JP6611781B2 - 鉄筋配筋用スペーサーの製造装置及びその製造方法 - Google Patents

鉄筋配筋用スペーサーの製造装置及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、鉄筋配筋用スペーサー、詳しくは主として高架道路の路面や建物の床面を構成するコンクリート構造物を製造する際に、そのコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持して、その補強用鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つための鉄筋配筋用スペーサーに関する。
一般に高架道路の路面や建物の床面にコンクリート構造物を敷設する際には、コンクリート構造物の補強用鉄筋を支持して、その鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つための鉄筋配筋用スペーサーが用いられる。
この鉄筋配筋用スペーサーとしては、金属線材の中間部をそれぞれ折曲して略逆U字状に形成して等間隔置きに並べた複数の支持材と、この各支持材の両端に設けられた防錆キャップと、各支持材の上端に対し平面視で直交するように重ね合わされる受け止め杆とを備え、等間隔置きに並べた各支持材の中間部に受け止め杆を重ね合わせた状態で溶接により接合したものが従来より知られている(特許文献1参照)。
このものでは、コンクリート構造物を敷設する際に、補強用鉄筋に対しこれと直交する方向に余裕のあるピッチで鉄筋配筋用スペーサーを配置して、補強用鉄筋を線で支持するようにしている。
これに対し、その他の鉄筋配筋用スペーサーとしては、金属線材の中間部をそれぞれ折曲して略逆U字状に形成した第1及び第2支持材と、第1及び第2支持材の両端部に設けられた防錆キャップとを備え、第1及び第2支持材を平面視で互いに直交するように中間部同士を互いに重ね合わせた状態で溶接により接合したものもある。
このものでは、コンクリート構造物を敷設する際に、1m前後のピッチで縦横に配置した鉄筋配筋用スペーサーにより、補強用鉄筋を個々に点で支持するようにしている。
実公平7−32711号公報
ところで、これらの鉄筋配筋用スペーサーを製造する製造装置にあっては、製造ライン自体が直線上に構築されるために大型化する傾向にあり、製造ラインを構築するに当たってコンパクト化が要求されている。
その場合、補強用鉄筋を線で支持する鉄筋配筋用スペーサーにあっては、等間隔置きに並べた複数の支持材の上端に対し受け止め杆を重ね合わせて溶接して形成しなければならないため、受け止め杆の長さ分の直線距離が最低限必要となって製造装置の大型化が否めず、製造ラインのコンパクト化が不利なものとなる。
一方、補強用鉄筋を点で支持する鉄筋配筋用スペーサーにあっては、略コ字状の第1及び第2支持材の中間部同士を互いに重ね合わせて溶接して形成するため、受け止め杆のような長さ分の直線距離が不要となって製造ラインのコンパクト化を達成する上で有効である。
しかしながら、補強用鉄筋を点で支持する鉄筋配筋用スペーサーにあっても、第1及び第2支持材の両端部に防錆キャップをそれぞれ設ける作業や、第1及び第2支持材の上端同士を互いに重ね合わせて溶接する作業を行う上で、製造ラインの直線距離が必要とされ、製造装置の大型化が否めず、製造ラインのコンパクト化を達成することが困難なものとなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造ラインの直線距離を可及的に減らして製造装置を小型化し、製造ラインのコンパクト化を達成することができる鉄筋配筋用スペーサーの製造装置及びその製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、金属線材の中間部をそれぞれ折曲して略逆U状に形成した第1及び第2支持材と、この第1及び第2支持材の両端部に設けられた防錆キャップとを備え、前記第1及び第2支持材を平面視で互いに直交するように重ね合わせた状態で溶接されて構成され、コンクリート構造物を敷設する際にコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持してその鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つ鉄筋配筋用スペーサーの製造装置を前提とする。そして、前記鉄筋配筋用スペーサーの製造装置の製造装置本体は、前記第1支持材用の金属線材を送給するとともに、この送給された金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記防錆キャップを送給し、前記第1支持材用の金属線材の両端に対し前記防錆キャップを同時に嵌挿する第1防錆キャップ嵌挿装置と、前記第2支持材用の金属線材を送給するとともに、この送給された金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記防錆キャップを送給し、前記第2支持材用の金属線材の両端に対し前記防錆キャップを同時に嵌挿する第2防錆キャップ嵌挿装置と、前記第1防錆キャップ嵌挿装置により防錆キャップが両端に嵌挿された金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第1支持材を順に形成する第1支持材形成装置と、前記第2防錆キャップ嵌挿装置により防錆キャップが両端に嵌挿された金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第2支持材を順に形成する第2支持材形成装置と、前記第1支持材形成装置及び前記第2支持材形成装置の近傍位置において一側回りに回転駆動するように設けられ、前記第1支持材形成装置により形成された第1支持材を回転方向最上流側で乗せ替えるとともに、前記第2支持材形成装置により形成された第2支持材を前記第1支持材の受取位置よりも回転方向下流側において当該第1支持材に対し平面視で略90°交差した状態で上から重なるように乗せ替える回転作業台と、前記回転作業台における前記第2支持材の受取位置よりも回転方向下流側に設けられ、前記第1支持材と第2支持材との交差部を溶接して前記鉄筋配筋用スペーサーを形成する溶接装置と、前記回転作業台における前記溶接装置よりも回転方向下流側に設けられ、前記溶接装置により形成された鉄筋配筋用スペーサーを前記回転作業台外に排出する排出装置と、を具備することを特徴としている。
更に、前記第1支持材形成装置は、逆V字状を呈するプレス金型によって中間部が逆V字状となるように前記金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第1支持材を順に形成している一方、前記第2支持材形成装置は、V字状を呈するプレス金型によって中間部がV字状となるように前記金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第2支持材を順に形成していてもよい。
また、前記目的を達成するため、本発明では、金属線材の中間部をそれぞれ折曲して略逆U状に形成した第1及び第2支持材と、この第1及び第2支持材の両端部に設けられた防錆キャップとを備え、前記第1及び第2支持材を平面視で互いに直交するように重ね合わせた状態で溶接されて構成され、コンクリート構造物を敷設する際にコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持してその鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つ鉄筋配筋用スペーサーの製造方法を前提としている。そして、前記第1支持材用の金属線材を送給するとともに、この送給された金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記防錆キャップを送給し、前記第1支持材用の金属線材の両端に対し前記防錆キャップを同時に嵌挿する第1防錆キャップ嵌挿工程と、前記第2支持材用の金属線材を送給するとともに、この送給された金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記防錆キャップを送給し、前記第2支持材用の金属線材の両端に対し前記防錆キャップを同時に嵌挿する第2防錆キャップ嵌挿工程と、前記第1防錆キャップ嵌挿工程により防錆キャップが両端に嵌挿された金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第1支持材を順に形成する第1支持材形成工程と、前記第2防錆キャップ嵌挿工程により防錆キャップが両端に嵌挿された金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第2支持材を順に形成する第2支持材形成工程と、前記第1支持材形成工程及び前記第2支持材形成工程が行われる場所の近傍位置において一側回りに回転駆動する回転作業台に、前記第1支持材形成工程により形成された第1支持材を回転方向最上流側で乗せ替えるとともに、前記第2支持材形成工程により形成された第2支持材を前記第1支持材の受取位置よりも回転方向下流側において前記回転作業台上の第1支持材に対し平面視で略90°交差した状態で上から重なるように乗せ替える乗せ替え工程と、前記回転作業台における前記第2支持材の受取位置よりも回転方向下流側において、前記第1支持材と第2支持材との交差部を溶接して前記鉄筋配筋用スペーサーを形成する溶接工程と、前記溶接工程において第1支持材と第2支持材とを溶接する溶接位置よりも前記回転作業台の回転方向下流側において、前記溶接工程により形成された鉄筋配筋用スペーサーを前記回転作業台外に排出する排出工程と、を具備することを特徴としている。
以上、要するに、回転作業台は、その回転方向最上流側において防錆キャップを両端に嵌挿した金属線材が略逆U字状に折り曲げられた第1支持材を乗せ替え、それよりも回転方向下流側において防錆キャップを両端に嵌挿した金属線材が略逆U字状に折り曲げられた第2支持材を回転作業台上の第1支持材に対し平面視で略90°交差した状態で上から重なるように乗せ替える。更に、回転作業台は、それよりも回転方向下流側において第1支持材と第2支持材との交差部を溶接して鉄筋配筋用スペーサーを形成し、それよりも回転方向下流側において鉄筋配筋用スペーサーを回転作業台外に排出するように回転し、回転作業台の回りで製造作業が行われるようにしている。
これにより、回転する回転作業台の回転方向上流側から順に鉄筋配筋用スペーサーの構成部品が結実し、製造ラインの直線距離を可及的に減らして、鉄筋配筋用スペーサーの製造装置を小型化し、鉄筋配筋用スペーサーの製造ラインのコンパクト化を達成することができる。
更に、逆V字状を呈するプレス金型によって中間部が逆V字状となるように金属線材を略逆U字状に折り曲げる第1支持材形成装置によって第1支持材を順に形成する一方、V字状を呈するプレス金型によって中間部がV字状となるように金属線材を略逆U字状に折り曲げる第2支持材形成装置によって第2支持材を順に形成することで、第1支持材と第2支持材との互いの交差部が、第1支持材の逆V字状の中間部に対し第2支持材のV字状の中間部が点で接触した状態で溶接されることになり、スポット溶接がスムーズに行えて鉄筋配筋用スペーサーを円滑に形成することができる。
これに対し、回転作業台の回転方向最上流側において防錆キャップを両端に嵌挿した金属線材が略逆U字状に折り曲げられた第1支持材を乗せ替えた後、それよりも回転方向下流側において防錆キャップを両端に嵌挿した金属線材が略逆U字状に折り曲げられた第2支持材を回転作業台上の第1支持材に対し平面視で略90°交差した状態で上から重なるように乗せ替える。更に、それよりも回転作業台の回転方向下流側において第1支持材と第2支持材との交差部を溶接して鉄筋配筋用スペーサーを形成した後、それよりも回転方向下流側において鉄筋配筋用スペーサーを回転作業台外に排出し、回転作業台の回りで製造作業が順に行われるようにしている。
これにより、回転する回転作業台の回転方向上流側から順に鉄筋配筋用スペーサーの構成部品を結実させ、製造ラインの直線距離を可及的に減らして、鉄筋配筋用スペーサーの製造装置の小型化を可能にし、鉄筋配筋用スペーサーの製造ラインのコンパクト化の達成に寄与することができる。
本発明の実施の形態に係る鉄筋配筋用スペーサーの製造装置により製造された鉄筋配筋用スペーサーであって、(a)は鉄筋配筋用スペーサーの正面図、(b)は鉄筋配筋用スペーサーの側面図、(c)は鉄筋配筋用スペーサーの平面図をそれぞれ示している。 図1の鉄筋配筋用スペーサーの製造装置の斜視図である。 図2の鉄筋配筋用スペーサーの製造装置の平面図である。 図2の鉄筋配筋用スペーサーの製造装置の一方の第1防錆キャップ嵌挿装置において第1支持材用の金属線材を送給する手順を説明する説明図であって、(a)は一対の支持板に支持した金属線材を持ち上げて移送する移送装置の没入姿勢を示す説明図、(b)は金属線材を持ち上げた移送装置の突出姿勢を示す説明図、(c)は金属線材を持ち上げて移送する移送装置の移送姿勢を示す説明図、(d)は金属線材を移送した移送位置で支持板に支持させた移送装置の没入姿勢を示す説明図をそれぞれ示している。 図2の鉄筋配筋用スペーサーの製造装置の一方の第1防錆キャップ嵌挿装置において第1支持材用の金属線材の一側端に対し嵌挿される防錆キャップを送給する一方の防錆キャップ送出装置の斜視図である。 図5の一方の防錆キャップ送出装置から送給された防錆キャップを第1支持材用の金属線材の一側端に対し嵌挿する前の状態を示す一方の防錆キャップ嵌挿機の斜視図である。 図6の一方の防錆キャップ送出装置から送給された防錆キャップを第1支持材用の金属線材の一側端に対し嵌挿した状態を示す一方の防錆キャップ嵌挿機の斜視図である。 図7の第1防錆キャップ嵌挿装置により防錆キャップが嵌挿された金属線材を中間部が逆V字状となるように略逆U字状に折り曲げる前の状態を示す第1支持材形成装置の斜視図である。 図8の防錆キャップが嵌挿された金属線材を中間部が逆V字状となるように略逆U字状に折り曲げて第1支持材を形成した状態を示す第1支持材形成装置の斜視図である。 図9の第1支持材形成装置により形成された第1支持材の正面図である。 (a)は図9の第1支持材に対し平面視で略90°交差した状態で上から重ね合わされる第2支持材の正面図、(b)は第2支持材を略逆U字状に折り曲げる第2支持材形成装置に用いられる第2支持材用のプレス金型の正面図である。 図9の第1支持材形成装置により形成された第1支持材を回転作業台に受け渡すに当たって把持した状態を示す第1支持材受渡装置の斜視図である。 図12の第1支持材を回転作業台に受け渡すに当たって受け渡し位置の上方まで移送した状態を示す第1支持材受渡装置の斜視図である。 図13の回転作業台に受け渡された第1支持材及び第2支持材の作業の流れを示す説明図である。 図14の回転作業台の第1支持材と第2支持材との交差部を溶接する前の状態を示す溶接装置の斜視図である。 図15の回転作業台の第1支持材と第2支持材との交差部を溶接した状態を示す溶接装置の斜視図である。 図16の溶接装置により溶接して形成された鉄筋配筋用スペーサーを回転作業台外に排出する前の状態を示す排出装置の斜視図である。 図17の鉄筋配筋用スペーサーを回転作業台外に排出するに当たって把持した状態を示す排出装置の斜視図である。 図18の鉄筋配筋用スペーサーを把持して回転作業台外の排出台まで移送して載置した状態を示す排出装置の斜視図である。 図19の鉄筋配筋用スペーサーを回転作業台外の排出台に移載して満杯となった状態を示す排出装置の斜視図である。 図20の排出台に移載して満杯となった鉄筋配筋用スペーサーを載置台上に押し出した状態を示す排出装置の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る鉄筋配筋用スペーサーの製造装置を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る鉄筋配筋用スペーサーの製造装置により製造された鉄筋配筋用スペーサーであって、(a)は鉄筋配筋用スペーサーの正面図、(b)は鉄筋配筋用スペーサーの側面図、(c)は鉄筋配筋用スペーサーの平面図をそれぞれ示している。
これらの図において、符号1で示す鉄筋配筋用スペーサーは、金属線材10をそれぞれ折曲して側面視で横転した略コ字状に形成した第1及び第2支持材11,12と、この第1及び第2支持材11,12の両端部に設けられた防錆キャップ14とを備えている。そして、鉄筋配筋用スペーサー1は、第1及び第2支持材11,12を平面視で互いに直交するように重ね合わせた状態で溶接されて形成され、コンクリート構造物を敷設する際にコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持してその鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つようにしている。
第1及び第2支持材11,12としては、直径が4.5〜6mmの断面円形で鉄製金属線材よりなる金属線材10を逆U字状に屈曲形成したものが用いられている。なお、第1及び第2支持材11,12(金属線材10)がステンレス製の金属線材により形成されていてもよい。
また、第1及び第2支持材11,12における左右両脚部111,121の下端部(両端部)は、金属線材10を均一の長さに切断した際のバリが未処理の状態のままで用いられている。このため、第1及び第2支持材11,12の左右両脚部111,121の下端部を防錆キャップ14の穴部に対し嵌挿した際にバリが穴部の周囲壁に食い込んで抜け止めとして機能する。
各防錆キャップ14は、上端の直径よりも下端の直径が小さいほぼ逆円錐台状に形成されている。また、各防錆キャップ14は、ABS樹脂やPP(ポリプロピレン)などの合成樹脂により成形されている。なお、防錆キャップ14が、セメント及び水の他に細骨材やグラスファイバーなどを配合したコンクリートにより形成されていてもよく、この場合にはコンクリート構造物の打設コンクリートとの高い親和性が保たれる。
また、鉄筋配筋用スペーサー1は、改良地盤上に1m前後のピッチで縦横に配置されている。そして、補強用鉄筋を鉄筋配筋用スペーサー1上に配筋した後、その補強用鉄筋上へコンクリートを投入してコンクリート構造物を形成している。
図2は図1の鉄筋配筋用スペーサー1の製造装置の斜視図、図3は図2の鉄筋配筋用スペーサー1の製造装置の平面図をそれぞれ示している。
図2及び図3に示すように、鉄筋配筋用スペーサー1を製造する製造装置Xの製造装置本体X1は、第1支持材11用の金属線材10の両端に対し防錆キャップ14,14を嵌挿する第1防錆キャップ嵌挿装置2Aと、第2支持材12用の金属線材10の両端に対し防錆キャップ14,14を嵌挿する第2防錆キャップ嵌挿装置2Bと、第1防錆キャップ嵌挿装置2Aにより防錆キャップ14,14が両端に嵌挿された金属線材10を略逆U字状に折り曲げて第1支持材11を形成する第1支持材形成装置3Aと、第2防錆キャップ嵌挿装置2Aにより防錆キャップ14,14が両端に嵌挿された金属線材10を略逆U字状に折り曲げて第2支持材12を形成する第2支持材形成装置3Bと、第1支持材形成装置3A及び第2支持材形成装置3Bの近傍位置において一側回り(図3では反時計回り)に回転駆動するように設けられた回転作業台4とを備えている。
また、製造装置本体X1は、回転作業台4上において第1支持材11と第2支持材12との交差部を溶接して鉄筋配筋用スペーサー1を形成する溶接装置5と、回転作業台4において形成した鉄筋配筋用スペーサー1を回転作業台4外に排出する排出装置6とを備えている。
第1防錆キャップ嵌挿装置2Aは、平面視で略矩形状を呈する基台X2の正面一側(図3では下方左側)の角部において正面側(下方)に背を向けて設置されている。一方、第2防錆キャップ嵌挿装置2Bは、基台X2の背面他側(図3では上方右側)の角部において他側(右側)に背を向けて設置されている。
図4は図2の鉄筋配筋用スペーサー1の製造装置Xの一方の第1防錆キャップ嵌挿装置2Aにおいて第1支持材11用の金属線材10を送給する手順を説明する説明図であって、(a)は一対の支持板に支持した金属線材10を持ち上げて移送する移送装置の没入姿勢を示す説明図、(b)は金属線材10を持ち上げた移送装置の突出姿勢を示す説明図、(c)は金属線材10を持ち上げて移送する移送装置の移送姿勢を示す説明図、(d)は金属線材10を移送した移送位置で支持板に支持させた移送装置の没入姿勢を示す説明図をそれぞれ示している。ここで、第1及び第2防錆キャップ嵌挿装置2A,2Bは、同一構成となるので第1防錆キャップ嵌挿装置2Aについてのみ説明し、同一部分に同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
第1防錆キャップ嵌挿装置2Aは、金属線材10を背面側(図3では上側)へ送給する金属線材格納部21を備えている。この金属線材格納部21は、第1支持材11用の金属線材10を縦壁212側(図3では上側)に転動させるように下面より突出する一対の傾斜板211,211を有している。また、金属線材格納部21は、縦壁212の正面側(図3では下側)において当該縦壁212と直交する方向で互いに対面するように立設された一対の格納板210,210を備えている。更に、金属線材格納部21には、その下方より縦壁212に沿って昇降移動するプレート状の昇降スライダー213が設けられ、この昇降スライダー213の上昇時に金属線材10が上端に係止されて縦壁212の上端まで一本ずつ持ち上げられる。
縦壁212の背面側には、当該縦壁212と直交する方向で互いに対面する一対の支持板22,22が立設されている。各支持板22は、その上端が水平に形成され、正面側端(図3では下端)及び背面側端(図3では上端)並びに中間位置にそれぞれ略V字状に凹設された第1〜第3位置2α,2β,2γの保持穴221,221,221を有している。そして、昇降スライダー213の上昇により縦壁212の上端まで持ち上げられた金属線材10は、各支持板22の正面側端の第1位置2αの保持穴221に受け渡されて保持される。
また、各支持板22の内側面には、それぞれプレート23,23が設けられ、この各プレート23を移動させる一対の移動装置24,24が設けられている。各移動装置24は、プレート23に取り付けられ、かつ当該プレート23を支持板22の内側面に沿って上下方向へ昇降シリンダ(図示せず)により昇降する昇降体241を備えている。また、各移動装置24は、プレート23を支持板22の内側面に沿って正面側(図3では下側)及び背面側(図3では上側)へ昇降体241と共に進退シリンダ(図示せず)により進退移動する進退移動体242を備えている。各プレート23は、その上端が水平に形成され、各支持板22の第1〜第3位置2α,2β,2γの各保持穴221と合致する正面側端及び背面側端並びに中間位置にそれぞれ略V字状に凹設された保持穴231,231,231を有している。
そして、各支持板22の第1〜第3位置2α,2β,2γの各保持穴221に保持されている金属線材10は、各移動装置24の昇降体241の上昇移動によりプレート23の各保持穴231に移し替えられる。各プレート23の各保持穴231に移し替えられた金属線材10は、各移動装置24の進退移動体242の背面側(第1支持材形成装置3A側)への進出移動により各支持板22の互いに相隣なる保持穴221,221間の間隔分だけ各プレート23を背面側へ移動させる。この背面側へ移動した各プレート23の各保持穴231の金属線材10は、昇降体241の下降移動により各プレート23の各保持穴231から各支持板22の保持穴221に移し替えられる。
具体的には、金属線材10は、各支持板22の正面側端の保持穴221に保持されている第1位置2αから各移動装置24(昇降体241及び進退移動体242)によるプレート23の移動により各支持板22の中間位置の保持穴221に保持されるように第2位置2βに移送される。このとき、各支持板22の中間位置の保持穴221に保持されている第2位置2βの金属線材10は、各移動装置24によるプレート23の移動により各支持板22の背面側端の保持穴221に保持されるように第3位置2γに移送される。また、各支持板22の背面側端の保持穴221に保持されている第3位置2γの金属線材10は、各移動装置24によるプレート23の移動により第1支持材形成装置3Aへ移送される。
図5は図2の鉄筋配筋用スペーサー1の製造装置Xの一方の第1防錆キャップ嵌挿装置2Aにおいて第1支持材11用の金属線材10の一側端に対し嵌挿される防錆キャップ14を送給する一方の防錆キャップ送出装置の斜視図を示している。また、図6は図5の一方の防錆キャップ送出装置から送給された防錆キャップ14を第1支持材11用の金属線材10の一側端に対し嵌挿する前の状態を示す一方の防錆キャップ嵌挿機の斜視図、図7は図6の一方の防錆キャップ送出装置から送給された防錆キャップ14を第1支持材11用の金属線材10の一側端に対し嵌挿した状態を示す一方の防錆キャップ嵌挿機の斜視図をそれぞれ示している。
図5に示すように、第1防錆キャップ嵌挿装置2Aは、金属線材格納部201の一側及び他側にそれぞれ設けられた一対の防錆キャップ送出装置25,25を備えている。各防錆キャップ送出装置25は、ホッパ251に投入された複数の防錆キャップ14を振動により整列させつつ穴部を一側及び他側方向から互いに対峙させた状態で1個ずつ送出路252を介して送り出す。
また、図6及び図7に示すように、各支持板22の中間位置の保持穴221に金属線材10が保持された第2位置2βには、各支持板22の外側面に接するようにそれぞれ防錆キャップ嵌挿機26(図5及び図6では一方の防錆キャップ嵌挿機のみ示す)が設けられている。この防錆キャップ嵌挿機26は、各支持板22の中間位置の保持穴221に保持された第2位置2βの金属線材10の軸線方向両端にそれぞれ対峙するピストンロッド261を備えている。このピストンロッド261は、進退シリンダ262内でのピストンの摺動により金属線材10の軸線方向に進退移動する。
更に、各防錆キャップ嵌挿機26は、各防錆キャップ送出装置25の送出路252を介して送出された防錆キャップ14を上下方向へ昇降移動させる昇降シリンダ263を備えている。この昇降シリンダ263は、送出路252を介して送出された防錆キャップ14を把持する把持部264をピストンロッド265の先端に備えている。そして、各防錆キャップ嵌挿機26の昇降シリンダ263は、各支持板22の中間位置の保持穴221に保持された第2位置2βの金属線材10の軸線方向両端と進退シリンダ262のピストンロッド261の先端との間にそれぞれ防錆キャップ14を位置付けるように把持部264を下降させ、進退シリンダ262によるピストンロッド261の伸長によって、金属線材10の軸線方向両端にそれぞれ防錆キャップ14を嵌挿している。
このとき、各支持板22の第2位置2βの金属線材10は、その上方に設けられた一対の第2位置用昇降シリンダ27,27の下降によって各支持板22の第2位置2βにおいて各保持穴221内に押し付けられ、進退シリンダ262による防錆キャップ14の嵌挿がスムーズに行えるようにしている。また、軸線方向両端にそれぞれ防錆キャップ14が嵌挿された金属線材10は、各移動装置24によるプレート23の移動により各支持板22の背面側端の保持穴221に保持されるように第3位置2γに移送され、第1支持材形成装置3Aへの移送に備えて待機する。
一方、第2防錆キャップ嵌挿装置2Bも、第1防錆キャップ嵌挿装置2Aと同一の、金属線材格納部21、各支持板22、各プレート23、各移動装置24、一対の防錆キャップ送出装置25,25、防錆キャップ嵌挿機26、各第2位置用昇降シリンダ27を備えている。そして、軸線方向両端にそれぞれ防錆キャップ14が嵌挿された金属線材10は、各移動装置24によるプレート23の移動により各支持板22の第3位置2γの保持穴221に保持されて第2支持材形成装置3Bへの移送に備えて待機している。
図8は図7の第1防錆キャップ嵌挿装置2Aにより防錆キャップ14が嵌挿された金属線材10を中間部が逆V字状となるように略逆U字状に折り曲げる前の状態を示す第1支持材形成装置3Aの斜視図、図9は図8の防錆キャップ14が嵌挿された金属線材10を中間部が逆V字状となるように略逆U字状に折り曲げて第1支持材11を形成した状態を示す第1支持材形成装置3Aの斜視図をそれぞれ示している。また、図10は図9の第1支持材形成装置3Aにより形成された第1支持材11の正面図を示している。
図8及び図9に示すように、第1支持材形成装置3Aは、第1支持材11用のプレス金型31を備えている。このプレス金型31は、上端部が逆V字状に形成され、各支持板22の第3位置2γから第1支持材形成装置3Aの加工位置3αへ移送された金属線材10を中間部が逆V字状となるようにプレス機30の下降に伴い略逆U字状に折り曲げる。そして、各支持板22の第3位置2γから第1支持材形成装置3Aの加工位置3αへ移送された金属線材10は、加工位置3αまで移送されて保持具33(図4に一方の保持具のみ表れる)に保持され、プレス機30の下降に伴い保持具33による保持が解除される。このプレス機30の下降に合わせて各プレート23が昇降体241により下降移動し、進退移動体242によって各プレート23を正面側へ移動させている。
そして、図10に示すように、第1支持材形成装置3Aの加工位置3αにおいてプレス金型31に対するプレス機30の下降により第1支持材11が形成される。
図11の(a)は図9の第1支持材11に対し平面視で略90°交差した状態で上から重ね合わされる第2支持材12の正面図、(b)は第2支持材12を略逆U字状に折り曲げる第2支持材形成装置3Bに用いられる第2支持材12用のプレス金型の正面図をそれぞれ示している。
一方、図11に示すように、第2支持材形成装置3Bの加工位置では、第2支持材12用のプレス金型34を備えている。このプレス金型34は、上端部がV字状に形成され、各支持板22の第3位置2γから第2支持材形成装置3Bの加工位置へ移送された金属線材10を中間部がV字状となるようにプレス機30の下降に伴い略逆U字状に折り曲げる。
図12は図9の第1支持材形成装置3Aにより形成された第1支持材11を回転作業台4に受け渡すに当たって把持した状態を示す第1支持材受渡装置の斜視図、図13は図12の第1支持材11を回転作業台4に受け渡すに当たって受け渡し位置の上方まで移送した状態を示す第1支持材受渡装置の斜視図をそれぞれ示している。
また、図12及び図13に示すように、第1支持材形成装置3Aは、第1支持材形成装置3Aにより形成された第1支持材11を回転作業台4に受け渡す第1支持材受渡装置35Aを備えている。この第1支持材受渡装置35Aは、プレス機30の反支持板22側(製造装置Xの背面側)において回転作業台4の回転方向最上流側位置の近傍に設けられている。
第1支持材受渡装置35Aは、プレス機30と回転作業台4との間においてプレス機30の筐体30aに対し第1防錆キャップ嵌挿装置2Aの各移動装置24によるプレート23,23の移動方向と一致する方向へ伸縮シリンダ(図示せず)の伸縮動により進退移動しかつ鉛直軸方向へ伸縮シリンダ(図示せず)の伸縮動により昇降する搬送体36と、この搬送体36に対しモータ(図示せず)により鉛直軸回りに90°回転可能に支持された回転体37と、この回転体37の先端に取り付けられ、第1支持材形成装置3Aの加工位置3αでのプレス機30の下降による加工後に上昇した際にプレス金型31に残る第1支持材11を把持する一対の把持具38,38とを備えている。
回転作業台4は、円板状の基台41と、この基台41の半径方向外方に隙間を存して設けられ、当該基台41の中心と同心状のリング台42と、基台41とリング台42とを周方向45°おきに連結する逆U字状の連結材43,43,…とにより構成されている。回転作業台4には、その周方向45°おきに第1支持材11及び第2支持材12の両下端の防錆キャップ14,14を挿通する有底筒状の4つの挿通台座44,44,…がそれぞれ基台41とリング台42とに跨って2つずつ突設され、第1支持材11及び第2支持材12の乗せ替えが行われるようになっている。
この回転作業台4は、図示しないステッピングモーターの出力軸に回転一体に連結され、ステッピングモーターのパルス周波数に応じた45°の回転角度毎に間欠運動を行ってタクト回転(間欠回転)するようにしている。そして、回転作業台4では、各挿通台座44に乗せ替えられた第1支持材11及び第2支持材12に対する作業が行われるようになっている。
第1支持材受渡装置35Aの把持具38,38により把持された加工位置3αのプレス金型31に残る第1支持材11は、搬送体36の回転作業台4側への進出移動によりプレス金型31から離反し、搬送体36に対して回転体37を鉛直軸回りに90°回転させることで、回転作業台4の回転方向最上流側位置の4つの挿通台座44,44のうちの対角線上の2つの挿通台座44,44上に位置し、搬送体36の鉛直軸方向への下降により対角線上の2つの挿通台座44,44に防錆キャップ14,14を挿通させて回転作業台4の回転方向最上流側位置に乗せ替えられる。
そして、回転作業台4の回転方向最上流側位置への第1支持材11の乗せ替えを終えると、回転作業台4が45°おきの間欠回転により回転方向上流側の4つの挿通台座44,44が回転方向最上流側位置に到着するまでの間に、次の第1支持材11の乗せ替え動作を準備する。
具体的には、把持具38,38による第1支持材11の把持を解除した搬送体36を鉛直軸方向へ上昇させて回転体37を鉛直軸回りに90°逆回転させ、加工位置3αにおいてプレス加工を終えてプレス金型31に残る次点の第1支持材11を把持する。そして、搬送体36の進出移動、回転体37の鉛直軸回りの回転及び搬送体36の鉛直軸方向への下降により、回転作業台4の回転方向最上流側位置S0(図14に表れる)へ第1支持材11を移送する。回転作業台4が回転方向最上流側位置S0に到着すると、第1支持材11の乗せ替え動作を行う。この動作は、回転作業台4が回転方向最下流側の回転方向下流側第7位置S7から回転方向最上流側位置S0に到達するまでの間に繰り返し行われる。
一方、第2支持材形成装置3Bは、第2支持材形成装置3Bにより形成された第2支持材12を回転作業台4に受け渡す第2支持材受渡装置35Bを備えている。この第2支持材受渡装置35Bは、プレス機30の反支持板22側(製造装置Xの一側)において回転作業台4の回転方向最上流側位置S0から回転方向下流側へ90°離間した回転方向下流側第2位置S2(図14に表れる)に設けられている。第2支持材受渡装置35Aも、搬送体36、回転体37、及び第2支持材形成装置3Bの加工位置でのプレス機30の下降による加工後に上昇した際にプレス金型34に残る第2支持材12を把持する一対の把持具38,38を備えている。
第2支持材受渡装置35Bの把持具38,38により把持された加工位置のプレス金型34に残る第2支持材12を、搬送体36の回転作業台4側への進出移動によりプレス金型34から離反させる。そして、搬送体36に対して回転体37を鉛直軸回りに90°回転させることで、回転作業台4の回転方向下流側第2位置S2まで送られてきた第1支持材11と交差する4つの挿通台座44,44のうちの残る対角線上の2つの挿通台座44,44上に第2支持材12を位置させる。更に、搬送体36の鉛直軸方向への下降により第1支持材11に対し略90°交差した状態で、第2支持材12を上から重なるように対角線上の残る2つの挿通台座44,44に対し防錆キャップ14,14を挿通させて回転作業台4の回転方向下流側第2位置S2に乗せ替える。
そして、回転作業台4の回転方向下流側第2位置への第2支持材12の乗せ替えを終えると、回転作業台4が45°おきの間欠回転により回転方向上流側の回転方向下流側第1位置S1(図14に表れる)の第1支持材11を乗せた挿通台座44,44が回転方向下流側第2位置S2に到着するまでの間に、次の第2支持材12の乗せ替え動作を準備する。
具体的には、把持具38,38による第2支持材12の把持を解除した搬送体36を鉛直軸方向へ上昇させて回転体37を鉛直軸回りに90°逆回転させ、加工位置においてプレス加工を終えてプレス金型34に残る次点の第2支持材12を把持する。そして、搬送体36の進出移動、回転体37の鉛直軸回りの回転及び搬送体36の鉛直軸方向への下降により、回転作業台4の回転方向下流側第2位置S2へ第2支持材12を移送する。回転作業台4が回転方向下流側第2位置S2に到着すると、第2支持材12の乗せ替え動作を行う。この動作は、回転作業台4が回転方向下流側第1位置S1から回転方向下流側第2位置S2に到達するまでの間に繰り返し行われる。
図14は図13の回転作業台4に受け渡された第1支持材11及び第2支持材12の作業の流れを示す説明図を示している。また、図15は図14の回転作業台4の第1支持材11と第2支持材12との交差部を溶接する前の状態を示す溶接装置5の斜視図、図16は図15の回転作業台4の第1支持材11と第2支持材12との交差部を溶接した状態を示す溶接装置5の斜視図をそれぞれ示している。
図14〜図16に示すように、溶接装置5は、回転作業台4の回転方向下流側第5位置S5に臨むように設けられている。この溶接装置5は、回転作業台4の回転方向下流側第5位置S5における基台41とリング台42との間の隙間から上昇する下方電極51と、スポット溶接機本体50から下降する上方電極52とを備えている。また、溶接装置5は、回転作業台4の回転方向下流側第5位置S5にタクト回転により搬送された第1支持材11及び第2支持材12を包持する包持部材53を備えている。
包持部材53は、一対の包持ハンド54,55を備え、回転作業台4の回転方向下流側第5位置S5にタクト回転により搬送された第1支持材11及び第2支持材12を包持ハンド54,55により挟み込むことで拘束状態に包持するようにしている。そして、溶接装置5は、回転作業台4の回転方向下流側第5位置S5にタクト回転により搬送された第1支持材11及び第2支持材12を包持ハンド54,55により挟み込むことで拘束状態に包持し、第1支持材11及び第2支持材12の交差部を下方電極51及び上方電極52の昇降により上下から挟んだ加圧状態で、スポット溶接するようにしている。
図17は図16の溶接装置5により溶接して形成された鉄筋配筋用スペーサー1を回転作業台4外に排出する前の状態を示す排出装置6の斜視図、図18は図17の鉄筋配筋用スペーサー1を回転作業台4外に排出するに当たって把持した状態を示す排出装置6の斜視図、図19は図18の鉄筋配筋用スペーサー1を把持して回転作業台4外の排出台まで移送して載置した状態を示す排出装置6の斜視図をそれぞれ示している。
図17〜図19に示すように、排出装置6は、回転作業台4の回転方向下流側第7位置S7に臨むように設けられている。この排出装置6は、回転作業台4外に排出した鉄筋配筋用スペーサー1を移載する排出台としてのベルトコンベア61を備えている。このベルトコンベア61は、回転作業台4外に排出された鉄筋配筋用スペーサー1を堆積可能に順次タクト搬送している。
また、排出装置6は、その筐体60に対しベルトコンベア61の搬送方向へ進退シリンダ(図示せず)により進退移動する進退移動体62と、この進退移動体62に対し昇降シリンダ(図示せず)により鉛直方向へ昇降移動する昇降体69と、この昇降体69に対し鉛直軸回りに回転する回転体63と、この回転体63の下端に設けられ、回転作業台4の回転方向下流側第7位置S7にタクト回転により搬送された鉄筋配筋用スペーサー1を把持する把持具64とを備えている。この場合、回転作業台4の回転方向下流側第7位置S7は、ベルトコンベア61の搬送方向の上流側への延長線上に位置している。
把持具64は、一対の把持ハンド641,642を備え、回転作業台4の回転方向下流側第7位置S7にタクト回転により搬送された鉄筋配筋用スペーサー1を把持ハンド641,642により挟み込むことで拘束状態に把持するようにしている。そして、鉄筋配筋用スペーサー1は、把持ハンド641,642により拘束状態に把持された状態で、ベルトコンベア61に対して整列する向きを若干変更する上で若干回転され、ベルトコンベア61上に移載した鉄筋配筋用スペーサー1との接触を防止しつつベルトコンベア61の搬送方向へ詰め込めるようにしている。
図20は図19の鉄筋配筋用スペーサー1を回転作業台4外の排出台に順次移載して満杯となった状態を示す排出装置6の斜視図、図21は図20の排出台に順次移載して満杯となった鉄筋配筋用スペーサー1を載置台上に押し出した状態を示す排出装置6の斜視図をそれぞれ示している。
図20及び図21に示すように、ベルトコンベア61の一側方(図20及び図21では上側)には載置台65が設置されている一方、ベルトコンベア61の他側方(図20及び図21では下側)には押出機66が設けられている。押出機66は、押出片67と、この押出片67を載置台65まで伸縮シリンダ(図示せず)により押し出す押出機構68とを備えている。押出片67は、載置台65の幅と略一致する長さに設定され、ベルトコンベア61上に載置台65の幅と略一致する個数分の鉄筋配筋用スペーサー1が堆積すると、押出機構68により載置台65まで作動し、ベルトコンベア61上に堆積した鉄筋配筋用スペーサー1を載置台65に押し出すようにしている。
次に、製造装置Xによる鉄筋配筋用スペーサー1の製造方法の一例を図面に基づいて説明する。
先ず、第1防錆キャップ嵌挿装置2Aにおいて各支持板22の第1〜第3位置2α,2β,2γの各保持穴221にはそれぞれ金属線材10が保持されており、図4の(a)〜(d)に示すように、各支持板22の内側の各プレート23を昇降させつつ進退移動させることで、各支持板22の第1〜第3位置2α,2β,2γでの金属線材10の保持位置を1つずつ第1支持材形成装置3A側へ移し替える。
このとき、各支持板22の第1位置2αの保持穴221は空くが、金属線材格納部21より縦壁212に沿って持ち上げられた金属線材10が各支持板22の第1位置2αの保持穴221に受け渡される。この各支持板22の第1位置2αの保持穴221に対する金属線材格納部21からの金属線材10の受け渡しは、各支持板22の第1〜第3位置2α,2β,2γでの金属線材10の保持位置を各プレート23により1つずつ第1支持材形成装置3A側へ移し替えるタイミングで繰り返し行われる。
各支持板22の第2位置2βに金属線材10が移し替えられると、第1防錆キャップ嵌挿工程を行う。この第1防錆キャップ嵌挿工程では、図6及び図7に示すように、金属線材10の両端に各防錆キャップ嵌挿機26により防錆キャップ14を嵌挿する。そして、防錆キャップ14を嵌挿し終えた金属線材10は、各プレート23を昇降させつつ進退移動させることで、各支持板22の第3位置2γに移し替えられ、第1支持材形成装置3Aへの移送に備えて待機する。この場合、各支持板22の第2位置2βでの各防錆キャップ嵌挿機26による金属線材10の両端への防錆キャップ14の嵌挿、つまり第1防錆キャップ嵌挿工程は、各支持板22の第1位置2αから第2位置2βに対して各プレート23により金属線材10を移し替えるタイミングで繰り返し行われる。
しかる後、各支持板22の第3位置2γに移し替えられた金属線材10は、各プレート23を昇降させつつ進退移動させることで、図8に示すように、第1支持材形成装置3Aの加工位置3αへ移送され、保持具33に保持される。その後、第1支持材形成工程を行う。この第1支持材形成工程では、図9に示すように、第1支持材形成装置3Aの加工位置3αにおいて上端部が逆V字状に形成されたプレス金型31に対してプレス機30を下降させ、金属線材10を中間部が逆V字状となるようにプレス機30の下降に伴い略逆U字状に折り曲げて第1支持材11を形成する。この第1支持材形成装置3Aの加工位置3αでのプレス機30による第1支持材11の形成、つまり第1支持材形成工程は、各支持板22の第3位置2γから第1支持材形成装置3Aの加工位置3αに対して各プレート23により金属線材10を移し替えるタイミングで繰り返し行われる。
一方、第2防錆キャップ嵌挿装置2Bにおいても各支持板22の第1〜第3位置2α,2β,2γの各保持穴221にはそれぞれ金属線材10が保持されており、各支持板22の内側の各プレート23を昇降させつつ進退移動させることで、各支持板22の第1〜第3位置2α,2β,2γでの金属線材10の保持位置を1つずつ第2支持材形成装置3B側へ移し替える。このとき、各支持板22の第1位置2αの保持穴221は空くが、金属線材格納部21より縦壁212に沿って持ち上げられた金属線材10が各支持板22の第1位置2αの保持穴221に受け渡されている。この各支持板22の第1位置2αの保持穴221に対する金属線材格納部21からの金属線材10の受け渡しも、各支持板22の第1〜第3位置2α,2β,2γでの金属線材10の保持位置を各プレート23により1つずつ第2支持材形成装置3B側へ移し替えるタイミングで繰り返し行われる。
各支持板22の第2位置2βに金属線材10が移し替えられると、第1防錆キャップ嵌挿工程を行う。この第1防錆キャップ嵌挿工程では、金属線材10の両端に各防錆キャップ嵌挿機26により防錆キャップ14を嵌挿する。そして、防錆キャップ14を嵌挿し終えた金属線材10は、各プレート23を昇降させつつ進退移動させることで、各支持板22の第3位置2γに移し替えられ、第2支持材形成装置3Bへの移送に備えて待機する。この場合、各支持板22の第2位置2βでの各防錆キャップ嵌挿機26による金属線材10の両端への防錆キャップ14の嵌挿、つまり第2防錆キャップ嵌挿工程も、各支持板22の第1位置2αから第2位置2βに対して各プレート23により金属線材10を移し替えるタイミングで繰り返し行われる。
しかる後、各支持板22の第3位置2γに移し替えられた金属線材10は、各プレート23を昇降させつつ進退移動させることで、第2支持材形成装置3Bの加工位置3αへ移送され、保持具33に保持される。その後、第2支持材形成工程を行う。この第2支持材形成工程では、第2支持材形成装置3Bの加工位置3αにおいて上端部がV字状に形成されたプレス金型34に対してプレス機30を下降させ、金属線材10を中間部がV字状となるようにプレス機30の下降に伴い略逆U字状に折り曲げて第2支持材12を形成する。この第2支持材形成装置3Bの加工位置3αでのプレス機30による第2支持材12の形成、つまり第2支持材形成工程は、各支持板22の第3位置2γから第2支持材形成装置3Bの加工位置3αに対して各プレート23により金属線材10を移し替えるタイミングで繰り返し行われる。
それから、図12に示すように、第1支持材形成装置3Aの加工位置3αにおいて形成したプレス金型31に残る第1支持材11を、回転作業台4に乗せ替える第1支持材乗せ替え工程を行う。この第1支持材乗せ替え工程では、図13に示すように、第1支持材11を、第1支持材受渡装置35Aにより回転作業台4の回転方向最上流側位置S0の挿通台座44,44のうちの対角線上の2つの挿通台座44,44に防錆キャップ14,14を挿通させて乗せ替える。この第1支持材形成装置3Aの加工位置3αから回転作業台4の回転方向最上流側位置S0への第1支持材受渡装置35Aによる第1支持材11の乗せ替えは、各支持板22の第3位置2γから第1支持材形成装置3Aの加工位置3αに対して各プレート23により金属線材10を移し替えるタイミングと同期する回転作業台4のタクト回転と同期して繰り返し行われる。
そして、回転作業台4が間欠回転して回転方向下流側第1位置S1を経て回転方向下流側第2位置S2に到達すると、第2支持材受渡装置35Bにより加工位置3αのプレス金型34に残る第2支持材12を、回転作業台4に乗せ替える第2支持材乗せ替え工程を行う。この第2支持材乗せ替え工程では、第2支持材12を、回転作業台4の第1支持材11に対し平面視で略90°交差した状態で上から重なるように対角線上の残る2つの挿通台座44,44に対し防錆キャップ14,14を挿通させて乗せ替える。この第2支持材形成装置3Bの加工位置3αから回転作業台4の回転方向下流側第2位置S2への第2支持材受渡装置35Bによる第2支持材12の乗せ替え、つまり第2支持材乗せ替え工程も、回転作業台4のタクト回転と同期して繰り返し行われる。この場合、第1支持材乗せ替え工程と第2支持材乗せ替え工程とで、乗せ替え工程を構成している。
その後、図14及び図15に示すように、第1支持材11及び第2支持材12を乗せた回転作業台4が回転方向下流側第5位置S5までタクト回転されてくると、第1支持材11及び第2支持材12の交差部を溶接する溶接工程を行う。この溶接工程では、図16に示すように、包持部材53により回転作業台4上の第1支持材11及び第2支持材12を拘束状態に包持し、この状態で、第1支持材11及び第2支持材12の交差部を溶接装置5の下方電極51及び上方電極52の昇降により上下から挟んだ加圧状態でスポット溶接し、鉄筋配筋用スペーサー1を形成する。この回転作業台4の回転方向下流側第5位置S5での溶接装置5による第1支持材11及び第2支持材12のスポット溶接、つまり溶接工程は、回転作業台4のタクト回転と同期して繰り返し行われる。
そして、鉄筋配筋用スペーサー1を乗せた回転作業台4が回転方向下流側第7位置S7までタクト回転されてくると、鉄筋配筋用スペーサー1を回転作業台4外に排出する排出工程を行う。この排出工程では、図17〜図19に示すように、排出装置6により鉄筋配筋用スペーサー1をベルトコンベア61に対して整列する向きを若干変更してベルトコンベア61上の鉄筋配筋用スペーサー1との接触を防止しつつ移載してベルトコンベア61の搬送方向へ詰め込む。この回転作業台4が回転方向下流側第7位置S7での排出装置6による鉄筋配筋用スペーサー1のベルトコンベア61への移載、つまり排出工程は、回転作業台4のタクト回転と同期して繰り返し行われる。
その後、図20及び図21に示すように、ベルトコンベア61上に載置台65の幅と略一致する個数分の鉄筋配筋用スペーサー1が堆積すると、押出機66を押出機構68により載置台65まで作動させ、ベルトコンベア61上に堆積した鉄筋配筋用スペーサー1を載置台65に押し出す。この押出機66を押出機構68により載置台65まで作動させる押し出し動作は、ベルトコンベア61上に載置台65の幅と略一致する個数分の鉄筋配筋用スペーサー1が堆積する都度行われる。
このように、本実施の形態では、回転作業台4は、その回転方向最上流側位置S0において防錆キャップ14を両端に嵌挿した金属線材10の中間部が逆V字状となるように略逆U字状に折り曲げられた第1支持材11を受け取り、それよりも下流側の回転方向下流側第2位置S2において防錆キャップ14を両端に嵌挿した金属線材10の中間部がV字状となるように略逆U字状に折り曲げられた第2支持材12を回転作業台4上の第1支持材11に対し平面視で略90°交差した状態で上から重なるように受け取る。そして、回転作業台4は、それよりも下流側の回転方向下流側第5位置S5において第1支持材11と第2支持材12との交差部をスポット溶接して鉄筋配筋用スペーサー1を形成し、それよりも下流側の回転方向下流側第7位置S7において鉄筋配筋用スペーサー1を回転作業台4外に排出するように回転し、回転作業台4の回りで製造作業が行われるようにしている。
これにより、回転する回転作業台4の回転方向最上流側位置S0から順に鉄筋配筋用スペーサー1の構成部品が結実し、製造ラインの直線距離を可及的に減らして、鉄筋配筋用スペーサー1の製造装置Xを小型化し、鉄筋配筋用スペーサー1の製造ラインのコンパクト化を達成することができる。
更に、逆V字状を呈するプレス金型31によって中間部が逆V字状となるように金属線材10を略逆U字状に折り曲げる第1支持材形成装置3Aによって第1支持材11を順に形成する一方、V字状を呈するプレス金型34によって中間部がV字状となるように金属線材10を略逆U字状に折り曲げる第2支持材形成装置3Bによって第2支持材12を順に形成することで、第1支持材11と第2支持材12との互いの交差部が、第1支持材11の逆V字状の中間部に対し第2支持材12のV字状の中間部が点で接触した状態で溶接されることになり、スポット溶接がスムーズに行えて鉄筋配筋用スペーサー1を円滑に形成することができる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記実施の形態では、金属線材10の中間部が逆V字状となるように略逆U字状に折り曲げて第1支持材11を形成する一方、金属線材10の中間部がV字状となるように略逆U字状に折り曲げて第2支持材12を形成したが、第1及び第2支持材の形状はこれに限定されるものではなく、金属線材の中間部が双方共にV字状となる第1及び第2支持材が形成されていてもよい。
また、前記実施の形態では、回転作業台4を45°おきの8つの位置S0〜S7にタクト回転させたが、回転作業台のタクト回転は45°おきに限定されるものではなく、8つの位置未満又は9つの位置以上にタクト回転させるようにしてもよい。
1 鉄筋配筋用スペーサー
10 金属線材
11 第1支持材
12 第2支持材
14 防錆キャップ
2A 第1防錆キャップ嵌挿装置
2B 第2防錆キャップ嵌挿装置
3A 第1支持材形成装置
3B 第2支持材形成装置
31 プレス金型
34 プレス金型
4 回転作業台
5 溶接装置
6 排出装置
X 製造装置
X1 製造装置本体

Claims (3)

  1. 金属線材をそれぞれ折曲して側面視で横転した略コ字状に形成した第1及び第2支持材と、この第1及び第2支持材の両端部に設けられた防錆キャップとを備え、前記第1及び第2支持材を平面視で互いに直交するように重ね合わせた状態で溶接されて構成され、コンクリート構造物を敷設する際にコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持してその鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つ鉄筋配筋用スペーサーの製造装置であって、
    その製造装置本体は、
    前記第1支持材用の金属線材を送給するとともに、この送給された金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記防錆キャップを送給し、前記第1支持材用の金属線材の両端に対し前記防錆キャップを同時に嵌挿する第1防錆キャップ嵌挿装置と、
    前記第2支持材用の金属線材を送給するとともに、この送給された金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記防錆キャップを送給し、前記第2支持材用の金属線材の両端に対し前記防錆キャップを同時に嵌挿する第2防錆キャップ嵌挿装置と、
    前記第1防錆キャップ嵌挿装置により防錆キャップが両端に嵌挿された金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第1支持材を順に形成する第1支持材形成装置と、
    前記第2防錆キャップ嵌挿装置により防錆キャップが両端に嵌挿された金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第2支持材を順に形成する第2支持材形成装置と、
    前記第1支持材形成装置及び前記第2支持材形成装置の近傍位置において一側回りに回転駆動するように設けられ、前記第1支持材形成装置により形成された第1支持材を回転方向最上流側で乗せ替えるとともに、前記第2支持材形成装置により形成された第2支持材を前記第1支持材の受取位置よりも回転方向下流側において当該第1支持材に対し平面視で略90°交差した状態で上から重なるように乗せ替える回転作業台と、
    前記回転作業台における前記第2支持材の受取位置よりも回転方向下流側に設けられ、前記第1支持材と第2支持材との交差部を溶接して前記鉄筋配筋用スペーサーを形成する溶接装置と、
    前記回転作業台における前記溶接装置よりも回転方向下流側に設けられ、前記溶接装置により形成された鉄筋配筋用スペーサーを前記回転作業台外に排出する排出装置と、
    を具備していることを特徴とする鉄筋配筋用スペーサーの製造装置。
  2. 前記第1支持材形成装置は、逆V字状を呈するプレス金型によって中間部が逆V字状となるように前記金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第1支持材を順に形成している一方、
    前記第2支持材形成装置は、V字状を呈するプレス金型によって中間部がV字状となるように前記金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第2支持材を順に形成している請求項1に記載の鉄筋配筋用スペーサーの製造装置。
  3. 金属線材をそれぞれ折曲して側面視で横転した略コ字状に形成した第1及び第2支持材と、この第1及び第2支持材の両端部に設けられた防錆キャップとを備え、前記第1及び第2支持材を平面視で互いに直交するように重ね合わせた状態で溶接されて構成され、コンクリート構造物を敷設する際にコンクリート構造物の補強用鉄筋を支持してその鉄筋に対する打設コンクリートのかぶり厚さを一定に保つ鉄筋配筋用スペーサーの製造方法であって、
    前記第1支持材用の金属線材を送給するとともに、この送給された金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記防錆キャップを送給し、前記第1支持材用の金属線材の両端に対し前記防錆キャップを同時に嵌挿する第1防錆キャップ嵌挿工程と、
    前記第2支持材用の金属線材を送給するとともに、この送給された金属線材の両端にそれぞれ向き合う方向から前記防錆キャップを送給し、前記第2支持材用の金属線材の両端に対し前記防錆キャップを同時に嵌挿する第2防錆キャップ嵌挿工程と、
    前記第1防錆キャップ嵌挿工程により防錆キャップが両端に嵌挿された金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第1支持材を順に形成する第1支持材形成工程と、
    前記第2防錆キャップ嵌挿工程により防錆キャップが両端に嵌挿された金属線材を略逆U字状に折り曲げて前記第2支持材を順に形成する第2支持材形成工程と、
    前記第1支持材形成工程及び前記第2支持材形成工程が行われる場所の近傍位置において一側回りに回転駆動する回転作業台に、前記第1支持材形成工程により形成された第1支持材を回転方向最上流側で乗せ替えるとともに、前記第2支持材形成工程により形成された第2支持材を前記第1支持材の受取位置よりも回転方向下流側において当該第1支持材に対し平面視で略90°交差した状態で上から重なるように乗せ替える乗せ替え工程と、
    前記回転作業台における前記第2支持材の受取位置よりも回転方向下流側において、前記第1支持材と第2支持材との交差部を溶接して前記鉄筋配筋用スペーサーを形成する溶接工程と、
    前記溶接工程において第1支持材と第2支持材とを溶接する溶接位置よりも前記回転作業台の回転方向下流側において、前記溶接工程により形成された鉄筋配筋用スペーサーを前記回転作業台外に排出する排出工程と、
    を具備していることを特徴とする鉄筋配筋用スペーサーの製造方法。
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