JP6300521B2 - エアベルト及びエアベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアベルト及びエアベルト装置に関し、特に、拘束性能の向上に適したエアベルト及びエアベルト装置に関する。
自動車等の乗物には、一般に、乗員が着座する腰掛部と乗員の背面に位置する背もたれ部とを備えた座席に乗員を拘束する三点式のシートベルト装置が設けられている。かかるシートベルト装置は、乗員を拘束するウェビングと、該ウェビングの巻き取りを行うシートベルトリトラクタと、車体側に設けられ前記ウェビングを案内するガイドアンカーと、前記ウェビングを車体側に固定するベルトアンカーと、座席側面に配置されたバックルと、前記ウェビングに配置されたタングと、を有し、前記タングを前記バックルに嵌着させることによって前記ウェビングで乗員を拘束している。
近年、シートベルト装置の拘束性能の向上を図るため、衝突時等の緊急時に、乗員を拘束するウェビングをガスで膨張させることによって、乗員の胸部との接触面積を拡大し、胸部に生じる衝撃を分散させるエアベルト装置が実用化されつつある。かかるエアベルト装置は、例えば、特許文献1に記載されたように、内部に膨張可能なバッグを収納して一端が固定部に支持されたベルトと、このベルトの他端に設けられたタング装置と、固定部に支持されて前記タング装置が結合されるバックル装置と、高圧ガスを発生するインフレータと、を備えてなり、車両の衝突時にインフレータが発生した高圧ガスをバッグに供給することによりバッグを膨張させるように構成されている。また、特許文献2に記載されたように、エアベルトの一部に乗員の側頭部を保護する膨張部を配置することも既に提案されている。
特開2001−213256号公報 特開2007−216872号公報
上述した特許文献1に記載されたエアベルト装置では、ウェビングがタング近傍からベルトアンカー近傍まで略均等に膨張するように構成されていることから、乗員が正常に着座した状態(背もたれ部に背中を密着させた状態)において、エアベルトが膨張した場合に、胸部から腹部の広範囲に亘って負荷が高くなっていた。しかしながら、胸部や腹部は、種々の臓器を含み、肋骨によってのみ保護される部分であることから、この部分の負荷を低減する必要があった。
また、上述した特許文献2に記載されたエアベルト装置においても、ウェビングを膨張させる点において、特許文献1と同様の問題を生じ得る。また、肩部に側頭部を保護する膨張部を配置した場合であっても、この膨張部は肩部の上方に配置されていることから、前面衝突時には乗員の衝撃緩和に何ら寄与しない。また、この膨張部により、ウェビングと乗員との間に隙間が生じやすく、ウェビングの拘束性能が低下する可能性もあった。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、膨張時における衝撃を緩和し、拘束性能を向上することができる、エアベルト及びエアベルト装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、乗員の胴部を拘束するウェビング内に配置されるとともに緊急時にガスが供給されて膨張するバッグを有するエアベルトにおいて、前記バッグは、前記ガスが供給されて膨張する主膨張部と、該主膨張部にガスを供給するガス供給路と、を備え、前記主膨張部は、前記乗員の肩部における前後方向膨張幅が前記乗員の胸部における前後方向膨張幅よりも大きくなるように構成されており、前記バッグを構成する基布は、略全長に渡って同じ幅に形成された幅広部を有し、該幅広部の一部に複数本の前記ガス供給路が形成されている、ことを特徴とするエアベルトが提供される。
また、本発明によれば、乗員の胴部を拘束するウェビング内に配置されるとともに緊急時にガスが供給されて膨張するバッグを有するエアベルトと、該エアベルトに前記ガスを供給するインフレータと、を備えたエアベルト装置において、前記エアベルトは、前記バッグが、前記ガスが供給されて膨張する主膨張部と、該主膨張部にガスを供給するガス供給路と、を備え、前記主膨張部は、前記乗員の肩部における前後方向膨張幅が前記乗員の胸部における前後方向膨張幅よりも大きくなるように構成されており、前記バッグを構成する基布は、略全長に渡って同じ幅に形成された幅広部を有し、該幅広部の一部に複数本の前記ガス供給路が形成されている、ことを特徴とするエアベルト装置が提供される。
上述したエアベルト及びエアベルト装置において、前記主膨張部は、前記乗員と接触している範囲内において前記乗員の鎖骨近傍の高さ位置で前後方向膨張幅が最大となるように構成されていてもよい。
また、前記主膨張部と前記ガス供給路との境界中心点は、前記乗員が着座するシートの中心線よりも前記エアベルトの上端側に設定されてもよい。また、前記主膨張部は、例えば、50パーセンタイル男性を基準に設定される。また、前記ガス供給路は、前記バッグの長手方向に形成されていてもよいし、横幅方向に形成されていてもよい。
上述した本発明に係るエアベルト及びエアベルト装置によれば、バッグの主膨張部における前後方向膨張幅を乗員の肩部で大きくなるように設定したことにより、乗員がシートに正常に着座した状態(背もたれ部に背中を密着させた状態)でエアベルトが膨張した際に、乗員に生じる圧力を人体の骨格の中で比較的強度の高い肩部で受け止めることができ、乗員に生じる衝撃を緩和することができる。
また、車両衝突時には、乗員を前方に移動させるように慣性力が作用するところ、乗員の胴部で上方に位置する肩部における圧力を高くしたことにより、腰部を軸に前方に回動しようとする乗員を効果的に拘束することができ、前方への移動を抑制することができ、拘束性能を向上することができる。
本発明の第一実施形態に係るエアベルトの膨張状態を示す正面図である。 エアベルトの膨張状態における側面図を示し、(A)は本実施形態、(B)は従来技術、を示している。 エアベルトを構成する基布の平面展開図を示し、(A)は第一実施形態、(B)は第二実施形態、(C)は第三実施形態、(D)は第四実施形態、(E)は第五実施形態、を示している。 第四実施形態及び第五実施形態に係るエアベルトの構成を示す図であり、(A)は第四実施形態におけるA−A線断面図、(B)は第五実施形態におけるB−B線断面図、を示している。 本発明の実施形態に係るエアベルト装置を備えたシートベルト装置の全体構成図である。 エアベルトの膨張状態を示す3Dイメージ図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、を示している。
以下、本発明の実施形態について図1〜図6を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係るエアベルトの膨張状態を示す正面図である。図2は、エアベルトの膨張状態における側面図を示し、(A)は本実施形態、(B)は従来技術、を示している。なお、各図において、説明の便宜上、乗員を透視した状態を図示している。
本発明の第一実施形態に係るエアベルト1は、図1及び図2(A)に示したように、乗員2の胴部を拘束するウェビング11内に配置されるとともに緊急時にガスが供給されて膨張するバッグ12を有し、バッグ12は、ガスが供給されて膨張する主膨張部12aと、主膨張部12aにガスを供給するガス供給路12bと、を備え、主膨張部12aは、乗員2の肩部21における前後方向膨張幅D1が乗員2の胸部22における前後方向膨張幅D2よりも大きくなるように構成されている。なお、バッグ12の膨張時は、ウェビング11の内面に密着していることから、図1及び図2(A)において、ウェビング11を太線で図示している。
乗員2は、50パーセンタイル男性(AM50)を想定したものである。本実施形態において、肩部21とは肩関節近傍の臓器を含まない部分を意味し、胸部22とは肋骨22aにより臓器が保護されている部分を意味する。なお、予め乗員2が主として女性や小柄な人である乗り物については、5パーセンタイル女性(AM05)を基準にエアベルト1を設計してもよい。
エアベルト1は、図1及び図2(A)に示したように、上端が非膨張ウェビング13に接続されており、下端がタング14に接続されている。非膨張ウェビング13は、例えば、車体側に固定されたガイドアンカーを介して、ウェビング11及び非膨張ウェビング13を巻き取り可能なシートベルトリトラクタに接続される(図5参照)。
タング14は、車体側に固定されたバックル15に着脱可能に構成されている。バックル15には高圧ガスを発生させるインフレータ16が接続されており、タング14をバックル15に接続した状態でインフレータ16から発生したガスをバッグ12に供給できるようにガス通路が形成される。かかるガス供給方法は、従来のエアベルト装置に使用されているものを任意に使用することができ、図示した構成に限定されるものではない。
主膨張部12a及びガス供給路12bにより構成されるバッグ12は、通常時は幅方向に折り畳まれてウェビング11内に収容されている。バッグ12を収容するウェビング11には、例えば、特許第3945100号や特許第4835312号に記載されたようなメッシュウェビングが使用される。メッシュウェビングは、複数の編み糸により構成される編み物であって、伸縮可能に形成されたウェビングである。
そして、車両衝突時等の緊急時には、インフレータ16が作動してガスが発生し、ガス供給路12bに供給される。ガス供給路12bは、ウェビング11内で膨張し、ガス流路を形成する。ガス供給路12bを膨張させたガスは、主膨張部12aに供給される。主膨張部12aは、ウェビング11内で膨張し、図1に示したように、乗員2の胸部22から肩部21の範囲で膨張する。
また、図2(A)に示したように、主膨張部12aは、乗員2の肩部21における前後方向膨張幅D1が乗員2の胸部22における前後方向膨張幅D2よりも大きくなるように構成されている。より具体的には、主膨張部12aは、乗員2と接触している範囲内において乗員2の鎖骨21a近傍の高さ位置で前後方向膨張幅D1が最大となるように構成されている。なお、図1及び図2(A)において、鎖骨21aに相当する高さ位置を一点鎖線Cで図示している。
ところで、従来のエアベルト1′は、図2(B)に示したように、主膨張部とガス供給路との境界が曖昧であり、バッグ12′の全体が細長く膨張するように構成されていることが多い。この場合、バッグ12′の前後方向膨張幅Dは、肩部21′から胸部22′に亘って略均等に形成される。一般に、均等な内圧を有するバッグ12′に対して、前方に張り出した突出量に応じて乗員2に圧力が負荷される。したがって、従来のエアベルト1′では、乗員2′の胸部22′にかかる負荷が最も高くなっていた。
それに対して、図2(A)に示したように、本実施形態に係るエアベルト1では、肩部21における前後方向膨張幅D1を最大となるように構成していることから、前方に張り出した突出量も肩部21で大きくなるように構成されている。したがって、図中の白抜き矢印で示したように、胸部22の負荷を低減し、肩部21に負荷を集中させることができる。肩部21は、臓器を含んでおらず、肋骨22aよりも強靱な骨格を有しており、高い負荷にも耐えることができ、乗員2に生じる衝撃を緩和することができる。
また、車両衝突時には、乗員2は慣性力により前方に移動しようとするところ、乗員2の肩部21の圧力を高くしたことにより、乗員2の肩部21における拘束力を向上させることができる。したがって、腰部を軸に前方に回動しようとする乗員2の上半身を効果的に拘束することができ、上半身の前方への移動を抑制することができ、拘束性能を向上することができる。
また、図1に示したように、主膨張部12aとガス供給路12bとの境界中心点Qは、乗員2が着座するシート3の中心線Lよりもエアベルト1の上端側(図中の白抜矢印方向側)に設定される。このように境界中心点Qを設定することにより、肩部21における前後方向膨張幅D1を容易に胸部22の前後方向膨張幅D2よりも大きく形成することができる。
次に、図3及び図4を参照しつつ、バッグ12を構成する基布について説明する。ここで、図3は、エアベルトを構成する基布の平面展開図を示し、(A)は第一実施形態、(B)は第二実施形態、(C)は第三実施形態、(D)は第四実施形態、(E)は第五実施形態、を示している。図4は、第四実施形態及び第五実施形態に係るエアベルトの構成を示す図であり、(A)は第四実施形態におけるA−A線断面図、(B)は第五実施形態におけるB−B線断面図、を示している。
バッグ12は、例えば、表面を形成する基布と裏面を形成する基布とを重ね合わせて外周を縫合することにより袋状に形成される。図3(A)〜(E)の各図は、表面又は裏面の一方を形成する基布17を図示している。各図において、主膨張部12a及びガス供給路12bとの境界線は、概ね図中の一点鎖線で示した位置に形成され、この境界線中央部に境界中心点Qが位置している。
図3(A)に示した第一実施形態は、図1及び図2(A)に示したバッグ12を構成する基布17である。すなわち、図3(A)に示した基布17は、本発明を用いた最も標準的なエアベルト1に適したものである。基布17は、主膨張部12aを形成する横幅Waを備えた幅広部17aと、ガス供給路12bを形成する横幅Wbを備えた幅狭部17bと、幅広部17a及び幅狭部17bを連結するテーパー部17cと、を有している。
本実施形態において、テーパー部17cは主膨張部12aの一部を構成しており、主膨張部12aとガス供給路12bとの境界中心点Qは、テーパー部17cと幅狭部17bとの境界線上に配置される。なお、幅狭部17bの端部17dは、インフレータ16の接続部を構成する。
ここで、幅広部17aの横幅Waは、上述した一般的な成人男性(例えば、AM50)を基準に設定され、図1及び図2(A)に示したように、肩部21における前後方向膨張幅D1が胸部22の前後方向膨張幅D2よりも大きくなるように設定される。また、幅狭部17bの横幅Wbは、例えば、ガス供給路12bが略円筒状に膨張したときに、通常のシートベルト(ウェビング)の横幅よりも狭くならないように設定される。なお、基布17の形状は、実際にはAM50ダミーを用いて設計される。
図3(B)に示した第二実施形態は、テーパー部17cをガス供給路12b側に延長したものである。すなわち、主膨張部12aとガス供給路12bとの境界中心点Qは、図示したように、ガス供給路12b側に移動される。したがって、第二実施形態に示したバッグ12は、第一実施形態よりも長い主膨張部12aを有し、第一実施形態よりも短いガス供給路12bを有している。
かかる構成によれば、主膨張部12aをガス供給路12b側に延長したことにより、一般的な成人男性(例えば、AM50)よりも小柄な体格を有する乗員に対しても、肩部21における前後方向膨張幅D1を大きくすることができ、拘束性能を向上することができる。
図3(C)に示した第三実施形態は、テーパー部17cを主膨張部12a及びガス供給路12b側に延長するとともに、バッグ12の全長を長く形成したものである。かかる第三実施形態では、主膨張部12aとガス供給路12bとの境界は曖昧であるが、幅狭部17bとテーパー部17cとの境界に一致するとすれば、主膨張部12aとガス供給路12bとの境界中心点Qは、図示した位置に配置される。
かかる構成によれば、バッグ12の全長を長くすることにより、一般的な成人男性(例えば、AM50)よりも大柄な体格を有する乗員に対しても、肩部21における前後方向膨張幅D1を大きくすることができ、拘束性能を向上することができる。また、主膨張部12aをガス供給路12b側に延長したことにより、一般的な成人男性(例えば、AM50)よりも小柄な体格を有する乗員に対しても、肩部21における前後方向膨張幅D1を大きくすることができ、拘束性能を向上することができる。
図3(D)に示した第四実施形態は、インフレータ16の接続部を構成する端部17dの近傍を除くバッグ12の略全長を幅広部17aに形成し、ガス供給路12bを縫合部17eにより形成したものである。かかる構成によれば、基布17の形状を変更せずに、縫合部17eの条件(長さ、本数、位置等)を変更することにより、種々の用途(一般成人向け、大柄乗員向け、小柄乗員向け等)に応じたバッグ12を容易に製作することができる。また、本実施形態によれば、ガス供給路12bの横幅を十分に広くすることができ、乗員との接触面における応力集中を緩和することができる。
また、縫合部17eは、図4(A)に示したように、表裏一対の基布17を一緒に縫合した縫製タイプであってもよいし、表裏一対の基布17をテザー17fで接続した吊紐タイプであってもよい。また、縫合部17eの本数は図示した二本に限定されるものではなく、一本であってもよいし、三本以上であってもよい。
図3(E)に示した第五実施形態は、上述した第四実施形態における縫合部17eの向きを変更したものである。すなわち、図3(D)に示した第四実施形態における縫合部17eは、バッグ12の長手方向に形成されるのに対し、図3(E)に示した第五実施形態における縫合部17eは、バッグ12の横幅方向に形成される。かかる構成によっても、上述した第四実施形態と同様の効果を有する。
また、縫合部17eは、図4(B)に示したように、表裏一対の基布17を一緒に縫合した縫製タイプであってもよいし、表裏一対の基布17をテザー17fで接続した吊紐タイプであってもよい。また、縫合部17eの本数は図示した三本に限定されるものではなく、二本以下であってもよいし、四本以上であってもよい。
次に、上述したエアベルト1を備えたエアベルト装置について、図5を参照しつつ説明する。ここで、図5は、本発明の実施形態に係るエアベルト装置を備えたシートベルト装置の全体構成図である。なお、上述したエアベルト1と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
本実施形態に係るエアベルト1は、例えば、シートベルト装置のウェビングに用いられる。図示したシートベルト装置は、乗員を拘束するウェビングWと、ウェビングWの巻き取りを行うシートベルトリトラクタ4と、車体側に設けられウェビングWを案内するガイドアンカー5と、ウェビングWを車体側に固定するベルトアンカー6と、シート3の側面に配置されたバックル15と、ウェビングWに配置されたタング14と、を有している。
図示したシートベルト装置は、いわゆる助手席用のシートベルト装置であり、車両に搭載されたシート3は、一般に、乗員の背面に位置する背もたれ部31と、乗員が着座する腰掛部32と、を備えている。シートベルトリトラクタ4は、例えば、車両の側部に配置されたピラー7の内部に配置され、ガイドアンカー5は、例えば、ピラー7の表面に配置される。ベルトアンカー6は、ドア側の車両又は腰掛部32の底部に固定される。バックル15は、車両中央側の腰掛部32の側面部に配置される。
また、バックル15の内部には、インフレータ16が配置されており、タング14をバックル15に接続することにより、インフレータ16からバッグ12にガスを供給することができるように、インフレータ16とバッグ12とが接続される。なお、エアベルト1にガスを供給する方法は、従来から使用されている方法を任意に使用することができる。
ウェビングWは、例えば、バッグ12を内蔵したエアベルト1と、エアベルト1の上端に接続された非膨張ウェビング13と、タング14に接続された非膨張ウェビング18と、により構成される。エアベルト1には、上述した第一実施形態〜第五実施形態に示したものが適宜使用される。本実施形態におけるエアベルト装置は、少なくとも、エアベルト1とインフレータ16とを備えている。なお、乗員の腰部を拘束する非膨張ウェビング18には、車両衝突時等の緊急時に膨張するエアベルトを使用するようにしてもよい。
上述したエアベルト1を備えたシートベルト装置について、シミュレーションを行い、3Dイメージ図を作成した。ここで、図6は、エアベルトの膨張状態を示す3Dイメージ図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、を示している。なお、各図において、説明の便宜上、シート3の図を省略してある。
これらの図に示したように、本実施形態におけるエアベルト装置では、主膨張部12aが、乗員2の肩部21における前後方向膨張幅D1が乗員2の胸部22における前後方向膨張幅D2よりも大きくなるように構成されていることにより、乗員2がシート3に正常に着座した状態(背もたれ部31に背中を密着させた状態)でエアベルト1が膨張した際に、乗員2に生じる圧力を人体の骨格で比較的強度の高い肩部21で受け止めることができ、乗員2に生じる衝撃を緩和することができる。
また、車両衝突時には、乗員2を前方に移動させるように慣性力が作用するところ、乗員2の胴部で上方に位置する肩部21における圧力を高くしたことにより、腰部を軸に前方に回動しようとする乗員2を効果的に拘束することができ、前方への移動を抑制することができ、拘束性能を向上することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、例えば、運転席用シートベルト装置、後部座席用シートベルト装置等の他の座席のシートベルト装置にも適用することができる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 エアベルト
2 乗員
3 シート
4 シートベルトリトラクタ
5 ガイドアンカー
6 ベルトアンカー
7 ピラー
11 ウェビング
12 バッグ
12a 主膨張部
12b ガス供給路
13,18 非膨張ウェビング
14 タング
15 バックル
16 インフレータ
17 基布
17a 幅広部
17b 幅狭部
17c テーパー部
17d 端部
17e 縫合部
17f テザー
21 肩部
21a 鎖骨
22 胸部
22a 肋骨
31 背もたれ部
32 腰掛部

Claims (6)

  1. 乗員の胴部を拘束するウェビング内に配置されるとともに緊急時にガスが供給されて膨張するバッグを有するエアベルトにおいて、
    前記バッグは、前記ガスが供給されて膨張する主膨張部と、該主膨張部にガスを供給するガス供給路と、を備え、
    前記主膨張部は、前記乗員の肩部における前後方向膨張幅が前記乗員の胸部における前後方向膨張幅よりも大きくなるように構成されており、
    前記バッグを構成する基布は、略全長に渡って同じ幅に形成された幅広部を有し、該幅広部の一部に複数本の前記ガス供給路が形成されている、
    ことを特徴とするエアベルト。
  2. 前記主膨張部は、前記乗員と接触している範囲内において前記乗員の鎖骨近傍の高さ位置で前後方向膨張幅が最大となるように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエアベルト。
  3. 前記主膨張部と前記ガス供給路との境界中心点は、前記乗員が着座するシートの中心線よりも前記エアベルトの上端側に設定される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のエアベルト
  4. 前記主膨張部は、50パーセンタイル男性を基準に設定される、ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のエアベルト
  5. 前記ガス供給路は、前記バッグの長手方向又は横幅方向に形成されている、ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のエアベルト。
  6. 乗員の胴部を拘束するウェビング内に配置されるとともに緊急時にガスが供給されて膨張するバッグを有するエアベルトと、該エアベルトに前記ガスを供給するインフレータと、を備えたエアベルト装置において、
    前記エアベルトは、請求項1〜5の何れか一項に記載のエアベルトである、ことを特徴とするエアベルト装置。
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