JP6301185B2 - 自動車の車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、リヤフロアパネルに物入れ凹部を形成した自動車の車体後部構造に関する。
一般に自動車のリヤフロアパネルには、リヤシートやスペアタイヤ等を収納する物入れ凹部が形成されている。このような物入れ凹部では、容量を増やすために過剰に深く成型すると成型性に問題が生じる。このためリヤフロアパネルを分割して物入れ凹部を成型し、この後、両者をスポット溶接により接合する場合がある。
しかしながら、リヤフロアパネルは一般的に薄板であるため深く成型することによる剛性の低下は免れず、また車両衝突時の入力の如何によってはスポット溶接の剥がれが生じるおそれがある。このような剛性低下やスポット溶接剥がれを防止するために、例えば、特許文献1,2では、物入れ凹部の下面に複数の補強部材を接合するようにしている。
また、通常、リヤフロアパネルの物入れ凹部の車両前側部分には、リヤシートを固定するためのシートロック部材が取り付けられており、車両前突時のシートベルトからの荷重により、リヤシートが車両前上方に浮き上がろうとするのを前記補強部材で受け止めるようにしている。
特開2011−46255号公報 特開2008−56189号公報
ところで、前記従来構造では、車両衝突時の荷重によるリヤフロアパネルや物入れ凹部の変形が安定せず、衝突荷重を効果的に補強部材に伝達することができない場合がある。その結果、シートロック部材側方の車両部材にスポット溶接剥がれが起き易く、リヤシートが大きく変位するという懸念がある。
このようなスポット溶接剥がれを防止するために、リヤフロアパネル等の板厚を大きくすることが考えられるが、このようにするとコスト,車両重量が増えるとともに生産性が悪化するという問題が生じる。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、コスト,車両重量の増加や生産性の悪化を招くことなく、車両衝突時のシートの変位を抑制できる自動車の車体後部構造を提供することを課題としている。
本発明は、リヤフロアパネルには、物入れ凹部が形成され、該物入れ凹部の下面には、少なくとも物入れ凹部の底壁から前壁に亙って延びる複数の補強部材が車幅方向中心振り分けで接合され、前記物入れ凹部の前方の前記リヤフロアパネルの車幅方向中央部には、リヤシート固定部材が取り付けられる自動車の車体後部構造において、
前記物入れ凹部の前壁の前記補強部材間に、車両前方又は後方に凸形状をなす段差部を形成し、該段差部の稜線を前記補強部材に近接させたことを特徴としている。
本発明に係る車体後部構造によれば、リヤフロアパネルに設けられた物入れ凹部の前壁の補強部材間に、凸形状の段差部を形成し、該段差部の稜線を補強部材に近接させたので、車両衝突時にリヤシート固定部材に入力される車両斜め前上方への引っ張り荷重を効果的なタイミングで近接する補強部材に伝達できる。詳細には、前記引っ張り荷重により、前記段差部の稜線が入力方向に延びるよう変形すると共に該引っ張り荷重が補強部材に伝達されるので、該段差部の高さや稜線と補強部材との距離等を適宜設定することにより、目標通りのタイミングで荷重を補強部材に伝達させることができ、この荷重伝達のタイミングの適切な設定によりリヤシートが大きく変位するのを抑制することができる。
即ち、本発明は、物入れ凹部の剛性を高めることで変形を抑制するものではなく、衝突初期の段階で変形し易い段差部の稜線をあえて補強部材の近傍に設定することにより、衝突初期における任意のタイミングで荷重を補強部材に伝達させるようにしたものであり、前述のリヤフロアパネル等の板厚を大きくして剛性を高める場合に比べてコスト,重量の低減及び生産性の向上の点で有益である。
また、通常時においては段差部の稜線により物入れ凹部の剛性を高めることができる。
本発明の実施例1による自動車の車体後部の斜め下方から見た斜視図である。 前記車体後部の後斜め上方から見た斜視図である。 前記車体後部のロアバックパネルをカットした状態で後斜め上方から見た斜視図である。 前記車体後部の断面側面図(図2のIV−IV線断面図)である。 前記車体後部の断面平面図(図4のV−V線断面図)である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図5は、本発明の実施例1による自動車の車体後部構造を説明するための図である。本実施例において、前,後,左,右とは、車両の前進方向に見た状態での前,後,左,右を意味する。
図において、1は自動車の車体後部を示している。この車体後部1は、車両前後方向に延びる左,右のリヤサイドメンバ2,2と、該左,右のリヤサイドメンバ2間に結合されたリヤフロアパネル3と、前記左,右のリヤサイドメンバ2の後端部間に結合され、バックドア開口1aの下辺部を形成するロアバックパネル5とを備えている。
このロアバックパネル5は、アウタパネル5aとインナパネル5bとを閉断面をなすよう結合した構造を有し、該ロアバックパネル5の車幅方向中央部にはバックドア(不図示)をロックするストライカ16が取り付けられている。
前記リヤフロアパネル3の後部には、物入れ凹部4が形成されている。この物入れ凹部4は、前記リヤフロアパネル3の後端部に接続され、該後端部から下方に延びる前壁6と、該前壁6とは別体に成型された底壁4a及び該底壁4aの車幅方向左,右側縁に続いて上方に屈曲形成された左,右側壁4b,4bと、前記ロアバックパネル5のインナパネル5bを下方に延長することにより形成された後壁5cとで構成されている。
前記前壁6の、上端に屈曲形成された上フランジ部6dは前記リヤフロアパネル3の後端部にスポット溶接により結合され、下端部に屈曲形成された下フランジ部6b及び左,右フランジ部6c,6cは、それぞれ前記物入れ凹部4の底壁4a及び左,右側壁4bの各前縁部にスポット溶接により結合されており、該左,右側壁4bの上縁部は前記左,右のリヤサイドメンバ2にスポット溶接により結合されている。また前記底壁4aの後端部に屈曲形成された後フランジ部4dには、前記後壁5cの下端部がスポット溶接により結合されている。
前記リヤフロアパネル3には、一般面3′から前記前壁3aに連なるよう斜め下方に傾斜する傾斜部3dが形成されている。この傾斜部3dの下面及び上面には、それぞれ車幅方向に延びる下クロスメンバ8及び上クロスメンバ9が対向するよう配設されている。この下,上クロスメンバ8,9は、前記傾斜部3dと共に一体にスポット溶接により結合されており、該下クロスメンバ8の左,右端部はリヤサイドメンバ2にスポット溶接により結合されている。
前記上クロスメンバ9は、前記物入れ凹部4の前方のリヤフロアパネル3の車幅方向中央部に配設されている。該上クロスメンバ9には、左,右のリヤシート13,13を支持するリヤシート固定部材14が取り付けられている。
このリヤシート固定部材14は、左,右のリヤシート13の後部下面に配設されたシートストライカ13a,13aを係合保持するものである。
前記物入れ凹部4の車外側底面には、左,右の第1,第2補強部材17,18及び前,後の第3,第4補強部材19,20が配設されている。この第1〜第4補強部材17〜20は、断面ハット形状をなしており、これの各フランジ部17a〜20aが前記物入れ凹部4の底面にスポット溶接により結合されている。
前記前,後の第3,第4補強部材19、20は、それぞれ前記物入れ凹部4の底壁4aの前端部,後端部に配置されており、該両補強部材19,20の左,右側端部は前記第1,第2補強部材17,18に結合されている。
前記左,右の第1,第2補強部材17,18は、車両中心線に対して対称をなすよう左,右に振り分けて配置されている。該第1,第2補強部材17,18は、前記物入れ凹部4の底壁4aの下面に結合された底部17′,18′と、前記前壁6の前面に結合された前部17′′,18′′を有するL字形状をなしている。前記第1,第2補強部材17,18の前端部は前記下クロスメンバ8に結合されており、後端部は前記第4補強部材20に結合されている。
そして前記物入れ凹部4の前壁6には、車両前方に凸形状をなす段差部6aが前記第1,第2補強部材17,18の前部17′′,18′′間に位置するように形成されている。該段差部6aの左,右縁部は、稜線6e,6e′を有し、該稜線6e,6e′は前記第1,第2補強部材17,18の前部17′′,18′′の内縁に近接し、かつ該内縁に沿うように位置している。
本実施例によれば、リヤフロアパネル3に設けられた物入れ凹部4の前壁6の、第1,第2補強部材17,18の前部17′′,18′′間に位置するように段差部6aを形成し、該段差部6aの稜線6e,6e′を前記前部17′′,18′′に近接するように位置させたので、車両衝突時にリヤシート固定部材14に入力される車両斜め前上方への引っ張り荷重を、第1,第2補強部材17,18にシート変位を抑制するのに効果的なタイミングで伝達させることができ、これによりスポット溶接剥がれを防止でき、ひいてはリヤシート13が大きく変位するのを抑制することができる。
より詳細には、車両衝突時にリヤシート固定部材に入力される車両斜め前上方への引っ張り荷重により、段差部6aの稜線6e,6e′が荷重作用方向に延びるよう変形し、続いて該稜線6e,6e′に近接する第1,第2補強部材17,18に荷重が伝達することとなる。従って、前記段差部6aの高さあるいは稜線6e,6e′の補強部材との距離等を適宜設定することにより、シートの変位を抑制するのに効果的なタイミングで荷重を伝達させることができる。その結果、スポット溶接剥がれを防止でき、ひいてはリヤシートが大きく変位するのを抑制することができる。
このように本実施例は、物入れ凹部4自体の剛性を高めることで変形を抑制するものではなく、衝突初期の荷重により変形し易い段差部6aの稜線6e,6e′を各補強部材17,18に近接するよう設定することにより、衝突初期の荷重を効率よく左,右の補強部材17,18に伝達するようにしたものである。これにより前述のリヤフロアパネル等の板厚を大きくして剛性を高める場合に比べてコスト,重量を低減できるとともに、生産性を向上できる。
本実施例では、リヤフロアパネル3下面のリヤシート固定部材14下方には、下クロスメンバ8が設定されているので、リヤシート13の変位をより確実に抑制することができる。即ち、物入れ凹部4に段差部6aを設定しない場合には、シート変位荷重が物入れ凹部4の補強部材17,18にうまく伝達されず、その結果、前記シート変位荷重のほとんどを下クロスメンバ8が受け持つこととなり、該下クロスメンバ8の両側付近にスポット溶接剥がれが起き易くなり、リヤシートの変形量が大きくなるという懸念がある。
本実施例では、物入れ凹部4の前壁6に段差部6aを、その稜線6e,6e′が補強部材17,18の近傍に位置するように形成するだけで、衝突荷重を下クロスメンバ8に遅れることなく補強部材17,18にも受け持たせることができるので、各種の補強部材の追加やリヤフロアパネルの板厚を大きくしたりする必要がない。
また本実施例では、物入れ凹部4に第1〜第4補強部材17〜20を設けたので、リヤフロアパネル3と別体の物入れ凹部4を形成する場合の、リヤフロアパネル全体の剛性を高めることができ、シートストライカ13aからの入力を車両骨格部材全体で受けることができる。
また、通常時においては、段差部6aの稜線6e,6e′により物入れ凹部4の剛性を高めることができる。
なお、前記実施例では、補強部材を左,右一対配設した場合を説明したが、本発明では、補強部材を4本以上設けても良く、物入れ凹部の大きさ,深さなどに応じて適宜設定することとなる。
1 車体後部
3 リヤフロアパネル
4 物入れ凹部
4a 底壁
6 前壁
6a 段差部
6e,6e′ 稜線
14 リヤシート固定部材
17,18 補強部材

Claims (1)

  1. リヤフロアパネルには、物入れ凹部が形成され、
    該物入れ凹部の下面には、少なくとも物入れ凹部の底壁から前壁に亙って延びる複数の補強部材が車幅方向中心振り分けで接合され、
    前記物入れ凹部の前方の前記リヤフロアパネルの車幅方向中央部には、リヤシート固定部材が取り付けられる自動車の車体後部構造において、
    前記物入れ凹部の前壁の前記補強部材間に、車両前方又は後方に凸形状をなす段差部を形成し、該段差部の稜線を前記補強部材に近接させた
    ことを特徴とする自動車の車体後部構造。
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