JP6305240B2 - 鉄筋配筋用スペーサーの製造装置及びその製造方法 - Google Patents

鉄筋配筋用スペーサーの製造装置及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、鉄筋配筋用スペーサー、詳しくは主として高架道路の路面や建物の床面を構成するコンクリート構造物を製造する際に、そのコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持して、その補強用鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つための鉄筋配筋用スペーサーに関する。
一般に高架道路の路面や建物の床面にコンクリート構造物を敷設する際には、コンクリート構造物の補強用鉄筋を支持して、その鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つための鉄筋配筋用スペーサーが用いられる。
この鉄筋配筋用スペーサーとしては、横棒用金属線材及びこれに直交する複数の脚棒用金属線材により形成された支持スタンドを備え、この支持スタンドの各脚棒用金属線材の両端部に、樹脂材料を焼付けて接地ブロックを設けたものや、樹脂製又はモルタル製の接地ブロックを取り付けたものが従来より知られている(特許文献1参照)。
実公平7−32711号公報
ところで、このような鉄筋配筋用スペーサーは、製造するに当たり、各脚棒用金属線材の両端に対して、樹脂材料を焼付けて接地ブロックを設けたり、樹脂製若しくはモルタル製の接地ブロックを取り付けるための接地ブロック装着工程と、横棒用金属線材に対し各脚棒を溶接する溶接工程と、各脚棒用金属線材の両側部をそれぞれ折り曲げて支持スタンドを形成する支持スタンド形成工程と、が必要となる上、各工程を経て成形された成形体を排出する排出工程も必要となる。
その場合、各工程の順序は任意に決定されるものの、各工程のうちの接地ブロック装着工程では、樹脂材料を焼付けて接地ブロックを設ける際に冷却のために時間待ちしたり、各脚棒用金属線材の両側部に接地ブロックを取り付ける際に手間取ったりするおそれがある。そのため、製造時に各工程を分割して行わなければならず、各工程を連続して行えば停滞が余儀なくされ、鉄筋配筋用スペーサーを迅速に製造することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各工程を分割せずとも停滞することなく連続して行って鉄筋配筋用スペーサーを迅速に製造することができる鉄筋配筋用スペーサーの製造装置及びその製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、横棒用金属線材及びこれに直交する複数の脚棒用金属線材により形成された支持スタンドと、この支持スタンドの各脚棒用金属線材の両端部に設けられた接地ブロックとを備え、コンクリート構造物を敷設する際にコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持してその鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つ鉄筋配筋用スペーサーの製造装置を前提とする。そして、製造装置本体は、前記脚棒用金属線材を順次送給するとともに、この順次送給された脚棒用金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記接地ブロックを順次送給し、前記脚棒用金属線材の両側から前記接地ブロックを同時に嵌挿する接地ブロック嵌挿装置と、この接地ブロック嵌挿装置により接地ブロックが嵌挿された脚棒用金属線材を等間隔置きに順次搬送する搬送装置と、この搬送装置により搬送される脚棒用金属線材が予め設定された本数に到達したときにその予め設定した本数の各脚棒用金属線材の長手方向中央に対し前記横棒用金属線材を送給する送給装置と、この送給装置により送給された前記横棒用金属線材と前記各脚棒用金属線材との交点を前記搬送装置による搬送過程で順次溶接する溶接装置と、この溶接装置により前記横棒用金属線材に溶接された各脚棒用金属線材の両側部を前記搬送装置による搬送過程で順次折り曲げて前記支持スタンドを順に形成する支持スタンド形成装置と、この支持スタンド形成装置により支持スタンドが形成された鉄筋配筋用スペーサーとして当該鉄筋配筋用スペーサーを前記製造装置本体外に順次排出する排出装置と、を具備することを特徴としている。
また、前記接地ブロック嵌挿装置に、外周面の周方向等間隔置きに凹設された複数の凹部を有し、かつ前記各脚棒用金属線材を前記凹部内に1つずつ係合した状態でそれぞれ回転方向へ送給する複数の回転ドラムと、前記各脚棒用金属線材の両端よりも左右外側方にそれぞれ設けられ、ホッパに投入された前記接地ブロックを振動により整列させて前記回転ドラムで送給される前記各脚棒用金属線材の左右両側から対峙させた状態でそれぞれ送り出す左右一対の接地ブロック送出手段と、この左右の接地ブロック送出手段の少なくとも一方に設けられ、その一方の接地ブロック送出手段により送出された一方の接地ブロックを他方の接地ブロック送出手段により送出された他方の接地ブロック側に移動させて当該両接地ブロックを共に前記脚棒用金属線材を介して嵌挿する嵌挿手段と、を備えていてもよい。
また、前記目的を達成するため、本発明では、横棒用金属線材及びこれに直交する複数の脚棒用金属線材により形成された支持スタンドと、この支持スタンドの各脚棒用金属線材の両端部に設けられた接地ブロックとを備え、コンクリート構造物を敷設する際にコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持してその鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つ鉄筋配筋用スペーサーの製造方法を前提とする。そして、前記脚棒用金属線材を順次送給するとともに、この順次送給された脚棒用金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記接地ブロックを順次送給し、前記脚棒用金属線材の両側から前記接地ブロックを同時に嵌挿する接地ブロック嵌挿工程と、この接地ブロック嵌挿工程により接地ブロックが嵌挿された脚棒用金属線材を等間隔置きに順次搬送する搬送工程と、この搬送工程により搬送される脚棒用金属線材が予め設定された本数に到達したときにその予め設定した本数の各脚棒用金属線材の長手方向中央に対し前記横棒用金属線材を送給する送給工程と、この送給工程により送給された前記横棒用金属線材と前記各脚棒用金属線材との交点を前記搬送工程による搬送過程で順次溶接する溶接工程と、この溶接工程により前記横棒用金属線材に溶接された各脚棒用金属線材の両側部を前記搬送工程による搬送過程で順次折り曲げて前記支持スタンドを順に形成する支持スタンド形成工程と、この支持スタンド形成工程により支持スタンドが形成された鉄筋配筋用スペーサーとして当該鉄筋配筋用スペーサーを順次排出する排出工程と、を具備することを特徴としている。
以上、要するに、順次送給された脚棒用金属線材の両側から接地ブロックを同時に嵌挿して等間隔置きに順次搬送し、この搬送される脚棒用金属線材が予め設定された本数に到達したときに各脚棒用金属線材の長手方向中央に対し送給した横棒用金属線材との交点で順次溶接してから、各脚棒用金属線材の両側部を折り曲げて支持スタンドを順に形成した鉄筋配筋用スペーサーとして排出することで、接地ブロックを設けるに当たって、時間待ちしたり、手間取ったりすることがない。これにより、製造時に各工程を分割せずとも停滞することなく連続して行うことができ、鉄筋配筋用スペーサーを迅速に製造することができる。
また、接地ブロック嵌挿装置において、外周面の複数の凹部内に係合した各脚棒用金属線材を各回転ドラムの回転方向へ送給し、各脚棒用金属線材の左右両側で対峙する左右一対の接地ブロック送出手段のうちの少なくとも一方の接地ブロック供給手段により送給された一方の接地ブロックを他方の接地ブロック供給手段により送給された他方の接地ブロック側へ嵌挿手段により移動させて当該両接地ブロックを共に脚棒用金属線材を介して嵌挿することで、各脚棒用金属線材の左右両端に対し同時に接地ブロックを簡単に嵌挿することができる。
本発明の実施の形態に係る鉄筋配筋用スペーサーの製造装置により製造された鉄筋配筋用スペーサーの斜視図である。 図1の鉄筋配筋用スペーサーの側面図である。 図1の鉄筋配筋用スペーサーの平面図である。 図1の鉄筋配筋用スペーサーの拡大正面図である。 図1の鉄筋配筋用スペーサーの製造装置の側面図である。 図5の製造装置の平面図である。 図5の製造装置の正面図である。 図5の製造装置における接地ブロック嵌挿装置の嵌挿手段の正面図である。 図5の製造装置における搬送装置の回転ドラム付近での側面図である。 図5の製造装置の搬送装置の側面図である。 図5の製造装置における溶接装置及び支持スタンド形成装置の側面図である。 図11の搬送装置の下流側搬送部の側面図である。 図11の製造装置における排出装置の搬送方向最下流側での側面図である。 図13の排出装置の正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る鉄筋配筋用スペーサーの製造装置を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る鉄筋配筋用スペーサーの製造装置により製造された鉄筋配筋用スペーサーの斜視図、図2は鉄筋配筋用スペーサーの側面図、図3は鉄筋配筋用スペーサーの平面図、図4は鉄筋配筋用スペーサーの拡大正面図をそれぞれ示している。
これらの図において、符号1で示す鉄筋配筋用スペーサーは、5本の支持スタンド11,11,…と、これらの支持スタンド11の左右両脚部12,12の下端部にそれぞれ配設された接地ブロック13,13と、等間隔置きに配置された各支持スタンド11の上端に溶接により架設された横棒用金属線材としての補強用鉄筋受け止め用の受け止め杆14とで構成されている。各支持スタンド11としては、直径が4.5〜6mmの断面円形で鉄製金属線材よりなる脚棒用金属線材11A(後述する)を逆U字状に屈曲形成したものが用いられている。一方、受け止め杆14としては、直径が7〜8mmの断面円形の鉄製金属線材が用いられている。なお、各支持スタンド11(脚棒用金属線材11A)及び受け止め杆14としては、それぞれステンレス製の金属線材が用いられていてもよい。
また、各支持スタンド11における左右両脚部12,12の下端部は、脚棒用金属線材11Aを均一の長さに切断した際のバリが未処理の状態のままで用いられている。このため、各支持スタンド11の左右両脚部12,12の下端部を接地ブロック13の穴部に対し嵌挿した際にバリが穴部の周囲壁に食い込んで抜け止めとして機能する。
各接地ブロック13は、上端の直径よりも下端の直径が小さいほぼ逆円錐台状に形成されている。また、各接地ブロック13は、次の配合比率のコンクリートにより形成されている。つまり、コンクリート1立方メートル当たり、セメント950kg、水333kg、細骨材888kg、グラスファイバー(強化繊維)22kgを使用している。
そして、各接地ブロック13は、以上の配合比率のコンクリートに対して圧縮強度60N/平方ミリでの圧縮処理により、高密度で且つ高強度に形成されている。このように、各接地ブロック13をコンクリートから高強度に成形した理由は、後述するコンクリート構造物の打設コンクリートとの高い親和性を保つためである。
また、鉄筋配筋用スペーサー1は、改良地盤上に直列状に複数並べて配置されるとともに、その直列状に並べた鉄筋配筋用スペーサー1群が所定間隔隔てて複数平行に配置される。そして、補強用鉄筋を受け止め杆14上に配筋した後、その補強用鉄筋上へコンクリートを投入してコンクリート構造物を形成している。
次に、鉄筋配筋用スペーサー1の製造装置について説明する。
図5は鉄筋配筋用スペーサー1の製造装置の側面図、図6は製造装置の平面図、図7は製造装置の正面図をそれぞれ示している。
図5〜図7において、Xは鉄筋配筋用スペーサー1を製造する製造装置であって、この製造装置Xの製造装置本体X1は、第1基台X11とこの第1基台X11の後方(図5では左側方)に連設された第2基台X12とを備えている。第1基台X11上には、鉄製金属線材よりなる脚棒用金属線材11Aの両端に接地ブロック13を嵌挿する接地ブロック嵌挿装置2が設けられている。一方、第2基台X12上には、受け止め杆14及び脚棒用金属線材11A,11A,…をそれぞれ搬送する搬送装置3と、受け止め杆14に対しその長手方向等間隔置きに5本の脚棒用金属線材11A,11A,…を溶接する溶接装置4と、各脚棒用金属線材11Aの両側部を折り曲げて左右両脚部12,12を有する支持スタンド11を形成する支持スタンド形成装置5と、各支持スタンド11を形成した鉄筋配筋用スペーサー1として製造装置本体X1より排出する排出装置6とが設けられている。
図8は製造装置Xにおける接地ブロック嵌挿装置2の嵌挿手段の正面図、図9は製造装置Xにおける搬送装置3の回転ドラム付近での側面図をそれぞれ示している。
図8及び図9において、接地ブロック嵌挿装置2は、脚棒用金属線材11Aを斜面211に沿って順次転動させて1本ずつ送給する送給台21を備えている。この送給台21は、第1基台X11上に設置されている。また、接地ブロック嵌挿装置2は、左右一対の回転ドラム22,22を備えている。この各回転ドラム22は、送給台21を挟んで第1基台X11上の左右両側に設置されている。また、各回転ドラム22は、その外周面上において周方向等間隔置き(周方向30°置き)に凹設された12個の凹部221,221,…を有している。各凹部221は、各回転ドラム22の軸線m方向へ延びている。そして、各回転ドラム22の凹部221,221,…は、送給台21の送給方向下流端において当該送給台21から送給される脚棒用金属線材11Aが受け取り可能となるように互いに対応して設けられ、送給台21から受け取った脚棒用金属線材11Aを凹部221内に1本ずつ収容する。
また、各回転ドラム22は、共通の軸部材220にそれぞれ回転一体に連結されている。この軸部材220の右端には、各回転ドラム22と同一構成の回転ドラム223が回転一体に取り付けられている。この回転ドラム223は、図示しないバネなどの付勢手段によって当該回転ドラム223を一方向(図9に示す反矢印方向)へ付勢している。そして、回転ドラム223には、当該回転ドラム223を付勢手段の付勢力に抗して他方向(図9に示す矢印方向)のみに間欠的に回転させる上で、ラチェットホイール224を有するラチェット機構27が設けられている。このラチェット機構27は、ラチェット爪225をラチェットホイール224のラチェット歯に戻り止め係止させて付勢手段による各回転ドラム22,223の一方向への回転を規制している。
第1基台X11には、シリンダ261の基端が左右方向へ延びる軸を介して枢支されたエアシリンダ26が設けられ、このエアシリンダ26のピストンロッド262がアーム224を介して回転ドラム223に駆動連結されている。そして、ピストンロッド262の伸張動作を繰り返す毎に回転ドラム223を他方向へ所定量(約30°)ずつ回転させ、次点のラチェット歯にラチェット爪225を係止させることを繰り返し行って、各回転ドラム22,223を間欠運動させている。また、エアシリンダ26の伸張動作によって、各回転ドラム22の凹部221,221,…を送給台21の受取口212に対応する受取口対応位置C1(図9に表れる)に順次停止させ、その都度、脚棒用金属線材11Aを凹部221内に1本ずつ収容し、この状態で脚棒用金属線材11Aを回転ドラム22の回転方向(図9に示す矢印方向)へ送給する。つまり、送給台21の受取口212からの脚棒用金属線材11Aは、各回転ドラム22の間欠運動によって凹部221を受取口対応位置C1に停止させる毎に各回転ドラム22の回転方向下流側の次点以降の凹部221に1本ずつ順次収容されて受け取られる。なお、各回転ドラム22の軸部材220にステッピングモーターの出力軸を回転一体に連結し、ステッピングモーターのパルス周波数に応じた回転角度毎(30°毎)に間欠運動を行って、各回転ドラム22を間欠運動させるようにしてもよい。
また、接地ブロック嵌挿装置2は、各回転ドラム22より送給される各脚棒用金属線材11Aの両端よりも左右外側方にそれぞれ設けられた一対の接地ブロック送出手段23,23を備えている。各接地ブロック送出手段23は、ホッパ231に投入された複数の接地ブロック13を振動により整列させつつ送出口232に対し穴部を互いに左右両方向からそれぞれ対峙させた状態で1個ずつ送出路230を介して送り出す。また、送給台21の受取口212から受け取った脚棒用金属線材11Aは、回転ドラム22が受取口対応位置C1から1回だけ間欠運動すると、各接地ブロック送出手段23の送出口232が左右両側方に対応する送出口対応位置C2に停止する。このとき、脚棒用金属線材11Aの軸心と各接地ブロック送出手段23の送出口232の穴部の軸心とは互いに一致している。
更に、接地ブロック嵌挿装置2は、左側の接地ブロック送出手段23に設けられ、この左側の接地ブロック送出手段23により送出された左側の接地ブロック13を右側の接地ブロック送出手段23により送出された右側の接地ブロック13側に移動させて当該両接地ブロック13,13を共に脚棒用金属線材11Aを介して嵌挿する嵌挿手段24を備えている。嵌挿手段24は、左側の接地ブロック送出手段23の送出口232の左側方に設置されたエアシリンダ241と、このエアシリンダ241のピストン242に取り付けられた嵌挿片243とを備えている。この嵌挿片243は、左側の接地ブロック送出手段23の送出口232の左側方に開口する開口孔233から当該左側の接地ブロック送出手段23の接地ブロック13を押し出して脚棒用金属線材11Aの左端に当接し、右側の接地ブロック送出手段23により送出された右側の接地ブロック13に対し左側の接地ブロック13と同時に脚棒用金属線材11Aを介して嵌挿させるようにしている。この嵌挿手段24による左右両側の接地ブロック13,13の嵌挿は、各回転ドラム22,22の送出口対応位置C2に脚棒用金属線材11Aが停止している間に当該脚棒用金属線材11Aの両端に対して行われる。
また、各回転ドラム22には、その送出口対応位置C2の回転方向直下流側から後述する受渡装置対応位置C7の回転方向直上流側に亘って各回転ドラム22の外周面を半径方向外方から覆う略半円弧状の規制片222が設けられ、凹部221に収容された脚棒用金属線材11Aの離脱を規制している。
図10は製造装置Xの搬送装置の側面図を示している。この図10において、各回転ドラム22の外周面上には、その凹部221に収容されている脚棒用金属線材11Aを搬送装置3に受け渡す受渡装置25が設けられている。この受渡装置25は、各回転ドラム22が送出口対応位置C2から5回だけ間欠運動して停止した受渡装置対応位置C7に対応して設置されている。また、受渡装置25は、受渡装置対応位置C7に停止した各回転ドラム22の凹部221と搬送装置3との間に設置されたスライダー251を備えている。このスライダー251は、脚棒用金属線材11Aを滑走可能とする傾斜状態で第1基台X11の後面に設置され、各回転ドラム22の受渡装置対応位置C7に開口する上端側の受取部252と、搬送装置3の各無端チェーン31,31(後述する)上に開口する下端側の投入部253とを備えている。また、スライダー251の下流には、当該スライダー251を滑走する脚棒用金属線材11Aを係止する係止手段254を備えている。この係止手段254は、スライダー251上にピン255を出没させるソレノイド256を備えている。そして、ソレノイド256は、受渡装置対応位置C7に停止した各回転ドラム22の凹部221から受取部252で受け取ってスライダー251上を斜め下方へ滑走する脚棒用金属線材11Aをピン255の突出により係止し、投入部253から搬送装置3の2条の無端チェーン31,31上に最適のタイミングでピン255を没入させて当該各無端チェーン31に脚棒用金属線材11Aを受け渡している。
搬送装置3は、第2基台X12の後部上に設置され、スライダー251の受取部252の下方に設けられた一対の上流側スプロケット311と、支持スタンド形成装置5の直近傍に設けられた一対の下流側スプロケット312とを備え、この両スプロケット311,312間に設けられた複数のスプロケット313,313,…とによって2条の無端チェーン31,31がそれぞれ架け渡されている。各下流側スプロケット312の近傍の各無端チェーン31には、駆動スプロケット314がそれぞれ噛み合わされている。各駆動スプロケット314は、共通の軸317に回転一体に連結されている。この軸317の一端側(図6では下端側)には大径スプロケット318が回転一体に連結され、この大径スプロケット318が、モーター32の出力軸320に回転一体に連結された駆動ギヤ325にチェーン321を介して駆動連結されている。このモーター32は、ステッピングモーターであり、パルス周波数に応じた回転角度毎にチェーン321及び駆動スプロケット314を介して各無端チェーン31を間欠運動させている。
各無端チェーン31の周方向には、スライダー251の投入部253から受け渡された脚棒用金属線材11Aを1本ずつ保持する保持具33,33,…が等間隔置きに設けられている。この各保持具33は、通電可能な金属材よりなる。モーター32は、各無端チェーン31の間欠運動によって各保持具33をスライダー251の受取部252に対応する受取部対応位置D1に停止させている。また、モーター32は、各保持具33を受取部対応位置D1に順に停止させる距離つまり互いに隣接する保持具33,33同士の間の距離だけ各無端チェーン31を間欠運動させている。そして、モーター32は、各回転ドラム22の凹部221が受渡装置対応位置C7に停止したときに各保持具33を受取部対応位置D1に順に停止させるように各無端チェーン31を間欠運動させることで、各回転ドラム22の凹部221からスライダー251の受取部252及び投入部253を経た脚棒用金属線材11Aが各無端チェーン31の保持具33に受け渡される。この場合、モーター32は、エアシリンダ26によるピストンロッド262の進退量に応じた各回転ドラム22の間欠運動と同じタイミングで各無端チェーン31を間欠運動させるように、その各無端チェーン31の間欠運動を各回転ドラム22の間欠運動と同期させる回転角度に設定している。そして、モーター32は、各回転ドラム22の凹部221が受渡装置対応位置C7に停止したときに各保持具33を受取部対応位置D1に停止させ、ソレノイド256のピン255の没入によってスライダー251の下流にて係止状態にあった脚棒用金属線材11Aを再滑走させて受取部252から受取部対応位置D1の保持具33に受け渡すようにしている。このとき、ソレノイド256のピン255は、没入後に直ぐに突出し、受渡装置対応位置C7から滑走してきた次の脚棒用金属線材11Aを係止させておく。
また、搬送装置3は、各無端チェーン31の保持具33に受け渡された脚棒用金属線材11Aを各無端チェーン31の搬送経路上において左右方向から摺動自在にガイドする左右一対のガイド部材36,36を備えている。
更に、搬送装置3には、その一側方(図7では右側)から受け止め杆14を送給する送給装置34が設けられている。この送給装置34は、搬送装置3の一側方において複数の受け止め杆14,14,…を載置する載置台341と、この載置台341に連設され、受け止め杆14を搬送装置3に1本ずつ送り出す送り出し装置(図示せず)とを備えている。載置台341は、搬送装置3の各無端チェーン31よりも高所に設けられ、各無端チェーン31の保持具33に受け渡された各脚棒用金属線材11Aに対し直交する方向から受け止め杆14が送給されるように当該受け止め杆14を載置している。
送り出し装置は、載置台341上の受け止め杆14を1本ずつ搬送装置3(各無端チェーン31)上の各脚棒用金属線材11Aに対し送り出すものであって、搬送装置3の受取部対応位置D1より搬送される脚棒用金属線材11Aが予め設定された5本に到達したときに、受け止め杆14を搬送装置3上の各脚棒用金属線材11Aに対し送給している。具体的には、送り出し装置は、各無端チェーン31により先頭の脚棒用金属線材11Aが受け止め杆14の先端に到達するのをCCDカメラなどの検出器(図示せず)により検出すると同時に載置台341上の受け止め杆14を搬送装置3上の各脚棒用金属線材11Aの長手方向中央に対し送給している。そして、各脚棒用金属線材11Aの長手方向中央に対応する各無端チェーン31,31間には、載置台341から送り出し装置により送り出された受け止め杆14を各脚棒用金属線材11Aの長手方向中央位置で受け止めて位置決めする出没自在な位置決め片(図示せず)が設けられている。この位置決め片は、載置台341から受け止め杆14が送り出し装置により送り出されたときにのみ突出し、受け止め完了後に没入する。
図11は製造装置Xにおける溶接装置4及び支持スタンド形成装置5の側面図を示している。この図11にも示すように、搬送装置3の第6対応位置D6には、溶接装置4が設けられている。この溶接装置4は、搬送装置3の第6対応位置D6の上下に対向する一対の電極41,42を備える。溶接装置4による溶接は、搬送装置3の第6対応位置D6に脚棒用金属線材11Aが停止していることがセンサ(図示せず)により検出された停止期間中に行われ、その第6対応位置D6において脚棒用金属線材11Aとその長手方向中央位置で受け止めた受け止め杆14との互いの重ね合わせ部分を一対の電極41,42で挟んで、図示しないエアシリンダにより下側の電極42に対し上側の電極41から一定の力を作用させて脚棒用金属線材11Aと受け止め杆14とを互いに加圧する。そして、この加圧状態を保持しながら電極41,42へkAオーダーの大電流を通電し、脚棒用金属線材11Aと受け止め杆14との圧着部分をジュール発熱にて瞬間溶融して、図示しないナゲットと呼ばれる所定径の溶融した塊をスポット溶接により形成して脚棒用金属線材11Aと受け止め杆14との溶接を行う。この場合、以降の脚棒用金属線材11Aが搬送装置3の第6対応位置D6に停止する都度、脚棒用金属線材11Aの長手方向中央位置と受け止め杆14との互いの重ね合わせ部分での溶接装置4によるスポット溶接が繰り返し行われる。
図12は搬送装置3の下流側搬送部の側面図を示している。この図12にも示すように、搬送装置3の下流側には、下流側搬送部35が連設されている。下流側搬送部35は、複数のスプロケット351,351,…と、これらのスプロケット351に架け渡された無端チェーン352とからなる。これらのスプロケット351のうちの1つのスプロケット351(図5では右側下端のスプロケット)には、当該スプロケット351の軸354の一端に回転一体に連結された小スプロケット353が設けられている。この小スプロケット353と、駆動スプロケット314の軸317に回転一体に連結された小径スプロケット316とには、チェーン355が巻回され、下流側搬送部35の無端チェーン352を搬送装置3の各無端チェーン31と同じタイミングで間欠運動させている。
また、搬送装置3と下流側搬送部35との間には、支持スタンド形成装置5が設けられている。この支持スタンド形成装置5は、プレス機であって、曲げ下金型51と、曲げ上金型52とを備えている。曲げ下金型51は、脚棒用金属線材11Aを載置する載置部511を備えている。載置部511には、当該載置部511に載置された脚棒用金属線材11Aを支持する支持溝(図示せず)が設けられている。ここで、載置部511は、曲げ加工の際に、後述する曲げ上金型52の押圧部521と対面する面であって、押圧部521と凹凸関係にあり、その大きさは脚棒用金属線材11Aよりも大きく形成されている。そして、載置部511の支持溝は、脚棒用金属線材11Aの軸方向に沿って形成され、溝形状は脚棒用金属線材11Aを支持し易い丸溝又は角溝とされている。また、載置部511は、曲げ加工により形成された支持スタンド11の曲げ形状に沿った形状に形成されている。
曲げ上金型52は、曲げ下金型51に載置された脚棒用金属線材11Aを油圧シリンダ(図示せず)により垂直方向に押圧する押圧部521を備え、押圧部521には支持溝(図示せず)を備えている。ここで、押圧部521は、曲げ加工の際に曲げ下金型51の載置部511と対面する面であって、載置部511と凹凸関係にある。また、支持溝は、脚棒用金属線材11Aの軸方向に沿って形成され、その溝形状は脚棒用金属線材11Aを押圧するために丸溝とされている。そして、押圧部521は、曲げ加工によって作製される支持スタンド11の曲げ形状に沿った形状に形成されている。更に、曲げ上金型52には、押圧部521が曲げ下金型51の載置部511に対し押圧する曲げ加工の際に受け止め杆14との干渉を回避する逆U字状の切欠(図示せず)が設けられている。
そして、支持スタンド形成装置5は、搬送装置3のスポット溶接対応位置D6から脚棒用金属線材11Aを2回だけ間欠運動して停止させた第8対応位置D8に対応して設置されている。支持スタンド形成装置5による各脚棒用金属線材11Aの曲げ加工は、搬送装置3の第6対応位置D6に脚棒用金属線材11Aが停止していることを検出したセンサからの信号に基づいて行われ、以降の脚棒用金属線材11Aがスポット溶接対応位置D8に停止する都度、繰り返し行われる。この場合、受け止め杆14と5本の脚棒用金属線材11Aとは、受け止め杆14の後端の最後(5本目)の脚棒用金属線材11Aが曲げ加工されて各支持スタンド11を形成すると、鉄筋配筋用スペーサー1として搬送装置3(下流側搬送部35)から排出装置6に送られる。
図13は製造装置Xにおける排出装置6の搬送方向最下流側での側面図、図14は排出装置6の正面図をそれぞれ示している。図13及び図14において、排出装置6は、下流側搬送部35の搬送方向下流側に設けられ、かつ無端チェーン352により搬送された鉄筋配筋用スペーサー1を載置する左右一対の載置台61と、この各載置台61上の鉄筋配筋用スペーサー1を把持して上方へ移送する移送機構62と、この移送機構62により移送された鉄筋配筋用スペーサー1を製造装置本体X1の外方へ送り出す滑走台63とを備えている。
載置台61は、下流側搬送部35の搬送方向下流側に連設され、下流側搬送部35により搬送された鉄筋配筋用スペーサー1を載置する。また、載置台61は、各支持スタンド11の内側の形状に沿った断面略台形状に形成されている。
移送機構62は、載置台61の前後両位置に立設された支柱621,621と、この各支柱621に沿設された案内部材620に沿って昇降可能に支持された昇降体623と、この昇降体623の前後双方に設けられ、載置台61上に載置した鉄筋配筋用スペーサー1を把持する把持具622,622とを備えている。各把持具622は、開閉自在な鉤爪により形成され、各支柱621の下端位置で載置台61上の鉄筋配筋用スペーサー1を把持し、昇降体623を各支柱621に沿って上端位置まで移送した際に鉄筋配筋用スペーサー1を各把持具622の解除により滑走台63の上端に載せ替えて製造装置本体X1の外方へ送り出す。この場合、昇降手段は、各支柱621の上下両端間に架け渡されたチェーン(図示せず)に把持具622を固定し、このチェーンの巻き上げ又は巻き戻しにより把持具622を昇降させている。
ここで、製造装置Xにより鉄筋配筋用スペーサー1を製造する際の一例について説明する。
先ず、脚棒用金属線材11Aの両側から接地ブロック13,13を同時に嵌挿する接地ブロック嵌挿工程を行う。
この接地ブロック嵌挿工程では、受取口対応位置C1(図9に表れる)に停止している各回転ドラム22の凹部221に、脚棒用金属線材11Aを送給台21の斜面211に沿って順次転動させて送給し、脚棒用金属線材11Aを1本だけ収容させる。それから、第1基台X11のエアシリンダ26のピストンロッド262を伸張動作させ、アーム229を介して回転ドラム223を他方向(図9に示す矢印方向)へ所定量(約30°)回転させる。このとき、各回転ドラム22も軸部材220を介して回転ドラム223と同様に回転し、ラチェット機構27により戻り止め係止されて一方向(図9に示す反矢印方向)への回転が規制されている。
そして、各回転ドラム22が受取口対応位置C1から1回だけ間欠運動して送出口対応位置C2に停止すると、左側の接地ブロック送出手段23により送出された左側の接地ブロック13を嵌挿手段24のエアシリンダ241のピストン242を伸張させて、嵌挿片243により、左側の接地ブロック送出手段23の送出口232の左側方に開口する開口孔233から当該左側の接地ブロック送出手段23の接地ブロック13を押し出して脚棒用金属線材11Aの左端に当接させ、右側の接地ブロック送出手段23により送出された右側の接地ブロック13に対し左側の接地ブロック13と同時に脚棒用金属線材11Aを介して嵌挿させる。このとき、受取口対応位置C1に停止している各回転ドラム22の凹部221には、次点の脚棒用金属線材11Aが収容される。
それから、各回転ドラム22が間欠運動する毎に、受取口対応位置C1に停止した各回転ドラム22の凹部221には順次脚棒用金属線材11Aが収容される一方、送出口対応位置C2に停止した各回転ドラム22の凹部221内の脚棒用金属線材11Aの左右両端にはそれぞれ接地ブロック13が嵌挿される。
その後、各回転ドラム22が間欠運動し、各回転ドラム22が送出口対応位置C2から5回だけ間欠運動して受渡装置対応位置C7に停止すると、受渡装置25による搬送装置3への脚棒用金属線材11Aの受渡が行われる。具体的には、受渡装置対応位置C7に停止した各回転ドラム22の凹部221と搬送装置3との間に設置したスライダー251にて脚棒用金属線材11Aを滑走させ、各無端チェーン31の周方向等間隔置きに設けた保持具33に保持させている。このとき、スライダー251を滑走する脚棒用金属線材11Aは、係止手段254のソレノイド256のピン255を突出させることで係止され、このピン255を各無端チェーン31の間欠運動によって各保持具33が受取部対応位置D1に停止したときに没入させて脚棒用金属線材11Aを再滑走させることで受取部252から受取部対応位置D1の保持具33に受渡される。
次に、接地ブロック嵌挿工程により接地ブロック13が左右両端に嵌挿された脚棒用金属線材11Aを搬送装置3により等間隔置きに順次搬送する搬送工程を行う。この搬送工程では、各無端チェーン31の間欠運動によって各保持具33が受取部対応位置D1に停止する毎に受取部252から保持具33に受渡された脚棒用金属線材11Aを各無端チェーン31の間欠運動に伴って搬送する。
そして、各無端チェーン31の間欠運動によって、受取部対応位置D1より搬送される脚棒用金属線材11Aが各無端チェーン31上において予め設定された5本に到達したときに、受け止め杆14を搬送装置3上の各脚棒用金属線材11Aに対し送給する送給工程を行う。この送給工程では、各無端チェーン31により先頭の脚棒用金属線材11Aが受け止め杆14の先端に到達するのを検出器により検出すると同時に、送り出し装置によって、載置台341上の受け止め杆14を搬送装置3上の各脚棒用金属線材11Aの長手方向中央に対し送給している。このとき、各脚棒用金属線材11Aの長手方向中央に対応する各無端チェーン31,31間の出没自在な位置決め片が突出し、送り出し装置により送り出された受け止め杆14を各脚棒用金属線材11Aの長手方向中央位置で受け止めて位置決めする。
その後、各無端チェーン31上において予め設定された5本の脚棒用金属線材11Aのうちの先頭の脚棒用金属線材11Aが各無端チェーン31上の第6対応位置D6に到達すると、受け止め杆14と各脚棒用金属線材11Aとの交点を搬送工程による搬送過程で順次溶接する溶接工程を行う。この溶接工程では、受け止め杆14との互いの重ね合わせ部分を一対の電極41,42で挟み、下側の電極42に対し上側の電極41から一定の力を作用させて脚棒用金属線材11Aと受け止め杆14とを互いに加圧し、この加圧状態を保持しながら電極41,42へkAオーダーの大電流を通電し、脚棒用金属線材11Aと受け止め杆14との圧着部分をジュール発熱にて瞬間溶融して溶接する。この溶接工程は、第6対応位置D6に脚棒用金属線材11Aが停止していることがセンサにより検出された停止期間中にその都度行われる。
しかる後、溶接工程により溶接された脚棒用金属線材11Aは受け止め杆14と共に搬送装置3の下流側の下流側搬送部35に受け渡され、搬送装置3のスポット溶接対応位置D6から脚棒用金属線材11Aを2回だけ間欠運動して第8対応位置D8に停止すると、脚棒用金属線材11Aの両側部を支持スタンド形成装置5によって搬送過程で順次折り曲げて支持スタンド11を順に形成する支持スタンド形成工程を行う。この支持スタンド形成工程では、曲げ下金型51の載置部511に載置した脚棒用金属線材11Aを、曲げ上金型52の押圧部521を油圧シリンダ(図示せず)により垂直方向に押圧して支持スタンド11の曲げ形状に沿った形状にプレス加工する。支持スタンド形成装置5による各脚棒用金属線材11Aの曲げ加工は、以降の脚棒用金属線材11Aがスポット溶接対応位置D8に停止する都度、繰り返し行われる。
そして、受け止め杆14の後端の最後(5本目)の脚棒用金属線材11Aが曲げ加工されて各支持スタンド11が形成されると、鉄筋配筋用スペーサー1として搬送装置3の下流側搬送部35により排出装置6に送られ、鉄筋配筋用スペーサー1を製造装置本体X1の外方へ順次排出する排出工程を行う。この排出工程では、下流側搬送部35の無端チェーン352により搬送された鉄筋配筋用スペーサー1を載置台61上に載置し、各支柱621の案内部材620に沿って昇降する昇降体623の前後の把持具622,622によって載置台61上の鉄筋配筋用スペーサー1を把持した状態で昇降体623を上昇させ、その上昇位置で鉄筋配筋用スペーサー1を滑走台63に載せ替えて当該滑走台63上で滑走させて製造装置本体X1の外方へ排出する。
したがって、本実施の形態では、順次送給された脚棒用金属線材11Aの左右両側から接地ブロック13,13を同時に嵌挿して等間隔置きに順次搬送し、この搬送される脚棒用金属線材11Aが予め設定された5本に到達したときに各脚棒用金属線材11Aの長手方向中央に対し送給した受け止め杆14との交点で順次溶接してから、各脚棒用金属線材11Aの両側部を折り曲げて支持スタンド11を順に形成した鉄筋配筋用スペーサー1として製造装置本体X1の外方へ排出しているので、脚棒用金属線材11Aの左右両端に接地ブロック13,13を設けるに当たって、時間待ちしたり、手間取ったりすることがない。これにより、製造時に各工程を分割せずとも停滞することなく連続して行うことができ、鉄筋配筋用スペーサー1を迅速に製造することができる。
また、接地ブロック嵌挿装置2において、外周面の各凹部221内に係合した各脚棒用金属線材11Aを各回転ドラム22の回転方向へ送給し、各脚棒用金属線材11Aの左右両側で対峙する左右一対の接地ブロック送出手段23,23のうちの左側の接地ブロック送出手段23により送給された左側の接地ブロック13を右側の接地ブロック送出手段23により送給された右側の接地ブロック13側へ嵌挿手段24により移動させて当該両接地ブロック13,13を共に脚棒用金属線材11Aを介して嵌挿しているので、各脚棒用金属線材11Aの左右両端に対し同時に接地ブロック13,13を簡単に嵌挿することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記実施の形態では、各脚棒用金属線材11Aの左右両側で対峙する左右一対の接地ブロック送出手段23,23のうちの左側の接地ブロック送出手段23により送給された左側の接地ブロック13を右側の接地ブロック送出手段23により送給された右側の接地ブロック13側に嵌挿手段24により移動させたが、右側の接地ブロック送出手段により送給された右側の接地ブロックを左側の接地ブロック供給手段により送給された左側の接地ブロック側に嵌挿手段により移動させてもよい。また、嵌挿手段を左右双方に設け、左右の接地ブロック送出手段によりそれぞれ送給された左右の接地ブロックを双方の嵌挿手段により互いに近接する方向へ移動させて、各脚棒用金属線材の左右両端に各接地ブロックを嵌挿させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、受け止め杆14の長手方向に5本の脚棒用金属線材11Aを溶接したが、脚棒用金属線材の本数はこれに限定されるものではなく、複数本であれば何本であってもよい。
1 鉄筋配筋用スペーサー
11 支持スタンド(脚棒用金属線材)
13 接地ブロック
14 受け止め杆(横棒用金属線材)
2 接地ブロック嵌挿装置
22 回転ドラム
221 凹部
23 接地ブロック送出手段
231 ホッパ
24 嵌挿手段
3 搬送装置
34 送給装置
4 溶接装置
5 支持スタンド形成装置
6 排出装置
X 製造装置
X1 製造装置本体

Claims (3)

  1. 横棒用金属線材及びこれに直交する複数の脚棒用金属線材により形成された支持スタンドと、この支持スタンドの各脚棒用金属線材の両端部に設けられた接地ブロックとを備え、コンクリート構造物を敷設する際にコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持してその鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つ鉄筋配筋用スペーサーの製造装置であって、
    その製造装置本体は、
    前記脚棒用金属線材を順次送給するとともに、この順次送給された脚棒用金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記接地ブロックを順次送給し、前記脚棒用金属線材の両側から前記接地ブロックを同時に嵌挿する接地ブロック嵌挿装置と、
    この接地ブロック嵌挿装置により接地ブロックが嵌挿された脚棒用金属線材を等間隔置きに順次搬送する搬送装置と、
    この搬送装置により搬送される脚棒用金属線材が予め設定された本数に到達したときにその予め設定した本数の各脚棒用金属線材の長手方向中央に対し前記横棒用金属線材を送給する送給装置と、
    この送給装置により送給された前記横棒用金属線材と前記各脚棒用金属線材との交点を前記搬送装置による搬送過程で順次溶接する溶接装置と、
    この溶接装置により前記横棒用金属線材に溶接された各脚棒用金属線材の両側部を前記搬送装置による搬送過程で順次折り曲げて前記支持スタンドを順に形成する支持スタンド形成装置と、
    この支持スタンド形成装置により支持スタンドが形成された鉄筋配筋用スペーサーとして当該鉄筋配筋用スペーサーを前記製造装置本体外に順次排出する排出装置と、
    を具備していることを特徴とする鉄筋配筋用スペーサーの製造装置。
  2. 前記接地ブロック嵌挿装置は、
    外周面の周方向等間隔置きに凹設された複数の凹部を有し、かつ前記各脚棒用金属線材を前記凹部内に1つずつ係合した状態でそれぞれ回転方向へ送給する複数の回転ドラムと、前記各脚棒用金属線材の両端よりも左右外側方にそれぞれ設けられ、ホッパに投入された前記接地ブロックを振動により整列させて前記回転ドラムで送給される前記各脚棒用金属線材の左右両側から対峙させた状態でそれぞれ送り出す左右一対の接地ブロック送出手段と、
    この左右の接地ブロック送出手段の少なくとも一方に設けられ、その一方の接地ブロック送出手段により送出された一方の接地ブロックを他方の接地ブロック送出手段により送出された他方の接地ブロック側に移動させて当該両接地ブロックを共に前記脚棒用金属線材を介して嵌挿する嵌挿手段と、
    を備えている請求項1に記載の鉄筋配筋用スペーサーの製造装置。
  3. 横棒用金属線材及びこれに直交する複数の脚棒用金属線材により形成された支持スタンドと、この支持スタンドの各脚棒用金属線材の両端部に設けられた接地ブロックとを備え、コンクリート構造物を敷設する際にコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持してその鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つ鉄筋配筋用スペーサーの製造方法であって、
    前記脚棒用金属線材を順次送給するとともに、この順次送給された脚棒用金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記接地ブロックを順次送給し、前記脚棒用金属線材の両側から前記接地ブロックを同時に嵌挿する接地ブロック嵌挿工程と、
    この接地ブロック嵌挿工程により接地ブロックが嵌挿された脚棒用金属線材を等間隔置きに順次搬送する搬送工程と、
    この搬送工程により搬送される脚棒用金属線材が予め設定された本数に到達したときにその予め設定した本数の各脚棒用金属線材の長手方向中央に対し前記横棒用金属線材を送給する送給工程と、
    この送給工程により送給された前記横棒用金属線材と前記各脚棒用金属線材との交点を前記搬送工程による搬送過程で順次溶接する溶接工程と、
    この溶接工程により前記横棒用金属線材に溶接された各脚棒用金属線材の両側部を前記搬送工程による搬送過程で順次折り曲げて前記支持スタンドを順に形成する支持スタンド形成工程と、
    この支持スタンド形成工程により支持スタンドが形成された鉄筋配筋用スペーサーとして当該鉄筋配筋用スペーサーを順次排出する排出工程と、
    を具備していることを特徴とする鉄筋配筋用スペーサーの製造方法。
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