JP6008100B2 - 車両のドア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の側面衝突時等に、ドアポケットを適用して乗員の保護を的確に行うことができる車両のドア構造に関する。
車両に対して側面からの衝突が生じた場合、ドアの外側から外力が加えられ、ドアパネルが変形してドアトリムが車室側に変位し、ドアトリムが乗員に当接して荷重が作用することになる。ドアトリムが乗員に当接した際には、乗員に過剰な荷重が作用することなく、最小限の荷重を受ける状態にすることが重要である。
ドアトリムが乗員に激しく当接する場合、腹部や胸部は傷害に至る可能性があるため、比較的耐性が高い腰部の周りに当接させて乗員を拘束する、即ち、ドアトリムの変形に応じて乗員を移動させることが望ましい。このため、ドアトリム(ドアポケット)を乗員の腰部横、特に、骨盤骨格において寛骨臼後方の腸骨中心付近に突出させ、腰部を拘束して乗員を保護する技術が従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。
乗員の腰部を的確に保護するためには、骨盤に対する荷重の負担は、寛骨臼及び腸骨の両方の衝撃を低減する必要があり、腸骨にドアトリムの衝撃が入力することは好ましいこととはいえない。従って、特に、骨盤の耐性が低い乗員に対して、骨盤に対する荷重の負担を十分に軽減することができず、乗員の腰部を的確に保護できていない場合があった。
このため、乗員の腰部を的確に保護するためには、ドアポケットに代えて衝撃を吸収する衝撃吸収部材を設ける等の構造を採用しており、乗員の保護と使い勝手の両立が不十分な場合があった。また、比較的耐性が高い腰部の周りにドアトリムを当接させる場合であっても、更に、耐性が高い部位にドアトリムを当接させて乗員を拘束する構造が望まれている。
特開2007−30563号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、衝撃吸収部材を設けることなく、ドアポケットを利用して、外部からの入力に対し乗員に対する荷重を的確に低減した状態で乗員を拘束することができる車両のドア構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の車両のドア構造は、車両用ドアのドアトリムにドアポケットを備える車両のドア構造であって、前記ドアポケットは、前記ドアトリムとドアインナパネルとの間に配置されて上方側と車室側とが開放された収納部本体と、当該収納部本体の車室側に配置されて前記収納部本体と収納スペースを形成する縦壁部とで構成されており、前記収納部本体は、前記ドアインナパネルに沿って車両前後方向に延設される外側壁と、前記外側壁の車両前方側の端部から車幅方向に延びる前方壁と、前記外側壁の車両後方側の端部から車幅方向に延びる後方壁と、前記前方壁及び前記後方壁の間に設けられて前記外側壁から車幅方向に延びる仕切壁とを備え、前記仕切壁は、乗員の大腿部と腰部の境界部に対応する部位に設けられ、前記縦壁部は、前記収納部本体の車室側において、前記前方壁、前記仕切壁、前記後方壁に亘って車両前後方向に延設され、前記縦壁部の前記仕切壁より車両前方側の部位は車両の外側への変位が規制され、前記仕切壁より車両後方側の部位は車両の外側への変位が許容されるよう構成されていることを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、収納部本体と縦壁部で囲まれた空間でドアポケットが形成される。縦壁部の仕切壁より車両後方側の部位は、車両の外側への変位が許容されているので、側突等の外部からの入力によりドアトリムが乗員に当接した際には、縦壁部の仕切壁より車両後方側の部位が車両の外側に移動して乗員に対する入力が緩和するとともに、縦壁部の仕切壁より車両前方側の部位で乗員に対する反力(拘束力)を得て乗員を拘束することができる。従って、縦壁部を乗員の衝突に対する耐性の比較的高い部位に相対させて配置することで、乗員をより的確に拘束することが可能となる。
そして、仕切壁が乗員の大腿部と腰部の境界部に対応する部位に備えられているので、側突等でドアトリムが乗員の腰部に対応する部位の(後方壁の部位の)縦壁部が車両の外側に移動して腰部に対する入力が緩和され、比較的耐性の高い大腿部で受けて反力(拘束力)を得ることができるので、乗員を的確に拘束することが可能となる。乗員の大腿部の部位の(前方壁の部位の)縦壁部の外側への移動が規制されて大腿部に対する反力(拘束力)となる。
このため、衝撃吸収部材を設けることなく、ドアポケットを利用して、外部からの入力に対し乗員に対する荷重を的確に低減した状態で乗員を拘束することができる。
そして、請求項2に係る本発明の車両のドア構造は、請求項1に記載の車両のドア構造において、前記収納部本体の前記後方壁には、その車室側に車両前方側に延設された縁面が形成され、前記縦壁部の車両後方側の端部には、前記縁面に車両の外側から嵌合される縦壁段縁面が形成され、前記縦壁部の前記仕切壁より車両後方側の部位に車両の外側へ所定以上の入力が作用すると、前記縦壁段縁面が前記縁面から離脱されて車両の外側への変位が許容されることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、縦壁部の車両後方側の端部の縦壁段縁面が車両の外側から後方壁縁面に嵌合され、車両の外側へ所定以上の入力が作用すると離脱されて車両外側への変位が許容されるので、通常時は、ドアポケットの収納スペースを確実に確保し、外部からの入力によりドアトリムが乗員に当接した際にのみ、後方壁近傍において縦壁部の車両の外側方向への移動がより確実に行える。
また、請求項3に係る本発明の車両のドア構造は、請求項1に記載の車両のドア構造において、前記縦壁部は、前記前方壁から前記仕切壁に亘って延設される前縦壁部と、前記後方壁から前記仕切壁へ向かって延設される後縦壁部とからなり、前記前縦壁部は、その車両後方側の端部が前記仕切壁より車両後方側に延設されるとともに、前記収納部本体の前記前方壁と前記仕切壁とに支持されて車両の外側への移動が規制され、前記後縦壁部は、前記前縦壁部の前記車両後方側の端部に車両の外側から嵌合される縦壁段縁面を備え、前記後縦壁部に車両の外側へ所定以上の入力が作用した際に、前記縦壁段縁面が前記前縦壁部から離脱されて車両の外側への変位が許容されることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、後縦壁部の縦壁段縁面が前縦壁部の車両後方側の端部に車両の外側から嵌合され、車両の外側へ所定以上の入力が作用すると離脱されて車両外側への変位が許容されるので、通常時は、ドアポケットの収納スペースを確実に確保し、外部からの入力によりドアトリムが乗員に当接した際にのみ、前縦壁部に近傍において、後縦壁部の車両の外側方向への移動がより確実に行える。
本発明の車両のドア構造は、衝撃吸収部材を設けることなく、ドアポケットを利用して、外部からの入力に対し乗員に対する荷重を的確に低減した状態で乗員を拘束することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る車両のドア構造を適用した後部ドアの車室内側からの側面図である。 乗員と後部ドアの関係を説明する概略平面図である。 第1の実施形態に係るドアポケットの概略平面視図である。 第1の実施形態において車室の外側(側面)から入力があった際のドアポケットの状態を示す概略平面図である。 第2の実施形態に係るドアポケットの概略平面図である。 第2の実施形態において車室の外側(側面)から入力があった際のドアポケットの状態を示す概略平面図である。
図1から図4に基づいて本発明の車両のドア構造の第1の実施形態について説明する。
図1には本発明の第1の実施形態に係る車両のドア構造を適用した後部ドアの車室内側からの側面視、図2には乗員と後部ドアの関係を説明する概略平面視状況、図3にはドアポケットの概略平面視状況、図4には車室の外側(側面)から入力があった際の概略平面視状況を示してある。
図1、図2に基づいてドアの構造を説明する。
図1、図2に示すように、後部ドア(ドア)1はドアインナパネル2及びドアアウタパネル3により構成され、ドア1の車室4側には、即ち、ドアインナパネル2の内側には、ドアトリム5が取り付けられている。ドアトリム5(ドアトリム5の裏側)には、リヤシート(シート)7に乗員8が着座した際の腰部9から前方側の大腿部10に対応して、ドアポケット20が設けられている。
ドアポケット20は、ドアトリム5とドアインナパネル2との間に位置して腰部9に対応する部位の後エリアAと、大腿部10に対応する部位の前エリアBとが連続して配された状態になっている。
図3、図4に基づいてドアポケット20の構成を説明する。
ドアポケット20は、ドアトリム5とドアインナパネル2との間に配置される収納部本体21と、収納部本体21の車室4側に配置されてドアトリム5の表面と面一に形成された縦壁部22により構成されている。
収納部本体21は、ドアインナパネル2に沿って車両前後方向に延びる外側壁21aと、外側壁21aの車両前方側の端部から車幅方向に延びる前方壁21bと、外側壁21aの車両の後方側の端部から車幅方向に延びる後方壁21cと、前方壁21b及び後方壁21cの間に設けられて外側壁21aから車幅方向に延びる仕切壁21dとを備えており、上方側および車室4側が開放された箱状に構成されている。収納部本体21は、前方壁21bおよび後方壁21cがドアトリム5に連続するようにドアトリム5と一体に成形されている。
仕切壁21dは、乗員8の大腿部10と腰部9の境界部(大腿部10の位置)に対応する部位に設けられており、収納部本体21の仕切壁21dより車両前方側の部位が乗員8の大腿部10に対向し、仕切壁21dより車両後方側の部位が乗員8の腰部9に対向するよう構成されている。即ち、ドアポケット20は、仕切壁21dを境に後エリアAと前エリアBとに分けられている。
縦壁部22は、収納部本体21の車室4側に外側壁21aと対向して配置され、前方壁21b、仕切壁21d、後方壁21cに亘って車両前後方向に延設されている。即ち、縦壁部22は、収納部本体21の車室4側の開放された部分を塞ぐように設けられ、収納部本体21との間に仕切壁21dによって車両前後に分割された収納スペースを形成している。縦壁部22は、その車両前後方向両端部が、前方壁21bと後方壁21cにそれぞれ固定されている。
前方壁21bの車室4側には縦壁部22の車両前方側の端部を支持する段縁面31が形成され、縦壁部22の車両前方側の端部が段縁面31に車室4側から(車室4の内側から)嵌合されている。縦壁部22の車両前方側の端部の車外側の面には前クリップ32が取り付けられており、車室4側から前クリップ32を段縁面31に嵌合することで、縦壁部22の車両前方側の端部が前方壁21b(段縁面31)に車両の内側から重さね合わされた状態で固定(嵌合)される。
後方壁21cの車室4側には車両前方側に延設された縁面34が形成され、縦壁部22の車両の後側の端部には、縁面34に車両の外側から対向して嵌合される縦壁段縁面35が形成されている。後方壁21cの縁面34の車外側の面には後クリップ36が取り付けられており、縦壁段縁面35が後クリップ36に車両の外側から嵌合することで、縦壁部22の車両の後側の端部(縦壁段縁面35)が後方壁21cの縁面34に車両の外側から重ね合わされた状態で固定(嵌合)される。
そして、縦壁部22の後エリアAの部位(仕切壁21dより車両後方側の部位)に車両外側へ所定以上の入力が作用した場合に、後方壁21cの縁面34(後クリップ36)と縦壁段縁面35との嵌合が外れる仕組みとなっている。上記構成により、縦壁部22の車両前方側の部位は、前方壁21bによって車両の外側方向への移動が規制され、縦壁部22の車両の後方の部位(縦壁段縁面35)は、後方壁21cの縁面34に対して離脱可能とされ車両の外側方向にのみ移動が許容された状態になっている。
例えば、側突により、車室4の外側から内側に向けて入力Wがあった際、図4に示すように、ドアトリム5と共にドアポケット20がドアインナパネル2に押されて車室4側に変位する。ドアポケット20が車室4側に変位すると、ドアポケット20の後エリアAが乗員8の腰部9に当接すると共に、前エリアBが乗員8の大腿部10に当接する。具体的には、ドアポケット20を構成する縦壁部22の後エリアAに相当する部分が乗員8の腰部9に当接し、縦壁部22の前エリアBに相当する部分が乗員8の大腿部10に当接する。
ドアポケット20が乗員8に当接すると、後方壁21cの縁面34の後クリップ36から、縦壁部22の縦壁段縁面35が外れ落ち、縦壁部22の後エリアAの部位(仕切壁21dより車両後方側の部位)が車両の外側方向に移動(変位)して逃がされる。これにより、乗員8の腰部9(骨盤:寛骨臼及び腸骨)に対する衝撃(入力)を緩和させている。
一方、縦壁部22の前エリアBの部位(車両前方側の部位)は、前方壁21bの段縁面31によって支持されて車両の外側方向への移動(変位)が規制される。これにより、ドアポケット20(縦壁部22)の前エリアBの部位(仕切壁21dより車両前方側の部位)が、ドアポケット20(縦壁部22)の後エリアAの部位よりも相対的に車室4側へ突出した状態となるため、ドアポケット20の前エリアBの部位のみが乗員8の大腿部10を押すことになる。
従って、車両の外側からドアポケット20を介して入力される衝撃を比較的耐性の高い大腿部10で受けて反力(拘束力)を得ることができるので、乗員8を的確に拘束することが可能となる。尚、縦壁部22の縦壁段縁面35は、所定以上の入力が作用した際にのみ嵌合が離脱されるため、通常時は、ドアポケット20の収納スペースは確実に確保される。
上述した構成のように、ドアポケット20の縦壁部22の後エリアAの部位を車両の外側方向へ逃がすとともに、縦壁部22の前エリアBの部位を積極的に乗員8の大腿部10に押し当てる構成としたので、、乗員8の腰部9に対する荷重を低減して腰部9を的確に保護した状態で乗員8を拘束することが可能になる。
従って、衝撃吸収部材を設けることなく、しかも、十分に大きなドアポケット20を備えた状態で、使い勝手を犠牲にすることなく乗員8の保護性能を高めることができる。
尚、後方壁21cの部位と縦壁部22との嵌合は、後方壁21cにフランジ等の嵌合部位として縁面34を設けて実施したが、後方壁21cに縦壁部22を直接嵌合することも可能である。
図5、図6に基づいて本発明の車両のドア構造の第2の実施形態について説明する。
図5には第2の実施形態に係るドアポケットの概略平面視状況、図6には車室の外側(側面)から入力があった際の概略平面視状況を示してある。尚、図3、図4に示した第1の実施形態と同一の構成の部材には同一符号を付してある。また、ここでは、第1の実施形態と構成の異なる部分だけ説明し、第1の実施形態と同じ構成となっている部分についての説明は省略する。
ドアポケット40は、ドアトリム5と別体で構成された収納部本体41と、収納部本体41の車室4側に配置されてドアトリム5と一体に形成された前縦壁部42と後縦壁部43により構成されている。収納部本体41は、第1の実施形態同様、外側壁41aと前方壁41bと後方壁41cと仕切壁41dとを備えて、上方側および車室4側が開放された箱状に構成されている。
仕切壁41dは、乗員8の大腿部10と腰部9の境界部(大腿部10の位置)に対応する部位に設けられており、収納部本体41は、仕切壁41dを境に乗員8の腰部9と対向する後エリアAと大腿部10と対向する前エリアBとに分けられている。
前縦壁部42は、収納部本体41の車室4側で前方壁41bと仕切壁41dとに亘って車両前後方向に延設されている。一方、後縦壁部43は、収納部本体41の仕切壁41dと後方壁41cとに亘って車両前後方向に延設されている。そして、収納部本体41の車室4側において前縦壁部42が前エリアBの部位を塞ぐとともに後縦壁部43が後エリアAの部位を塞いで収納スペースを形成している。
より具体的には、前縦壁部42は、前方壁41bから仕切壁41dの後方側まで延設され、後縦壁部43は、後方壁41cから仕切壁41dに向かって延設され、前縦壁部42の車両の後側の端部に後縦壁部43の車両前方側の端部が連結されている。即ち、前縦壁部42と後縦壁部43によりドアポケット40の車室4側の縦壁部を形成している。尚、前縦壁部42は車両前方側が、後縦壁部43は車両後方側が、それぞれドアトリム5と連続しており、ドアトリム5と一体に形成されている。
前方壁41bの車室4側の端部にはフランジ状の前縁面55が形成され、前縦壁部42の車両前方側の部位が前縁面55に車室4側から(車室4の内側から)嵌合されている。前縦壁部42の車両前方側の前縁面55に対向する部位の車両外側の面には前クリップ56が取り付けられており、車室4側から前クリップ56が前縁面55に嵌合されることで、前縦壁部42(前縦壁部42の車両前方側の部位)が前方壁41b(前縁面55)に車両の内側から固定(嵌合)される。
後方壁41cの車室4側の端部にはフランジ状の後縁面57が形成され、後縦壁部43の車両後方側の部位が後縁面57に車室4側から(車室4の内側から)嵌合されている。後縦壁部43の車両後方側の後縁面57に対向する部位の車両外側の面には後クリップ58が取り付けられており、車室4側から後クリップ58が後縁面57に嵌合されることで、後縦壁部43(後縦壁部43の車両後方側の部位)が後方壁41c(後縁面57)に車両の内側から固定(嵌合)される。
そして、収納部本体41は、前方壁41bおよび後方壁41cが、それぞれ前縦壁部42および後縦壁部43に嵌合されることで、ドアトリム5に固定される。
前縦壁部42の車両後方側の端部は仕切壁41dの車両後方側に位置して配され、後縦壁部43の車両前方側の端部には前縦壁部42の端部と対向して車両の外側から嵌合される縦壁段縁面61が形成されている。前縦壁部42の車両後方側の端部の車両外側の面には中間クリップ62が取り付けられ、車両の外側から後縦壁部43の縦壁段縁面61が中間クリップ62に嵌合し、仕切壁41dの近傍に位置する前縦壁部42の車両後方側の端部に対し後縦壁部43の縦壁段縁面61が車両の外側から固定(嵌合)されている。
そして、本実施形態では、後縦壁部43に車両外側へ所定以上の入力が作用した場合に、中間クリップ62と縦壁段縁面61との嵌合が外れる仕組みとなっている。上記構成により、前縦壁部42は前方壁41bと仕切壁41dによって車両の外側方向への移動が規制され、後縦壁部43の縦壁段縁面61(車両前方側の端部)は前縦壁部42の車両後方側の端部に対して離脱可能とされ車両の外側方向にのみ移動が許容された状態になっている。
例えば、側突により、車室4の外側から内側に向けて入力Wがあった際、図6に示すように、ドアトリム5と共にドアポケット40がドアインナパネル2に押されて車室4側に変位する。ドアポケット40が車室4側に変位すると、ドアポケット40の後エリアAが乗員8の腰部9に当接すると共に、前エリアBが乗員8の大腿部10に当接する。具体的には、ドアポケット40の後縦壁部43が乗員8の腰部9に当接し、前縦壁部42が乗員8の大腿部10に当接する。
ドアポケット40が乗員8に当接すると、前縦壁部42の車両後方側の端部の中間クリップ62から、後縦壁部43の縦壁段縁面61が外れ落ち、後エリアAの部位の後縦壁部43が車両の外側方向に移動(変位)して逃がされる。これにより、乗員8の腰部9に対する衝撃(入力)を緩和させている。
一方、前エリアBの部位の前縦壁部42は、車両前方側が前方壁41bに支持され、車両後方側が仕切壁44に支持されて車両の外側方向への移動(変位)が規制される。これにより、ドアポケット40の前エリアBの部位にある前縦壁部42が、後エリアAの部位にある後縦壁部43よりも相対的に車室4側へ突出した状態となるため、ドアポケット40の前縦壁部42のみが乗員8の大腿部10を押すことになる。
従って、車両の外側からドアポケット40を介して入力される衝撃を比較的耐性の高い大腿部10で受けて反力(拘束力)を得ることができるので、乗員8を的確に拘束することが可能となる。尚、後縦壁部43の縦壁段縁面61は、所定以上の入力が作用した際にのみ嵌合が離脱されるため、通常時は、ドアポケット40の収納スペースは確実に確保される。
上述した構成により、ドアポケット40の後エリアAに相当する後縦壁部43を車両の外側方向へ逃がすとともに、前エリアBに相当する前縦壁部42を積極的に乗員8の大腿部10に押し当てる構成としたので、外部からの入力に対し乗員8の腰部9に対する荷重を低減して腰部9を的確に保護した状態で乗員8の大腿部10を拘束することが可能になる。
従って、衝撃吸収部材を設けることなく、しかも、十分に大きなドアポケット40を備えた状態で、使い勝手を犠牲にすることなく乗員8の保護性能を高めることができる。
尚、前方壁41bの部位と前縦壁部42との嵌合は、前方壁41bにフランジ等の嵌合部位として前縁面55を設けて実施したが、前方壁41bに前縦壁部42を直接嵌合することも可能である。また、後縦壁部43の車両前方側の端部は、前縦壁部42の後方側の端部に中間クリップ62を介して嵌合されているが、仕切壁41dに後縦壁部43を離脱可能に嵌合する構成としても良い。
上記説明したように本発明の車両のドア構造であれば、衝撃吸収部材を設けることなく、しかも、十分に大きなドアポケット40を備えた状態で、使い勝手を犠牲にすることなく乗員8の保護性能を高めることができる。
尚、上述した実施形態は後部のドア構造を例に挙げて説明したが、ドアポケットを備える車両用ドアであれば、車両前部、後部に限らず本願発明のドア構造を適用することが可能である。
本発明は、車室の外側から内側に入力があった際に、ドアポケットを適用して乗員の保護を的確に行うことができる車両のドア構造の産業分野で利用することができる。
1 後部ドア(ドア)
2 ドアインナパネル
3 ドアアウタパネル
4 車室
5 ドアトリム
7 リヤシート
8 乗員
9 腰部
10 大腿部
20、40 ドアポケット
21、41 収納部本体
21a、41a 外側壁
21b、41b 前方壁
21c、41c 後方壁
21d、41d 仕切壁
22 縦壁部
31 段縁面
32、56 前クリップ
34 縁面
35、61 縦壁段縁面
36、58 後クリップ
42 前縦壁部
43 後縦壁部
55 前縁面
57 後縁面
62 中間クリップ
A 後エリア
B 前エリア

Claims (3)

  1. 車両用ドアのドアトリムにドアポケットを備える車両のドア構造であって、
    前記ドアポケットは、前記ドアトリムとドアインナパネルとの間に配置されて上方側と車室側とが開放された収納部本体と、当該収納部本体の車室側に配置されて前記収納部本体と収納スペースを形成する縦壁部とで構成されており、
    前記収納部本体は、前記ドアインナパネルに沿って車両前後方向に延設される外側壁と、前記外側壁の車両前方側の端部から車幅方向に延びる前方壁と、前記外側壁の車両後方側の端部から車幅方向に延びる後方壁と、前記前方壁及び前記後方壁の間に設けられて前記外側壁から車幅方向に延びる仕切壁とを備え、
    前記仕切壁は、乗員の大腿部と腰部の境界部に対応する部位に設けられ、
    前記縦壁部は、前記収納部本体の車室側において、前記前方壁、前記仕切壁、前記後方壁に亘って車両前後方向に延設され、前記縦壁部の前記仕切壁より車両前方側の部位は車両の外側への変位が規制され、前記仕切壁より車両後方側の部位は車両の外側への変位が許容されるよう構成されている
    ことを特徴とする車両のドア構造。
  2. 請求項1に記載の車両のドア構造において、
    前記収納部本体の前記後方壁には、その車室側に車両前方側に延設された縁面が形成され、前記縦壁部の車両後方側の端部には、前記縁面に車両の外側から嵌合される縦壁段縁面が形成され、
    前記縦壁部の前記仕切壁より車両後方側の部位に車両の外側へ所定以上の入力が作用すると、前記縦壁段縁面が前記縁面から離脱されて車両の外側への変位が許容される
    ことを特徴とする車両のドア構造。
  3. 請求項1に記載の車両のドア構造において、
    前記縦壁部は、前記前方壁から前記仕切壁に亘って延設される前縦壁部と、
    前記後方壁から前記仕切壁へ向かって延設される後縦壁部とからなり、
    前記前縦壁部は、その車両後方側の端部が前記仕切壁より車両後方側に延設されるとともに、前記収納部本体の前記前方壁と前記仕切壁とに支持されて車両の外側への移動が規制され、
    前記後縦壁部は、前記前縦壁部の前記車両後方側の端部に車両の外側から嵌合される縦壁段縁面を備え、
    前記後縦壁部に車両の外側へ所定以上の入力が作用した際に、前記縦壁段縁面が前記前縦壁部から離脱されて車両の外側への変位が許容される
    ことを特徴とする車両のドア構造。
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