JP6301681B2 - マンガンを含有するバルクニッケル−リン−ホウ素ガラス - Google Patents

マンガンを含有するバルクニッケル−リン−ホウ素ガラス Download PDF

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Description

〔関連出願への相互参照〕
本出願は、本明細書に引用により全体が組み込まれる2013年2月26日出願の「クロム及びマグネシウムを含有するバルクニッケル−リン−ホウ素ガラス」という名称の米国特許仮出願第61/769,707号の利益を主張するものである。
本発明の開示は、金属ガラスを形成することができるMnと任意的にCr及び/又はMoとを含有するNi−P−B合金、及び一部の態様において直径が少なくとも1mm及び5mm又はそれよりも長いほど大きいバルク金属ガラスロッドに関する。
O’Handley(1981)による「低磁歪非晶質金属合金」という名称の欧州特許出願第0161393号明細書は、数ある元素の中でも、部分的に非晶質である極薄磁性物体を形成することができるMn、Cr、P、Bを含有するNi−Coベース合金を開示している。Mn及びCrを含むようにそこに開示された合金は、O’Handley合金が、磁性材料を生成するように設計されたものであり、かつCoは、部分的に非晶質材料を磁性化すると考えられるO’Handley合金に含まれる唯一の元素であるので、Coも含む必要があった。O’Handleyの磁性材料は、単に極薄リボン、スプラット、ワイヤなどの形態に形成され、部分的に非晶相を形成するのに非常に高い冷却速度(約105k/s)を要とした。
直径が3mm又はそれよりも大きいバルク金属ガラスロッドを形成することができるバルクガラス形成Ni−Cr−Nb−P−Bガラスは、その開示が全体的に本明細書に引用により組み込まれている2012年8月22日出願の「バルクニッケルベースクロム及びリン含有金属ガラス」という名称の米国特許出願第13/592,095号明細書、及び2012年10月30日出願の「高強靭性のバルクニッケルベースクロム及びリン含有金属ガラス」という名称の米国特許出願第61/720,015号明細書である出願に開示されている。これらの出願において、5と9の間の原子パーセントのCr含有量、3と4の間の原子パーセントのNb含有量、約3原子パーセントのB含有量、及び約16.5原子パーセントのP含有量を有するNiベース組成物は、直径が11mmほども大きい又はそれよりも大きいバルク金属ガラスロッドを形成することができる。これらの早期の出願において、Mnは、ガラス形成能力に有意に影響を与えることなく部分的にNi及び/又はCrを置換することができることも開示されていた。
直径が3mm又はそれよりも大きいバルク金属ガラスロッドを形成することができるバルクガラス形成Ni−Cr−Ta−P−Bガラスは、その開示が全体的に本明細書に引用により組み込まれている2012年11月15日出願の「クロム及びタンタルを含有するバルクニッケル−リン−ホウ素ガラス」という名称の米国特許出願第61/726,740号明細書である別の最近の出願に開示されている。その早期の出願において、6と10の間の原子パーセントのCr含有量、2.5と3の間の原子パーセントのTa含有量、約3原子パーセントのB含有量、及び約16.5原子パーセントのP含有量を有するNiベース組成物は、直径が7mmほども大きい又はそれよりも大きいバルク金属ガラスロッドを形成することができた。この早期の出願において、ガラス形成能力にあまり影響を与えることなくNi又はCrのいずれかの代わりに2原子パーセントまでのMnを組成に含めることができることも開示されていた。
その開示が全体的に本明細書に引用により組み込まれている2013年10月8日出願の「モリブデン及びニオビウムを含有するバルクニッケル−リン−ホウ素ガラス」という名称の米国特許出願第61/847,955号明細書は、別の出願においてガラス形成Ni−Mo−Nb−P−B合金を開示している。これらの合金は、1から5原子パーセントの範囲のMo、3から5原子パーセントの範囲のNb、16から17原子パーセントの範囲のP、及び2.75と3.75原子パーセントの範囲のBを含む。この早期の出願において、2原子パーセントまでのMnを追加することにより、これらの合金のガラス形成能力を改善することができることが開示されている。
欧州特許出願第0161393号明細書 米国特許出願第13/592,095号明細書 米国特許出願第61/720,015号明細書 米国特許出願第61/726,740号明細書 米国特許出願第61/847,955号明細書
Y.Murakami著「応力拡大係数ハンドブック」、第2巻、Oxford:Pergamon Press、p.666(1987年)
早期の開示におけるNi−Cr−Nb−P−B及びNi−Cr−Ta−P−Bバルクガラス形成組成物は、良好なガラス形成能力(GFA)、高強度及び硬度、適度に高い強靭性及び耐食性を明らかにしている。これらの属性は、低コストと豊富な元素Ni、Cr、P及びBとの組み合わせで、広範な工業応用の可能性を示している。しかし、元素Nb及びTaは、比較的高価である。更に、Nb及びTaは、広く豊富なわけでなく、従って、これらの供給が制限され、超大量の製造に対して必ずしも十分に保証されていない。本発明の開示は、より広く豊富で安い元素でNb又はTaを置換し、かつNb及びTa含有合金によって明らかにされたバルクガラス形成能力、並びに機械的及び化学特性を大幅に低下させない金属ガラス形成合金を提供する。
本発明の開示は、金属ガラス、及び一部の態様においては直径が少なくとも1mm及び/又は5mm又はそれよりも大きいほども大きい金属ガラスロッドを形成することができるMn、並びに任意的にCr及びMoを含有するNi−P−B合金に関する。本発明の開示は、合金で形成された金属ガラスにも関する。
1つの態様において、本発明の開示は、以下の化学式(下付き文字は原子パーセントを示す)で表される合金又は金属ガラスに関する。
Ni(100-a-b-c)Mnabc-dd (1)
ここで、
aは、0.5と10の間であり、
bは、15までであり、
cは、14と24の間であり、
dは、1と8の間であり、
ここで、Xは、Cr及び/又はMoとすることができる。
様々な態様において、合金の臨界ロッド径は、少なくとも1mmである。
別の実施形態において、bは、少なくとも1であり、合金はまた、1パーセント未満の合計原子濃度でNb及び/又はTaを含む。
別の実施形態において、Xは、Crであり、bは、少なくとも3であり、又はXは、Moであり、bは、少なくとも1であり、Nb及びTaの合計原子濃度は、1パーセント未満である。
別の実施形態において、b=0であり、合金はまた、0.5パーセント未満の合計原子濃度でNb及び/又はTaを含む。
別の実施形態において、1原子パーセントまでのPが、Siによって置換される。
別の実施形態において、50原子パーセントまでのNiが、Coによって置換される。
別の実施形態において、30原子パーセントまでのNiが、Feによって置換される。
別の実施形態において、10原子パーセントまでのNiが、Cuによって置換される。
別の実施形態において、合金は、2パーセントまでの合計原子濃度でGe、V、Sn、W、Ru、Re、Pd、Pt、又はその組合せを含む。
別の実施形態において、b=0であり、aは、少なくとも2、及び9.5までであり、cは、16.5と21.5の間であり、dは、1と6.5の間である。
別の実施形態において、b=0であり、aは、3と8の間であり、臨界ロッド径は、少なくとも2mmである。
別の実施形態において、b=0であり、aは、6と7.5の間であり、臨界ロッド径は、少なくとも3mmである。
別の実施形態において、b=0であり、cは、17.25と20.75の間であり、臨界ロッド径は、少なくとも2mmである。
別の実施形態において、b=0であり、cは、18.5と20.25の間であり、臨界ロッド径は、少なくとも3mmである。
別の実施形態において、b=0であり、cは、18.75と19.75の間であり、臨界ロッド径は、少なくとも4mmである。
別の実施形態において、b=0であり、dは、1.75と5.75の間であり、臨界ロッド径は、少なくとも2mmである。
別の実施形態において、b=0であり、dは、2.5と3.75の間であり、臨界ロッド径は、少なくとも3mmである。
本発明の開示はまた、Ni78.5Mn2P16.5B3, Ni78Mn2.5P16.5B3, Ni77Mn3.5P16.5B3, Ni75.5Mn5P16.5B3, Ni74.5Mn6P16.5B3, Ni74Mn6.5P16.5B3, Ni73.5Mn7P16.5B3, Ni73Mn7.5P16.5B3, Ni72.5Mn8P16.5B3, Ni71.5Mn9P16.5B3, Ni73.5Mn7P18B1.5, Ni73.5Mn7P17.5B2, Ni73.5Mn7P17B2.5, Ni73.5Mn7P16B3.5, Ni73.5Mn7P15.5B4, Ni73.5Mn7P15B4.5, Ni73.5Mn7P14.5B5, Ni73.5Mn7P14B5.5, Ni73.5Mn7P13.5B6, Ni75.78Mn7.22P14.38B2.62, Ni75.33Mn7.17P14.81B2.69, Ni74.87Mn7.13P15.23B2.77, Ni74.41Mn7.09P15.65B2.85, Ni73.96Mn7.04P16.08B2.92, Ni73.73Mn7.02P16.29B2.96, Ni73.04Mn6.96P16.92B3.08, Ni72.59Mn6.91P17.35B3.15, 及びNi72.13Mn6.87P17.77B3.23から選択された金属ガラス又は合金に関する。
別の態様において、本発明の開示は、式1のパラメータbが0よりも大きい金属ガラスを形成することができる金属ガラス及び合金に関する。
一部の態様において、本発明の開示は、以下の化学式(下付き文字は原子パーセントを示す)で表される合金及び/又は金属ガラスに関する。
Ni(100-a-b1-b2-c-d)MnaCrb1Mob2cd (2)
ここで、
aは、1と5の間であり、
b1は、4と11の間であり、
b2は、3までであり、
cは、15と19の間であり、
dは、1と5の間である。
様々な実施形態において、合金の臨界ロッド径は、少なくとも1mmである。
別の実施形態において、aは、2.25と3.75の間であり、b1は、5と10の間であり、b2は、2までであり、cは、15.75と18の間であり、dは、1.5と4.5の間であり、かつ合金の臨界ロッド径は、少なくとも2mmである。
別の実施形態において、aは、2.5と3.5の間であり、b1は、6と9の間であり、b2は、1.5までであり、cは、16と17.75の間であり、dは、2.25と3.75の間であり、かつ合金の臨界ロッド径は、少なくとも3mmである。
別の実施形態において、aは、2.75と3.25の間であり、b1は、6と8の間であり、b2は、0.75と1.25の間であり、cは、16と17.25の間であり、dは、2.5と3.5の間であり、かつ合金の臨界ロッド径は、少なくとも4mmである。
別の実施形態において、cとdの合計は、18.5と20.5の間であり、合金の臨界ロッド径は、少なくとも2mmである。
別の実施形態において、cとdの合計は、19と20の間であり、合金の臨界ロッド径は、少なくとも3mmである。
上述のいずれかの更に別の実施形態において、1原子パーセントまでのPが、Siによって置換される。
上述のいずれかの更に別の実施形態において、2原子パーセントまでのCrが、Fe、Co、W、Ru、Re、Cu、Pd、Pt、又はその組合せによって置換される。
更に別の実施形態において、2原子パーセントまでのNiが、Fe、Co、W、Ru、Re、Cu、Pd、Pt、又はその組合せによって置換される。
更に別の実施形態において、溶融物は、急速冷却前に還元剤で融剤処理される。
更に別の実施形態において、冷却前の溶融物の温度は、合金の液温度を少なくとも100℃超える。
更に別の実施形態において、冷却前の溶融物の温度は、少なくとも1100℃である。
更に別の実施形態において、1と2mmの間の長さ及び0.1と0.15mmの間の根元半径の切り欠きを含む3mm直径のロッド上で測定した時の亀裂発生時の応力拡大係数は、少なくとも60MPam1/2である。
更に別の実施形態において、直径が1mmのこのような金属ガラス製のワイヤは、壊滅的に破砕することなく曲げ負荷下で巨視的塑性変形に耐えることができる。
本発明の開示はまた、金属ガラス組成又は合金組成Ni69Cr8.5Mn3P17.5B2, Ni69Cr8.5Mn3P17B2.5, Ni69Cr8.5Mn3P16.5B3, Ni69Cr8.5Mn3P16B3.5, Ni69Cr8.5Mn3P15.5B4, Ni69Cr9Mn2.5P16.5B3, Ni69Cr8.75Mn2.75P16.5B3, Ni69Cr8.25Mn3.25P16.5B3, Ni69Cr8Mn3.5P16.5B3, Ni72Cr5.5Mn3P16.5B3, Ni71Cr6.5Mn3P16.5B3, Ni70Cr7.5Mn3P16.5B3, Ni68Cr9.5Mn3P16.5B3, Ni69.5Cr8.5Mn3P16B3, Ni69.5Cr8Mn3P16.5B3, Ni68.5Cr8.5Mn3P17B3, Ni68Cr8.5Mn3P17.5B3, Ni71Cr6.5Mn3.5P16.5B3, Ni70.25Cr7Mn3.25P16.5B3, Ni69.83Cr7.5Mn3.17P16.5B3, Ni69.42Cr8Mn3.08P16.5B3, Ni69.6Cr8Mn2.9P16.5B3, Ni68.5Cr8.5Mn3P16.5B3Si0.5, Ni69Cr8.5Mn3P15.5B3Si1, Ni69Cr8Mn3Mo0.5P16.5B3, Ni69Cr7.5Mn3Mo1P16.5B3, Ni69Cr7Mn3Mo1.5P16.5B3, 及びNi69Cr6.5Mn3Mo2P16.5B3に関する。
本発明の開示は、更に、上記化学式のいずれかを有し、及び/又は上述の合金のいずれかで形成された金属ガラスに関する。
以下の説明では、付加的な実施形態及び特徴を部分的に示しており、当業者は、本明細書を考察した時にこれらの実施形態及び特徴が部分的に明らかになり、又は開示する本主題を実施することによって学ぶことができる。本明細書の残りの部分及び本発明の開示の一部を成す図面を参照することにより、本発明の開示の内容及び利点を更に理解することができる。
以下の図及びデータグラフを参照すれば本説明をより完全に理解するであろうが、これらの図及びデータグラフは、本発明の開示の様々な実施形態として示すものであり、本発明の開示の範囲を完全に説明するものであると解釈すべきではない。
本発明の開示の実施形態によるNi80.5-xMnx16.53のガラス形成能力に対するNiをMnによって置換した効果を示すプロットを提供する図である。 矢印がそれぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線、及び液相温度を示す本発明の開示の実施形態によるサンプル金属ガラスNi80.5-xMnx16.53の熱量測定走査を示すプロットを提供する図である。 本発明の開示の実施形態によるNi73.5Mn719.5-xx合金のガラス形成能力に対するPをBによって置換した効果を示す図である。 矢印がそれぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す本発明の開示の実施形態によるサンプル金属ガラスNi73.5Mn719.5-xxの熱量測定走査を示す図である。 本発明の開示の実施形態による(Ni0.913Mn0.087100-x(P0.8460.154xのガラス形成能力に対する金属対半金属比を変化させた効果を示す図である。 矢印がそれぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す本発明の開示の実施形態によるサンプル金属ガラス(Ni0.913Mn0.087100-x(P0.8460.154xの熱量測定走査を示す図である。 本発明の開示の実施形態による例示的合金Ni73.73Mn7.0216.292.96の5mmの金属ガラスロッドの光学画像を提供する図である。 本発明の開示の実施形態による例示的合金Ni73.73Mn7.0216.292.96の5mmの金属ガラスロッドの非晶質構造を検証するX線回折図を提供する図である。 本発明の開示の実施形態による例示的金属ガラスNi73.73Mn7.0216.292.96の圧縮応力歪み図を提供する図である。 本発明の開示の実施形態による例示的合金Ni73.73Mn7.0216.292.96の塑性的に曲げた1mmの金属ガラスロッドの光学画像を提供する図である。 本発明の開示の実施形態によるNi69Cr8.5Mn319.5-xxのガラス形成能力に対するPをBによって置換した効果を示す図である。 矢印がそれぞれ左から右にガラス転移及び液相温度を示す本発明の開示の実施形態によるサンプル金属ガラスNi69Cr8.5Mn319.5-xxの熱量測定走査を示すプロットを提供する図である。 本発明の開示の実施形態によるNi77.5―xCrxMn316.53のガラス形成能力に対するNiをCrによって置換した効果を示す図である。 矢印がそれぞれ左から右にガラス転移及び液相温度を示す本発明の開示の実施形態によるサンプル金属ガラスNi77.5-xCrxMn316.53の熱量測定走査を提供する図である。 本発明の開示の実施形態によるNi69Cr11.5-xMnx16.53のガラス形成能力に対するCrをMnによって置換した効果を示す図である。 矢印がそれぞれ左から右にガラス転移及び液相温度を示す本発明の開示の実施形態によるサンプル金属ガラスNi69Cr11.5-xMnx16.53の熱量測定走査を提供する図である。 本発明の開示の実施形態によるNi85.5-xCr8.5Mn3x3のガラス形成能力に対するNiをPによって置換した効果を示す図である。 本発明の開示の実施形態による例示的金属ガラスNi68.5Cr8.5Mn3173の非晶質の4mmのロッドの光学画像を提供する図である。 本発明の開示の実施形態による例示的金属ガラスNi68.5Cr8.5Mn3173の4mmのロッドの非晶質構造を検証するX線回折図を提供する図である。 矢印がそれぞれ左から右にガラス転移及び液相温度を示す本発明の開示の実施形態によるサンプル金属ガラスNi85.5-xCr8.5Mn3x3の熱量測定走査を提供する図である。 本発明の開示の実施形態によるNi80.5-x-yCrxMny16.53合金のガラス形成能力に対するNiをCr及びMnの両方によって置換した効果を示す図である。 本発明の開示の実施形態による化学式(Ni0.857Cr0.106Mn0.037100-x(P0.8460.154xに従って金属対半金属比を変化させた効果を示す図である。 矢印がそれぞれ左から右にガラス転移及び液相温度を示す本発明の開示の実施形態によるサンプル金属ガラス(Ni0.857Cr0.106Mn0.037100-x(P0.8460.154xの熱量測定走査を提供する図である。 本発明の開示の実施形態による化学式Ni69Cr8.5-xMn3Mox16.53に従ってCrをMoによって置換した効果を示す図である。 矢印がそれぞれ左から右にガラス転移及び液相温度を示す本発明の開示の実施形態によるサンプル金属ガラスNi69Cr8.5-xMn3Mox16.53の熱量測定走査を提供する図である。 本発明の開示の実施形態による例示的金属ガラスNi69Cr7.5Mn3Mo116.53の非晶質5mmのロッドの光学画像を提供する図である。 本発明の開示の実施形態による例示的金属ガラスNi69Cr7.5Mn3Mo116.53の5mmのロッドの非晶質構造を検証するX線回折図を提供する。 本発明の開示の実施形態による例示的金属ガラスNi68.5Cr8.5Mn3173及びNi69Cr7.5Mn3Mo116.53の圧縮応力歪み図を提供する図である。 本発明の開示の実施形態による例示的金属ガラスNi68.5Cr8.5Mn3173の塑性的に曲げた1mmの非晶質ロッドの光学画像を提供する図である。 本発明の開示の実施形態による例示的金属ガラスNi69Cr7.5Mn3Mo116.53の塑性的に曲げた1mmの非晶質ロッドの光学画像を提供する図である。 本発明の開示の実施形態によるNi69Cr7.5Mn3Mo116.53である組成を有する3mmの金属ガラスロッドの6MのHCl中における腐食深度対時間のプロットを提供する図である。
本発明の開示は、合金、金属ガラス、及びそれを製造かつ使用する方法に関する。一部の態様において、合金は、ある一定の特性を有する金属ガラスを形成することができると説明される。本発明の開示は、本明細書に説明する開示する合金で形成される金属ガラスにも関することが意図され、かつ当業者によってそのように理解されるであろう。
合金組成の説明
与える開示及び図面に従って任意的にCr及びMoを含有するNi−Mn−P−B合金は、金属ガラスを形成することができる。一部の態様において、この合金は、Ni−Cr−Nb−P−B、Ni−Cr−Ta−P−B、及びNi−Mo−Nb−P−B合金に同等のガラス形成能力を有する。具体的には、1つの態様において、本発明の開示は、以下の化学式(下付き文字は原子パーセントを示す)で表される合金及び/又は金属ガラスに関する。
Ni(100-a-b-c)Mnabc-dd (1)
ここで、
aは、0.5と10の間であり、
bは、15までであり、
cは、14と24の間であり、
dは、1と8の間であり、
Xは、Cr及び/又はMoとすることができる。
様々な態様において、合金の臨界ロッド径は、少なくとも1mmである。
別の態様において、合金は、0.5と10原子パーセントの間のMn含有量、14と24原子パーセントの間の総半金属含有量(すなわち、PとBの合計の原子濃度)、及び1と6.5原子パーセントの間のB含有量のNiベース合金とすることができる。更に別の態様において、合金は、約6と7.5原子パーセントの間のMn含有量、約16と16.5原子パーセントの間のP含有量、及び約3原子パーセントのB含有量を有する。
本発明の開示において、各合金のガラス形成能力は、溶融合金を含有する0.5mmの厚い壁を有する石英管を水焼き入れする方法で処理した時に非晶質相(すなわち、金属ガラス)を形成することができる最大ロッド径として定義される「臨界ロッド径」によって定量化することができる。
本発明の開示において、元素を「全く含まない」という用語は、自然発生的に微量と見出される元素の微量を超えないことを意味する。
亀裂発生時の応力拡大係数として定義される切り欠き靱性Kqは、切り欠きの存在下で破砕に抵抗する材料の機能の尺度である。切り欠き靱性は、切り欠きから生じる亀裂を伝播するのに必要な労力の尺度である。高いKqは、材料が欠陥の存在下で頑丈であることを保証する。
圧縮降伏強度σyは、非弾性降伏に抵抗する材料の機能の尺度である。降伏強度は、材料が塑性的に降伏する応力である。高いσyは、材料が強固であることを保証する。
曲げ延性は、切り欠き又は予亀裂がない場合に、曲げた際に塑性的に変形して破砕に抵抗する材料の機能の尺度である。高い曲げ延性は、材料が曲げ過負荷に延性があることを保証する。
化学式Ni80.5-xMnx16.53に従ってNiをMnによって置換した効果を示すサンプル金属ガラス1〜10を表1及び図1に示している。表1に示すように、Mn原子濃度xが1.5と9.5パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも1mmである。Mn原子濃度xが6.25と7.25パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも4mmである。
NiをMnによって置換したサンプル金属ガラスの示差熱量測定走査を図2に示している。矢印は、それぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す。
(表1)
化学式Ni73.5Mn719.5-xxに従ってPをBによって置換した効果を示すサンプル金属ガラス7及び11〜19を表2及び図3に示している。表2に示すように、B原子濃度xが1と6.5パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも1mmであるが、B原子濃度xが2.5と3.5パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも4mmである。
PをBによって置換したいくつかのサンプル金属ガラスの示差熱量測定走査を図4に示している。矢印は、それぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す。
(表2)
化学式(Ni0.913Mn0.087100-x(P0.8460.154xに従って金属対半金属比を変化させた効果を示すサンプル金属ガラス7及び20〜28を表3及び図5に示している。図示のように、半金属原子濃度が16.75と21.25パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも1mmであるが、半金属原子濃度xが18.75と19.5パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも5mmである。
金属対半金属比を変化させたいくつかのサンプル金属ガラスの示差熱量測定走査を図6に示している。矢印は、それぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す。
(表3)
例示的合金Ni73.73Mn7.0216.292.96の5mmの金属ガラスロッドの画像を図7に示している。例示的合金Ni73.73Mn7.0216.292.96の5mmの金属ガラスロッドの非晶質構造を検証するX線回折図を図8に示している。
サンプル金属ガラスNi73.73Mn7.0216.292.96の測定切り欠き靱性及び降伏強度を表4の臨界ロッド径と共に列挙する。サンプル金属ガラスNi73.73Mn7.0216.292.96の応力歪み図を9図に示している。
(表4)
様々な実施形態において、本発明の開示による金属ガラスは、曲げ延性を明らかにする。具体的には、加えた曲げ負荷下で、金属ガラスは、少なくとも1mmまでの直径に対して破砕がない状態で塑性曲げに耐えることができる。サンプル金属ガラスNi73.73Mn7.0216.292.96の1mm直径部分での測塑性的に曲げた金属ガラスロッドの光学画像を図10に示している。
本発明の開示の他の態様において、Cr及び任意的に非常に少ない割合のMoを含有するNi−Mn−P−B合金は、金属ガラス、及び一部の態様においてはNi−Cr−Nb−P−B及びNi−Cr−Ta−P−B合金に同等のガラス形成能力を有するバルク金属ガラスを形成することができる。一部の態様において、本発明の開示は、以下の化学式(下付き文字は原子パーセントを示す)で表される合金を含む金属ガラスに関する。
Ni(100-a-b1-b2-c-d)MnaCrb1Mob2cd (2)
ここで、
aは、1と5の間であり、
b1は、4と11の間であり、
b2は、3までであり、
cは、15と19の間であり、
dは、1と5の間である。
ある一定の変形では、約3原子パーセントのMn含有量、6と9原子パーセントの間のCr含有量、2原子パーセントまでのMo含有量、約3原子パーセントのB含有量、及び約16.5原子パーセントのP含有量を有するNiベース組成物は、直径が少なくとも1mm、2mm、3mm、4mm、及び5mm又はそれよりも大きいほども大きいバルク金属ガラスロッドを形成することができる。
化学式Ni69Cr8.5Mn319.5―xxに従ってPをBによって置換した効果を示すサンプル金属ガラス29〜33を表5及び図11に示している。図示のように、B原子濃度が2と4パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも2mmであるが、B原子濃度が約3パーセントである時に、臨界ロッド径は、少なくとも3mmである。Bの濃度が、サンプル金属ガラス29〜33によって明らかにされた範囲から適度に外にある時に、例えば、Bの濃度は、1又は5原子パーセントとすることができ、金属ガラスを依然として形成することができることを当業者は理解するであろう。
PをBによって置換したサンプル金属ガラスの示差熱量測定走査を図12に示している。矢印は、それぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す。
(表5)
化学式Ni77.5-xCrxMn316.53に従ってNiをCrによって置換した効果を示すサンプル金属ガラス31及び34〜38を表6及び図13に示している。表6に示すように、Crの原子濃度が5.5と9.5パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも2mmである。Crの原子濃度が6.5と8.5パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも3mmである。Crの濃度が、サンプル金属ガラスによって明らかにされた範囲から適度に外にある時に、例えば、Crの濃度は、4又は11原子パーセントとすることができ、金属ガラスを依然として形成することができることを当業者は理解するであろう。
NiをCrによって置換したいくつかのサンプル金属ガラスの示差熱量測定走査を図14に示している。矢印は、それぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す。
(表6)
化学式Ni69Cr11.5-xMnx16.53に従ってCrをMnによって置換した効果を示すサンプル金属ガラス31及び39〜42を表7及び図15に示している。図示のように、Mn原子濃度が2.5と3.5パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも2mmであるが、Mn原子濃度が約3パーセントである時に、臨界ロッド径は、少なくとも3mmである。Mnの濃度が、サンプル金属ガラス31及び39〜42によって明らかにされた範囲から適度に外にある時に、例えば、Mnの濃度は、1又は5原子パーセントとすることができ、金属ガラスを依然として形成することができることを当業者は理解するであろう。
CrをMnによって置換したいくつかのサンプル金属ガラスの示差熱量測定走査を図16に示している。矢印は、それぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す。
(表7)
化学式Ni85.5-xCr8.5Mn3x3に従ってNiをPによって置換した効果を示すサンプル金属ガラス31及び43〜45を表8及び図17に示している。図示のように、P原子濃度が16と18パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも2mmであるが、P原子濃度が約17パーセントである時に、臨界ロッド径は、少なくとも4mmである。Pの濃度が、サンプル金属ガラスによって明らかにされた範囲から適度に外にある時に、例えば、Pの原子濃度は、15又は19原子パーセントとすることができ、金属ガラスを依然として形成することができることを当業者は理解するであろう。
例示的合金Ni68.5Cr8.5Mn3173の非晶質の4mmのロッドの光学画像を図18に示している。合金Ni68.5Cr8.5Mn3173の4mmのロッドの非晶質構造を検証するX線回折図を図19に示している。
NiをPによって置換したサンプル金属ガラスの示差熱量測定走査を図20に示している。矢印は、それぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す。
(表8)
化学式Ni80.5-x-yCrxMny16.53に従ってNiをCr及びMnの両方によって置換した効果を示すサンプル金属ガラスの臨界ロッド径を図21に等高線図に示している。図21に示すいくつかの金属ガラス46〜50は、表1〜4には列挙していないが、表9に示している。図21の等高線図に見られるように、xが6と8.5の間及びyが2.8と3.3の間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも3mmである。xが5と10の間であり、かつyが2.5と3.5の間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも2mmである。
(表9)
化学式(Ni0.857Cr0.106Mn0.037100-x(P0.8460.154xに従って金属対半金属比を変化させた効果を示すサンプル金属ガラス31及び51〜54を表10及び図22に示している。図22に示すように、半金属原子濃度xが19と20パーセントの間である時に、臨界ロッド径は、少なくとも3mmであるが、その範囲外ではガラス形成能力は低下する。半金属の濃度が、サンプル金属ガラス31及び51〜54によって明らかにされた範囲から適度に外にある時に、例えば、半金属の濃度は、17又は22原子パーセントとすることができ、金属ガラスを依然として形成することができることを当業者は理解するであろう。
金属対半金属比を変化させた金属ガラスの示差熱量測定走査を図23に示している。矢印は、それぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す。
(表10)
化学式Ni69Cr8.5-xMn3Mox16.53に従ってCrをMoによって置換した効果を示すサンプル金属ガラス31及び55〜58を表11及び図24に示している。図示のように、Mo原子濃度が約1パーセントである時に、臨界ロッド径は、少なくとも5mmである。Mo原子濃度が約2パーセント又はそれよりも大きい時に、金属ガラスの臨界ロッド径は、Moを含まない組成に対応する3mm閾値よりも小さい。Moの濃度が、サンプル金属ガラスによって明らかにされた範囲から適度に外にある時に、例えば、Moの濃度は、3原子パーセントとすることができ、金属ガラスを依然として形成することができることを当業者は理解するであろう。
CrをMoによって置換した例示的金属ガラスの示差熱量測定走査を図25に示している。矢印は、それぞれ左から右にガラス転移、結晶化、固相線及び液相温度を示す。
例示的合金Ni69Cr7.5Mn3Mo116.53の5mmの金属ガラスロッドの画像を図26に示している。例示的合金Ni69Cr7.5Mn3Mo116.53の5mmのロッドの非晶質構造を検証するX線回折図を図27に示している。
(表11)
化学式Ni69Cr8.5Mn316.5―x3Sixに従ってPをSiによって置換した効果を示すサンプル金属ガラス31及び59〜60を表12に列挙する。図示のように、約1%までのPのSi置換は、Ni−Cr−Mn−P−B合金のガラス形成能力を僅かに低下させる。
(表12)
サンプル金属ガラスNi68.5Cr8.5Mn3173及びNi69Cr7.5Mn3Mo116.53の測定切り欠き靱性及び降伏強度を表13に臨界ロッド径と共に列挙している。サンプル金属ガラスNi68.5Cr8.5Mn3173及びNi69Cr7.5Mn3Mo116.53の応力歪み図を図28に示している。良好なガラス形成能力、高強靭性、及び高降伏強度の組合せは、5mmの臨界ロッド径、87MPam1/2の切り欠き靱性、及び2275MPa降伏強度を有する合金Ni69Cr7.5Mn3Mo116.53(合金28)によって明らかにされている。
(表13)
金属ガラスは、曲げ延性を明らかにしている。具体的には、加えられた曲げ負荷下で、金属ガラスは、少なくとも1mmまでの破砕のない直径に対して塑性曲げに耐えることができる。例示的金属ガラスNi68.5Cr8.5Mn3173(組成44)及びNi69Cr7.5Mn3Mo116.53(組成56)の1mm直径部分での非晶質の塑性的に曲げたロッドの光学画像をそれぞれ図29及び図30に示している。
最後に、金属ガラスNi−Mn−Cr−Mo−P−Bはまた、卓越した耐食性を示す。例示的金属ガラスNi69Cr7.5Mn3Mo116.53(組成56)の耐食性を6MのHCl中の浸漬試験によって評価した。腐食深度対時間のプロットを図31に示している。約933時間での腐食深度は、約8.4マイクロメートルであると測定された。腐食速度は、0.079mm/年であると推定される。本発明の開示による全ての金属ガラス組成の腐食速度は、1mm/年よりも小さいと予想される。
サンプル合金を処理する方法の説明
金属ガラスの生成方法は、不活性雰囲気下の石英管内で適切な量の元素成分を誘導溶融することを伴う。構成元素の純度レベルは、Ni:99.995%、Cr:99.996%、Mo99.95%、Mn99.9998%、Si:99.9999%、P:99.9999%、及びB:99.5%であった。合金インゴットから金属ガラスロッドを生成する方法は、高純度アルゴン下で1100℃又はそれよりも高い及び特に1200℃〜1400℃で炉内の0.5mmの厚い壁の石英管内でインゴットを再溶融する段階と、室温水槽内で急速に冷却する段階とを伴う。一般的に、(1)0.5mmの厚い壁の石英管内で合金インゴットを再溶融し、不活性雰囲気下で約1100℃又はそれよりも高い及び特に1200℃〜1400℃の温度で溶融物を保持し、水槽内で急速に冷却し、(2)合金インゴットを再溶融し、不活性雰囲気下で約1100℃又はそれよりも高い及び特に1200℃〜1400℃の温度で溶融物を保持し、特に銅、真鍮又は鋼鉄製の金型内に溶融合金を投入又は注入することにより、本発明の開示の合金からの非晶質物品を生成することができる。任意的に、非晶質物品を生成する前に、不活性雰囲気下の石英管内でインゴットを再溶融し、合金溶融物を溶融還元剤に接触させ、1100℃又はそれよりも高い温度で約1000秒の時間にわたって2つの溶融物を溶融させて相互作用させ、その後水焼き入れすることにより、合金インゴットを還元剤で融剤処理することができる。
切り欠き靱性を測定するための試験方法
サンプル金属ガラスの切り欠き靱性を3mm直径のロッドに対して行った。このロッドは、根元半径が0.10〜0.13μmの線鋸を使用してロッド径の約半分の深さまで切り欠きをつけたものであった。この切り欠いた試料をスパン距離が12.7mmの3点曲げ治具上に載せ、切り欠いた側を下向きにして注意深く位置合わせした。ネジ式の試験フレームを使用して、0.001mm/sの一定のクロスヘッド速度で単調に増大する負荷を加えることにより、臨界破砕負荷を測定した。少なくとも3回の試験を行い、試験間の分散が、切り欠き靱性プロットに含まれている。本明細書に使用する幾何学的構成の応力拡大係数は、Murakimiによる解析法(Y.Murakami著「応力拡大係数ハンドブック」、第2巻、Oxford:Pergamon Press、p.666(1987年))を使用して評価したものである。
降伏強度を測定するための試験方法
ネジ式の試験フレームを使用して0.001mm/sの一定のクロスヘッド速度で単調に増加する負荷を加えることにより、サンプル金属ガラスの圧縮試験を直径が3mmかつ長さが約6mmの円筒形試料に対して行った。線形可変差動変圧器を使用して歪みを測定した。0.2%の耐力基準を使用して圧縮降伏強度を推定した。
耐食性を測定するための試験方法
サンプル金属ガラスの耐食性を塩酸(HCl)浸漬試験によって評価した。初期直径が2.97mmかつ長さが14.77mmの金属ガラスサンプルのロッドを室温で6MのHClの浴槽内に浸漬した。この金属ガラスロッドの密度は、アルキメデス法を使用して7.751g/ccであると測定された。質量変化を±0.01mgの精度で測定することにより、浸漬中の様々な段階における腐食深度を推定した。線形の動力学を仮定して腐食速度を推定した。
いくつかの実施形態について説明したところで、当業者は、本発明の開示の精神から逸脱することなく様々な修正、代替構成、及び均等物を使用することができることを認識するであろう。当業者は、本発明の開示による実施形態が例示的な教示であり、限定ではないことを理解するであろう。従って、以上の説明に含まれる事項、又は添付図面に示される事項は、限定的な意味ではなく、一例として解釈しなければならない。また、本発明の開示を不要に曖昧にしないように、いくつかの公知の処理及び要素については説明していない。特許請求の範囲は、本明細書に説明する全ての網羅的かつ具体的特徴、並びに言語上これらの中間に位置する可能性がある方法及びシステムの範囲に対する全ての記載を含むように意図したものである。
x 原子濃度
at.% 原子%

Claims (7)

  1. 以下の化学式(下付き文字は原子パーセントを示す):
    Ni (100-a-b-c) Mn a b c-d d (1)
    によって表される合金であって、
    aが、0.5と10の間であり、
    bが、15までであり、
    cが、14と24の間であり、
    dが、1と8の間であり、
    Xは、Cr及び/又はMoであり
    前記合金は、少なくとも1mmの直径を有する金属ガラスロッドを形成することができる、金。
  2. 以下の化学式(下付き文字は原子パーセントを示す):
    Ni (100-a-b1-b2-c-d) Mn a Cr b1 Mo b2 c d (2)
    によって表される合金であって、
    aが、1と5の間であり、
    b1が、4と11の間であり、
    b2が、3までであり、
    cが、15と19の間であり、かつ
    dが、1と5の間であり、
    前記合金は、少なくとも1mmの直径を有する金属ガラスロッドを形成することができる、合金。
  3. Ni78.5Mn2P16.5B3, Ni78Mn2.5P16.5B3, Ni77Mn3.5P16.5B3, Ni75.5Mn5P16.5B3, Ni74.5Mn6P16.5B3, Ni74Mn6.5P16.5B3, Ni73.5Mn7P16.5B3, Ni73Mn7.5P16.5B3, Ni72.5Mn8P16.5B3, Ni71.5Mn9P16.5B3, Ni73.5Mn7P18B1.5, Ni73.5Mn7P17.5B2, Ni73.5Mn7P17B2.5, Ni73.5Mn7P16B3.5, Ni73.5Mn7P15.5B4, Ni73.5Mn7P15B4.5, Ni73.5Mn7P14.5B5, Ni73.5Mn7P14B5.5, Ni73.5Mn7P13.5B6, Ni75.78Mn7.22P14.38B2.62, Ni75.33Mn7.17P14.81B2.69, Ni74.87Mn7.13P15.23B2.77, Ni74.41Mn7.09P15.65B2.85, Ni73.96Mn7.04P16.08B2.92, Ni73.73Mn7.02P16.29B2.96, Ni73.04Mn6.96P16.92B3.08, Ni72.59Mn6.91P17.35B3.15, 及びNi72.13Mn6.87P17.77B3.23, Ni69Cr8.5Mn3P17.5B2, Ni69Cr8.5Mn3P17B2.5, Ni69Cr8.5Mn3P16.5B3, Ni69Cr8.5Mn3P16B3.5, Ni69Cr8.5Mn3P15.5B4, Ni69Cr9Mn2.5P16.5B3, Ni69Cr8.75Mn2.75P16.5B3, Ni69Cr8.25Mn3.25P16.5B3, Ni69Cr8Mn3.5P16.5B3, Ni72Cr5.5Mn3P16.5B3, Ni71Cr6.5Mn3P16.5B3, Ni70Cr7.5Mn3P16.5B3, Ni68Cr9.5Mn3P16.5B3, Ni69.5Cr8.5Mn3P16B3, Ni69.5Cr8Mn3P16.5B3, Ni68.5Cr8.5Mn3P17B3, Ni68Cr8.5Mn3P17.5B3, Ni70.25Cr7Mn3.25P16.5B3, Ni69.83Cr7.5Mn3.17P16.5B3, Ni69.42Cr8Mn3.08P16.5B3, Ni69.6Cr8Mn2.9P16.5B3, Ni 69 Cr 8.5 Mn 3 P 16 B 3 Si 0.5 , Ni69Cr8.5Mn3P15.5B3Si1, Ni69Cr8Mn3Mo0.5P16.5B3, Ni69Cr7.5Mn3Mo1P16.5B3, Ni69Cr7Mn3Mo1.5P16.5B3, 及びNi69Cr6.5Mn3Mo2P16.5B3から選択された化学式を有し、
    少なくとも1mmの直径を有する金属ガラスロッドを形成することができる、合金。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の合金で形成された金属ガラス。
  5. 深さが1と2mmの間である切り欠きを含む3mm径ロッドに対して測定した時の亀裂発生時の応力拡大係数が、少なくとも60MPam1/2であることを特徴とする請求項4に記載の金属ガラス。
  6. 金属ガラスを形成するために合金を処理する方法であって、
    請求項1に記載の合金を溶融して溶融合金を生成する段階と、
    前記溶融合金を前記合金の結晶化を防止するほど十分に急速な冷却速度で冷却して前記金属ガラスを形成する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  7. 前記溶融合金は、冷却する段階の前に還元剤で融剤処理され、
    冷却する段階の前の前記合金を溶融する温度が、前記合金の液相温度を少なくとも100℃上回り、及び/又は
    冷却する段階の前の前記合金を溶融する温度は、少なくとも1100℃である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
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