JP6302137B2 - カード処理装置及び自動取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カード処理装置及び自動取引装置に関し、特に不正にカードが抜き取られることを阻止する阻止機構を備えたカード処理装置及び自動取引装置に適用して好適なものである。
一般に現金自動預金支払機等の自動取引装置においては、カード処理装置を備えて構成される。カード処理装置は、磁気カード又はICカードのような各種情報が記録されたカードを挿入口から装置内部に向けて搬送し、所定の位置まで搬送すると、磁気ヘッド又はIC接点ユニットを用いてカードに予め記録されている情報を読み取り、またカードに新たな情報を書き込む。
ところでカードには個人情報及び取引情報等の重要な情報が記録されていることから、カードを不正に入手(カードフィッシング)して悪用しようとする者がいる。不正行為の代表的な例としては、カード処理装置にカードを挿入すると挿入口近傍でカードが詰まるように予めカード処理装置に細工を施しておき、カード利用者が係員を呼ぶために現場を離れた隙に工具等を利用して詰まらせたカードを抜き取る不正行為がある。
特許文献1には、このような不正行為を阻止する阻止機構を備えたカード処理装置が開示されている。具体的には、阻止機構は偏心カムを備え、通常時には回転軸から外周までの距離が短い外周部分をカード搬送路に対して向け、異常時には偏心カムを回転させ、回転軸から外周までの距離が長い外周部分をカード搬送路に対して向けて偏心カムの外周とカードとを接触させる構造が開示されている。
この特許文献1によれば、ひとたび阻止機構を動作させて偏心カムを回転させるだけで、偏心カムの外周に設けられた刃がカードに接触し、カードを挿入口から抜き取ろうとすると、カードと刃との間の摩擦力により偏心カムが更に回転して刃がカードに食い込むように構成されているので、カードが抜き取られることを阻止することができるとしている。
特許第4223382号公報
特許文献1に記載の構造では、偏心カムの刃がカードに当接した阻止状態において、カードを抜き取ることも更に挿入することもできないように強固に固定するとしている(特許文献1の実施例6参照)。そしてこの場合、偏心カムとともに回転するレバーと、このレバーを固定する固定具とを備えて構成される。阻止状態を解除するには、固定具を回転させた後、レバーを回転させるという2つの操作が必要になる(特許文献1の〔0116〕段落参照)。
すなわち特許文献1に記載された構造では、阻止状態においてカードを強固に固定するためにレバーの他に固定具が必要となる。その結果、部品点数が増えるため装置全体が大型化するという課題がある。また阻止状態を解除する場合には固定具を操作した後、レバーを操作するという2つの操作を適切な操作順序に従って操作する必要があり、解除操作を把握していない場合には阻止状態を解除することができないという課題がある。
また特許文献1に記載された構造では、阻止状態においてカードを挿入口から抜き取ろうとすると、偏心カムの刃がカードに食い込むように構成されているが、更にカードを挿入方向に押し込んでも刃がカードに食い込むことはない。これを利用して、例えば阻止状態において偏心カムの刃とカードとの間にカード形状の薄板(例えばシム板)を滑り込ませるように挿入することができる。
このとき偏心カムにはシム板の挿入方向の力が付勢されるだけであり、刃がカードやシム板に食い込むことはない。偏心カムの刃とカードとの間にシム板を挿入させた状態でシム板の位置を固定したままカードを抜き取り方向に移動させると、カードを挿入口から容易に抜き取ることができてしまう。よってカードフィッシングをより強固に阻止するためには、阻止状態において偏心カムの刃とカードとの間に異物が挿入されることを阻止する構成が必要となる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、阻止状態においてカードを強固に固定するとともに装置全体の小型化及び解除操作の簡易化を図り、かつ、刃とカードとの間に異物が挿入されることを阻止し得るカード処理装置及び自動取引装置を提案するものである。
かかる課題を解決するために、阻止機構は、第1の阻止部材と、第2の阻止部材と、リンク部材と、カバー部材とを備え、第1の阻止部材は、阻止状態解除レバー押下時に第2の阻止部材の動作の制限を解除するように動作し、第2の阻止部材は、阻止状態解除レバー押下時に刃をカードに接触させた状態を解除するように動作し、リンク部材は、阻止状態解除レバー押下時に第1の阻止部材の動作に連動して第2の阻止部材が動作するように第1の阻止部材と第2の阻止部材とを接続し、カバー部材は、阻止状態解除レバー押下時に端部をカードに当接させた状態を解除するように動作することを特徴とする。
本発明によれば、阻止状態においてカードを強固に固定するとともに装置全体の小型化及び解除操作の簡易化を図り、かつ、刃とカードとの間に異物が挿入されることを阻止することができる。
カード処理装置の全体構成図である。 通常取引時における阻止機構の全体構成図である。 通常取引時における阻止機構の全体構成図である。 阻止状態時における阻止機構の全体構成図である。 阻止状態時における阻止機構の全体構成図である。 阻止機構の分解斜視図である。
(1)カード処理装置の構成
図1は、本実施の形態におけるカード処理装置1の全体構成を示す。カード処理装置1は、磁気カード又はICカードのような各種情報が記録されたカードが挿入口から挿入されると、カードを所定の位置まで搬送する。そして磁気ヘッド20又はIC接点ユニット(図示省略)を用いて、カードに予め記録されている情報を読み取り、またはカードに新たな情報を書き込む。
カード処理装置1は、搬送ローラ10、磁気ヘッド20、ヘッド対向ローラ25及び阻止機構30等を備えて構成される。一対の搬送ローラ10は、搬送ラインXに対して上下に対向配置され、搬送ラインXに沿ってカードを搬送するように回転する。ここでは一対の搬送ローラ10は、カードを右から左に向けて搬送するように図示されている。
磁気ヘッド20は、搬送ラインX方向において前後に配置された2組の搬送ローラ10間に設置され、また搬送ラインXの直下に配置される。磁気ヘッド20は、搬送ラインXに沿って搬送されてきたカードに記録されている個人情報等の固定データを読み取る。ヘッド対向ローラ25は、磁気ヘッド20上に設置され、磁気ヘッド20上まで搬送されてきたカードを読み取り可能に押圧する。
阻止機構30は、挿入口近傍に設置される。阻止機構30は、センサ(図示省略)等により異常が検知されると、端部に備える刃をカードに接触させるように動作し、カードを抜き取ろうとすると刃をカードに食い込ませて、カードを抜き取ることができないように強固に固定する。なおセンサは、例えば挿入口に最も近い一対の搬送ローラ10を回転させているにもかかわらず、実際にはカードが搬送されていない場合に異常を検知する。
この阻止機構30を備えることにより、カード処理装置1に予め細工を施して意図的にカードを詰まらせ、カード利用者が係員を呼ぶために現場を離れた隙に工具等を利用して詰まらせたカードを抜き取るという不正行為(カードフィッシング)を防止することができる。
本実施の形態においては、この阻止機構30の小型化を図るとともに、阻止機構30が動作した後の阻止状態を解除する際、解除操作の簡易化を図ろうとするものである。また阻止状態において刃とカードとの間にシム板等の薄板が挿入されることを阻止し、阻止状態の更なる強化を図るものである。以下図2〜図6を参照して、この阻止機構30の詳細な構成について説明する。
(2)通常取引時における阻止機構の構成
図2は、通常取引時における阻止機構30の全体構成を示す。カードはカード搬送方向X1(右から左)に搬送される。阻止機構30は、アクチュエータ31、引っ張りばね32、第1の阻止部材33、リンク部材34、第2の阻止部材35、圧縮ばね36、台37及びカバー部材39等を備えて構成される。
アクチュエータ31は、吸引可能な可動鉄心311を備え、センサにより異常が検知されると可動鉄心311を吸引する。なお吸引方向は、ここでは紙面手前から奥に向かう方向である。アクチュエータ31が可動鉄心311を吸引すると、可動鉄心311に接続されているアーム38(図6参照)が可動する。
通常取引時においては、アクチュエータ31は可動鉄心311を吸引せず、可動鉄心311に接続されているアーム38は可動しない。よって溝351とアーム38の端部381とが係合した状態が維持される。この場合、アーム38により第2の阻止部材35がカードから一定の距離だけ退避した状態で支持される。
引っ張りばね32は、ブラケット100(図6参照)に形成される張架部材101と、第1の阻止部材33に形成される張架部材331とに張架される。引っ張りばね32は、張架部材331に対して、第1の阻止部材33を反時計回りに回転させる方向に引っ張り力を付勢するが、通常取引時においては、第1の阻止部材33は第2の阻止部材35により回転が制限されており、引っ張りばね32の引っ張り力によっては回転しないように支持される。
第1の阻止部材33は、回転軸332から第1の凹凸部333までの距離が均一ではない偏心カムである。また第1の阻止部材33には阻止状態解除レバー334が形成されている。本実施の形態においては、この阻止状態解除レバー334を押下するだけで、阻止状態(図4、図5)を解除して、この通常取引状態(図2、図3)を形成することができる。通常取引時において第1の阻止部材33は、第2の阻止部材35により回転が制限されて支持される。
リンク部材34は、一端が第1の阻止部材33に接続され、他端が第2の阻止部材35に接続されることにより、第1の阻止部材33と第2の阻止部材35とを接続し、両者を連動させて動作させる部材である。
第2の阻止部材35は、溝351及び第2の凹凸部352を備える他、回転軸353及び刃354を備え、回転軸353から刃354の先端までの距離が均一ではない偏心カムである。通常取引時においては、第2の阻止部材35はアーム38により刃354がカードから一定の距離だけ退避した状態で回転が制限されて支持される。一方で第2の阻止部材35は、第1の阻止部材33の回転を制限しつつ第1の阻止部材33を支持する。
圧縮ばね36は、一端が第2の阻止部材35の一部に接続されており、他端がブラケット100(図6参照)の壁102に移動可能に当接される。圧縮ばね36は、第2の阻止部材35に対して、第2の阻止部材35を反時計回りに回転させる方向に押圧力を付勢するが、通常取引時においては、第2の阻止部材35はアーム38によりカードから一定の距離だけ退避した状態で回転が制限されて支持される。
図3は、図2の阻止機構30を反対方向(紙面裏側)から見たときの阻止機構30の全体構成を示す。よってカードはカード搬送方向X1(左から右)に向かって搬送される。ここでは特にカバー部材39、引っ張りばね40及び突起335について説明する。通常取引時においてカバー部材39は、突起335により端部がカードから一定の距離だけ退避した状態で支持される。
引っ張りばね40は、ブラケット100に形成される突起103と、カバー部材39に形成されている張架部材391とに張架される。引っ張りばね40は、カバー部材39に対して下方に引っ張り力を付勢するが、通常取引時においては、カバー部材39は突起335により移動が制限されており、引っ張りばね40の引っ張り力によっては下方に移動しないように支持される。
突起335は、第1の阻止部材33に形成される突起であり、カバー部材39をカードから一定の距離だけ退避させた状態で支持する。また突起335は、第1の阻止部材33の動作に連動して上下に移動する。ここでは第1の阻止部材33が反時計回り(図2においては時計回り)に回転すると、突起335は上方向に移動する。このとき突起335は、引っ張りばね40の引っ張り力に抗って、カバー部材39を上方向に移動させる。
すなわち本実施の形態においては、阻止状態解除レバー334を押下するだけで、第1の阻止部材33が反時計回りに回転する動作に連動して突起335がカバー部材39を上方向に移動させることができる。そしてアーム38により第2の阻止部材35が支持されると、第2の阻止部材35により第1の阻止部材33が支持される。この結果、第1の阻止部材33の突起335によりカバー部材39を支持して固定させることができる。
(3)阻止状態時における阻止機構の構成
図4は、阻止状態時における阻止機構30の全体構成を示す。カードはカード搬送方向X1(右から左)に沿って搬送される。アクチュエータ31が可動鉄心311を紙面手前から奥方向に吸引すると、可動鉄心311に接続されているアーム38(図6参照)が可動する。アーム38の端部381が溝351から外れると、この阻止状態(図4及び図5)が形成される。
引っ張りばね32は、張架部材331に対して、第1の阻止部材33を反時計回りに回転させる方向に引っ張り力を付勢しており、アーム38の端部381が溝351から外れると、引っ張り力により第1の阻止部材33を反時計回りに回転させる。
第1の阻止部材33は、張架部材331を介して、引っ張りばね32により引っ張り力が付勢されており、アーム38の端部381が溝351から外れると、第2の阻止部材35による支持が解除され、回転軸332を軸として反時計回りに回転する。そして第1の阻止部材33は、端部に形成されている第1の凹凸部333が第2の阻止部材35上に接触すると、回転を停止して阻止状態を形成する。
なお上記の通り第1の阻止部材33は、回転軸332から第1の凹凸部333までの距離が均一ではない偏心カムである。よって第1の凹凸部333が第2の阻止部材35上に接触した後に第2の阻止部材35が反時計回りに回転する場合であっても、接触状態を維持することができる。
第1の凹凸部333が第2の阻止部材35上に接触すると、第1の凹凸部333は、第2の阻止部材35の端部に形成されている第2の凹凸部352と係合し、第2の阻止部材35が時計回りに回転することを阻止する。なお反時計回りに回転することは阻止しない。
また第1の阻止部材33には、阻止状態解除レバー334が形成されている。阻止状態解除レバー334が解除方向に押下されると、第1の阻止部材33は、回転軸332を軸として、引っ張りばね32の引っ張り力に抗って、時計回りに回転する。時計回りに回転した後は、第2の阻止部材35により回転が制限されて支持される。そして通常取引状態(図2、図3)が形成される。
リンク部材34は、ここで示す阻止状態においては第1の阻止部材33及び第2の阻止部材35に対して作用することはないが、阻止状態から阻止状態解除レバー334が押下されて第1の阻止部材33が時計回りに回転する際、第1の阻止部材33の回転動作に連動させて、第2の阻止部材35を時計回りに回転させる。
ここで、リンク部材34の作用について説明する。阻止状態解除レバー334が押下されると、第1の阻止部材33が引っ張りばね32の引っ張り力に抗って、回転軸332を軸に時計回りに回転する。そしてこのとき第1の阻止部材33は、接続されているリンク部材34の一端を上方に持ち上げる。
リンク部材34は、一端が第1の阻止部材33の回転動作により上方に持ち上げられると、全体が上方向に移動する。そして他端が上方向に持ち上げる力を第2の阻止部材35に付勢する。第2の阻止部材35は、リンク部材34の他端から上方向に持ち上げる力が付勢されると、圧縮ばね36の押圧力に抗って、回転軸353を軸に時計回りに回転する。
第2の阻止部材35が時計回りに回転すると、溝351が所定の位置まで移動する。所定の位置とは、アーム38の端部381が配置されている位置である。溝351が所定の位置まで移動すると、溝351とアーム38の端部381とが係合し、アーム38により第2の阻止部材35が支持されて固定される。これにより阻止状態が解除される。
押下していた阻止状態解除レバー334を離すと、第1の阻止部材33は、引っ張りばね32の引っ張り力を受けて、回転軸332を軸として反時計回りに微小回転する。そして第1の阻止部材33は、第1の凹凸部333の下端付近が第2の凹凸部352の上端付近に接触すると、第2の阻止部材35に支持されて回転を停止する。これにより異常を検知する前の通常取引状態(図2及び図3)が形成される。
第2の阻止部材35は、アーム38の端部381が溝351から外れると、圧縮ばね36により付勢されている押圧力を受けて、回転軸353を軸として反時計回りに回転する。そして第2の阻止部材35は、端部に形成されている刃354がカード上に接触すると、回転を停止して阻止状態を形成する。
なお第2の阻止部材35は、回転軸353から刃354の先端までの距離が均一ではない偏心カムである。よって刃354がカード上に接触した後に第2の阻止部材35が反時計回りに回転する場合であっても、接触状態を維持することができる。
刃354がカード上に接触すると、刃354によってカードは台37に押し当てられ、刃354とカードとの間に摩擦力が働く。この摩擦力が働いている状態でカードを右方向(カード搬送方向X1の逆方向)に引っ張ると、第2の阻止部材35は摩擦力を受けて更に反時計回りに微小回転する。その結果、カードは台37によって下方に下がることができないため、必然的に刃354がカードに食い込み、カードが不正に抜き取られることを阻止することができる。
さらに本実施の形態においては、カバー部材39が第1の阻止部材33の回転動作に連動して、カードに当接するように動作する。これにより刃354とカードとの間にカード形状の薄板(例えばシム板)が挿入されることを防止することができ、カードが不正に抜き取られることをより強固に阻止することができる。
圧縮ばね36は、一端が第2の阻止部材35の一部に接続されており、他端がブラケット100(図6参照)の壁102に移動可能に当接される。圧縮ばね36は、上記説明したように第2の阻止部材35に対して押圧力を付勢しており、アーム38の端部381が溝351から外れると、押圧力により第2の阻止部材35を反時計回りに回転させる。
図5は、図4の阻止機構30を反対方向(紙面裏側)から見たときの阻止機構30の全体構成を示す。よってカードはカード搬送方向X1(左から右)に搬送される。ここでは特にカバー部材39、引っ張りばね40及び突起335について説明する。阻止状態時においてカバー部材39は、突起335による支持が解除され、引っ張りばね40の下方向の引っ張り力により下方に移動し、先端がカードに当接するように動作する。
引っ張りばね40は、カバー部材39に対して下方に引っ張り力を付勢して、突起335による支持が解除されたカバー部材39を下方に引っ張る。突起335は、第1の阻止部材33の動作に連動して上下に移動する。ここでは第1の阻止部材33が時計回り(図4においては反時計回り)に回転すると、突起335は下方向に移動する。この結果、カバー部材39の先端がカードに当接する。
(5)阻止機構の斜視構成
図6は、阻止機構30の分解斜視図である。阻止機構30を構成する各部材は、ブラケット100に設置される。ブラケット100には、各部材を設置するための突起や穴等が形成されており、各部材を所定の場所に設置することで各部材が適切に収容される。ここでは異常が検知される前の通常状態(図2、図3)から異常が検知された後の阻止状態(図4、図5)が形成される際の動作について、部材とともに説明する。
アクチュエータ31は、ここではブラケット100の所定の位置に予め固定されており、ここでは図示されていない可動鉄心311にはアーム38が接続される。アーム38は、可動鉄心311に接続される一方で、通常状態においては端部381で溝351を支持し、第2の阻止部材35を固定する(図2、図3)。
異常が検知されると、アクチュエータ31は可動鉄心311を吸引する。可動鉄心311が吸引されると、この可動鉄心311に接続されているアーム38は、可動鉄心311の吸引方向に一端が引っ張られて、回転軸382を軸として反時計回りに回転する。するとアーム38の端部381が溝351から外れ、第2の阻止部材35は支持されなくなる。
第2の阻止部材35は、アーム38により支持されなくなると、ここでは図示されていない圧縮ばね36により付勢されている押圧力を受けて反時計回りに回転し、刃354が台37上のカードに接触すると回転を停止する。一方第1の阻止部材33は、第2の阻止部材35が回転すると、第1の凹凸部333と第2の凹凸部352との接触状態が解除され、支持されなくなる。
第1の阻止部材33は、第2の阻止部材35により支持されなくなると、引っ張りばね32により付勢されている引っ張り力を受けて反時計回りに回転し、第1の凹凸部333が第2の凹凸部352に接触すると回転を停止する。
このときカバー部材39は、第1の阻止部材33が反時計回りに回転する動作に連動して突起335が下方に移動し、突起335により支持されなくなる。突起335に支持されなくなると、カバー部材39は引っ張りばね40の下方向の引っ張り力を受けて下方に移動し、カードに当接すると移動を停止する。
アーム38の端部381が溝351から外れて第1の阻止部材33及び第2の阻止部材35の回転動作が停止した状態において、カードを抜き取ろうとすると、第2の阻止部材35は更に反時計回りに回転して刃354がカードに食い込む。そしてこれ以上、反時計回りに回転しなくなる。
また逆にカードを装置内部に更に挿入しようとしても、第1の凹凸部333と第2の凹凸部352とが係合して接触しているため、第2の阻止部材35が時計回りに回転することを第1の阻止部材33が阻止する。よって阻止状態が形成される(図4、図5)。
また刃354とカードとの間にシム板のような異物を挿入しようとしても、カバー部材39の先端がカード上に当接して異物の挿入を阻止することができる。よってより強固な阻止状態が形成される(図5)。
なおこの阻止状態を解除する場合の解除操作としては、上記説明したように阻止状態解除レバー334を押下するだけでよい。阻止状態解除レバー334を押下すると、第1の阻止部材33は時計回りに回転し、この回転動作をリンク部材34が第2の阻止部材35に伝達し、第2の阻止部材35も連動して時計回りに回転する。また第1の阻止部材33の回転動作に連動して突起335が上方向に移動し、この突起335の上方向の移動に連動してカバー部材39も引っ張りばね40の引っ張り力に抗って上方向に移動する。
溝351が所定の位置に到達すると、アーム38の端部381が溝に係合し、これにより第2の阻止部材35がアーム38により支持されて固定される。そして第2の阻止部材35が固定されることにより、第1の阻止部材33は第2の阻止部材35により支持されて固定されることになる。第1の阻止部材33が固定されることにより、突起335に支持されるカバー部材39も固定される。
(6)本実施の形態による効果
以上のように本実施の形態におけるカード処理装置1によれば、第1の阻止部材33と第2の阻止部材35とをリンク部材34により接続し、第1の阻止部材33の回転動作に連動させて第2の阻止部材35も回転動作させるようにし、合わせて第1の阻止部材33の回転動作に連動させてカバー部材39を上下方向に動作させるようにしたので、阻止状態を解除する際、阻止状態解除レバー334を押下するだけで、第1の阻止部材33及び第2の阻止部材35の両方を回転させるとともにカバー部材39を上方向に移動させて阻止状態を解除することができる。
また阻止状態時には、第2の阻止部材35が反時計回りに回転すると刃354がカードに食い込み、第2の阻止部材35が時計回りに回転しようとしても第1の阻止部材33が第2の阻止部材の時計回りの回転を阻止するようにしたので、カードを強固に固定することができる。更にカバー部材39がカードに当接するように動作し、刃354とカードとの間に異物が挿入されることを防止するようにしたので、カードが不正に抜き取られることをより強固に阻止することができる。
よって阻止状態においてカードを強固に固定するとともに装置全体の小型化及び解除操作の簡易化を図り、かつ、刃354とカードとの間に異物が挿入されることを阻止することができる。
1 カード処理装置
10 搬送ローラ
20 磁気ヘッド
25 ヘッド対向ローラ
30 阻止機構
31 アクチュエータ
32 引っ張りばね
33 第1の阻止部材
34 リンク部材
35 第2の阻止部材
36 圧縮ばね
37 台
38 アーム
39 カバー部材
40 引っ張りばね

Claims (9)

  1. カードが抜き取られることを阻止する阻止機構を備えたカード処理装置において、
    前記阻止機構は、
    第1の阻止部材と、第2の阻止部材と、リンク部材と、カバー部材とを備え、
    前記第1の阻止部材は、
    阻止状態時に前記第2の阻止部材に係合して前記第2の阻止部材の回転動作を制限し、
    阻止状態を解除する阻止状態解除レバーが押下されると、前記第2の阻止部材の回転動作の制限を解除するように動作し、
    前記第2の阻止部材は、
    阻止状態時に刃を前記カードに接触させた状態を維持し、
    前記阻止状態解除レバーが押下されると、前記刃を前記カードに接触させた状態を解除するように回転動作し、
    前記リンク部材は、
    前記阻止状態解除レバーが押下されると、前記第1の阻止部材の動作に連動して前記第2の阻止部材が回転動作するように前記第1の阻止部材と前記第2の阻止部材とを接続し、
    前記カバー部材は、
    阻止状態時に端部を前記カードに当接させた状態を維持し、
    前記阻止状態解除レバーが押下されると、前記第1の阻止部材の動作に連動して前記端部を前記カードに当接させた状態を解除するように動作する
    ことを特徴とするカード処理装置。
  2. 前記第1の阻止部材は、
    阻止状態時に端部に形成されている第1の凹凸部を前記第2の阻止部材の端部に形成されている第2の凹凸部に係合して前記第2の阻止部材の回転動作を制限する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカード処理装置。
  3. 前記第1の阻止部材は、
    前記阻止状態解除レバーが押下されると、前記第1の凹凸部が前記第2の凹凸部から離れる方向に回転し、前記第1の凹凸部と前記第2の凹凸部との係合を解除して、前記第2の阻止部材の回転動作の制限を解除する
    ことを特徴とする請求項2に記載のカード処理装置。
  4. 前記リンク部材は、
    前記阻止状態解除レバーが押下されると、前記第1の阻止部材の回転動作に伴って移動し、所定距離だけ移動した後、前記第1の阻止部材の回転動作を前記第2の阻止部材に伝達して、前記第2の阻止部材を回転させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のカード処理装置。
  5. 前記第2の阻止部材は、
    前記阻止状態解除レバーが押下されると、前記リンク部材を介して、前記第1の阻止部材の回転動作に連動して回転した後、支持部材により支持されて固定される
    ことを特徴とする請求項4に記載のカード処理装置。
  6. 前記第1の阻止部材は、
    前記阻止状態解除レバーが押下されて前記第2の阻止部材が固定された後、前記阻止状態解除レバーが押下されなくなると、前記第1の凹凸部が前記第2の凹凸部に近づく方向に回転し、前記第2の阻止部材に接触すると回転を停止する
    ことを特徴とする請求項5に記載のカード処理装置。
  7. 前記第1の阻止部材は、
    回転軸から前記第1の凹凸部までの間の距離が均一ではない偏心カムであり、
    前記第2の阻止部材は、
    回転軸から前記第2の凹凸部までの間の距離が均一ではない偏心カムである
    ことを特徴とする請求項6に記載のカード処理装置。
  8. 前記カバー部材は、
    引っ張りばねにより前記端部を前記カードに当接させる方向に力が付勢されており、
    阻止状態時には前記第1の阻止部材に形成されている突起による支持が解除され、前記引っ張りばねの力により前記端部を前記カードに当接させた状態を維持し、
    前記阻止状態解除レバーが押下されると、前記第1の阻止部材の動作に連動して前記突起が上方向に移動し、該突起の上方向の移動に連動して前記引っ張りばねの力に抗って上方向に移動する
    ことを特徴とする請求項7に記載のカード処理装置。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載のカード処理装置を備える
    ことを特徴とする自動取引装置。
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