JP6303303B2 - エレクトロクロミック表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

エレクトロクロミック表示装置及びその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレクトロクロミック表示装置及びその駆動方法に関する。
電圧を印加することで、可逆的に酸化還元反応が起こり、可逆的に色が変化する現象をエレクトロクロミズムという。このエレクトロクロミズムを利用した装置がエレクトロクロミック表示装置である。エレクトロクロミック表示装置にはエレクトロクロミズムの特徴に由来する応用が実現できるとして、今日まで多くの研究がなされている。
このようなエレクトロクロミック表示装置としては、例えば、発色を示す電圧の異なる複数の機能性官能基を有する高分子化合物であるエレクトロクロミック化合物を複数積層した多色表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、外光を利用する反射型のエレクトロクロミック表示装置では、表示電極に透明電極が用いられるが、表示電極の透明性が求められるため、透明電極の膜厚を厚くすることが難しく、その結果、透明電極の抵抗値を下げたり、電極容量を上げたりすることが難しいという問題がある。そのため、透明電極の引き出しパッドからの距離の相違等により、駆動領域内において、発色(表示)に濃淡の差が生じるという問題がある。
反射型のエレクトロクロミック表示装置と同じく、外光を必要として透明電極を用いる太陽電池では、透明電極の抵抗値を抑え、離れた個所で発生した電荷を回収するために、補助電極を用いる技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
又、液晶駆動において、画素毎に高電圧と低電圧のサブ画素を設けてサブ画素毎に空間的に複数に分割して駆動動作を行う技術や、サブ画素を設けずに低輝度と高輝度のサブフレームに分ける技術が提案されている。又、マトリックス駆動において、パターン表示を行う際、例えば駆動領域の上部から下部、左部から右部のように1ラインずつ走査を行うのではなく、駆動領域を例えば上下に分離し、上に分けた領域の上部から下部へと下に分けた領域の上部から下部へそれぞれ1ラインずつ行うことにより、パターン書き換えを短時間で行う技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上記の何れの技術においても、電極や駆動回路の変更や追加が必要となる。その他、電極の抵抗による電圧降下による発色濃度低下の改善として、発色濃度が低下した個所に対し、高負荷(電圧、電流、時間等)となるような補正をして印加を実施することで、発色濃度低下の補正を行うことができる。しかし、高負荷となるような印加は耐久性を考慮すると望ましい方法ではない。又、発色低下個所の補正が通常発色場所での最大負荷印加以下、つまり許容できる最大負荷以下になるようにする場合、全体的に負荷を下げることになり、発色が薄くなる等の問題が生じる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、耐久性の低下等を招くことなく、駆動領域内における発色の濃淡を低減可能なエレクトロクロミック表示装置等を提供することを課題とする。
本エレクトロクロミック表示装置は、表示電極と、前記表示電極に対向する対向電極と、前記表示電極の前記対向電極側に設けられたエレクトロクロミック層と、前記表示電極と前記対向電極との間に電圧を印加し、前記エレクトロクロミック層を発消色させる駆動手段と、を有し、発色パターンの面積、前記発色パターンの密度の一方又は両方に基づいて、駆動領域が複数の部位に分割され、分割された前記部位毎に前記駆動手段が順次駆動することを要件とする。
開示の技術によれば、耐久性の低下等を招くことなく、駆動領域内における発色の濃淡を低減可能なエレクトロクロミック表示装置等を提供できる。
第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック表示装置を例示する断面模式図である。 第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック表示装置の表示基板の引き出しパッドの位置を例示する平面模式図である。 第2の実施の形態に係るエレクトロクロミック表示装置を例示する断面模式図である。 濃度の等しい複数の部位を含む画像を例示する図(その1)である。 実施例1に係るエレクトロクロミック表示装置の駆動方法を例示するフローチャートである。 図4を分割した画像を例示する図(その1)である。 図4を分割した画像を例示する図(その2)である。 図4を分割した画像を例示する図(その3)である。 図4を分割した画像を例示する図(その4)である。 実施例1に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。 実施例2に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。 比較例1に係るエレクトロクロミック表示装置の駆動方法を例示するフローチャートである。 比較例1に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。 濃度の異なる複数の部位を含む画像を例示する図である。 比較例3に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。 実施例3に係る表示電極の平面形状を例示する図である。 実施例3に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。 比較例4に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。 濃度の等しい複数の部位を含む画像を例示する図(その2)である。 図19を分割した画像を例示する図(その1)である。 図19を分割した画像を例示する図(その2)である。 図19を分割した画像を例示する図(その3)である。 図19を分割した画像を例示する図(その4)である。 実施例4に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。 比較例5に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。 濃度の等しい複数の部位を含む画像を例示する図(その3)である。 図26を分割した画像を例示する図(その1)である。 図26を分割した画像を例示する図(その2)である。 図26を分割した画像を例示する図(その3)である。 図26を分割した画像を例示する図(その4)である。 実施例5に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。 比較例6に係るエレクトロクロミック表示装置での表示結果を例示する写真である。
以下、図面を参照して、実施の形態の説明を行う。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック表示装置を例示する断面模式図である。図2は、第1の実施の形態に係るエレクトロクロミック表示装置の表示電極の引き出しパッドの位置を例示する平面模式図である。なお、図2は、エレクトロクロミック表示装置10を表示側支持基板11に垂直な方向から視た場合の表示電極13の引き出しパッドのおおよその位置を模式的に示している。
図1及び図2を参照するに、エレクトロクロミック表示装置10は、表示側支持基板(表示基板)11と、駆動側支持基板(対向基板)12と、表示電極13と、エレクトロクロミック層14と、対向電極15と、スペーサ16と、電解質17と、駆動手段18とを有する。
表示側支持基板11には表示電極13が設けられている。表示電極13の引き出しパッドは、例えば、平面視において、表示電極13の左上(図2の矢印A近傍)及び右下(図2の矢印B近傍)に配置されている。駆動側支持基板12は、表示側支持基板11と対向する位置に設けられ、駆動側支持基板12には対向電極15が、表示電極13に対して所定の間隔を隔てて対向して設けられている。表示側支持基板11と駆動側支持基板12とは、スペーサ16を介して貼り合わされている。
表示電極13は、対向電極15に対する電位を制御し、エレクトロクロミック層14を発色させるための電極である。エレクトロクロミック層14は、表示電極13の対向電極15側に設けられ、酸化還元反応によって発消色する部分である。電解質17は、表示電極13と対向電極15とに挟まれるように設けられている。電解質17は、電解質と溶媒を含有し、エレクトロクロミック層14が、表示電極13からの電荷の授受により酸化還元反応することにより発消色する。
表示側支持基板11及び駆動側支持基板12としては、例えば、無アルカリガラス、硼珪酸ガラス、フロートガラス、ソーダ石灰ガラス等のガラス基板を用いることができる。表示電極13及び対向電極15の材料としては、透明かつ導電性に優れた透明導電性材料が用いられる。透明導電性材料としては、スズをドープした酸化インジウム(以下、ITOとする)、フッ素をドープした酸化スズ(以下、FTOとする)、アンチモンをドープした酸化スズ(以下、ATOとする)等の無機材料を用いることができる。
エレクトロクロミック層14は、エレクトロクロミック材料を含んだ層であり、エレクトロクロミック材料としては、無機エレクトロクロミック化合物、有機エレクトロクロミック化合物の何れを用いても構わない。又、エレクトロクロミズムを示すことで知られる導電性高分子を用いてもよい。
無機エレクトロクロミック化合物としては、例えば、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化イリジウム、酸化チタン等が挙げられる。又、有機エレクトロクロミック化合物としては、例えば、ビオロゲン、希土類フタロシアニン、スチリル等が挙げられる。又、導電性高分子としては、例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、又はそれらの誘導体等が挙げられる。
電解質17の材料としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等の無機イオン塩、4級アンモニウム塩や酸類、アルカリ類の支持塩を用いることができる。具体的には、LiClO、LiBF、LiAsF、LiPF、LiCFSO、LiCFCOO、KCl、NaClO、NaCl、NaBF、NaSCN、KBF、Mg(ClO、Mg(BF等を用いることができる。
駆動手段18は、表示電極13と対向電極15との間に所定電圧を印加し、エレクトロクロミック層14を発消色させる機能を有する。つまり、駆動手段18により、対向電極15に対する表示電極13の電位を制御することで、表示電極13に設けられたエレクトロクロミック層14を発消色させることができる。
駆動手段18は、例えば、CPU、ROM、メインメモリ等を含み、駆動手段18の各種機能は、ROM等に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現できる。但し、駆動手段18の一部又は全部は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。又、駆動手段18は、物理的に複数の装置により構成されてもよい。
駆動手段18による駆動方法及びその効果等については、実施例及び比較例を参照しながら後述する。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、複数の表示電極を設ける例を示す。なお、第2の実施において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図3は、第2の実施の形態に係るエレクトロクロミック表示装置を例示する断面模式図である。図3を参照するに、エレクトロクロミック表示装置10Aは、対向電極15に対向する3つの表示電極13、23、33が互いに隔離して設けられた点がエレクトロクロミック表示装置10(図1等参照)と相違する。又、表示電極13、23、33に対応してエレクトロクロミック層14、24、34が設けられている。又、エレクトロクロミック層14と表示電極23との間に絶縁層21が設けられ、エレクトロクロミック層24と表示電極33との間に絶縁層31が設けられている。
表示電極13は、対向電極15に対する電位を制御し、エレクトロクロミック層14を発色させるための電極である。表示電極23は、対向電極15に対する電位を制御し、エレクトロクロミック層24を発色させるための電極である。表示電極33は、対向電極15に対する電位を制御し、エレクトロクロミック層34を発色させるための電極である。駆動手段18は、各々の表示電極と対向電極15との間に電圧を印加し、電圧を印加した表示電極に対応するエレクトロクロミック層を発消色させる。
エレクトロクロミック層14、24、及び34は、それぞれ異なる色を発色するように構成できる。又、表示電極13に接して設けられたエレクトロクロミック層14、表示電極23に接して設けられたエレクトロクロミック層24、及び表示電極33に接して設けられたエレクトロクロミック層34を、独立して発消色させることができる。
つまり、エレクトロクロミック層14のみの発色、エレクトロクロミック層24のみの発色、エレクトロクロミック層34のみの発色が可能である。又、エレクトロクロミック層14とエレクトロクロミック層24の2層による発色、エレクトロクロミック層14とエレクトロクロミック層34の2層による発色、エレクトロクロミック層24とエレクトロクロミック層34の2層による発色が可能である。又、エレクトロクロミック層14とエレクトロクロミック層24とエレクトロクロミック層34の3層による発色が可能である。その結果、多色表示が可能である。
このように、複数の表示電極を設けることにより(3個でなくてもよい)、多色表示に対応可能なエレクトロクロミック表示装置を実現できる。
以下、実施例及び比較例を参照しながら、駆動手段18による駆動及びその効果等について詳述する。
[実施例1]
まず、ガラス基板を準備し、その上面の領域に、ITO膜をスパッタ法により約20nmの厚さになるように成膜して表示電極を形成した。次に、表示電極が形成されたガラス基板上に、酸化チタンナノ粒子分散液としてSP210(商品名:昭和タイタニウム社製)をスピンコート法により塗布し、120℃で15分間アニール処理を行って、酸化チタン粒子膜を形成した。
引続いて、ビオロゲン化合物の5wt%の2,2,3,3−テトラフロロプロパノール溶液と前述したSP210とを2.4/4の比率で混合した塗布液をスピンコート法により塗布した。その後、120℃で10分間アニール処理を行って、酸化チタン粒子とエレクトロクロミック化合物[4,4'-(1-phenyl-1H-pyrrole-2,5-diyl)bis(1-(4-(phosphonomethyl) benzyl)pyridinium) bromide]よりなるエレクトロクロミック層を形成した。
一方、対向基板には、n×mの画素電極を有するアクティブマトリックス駆動回路を用いた。構成はいわゆる一般的な2Tr1Cのメモリ型のアクティブマトリクスである。一般的な駆動回路にあるようにバラツキ制御などを目的として補償回路が追加されていても良い。
表示基板と対向基板を75μmのスペーサを介して5mmほどずらして貼り合わせ、セルを作製した。次に過塩素酸テトラブチルアンモニウムを炭酸プロピレンに0.1M溶解させた溶液に、一次粒径300nmの酸化チタン粒子(石原産業株式会社製)を35wt%分散させ、電解質溶液を調製し、セル内に封入した。そして、表示電極及び対向電極を駆動手段(図1参照)と電気的に接続してエレクトロクロミック表示装置を作製した。なお、作製したエレクトロクロミック表示装置において、表示電極の引き出しパットは図2に示すように左上及び右下であり、そこから離れるほど電極の抵抗値が上昇する。
次に、作製したエレクトロクロミック表示装置を用いて図4に示す画像の表示を行った。図4は、濃度の等しい複数の部位を含む画像を例示する図である。図4に示すように、画像100は、濃度の等しい8つの部位101から108を含んでいる。本実施例で作製したエレクトロクロミック表示装置を用いて、図4に示す画像を表示する際の駆動手段による駆動方法について、図5に示すフローチャート及び図6〜図9を用いて以下に説明する。
なお、図6〜図9は、図4を分割した画像を例示する図であり、図6は部位101及び108を含む画像、図7は部位102及び107を含む画像、図8は部位103及び106を含む画像、図9は部位104及び105を含む画像である。
まず、図5のステップ201(S201)では、初期状態として消色状態とする。次に、ステップ202(S202)では、駆動手段(図1参照)により、画像100を図6、図7、図8、図9の4つの画像に分解した。そして、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図6に示す部位101及び108の駆動を行った(書き込み走査を実施した)。
次に、ステップ203(S203)では、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図7に示す部位102及び107の駆動を行った。次に、ステップ204(S204)では、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図8に示す部位103及び106の駆動を行った。次に、ステップ205(S205)では、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図9に示す部位104及び105の駆動を行った。
その結果、ステップ206(S206)では、図10のような所望の表示結果が得られた。つまり、本実施例で作製したエレクトロクロミック表示装置のメモリ性により、ステップ202〜205の4回の書き込み操作を実施する間、分割された画像(図6〜図9に示す各部位)を保持することができ、所望の画像(図4)を得られることが確認された。なお、ステップ202〜205における駆動条件は同一である。
[実施例2]
実施例2では、実施例1で作製したエレクトロクロミック表示装置を用いて図4に示す画像の表示を行った。但し、駆動手段により、上記とは逆の順番で駆動を行った。すなわち、図5のステップ202(S202)では、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図9に示す部位104及び105の駆動を行った(書き込み走査を実施した)。次に、ステップ203(S203)では、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図8に示す部位103及び106の駆動を行った。
次に、ステップ204(S204)では、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図7に示す部位102及び107の駆動を行った。次に、ステップ205(S205)では、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図6に示す部位101及び108の駆動を行った。
その結果、ステップ206(S206)では、図11のような所望の表示結果が得られた。つまり、実施例1とは逆の順番で駆動を行った場合にも、実施例1の場合と同様に、ステップ202〜205の4回の書き込み操作を実施する間、分割された画像(図6〜図9に示す各部位)を保持することができ、所望の画像(図4)を得られることが確認された。
[比較例1]
比較例1では、実施例1で作製したエレクトロクロミック表示装置を用いて図4に示す画像の表示を行った。但し、図4に示す画像は分割せず、一括で駆動を行った。
すなわち、まず、図12のステップ301(S301)では、初期状態として消色状態とする。次に、ステップ302(S302)では、駆動手段により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図4に示す画像100の部位101〜108の駆動を一括で行った(一括で書き込み走査を実施した)。
その結果、ステップ303(S303)では、図13のような表示結果が得られた。つまり、図13に示すように、表示電極の引き出しパッド部に近い左上及び右下の部位の濃度と、他の部位の濃度に差が生じた(左上及び右下の部位が濃く、他の部位が薄い)。
[比較例2]
比較例2では、実施例1で用いた表示電極の変わりに、ITO膜をスパッタ法により約60nmの厚さになるように成膜することによって形成した表示電極を用い、表示電極以外の作製条件は実施例1と同じとしたエレクトロクロミック表示装置を作製した。
そして、比較例1と同様に、図12に示すフローチャートに従って、図4に示す画像を分割せず、一括で駆動を行った。その結果、比較例1(図13参照)に比べて全体的に濃く、各部位の濃淡の差が低減したが、依然として図13と同様に、表示電極の引き出しパッド部に近い左上及び右下が濃い発色となった。つまり、ITO膜の膜厚を厚くして表示電極の抵抗値を下げると濃淡の差が低減するが、ITO膜を厚くして表示電極の抵抗値を下げても、一括駆動では引き出しパッド部に近い個所の発色が濃いままであった。
[比較例3]
比較例3では、実施例1で作製したエレクトロクロミック表示装置を用いて図14に示す画像の表示を行った。但し、図14に示す画像は分割せず、一括で駆動を行った。
図14は、濃度の異なる複数の部位を含む画像を例示する図である。図14に示すように、画像110は、8つの部位111から118を含んでいる。図14において、部位114及び115が最も濃く、部位113及び116、部位112及び117、部位111及び118に行くに従って徐々に薄くなっている。部位111及び118では、最も印加負荷が小さくなる。つまり、表示電極の引き出しパッド部に近い個所(部位111及び118)が濃くならず、かつサンプルへの負荷が高くならないよう、画像110では、引き出しパッドに近い個所(部位111及び118)が薄くなるようにしている。
図14に示す画像110を図12のフローチャートに従って一括で駆動した。すなわち、駆動手段により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図14に示す画像110の部位111〜118の駆動を一括で行った(一括で書き込み走査を実施した)。
その結果、ステップ303(S303)では、図15のような表示結果が得られた。つまり、図15に示すように、比較例1(図13参照)に比べて各部位の濃淡の差が低減しているが、依然として図13と同様に、表示電極の引き出しパッド部に近い左上及び右下が濃い発色となっていた。このように、印加条件によって濃淡の差を改善できるが、印加負荷が高い最も発色しにくい個所が薄くなる。
[実施例3]
まず、40mm×40mmのガラス基板11Aを準備し、その上面に図16の平面形状になるよう、ITO膜をスパッタ法により成膜することによって表示電極13Aを形成した。表示電極13Aの引き出しパットは図16中の位置Pに示すように左上であり、そこから離れるほど表示電極13Aの抵抗値が上昇する。図16において、表示電極13Aの抵抗値は、左上の引き出しパッド部の位置Pを基準として、左上の引き出しパッド部から下がった位置Pで約3kΩ、引き出しパッド部から最も遠い右下の位置Pでは約45kΩであった。
次に、表示電極13Aが形成されたガラス基板11A上に、酸化チタンナノ粒子分散液としてSP210(商品名:昭和タイタニウム社製)をスピンコート法により塗布し、120℃で15分間アニール処理を行って、酸化チタン粒子膜を形成した。
引続いて、ビオロゲン化合物の5wt%の2,2,3,3−テトラフロロプロパノール溶液と前述したSP210とを2.4/4の比率で混合した塗布液をスピンコート法により塗布した。その後、120℃で10分間アニール処理を行って、酸化チタン粒子とエレクトロクロミック化合物[4,4'-(1-phenyl-1H-pyrrole-2,5-diyl)bis(1-(4-(phosphonomethyl) benzyl)pyridinium) bromide]よりなるエレクトロクロミック層を形成した。
一方、ガラス基板11Aとは別に40mm×40mmのガラス基板を準備し、その上
面の全面に、酸化スズよりなる透明導電性薄膜を、4mmライン/1mmスペース(6ライン)で35mm幅の矩形パターンとして成膜して、対向電極15B(図17参照)を形成した。
表示基板と対向基板を75μmのスペーサを介して5mmほどずらして貼り合わせ、セルを作製した。次に過塩素酸テトラブチルアンモニウムを炭酸プロピレンに0.1M溶解させた溶液に、一次粒径300nmの酸化チタン粒子(石原産業株式会社製)を35wt%分散させ、電解質溶液を調製し、セル内に封入した。そして、表示電極13A及び対向電極15Bを駆動手段(図1参照)と電気的に接続してエレクトロクロミック表示装置を作製した。
そして、作製したエレクトロクロミック表示装置において、駆動手段(図1参照)により、表示電極13Aの引き出しパッドと対向電極15Bの6本の矩形パターンと間に1本ずつ順次電圧印加を行うことで、図17を得た。なお、位置Pは、対向電極15Bの各矩形パターンの引き出しパッド(電圧印加位置)を示している。
[比較例4]
まず、40mm×40mmのガラス基板を準備し、その上面の39mm×36mm領域に酸化スズよりなる透明導電性薄膜の成膜することによって、1つの対向電極15Aを形成した。対向基板15A以外のエレクトロクロミック表示装置の作製条件は実施例3と同様とした。
表示電極13Aの位置Pにある引き出しパッドと対向電極15Aの位置Pにある引き出しパッドとの間に電圧印加を行うことで、図18を得た。図18に示すように、表示電極の引き出しパッドに近い程発色が濃くなった。
[実施例1〜3、比較例1〜4のまとめ]
実施例1及び2と比較例1〜3の結果、並びに、実施例3と比較例4の結果から、駆動領域を複数の部位に分割し、分割した部位毎に駆動手段により順次駆動することで、駆動領域を複数の部位に分割せずに一括駆動する場合に比べて、部位毎の発色の差(濃淡の差)を低減できることが確認された。
エレクトロクロミック層の駆動領域を複数の部位に分割して駆動すると、一括駆動に対して濃淡の差が小さくなる理由については以下のように考えられる。すなわち、表示電極と電解液界面で電位依存性を持つ電荷移動や酸化還元反応が起きている。そのため、一括駆動すると、複数の経路がある場合に抵抗の小さな経路でより多くの移動や反応が起き、抵抗の大きな個所での反応は起こり難くなり、濃淡の差が起きる。駆動領域を複数の部位に分割して駆動することで、抵抗の小さな個所でとられていた分がなくなり、抵抗の大きな個所で発色するようになるため、濃淡の差が小さくなると考えられる。
なお、駆動領域は、発色状態に応じて(発色に差がみられる領域に応じて)、複数の部位に分割することができる。例えば、表示電極と対向電極の一方又は双方の抵抗値に依存して、駆動領域中の第1の領域では濃い発色となり、第2の領域では薄い発色となることが予めわかっていたとする。この場合、第1の領域と第2の領域とを別の部位として分割して駆動することで、駆動領域内(表示領域内)における発色の濃淡を低減できる。
発色の濃淡を低減できるのであれば、駆動領域は幾つに分割してもよい。又、同じ発色状態を必ずしも同じ駆動領域に分ける必要はない。更に、同じ駆動領域が離れていてもよい。改善につながるなら、駆動領域は一度駆動した領域の一部又は全てが次の駆動領域の一部又は全てと重複していてもよい。
駆動領域をどのように分割するかは、例えば、駆動手段が決定することができる。例えば、駆動手段のメモリに、第1の領域では濃い発色となり第2の領域では薄い発色となるという情報を記憶しておけば、駆動手段のCPUは、記憶された情報に基づいて、第1の領域と第2の領域とを別の部位として分割して駆動することを決定できる。
但し、表示電極と対向電極の一方又は双方の抵抗値に基づいて発色状態に応じて駆動領域を複数の部位に分割する方法は一例であり、他の方法を用いてもよい。発色状態に応じて駆動領域を複数の部位に分割する他の方法としては、エレクトロクロミック層内の抵抗値の分布や、発色に関わる電圧や電流等の電気的情報に基づいて間接的に分割する方法を挙げることができる。又、表示電極等の反射率や透過率、明度、彩度、色彩値等の光学的情報に基づいて直接的に分割する方法を用いてもよい。又、精度や速度を得るために、複数の指標を用いたり、電気的情報と光学的情報とを組み合わせて用いたりしてもよい。
電気的情報に基づいて間接的に分割する場合には、電気的な印加条件に対する光学情報を知る必要がある。エレクトロクロミック層は、酸化還元反応により発消色状態が変化するため、酸化還元反応が弱い場所は発消色反応が弱く、逆に、酸化還元反応が強い場所は発消色反応が強い。つまり、エレクトロクロミック層内の抵抗や電圧等の分布にともない発色状態が変化するため、電気的な印加条件に対する光学情報がわかると、エレクトロクロミック層内の抵抗や電圧の分布に基づいて、駆動領域を複数の部位に分割できる。
光学的情報に基づいて直接的に分割する場合には、発色状態の光学的情報が測定可能な装置を用いて予め測定を行い、測定結果を元にして発色状態を認識し、駆動領域を複数の部位に分割できる。又、所望の結果が得られるのであれば、光学的情報を得る手段として、例えば、写真やビデオ画像からの画像解析や目視判断等を用いても構わない。この際、所望の光学的情報を得ることができれば、発色時のパターンはどのようなパターンでも構わない。例えば、全ベタのパターンでも、階調を含むパターンでも、駆動密度の異なるパターンでも、予め対象エリアを分割したようなパターンでも構わない。
駆動領域をどのように分割するか、発色レベルをどのようにするかは、エレクトロクロミック表示装置及び光学的情報測定装置等の装置からくる制約と、分割駆動することにより必要となる時間、所望の発色状態のバラツキ等から適宜決定できる。例えば、実施例1では、所望の発色パターンが図4に示すようなパターンであるため、駆動領域を正方形状の6×8=48部位に分け、各部位内は一様としてみている。又、発色レベルとしては、図6〜図9の4レベルに分けた。又、実施例2では、図16に示すように、左下と右下で抵抗値が異なっており、左から右に行くに従い抵抗値が増加する。そこで、駆動領域を長方形状(短冊状)の6部位に分け、各部位内は一様としてみている。又、発色レベルも6レベルに分けた。
又、駆動手段のメモリに予め記憶した情報に基づいて駆動手段のCPUが駆動領域を複数の部位に分割する以外に、エレクトロクロミック表示装置に情報入力手段を設け、操作者(オペレータ)が情報入力手段から情報を入力できるような構成としてもよい。この場合、例えば、駆動手段のCPUが、情報入力手段からの情報に基づいて、駆動領域を複数の部位に分割することができる。例えば、操作者(オペレータ)が情報入力手段から駆動領域の座標毎の抵抗値を入力し、駆動手段のCPUが、情報入力手段から入力された抵抗値に基づいて、駆動領域を複数の部位に分割することができる。
或いは、情報入力手段から入力する情報に基づいて、駆動領域を複数の部位に分割する複数のパターンの中から1つのパターンを選択できるようにしてもよい。情報入力手段の例としては、駆動手段に接続可能なキーボードやタッチパネル等を挙げることができる。エレクトロクロミック表示装置に情報入力手段を設けることにより、操作者(オペレータ)が発色した画像を視ながら、マニュアルで分割する領域を変更できる等のメリットが生じる。
なお、エレクトロクロミック表示装置が複数の表示電極を有する場合には、表示電極の各々に対応するエレクトロクロミック層の発色状態に応じて、各々のエレクトロクロミック層毎に駆動領域を分割することができる。又、実施例1〜3において、分割された部位毎に駆動条件を変化させてもよい。これにより、駆動領域内における発色の濃淡をいっそう低減できる。駆動条件とは、エレクトロクロミック層に印加する電圧や電流、印加時間等である。
[実施例4]
図19に示す画像120は、縦3個×横3個、合計9個の正方形を1セットとした4種類の発色パターンを有する。実施例4では、この発色パターンを、縦3個×横3個、合計9個の正方形を1セットとした部位121、122、123、及び124に分割して駆動する。
部位121、122、123、及び124は、それぞれ正方形のサイズが異なっており、部位121、122、123、及び124の順に小さくなっている。又、部位121及び122は1セット、部位123は3セット、部位124は5セット含まれている。又、各部位において、隣接する正方形の間隔は、正方形の一辺の長さと同じに設定されている。
従って、例えば、各部位の中心の正方形に着目すると、各部位の中心の正方形の面積の各部位の全体の面積に対する割合は、部位121、122、123、及び124の何れにおいても1/25(4%)である。
実施例4では、実施例1で作製したエレクトロクロミック表示装置を用いて、実施例1と同様な方法で図19に示す画像120の表示を行った。すなわち、駆動手段(図1参照)により、画像120を図20、図21、図22、図23の4つの画像に分解した。なお、図20から図23は、図19を分割した画像を例示する図であり、図20は部位121を含む画像、図21は部位122を含む画像、図22は部位123を含む画像、図23は部位124を含む画像である。
まず、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図20に示す部位121の駆動を行った(書き込み走査を実施した)。次に、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図21に示す部位122の駆動を行った。次に、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図22に示す部位123の駆動を行った。次に、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図23に示す部位124の駆動を行った。
その結果、図24のような所望の表示結果が得られた。つまり、作製したエレクトロクロミック表示装置のメモリ性により、4回の書き込み操作を実施する間、分割された画像(図20〜図23に示す各部位)を保持することができ、所望の画像(図19)を得られることが確認された。
[比較例5]
比較例5では、実施例1で作製したエレクトロクロミック表示装置を用いて図19に示す画像の表示を行った。但し、図19に示す画像は分割せず、一括で駆動を行った。
すなわち、初期状態として消色状態し、次に、駆動手段により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図19に示す画像120の部位121〜124の駆動を一括で行った(一括で書き込み走査を実施した)。
その結果、図25のような表示結果が得られた。つまり、図25に示すように、正方形のサイズ毎に発色が異なっており、正方形のサイズが小さな部位124の表示が薄くなっている。
[実施例5]
図26に示す画像130は、縦3個×横3個、合計9個の正方形を1セットとした4種類の発色パターンを有する。実施例5では、この4種の発色パターンを、縦3個×横3個、合計9個の正方形を1セットとした部位131、132、133、及び134に分割して駆動する。
部位131、132、133、及び134は、それぞれ正方形のサイズが異なっており、部位131、132、133、及び134の順に小さくなっている。又、部位131及び132は1セット、部位133及び134は3セット含まれている。又、部位131、132、133、及び134において、隣接する正方形の間隔は、所定の値に統一されている(全て同じ値とされている)。
従って、例えば、各部位の中心の正方形に着目すると、各部位の中心の正方形の面積の各部位の全体の面積に対する割合は、部位131、132、133、134の順番で小さくなる。つまり、部位131、132、133、134の順番で正方形の密度が低くなる。図26の例では、部位131における中心の正方形の面積の全体の面積に対する割合は25/324(約7.7%)であり、部位134における中心の正方形の面積の全体の面積に対する割合は4/81(約4.9%)である。
なお、部位131の各正方形のサイズは、部位121の各正方形のサイズと同じである。又、部位132の各正方形のサイズは、部位122の各正方形のサイズと同じである。又、部位133の各正方形のサイズは、部位123の各正方形のサイズと同じである。又、部位134の各正方形のサイズは、部位124の各正方形のサイズと同じである。
実施例5では、実施例1で作製したエレクトロクロミック表示装置を用いて、実施例1と同様な方法で図26に示す画像130の表示を行った。すなわち、駆動手段(図1参照)により、画像130を図27、図28、図29、図30の4つの画像に分解した。なお、図27から図30は、図26を分割した画像を例示する図であり、図27は部位131を含む画像、図28は部位132を含む画像、図29は部位133を含む画像、図30は部位134を含む画像である。
まず、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図27に示す部位131の駆動を行った(書き込み走査を実施した)。次に、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図28に示す部位132の駆動を行った。次に、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図29に示す部位133の駆動を行った。次に、駆動手段(図1参照)により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図30に示す部位134の駆動を行った。
その結果、図31のような所望の表示結果が得られた。つまり、作製したエレクトロクロミック表示装置のメモリ性により、4回の書き込み操作を実施する間、分割された画像(図27〜図30に示す各部位)を保持することができ、所望の画像(図26)を得られることが確認された。
[比較例6]
比較例6では、実施例1で作製したエレクトロクロミック表示装置を用いて図26に示す画像の表示を行った。但し、図26に示す画像は分割せず、一括で駆動を行った。
すなわち、初期状態として消色状態し、次に、駆動手段により、表示電極と対向電極との間に所定電圧を印加し、図26に示す画像130の部位131〜134の駆動を一括で行った(一括で書き込み走査を実施した)。
その結果、図32のような表示結果が得られた。つまり、図32に示すように、正方形のサイズ毎に発色が異なっており、正方形のサイズが小さな部位134の表示が薄くなっている。
[実施例4及び5、比較例5及び6のまとめ]
実施例4と比較例5、実施例5と比較例6の結果から、駆動領域を複数の部位に分割し、分割した部位毎に駆動手段により順次駆動することで、駆動領域を複数の部位に分割せずに一括駆動する場合に比べて、部位毎の発色の差(濃淡の差)を低減できることが確認された。
このように、発色パターンに基づいて、駆動領域を複数の部位に分割してもよい。この場合、発色パターンの面積に基づいて駆動領域を複数の部位に分割してもよいし、発色パターンの密度に基づいて駆動領域を複数の部位に分割してもよい。又、発色パターンの面積及び密度に基づいて駆動領域を複数の部位に分割してもよい。
なお、エレクトロクロミック表示装置が複数の表示電極を有する場合には、表示電極の各々に対応するエレクトロクロミック層の発色状態に応じて、各々のエレクトロクロミック層毎に駆動領域を分割することができる。又、実施例4及び5において、分割された部位毎に駆動条件を変化させてもよい。これにより、駆動領域内における発色の濃淡をいっそう低減できる。駆動条件とは、エレクトロクロミック層に印加する電圧や電流、印加時間等である。
又、経時に対して正方形のサイズが小さな部位124(図23参照)や部位134(図30参照)について更に追加駆動をしてもよいし、所望のパターン以外の個所を消色駆動する等の制御をしてもよい。
以上、好ましい実施の形態及び実施例について詳説したが、上述した実施の形態及び実施例に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態及び実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10、10A エレクトロクロミック表示装置
11 表示側支持基板(表示基板)
11A ガラス基板
12 駆動側支持基板(対向基板)
13、13A、23、33 表示電極
14、24、34 エレクトロクロミック層
15、15B 対向電極
16 スペーサ
17 電解質
18 駆動手段
21、31 絶縁層
100、110、120、130 画像
101〜108、111〜118、121〜124、131〜134 部位
特開2003−121883号公報 特開2011−134775号公報 特許4840412号

Claims (6)

  1. 表示電極と、
    前記表示電極に対向する対向電極と、
    前記表示電極の前記対向電極側に設けられたエレクトロクロミック層と、
    前記表示電極と前記対向電極との間に電圧を印加し、前記エレクトロクロミック層を発消色させる駆動手段と、を有し、
    発色パターンの面積、前記発色パターンの密度の一方又は両方に基づいて、駆動領域が複数の部位に分割され、分割された前記部位毎に前記駆動手段が順次駆動するエレクトロクロミック表示装置。
  2. 前記部位毎に駆動条件を変化させる請求項記載のエレクトロクロミック表示装置。
  3. 前記対向電極と対向する複数の表示電極が互いに隔離して設けられ、
    前記複数の表示電極の各々に対応して前記エレクトロクロミック層が設けられ、
    前記駆動手段は、各々の前記表示電極と前記対向電極との間に電圧を印加し、電圧を印加した前記表示電極に対応する前記エレクトロクロミック層を発消色させる請求項1又は2記載のエレクトロクロミック表示装置。
  4. 前記複数の表示電極の各々に対応する前記エレクトロクロミック層の発色状態に応じて、各々のエレクトロクロミック層毎に駆動領域を分割する請求項記載のエレクトロクロミック表示装置。
  5. 情報入力手段を有し、
    前記情報入力手段からの情報に基づいて、前記駆動領域が複数の部位に分割される請求項1乃至の何れか一項記載のエレクトロクロミック表示装置。
  6. 表示電極と、
    前記表示電極に対向する対向電極と、
    前記表示電極の前記対向電極側に設けられたエレクトロクロミック層と、
    前記表示電極と前記対向電極との間に電圧を印加し、前記エレクトロクロミック層を発消色させる駆動手段と、を有するエレクトロクロミック表示装置の駆動方法であって、
    発色パターンの面積、前記発色パターンの密度の一方又は両方に基づいて、駆動領域を複数の部位に分割し、分割した前記部位毎に順次駆動することを特徴とするエレクトロクロミック表示装置の駆動方法。
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