JP6304982B2 - 衝撃吸収構造 - Google Patents

衝撃吸収構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6304982B2
JP6304982B2 JP2013189628A JP2013189628A JP6304982B2 JP 6304982 B2 JP6304982 B2 JP 6304982B2 JP 2013189628 A JP2013189628 A JP 2013189628A JP 2013189628 A JP2013189628 A JP 2013189628A JP 6304982 B2 JP6304982 B2 JP 6304982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shock absorber
waist
vehicle
hardness
absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013189628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015054635A (ja
Inventor
孝之 水溜
孝之 水溜
武彦 宮入
武彦 宮入
雄二 野添
雄二 野添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP2013189628A priority Critical patent/JP6304982B2/ja
Publication of JP2015054635A publication Critical patent/JP2015054635A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6304982B2 publication Critical patent/JP6304982B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、衝撃吸収構造に関する。
従来、乗用車、貨物車等の車両には、他車両等の障害物に衝突した際に運転者等の乗員を衝撃から保護するための衝撃吸収構造が備えられている。衝撃吸収構造の一例として、下記の特許文献1に記載された車両の側部衝撃吸収構造が挙げられる。
特開2013−18377号公報
特許文献1に記載の側部衝撃吸収構造は、サイドドアの内部に設けられた衝撃吸収部材と、乗員の腰部から胸部までの範囲を保護する大型のサイドエアバックとを備えている。衝撃吸収部材は、車両の側面衝突時に車両内側に押し出されることにより、乗員の腰部を拘束し、乗員へ向かう衝撃を吸収する。さらに車両の側面衝突時に、サイドエアバックは、その展開によって乗員の上半身へ向かう衝撃を吸収する。このような衝撃吸収構造においては、車両の側面衝突時に乗員がより安全に保護されるために、更なる改良が求められている。
そこで、本発明は、車両の側面衝突時に乗員の体の部位に応じて適切に保護できる衝撃吸収構造を提供することを目的とする。
本発明に係る衝撃吸収構造は、車両側部に設けられ、乗員へ向かう衝撃を吸収するための衝撃吸収構造であって、車両側部に配置される胸部用サイドエアバックと、車両のサイドドア内部に配置される腰部用衝撃吸収体と、サイドドア内部に配置される腹部用衝撃吸収体と、を備えており、腰部用衝撃吸収体の硬度は、腹部用衝撃吸収体の硬度と異なる。
本発明に係る衝撃吸収構造は、胸部用サイドエアバック、腹部用衝撃吸収体及び腰部用衝撃吸収体を個別に備えている。これにより、この衝撃吸収構造は、車両の側面衝突時に、乗員の腰部及び腹部に応じて適切に保護できる。また、乗員の衝撃に対する許容荷重は、例えば腰部、腹部等の体の部位によって異なる。そのため、この衝撃吸収構造によれば、腹部用衝撃吸収体と腰部用衝撃吸収体の硬度を異ならせることにより、車両の側面衝突時に、乗員の腹部及び腰部の許容荷重に応じた適切な保護が実現できる。また、この衝撃吸収構造は、腰部用衝撃吸収体の他に腹部用衝撃吸収体を備えているため、従来の衝撃吸収構造と比較して、サイドエアバックの小型化に有利である。
本発明に係る衝撃吸収構造において、腰部用衝撃吸収体の硬度は、腹部用衝撃吸収体の硬度よりも高くてもよい。この衝撃吸収構造によれば、人体構造上、腰部の方が腹部よりも許容荷重が大きいことから、上述のように硬度を設定することにより、車両の側面衝突時に、乗員の体の部位に応じて適切に保護することができる。
本発明に係る衝撃吸収構造において、腰部用衝撃吸収体は、車両の後側に設けられた第1腰部用衝撃吸収体と車両の前側に設けられた第2腰部用衝撃吸収体とに分割され、第1腰部用衝撃吸収体の硬度は、第2腰部用衝撃吸収体の硬度と異なっていてもよい。車両の側面衝突時に乗員が腰部用衝撃吸収体に当たる位置は、例えば男女の差等、乗員の体格によって異なる。また、乗員の体格によって、腰部の許容荷重も異なってくる。そのため、この衝撃吸収構造によれば、車両後側に設けられた第1腰部用衝撃吸収体と車両前側に設けられた第2腰部用衝撃吸収体とに分割し、これらの硬度を異ならせることにより、乗員の体格及び許容荷重に応じた適切な保護が実現できる。
本発明に係る衝撃吸収構造において、第1腰部用衝撃吸収体の硬度は、第2腰部用衝撃吸収体の硬度よりも高くてもよい。人体構造上、乗員の体格が小さいほど、乗員は車両の前側に座る場合がある。加えて、乗員の体格が小さいほど腰部の許容荷重は小さくなる。従って、この衝撃吸収構造によれば、上述のように硬度を設定することにより、乗員の体格及び許容荷重に応じた更に適切な保護が実現できる。
本発明に係る衝撃吸収構造において、腰部用衝撃吸収体及び腹部用衝撃吸収体を一体に固定する固定部材を更に備えていてもよい。この衝撃吸収構造によれば、固定部材を用いて腰部用衝撃吸収体及び腹部用衝撃吸収体を一体に取り扱うことにより、腰部用衝撃吸収体及び腹部用衝撃吸収体のサイドドアへの組付けを容易に行うことができる。これにより、車両の組立効率が向上し、組立時間を短縮することができる。
本発明によれば、車両の側面衝突時に乗員の体の部位に応じて適切に保護できる衝撃吸収構造を提供できる。
本実施形態に係る衝撃吸収構造を示す側面図である。 図1のII−II線に沿った端面図である。 図1のIII−III線に沿った端面図である。 小柄の乗員と本実施形態に係る衝撃吸収構造を示す側面図である。 樹脂カバーに取り付けられた各衝撃吸収体を示す斜視図である。 樹脂カバー及びその突出部を示す斜視図である。 樹脂カバー及びその突出部を示す側面図である。 第1腰部用衝撃吸収構造を示す斜視図である。 第2腰部用衝撃吸収構造を示す斜視図である。 腹部用衝撃吸収構造を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
まず、図1を用いながら、本実施形態に係る衝撃吸収構造の構成について説明する。図1に示す衝撃吸収構造1は、乗用車、貨物車等の車両(図示せず)の側部に設けられており、車両の側面衝突時に乗員100へ向かう衝撃を吸収する。図1に示す乗員100は、米国の側面衝突基準(FMVSS214)に準じた米国人の標準男性のダミーに対応する大きさに描かれている。
衝撃吸収構造1は、腰部用衝撃吸収体2と、腹部用衝撃吸収体3と、胸部用サイドエアバック4とを備える。
腰部用衝撃吸収体2は、車両後側に位置する第1腰部用衝撃吸収体5と、第1腰部用衝撃吸収体5よりも車両前側に配置される第2腰部用衝撃吸収体6とを有する。第1腰部用衝撃吸収体5及び第2腰部用衝撃吸収体6は、車両の側面衝突時に乗員100の腰部を拘束すると共に、腰部へ向かう衝撃を吸収する。同様に、腹部用衝撃吸収体3は、車両の側面衝突時に乗員100の腹部を拘束すると共に、腹部へ向かう衝撃を吸収する。
胸部用サイドエアバック4は、図1に示されるように、車両の側面衝突時に乗員100の胸部と車両の側部内壁の間に展開し、胸部へ向かう衝撃を吸収する。胸部用サイドエアバック4は、展開前は車両のサイドピラー内、座席内部(図示せず)等に収容されており、衝撃に反応して展開する。
次に、図2及び図3を用いながら、腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3の配置について説明する。図2及び図3に示されるように、腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3は、車体の左右両側に配置されるサイドドア11の内部に配置されている。
サイドドア11は、車両のボディーに設けられたヒンジ(図示せず)によって開閉可能に支持されている。サイドドア11は、ドアアウタパネル12と、ドアインナパネル13と、サイドウィンドウ14と、ドアトリム15と、樹脂カバー(固定部材)16と、アウタパッド25とを有する。
ドアアウタパネル12は、車両の外側面を構成する金属製の部材である。ドアアウタパネル12の車室側には、金属製のドアインナパネル13が配置されている。なお、ドアアウタパネル12及びドアインナパネル13の配置及び形状は、図2及び図3に示されるものに限られない。
サイドウィンドウ14は、サイドドア11の上側を構成する部材であり、乗員の視覚等を確保するためガラス等により形成されている。サイドウィンドウ14は、図示しない駆動機構によってドアアウタパネル12とドアインナパネル13との間の空間に収容可能とされている。
ドアトリム15は、サイドドア11の内装部材であり、樹脂によって形成されている。ドアトリム15は、ドアインナパネル13との間に空間を形成するように取り付けられている。腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3は、このドアトリム15の内面(車両外側の面)に一部が接するように配置されている。なお、ドアトリム15の配置及び形状は、図2及び図3に示されるものに限られない。
樹脂カバー16は、腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3を一体に固定する部材である。腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3は、接着剤等により樹脂カバー16の内面(車両内側の面)に対して一体に固定されている。樹脂カバー16は、図2に示す取付け部17及び図3に示す取付け部18等を介してドアトリム15に取り付けられており、腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3のサイドドア11内での位置決めを行う。樹脂カバー16は、図2,3に示されるように、腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3を覆うように形成され、その下端側にドアトリム15と接続する取付け部17,18が設けられている。
具体的に、図2に示す取付け部17には貫通孔が形成されており、この貫通孔に対してドアトリム15の内面に設けられた突起部19が挿通されている。突起部19の先端側は、当該貫通孔から突き出ており、突起部19は、超音波溶着等によって取付け部17に固定されている。同様に、図3に示す取付け部18の貫通孔には、ドアトリム15の突起部21が挿通されている。当該貫通孔から突き出た突起部21は、超音波溶着等によって取付け部18に固定されている。
腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3は、ドアトリム15の内面(車両外側の面)と樹脂カバー16の内面(車両内側の面)に挟持される。また、樹脂カバー16の内面の裏面には、円筒状を成す複数の突出部23及び突出部23同士を連結するリブ24が設けられている(図6,7参照)。複数の突出部23及びリブ24は、各突出部23を交点とした格子状を成すように配置されている。樹脂カバー16は、少なくとも腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3よりも硬度が高い樹脂材料を用いて形成される。
図2に示されるように、腹部用衝撃吸収体3は、樹脂カバー16に固定された状態において、第1腰部用衝撃吸収体5よりも車両内側に寄せて配置されている。これは、人体構造上、乗員100の腰部の方が腹部よりも車幅方向から見て車両外側に位置すると考えられるためである。
アウタパッド25は、サイドドア11内部でドアアウタパネル12に沿って配置された衝撃吸収体である。アウタパッド25は、車幅方向において樹脂カバー16の外面の突出部23と対向するように設けられている。アウタパッド25は、車両の側面衝突時に樹脂カバー16の突出部23がアウタパッド25に突き刺さることにより、樹脂カバー16の変形を抑制する。なお、アウタパッド25の材質は、腰部用衝撃吸収体2及び腹部用衝撃吸収体3と同様の材質でもよいし、異なる材質でもよい。
ここで、図4は、図1の乗員100と比べて小柄の乗員101と本実施形態に係る衝撃吸収構造1を示す側面図である。乗員101は、米国の側面衝突基準(FMVSS214)に準じた米国人の小柄な女性のダミーに対応する大きさに描かれている。図4に示されるように、本実施形態に係る衝撃吸収構造1は、小柄な乗員101も適切にカバーできる配置とされている。
次に、図5及び図8〜10を用いながら、腹部用衝撃吸収体3、第1腰部用衝撃吸収体5及び第2腰部用衝撃吸収体6について詳細に説明する。ここで、X軸方向は車両の前後方向に対応し、X軸の正方向は車両前方向となる。Y軸方向は車両の左右方向に対応し、Y軸の正方向は上述した配置の衝撃吸収構造1から見て車両内側方向となる。Z軸方向は車両の上下方向に対応し、Z軸の正方向は車両上方向となる。
図5に示されるように、腹部用衝撃吸収体3、第1腰部用衝撃吸収体5及び第2腰部用衝撃吸収体6は、樹脂カバー16に一体となるように固定されている。本実施形態では、ホットメルト法にて腹部用衝撃吸収体3、第1腰部用衝撃吸収体5及び第2腰部用衝撃吸収体6が樹脂カバー16に固定されている。腹部用衝撃吸収体3は、第1腰部用衝撃吸収体5よりも上側に配置されている。第2腰部用衝撃吸収体6は、第1腰部用衝撃吸収体5よりも車両前側(X軸方向において正方向側)に配置されている。
腹部用衝撃吸収体3、第1腰部用衝撃吸収体5及び第2腰部用衝撃吸収体6の材質としては、それぞれ樹脂を用いることができる。具体的には、これらの材料として、ウレタン樹脂、発泡ポリスチレン樹脂、発泡ポリエチレン樹脂等を用いることができる。発砲硬質ウレタン樹脂であることが好ましい。
腹部用衝撃吸収体3、第1腰部用衝撃吸収体5及び第2腰部用衝撃吸収体6は、それぞれ適切な硬度となるように設定されている。これらの硬度は、用いられる樹脂の組成、樹脂成形時における樹脂の充填度等によってそれぞれ適切に設定される。本実施形態では、腹部用衝撃吸収体3、第1腰部用衝撃吸収体5及び第2腰部用衝撃吸収体6の硬度は互いに異なる。これにより、乗員100の体の部位ごとに応じた適切な保護が実現できる。ここで本実施形態における硬度とは全体の平均的な硬度を意味し、硬度の値は応力(kgf/cmまたはPa)によって表される。
本実施形態では、腰部用衝撃吸収体2の硬度は、腹部用衝撃吸収体3の硬度よりも高い。人体構造上、腰部の方が腹部よりも衝撃に対する許容荷重が大きいため、これらの衝撃吸収体の硬度は、上述のように設定される。
第1腰部用衝撃吸収体5の硬度は、第2腰部用衝撃吸収体6の硬度よりも高い。これは、乗員100よりも小柄な体格の乗員101の場合に対応している。図4に示されるように、一般的に、乗員の体格が小柄であるほど、大柄な乗員と比べて体の同一部位における許容荷重が小さく、車両前側に位置すると考えられるため、上述のように衝撃吸収体5,6の硬度を設定することで、小柄な体格の乗員101を適切に保護できる。
第2腰部用衝撃吸収体6の硬度は、腹部用衝撃吸収体3の硬度よりも高くてもよいし、低くてもよい。本実施形態においては、腹部用衝撃吸収体3の硬度は3〜6kgf/cm(2.9×10〜5.9×10Pa)であることが好ましい。第1腰部用衝撃吸収体5の硬度は3〜10kgf/cm(2.9×10〜9.8×10Pa)であることが好ましく、第2腰部用衝撃吸収体6の硬度は3〜4kgf/cm(2.9×10〜3.9×10Pa)であることが好ましい。ただし、これらの衝撃吸収体の硬度は、車両形状及びドアトリム15の形状によって異なる。
図8に示される第1腰部用衝撃吸収体5は、隅が丸められた直方体形状を成しており、その表面に凹凸が形成されている。第1腰部用衝撃吸収体5は、第1側面31、第2側面32、第3側面33、第4側面34、上面35及び下面36を有する。
第1側面31は、XZ平面に沿った略平坦な面である。第1側面31は、第1腰部用衝撃吸収体5が樹脂カバー16に取り付けられる際に、樹脂カバー16と当接する面である。
第2側面32及び第3側面33は、第1側面31に隣接し、YZ平面に沿った略平坦な面である。第2側面32及び第3側面33は、X軸方向で対向している。第3側面33は、第2側面32よりも車両後方(X軸方向において負方向)に位置する。第3側面33の下端には、X軸方向に窪んだ凹部33aが形成されている。
第4側面34は、第2側面32及び第3側面33に隣接すると共に、第1側面31とY軸方向で対向する面である。第4側面34は、第1側面31よりも車両内側(Y軸方向において正方向)に位置し、乗員100の腰部に対応する面である。第4側面34の車両後側には、車両下側に向かって隆起する凸部34aが、第3側面33と連なっている。
上面35は、上方向に隆起する凸部35aを有している。凸部35aは、上面35の中心部から車両後方の端部にかけて隆起した形状である。
図9に示される第2腰部用衝撃吸収体6は、第1腰部用衝撃吸収体5と同様に隅が丸められたブロック体であり、X軸方向から見て略L字状を成すように形成されている。第2腰部用衝撃吸収体6は、第1側面41、第2側面42、第3側面43、第4側面44、上面45及び下面46を有する。
第1側面41は、XZ平面に沿った略平坦な面である。第1側面41は、第2腰部用衝撃吸収体6が樹脂カバー16に取り付けられる際に、樹脂カバー16と当接する面である。
第2側面42及び第3側面43は、第1側面41に隣接し、YZ平面に沿った略平坦な面である。第2側面42及び第3側面43は、X軸方向で対向している。第3側面43は、第2側面42よりも車両後側(X軸方向において負方向)に位置する。
第4側面44は、第2側面42及び第3側面43に隣接されると共に、第1側面41とY軸方向で対向する面である。第4側面44は、Y軸方向に隆起する凸部44aを有する。凸部44aは、第4側面44の下側の領域が隆起して形成されている。凸部44aは、乗員100の腰部付近に対応する部分である。この凸部44aが隆起していることにより、第2側面42及び第3側面43は、X軸方向から見て略L字状の形状となっている。
図10に示される腹部用衝撃吸収体3は、第1側面51、第2側面52、第3側面53、第4側面54、上面55及び下面56を有するブロック体である。
第1側面51は、XZ平面に沿った略平坦な面である。第1側面51は、腹部用衝撃吸収体3が樹脂カバー16に取り付けられる際に、樹脂カバー16と当接する面である。
第2側面52及び第3側面53は、第1側面51に隣接し、YZ平面に沿った略平坦な面である。第2側面52及び第3側面53は、X軸方向で対向している。第3側面53は、第2側面52よりも車両後方(X軸方向において負方向)に位置する。第3側面53の下部には、X軸方向に窪んだ凹部53aが形成されている。
第4側面54は、第1側面51とY軸方向で対向する面であり、乗員100の腹部に対応する面である。第4側面54は、車両内側(Y軸方向にて正方向)に隆起する凸部54aと、Y軸方向に窪んだ段状凹部54bとを有する。凸部54aは、第4側面54のうち車両前方下側に位置している。段状凹部54bは、第4側面54の車両前側であって、凸部54aよりも上側に当たる第4側面54の中央部に形成されている。段状凹部54bは、上方に位置するほど窪みが深くなる複数段の凹部から形成されている。
また、第4側面54は、Y軸方向に窪んだ第1凹部54c、第2凹部54d及び第3凹部54eを有する。第1凹部54c、第2凹部54d及び第3凹部54eは、第4側面54のうち車両後方側に位置しており、上下方向に並んで段状に形成されている。第1凹部54c、第2凹部54d及び第3凹部54eは、この順で下から上に並んでおり、上方に位置するほど窪みが深くなる。すなわち、第1凹部54c、第2凹部54d及び第3凹部54eのうち、第1凹部54cが最も浅く、第3凹部54eが最も深くなるように形成されている。
以上説明した本実施形態に係る衝撃吸収構造1によれば、車両の側面衝突時に、乗員の腰部及び腹部に応じて適切に保護できる。乗員の衝撃に対する許容荷重は、例えば腰部、腹部等の体の部位によって異なる。そのため、衝撃吸収構造1によれば、腹部用衝撃吸収体3と腰部用衝撃吸収体2の硬度を異ならせることにより、車両の側面衝突時に、乗員の腹部及び腰部の許容荷重に応じた適切な保護が実現できる。また、衝撃吸収構造1は、腰部用衝撃吸収体2の他に腹部用衝撃吸収体3を備えているため、従来の衝撃吸収構造と比較して、サイドエアバックの小型化に有利である。
また、衝撃吸収構造1において、腰部用衝撃吸収体2の硬度は、腹部用衝撃吸収体3の硬度よりも高くてもよい。衝撃吸収構造1によれば、人体構造上、腰部の方が腹部よりも許容荷重が大きいことから、上述のように硬度を設定することにより、車両の側面衝突時に、乗員の体の部位に応じて適切に保護することができる。
また、衝撃吸収構造1において、腰部用衝撃吸収体2は、車両の後側に設けられた第1腰部用衝撃吸収体5と車両の前側に設けられた第2腰部用衝撃吸収体6とに分割され、第1腰部用衝撃吸収体5の硬度は、第2腰部用衝撃吸収体6の硬度と異なっていてもよい。車両の側面衝突時に乗員が腰部用衝撃吸収体2に当たる位置は、例えば男女の差等、乗員の体格によって異なる。また、乗員の体格によって、腰部の許容荷重も異なってくる。そのため、車両後側に設けられた第1腰部用衝撃吸収体5と車両前側に設けられた第2腰部用衝撃吸収体6とに分割し、これらの硬度を異ならせることにより、乗員の体格及び許容荷重に応じた適切な保護が実現できる。
また、衝撃吸収構造1において、第1腰部用衝撃吸収体5の硬度は、第2腰部用衝撃吸収体6の硬度よりも高くてもよい。人体構造上、乗員の体格が小さいほど、乗員は車両の前側に座る場合がある。加えて、乗員の体格が小さいほど腰部の許容荷重は小さくなる。従って、上述のように硬度を設定することにより、乗員の体格及び許容荷重に応じた更に適切な保護が実現できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、各衝撃吸収体の形状及び大きさは上述のものに限定されず、車両の形状及び各衝撃吸収体の配置場所に応じて適宜変更可能である。衝撃吸収体の数は、三個である必要はなく、腹部用衝撃吸収体と腰部用衝撃吸収体の二個であってもよく、また四個以上に分けられていてもよい。また、サイドエアバックの形状及び大きさについても、上述したものに限定されない。
また、場合によっては、腰部用衝撃吸収体より腹部用衝撃吸収体の硬度を高くしてもよく、第1腰部用衝撃吸収体より第2腰部用衝撃吸収体の硬度を高くしてもよい。また、本発明には、第1腰部用衝撃吸収体及び第2腰部用衝撃吸収体を同じ硬度とした場合も含まれる。
また、各衝撃吸収体を一体に固定する樹脂カバーは、金属製であってもよく、板状ではなく、フレーム形状であってもよい。また、樹脂カバーに設けられた突出部の形状は円筒状に限られず、角筒状、円柱状、角柱状等の形状であってもよい。また、樹脂カバーを必ず備える必要はない。
1…衝撃吸収構造、2…腰部用衝撃吸収体、3…腹部用衝撃吸収体、4…胸部用サイドエアバック、5…第1腰部用衝撃吸収体、6…第2腰部用衝撃吸収体、11…サイドドア、15…ドアトリム、16…樹脂カバー(固定部材)、17,18…取付け部、19,21…突起部、23…突出部、24…リブ、25…アウタパッド、100,101…乗員。

Claims (6)

  1. 車両側部に設けられ、乗員へ向かう衝撃を吸収するための衝撃吸収構造であって、
    前記車両側部に配置される胸部用サイドエアバックと、
    前記車両のサイドドア内部に配置される腹部用衝撃吸収体と、
    前記サイドドア内部に配置される腰部用衝撃吸収体と、
    前記腰部用衝撃吸収体及び前記腹部用衝撃吸収体を一体に固定し、前記車両の車幅方向において外側に突出する突出部を有する固定部材と、
    前記車幅方向にて前記突出部と対向するように、前記サイドドアに固定されるアウタパッドと、
    を備えており、
    前記腰部用衝撃吸収体の硬度は、前記腹部用衝撃吸収体の硬度よりも高い、衝撃吸収構造。
  2. 前記腰部用衝撃吸収体は、前記車両の後側に設けられた第1腰部用衝撃吸収体と前記車両の前側に設けられた第2腰部用衝撃吸収体とに分割され、
    前記第1腰部用衝撃吸収体の硬度は、前記第2腰部用衝撃吸収体の硬度と異なる、請求項1に記載の衝撃吸収構造。
  3. 前記第1腰部用衝撃吸収体の硬度は、前記第2腰部用衝撃吸収体の硬度よりも高い、請求項に記載の衝撃吸収構造。
  4. 前記腹部用衝撃吸収体は、前記固定部材に固定された状態において、前記第1腰部用衝撃吸収体よりも車両内側に寄せて配置されている、請求項2または3に記載の衝撃吸収構造。
  5. 前記固定部材は、その下端側に設けられる取付け部を介して前記サイドドアのドアトリムに取り付けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の衝撃吸収構造。
  6. 前記固定部材の硬度は、前記腹部用衝撃吸収体の硬度及び前記腰部用衝撃吸収体の硬度よりも高い、請求項1〜5のいずれか1項に記載の衝撃吸収構造。
JP2013189628A 2013-09-12 2013-09-12 衝撃吸収構造 Expired - Fee Related JP6304982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013189628A JP6304982B2 (ja) 2013-09-12 2013-09-12 衝撃吸収構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013189628A JP6304982B2 (ja) 2013-09-12 2013-09-12 衝撃吸収構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015054635A JP2015054635A (ja) 2015-03-23
JP6304982B2 true JP6304982B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=52819314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013189628A Expired - Fee Related JP6304982B2 (ja) 2013-09-12 2013-09-12 衝撃吸収構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6304982B2 (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0264422U (ja) * 1988-11-04 1990-05-15
JP2895577B2 (ja) * 1990-06-13 1999-05-24 マツダ株式会社 車体側部のエネルギ吸収装置
JPH1044896A (ja) * 1996-07-31 1998-02-17 Toyota Motor Corp 車両の衝撃エネルギ吸収構造
JPH11286217A (ja) * 1998-04-01 1999-10-19 Mitsubishi Motors Corp エネルギー吸収用パッド
JP3595998B2 (ja) * 1999-04-07 2004-12-02 マツダ株式会社 車両のサイドエアバッグ装置
JP4360050B2 (ja) * 2001-06-11 2009-11-11 三菱自動車工業株式会社 衝撃吸収装置
JP2004175284A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Aisin Keikinzoku Co Ltd 車両側部のエネルギー吸収構造
JP2008087669A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Hayashi Engineering Inc 車両用衝撃吸収構造体
JP2008174174A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Daikyo Nishikawa Kk 自動車のドア構造
EP2542461A4 (en) * 2010-03-05 2013-09-04 Shape Corp PEDESTRIAN ENERGY ABSORPTION COVER
JP5603194B2 (ja) * 2010-09-30 2014-10-08 トヨタ紡織株式会社 衝撃吸収体
JP5413412B2 (ja) * 2011-07-12 2014-02-12 トヨタ自動車株式会社 車両の側部衝撃吸収装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015054635A (ja) 2015-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101755989B1 (ko) 차량용 전방 에어백
CN105774741A (zh) 气囊装置及车辆
JP2004203237A (ja) 乗員保護装置
US8628113B2 (en) Side impact absorbing apparatus for vehicle
US20160024821A1 (en) Active glove box door with interlock between latch rods and strikers
JP2007176447A (ja) 車両用ニープロテクタ
JP2009006838A (ja) 側突パッド及びそれを備えた自動車の衝撃吸収構造
JP2008174174A (ja) 自動車のドア構造
JP2014091488A (ja) 車両の膝衝突保護構造
JPWO2012096244A1 (ja) 自動車のフロントフード構造
ES2259365T3 (es) Estructura para vehiculo automovil.
US11945385B2 (en) Energy absorption device
JP6304982B2 (ja) 衝撃吸収構造
JP6787170B2 (ja) 車両用衝撃吸収構造
JP5003973B2 (ja) 衝撃吸収部材及びそれを備えた車両用ドアトリム
JP2007168648A (ja) 自動車用内装部品
JP4617170B2 (ja) ニーガード構造
JP2017109703A (ja) 車両室内構造
US9517742B2 (en) Shock absorber member for vehicle, vehicle door panel assembly including shock absorber member and vehicle including door panel assembly
KR100882566B1 (ko) 분리 및 조립이 가능한 자동차의 충격흡수용 내장재
JP2016037215A (ja) 車両後部構造
JP6008100B2 (ja) 車両のドア構造
JP5853839B2 (ja) 車両用ドアトリム
JP2004345459A (ja) トリム取付構造
JP2009173138A (ja) 車両の側部衝撃吸収構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6304982

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees