JPH11286217A - エネルギー吸収用パッド - Google Patents
エネルギー吸収用パッドInfo
- Publication number
- JPH11286217A JPH11286217A JP10088575A JP8857598A JPH11286217A JP H11286217 A JPH11286217 A JP H11286217A JP 10088575 A JP10088575 A JP 10088575A JP 8857598 A JP8857598 A JP 8857598A JP H11286217 A JPH11286217 A JP H11286217A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pad
- energy absorbing
- abdomen
- absorbing pad
- door
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 １つの材質の発砲材製のパッド材４により、
腹部８及び腰部９に対して最適な保護性能を持たせるこ
とを可能にする。 【解決手段】 １つの材質の発砲材製のパッド材４に穴
１０を形成した第１部位５と穴１０を形成していない第
２部位６とを設け、第１部位５と第２部位６とでエネル
ギー吸収特性を変化させ、１つの材質の発砲材製のパッ
ド材４により、腹部８及び腰部９に対して最適な保護性
能を持たせることを可能とし、構成部材を１部品として
部品点数を少なくし、製作時の型費用や取付け工数を減
らし、コスト低減を図る。
腹部８及び腰部９に対して最適な保護性能を持たせるこ
とを可能にする。 【解決手段】 １つの材質の発砲材製のパッド材４に穴
１０を形成した第１部位５と穴１０を形成していない第
２部位６とを設け、第１部位５と第２部位６とでエネル
ギー吸収特性を変化させ、１つの材質の発砲材製のパッ
ド材４により、腹部８及び腰部９に対して最適な保護性
能を持たせることを可能とし、構成部材を１部品として
部品点数を少なくし、製作時の型費用や取付け工数を減
らし、コスト低減を図る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
ドアに設けられて側方からの外力に対する衝撃力を緩和
するためのエネルギー吸収用パッドに関する。
ドアに設けられて側方からの外力に対する衝撃力を緩和
するためのエネルギー吸収用パッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】側面衝突等により側方から車両に衝撃が
加えられた時、衝撃の大きさによっては衝撃荷重により
ドアや車体構成部材が変形することがある。この変形に
よる乗員への衝撃力を緩和するために、従来から、ドア
トリムとドアインナパネルとの間に発泡材製のエネルギ
ー吸収用パッドが装着されたドアが知られている。
加えられた時、衝撃の大きさによっては衝撃荷重により
ドアや車体構成部材が変形することがある。この変形に
よる乗員への衝撃力を緩和するために、従来から、ドア
トリムとドアインナパネルとの間に発泡材製のエネルギ
ー吸収用パッドが装着されたドアが知られている。
【０００３】一般に、側方からの衝撃に対する乗員の耐
荷重は腹部よりも腰部の方が高いため、ドアに装着され
るエネルギー吸収用パッドは、腹部に対向する部位と腰
部に対向する部位とで異なったエネルギー吸収特性の部
材が適用されている。即ち、腰部に対向する部位と腹部
に対する部位とで材質を異ならせたり、また、材質は同
じでも発泡倍率を異ならせたりしている。
荷重は腹部よりも腰部の方が高いため、ドアに装着され
るエネルギー吸収用パッドは、腹部に対向する部位と腰
部に対向する部位とで異なったエネルギー吸収特性の部
材が適用されている。即ち、腰部に対向する部位と腹部
に対する部位とで材質を異ならせたり、また、材質は同
じでも発泡倍率を異ならせたりしている。
【０００４】エネルギー吸収特性の異なる２種類のエネ
ルギー吸収用パッドを用いているため、側方からの衝撃
に対し特に乗員の腹部への衝撃を過大にすることなく衝
撃力を緩和することができる。
ルギー吸収用パッドを用いているため、側方からの衝撃
に対し特に乗員の腹部への衝撃を過大にすることなく衝
撃力を緩和することができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のエネル
ギー吸収用パッドは、腰部に対向する部位のパッドと腹
部に対向する部位のパッドとの２部材で構成されている
ため、構成部材が２部品となって部品点数が多くなると
共に製作時の型費用や取付け工数が嵩み、コスト高とな
っていた。
ギー吸収用パッドは、腰部に対向する部位のパッドと腹
部に対向する部位のパッドとの２部材で構成されている
ため、構成部材が２部品となって部品点数が多くなると
共に製作時の型費用や取付け工数が嵩み、コスト高とな
っていた。
【０００６】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、１つの材質の発泡材製のパッド材で異なるエネルギ
ー吸収特性の部位を存在させることができるエネルギー
吸収用パッドを提供することを目的とする。
で、１つの材質の発泡材製のパッド材で異なるエネルギ
ー吸収特性の部位を存在させることができるエネルギー
吸収用パッドを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、１つの材質の発泡材製のパッド材にくり抜
き部を形成した第１部位とくり抜き部を形成していない
第２部位とを設け、第１部位と第２部位とでエネルギー
吸収特性を変化させている。
本発明では、１つの材質の発泡材製のパッド材にくり抜
き部を形成した第１部位とくり抜き部を形成していない
第２部位とを設け、第１部位と第２部位とでエネルギー
吸収特性を変化させている。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１には本発明の一実施形態例に
係るエネルギー吸収用パッドを備えた自動車用のドアの
車室内側からみた側面、図２には図１中のII-II 線矢
視、図３には図２中のIII-III 線矢視、図４にはエネル
ギー吸収用パッドの荷重に対する変形量の関係を示して
ある。
係るエネルギー吸収用パッドを備えた自動車用のドアの
車室内側からみた側面、図２には図１中のII-II 線矢
視、図３には図２中のIII-III 線矢視、図４にはエネル
ギー吸収用パッドの荷重に対する変形量の関係を示して
ある。
【０００９】図１、図２に示すように、ドア１のドアイ
ンナパネル２の車室内側にはドアトリム３が設けられ、
ドアインナパネル２とドアトリム３との間には１つの材
質の発泡材製（発泡ウレタン製）のパッド材４が装着さ
れている。尚、パッド材４の材質は発泡ウレタン製に限
らず、１つの材質であれば発泡ポリプロピレンビーズ等
他の発泡材を適用することが可能である。
ンナパネル２の車室内側にはドアトリム３が設けられ、
ドアインナパネル２とドアトリム３との間には１つの材
質の発泡材製（発泡ウレタン製）のパッド材４が装着さ
れている。尚、パッド材４の材質は発泡ウレタン製に限
らず、１つの材質であれば発泡ポリプロピレンビーズ等
他の発泡材を適用することが可能である。
【００１０】パッド材４は第１部位５と第２部位６とが
一体に成形されてなり、図２に示すように、第１部位５
は乗員７の腹部８に対向する高さに位置し、第２部位６
は乗員７の腰部９に対向する高さに位置している。尚、
パッド材４は、接着剤でドアトリム３の裏面に接着され
てドア１に装着されたり、ドアトリム３にボスを設けて
ビス止めされてドア１に装着されるようになっている。
一体に成形されてなり、図２に示すように、第１部位５
は乗員７の腹部８に対向する高さに位置し、第２部位６
は乗員７の腰部９に対向する高さに位置している。尚、
パッド材４は、接着剤でドアトリム３の裏面に接着され
てドア１に装着されたり、ドアトリム３にボスを設けて
ビス止めされてドア１に装着されるようになっている。
【００１１】図２、図３に示すように、パッド材４の第
１部位５にはくり抜き部としての穴１０が複数（図示例
では８個）形成され、パッド材４の第２部位６には穴１
０は形成されていない。穴１０は、パッド材４の成形と
同時に一体に成形される。乗員７の腹部８は腰部９に対
して側方からの耐荷重が低いため、腹部８に対向する位
置にある第１部位５には穴１０を形成して第２部位６に
比べて低い荷重で変形が生じるようになっている。この
ため、腰部９の耐荷重に合わせてパッド材４のエネルギ
ー吸収特性が設定されている。尚、くり抜き部として
は、貫通穴である穴１０に限らず、凹形状の凹溝等を設
けるようにしてもよい。
１部位５にはくり抜き部としての穴１０が複数（図示例
では８個）形成され、パッド材４の第２部位６には穴１
０は形成されていない。穴１０は、パッド材４の成形と
同時に一体に成形される。乗員７の腹部８は腰部９に対
して側方からの耐荷重が低いため、腹部８に対向する位
置にある第１部位５には穴１０を形成して第２部位６に
比べて低い荷重で変形が生じるようになっている。この
ため、腰部９の耐荷重に合わせてパッド材４のエネルギ
ー吸収特性が設定されている。尚、くり抜き部として
は、貫通穴である穴１０に限らず、凹形状の凹溝等を設
けるようにしてもよい。
【００１２】即ち、図４に示すように、第２部位６は
（図中実線で示してある）第１部位５（図中点線で示し
てある）に比べて変形が生じる荷重が高くなっている。
また、第１部位５には穴１０が形成されているので、第
２部位６に比べて変形が生じる荷重が低くなると共に変
形量が大きくなっている。これにより、側方からの耐荷
重が低い腹部８に対向する第１部位５は変形荷重が小さ
くなり、腹部８よりも耐荷重が高い腰部９に対向する第
２部位６は変形荷重が大きくなる。
（図中実線で示してある）第１部位５（図中点線で示し
てある）に比べて変形が生じる荷重が高くなっている。
また、第１部位５には穴１０が形成されているので、第
２部位６に比べて変形が生じる荷重が低くなると共に変
形量が大きくなっている。これにより、側方からの耐荷
重が低い腹部８に対向する第１部位５は変形荷重が小さ
くなり、腹部８よりも耐荷重が高い腰部９に対向する第
２部位６は変形荷重が大きくなる。
【００１３】従って、上記構成のエネルギー吸収用パッ
ドでは、１つの材質の発泡ウレタン製のパッド材４によ
り、側方からの衝撃に対し乗員７の腹部８への衝撃を過
大にすることなく衝撃力を緩和することができ、最適な
保護性能を持たせることが可能となる。
ドでは、１つの材質の発泡ウレタン製のパッド材４によ
り、側方からの衝撃に対し乗員７の腹部８への衝撃を過
大にすることなく衝撃力を緩和することができ、最適な
保護性能を持たせることが可能となる。
【００１４】上述したエネルギー吸収用パッドは、１つ
の材質の発泡ウレタン製のパッド材４により、最適な保
護性能を持たせることが可能となるので、構成部材が１
部品となって部品点数が少なくなり、製作時の型費用や
取付け工数が減少する。
の材質の発泡ウレタン製のパッド材４により、最適な保
護性能を持たせることが可能となるので、構成部材が１
部品となって部品点数が少なくなり、製作時の型費用や
取付け工数が減少する。
【００１５】また、パッド材４は発泡ウレタン製である
ので、加工製に優れエネルギー吸収特性の調整が容易で
ある。また、エネルギー吸収の方向性が任意の方向であ
るため、製品毎にエネルギー吸収特性がばらつくことが
なく、安定した製品とすることができる。また、穴１０
を設けることにより第２部位６に対して第１部位５のエ
ネルギー吸収特性を変更するようにしているので、ドア
１への装着後であっても穴１０の形状を変更する等によ
り、車両の使用状態等に合わせて任意の状態にエネルギ
ー吸収特性を調整することが可能になる。更に、穴１０
を設けたことにより、第１部位５の変形量が大きくなっ
てエネルギー吸収時におけるストローク効率が向上す
る。
ので、加工製に優れエネルギー吸収特性の調整が容易で
ある。また、エネルギー吸収の方向性が任意の方向であ
るため、製品毎にエネルギー吸収特性がばらつくことが
なく、安定した製品とすることができる。また、穴１０
を設けることにより第２部位６に対して第１部位５のエ
ネルギー吸収特性を変更するようにしているので、ドア
１への装着後であっても穴１０の形状を変更する等によ
り、車両の使用状態等に合わせて任意の状態にエネルギ
ー吸収特性を調整することが可能になる。更に、穴１０
を設けたことにより、第１部位５の変形量が大きくなっ
てエネルギー吸収時におけるストローク効率が向上す
る。
【００１６】上述したエネルギー吸収用パッドは、ドア
１に装着して側面衝突時のエネルギー吸収に適用した例
を説明したが、胸部と頭部に対応させたエネルギー吸収
用パッドとしてピラーに装着する等、ドア用に使用が限
定されるものではない。
１に装着して側面衝突時のエネルギー吸収に適用した例
を説明したが、胸部と頭部に対応させたエネルギー吸収
用パッドとしてピラーに装着する等、ドア用に使用が限
定されるものではない。
【００１７】
【発明の効果】本発明のエネルギー吸収用パッドは、１
つの材質の発泡材製のパッド材にくり抜き部を形成した
第１部位とくり抜き部を形成していない第２部位とを設
け、第１部位と第２部位とでエネルギー吸収特性を変化
させるようにしたので、１つの材質の発泡材製のパッド
材により、最適な保護性能を持たせることが可能とな
る。この結果、構成部材が１部品となって部品点数が少
なくなり、製作時の型費用や取付け工数が減少し、コス
ト低減が図れる。
つの材質の発泡材製のパッド材にくり抜き部を形成した
第１部位とくり抜き部を形成していない第２部位とを設
け、第１部位と第２部位とでエネルギー吸収特性を変化
させるようにしたので、１つの材質の発泡材製のパッド
材により、最適な保護性能を持たせることが可能とな
る。この結果、構成部材が１部品となって部品点数が少
なくなり、製作時の型費用や取付け工数が減少し、コス
ト低減が図れる。
【図１】本発明の一実施形態例に係るエネルギー吸収用
パッドを備えた自動車用のドアの車室内側からみた側面
図。
パッドを備えた自動車用のドアの車室内側からみた側面
図。
【図２】図１中のII-II 線矢視図。
【図３】図２中のIII-III 線矢視図。
【図４】パッド材の荷重に対する変形量の関係を表すグ
ラフ。
ラフ。
１ ドア ２ ドアインナパネル ３ ドアトリム ４ パッド材 ５ 第１部位 ６ 第２部位 ７ 乗員 ８ 腹部 ９ 腰部 １０ 穴
Claims (1)
- 【請求項１】 １つの材質の発砲材製のパッド材にくり
抜き部を形成した第１部位とくり抜き部を形成していな
い第２部位とを設け、第１部位と第２部位とでエネルギ
ー吸収特性を変化させたことを特徴とするエネルギー吸
収用パッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10088575A JPH11286217A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | エネルギー吸収用パッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10088575A JPH11286217A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | エネルギー吸収用パッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11286217A true JPH11286217A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=13946664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10088575A Pending JPH11286217A (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | エネルギー吸収用パッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11286217A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002172632A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-18 | Inoac Corp | 衝撃エネルギー吸収パッドの製造方法 |
| JP2010013016A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Toyota Boshoku Corp | 衝撃吸収部材及びそれを備えた車両用ドアトリム |
| JP2015054635A (ja) * | 2013-09-12 | 2015-03-23 | 日野自動車株式会社 | 衝撃吸収構造 |
-
1998
- 1998-04-01 JP JP10088575A patent/JPH11286217A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002172632A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-18 | Inoac Corp | 衝撃エネルギー吸収パッドの製造方法 |
| JP4616987B2 (ja) * | 2000-12-08 | 2011-01-19 | 株式会社イノアックコーポレーション | 衝撃エネルギー吸収パッドの製造方法 |
| JP2010013016A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Toyota Boshoku Corp | 衝撃吸収部材及びそれを備えた車両用ドアトリム |
| JP2015054635A (ja) * | 2013-09-12 | 2015-03-23 | 日野自動車株式会社 | 衝撃吸収構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030422 |