある前記弁体を前記接続口部の接続端面に対して密封状態に押し付ける弁体押圧部と、前記弁体押圧部で押圧されている前記弁体を前記接続口部に固定するボルト締結部とが備えられている流体管路構造に関する。
従来の流体管路構造では、特許文献1に示すように、弁体押圧部には、筐体本体の天板における接続口部の流路軸線を通る弁通路幅方向の中心線の両側部位に貫通状態で固着された雌ネジ部材と、各雌ネジ部材に上方から螺合自在で、且つ、閉弁位置にある弁体の上面を押圧可能な長さを有する押しボルトと、が備えられている。
そして、流体配管系に接続された管部から弁装置を撤去するとき、弁装置の弁体押圧部の押しボルトにより、閉弁位置にある弁体を接続口部の接続端面に対して密封状態に押し付け、ボルト締結部により、弁体押圧部で押圧されている弁体を管部の接続口部に固定する。その後、管部の接続口部に密封固定された弁体を残置したまま、不要となる弁装置の他の弁構成部材を管部の接続口部から撤去する。
特開2018−123963号公報
上述の流体管路構造では、弁装置の弁体を、管部の接続口部の開口を密封状に閉塞する管端閉塞用栓部材としてそのまま使用することができ、しかも、閉弁位置にある弁体をそのまま管部の接続口部に固定するだけで済む。これにより、管部の接続口部の開口を確実に密封した状態で、弁装置の不要な弁構成部材を管部の接続口部から能率良く撤去することができる。しかも、閉塞機材点数を削減して工事費の低廉化を図ることができる。
しかしながら、弁体を閉弁位置に操作したとき、弁体で管部の接続口部を完全に密封する状態にあっても、弁体と弁筐体との間に存在するクリアランスや、弁体を開閉作動させる弁切換操作部のクリアランス等によって、弁体側のボルト締結位置(ボルト挿通孔)と管部の接続口部側のボルト締結位置(ボルト挿通孔)とが位置ずれを生じている場合が存在する。この場合、弁体押圧部の押しボルトを押圧解除操作して、弁体の閉弁位置を修正する必要がある。しかし、弁筐体側のボルト挿通孔及び管部の接続口部側のボルト挿通孔には止水用の孔閉塞具が装着されているため、弁体押圧部の押しボルトを押圧解除操作する前に、各孔閉塞具を一旦取り外して、弁体側のボルト挿通孔と管部の接続口部側のボルト挿通孔との位置ずれ状態を目視確認する必要がある。この目視確認後に、各孔閉塞具を再度取り付け、弁体押圧部の押しボルトを押圧解除操作し、目視確認した位置ずれ状態に基づいて弁体の閉弁位置を修正することになる。そのため、弁体の閉弁位置の位置修正に多大の手間を要することになり、施工性の低下を招来する要因になっている。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、弁体の閉弁位置の位置修正を能率良く確実に行うことのできる流体管路構造及びそれに用いられる弁装置を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、流体配管系に接続された管部の接続口部に、該接続口部の流路軸線に対して交差方向から開閉移動可能な弁体を備えた弁装置が脱着自在に設けられ、前記弁装置には、閉弁位置にある前記弁体を前記接続口部の接続端面に対して密封状態に押し付ける弁体押圧部と、前記弁体押圧部で押圧されている前記弁体を前記接続口部に固定するボルト締結部と、が備えられている流体管路構造であって、
前記弁体を閉弁位置で、且つ、前記ボルト締結部で締結可能な締結位置に位置決めする位置決め部が設けられている点にある。
上記構成によれば、弁体を閉弁位置に操作したとき、弁体で管部の接続口部を完全に密封する状態にあっても、弁体と弁筐体との間に存在するクリアランスや、弁体を開閉作動させる弁切換操作部のクリアランス等によって、弁体側のボルト締結位置と管部の接続口部側のボルト締結位置とが位置ずれを生じている場合でも、位置決め部によって、弁体を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部で締結可能な締結位置に位置修正することができる。
それ故に、従来の流体管路構造のように、弁体押圧部の押しボルトを押圧解除操作する前に、各孔閉塞具を一旦取り外して、弁体側のボルト挿通孔と管部の接続口部側のボルト挿通孔との位置ずれ状態を目視確認する工程、及び、目視確認後に、各孔閉塞具を再度取り付け、弁体押圧部の押しボルトを押圧解除操作し、目視確認した位置ずれ状態に基づいて弁体の閉弁位置を修正する工程を削減することができ、弁体の閉弁位置の位置修正を能率良く確実に行うことができる。
本発明の第2特徴構成は、前記弁装置の弁筐体内には、前記接続口部の流路軸線と平行又は略平行な軸芯周りで回転操作可能な回転アームが配設され、前記回転アームの回転に連動して前記弁体を閉弁位置と開弁位置とに亘って往復移動させる連動機構が設けられ、前記弁筐体内には、閉弁操作位置に操作された前記回転アームと当接して、前記弁体を閉弁位置で、且つ、前記ボルト締結部で締結可能な締結位置又はその近傍位置に規制する回転止め座が設けられている点にある。
上記構成によれば、弁筐体内に配設された回転アームの回転運動を、連動機構を介して弁体の往復運動に変更する。そのため、例えば、弁筐体を貫通する操作部材の先端に弁体を連結して、操作部材の押し引き操作で弁体を閉弁位置と開弁位置とに亘って往復移動させる場合に比較して、操作部材の突出代に相当する分だけ弁装置の小型化を図ることができる。これにより、地中埋設配管の作業ピットの掘削形成を有利に行うことができる。
しかも、回転アームを閉弁操作位置に操作したとき、弁筐体内に設けられている回転止め座に回転アームが当接する。この当接により、弁体を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部で締結可能な締結位置又はその近傍位置に規制するので、上述の位置決め部との協働で弁体の閉弁位置の位置修正をより能率良く確実に行うことができる。
本発明の第3特徴構成は、前記位置決め部は、前記弁体押圧部の押圧面を構成する先窄まり状のテーパー押圧面と、このテーパー押圧面に対応する前記弁体の被押圧部位に窪み形成され、且つ、前記テーパー押圧面の係入に伴って閉弁位置にある前記弁体を前記ボルト締結部で締結可能な締結位置に位置修正する位置修正凹部と、を備える点にある。
上記構成によれば、弁体押圧部で閉弁位置にある弁体を接続口部の接続端面に密封状態に押し付け操作すると、この弁体押圧部の押圧面を利用して構成された先窄まり状のテーパー押圧面が、弁体の被押圧部位に窪み形成された位置修正凹部に係入する。この係入に伴って閉弁位置にある弁体がボルト締結部で締結可能な締結位置に位置修正される。
これにより、弁体押圧部による弁体押圧作業と位置決め部による弁体の閉弁位置の位置修正とを同時に行うことができるので、作業能率の向上を図ることができる。
本発明の第4特徴構成は、前記弁体における弁移動方向に対する直交方向の両側部には、これに対面する前記弁筐体の内側面に沿って前記弁体を回転不能な状態で閉弁位置と開弁位置とに亘って直線方向に移動案内する直線ガイド部が設けられ、前記各直線ガイド部には、前記弁筐体の内側面に摺接する滑面を備えた摺動ガイド突起が設けられている点にある。
上記構成によれば、弁体における弁移動方向に対する直交方向の両側部に設けた直線ガイド部により、これに対面する弁筐体の内側面に沿って弁体を所定姿勢で移動案内することができる。しかも、弁体の各直線ガイド部に設けた摺動ガイド突起の滑面が弁筐体の内側面に摺接するので、弁体を閉弁位置と開弁位置とに亘って直線方向にスムーズに移動案内することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記連動機構は、前記回転アームの先端部に設けた係合突起と、当該係合突起が係合する前記弁体の円弧状の係合長孔と、を備える点にある。
上記構成によれば、回転アームの回転運動を、連動機構を介して弁体の往復運動に変更するとき、回転アームの係合突起が弁体の係合長孔の円弧状内面に摺動しながら押圧することになるので、係合長孔が直線状に構成されている場合と比較して、回転アームの係合突起と弁体の係合長孔との間での摺動抵抗が小さくなり、回転アームの操作性を改善することができる。
本発明の第6特徴構成は、前記回転止め座には、上下が反転した逆さ姿勢にある前記弁装置の前記弁体の下面を支持して、当該弁体を開閉方向に摺動案内する摺動案内面が形成されている点にある。
上記構成によれば、施工現場によっては、管部の接続口部に対して弁装置が上下反転した逆さ姿勢で取付けられる場合がある。通常姿勢の弁装置では、弁筐体内の底面に沿って弁体が摺動し、弁体と弁筐体内の天井面との間には空間が存在する。そのため、弁装置が逆さ姿勢で取付けられると、弁体が空間側である下方側に傾動して、弁体の開閉移動時に弁筐体内の構成部材に接触する可能性がある。
しかし、本発明では、閉弁操作位置に操作された回転アームと当接して、弁体を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部で締結可能な締結位置又はその近傍位置に規制する回転止め座を利用して、この回転止め座に形成された摺動案内面により、逆さ姿勢にある弁体の下面を支持して、当該弁体を開閉方向に確実、スムーズに摺動案内することができる。
本発明の第7特徴構成は、第1特徴構成〜第6特徴構成に記載の流体管路構造に用いられる前記弁装置であって、弁筐体には、前記接続口部のフランジに対して流路軸線方向から脱着自在に外装可能な装着口部が形成され、前記弁体は、前記弁筐体の前記装着口部よりも小なる外形に形成されている点にある。
上記構成によれば、上述の作用効果に加えて、弁体は、弁筐体の装着口部の内径よりも小なる外径寸法に形成され、閉弁位置で管部の接続口部に密封固定されているので、弁体を閉弁位置に残置したまま、不要となる他の弁構成部材である弁筐体を撤去する際、弁筐体の装着口部の周縁部分に弁体が引っ掛かることを抑制することができる。これにより、弁筐体を流路軸線方向に沿ってスムーズに抜き出すことができ、不要な他の弁構成部材の撤去作業を能率良く容易に行うことができる。
本発明の流体管路構造に用いられる弁装置の平面図 流体管に外装の割T字管に弁装置を組付ける直前の縦断面図 割T字管に弁装置を組付けたときの縦断面図 割T字管に弁装置を組付けたときの横断面図 図2のV−V線矢視での弁装置の弁体の動作説明図 弁装置の直線ガイド部の拡大水平断面図 穿孔作業開始時の縦断面図 管内閉塞作業開始時の断面図 閉弁位置にある弁体の押圧状態を示す横断面図 弁体の固定作業開始の縦断面図 弁体の固定作業途中の断面図 弁体の固定作業完了時の断面図 弁装置を逆さ姿勢で割T字管に組付けたときの縦断面図
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は、図4に示す流体配管系の流体管(水道管)1に接続された管部16の接続口部16Aに対して脱着自在な弁装置2を示す。弁装置2の弁筐体23内には、接続口部16Aの流路軸線(分岐軸芯)Yに対して直交する水平方向(交差方向の一例)から開閉作動可能な円形状の弁体21が備えられている。
この弁装置2は、例えば、流体配管系を構成する管路の更新・耐震化工事の開始時に、管路の一部を構成する管部16の接続口部16Aに密封状態(水密状態)で取付けられ、更新・耐震化工事の終了時に、管部16の接続口部16Aから不断流状態(不断水状態)で撤去される。そのため、弁装置2は、弁撤去作業の実行に有用な機能・構造を備えている。
また、弁装置2が取付けられる管部16としては、従来から種々の形態のものが存在する。例えば、本実施形態においては、図4に示すように、流体管1に密封状態(以下においては水密状態と記載する)で外装固定される分割構造の割T字管(管本体の一例)10の分岐管部(以下、管部16を分岐管部16と記載する)が例示されている。それ以外に、図示はしないが、流体管の管壁に一体的に突出形成された分岐管部や流体機材の一部を構成する管部等を挙げることができる。
さらに、本実施形態の流体管1は、流体の一例である水道水(上水)を輸送するための水道管を構成するダクタイル鋳鉄管であるが、その他の鋳鉄管や鋼管、樹脂管等を使用することができる。また、流体としても、水道水以外に工業用水やガス等の気体を挙げることができる。
本実施形態で用いられる割T字管10は、図4に示すように、流体管1に対して管径方向から外装自在に管周方向で三分割された部分円筒状の分割継手体11から構成されている。各分割継手体11の管周方向両端部に形成された連結フランジ部11Aのうち、周管周方向で隣接する連結フランジ部11A同士は、継手締結手段の一例である複数本のボルト12・ナット13により脱着自在に固定連結されている。
また、各分割継手体11の内面には、流体管1の外周面との間及び管周方向で隣接する両分割継手体11の分割面間を水密状態に密封するゴム製の第1パッキン14が装着されている。流体管1の上部に配置される一つの分割継手体11の管周方向及び管軸芯X方向の中央部には、円筒状の分岐管部16が一体的に突出形成されている。この分岐管部16内の分岐流路16Bは、流体管1の管軸芯Xに対して直行する分岐軸芯(流路軸線)Yに沿って上方に開口する。
分岐管部16の接続口部16Aの接続端面16aには、図2、図4に示すように、弁装置2の弁体21の第2パッキン22が水密状態で接触する円環状の環状弁座面17が突出形成されている。
また、図2、図4に示すように、分岐管部16の接続口部16Aの外周面には、管径方向外方側に突出する円環状の第1フランジ18が一体形成されている。第1フランジ18の円周方向の複数個所(本実施形態では6箇所)には、連結孔としての第1ネジ孔19が貫通形成されている。
次に、弁装置2について詳述する。
弁装置2の弁筐体23は、図1〜図5に示すように、板状の金属製の弁体21を閉弁位置と開弁位置とに亘って移動自在に収納する弁移動通路24を有する金属製の筐体本体25と、該筐体本体25の天板25Aに分岐管部16と同芯状態で連設される金属製の連結筒部26と、を備える。連結筒部26の内部流路26Bは、分岐管部16内の分岐流路16Bの内径と同一に構成されている。また、連結筒部26の上端部には、作業機材や配管機材を水密状態で着脱自在に連結するための第2フランジ26Aが連設されている。この連結筒部26の第2フランジ26Aに連結される作業機材としては、図7に示す穿孔装置80や図8に示す流路閉塞装置90等を挙げることができる。
連結筒部26の第2フランジ26Aは、第1フランジ18と同一外径に構成され、第2フランジ26Aの円周方向の複数個所(本実施形態では6箇所)には、連結孔としての第2ネジ孔27が形成されている。第1フランジ18の第1ネジ孔19と第2フランジ26Aの第2ネジ孔27とは、同一ピッチで同一位相位置に形成されている。
図2に示すように、筐体本体25の底板25Bには、分岐管部16の第1フランジ18に対して分岐軸芯Y方向から脱着自在に外装可能な円環状の装着口部28が形成されている。この装着口部28の内周面奥側の環状段差部位には、分岐管部16の第1フランジ18の外周面の上側部位に形成されている傾斜環状のパッキン押圧面18aとの対向面間を水密状態に密封する第3パッキン29が装着されている。
弁体21の外径は、図4に示すように、分岐管部16の第1フランジ18の外径と略同一又は若干小に構成され、且つ、筐体本体25の装着口部28の内周面の内径よりも若干小に構成されている。弁体21の下面である流路遮断面21aには、図2〜図4に示すように、分岐管部16の流路開口を遮断する閉弁位置において環状弁座面17に向かって下方に開口する円環状のパッキン装着溝21bが形成され、このパッキン装着溝21bに第2パッキン22が装着されている。
また、図5に示すように、弁体21の円周方向の複数個所(本実施形態では6箇所)には、閉弁位置において第1フランジ18の第1ネジ孔19と対応する部位に取付け孔30が形成されている。そのうち、弁体21における開弁側の基端部(分岐管部16の流路開口から離間する側の端部)に位置する取付け孔30は、後述の回転アーム41の係合突起50と係合する円弧状の係合長孔49の円周方向一端側部位をもって兼用構成されている。この係合長孔49の円周方向一端側部位と他の5つの取付け孔30は、第1フランジ18の第1ネジ孔19と同一ピッチで同一位相位置に配置されている。
他の5つの取付け孔30はネジ孔に構成されている。
後述の弁体押圧部60によって閉弁位置で押圧されている弁体21の取付け孔30と第1フランジ18の第1ネジ孔19とは、図10〜図12に示すように、弁固定用のボルト締結部5を構成するボルト5A・ナット5Bにより水密状態で固定連結自在に構成されている。
図1、図2、図4に示すように、筐体本体25の装着口部28の周方向複数個所(本実施形態では、周方向に同一間隔で6箇所)には、分岐管部16の第1フランジ18の下面よりも下方に突出する取付け片32が形成されている。各取付け片32には、分岐管部16の第1フランジ18の下面よりも若干下方に偏位した高さ位置を水平方向のネジ軸芯とするネジ孔33が貫通形成されている。各ネジ孔33には、第1フランジ18の外周面の下側部位に形成されている傾斜環状の係合面18bに対して径方向外方から当接するテーパー面34aを先端に備えた引き寄せ用ボルト34が脱着自在に螺合されている。
図2、図4に示すように、筐体本体25の各取付け片32のネジ孔33に螺合された引き寄せ用ボルト34を締め付け操作すると、引き寄せ用ボルト34の先端側のテーパー面34aが、分岐管部16の第1フランジ18に形成されている傾斜環状の係合面18bに当接する。その当接状態での引き寄せ用ボルト34の螺進により、分岐管部16の第1フランジ18に対して弁装置2の弁筐体23が下方に引き寄せられた状態で固定される。このとき、弁筐体23の装着口部28の内周面奥側の環状段差部位に装着されている第3パッキン29は、第1フランジ18のパッキン押圧面18aで水密状態に圧縮される。
上述の筐体本体25の装着口部28の複数の取付け片32に形成されたネジ孔33と、このネジ孔33に螺合される引き寄せ用ボルト34とをもって、弁装置2の弁筐体23を分岐管部16の第1フランジ18に引き寄せて水密状態で固定するための第2締結部6が構成されている。
次に、弁体21を閉弁位置と開弁位置とに切り換え操作する弁切換操作部4の具体的構成について説明する。
筐体本体25内には、図1〜図5に示すように、分岐管部16の接続口部16Aの流路軸線と平行又は略平行な軸芯周りで回転操作可能な回転アーム41が配設され、回転アーム41の回転に連動して弁体21を閉弁位置と開弁位置とに亘って往復移動させる連動機構42が設けられている。連動機構42は、分岐軸芯Y方向から連動状態と連動解除状態とに変更可能で、且つ、分岐管部16の接続口部16Aに固定された弁体21に対する弁筐体23の分岐軸芯Y方向に沿った離脱移動(撤去移動)に伴って連動解除状態に変更される構成にしてある。
図1〜図5に示すように、筐体本体25の天板25Aには、回転アーム41を弁移動通路24内に挿入配置可能な開口部43が形成されている。この開口部43を閉止する蓋板44には、接続口部16Aの流路軸線と平行又は略平行な回転軸45を貫通状態で回転自在に支承するボス部46が設けられている。このボス部46に支承された回転軸45の下端軸部には、回転アーム41の基端部が固定され、回転軸45の上端軸部には、ハンドル47が装着されている。また、回転軸45の中間軸部の二箇所に形成された環状のシール装着溝には、ボス部46の内周面との間を水密状態に密封するOリング等の第1シール材48が装着されている。
また、蓋板44は、筐体本体25の天板25Aにおける開口部43の周縁部に水密状態で脱自在にボルト固定されている。
連動機構42には、弁体21における開弁側の基端部(分岐管部16の流路開口から離間する側の端部)に形成された係合長孔49と、回転アーム41の先端部に設けられた係合突起50と、が備えられている。回転アーム41の係合突起50は、弁体21の係合長孔49に対して上方から係脱自在に構成されている。そのため、分岐管部16の接続口部16Aに固定された弁体21に対する弁筐体23の上方への離脱移動に伴って、弁筐体23に組み付けられている回転アーム41の係合突起50が弁体21の係合長孔49から上方に抜き出される。これにより、回転アーム41の係合突起50と弁体21の係合長孔49とが連動状態から連動解除状態に変更される。
弁体21の係合長孔49は、図5に示すように、弁体21の中心を半径中心とする円弧状に形成されている。そのため、回転アーム41の回転運動を、連動機構42を介して弁体21の往復運動に変更するとき、回転アーム41の係合突起50が弁体21の係合長孔49の円弧状内面に摺動しながら押圧することになるので、係合長孔49が直線状に構成されている場合と比較して、回転アーム41の係合突起50と弁体21の係合長孔49との間での摺動抵抗が小さくなり、回転アーム41の操作性を改善することができる。
また、図5、図6に示すように、弁体21における弁移動方向に対する直交方向(弁通路幅方向)の両側部には、これに対面する筐体本体25の側板25Cの内側面に沿って弁体21を回転不能な状態で閉弁位置と開弁位置とに亘って直線方向に移動案内する直線ガイド部52が設けられている。この両直線ガイド部52は、弁体21の外周面のうち、弁通路幅方向の両側部に位置する外周面部分を、筐体本体25の側板25Cの内側面と平行な直線平滑面に形成することにより構成されている。
各直線ガイド部52における移動方向の複数個所(本実施形態では2箇所)には、筐体本体25の側板25Cの内側面に摺接する滑面53aを備えた金属製の摺動ガイド突起53が設けられている。
この摺動ガイド突起53は、弁体21の直線ガイド部52にネジ止めされた金属製のネジの頭部から構成され、このネジ頭部の略半球状又はそれに近い形態の外面が滑面53aに構成されている。
そして、弁体21の両直線ガイド部52により、これに対面する筐体本体25の側板25Cの内側面に沿って弁体21を所定姿勢で移動案内することができる。しかも、弁体21の各直線ガイド部52に設けた摺動ガイド突起53の滑面53aが筐体本体25の側板25Cの内側面に摺接するので、弁体21を閉弁位置と開弁位置とに亘って直線方向にスムーズに移動案内することができる。
筐体本体25には、図4、図5、図9、図10に示すように、閉弁位置にある弁体21の第2パッキン22を分岐管部16の接続口部16Aの環状弁座面17に対して水密状態に押し付ける弁体押圧部60と、弁体21を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部5で締結可能な締結位置に位置決めする位置決め部65と、閉弁操作位置に操作された回転アーム41と当接して、弁体21を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部5で締結可能な締結位置又はその近傍位置に規制する回転止め座70と、が設けられている。
弁体押圧部60には、図4、図9、図10に示すように、筐体本体25の天板25Aにおける接続口部16Aの流路軸線を通る弁通路幅方向の中心線上の両側部位に貫通状態で固着された雌ネジ部材61と、各雌ネジ部材61に上方から螺合自在で、且つ、閉弁位置にある弁体21の上面を押圧可能な長さを有する押しボルト62と、が備えられている。押しボルト62の中間軸部に形成された環状のシール装着溝には、雌ネジ部材61の内周面との間を水密状態に密封するOリング等の第2シール材63が装着されている。
位置決め部65は、図4、図9に示すように、押しボルト62の先端部の押圧面を構成する先窄まり状のテーパー押圧面66と、このテーパー押圧面66に対応する弁体21の被押圧部位に窪み形成され、且つ、押しボルト62のテーパー押圧面66の係入に伴って閉弁位置にある弁体21をボルト締結部5で締結可能な締結位置に位置修正する円錐状の位置修正凹部67と、を備える。
押しボルト62のテーパー押圧面66が弁体21の両位置修正凹部67に嵌合した押圧状態では、閉弁位置に操作された弁体21が締結位置に位置修正された状態にあり、弁体21の取付け孔30の中心と分岐管部16の第1フランジ18の第1ネジ孔19の中心とが合致する。
そして、弁体21を閉弁位置に操作したとき、弁体21で分岐管部16の接続口部16Aを完全に密封する状態にあっても、弁体21と弁筐体23との間に存在するクリアランスや、弁体21を開閉作動させる弁切換操作部4のクリアランス等によって、弁体21側のボルト締結位置(取付け孔30)と分岐管部16の接続口部16A側のボルト締結位置(第1ネジ孔19)とが位置ずれを生じている場合がある。この場合でも、位置決め部65によって、弁体21を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部5で締結可能な締結位置に位置修正することができる。
それ故に、従来の流体管路構造のように、弁体押圧部60の押しボルト62を押圧解除操作する前に、各孔閉塞具を一旦取り外して、弁体21側の取付け孔30と分岐管部16側の第1ネジ孔19との位置ずれ状態を目視確認する工程、及び、目視確認後に、各孔閉塞具を再度取り付け、弁体押圧部60の押しボルト62を押圧解除操作し、目視確認した位置ずれ状態に基づいて弁体21の閉弁位置を修正する工程を削減することができ、弁体21の閉弁位置の位置修正を能率良く確実に行うことができる。
しかも、弁体押圧部60で閉弁位置にある弁体21を分岐管部16の接続口部16Aの環状弁座面17に密封状態に押し付け操作すると、この弁体押圧部60の押しボルト62の押圧面を利用して構成された先窄まり状のテーパー押圧面66が、弁体21の被押圧部位に窪み形成された位置修正凹部67に係入する。この係入に伴って閉弁位置にある弁体21がボルト締結部5で締結可能な締結位置に位置修正される。
これにより、弁体押圧部60による弁体押圧作業と、位置決め部65による弁体21の閉弁位置の位置修正とを同時に行うことができるので、作業能率の向上を図ることができる。
回転止め座70は、筐体本体25の天板25Aの内面で、且つ、閉弁操作位置に操作された回転アーム41と当接する位置に弁通路幅方向に沿って設けられた角状体から構成されている。回転止め座70に当接した回転アーム41の閉弁操作位置は、弁体21側のボルト締結位置(取付け孔30)と分岐管部16の接続口部側のボルト締結位置(第1ネジ孔19)とが合致するボルト締結部5の締結位置に設定されている。
弁体21を開閉作動させる弁切換操作部4のクリアランス等によって、弁体21側のボルト締結位置(取付け孔30)と分岐管部16の接続口部側のボルト締結位置(第1ネジ孔19)とが微小に位置ずれを生じても、ボルト締結部5で締結可能な締結位置の近傍位置に規制することができる。この近傍位置は、弁体押圧部60を利用して構成された位置決め部65の弁体位置調整範囲内に設定されている
そして、回転アーム41を閉弁操作位置に操作したとき、弁筐体23内に設けられている回転止め座70に回転アーム41が当接する。この当接により、弁体21を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部5で締結可能な締結位置又はその近傍位置に規制するので、上述の位置決め部65との協働で弁体21の閉弁位置の位置修正をより能率良く確実に行うことができる。
図13に示すように、施工現場によっては、分岐管部16の接続口部16Aに対して弁装置2が上下反転した逆さ姿勢で取付けられる場合がある。通常姿勢の弁装置2では、弁筐体23内の底面に沿って弁体21が摺動し、弁体21と弁筐体23内の天井面との間には空間が存在する。そのため、弁装置2が逆さ姿勢で取付けられると、弁体21が空間側である下方側に傾動して、弁体21の開閉移動時に弁筐体23内の構成部材に接触する可能性がある。
しかし、本発明では、回転止め座70には、図13に示すように、上下が反転した逆さ姿勢にある弁装置2の弁体21の下面を支持して、当該弁体21を開閉方向に摺動案内する摺動案内面70aが形成されている。
閉弁操作位置に操作された回転アーム41と当接して、弁体21を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部5で締結可能な締結位置又はその近傍位置に規制するための回転止め座70を利用して、この回転止め座70に形成された摺動案内面70aにより、逆さ姿勢にある弁体21を開閉方向にスムーズに摺動案内することができる。
次に、流体管路構造の弁撤去方法を含む更新・耐震化工事の方法について説明する。
[1]割T字管取付け工程
図4に示すように、流体管1の工事対象領域の上流側部位に、分岐管部16を備えた分割構造の割T字管10を水密状態で外装固定する割T字管取付け工程を実行する。
この割T字管取付け工程では、割T字管10の三分割構成の分割継手体11を流体管1に外装し、隣接する両分割継手体11の連結フランジ部11A同士をボルト12・ナット13で水密状態に締め付け固定する。
割T字管10が流体管1に取付けられると、分岐管部16の第1フランジ18に、弁装置2から分離した弁体21を水密状態で取付け、割T字管10内に圧力水を供給して水密性の水圧試験を実施する。そのため、弁体21には、図5に示すように、圧力水供給用及び水圧測定用の2つの接続口38が貫通形成されている。両接続口38は、水圧試験後に止水プラグ39で密封する。
[2]弁装置取付け工程
図2〜図4に示すように、割T字管10の分岐管部16に弁装置2を水密状態で取付ける弁装置取付け工程を実行する。
この弁装置取付け工程には、分岐管部16の接続口部16Aに設けた第1フランジ18に対して、弁装置2の弁筐体23を分岐軸芯Y方向から外装する筐体外装工程と、弁筐体23に設けた第2締結部6の引き寄せ用ボルト34により弁筐体23を分岐管部16の第1フランジ18に引き寄せて水密状態に密封固定する引寄せ固定工程と、が含まれる。
割T字管10の分岐管部16に弁装置2が取付けられた状態では、弁体21の第2パッキン22を摺動案内する筐体本体25の底板25Bの内面と、弁体21の第2パッキン22が摺動する接続口部16Aの環状弁座面17とが同一又は略同一高さ位置に配置される。これにより、弁体21の開閉作動をスムーズに行うことができる。
上述の弁装置取付け工程には、図4に示すように、筐体本体25の天板25Aに貫通状態で設けられている弁体押圧部60の雌ネジ部材61に、雌ネジ部材61の内周面との間を水密状態に密封する第2シール材63を備えた押しボルト62を螺合装着する工程が含まれる。
また、図2、図3に示すように、分岐管部16の第1フランジ18に形成されている各第1ネジ孔19からの流体の流出を防止する孔閉塞具35の取付け工程が含まれる。孔閉塞具35は、第1ネジ孔19に螺合装着される止水パッキン付きの孔閉塞ボルトから構成されている。
[3]穿孔装置取付け工程
図7に示すように、弁装置2に作業機材の一例である穿孔装置80を取付ける穿孔装置取付け工程(作業機材取付け工程の一例)を実行する。
詳しくは、弁筐体23の連結筒部26の第2フランジ26Aに、穿孔装置80の穿孔駆動ケース81に連結された短管82の第3フランジ82Aを、第2フランジ26Aの第2ネジ孔27に螺合したボルト36・ナット37にて水密状態に締め付け固定する。
この穿孔装置80の取付け時点では、流体管1に貫通孔が形成されていないため、弁装置2の弁体21は開弁位置に保持されている。
[4]穿孔作業実施工程
図7に示すように、穿孔装置80の回転切削具86を分岐管部16の上流側の作業対象部位である流体管1側に送り込み、流体管1の管壁に貫通孔(図示省略)を形成する穿孔作業(所定作業の一例)を行う穿孔作業工程(所定作業工程の一例)を実行する。
[5]穿孔装置撤去工程
弁装置2の弁体21を閉弁位置に操作したのち、弁装置2から穿孔装置80を撤去する穿孔装置撤去工程(作業機材撤去工程の一例)を実行する。
この穿孔装置撤去工程では、筐体本体25の連結筒部26の第2フランジ26Aと穿孔装置80の短管82の第3フランジ82Aとのボルト連結を解除し、穿孔装置80を弁装置2から撤去する。
また、弁装置2の弁体21を閉弁位置に操作したとき、筐体本体25の天板25Aの雌ネジ部材61に螺合されている押しボルト62を押圧側に螺合操作し、閉弁位置にある弁体21の上面を押圧する。これにより、弁体21の流路遮断面21aの第2パッキン22を分岐管部16の接続口部16Aの環状弁座面17に圧着させた水密状態に維持する。
[6]流路閉塞装置取付け工程
図8に示すように、弁装置2に作業機材の一例である流路閉塞装置90を取付ける流路閉塞装置取付け工程(作業機材取付け工程の一例)を実行する。
この流路閉塞装置取付け工程では、弁筐体23の連結筒部26の第2フランジ26Aに、流路閉塞装置90の閉塞ケース91の第4フランジ91Aを、第2フランジ26Aの第2ネジ孔27に螺合したボルト36・ナット37にて水密状態に締め付け固定する。この連結状態では、閉塞ケース91内に収容される閉塞作業部の一例である縮小状態の閉塞バッグ92が、連結筒部26の内部流路26Bに望む。
[7]流路閉塞作業工程
図8に示すように、押しボルト62を押圧解除操作したのち、弁装置2の弁体21を開弁位置に操作し、流路閉塞装置90の閉塞バッグ92を上流側の閉塞作業対象部位である流体管1内(図4参照)に送り込み、管内流路を閉塞する流路閉塞作業工程(所定作業工程の一例)を実行する。
次に、閉塞ケース91の外部において操作筒軸93を送り込み操作し、挿入ガイド筒体94と閉塞バッグ92とを一体的に送り込む。そのうち、挿入ガイド筒体94は流体管1の外周面における貫通孔の開口周縁部と当接して停止する。この状態で操作筒軸93を更に送り込み操作すると、閉塞バッグ92は挿入ガイド筒体94から抜け出し、閉塞バッグ92が流体管1の貫通孔から管内流路内の所定閉塞位置に挿入される。この状態で操作筒軸93内の給排流路(図示省略)から閉塞バッグ92内に拡径用流体を供給することにより、閉塞バッグ92は流体管1内の管内流路を閉塞する状態に膨張される。
そして、流体管1内の管内流路が流路閉塞装置90の閉塞バッグ92で閉塞されると、その閉塞位置よりも下流側の工事対象領域において、管路構造を構成する流体管1や消火栓等の配管機材を不断水状態で更新する更新工事、或いは、耐震用の配管機材に不断水状態で取り替える耐震化工事等の所定の工事が実施される。
[8]流路閉塞装置撤去工程
図9に示すように、弁装置2の弁体21を閉弁位置に操作したのち、弁装置2から流路閉塞装置90を撤去する流路閉塞装置撤去工程(作業機材撤去工程の一例)を実行する。
この流路閉塞装置撤去工程では、所定の工事が終了すると、流体管1内の管内流路を閉塞する閉塞バッグ92内の拡径用流体を操作筒軸93内の給排流路から排出し、閉塞バッグ92を収縮状態に縮径する。この状態で操作筒軸93を上方に戻し操作し、閉塞バッグ92及び挿入ガイド筒体94を閉塞ケース91内に収容する。
次に、弁体21を閉弁位置に操作したのち、筐体本体25の天板25Aの雌ネジ部材61に螺合されている押しボルト62を押圧側に螺合操作し、弁体21の流路遮断面21aの第2パッキン22を分岐管部16の接続口部16Aの環状弁座面17に圧着させた水密状態に維持する。
このとき、弁体押圧部60の押しボルト62で閉弁位置にある弁体21を分岐管部16の接続口部16Aの環状弁座面17に密封状態に押し付け操作すると、図9に示すように、弁体押圧部60の押しボルト62の押圧面を利用して構成された先窄まり状のテーパー押圧面66が、弁体21の被押圧部位に窪み形成された位置修正凹部67に係入する。この係入に伴って閉弁位置にある弁体21がボルト締結部5で締結可能な締結位置に位置修正される。
その後、筐体本体25の連結筒部26の第2フランジ26Aと閉塞ケース91の第4フランジ91Aとのボルト連結を解除し、流路閉塞装置90を弁装置2から撤去する。
この流路閉塞装置撤去工程の終了後に弁撤去方法に移行する。
[9]弁撤去方法の弁体固定工程
弁体21を閉弁位置で分岐管部16の第1フランジ18に水密状態で密封固定する弁体固定工程には、図10、図11に示すように、第1フランジ18の第1ネジ孔19からの流体の流出を防止する孔閉塞具35の撤去工程と、閉弁位置にある弁体21と分岐管部16の第1フランジ18とをボルト締結部5のボルト5A・ナット5Bにより水密状態で固定連結する弁体固定連結工程と、を含む。
弁体固定連結工程は、図10、図11に示すように、孔閉塞具35が取り外された第1フランジ18の第1ネジ孔19のうち、弁体21の係合長孔49を除く他の5つの取付け孔30に対して、それに対応する第1フランジ18の第1ネジ孔19の下方側からボルト締結部5のボルト5Aを螺合する。この5箇所のボルト5Aにより、分岐管部16の第1フランジ18と弁体21とを水密状態で固定連結する。
[10]弁撤去方法の弁構成部材撤去工程
図12に示すように、分岐管部16の第1フランジ18に、分岐管部16の第1フランジ18に固定された弁体21を残置したまま、他の不要な弁構成部材を撤去する弁構成部材撤去工程を実行する。
この弁構成部材撤去工程では、筐体本体25の装着口部28の周方向複数個所に形成されている取付け片32のネジ孔33に対して、引き寄せ用ボルト34を緩み側に螺合操作する。これにより、引き寄せ用ボルト34のテーパー面34aを、第1フランジ18の下面側外周縁から径方向外方側に離脱させる。この状態で、弁筐体23の装着口部28を、分岐管部16の第1フランジ18から取外すことにより、弁筐体23と一体的に組付けられている不要な他の弁構成部材も同時に撤去することができる。それ故に、弁筐体23を含む他の弁構成部材の撤去作業を能率良く容易に実施することができる。
弁体21は、弁筐体23の装着口部28の内径よりも小なる外径寸法に形成され、且つ、分岐管部16の第1フランジ18に同芯状態で水密状態に密封固定されている。そのため、弁筐体23の撤去時において、弁筐体23の装着口部28の周縁部分が弁体21の外周縁に引っ掛かることがなく、弁筐体23を分岐軸芯Y方向に沿って容易に抜き出すことができる。それ故に、不要な他の弁構成部材の撤去作業を一層能率良く容易に行うことができる。
不要な他の弁構成部材の撤去作業後に、分岐管部16の第1フランジ18における残りの一つの第1ネジ孔19の下方側からボルト締結部5のボルト5Aを螺合する。このボルト5Aは、弁体21の係合長孔49の円周方向一端側部位を貫通する。この貫通したボルト5Aの上側部にナット5Bを螺合して締め込み固定する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の実施形態では、弁体21を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部5で締結可能な締結位置に位置決めする位置決め部65を、弁体押圧部60の押しボルト62の押圧面を利用して構成された先窄まり状のテーパー押圧面66と、弁体21の被押圧部位に窪み形成された位置修正凹部67とから構成したが、位置決め部65を、弁体押圧部60とは別に単独で構成してもよい。この場合、位置決め部65により、閉弁位置に操作された弁体21をボルト締結部5で締結可能な締結位置に位置修正する。その後、弁体押圧部60により、締結位置に位置決めされた弁体21を分岐管部16の環状弁座面17に押し付けて水密状態で仮止め固定する。
例えば、位置決め部65を、閉弁位置に操作された弁体21の取付け孔30に対して分岐軸芯Y方向から係脱移動自在なテーパー面を先端に備えた位置修正体と、当該位置修正体を係脱方向に移動操作する移動操作部とから構成してもよい。この場合、位置修正体のテーパー面が弁体21の取付け孔30内へ係入移動すると、位置修正体のテーパー面と弁体21の取付け孔30の開口周縁との当接に伴って閉弁位置にある弁体21がボルト締結部5で締結可能な締結位置に位置修正される。
要するに、位置決め部65としては、弁体21を閉弁位置で、且つ、ボルト締結部5で締結可能な締結位置に位置決めすることのできる構造であればよい。
(2)上述の実施形態では、弁体押圧部60を、筐体本体25の天板25Aの雌ネジ部材61に螺合されている押しボルト62から構成したが、閉弁位置にある弁体21の第2パッキン22を分岐管部16の接続口部16Aの環状弁座面17に対して水密状態に押し付ける偏心カムから構成してもよい。
(3)上述の各実施形態では、弁装置2の弁体31を人為操作で開閉する実施形態について説明したが、本発明の技術は、弁体31を流体シリンダやモータ等のアクチュエータで開閉作動させる弁装置2にも適用することができる。
2 弁装置
5 ボルト締結部
16 管部(分岐管部)
16A 接続口部
16a 接続端面
21 弁体
23 弁筐体
28 装着口部
41 回転アーム
42 連動機構
49 係合長孔
50 係合突起
52 直線ガイド部
53 摺動ガイド突起
53a 滑面
60 弁体押圧部
65 位置決め部
66 テーパー押圧面
67 位置修正凹部
70 回転止め座
70a 摺動案内面

Claims (7)

  1. 流体配管系に接続された管部の接続口部に、該接続口部の流路軸線に対して交差方向から開閉移動可能な弁体を備えた弁装置が脱着自在に設けられ、前記弁装置には、閉弁位置にある前記弁体を前記接続口部の接続端面に対して密封状態に押し付ける弁体押圧部と、前記弁体押圧部で押圧されている前記弁体を前記接続口部に固定するボルト締結部と、が備えられている流体管路構造であって、
    前記弁体を閉弁位置で、且つ、前記ボルト締結部で締結可能な締結位置に位置決めする位置決め部が設けられている流体管路構造。
  2. 前記弁装置の弁筐体内には、前記接続口部の流路軸線と平行又は略平行な軸芯周りで回転操作可能な回転アームが配設され、前記回転アームの回転に連動して前記弁体を閉弁位置と開弁位置とに亘って往復移動させる連動機構が設けられ、前記弁筐体内には、閉弁操作位置に操作された前記回転アームと当接して、前記弁体を閉弁位置で、且つ、前記ボルト締結部で締結可能な締結位置又はその近傍位置に規制する回転止め座が設けられている請求項1記載の流体管路構造。
  3. 前記位置決め部は、前記弁体押圧部の押圧面を構成する先窄まり状のテーパー押圧面と、このテーパー押圧面に対応する前記弁体の被押圧部位に窪み形成され、且つ、前記テーパー押圧面の係入に伴って閉弁位置にある前記弁体を前記ボルト締結部で締結可能な締結位置に位置修正する位置修正凹部と、を備える請求項1又は2記載の流体管路構造。
  4. 前記弁体における弁移動方向に対する直交方向の両側部には、これに対面する前記弁筐体の内側面に沿って前記弁体を回転不能な状態で閉弁位置と開弁位置とに亘って直線方向に移動案内する直線ガイド部が設けられ、前記各直線ガイド部には、前記弁筐体の内側面に摺接する滑面を備えた摺動ガイド突起が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体管路構造。
  5. 前記連動機構は、前記回転アームの先端部に設けた係合突起と、当該係合突起が係合する前記弁体の円弧状の係合長孔と、を備える請求項2記載の流体管路構造。
  6. 前記回転止め座には、上下が反転した逆さ姿勢にある前記弁装置の前記弁体の下面を支持して、当該弁体を開閉方向に摺動案内する摺動案内面が形成されている請求項2記載の流体管路構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の流体管路構造に用いられる前記弁装置であって、弁筐体には、前記接続口部のフランジに対して流路軸線方向から脱着自在に外装可能な装着口部が形成され、前記弁体は、前記弁筐体の前記装着口部よりも小なる外形に形成されている弁装置。

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