JP5326287B2 - 多色表示素子の駆動方法及び画像表示装置 - Google Patents

多色表示素子の駆動方法及び画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、多色表示素子の駆動方法及び画像表示装置に関する。
近年、紙に替わる電子媒体として、電子ペーパーが知られている。電子ペーパーに必要な特性としては、反射型表示素子であること、高い白反射率、高いコントラスト比を有すること、高精細な表示ができること、表示にメモリ効果があること、低電圧で駆動できること、薄くて軽いこと、安価であること等が挙げられる。特に、表示特性としては、紙と同等な白反射率、コントラスト比が要求されている。
従来、電子ペーパーとしては、例えば、反射型液晶素子、電気泳動素子、トナー泳動素子等が知られているが、いずれも白反射率が低く、また、多色表示を行うためにはカラーフィルターを設けなければならない。カラーフィルターは、光を吸収するため、反射光が減光されることに加え、一画素を赤(R)、緑(G)、青(B)に3分割するため、反射率が減少するため、素子の視認性が低くなる。
一方、電圧を印加すると、可逆的に酸化又は還元して、発色又は消色が起こるエレクトロクロミック化合物を利用したエレクトロクロミック素子が知られている。この素子は、反射型の表示素子であり、メモリ効果があり、低電圧で駆動できる。
特許文献1には、表示電極と、表示電極に対して間隔をおいて対向して設けた対向電極と、両電極間に配置された電解質とを備え、表示電極の対向電極側の表面に表示層を有する多色表示素子が開示されている。このとき、表示層は、異なる色を発色し、かつ、発色状態になるための閾値電圧または消色状態になるための閾値電圧または十分な色濃度に発色するための必要電荷量または十分に消色するための必要電荷量のうち、少なくともいずれかが異なる2種類以上のエレクトロクロミック組成物を積層または混合して形成されている。また、エレクトロクロミック素子の駆動方法として、サイン波電圧又はパルス波形電圧を印加する方法が開示されており、1回の電圧印加による反応の後、発色又は消色が生じる戻り現象を抑えて、直流電圧を印加する場合より速い応答性で発色又は消色が安定することが記載されている。
特許文献2には、エレクトロクロミックディスプレイの同一画素内に垂直に3色のセルを積層する方法として、積層混合による面積階調法及び濃度階調法が開示されている。また、濃度階調法は、各画素が発色濃度に階調を持たせることができるため、印加電圧や印加時間を制御してセルへの注入電荷量を制御することで発色濃度を制御することができると記載されている。
しかしながら、エレクトロクロミック化合物が発色又は消色による劣化を抑制することが可能なエレクトロクロミック素子の駆動方法については開示されていない。
特開2005−99249号公報 特開2003−315844号公報
本発明は、上記の従来技術が有する問題に鑑み、発色又は消色によるエレクトロクロミック化合物の劣化を抑制することが可能な多色表示素子の駆動方法及び画像表示装置を提供することを目的とする。
請求項に記載の発明は、表示電極と、該表示電極に対向して設けられている対向電極と、該表示電極及び該対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有する多色表示素子を駆動する多色表示素子駆動する方法であって、該表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含むと共に、画像が表示されており、該エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを、それぞれ消色させることが可能な電圧の閾値Vd(E)、Vd(E)、・・・、Vd(E)が異なり、該エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eに、それぞれ消色させることが可能な所定の電圧が印加され始めてから所定の濃度に消色されるまでに要する時間をTd(E)、Td(E)、・・・、Td(E)とし、該エレクトロクロミック化合物の二種以上を消色させる際に、該消色させるエレクトロクロミック化合物の少なくとも二つをE及びEとすると、式
Vd(E)<Vd(E)<0、
Td(E)<Td(E
又は式
Vd(E)>Vd(E)>0、
Td(E)<Td(E
を満た、該エレクトロクロミック化合物E及びEが同時に該所定の濃度に消色されるように、該表示層に該所定の電圧を印加することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の多色表示素子の駆動方法において、式
Vd(E)<Vd(E)<・・・<Vd(E)<0、
Td(E)<Td(E)<・・・<Td(E
又は式
Vd(E)>Vd(E)>・・・>Vd(E)>0、
Td(E)<Td(E)<・・・<Td(E
を満た、前記エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eが同時に前記所定の濃度に消色されるように、前記表示層に前記所定の電圧を印加することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、表示電極と、該表示電極に対向して設けられている対向電極と、該表示電極及び該対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有する多色表示素子を駆動する多色表示素子駆動する方法であって、該表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含むと共に、画像が表示されており、該エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを、それぞれ消色させることが可能な電圧の閾値Vd(E)、Vd(E)、・・・、Vd(E)が異なり、該表示層に表示された画像を次の画像に切り換える際に、該エレクトロクロミック化合物の二種以上の発色濃度を減少させ、該発色濃度を減少させるエレクトロクロミック化合物の少なくとも二つをE及びEとし、該エレクトロクロミック化合物E及びEに、それぞれ消色させることが可能な所定の電圧が印加され始めてから、次の画像に対応した発色濃度になるまでに要する時間をTd’(E)及びTd’(E)とすると、式
Vd(E)<Vd(E)<0、
Td’(E)<Td’(E
又は式
Vd(E)>Vd(E)>0、
Td’(E)<Td’(E
を満た、該エレクトロクロミック化合物E及びEが同時に該次の画像に対応した発色濃度になるように、該表示層に該所定の電圧を印加することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の多色表示素子の駆動方法において、前記エレクトロクロミック化合物の少なくとも一つは、有機エレクトロクロミック化合物であると共に、導電性又は半導体性の粒子に担持されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、画像表示装置において、基板上に、多色表示素子が形成されており、該多色表示素子は、表示電極と、該表示電極に対向して設けられている対向電極と、該表示電極及び該対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有し、該表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含み、請求項1乃至のいずれか一項に記載の多色表示素子の駆動方法を用いて、該多色表示素子を駆動する駆動手段を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像表示装置において、前記基板上に、前記多色表示素子を駆動する駆動素子がさらに形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、発色又は消色によるエレクトロクロミック化合物の劣化を抑制することが可能な多色表示素子の駆動方法及び画像表示装置を提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に説明する。
本発明の多色表示素子の駆動方法の第一の実施形態は、表示電極と、表示電極に対向して設けられる対向電極と、表示電極及び対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有する多色表示素子を駆動する方法である。このとき、表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含み、エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを、それぞれ発色させることが可能な電圧の閾値Vc(E)、Vc(E)、・・・、Vc(E)が異なる。また、エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eに、それぞれ発色させることが可能な所定の電圧が印加され始めてから所定の濃度に発色されるまでに要する時間を、それぞれTc(E)、Tc(E)、・・・、Tc(E)とし、エレクトロクロミック化合物の二種以上を発色させる際に、発色させるエレクトロクロミック化合物の少なくとも二つをE及びEとすると、式
Vc(E)<Vc(E)<0、Tc(E)<Tc(E
又は式
Vc(E)>Vc(E)>0、Tc(E)<Tc(E
を満たす場合、エレクトロクロミック化合物E及びEが順次所定の濃度に発色されるように、表示層に所定の電圧を印加する。これにより、発色によるエレクトロクロミック化合物の劣化を抑制することができる。
図1に、本発明で用いられる多色表示素子の一例を示す。多色表示素子10は、表示電極11と、表示電極11に対向して設けられる対向電極12と、表示電極11及び対向電極12の間に配置されている電解質13、表示層14及び白色反射層15とを有する。このとき、表示層14は、それぞれ異なる色を発色する有機エレクトロクロミック化合物E及びEが担持されている粒子を含む第一の層14a及び第二の層14bが積層されており、表示電極11の対向電極12の側の表面に形成されている。また、白色反射層15は、対向電極12の表示電極11の側の表面に形成されている。
多色表示素子10は、有機エレクトロクロミック化合物E及びEを独立に発色させることができる。具体的には、図2(a)に示すように、Vc(E)以上Vc(E)未満の電圧V(E)を、時間Tc(E)の間、表示層14に印加すると、有機エレクトロクロミック化合物Eのみを所定の濃度に発色させることができる。このとき、V(E)がVc(E)以上であるため、有機エレクトロクロミック化合物Eの発色反応は進行するが、V(E)がVc(E)未満であるため、有機エレクトロクロミック化合物Eの発色反応は進行しない。なお、Vc(E)及びVc(E)は、それぞれ有機エレクトロクロミック化合物E及びEを発色させることが可能な電圧の閾値である。
一方、図2(b)に示すように、Vc(E)以上の電圧V(E)を、時間Tc(E)の間、表示層14に印加すると、有機エレクトロクロミック化合物Eのみを所定の濃度に発色させることができる。このとき、V(E)がVc(E)以上であるため、有機エレクトロクロミック化合物E及びEの発色反応が同時に進行するが、Tc(E)がTc(E)未満であるため、有機エレクトロクロミック化合物Eは、所定の濃度に発色しない。さらに、Tc(E)が十分に短ければ、有機エレクトロクロミック化合物Eは殆ど発色しないので、実質的に有機エレクトロクロミック化合物Eのみを発色させることができる。なお、Tc(E)及びTc(E)は、それぞれ有機エレクトロクロミック化合物E及びEの電荷の注入効率や移動性、酸化還元反応の効率等に依存する。
次に、有機エレクトロクロミック化合物E及びEが順次発色されるように、表示層14に電圧V(E)及びV(E)を印加して、多色表示素子10を駆動する方法を説明する。この場合、図3に示すように、まず、電圧V(E)を、時間Tc(E)の間、表示層14に印加し、有機エレクトロクロミック化合物Eを所定の濃度に発色させる。このとき、V(E)がVc(E)以上であるため、有機エレクトロクロミック化合物E及びEの発色反応が同時に進行するが、Tc(E)がTc(E)未満であるため、有機エレクトロクロミック化合物Eは、所定の濃度に発色しない。次に、電圧V(E)を、時間Tc(E)−Tc(E)の間、表示層14に印加し、有機エレクトロクロミック化合物Eを所定の濃度に発色させる。このとき、V(E)がVc(E)以上であるため、有機エレクトロクロミック化合物Eの発色反応が進行する。
一方、有機エレクトロクロミック化合物E及びEが同時に発色されるように、表示層14に電圧V(E)及びV(E)を印加して、多色表示素子10を駆動する場合、図4に示すように、まず、電圧V(E)を、時間Tc(E)−Tc(E)の間、表示層14に印加する。このとき、V(E)がVc(E)以上であるため、有機エレクトロクロミック化合物Eの発色反応は進行するが、所定の濃度に発色しない。また、V(E)がVc(E)未満であるため、有機エレクトロクロミック化合物Eの発色反応は進行しない。次に、電圧V(E)を、時間Tc(E)の間、表示層14に印加し、有機エレクトロクロミック化合物E及びEを同時に所定の濃度に発色させる。このとき、V(E)がVc(E)以上であるため、有機エレクトロクロミック化合物E及びEの発色反応が同時に進行する。
しかしながら、表示層14に電圧V(E)を印加する時点で、有機エレクトロクロミック化合物Eの発色反応が進行しているため、有機エレクトロクロミック化合物Eが劣化しやすい。一般に、発色反応が進行しているエレクトロクロミック化合物に高電圧が印加されると、劣化しやすい。
一方、有機エレクトロクロミック化合物Eの前に有機エレクトロクロミック化合物Eが所定の濃度に発色される場合、表示層14に電圧V(E)を印加する時点で、有機エレクトロクロミック化合物Eの発色反応が進行していないため、有機エレクトロクロミック化合物Eの劣化を抑制することができる。
なお、図3及び図4において、時間Tc(E)の間、電圧V(E)が表示層14に印加された影響がある場合は、時間Tc(E)より短い時間で、有機エレクトロクロミック化合物Eが発色することがある。
多色表示素子10は、有機エレクトロクロミック化合物E及びEを含む表示層14を有するが、有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、3以上の整数である。)を含む表示層を有する多色表示素子についても、多色表示素子10と同様にして、駆動することができる。即ち、有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eは、式
Vc(E)>Vc(E)>・・・>Vc(E)>0、
Tc(E)<Tc(E)<・・・<Tc(E
を満たし、有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eが順次所定の濃度に発色されるように、表示層14に電圧V(E)、V(E)、・・・、V(E)を印加する(図5参照)。この場合、表示層14に電圧V(E)を印加する時点で、有機エレクトロクロミック化合物Ei+1、Ei+2、・・・、Eの発色反応が進行していないため、有機エレクトロクロミック化合物Em+1、Em+2、・・・、Eの劣化を抑制することができる。なお、Vc(E)、Vc(E)、・・・、Vc(E)は、それぞれ有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを発色させることが可能な電圧の閾値であり、Tc(E)、Tc(E)、・・・、Tc(E)は、有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eに、それぞれ電圧V(E)、V(E)、・・・、V(E)が印加され始めてから所定の濃度に発色されるまでに要する時間である。
本発明の多色表示素子の駆動方法の第二の実施形態は、表示電極と、表示電極に対向して設けられている対向電極と、表示電極及び該対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有する多色表示素子を駆動する方法である。このとき、表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含むと共に、画像が表示されており、エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを、それぞれ発色させることが可能な電圧の閾値Vc(E)、Vc(E)、・・・、Vc(E)が異なる。また、表示層に表示された画像を次の画像に切り換える際に、エレクトロクロミック化合物の二種以上の発色濃度を増大させ、発色濃度を増大させるエレクトロクロミック化合物の少なくとも二つをE及びEとし、エレクトロクロミック化合物E及びEに、それぞれ発色させることが可能な所定の電圧が印加され始めてから、次の画像に対応した発色濃度になるまでに要する時間をTc'(E)及びTc'(E)とすると、式
Vc(E)<Vc(E)<0、Tc'(E)<Tc'(E
又は式
Vc(E)>Vc(E)>0、Tc'(E)<Tc'(E
を満たす場合、エレクトロクロミック化合物E及びEが順次次の画像に対応した発色濃度になるように、表示層に所定の電圧を印加する。これにより、発色によるエレクトロクロミック化合物の劣化を抑制することができる。
有機エレクトロクロミック化合物E及びEを発色させることにより画像が表示された多色表示素子10は、有機エレクトロクロミック化合物E及びEのメモリ性により、画像を保持することができる。一方、多色表示素子10に表示された画像を切り替える際には、次に表示される画像に対応するように、有機エレクトロクロミック化合物E及びEの発色濃度を増大させることができる。このとき、有機エレクトロクロミック化合物E及びEに、それぞれ電圧V(E)及びV(E)が印加され始めてから、次に表示される画像に対応した発色濃度になるまでに要する時間をTc'(E)及びTc'(E)とすると、式
Tc'(E)<Tc'(E
を満たす場合、エレクトロクロミック化合物E及びEが順次次の画像に対応した発色濃度になるように、表示層14に電圧V(E)及びV(E)を印加する。この場合、表示層14に電圧V(E)を印加する時点で、有機エレクトロクロミック化合物Eの発色濃度を増大させる発色反応が進行していないため、有機エレクトロクロミック化合物Eの劣化を抑制することができる。
本発明の多色表示素子の駆動方法の第三の実施形態は、表示電極と、表示電極に対向して設けられている対向電極と、表示電極及び該対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有する多色表示素子を駆動する方法である。このとき、表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含むと共に、画像が表示されており、エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを、それぞれ消色させることが可能な電圧の閾値Vd(E)、Vd(E)、・・・、Vd(E)が異なる。また、エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eに、それぞれ消色させることが可能な所定の電圧が印加され始めてから所定の濃度に消色されるまでに要する時間をTd(E)、Td(E)、・・・、Td(E)とし、エレクトロクロミック化合物の二種以上を消色させる際に、消色させるエレクトロクロミック化合物の少なくとも二つをE及びEとすると、式
Vd(E)<Vd(E)<0、Td(E)<Td(E
又は式
Vd(E)>Vd(E)>0、Td(E)<Td(E
を満たす場合、エレクトロクロミック化合物E及びEが同時に所定の濃度に消色されるように、表示層に所定の電圧を印加する。これにより、消色によるエレクトロクロミック化合物の劣化を抑制することができる。
有機エレクトロクロミック化合物E及びEを発色させることにより画像が表示された多色表示素子10は、前述のように、有機エレクトロクロミック化合物E及びEのメモリ性により、画像を保持することができる。一方、多色表示素子10に表示された画像を消去する際には、有機エレクトロクロミック化合物E及びEを所定の濃度に消色させることができる。このとき、有機エレクトロクロミック化合物E及びEに、それぞれ消色させることが可能な電圧V'(E)及びV'(E)が印加され始めてから、所定の濃度に消色されるまでに要する時間を、それぞれTd(E)及びTd(E)とすると、式
V'(E)≦Vd(E)<V'(E)≦Vd(E)<0、
Td(E)<Td(E
を満たす場合、エレクトロクロミック化合物E及びEが同時に所定の濃度に消色されるように、表示層14に電圧V'(E)及びV'(E)を印加する(図6参照)。この場合、まず、電圧V'(E)を、時間Td(E)−Td(E)の間、表示層14に印加し、有機エレクトロクロミック化合物Eを所定の濃度に消色させる。このとき、V'(E)がVd(E)以下であるため、有機エレクトロクロミック化合物Eの消色反応は進行するが、V'(E)がVd(E)より大きいため、有機エレクトロクロミック化合物Eの消色反応は進行しない。次に、電圧V'(E)を、時間Td(E)の間、表示層14に印加し、有機エレクトロクロミック化合物E及びEを同時に所定の濃度に消色させる。このとき、V'(E)がVd(E)以下であるため、有機エレクトロクロミック化合物E及びEの消色反応が同時に進行する。以上のように、表示層14に電圧V'(E)を印加する時点で、有機エレクトロクロミック化合物Eの消色反応が進行しているため、有機エレクトロクロミック化合物Eの劣化を抑制することができる。一般に、消色反応が進行していないエレクトロクロミック化合物に高電圧が印加されると、劣化しやすい。
なお、図6において、時間Td(E)の間、電圧V'(E)が表示層14に印加された影響がある場合は、時間Td(E)より短い時間で、有機エレクトロクロミック化合物Eが消色することがある。
多色表示素子10は、有機エレクトロクロミック化合物E及びEを含む表示層14を有するが、有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、3以上の整数である。)を含む表示層を有する多色表示素子についても、多色表示素子10と同様にして、駆動することができる。即ち、有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eは、式
V'(E)≦Vd(E)<V'(E)≦Vd(E)<・・・<V'(E)≦Vd(E)<0、
Td(E)<Td(E)<・・・<Td(E
を満たし、有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eが同時に所定の濃度に消色されるように、表示層14に電圧V'(E)、V'(E)、・・・、V'(E)を印加する。この場合、表示層14に電圧V'(E)を印加する時点で、有機エレクトロクロミック化合物Em+1、Em+2、・・・、Eの消色反応が進行しているため、有機エレクトロクロミック化合物Em+1、Em+2、・・・、Eの劣化を抑制することができる。なお、Vd(E)、Vd(E)、・・・、Vd(E)は、それぞれ有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを消色させることが可能な電圧の閾値であり、Td(E)、Td(E)、・・・、Td(E)は、それぞれ有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eに、それぞれ電圧V'(E)、V'(E)、・・・、V'(E)が印加され始めてから所定の濃度に消色されるまでに要する時間である。
本発明の多色表示素子の駆動方法の第四の実施形態は、表示電極と、表示電極に対向して設けられている対向電極と、表示電極及び対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有する多色表示素子を駆動する方法である、このとき、表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含むと共に、画像が表示されており、エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを、それぞれ消色させることが可能な電圧の閾値Vd(E)、Vd(E)、・・・、Vd(E)が異なる。また、表示層に表示された画像を次の画像に切り換える際に、エレクトロクロミック化合物の二種以上の発色濃度を減少させ、発色濃度を減少させるエレクトロクロミック化合物の少なくとも二つをE及びEとし、エレクトロクロミック化合物E及びEに、それぞれ消色させることが可能な所定の電圧が印加され始めてから、次の画像に対応した発色濃度になるまでに要する時間をTd'(E)及びT'd(E)とすると、式
Vd(E)<Vd(E)<0、Td'(E)<Td'(E
又は式
Vd(E)>Vd(E)>0、Td'(E)<Td'(E
を満たす場合、エレクトロクロミック化合物E及びEが同時に次の画像に対応した発色濃度になるように、表示層に所定の電圧を印加する。これにより、消色によるエレクトロクロミック化合物の劣化を抑制することができる。
有機エレクトロクロミック化合物E及びEを発色させることにより画像が表示された多色表示素子10は、前述のように、有機エレクトロクロミック化合物E及びEのメモリ性により、画像を保持することができる。一方、多色表示素子10に表示された画像を切り替える際には、次に表示される画像に対応するように、有機エレクトロクロミック化合物E及びEの発色濃度を減少させることができる。このとき、有機エレクトロクロミック化合物E及びEに、電圧V'(E)及びV'(E)が印加され始めてから、次に表示される画像に対応した発色濃度になるまでに要する時間を、それぞれTd'(E)及びTd'(E)とすると、式
Td'(E)<Td'(E
を満たす場合、エレクトロクロミック化合物E及びEが同時に次の画像に対応した発色濃度になるように、表示層14に電圧V'(E)及びV'(E)を印加する。この場合、表示層14に電圧V'(E)を印加する時点で、有機エレクトロクロミック化合物Eの消色反応が進行しているため、有機エレクトロクロミック化合物Eの劣化を抑制することができる。
本発明の画像表示装置は、基板上に、表示電極と、表示電極に対向して設けられている対向電極と、表示電極及び対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有する多色表示素子が形成されている。このとき、表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含む。また、本発明の画像表示装置は、本発明の多色表示素子の駆動方法を用いて、多色表示素子を駆動する駆動手段をさらに有する。これにより、発色又は消色によるエレクトロクロミック化合物の劣化を抑制することができる。
このとき、駆動手段は、本発明の多色表示素子の駆動方法を用いて、エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を発色及び消色してもよいし、本発明の多色表示素子の駆動方法を用いて、エレクトロクロミック化合物を発色又は消色すると共に、公知の駆動方法を用いて、エレクトロクロミック化合物を消色又は発色してもよい。例えば、エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eが、式
V'(E)≦Vd(E)<V'(E)≦Vd(E)<・・・<V'(E)≦Vd(E)<0、
Td(E)<Td(E)<・・・<Td(E
を満たす場合、電圧V'(E)を、時間Td(E)の間、エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを含む表示層に印加することにより消色してもよい。なお、Vd(E)、Vd(E)、・・・、Vd(E)は、それぞれ有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを消色させることが可能な電圧の閾値であり、Td(E)、Td(E)、・・・、Td(E)は、それぞれ有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eに、それぞれ電圧V'(E)、V'(E)、・・・、V'(E)が印加され始めてから所定の濃度に消色されるまでに要する時間である。
本発明において、エレクトロクロミック化合物の少なくとも一つは、有機エレクトロミック化合物であると共に、導電性又は半導体性の粒子に担持されていることが好ましい。このようなエレクトロクロミック化合物としては、粒径が5〜50nmの粒子の表面に、ホスホニル基、水酸基、カルボキシル基等の極性基を有する有機エレクトロクロミック化合物を吸着させたものが挙げられる。このようなエレクトロクロミック化合物は、電極から粒子を介して電荷が移動することにより、発色又は消色する。このため、粒子の導電性、粒子と有機エレクトロクロミック化合物との界面部位の違い等により、電荷を移動させることが可能な電圧の閾値を変えることができる。また、エレクトロクロミック化合物として、有機化合物を用いることにより、様々な分子設計が可能となる。具体的には、粒子と有機エレクトロクロミック化合物との界面部位から発色団部位への共役構造を変化させて電子移動性を制御することにより、発色又は消色させるために必要な電荷量を変えることができる。また、発色団の構造を変化させることにより、種々の色を発色させることができる。以上のように、導電性の異なる粒子と、発色又は消色させるために必要な電荷量や発色する色が異なる有機エレクトロクロミック化合物を組み合わせることにより、発色させる色、発色又は消色させることが可能な電圧の閾値、発色又は消色させることが可能な電圧が印加され始めてから所定の濃度に発色されるまでに要する時間を変化させることができる。さらに、粒子の表面を修飾して導電性を変化させることにより、発色又は消色させることが可能な電圧の閾値を変化させることができる。
導電性又は半導体性の粒子としては、特に限定されないが、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、或いはこれらにドーピングを施したスズ添加酸化インジウム(ITO)、アンチモン添加酸化スズ(ATO)等が挙げられる。
エレクトロクロミック化合物が発色する色は、特に限定されないが、フルカラー表示が可能となることから、イエロー、マゼンタ、シアンを発色するエレクトロクロミック化合物を用いることが好ましい。
エレクトロクロミック化合物としては、特に限定されないが、ビオロゲン類、フェノチアジン類、アントラキノン類、スチリルスピロピラン類、ピラゾリン類、フルオラン類、テレフタル酸類、スチリルスピロピラン色素、スチリル系色素、フタロシアニン類等の有機エレクトロクロミック化合物;ポリアニリン、ポリチオフェン等の導電性高分子;酸化チタン、酸化バナジウム、酸化タングステン、酸化インジウム、酸化イリジウム、酸化ニッケル、プルシアンブルー等の無機エレクトロクロミック化合物等が挙げられる。
本発明において、多色表示素子は、表示電極及び対向電極の間に、白色反射層がさらに配置されていることが好ましい。このとき、表示層は、透明状態と発色状態の間で可逆的な変化を起こすため、白色反射層の特性により白色度が決定される。白色反射層としては、例えば、白色粒子を樹脂等に分散させたものを用いれば、紙と同様の高い白反射率が得られる。また、高い白反射率を得るために、電解液中に白色粒子を分散させてもよい。具体的には、表示電極及び対向電極の間に、予め白色粒子を分散させた電解液を注入すればよい。これにより、樹脂が用いられていないため、多色表示素子内の電気伝導度が向上し、低電圧で多色表示素子を駆動することができる。白色粒子としては、特に限定されないが、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化セシウム、酸化イットリウム等の金属酸化物が挙げられる。
本発明の画像表示装置は、基板上に、多色表示素子を駆動する駆動素子が形成されていることが好ましい。これにより、多色表示素子をアクティブ駆動させることができる。駆動素子としては、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)を用いることができる。
図7に、本発明の画像表示装置の一つの画素を示す。以下、このような画素から構成される画像表示装置に画像を表示する方法を説明する。階調信号線21からは、各画素の階調に従って、画素スイッチング用TFT22のソース電極Sに電圧が印加されている。また、走査線23からは、1ライン毎に順次ON/OFFの信号電圧が画素スイッチング用TFT22のゲート電極Gに印加され、画像の走査が終了した後、次の画像の走査が開始される。なお、動画に対応する場合、この間隔は、50Hz以上(1/50秒以下)であることが好ましい。走査線23から、ONの信号電圧が画素スイッチング用TFT22のゲート電極Gに印加されると、ソース電極Sからドレイン電極Dに電流が流れ、画素駆動用TFT24のゲート電極Gに電圧が印加される。このとき、電流供給線25からソース電極S及びドレイン電極Dを経て、多色表示素子10に電流が流れて多色表示素子10が発色する。
(実施例1)
有機エレクトロクロミック化合物として、1−Benzl−1'−(2−phosphonoethyl)−4、4'−bipyridinium dibromide(以下、EC1という)及び1−Ethyl−1'−(2−phosphonoethyl)−4,4'−bipyridinium dichloride(以下、EC2という)を用いて、EC1の0.02M水溶液及びEC2の0.02Mエタノール溶液を調製した。次に、EC1の水溶液には、平均一次粒径が6nmの酸化チタン粒子を、EC2のエタノール溶液には、平均一次粒径が30nmの酸化ジルコニウム粒子を、それぞれ20重量%加えて分散させ、酸化チタン粒子の表面にEC1を、酸化ジルコニア粒子の表面にEC2を、それぞれ吸着させた。
次に、酸化スズ透明電極膜(表示電極11)が全面に形成されているガラス基板の一部(面積1cm)に、EC1を吸着させた酸化チタン粒子の分散液をスピンコート法で厚さが2μmになるように塗布し、150℃で24時間加熱して、第一の層14aを形成した。さらに、EC2を吸着させた酸化ジルコニウム粒子の分散液をスピンコート法で厚さが2μmになるように塗布し、150℃で24時間加熱して、第一の層14aを形成した。なお、このようにして形成された表示層14は透明であった。
一方、平均一次粒径が300nmの酸化チタン粒子5g及びポリエチレン1gをテトラヒドロフラン10mlに分散させた。次に、得られた分散液を、厚さが0.2mmの亜鉛板(対向電極12)の全面にスピンコート法で塗布し、膜厚が5μmの白色反射層15を形成した。
次に、表示電極11及び対向電極12の間に、表示層14及び白色反射層15が配置されるように、長さが50μmのスペーサーを介して、これらを貼り合わせ、セルを作製した。さらに、過塩素酸リチウム(電解質13)の0.2Mプロピレンカーボネート溶液をセル内に封入して、反射型の多色表示素子10を作製した(図1参照)。
得られた多色表示素子10の表示電極11を負極に、対向電極12を正極に繋ぎ、表示層14に2.0Vの電圧を10ミリ秒印加した後に、1.0Vの電圧を20ミリ秒印加したところ、表示層14が濃紫色に発色した。なお、濃紫色は、EC1とEC2が最も濃い濃度に発色することにより得られる混色である。
逆電圧によってEC1及びEC2を消色させた後に濃紫色に発色させる工程を1000回繰り返したが、表示される色に変化は見られなかった。このことから、表示層14の劣化を抑制できることがわかる。
なお、EC1及びEC2を発色させることが可能な電圧の閾値は、それぞれ1.2V及び0.5Vであり、EC1及びEC2に、それぞれ2.0V及び1.0Vの電圧が印加され始めてから最も濃い濃度に発色するのに要する時間は、それぞれ30ミリ秒及び10ミリ秒である。
(比較例1)
実施例1で得られた多色表示素子10の表示電極11を負極に、対向電極12を正極に繋ぎ、表示層14に1.0Vの電圧を20ミリ秒印加した後に、2.0Vの電圧を10ミリ秒印加したところ、表示層14が濃紫色に発色した。
逆電圧によってEC1及びEC2を消色させた後に濃紫色に発色させる工程を1000回繰り返したところ、表示される色が薄くなる傾向が見られた。このことから、表示層14が劣化していることがわかる。
本発明で用いられる多色表示素子の一例を示す断面図である。 有機エレクトロクロミック化合物E及びEを独立に発色させる方法を示す図である。 有機エレクトロクロミック化合物E及びEを順次発色させる方法を示す図である。 有機エレクトロクロミック化合物E及びEを同時に発色させる方法を示す図である。 有機エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを順次発色させる方法を示す図である。 有機エレクトロクロミック化合物E及びEを同時に消色させる方法を示す図である。 本発明の画像表示装置の一つの画素を示す配線図である。
符号の説明
10 多色表示素子
11 表示電極
12 対向電極
13 電解質
14 表示層
14a 第一の層
14b 第二の層
15 白色反射層
21 階調信号線
22 画素スイッチング用TFT
23 走査線
24 画素駆動用TFT
25 電流供給線

Claims (6)

  1. 表示電極と、該表示電極に対向して設けられている対向電極と、該表示電極及び該対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有する多色表示素子を駆動する多色表示素子駆動する方法であって、
    該表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含むと共に、画像が表示されており、
    該エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを、それぞれ消色させることが可能な電圧の閾値Vd(E)、Vd(E)、・・・、Vd(E)が異なり、
    該エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eに、それぞれ消色させることが可能な所定の電圧が印加され始めてから所定の濃度に消色されるまでに要する時間をTd(E)、Td(E)、・・・、Td(E)とし、該エレクトロクロミック化合物の二種以上を消色させる際に、該消色させるエレクトロクロミック化合物の少なくとも二つをE及びEとすると、式
    Vd(E)<Vd(E)<0、
    Td(E)<Td(E
    又は式
    Vd(E)>Vd(E)>0、
    Td(E)<Td(E
    を満た、該エレクトロクロミック化合物E及びEが同時に該所定の濃度に消色されるように、該表示層に該所定の電圧を印加することを特徴とする多色表示素子の駆動方法。

  2. Vd(E)<Vd(E)<・・・<Vd(E)<0、
    Td(E)<Td(E)<・・・<Td(E
    又は式
    Vd(E)>Vd(E)>・・・>Vd(E)>0、
    Td(E)<Td(E)<・・・<Td(E
    を満た、前記エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eが同時に前記所定の濃度に消色されるように、前記表示層に前記所定の電圧を印加することを特徴とする請求項に記載の多色表示素子の駆動方法。
  3. 表示電極と、該表示電極に対向して設けられている対向電極と、該表示電極及び該対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有する多色表示素子を駆動する多色表示素子駆動する方法であって、
    該表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含むと共に、画像が表示されており、
    該エレクトロクロミック化合物E、E、・・・、Eを、それぞれ消色させることが可能な電圧の閾値Vd(E)、Vd(E)、・・・、Vd(E)が異なり、
    該表示層に表示された画像を次の画像に切り換える際に、該エレクトロクロミック化合物の二種以上の発色濃度を減少させ、該発色濃度を減少させるエレクトロクロミック化合物の少なくとも二つをE及びEとし、該エレクトロクロミック化合物E及びEに、それぞれ消色させることが可能な所定の電圧が印加され始めてから、次の画像に対応した発色濃度になるまでに要する時間をTd’(E)及びTd’(E)とすると、式
    Vd(E)<Vd(E)<0、
    Td’(E)<Td’(E
    又は式
    Vd(E)>Vd(E)>0、
    Td’(E)<Td’(E
    を満た、該エレクトロクロミック化合物E及びEが同時に該次の画像に対応した発色濃度になるように、該表示層に該所定の電圧を印加することを特徴とする多色表示素子の駆動方法。
  4. 前記エレクトロクロミック化合物の少なくとも一つは、有機エレクトロクロミック化合物であると共に、導電性又は半導体性の粒子に担持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の多色表示素子の駆動方法。
  5. 基板上に、多色表示素子が形成されており、
    該多色表示素子は、表示電極と、該表示電極に対向して設けられている対向電極と、該表示電極及び該対向電極の間に配置されている電解質及び表示層とを有し、
    該表示層は、異なる色を発色するエレクトロクロミック化合物E、E、・・・、E(ただし、nは、2以上の整数である。)を含み、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の多色表示素子の駆動方法を用いて、該多色表示素子を駆動する駆動手段を有することを特徴とする画像表示装置。
  6. 前記基板上に、前記多色表示素子を駆動する駆動素子がさらに形成されていることを特徴とする請求項に記載の画像表示装置。
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