JP6036025B2 - エレクトロクロミック表示装置の駆動方法およびエレクトロクロミック表示装置 - Google Patents

エレクトロクロミック表示装置の駆動方法およびエレクトロクロミック表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、エレクトロクロミック表示装置の駆動方法およびエレクトロクロミック表示装置に関する。
近年、紙に替わる電子媒体として、電子ペーパーの開発が盛んに行われている。電子ペーパーは、表示装置が紙のように用いられるところに特徴があるため、CRTや液晶ディスプレイといった従来の表示装置とは異なった特性が要求される。
例えば、反射型表示装置であり、かつ、高い白反射率・高いコントラスト比を有すること、高精細な表示ができること、表示にメモリ効果があること、低電圧でも駆動できること、薄くて軽いこと、安価であること、などの特性が要求される。このうち特に、表示の品質に関わる特性として、紙と同等な白反射率・コントラスト比についての要求度が高い。
これまで電子ペーパー用途の表示装置として、例えば反射型液晶を用いる方式、電気泳動を用いる方式、トナー泳動を用いる方式、などが提案されている。しかしながら、上記のいずれの方式も白反射率・コントラスト比を確保しながら多色表示を行うことは大変困難である。
一般に多色表示を行うためには、カラーフィルタを設けるが、カラーフィルタを設けると、カラーフィルタ自身が光を吸収し、反射率が低下する。さらに、カラーフィルタは、一画素をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)に3分割するため、表示装置の反射率が低下し、それに伴ってコントラスト比が低下する。白反射率・コントラスト比が大幅に低下した場合は、視認性が非常に悪くなり、電子ペーパーとして用いることが困難である。
一方、上記のようなカラーフィルタを設けず、反射型の表示装置を実現するための有望な技術として、エレクトロクロミック現象を用いる方式がある。
電圧を印加することで、可逆的に酸化還元反応が起こり、可逆的に色が変化する現象をエレクトロクロミズムという。このエレクトロクロミズム現象を引き起こすエレクトロクロミック化合物の発色/消色(以下、発消色という)を利用した表示装置が、エレクトロクロミック表示装置である。このエレクトロクロミック表示装置については、反射型の表示装置であること、メモリ効果があること、低電圧で駆動できることから、電子ペーパー用途の表示装置技術の有力な候補として、材料開発からデバイス設計に至るまで、幅広く研究開発が行われている。
ただし、エレクトロクロミック表示装置には、酸化還元反応を利用して発消色を行う原理ゆえに、発消色の応答速度が遅いという問題がある。特許文献1には、エレクトロクロミック化合物を電極近傍に固定させることによって発消色の応答速度の改善を図った例が開示されている。特許文献1の記載によれば、従来数10秒程度だった発消色に要する時間は、無色から青色への発色時間、青色から無色への消色時間は、ともに1秒程度まで向上している。ただし、これで十分というわけではなく、エレクトロクロミック表示装置の研究開発に際しては、さらなる発消色の応答速度の向上が必要である。
一方、エレクトロクロミック表示装置は、エレクトロクロミック化合物の構造によって様々な色を発色できるため、多色表示装置として期待されている。
このようなエレクトロクロミック表示装置を利用した多色表示装置には、いくつか公知になっている例がある。例えば、特許文献2には、複数種のエレクトロクロミック化合物の微粒子を積層したエレクトロクロミック化合物を用いた多色表示装置が開示されている。特許文献2では、発色を示す電圧の異なる複数の機能性官能基を有する高分子化合物であるエレクトロクロミック化合物を複数積層し、多色表示エレクトロクロミック化合物とした多色表示装置の例が開示されている。
また、特許文献3には、電極上に多層にエレクトロクロミック層を形成し、その発色に必要な電圧値や電流値の差を利用して多色を発色させる表示装置が開示されている。特許文献3では、異なる色を発色し、かつ、発色する閾値電圧及び発色に必要な必要電荷量が異なる複数のエレクトロクロミック化合物を、積層又は混合して形成した表示層を有する多色表示装置の例が開示されている。
また、特許文献4には、一対の透明電極の間にエレクトロクロミック層及び電解質を挟持した構造単位を複数積層してなる多色表示装置の例が開示されている。また、特許文献5には、特許文献4に記載された構造単位を用いてパッシブマトリクスパネル及びアクティブマトリクスパネルを構成し、RGB3色に対応する多色表示装置の例が開示されている。
また、特許文献6には、表示基板と対向電極との間に複数の表示電極が互いに隔離して設けられ、複数の表示電極の各々に対応して複数のエレクトロクロミック層が設けられ、一の表示電極と他の表示電極との間の電気抵抗は、一の表示電極の電気抵抗より大きくすることで、任意の色を発色させるエレクトロクロミック表示装置の例が開示されている。
また、特許文献7および8には、発色後の消色印加、消色前の発色印加方法について、印加する電圧値をコントロールすることにより、長時間発色後の消色駆動が長くなるという問題や、消色時間短縮のために印加電圧を上げることにより、素子寿命が短くなってしまう問題を解決する駆動方法が開示されている。
エレクトロクロミック表示装置は、その特性により、外部から供給される電荷により酸化又は還元反応を起こして発消色を行うものであるため、仮に、あるパターンを還元発色させた場合、エレクトロクロミズム材料はパターンに応じた還元状態となっている。当該パターンを消す場合、発色のパターンと同じパターンで酸化消色を起こすように駆動させることにより、表示されていたパターンを消すことが可能となる。これは、酸化発色、還元消色の場合も同様である。また、エレクトロクロミック表示装置によっては、安定状態で発色し、外部からの電荷供給により、消色又は別の色に発色する場合もある。
この点について、特許文献6に記載の技術は、発色前に各表示電極に消色電圧を印加することにより、エレクトロクロミック化合物の電荷状態を初期化することが可能であるが、特許文献6に記載の技術では、逆方向の反応を起こすために、双方向に制御可能な駆動方式を用いる必要がある。すなわち、電子をキャリアとするアクティブマトリクスと正孔をキャリアとするアクティブマトリクスを用いて切り替えを行う等が可能な複雑な駆動装置を用いる必要があり、コスト増に繋がるという問題が残されていた。
一方、全面を一度に消色方向に酸化又は還元を起こすような駆動をさせることにより、双方向に比べ単純な駆動方式で消色が可能となる。しかしながら、この方法の場合、元々消色状態となっている画素や、若干の発色状態となっている画素に消色電圧が印加される駆動となるため、各画素の消色状態における電位が異なり、次に、別のパターン表示を行った際に、所望のパターンとは異なるパターンが出てしまうといった問題があった。なお、特許文献7,8では、発色前の状態の定義がされておらず、その状態が次の発色状態まで保持するための具体的な構成については、開示されていない。
すなわち、初期化前の各画素の発色状態(帯電状態)によらず、次の安定した発色状態を得るためには、安定的に各画素を均一にすることが要求されるが、従来、このような初期化駆動を十分に行うことができるエレクトロクロミック表示装置の駆動方法は存在せず、検討の余地が残されていた。
そこで本発明は、初期化前の状態に依存せずに、各画素を安定的に初期化し、次の安定した表示状態を得ることができるエレクトロクロミック表示装置の駆動方法およびエレクトロクロミック表示装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係るエレクトロクロミック表示装置の駆動方法は、電気化学的酸化反応にて酸化還元反応させて発消色するエレクトロクロミック表示装置の駆動方法において、所定の発色状態を出す前の初期化駆動処理における初期化パルスとして、消色方向のレベルを持つ複数のパルスを印加し、かつ、該複数のパルスのボトムレベルの内の少なくとも1つは0V以下とし、かつ、前記初期化パルスの印加電圧は、最も発色させている表示部と同等の発色を行った画素であるモニタ画素に基づいて設定されるものである。
本発明によれば、初期化前の状態に依存せずに、各画素を安定的に初期化し、安定した表示状態を得ることができる。
エレクトロクロミック表示装置のセル部分を示す構成図(1)である。 エレクトロクロミック表示装置のセル部分を示す構成図(2)である。 エレクトロクロミック表示装置の駆動制御を示すフローチャートである。 初期化駆動における印加電圧と印加時間との関係を示すグラフの一例である。 駆動制御装置を備えたエレクトロクロミック表示装置全体の構成図である。 実施例1におけるエレクトロクロミック表示装置の駆動制御を示すフローチャート(1)である。 実施例1におけるエレクトロクロミック表示装置の駆動制御を示すフローチャート(2)である。 実施例1におけるエレクトロクロミック表示装置の駆動制御を示すフローチャート(3)である。 実施例1の初期化駆動における印加電圧と印加時間との関係を示すグラフである。 実施例1の初期化駆動における電流と時間との関係を示すグラフである。 比較例1におけるエレクトロクロミック表示装置の駆動制御を示すフローチャートである。 比較例1の初期化駆動における印加電圧と印加時間との関係を示すグラフである。 比較例1の初期化駆動における電流と時間との関係を示すグラフである。 比較例2におけるエレクトロクロミック表示装置の駆動制御を示すフローチャートである。 比較例2の初期化駆動における印加電圧と印加時間との関係を示すグラフである。 比較例2の初期化駆動における電流と時間との関係を示すグラフである。 初期化前と所定発色印加後の各状態での光学特性の評価方法の概念図(1)である。 実施例1についての光学特性の評価結果を示す概念図である。 比較例1についての光学特性の評価結果を示す概念図である。 比較例2についての光学特性の評価結果を示す概念図である。 実施例1、比較例1,2の評価結果一覧(1)である。 実施例1、比較例1,2の評価結果一覧(2)である。 初期化前と所定発色印加後の各状態での光学特性の評価方法の概念図(2)である。 サンプルA,BについてのCV測定による消色電圧の測定例である。 実施例2の初期化駆動における印加電圧と印加時間との関係を示すグラフである。 実施例2におけるサンプルAについての評価結果一覧である。 実施例2におけるサンプルBについての評価結果一覧である。
以下、本発明に係る構成を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(エレクトロクロミック表示装置の構成[1])
先ず、エレクトロクロミック表示装置の構成例について説明する。図1は、エレクトロクロミック表示装置のセル部分を示す概略構成図である。
図1に示すエレクトロクロミック表示装置10は、表示基板11と、表示基板11に対向されて設けられた対向基板12と、表示基板11と対向基板12とがスペーサ19を介して貼りあわされたセル20を有する。
表示基板11には、表示電極13およびエレクトロクロミック層14が設けられ、表示電極13およびエレクトロクロミック層14を支持している。表示電極13は、対向電極15に対する電位を制御し、エレクトロクロミック層14を発色させるための電極である。
エレクトロクロミック層14は、エレクトロクロミック化合物と、該エレクトロクロミック化合物を担持する金属酸化物と、を有している。なお、エレクトロクロミック化合物は、酸化還元反応によって発色する部分であり、金属酸化物は、エレクトロクロミック化合物を担持するとともに、発消色を高速で行うためのものである。
対向基板12には、対向電極15が設けられ、対向電極15を支持している。対向電極15は、対向電極15に対する表示電極13の電位を制御し、エレクトロクロミック層14を発色させるための電極である。
セル20は、表示基板11と、対向基板12とが、スペーサ19を介して貼り合わされた構造を有しており、セル20の内部には、電解質(電解質溶液)16が充填される。電解質16は、表示電極13と、対向電極15との間でイオンとして電荷を移動させ、エレクトロクロミック層14の発色を起こすためのものである。この電解質16はポリマーに担持することも可能であり、ポリマーをパターニングすることで、容易に発消色領域(すなわち画素)を形成することが可能である。
(エレクトロクロミック表示装置の構成[2])
次に、エレクトロクロミック表示装置の他の構成例について説明する。図2は、エレクトロクロミック表示装置のセル部分を示す概略構成図である。なお、図1と重複する部分の説明は必要に応じて省略する。
図2に示すエレクトロクロミック表示装置10は、表示基板11と、表示基板11に対向されて設けられた対向基板12と、表示基板11と対向基板12とがスペーサ19を介して貼りあわされたセル20を有する。
表示基板11には、第1の表示電極13aと、第1の表示電極13aに接して設けられた第1のエレクトロクロミック層14aと、第1のエレクトロクロミック層14aに接して設けられた保護層17と、保護層17に接して設けられた絶縁層18と、絶縁層18に接して設けられた第2の表示電極13bと、第2の表示電極13bに接して設けられた第2のエレクトロクロミック層14bと、が設けられており、上記の積層構造を支持している。
第1、第2の表示電極13a,13bは、それぞれ対向電極15に対する電位を制御し、第1、第2のエレクトロクロミック層14a,14bを発色させるための電極である。
また、第1、第2のエレクトロクロミック層14a,14bは、それぞれエレクトロクロミック化合物と、該エレクトロクロミック化合物を担持する金属酸化物と、を有し、互いに異なる色の発色が可能である。
対向基板12には、対向電極15が設けられ、対向電極15を支持している。また、対向電極15は、対向電極15に対する第1の表示電極13a又は第2の表示電極13bの電位を制御し、第1のエレクトロクロミック層14a又は第2のエレクトロクロミック層14bを発色させるための電極である。
保護層17は、例えば、有機高分子材料からなる第1のエレクトロクロミック層14a及び第2のエレクトロクロミック層14bの各々の隣接層との密着性、溶剤に対する耐溶解性を向上させ、エレクトロクロミック表示装置10の耐久性を向上させるものである。
また、絶縁層18は、第1のエレクトロクロミック層14aの設けられた第1の表示電極13aと、第2のエレクトロクロミック層14bの設けられた第2の表示電極13bとが、絶縁されるように隔離するためのものである。
セル20は、表示基板11と、対向基板12とが、スペーサ19を介して貼り合わされ
た構造を有しており、セル20の内部には、電解質(電解質溶液)16が充填される。電解質16は、第1の表示電極13a又は第2の表示電極13bと、対向電極15との間でイオンとして電荷を移動させ、第1のエレクトロクロミック層14a又は第2のエレクトロクロミック層14bの発色を起こすためのものである。
このように複数のエレクトロクロミック層14を有するエレクトロクロミック表示装置10によれば、多色表示が可能となる。
(エレクトロクロミック表示装置の駆動制御)
本実施形態に係るエレクトロクロミック表示装置の駆動方法は、電気化学的酸化反応にて酸化還元反応させて発消色するエレクトロクロミック表示装置10の駆動方法において、所定の発色状態を出す前の初期化駆動処理(図3)における印加電圧についての初期化パルスとして、消色方向のレベルを持つ複数のパルスを印加し、かつ、該複数のパルスのボトムレベルの内の少なくとも1つは0V以下としたものである(図3のS102、図4)。
図3は、エレクトロクロミック表示装置10の駆動制御を示すフローチャートである。すなわち、エレクトロクロミック表示装置の駆動について、任意の発色状態にサンプルがあり(S101)、次の所定の発色状態を出す(S104,105)前の初期化パルスによる駆動(以下、初期化駆動とも呼ぶ)において、初期化パルスとして、消色方向のレベルを持つ複数のパルスを印加(電圧印加)し、かつ、その複数のパルスのボトムレベルの内の少なくとも1つは0V以下(短絡または発色方向のレベル)である(S102)ことが特徴となっている。
この初期化駆動における印加電圧と印加時間との関係(初期化パルス)の一例を図4のグラフに示す。この初期化駆動により、全面消色状態としてから(S103)、次の所定の発色状態を出す(S104,105)ようにしている。
このような初期化駆動を行うことにより、安定した均一な状態にする事ができ、次の発色状態を安定して出すことが可能となる。なお、当該処理の詳細は、実施例1において説明する。
次に、図5に、図1に示したエレクトロクロミック表示装置10のセル20と、該セル20を発消色するための駆動制御装置30を加えたエレクトロクロミック表示装置10の全体構成を示す概念図を示す。駆動制御装置30は、導線31により表示電極13に、導線32により各対向電極15にそれぞれ接続されている。
また、駆動制御装置30は、AMTFT部(アクティブマトリックス薄膜トランジスタ)33、データドライバ34、ビデオデータ35、プロセッサー36、画像信号37、モニタ画素選択及び電気特性検出ユニット38等により構成される。なお、駆動制御装置30の各部の構成は公知、または新規の構成によれば良く、特に限られるものではない。
駆動制御装置30のモニタ画素選択及び電気特性検出ユニット38を用いた初期化パルス印加における消色電圧(パルス電圧、印加電圧)の設定について説明する。
一般に、エレクトロクロミック素子を発色させる際には、電荷投入を行うが、強く発色させる場合は、電圧を上げたり、電流を上げたり、時間を長くしたり、それらの組み合わせで行われる。例えば、時間が固定であれば、消色を行う際、発色が強い方が弱い場合に比べて高い消色方向の電圧印加が必要となる。
そこで、エレクトロクロミック表示装置10において最も発色させている表示部と同等の発色をモニタ画素として、テスト駆動(初期化パルスの消色方向電圧に必要な値をテストすること)させることにより初期化パルスのパルス電圧を設定することが好ましい。これにより、最適なパルス電圧の設定が可能となる。なお、判定は所定の条件でパルス駆動を行った後に消色方向の印加を行い、その時にモニタ画素で検出される電流量によって行うことができる。
また、このモニタ画素を複数用意しておき、初期化駆動時に初期化前の発色駆動における発色レベルを複数抽出し、モニタ画素を抽出した複数レベルの発色状態(帯電状態)の異なる状態にして、それぞれテスト駆動を行うことで、各発色レベルに応じた最適な初期化パルスのパルス電圧を得ることができる。これにより、各発色レベルに応じた初期化パルスの校正(キャリブレーション)が可能となる。
この発色レベルに応じた初期化パルスの校正は、複数の発色レベルでの初期化パルス値を設定しておき、初期化のテスト駆動時にそれらの値を用いることが好ましい。
すなわち、エレクトロクロミック表示装置10では、各層を構成する材料や層などの作製条件などによって駆動時に必要となる電圧が変化するため、パネル固有の発色レベルにおいて必要な初期化パルス値を設定することが好ましい。そのため、複数の発色レベルで初期化パルス値、初期化パルス設定用テストにおける初期値を決めておくことで、パネル間の設定値のバラツキを低減することが可能となる。
また、エレクトロクロミック表示装置10の各層を構成する材料や層などの作製条件に応じて、消色に必要な電圧が変化する場合に、初期化パルスのトップレベルのうち、少なくとも1つ以上のレベルを電圧の変化に応じて変動させることが好ましい。なお、当該処理の詳細は、実施例2において説明する。
また、初期化駆動における初期化パルスの設定においては、初期化駆動における最終(最後)の消色方向の電圧印加パルス前のボトムレベルが、0V以下(短絡から発色方向印加)のボトムレベルとパルス電圧印加状態の組み合わせであることが好ましい(後述する)。
このような最後のボトムレベルとして、その後、消色方向の電圧印加パルスを入れることにより、その次に行う表示駆動をより安定させることができる。
以上説明した駆動制御、テスト駆動をエレクトロクロミック表示装置10に適用することにより、初期化前の状態に依存せずに、各画素を安定的に初期化し、安定した表示状態を得ることができるエレクトロクロミック表示装置の駆動方法を構成することができる。なお、エレクトロクロミック表示装置10の層構成等は、上記図1、図2の例に限られるものではなく、公知または新規のエレクトロクロミック表示装置に適用することが可能である。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
<実施例1>
40mm×40mmのガラス基板を準備し、その上面の39mm×36mmの領域に、ITO膜をスパッタ法により約100nmの厚さになるように成膜することによって表示電極13を形成した。
表示電極13が形成されたガラス基板上に、酸化チタンナノ粒子分散液としてSP210(商品名:昭和タイタニウム社製)をスピンコート法により塗布し、120℃で15分間アニール処理を行うことによって、酸化チタン粒子膜を形成し、引続いてビオロゲン化合物の5wt%2,2,3,3−テトラフロロプロパノール溶液と前述したSP210とを2.4/4の比率で混合した塗布液をスピンコート法により塗布し、120℃で10分間アニール処理を行うことによって、酸化チタン粒子とエレクトロクロミック化合物[4,4'-(1-phenyl-1H-pyrrole-2,5-diyl)bis(1-(4-(phosphonomethyl)benzyl)pyridinium) bromide]よりなるエレクトロクロミック層14を形成することで、表示基板11を得た。
一方、先ほどのガラス基板とは別に40mm×40mmのガラス基板を準備し、その上面の全面に、酸化スズよりなる透明導電性薄膜を4mmライン/1mmスペース(6ライン)×35mm幅の矩形パターンで成膜することによって、対向電極15を形成した。
表示基板11と対向基板12を75μmのスペーサ19を介して5mmほどずらして貼り合わせ、セル20を作製した。
次に、過塩素酸手テトラブチルアンモニウムを炭酸プロピレンに0.1M溶解させた溶液に、一次粒径300nmの酸化チタン粒子(石原産業株式会社製)を35wt%分散させ、電解質溶液16を調製し、セル20内に封入することでエレクトロクロミック表示装置10(図1)を作製した。
図6〜図8は、実施例1におけるエレクトロクロミック表示装置10の駆動制御を示すフローチャート(1)〜(3)である。先ず、図6に示すように、作製したエレクトロクロミック表示装置10に、電荷を投入することにより、ある発色濃度をもつ状態A(発色)を得た(S201)。
次に、電圧印加と、短絡(0V印加)とを交互に所定回数(N回:N=1,2,3,・・・)繰り返し行い(S202〜S203)、最後に消色方向に電圧印加を行って(S204)、消色状態とした後(S205)、所定の発色印加を行い(S206)、発色させ状態a(発色)とした(S207)。なお、以下、実施例1、比較例1、比較例2で行っている所定の発色印加は全て同条件とした。
図6における駆動制御のうち、電圧印加と短絡(0V印加)の交互印加及び消色方向の電圧印加まで(S202〜S204)を実施例1における初期化パルスにおける駆動(以下、初期化駆動(実施例1))と呼ぶものとする。
次いで、図7に示すように、再び電荷を投入することにより、消色して状態B(消色)を得て(S301)、図6と同様に、初期化駆動(実施例1)(S302〜S304)を行って消色状態とした後(S305)、所定の発色印加を行い(S306)、発色させ状態b(発色)とした(S307)。
さらに、図8に示すように、再び電荷を投入することにより、状態A,Bとは異なる状態C(発色)を得て(S401)、図6と同様に、初期化駆動(実施例1)(S402〜S404)を行って消色状態とした後(S405)、所定の発色印加を行い(S406)、発色させ状態c(発色)とした(S407)。
初期化駆動(実施例1)における印加電圧と印加時間との関係(初期化パルス)を図9のグラフに示す。また、初期化駆動(実施例1)における電流(A)と時間(sec)との関係を示すグラフを図10に示す。
<比較例1>
図11は、比較例1におけるエレクトロクロミック表示装置の駆動制御を示すフローチャートである。なお、図11のフローチャートは、状態D,E,Fからの処理をまとめて示している。
先ず、実施例1と同様に作製したエレクトロクロミック表示装置(図1)に、電荷を投入することにより、ある発色濃度をもつ状態D(発色)を得た(S501)。
その後、消色方向に電圧印加を行って(S502)、消色状態とした後(S503)、所定の発色印加を行い(S504)、発色させ状態d(発色)とした(S505)。図11における駆動制御のうち、消色方向の電圧印加(S502)を、以下、初期化駆動(比較例1)と呼ぶものとする。
次いで、再び電荷を投入することにより、消色して状態E(消色)を得て(S501)、初期化駆動(比較例1)(S502)を行って消色状態とした後(S503)、所定の発色印加を行い(S504)、発色させ状態e(発色)とした(S505)。
さらに、再び電荷を投入することにより、状態D,Eとは異なる状態F(発色)を得て(S501)、初期化駆動(比較例1)(S502)を行って消色状態とした後(S503)、所定の発色印加を行い(S504)、発色させ状態f(発色)とした(S505)。
初期化駆動(比較例1)における印加電圧と印加時間との関係(初期化パルス)を図12のグラフに示す。また、初期化駆動(比較例1)における電流(A)と時間(sec)との関係を示すグラフを図13に示す。
<比較例2>
図14は、比較例2におけるエレクトロクロミック表示装置の駆動制御を示すフローチャートである。なお、図14のフローチャートは、状態G,H,Iからの処理をまとめて示している。
先ず、実施例1と同様に作製したエレクトロクロミック表示装置(図1)に、電荷を投入することにより、ある発色濃度をもつ状態G(発色)を得た(S601)。
その後、0V印加を行って(S602)、消色状態とした後(S603)、所定の電荷量を発色方向に印加して(S604)、発色させ状態g(発色)とした(S605)。図14における駆動制御のうち、0V印加(S602)を、以下、初期化駆動(比較例2)と呼ぶものとする。
次いで、再び電荷を投入することにより、消色して状態H(消色)を得て(S601)、初期化駆動(比較例2)(S602)を行って消色状態とした後(S603)、所定の電荷量を発色方向に印加して(S604)、発色させ状態h(発色)とした(S605)。
さらに、再び電荷を投入することにより、状態G,Hとは異なる状態I(発色)を得て(S601)、初期化駆動(比較例2)(S602)を行って消色状態とした後(S603)、所定の電荷量を発色方向に印加して(S604)、発色させ状態i(発色)とした(S605)。
初期化駆動(比較例2)における印加電圧と印加時間との関係(初期化パルス)を図15のグラフに示す。また、初期化駆動(比較例2)における電流(A)と時間(sec)との関係を示すグラフを図16に示す。
<実施例1、比較例1,2の評価>
初期化前の発色状態(帯電状態)によらずに、次の安定した発色状態が得られているか否かについて、実施例1、比較例1,2の各状態(状態A〜I,a〜i)の光学特性について評価を行った(図17〜図20)。
図17に光学特性の評価方法の概念図を示す。図17に示すように、初期化前(状態A〜I)の消色状態と発色状態との明度の差を、初期化前光学特性差(MAX−MIN)=X,所定発色印加後(状態a〜i)の所定発色印加後光学特性差(max−min)=xとした。
ここで、実施例1の状態A〜C,a〜cから図18に示すように、それぞれX1,x1を算出した。同様に、比較例1の状態D〜F,d〜fから図19に示すように、それぞれX2,x2を算出した。また、比較例2の状態G〜I,g〜iから図20に示すように、それぞれX3,x3を算出した。
ここで、安定した発色状態が得られているといえるには、初期化前の発色状態に差がある場合でも所定発色印加後の発色状態の差が小さければ良いこととなる。すなわち、xの値が小さい方が初期化前の発色状態によらず次の安定した発色状態が得られる初期化条件といえる。
また、初期化前の発色状態の差Xは、所定発色印加後の差xに影響を与えることは容易に想像できるため、xが所望のとおり小さな値であるとしても、初期化前のXが小さい条件で試験を行っていれば初期化の条件としてふさわしくないと考えられ、適切な評価結果を得ているとはいえない。
そこで、評価の指標として、「(所定発色印加後光学特性差x)/(初期化前光学特性差X)」(%)を用いて比較を行った。評価結果を図21に示す。
図21に示すように、実施例1の場合は0.5%となり、比較例1の4.4%、比較例2の16.2%と比較して小さい値となった。またx単独の比較においても、実施例1の場合は0.2となり、比較例1の1.5、比較例2の5.9と比較して小さい値となった。なお、Xは実施例1の場合は37.5であり、比較例1の33.9、比較例2の36.4と同等に近い値であった。また、図22に、実施例1の上記指標x/X(%)で規格化(=1.0)した時の比較例1,2の値を示す。
以上より、本発明に係る実施例1によれば、比較例1,2と比較して、初期化前の発色状態によらず、次の安定した発色状態が得られる(所定発色印加前の状態が揃っている)初期化駆動を行うことができることを確認できた。
<実施例2>
実施例2では、消色に必要な電圧が変化するエレクトロクロミック化合物を用いたエレクトロクロミック表示装置10について、その電圧の変化に応じて初期化パルスに必要なトップレベルの検証を行った。
実施例1と同様に作製したエレクトロクロミック表示装置(以下、サンプルAという)と、消色に必要な電圧が変わるエレクトロクロミック化合物
[4,4'-(benzo[c][1,2,5]thiadiazole-4,7-diyl)bis(1-(4-(phosphonomethyl)benzyl)pyridinium) bromide]を用いたエレクトロクロミック表示装置(以下、サンプルBという)について評価を行った。
実施例2では、図23に示す光学特性の評価方法の概念図のように、初期化前の光学特性の差を、初期化前光学特性差(MAX−MIN)=Y,所定発色印加後の光学特性の差を所定発色印加後光学特性差(max−min)=yとした。なお、光学特性の評価に際し、初期化前光学特性差、所定発色印加後光学特性差を用いることは、実施例1と同様であるが、実施例1とは、測定環境の相違等により、評価指標として用いた光学特性が異なるため異なる符号として示している。
実施例2では、所定発色印加後光学特性差yが0.02以下程度であれば再現良く発色できていると評価した。
ここで、サンプルAとサンプルBにおいて、消色に必要な電圧を比較する方法として、発色時電圧を同じとしたサイクリックボルタンメトリー(CV)による測定行った。
この測定の結果、走査電圧が発色後にそれぞれ表示電極13と対向電極15間の電圧が消色方向にサンプルAが1.0V、サンプルBが4.0Vにそれぞれ到達した際、発色がなくなることを確認した。このときの電圧を、サンプルA,Bそれぞれにおける消色に必要な電圧とした。結果は図24にも示されるように、サンプルBの方が消色に必要な電圧が高くなっている。
次いで、初期化パルスのトップレベルをa[V]、ボトムレベルを0[V]とし、aの値を、1.0,3.0,5.0と変化させて、それぞれの所定発色印加後光学特性差yがどのように変化するかを検証した。この初期化駆動(実施例2)における印加電圧と印加時間との関係(初期化パルス)を図25のグラフに示す。
サイクリックボルタンメトリーで1.0VとなったサンプルAは、図26に示すように、初期化パルスのトップレベルaが1.0Vの場合に、所定発色印加後光学特性差yが0.02以下となることを確認した。
一方、サイクリックボルタンメトリーで4.0VとなったサンプルBは、図27に示すように、初期化パルスのトップレベルaが5.0Vの場合に、所定発色印加後光学特性差yが0.02以下となることを確認した。
実施例2により、異なる作製条件で作製し消色に必要な電圧が異なるサンプルにおいて、消色に必要な電圧の増減に応じて初期化パルスのトップレベルを増減させることで、所望の効果が得られることを確認できた。
<実施例1、比較例2の評価>
次に、実施例1(図10)と比較例2(図16)の結果を参照しつつ、パルスのボトムレベルが0V以下(短絡から発色レベル)で有効とする箇所の発色レベルについて説明する。実施例1(図10)、比較例2(図16)のどちらも所定発色印加前の初期化駆動中で所定発色駆動直前において消色状態である。
比較例2のように、初期化駆動前の状態が発色状態(状態G,I)であっても0V印加(短絡)により消色状態となる。このとき、図16に示すように消色方向に電荷が流れるのみであり、発色方向には電流は流れない。
一方、実施例1では、図10に示すように0V印加(短絡)中において発色方向に電荷が流れており、過剰な消色方向への印加を補償しているといえる(すなわち、表示電極13と対向電極15間のバランスが改善している)。
発色方向に電荷を流すことにより、バランスが改善すると考えられるため、0Vでなくとも発色レベルの印加を行うことにより、より改善することが可能となる。また、上記理由により、最終の消色印加前にバランスを取るのが有効であるため、初期化パルスにおいて、その最終部が0V以下(短絡から発色方向印加)のボトムレベルとパルス電圧印加状態の組み合わせを用いるのが良いと言える。
10 エレクトロクロミック表示装置
11 表示基板
12 対向基板
13 表示電極
13a 第1の表示電極
13b 第2の表示電極
14 エレクトロクロミック層
14a 第1のエレクトロクロミック層
14b 第2のエレクトロクロミック層
15 対向電極
16 電解質層
17 保護層
18 絶縁層
19 スペーサ
20 セル
30 駆動制御装置
31,32 導線
33 AMTFT部
34 データドライバ
35 ビデオデータ
36 プロセッサー
37 画像信号
38 モニタ画素選択及び電気特性検出ユニット
特表2001−510590号公報 特開2003−121883号公報 特開2006−106669号公報 特開2003−270671号公報 特開2004−151265号公報 特開2010−33016号公報 特公平5−23409号公報 特開昭61−261790号公報

Claims (6)

  1. 電気化学的酸化反応にて酸化還元反応させて発消色するエレクトロクロミック表示装置の駆動方法において、
    所定の発色状態を出す前の初期化駆動処理における初期化パルスとして、
    消色方向のレベルを持つ複数のパルスを印加し、かつ、該複数のパルスのボトムレベルの内の少なくとも1つは0V以下とし
    かつ、前記初期化パルスの印加電圧は、最も発色させている表示部と同等の発色を行った画素であるモニタ画素に基づいて設定されることを特徴とするエレクトロクロミック表示装置の駆動方法。
  2. 電気化学的酸化反応にて酸化還元反応させて発消色するエレクトロクロミック表示装置の駆動方法において、
    所定の発色状態を出す前の初期化駆動処理における初期化パルスとして、
    消色方向のレベルを持つ複数のパルスを印加し、かつ、該複数のパルスのボトムレベルの内の少なくとも1つは0V以下とするとともに、
    発色レベルの異なる複数のモニタ画素を設定し、該複数のモニタ画素に基づいて、各発色レベルに応じた前記初期化パルスの印加電圧を設定することを特徴とするエレクトロクロミック表示装置の駆動方法。
  3. 各発色レベルに応じて設定された複数の前記初期化パルスの印加電圧を、
    当該エレクトロクロミック表示装置の作製条件に応じて選択的に設定することを特徴とする請求項に記載のエレクトロクロミック表示装置の駆動方法。
  4. 当該エレクトロクロミック表示装置の作製条件に応じて消色に必要な電圧が変動する場合に、
    前記初期化パルスのトップレベルのうち、少なくとも1つ以上のレベルを電圧変動に応じて変化させることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載のエレクトロクロミック表示装置の駆動方法。
  5. 前記初期化パルスにおいて、最終の消色方向のパルス前のボトムレベルが0V以下であることを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載のエレクトロクロミック表示装置の駆動方法。
  6. 表示基板と、表示電極と、対向基板と、対向電極と、
    前記表示電極と前記対向電極とに挟まれるように設けられた電解質層と、
    前記表示基板と前記対向電極との間に前記表示電極に接して設けられたエレクトロクロミック層を有し、
    各前記表示電極と前記対向電極間に印加する電荷量を制御することにより前記エレクトロクロミック層を酸化還元反応させて発消色するエレクトロクロミック表示装置において、
    初期化パルスとして、消色方向のレベルを持つ複数のパルスを印加し、かつ、該複数のパルスのボトムレベルの内の少なくとも1つは0V以下として、
    所定の発色状態を出す前の初期化駆動を行う初期化駆動手段を備え
    前記初期化駆動手段は、当該エレクトロクロミック表示装置において最も発色させている表示部と同等の発色を行った画素であるモニタ画素に基づいて、前記初期化パルスの印加電圧を設定することを特徴とするエレクトロクロミック表示装置。
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