JP6298674B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、円板状ワークの外周部分を円周状に切削する切削装置に関する。
外周部分が丸く面取りされた円板状のワークを研削して薄化すると、外周部分にシャープエッジが形成され、僅かな衝撃で割れやすくなる場合がある。このため、ワークを薄化する前に、ワークの外周部分を切削してエッジトリミングすることにより、薄化後にシャープエッジが形成されるのを防ぎ、これによりワークが割れるのを防ぐ技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−173961号公報
ワークの外周部分をエッジトリミングする場合において、チャックテーブルの回転中心とワークの中心とが一致していないと、トリミング幅が広い部分と狭い部分とが生じ、トリミング幅が狭すぎると、後の研削時にシャープエッジの形成を防ぐことができない。一方、エッジトリミング時に、ワークを保持するチャックテーブルの回転中心とワークの中心とが一致するようにワークを保持できれば、切削のための砥石をチャックテーブルの回転軸から所定距離離れた位置に位置付けることにより、ワークの外周縁から一定の幅を有する範囲をトリミングすることができる。
しかし、ウェーハを搬送する搬送機構がウェーハを受け取る工程やチャックテーブルにウェーハを載置する工程を工夫したり、搬送機構を調整したりしても、チャックテーブルの回転軸とワークの中心とをマイクロメートル単位で完全に一致させることは難しい。そこで、この問題を解決するために、チャックテーブルの回転軸とワークの中心との間のずれの量を算出し、算出したずれ量に基づいて、ウェーハの回転角度に応じてワークの径方向に砥石を移動させることにより、ワークの外周縁から所定の幅を有する範囲をトリミングすることも考えられている。
しかし、チャックテーブルの回転軸とワークの中心との間のずれ量は、ワークの外周縁の位置を測定した後、測定結果に基づいてずれの向きとともに算出する。そして、かかる算出の後、算出結果に基づいてトリミングを行うという手順になっており、ずれの測定と加工とを別々に行うために、エッジトリミング処理全体にかかる時間が長くなるという問題がある。
本発明は、このような問題にかんがみなされたもので、ワークの外周縁から所定の幅を有する範囲をエッジトリミングできるようにするとともに、エッジトリミング処理全体にかかる時間を短縮することを目的とする。
本発明に係る切削装置は、円板状のワークを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルを回転させるチャックテーブル回転部と、スピンドルに装着される砥石を回転させて、該チャックテーブルに保持されたワークの外周部分を外周に沿って切削する切削手段と、該切削手段と該チャックテーブルとを該チャックテーブルの径方向に相対的に移動させる移動手段と、を備えた切削装置であって、所定の測定範囲内において、該チャックテーブルに保持された該ワークの外周縁の位置を測定する測定手段と、該チャックテーブル回転部が回転させている該チャックテーブルの回転角度と、該測定手段によって測定された該外周縁の位置とを対応づけた関係データを生成する認識部と、該測定手段によって測定される該外周縁の位置の基準となる第1の基準位置に対応する、該チャックテーブルとの相対的な関係における該切削手段の位置である第2の基準位置を記憶する記憶部と、該認識部が生成した関係データと、該記憶部が記憶した第2の基準位置とに基づいて、該チャックテーブル回転部が回転させている該チャックテーブルの回転角度に応じて、該移動手段を制御することにより、該ワークの外周縁から中心方向に所定の幅を有する範囲を切削させる制御部と、を備え、該測定手段による該ワークの外周縁の位置測定と並行して、該切削手段による切削を、該測定手段よりも該チャックテーブルの回転方向下流側の位置において行う
測定手段は、所定の幅を有する測定光を被測定物に投光する投光部と、該投光部が投光した該測定光が該被測定物に反射した反射光を集光して受光する受光センサーと、を備え、該受光センサーが該反射光を受光した位置に基づいて該被測定物までの距離を算出する光学式変位計であることが好ましい。
本発明に係る切削装置によれば、測定手段が実測したワークの外周縁の位置に基づいて移動手段を制御するので、チャックテーブルの回転軸とワークの中心との間のずれを算出する必要がなく、外周縁の測定と並行してワークの外周縁から所定の幅を有する範囲をトリミングすることができ、エッジトリミング処理全体にかかる時間を短縮することができる。
切削装置を示す斜視図。 切削装置の一部を示す平面図(a)、側面視断面図(b)及び正面図(c)。 測定手段による測定結果を示すグラフ図。 切削装置の一部を示す平面図(a)及び側面視断面図(b)。 切削装置の一部を示す平面図(a)及び側面視断面図(b)。 切削装置の一部を示す平面図(a)及び側面視断面図(b)。 切削装置の一部を示す平面図(a)及び側面視断面図(b)。 切削装置の一部を示す平面図(a)及び側面視断面図(b)。 切削装置の一部を示す平面図(a)及び側面視断面図(b)。 切削装置の一部を示す平面図(a)及び側面視断面図(b)。 別の切削装置を示す斜視図。 別の切削装置の一部を示す平面図(a)及び側面視断面図(b)。 測定手段による測定結果を示すグラフ図。
図1に示す切削装置10は、円板状のワークをXY平面に平行に保持するチャックテーブル11と、XY平面に垂直な±Z方向に平行な回転軸を中心としてチャックテーブル11を回転させるチャックテーブル回転部(不図示)と、チャックテーブル11及びチャックテーブル回転部を±X方向に移動させるチャックテーブル移動手段12と、チャックテーブル11に保持されたワークの外周部分を砥石30でその外周に沿って切削する切削手段13と、切削手段13を±Z方向に移動させる切込み送り手段14と、切削手段13及び切込み送り手段14を±Y方向に移動させる移動手段15と、チャックテーブル11に保持されたワークの外周縁の位置を測定する測定手段16と、測定手段16の測定結果からワークの外周縁を認識する認識部17と、ワークの外周縁の位置と切削手段の±Y方向の位置との対応関係を記憶する記憶部18と、切削装置10全体を制御する制御部19とを備え、チャックテーブル11に保持されたワークの外周部分を切削手段13が円周状に切削して除去することによりエッジトリミングを行う装置である。
チャックテーブル移動手段12は、±X方向に平行なねじ軸21をモータ22が回転させることにより、ねじ軸21に係合した移動部23がガイド24に案内されて±X方向に移動する構成となっている。チャックテーブル11及び不図示のチャックテーブル回転部は、移動部23に固定され、移動部23の移動に伴って±X方向に移動する。チャックテーブル移動手段12は、チャックテーブル11を+X方向に移動させることにより、チャックテーブル11を、ワークの搬出入が行われる位置である搬出入位置に位置付けることができる。また、チャックテーブル移動手段12は、わーくを保持したチャックテーブル11を−X方向に移動させて、チャックテーブル11に保持されたワークを切削する切削位置に位置付けることができる。
切込み送り手段14は、±Z方向に平行なねじ軸41をモータ42が回転させることにより、ねじ軸41に係合した移動部43がガイド44に案内されて±Z方向に移動する構成となっている。切削手段13は、移動部43に固定され、移動部43の移動に伴って±Z方向に移動する。切込み送り手段14が切削手段13を−Z方向に移動させることにより、切削位置に位置付けられたチャックテーブル11に保持されたワークに、切削手段13に装着された砥石30を所定の深さまで切り込ませてワークを切削することができる。
移動手段15は、例えばボールねじ機構を有し、±Y方向に平行なねじ軸51をモータ52が回転させることにより、ねじ軸51に係合した移動部53がガイド54に案内されて±Y方向に移動する構成となっている。切込み送り手段14は、移動部53に固定され、移動部53の移動に伴って±Z方向に移動し、切削手段13は、切込み送り手段14の移動に伴って±Z方向に移動する。移動手段15が切削手段13をチャックテーブル11に対して相対的に±Y方向に移動させることにより、砥石30が切り込む位置を調整することができる。
図2に示すように、切削手段13は、スピンドル31に砥石30が装着されて構成され、スピンドル31が±Y方向に平行な回転軸を中心として砥石30を回転させる。移動手段15が切削手段13を±Y方向に移動させると、切削手段13は、チャックテーブル11の径方向に移動する。例えば、移動手段15が切削手段13を−Y方向に移動させると、切削手段13は、チャックテーブル11の中心に近づく方向に移動し、移動手段15が切削手段13を+Y方向に移動させると、切削手段13は、チャックテーブル11の中心から遠ざかる方向に移動する。
測定手段16は、測定光67を被測定物に投光する投光部61と、投光部61が投光した測定光67が被測定物に反射した反射光68を受光する受光センサー62とを備える光学式変位計である。投光部61が測定光67を投光する方向は、図2(c)では傾きが強調して描かれているが、実際にはほぼ−Z方向である。投光部61が投光する測定光67は、±Y方向に所定の幅を有する。また、投光部61が投光した測定光67は、所定の測定範囲69内で、チャックテーブル11の上面や、チャックテーブル11に保持されたワーク90などの被測定物に当たって反射する。図示の例における測定範囲69は、切削位置に位置付けられたチャックテーブル11の回転軸から見て、−Y方向に位置している。したがって、砥石30がワークを切削する位置と、測定範囲69とは、切削位置に位置付けられたチャックテーブル11の回転軸から見て180度離れたちょうど反対の方向に位置している。また、測定光67が±Y方向に所定の幅を有するので、測定範囲69は、切削位置に位置付けられたチャックテーブル11の径方向に長い範囲となっている。
受光センサー62は、投光部61に対して+X方向に配置され、測定範囲69内からの反射光68を集光してやや斜め上方の位置で受光する。このため、測定光67が反射した反射点の±Z方向の位置により、受光センサー62が反射光68を受光する±X方向の位置が変化する。受光センサー62は、例えば複数の受光部が±X方向に並べて配設され、どの受光部が反射光68を受光したかによって反射光68を受光した±X方向の位置を判別し、それに基づいて反射点の±Z方向の位置を測定する。また、複数の受光部は±Y方向にも並べて配設され、±Y方向における複数の位置で、反射点の±Z方向の位置を同時に並行して測定することができる。
チャックテーブル11の上面とそこに保持されたワーク90の上面とでは、±Z方向の位置が異なるため、チャックテーブル11の径方向における複数の位置において光の反射点の±Z方向の位置を測定することにより、ワーク90の外周縁91を検出することができ、チャックテーブル11の回転軸から外周縁91までの距離を求めることができる。
不図示のチャックテーブル回転部がチャックテーブル11を回転させながら、測定手段16が測定を行うことにより、測定手段16は、ワーク90の全周において、チャックテーブル11の回転軸から外周縁91までの距離を測定することができる。認識部17(図1参照)は、不図示のチャックテーブル回転部が回転させるチャックテーブル11の回転角度と測定手段16が測定した外周縁91の位置とを対応づけて認識し、チャックテーブル11の回転角度と外周縁91の位置とを対応づけた関係データを生成する。
測定手段16が外周縁91の位置を測定する測定範囲69の中には、外周縁の位置の基準となる±Y方向の位置である第1の基準位置81を設定する。また、切削手段13がワーク90の外周部分を外周に沿って切削する範囲の幅を、トリミング幅82とする。
一方、チャックテーブル11の回転軸からワーク90の外周縁91までの距離が、チャックテーブル11の回転軸から第1の基準位置81までの距離と等しいと仮定した場合において、移動手段15がトリミング幅82を有する範囲を切削手段13が切削できるように切削手段13を位置付けたときのチャックテーブル11に対する切削手段13の相対的な位置を第2の基準位置83とし、記憶部18(図1参照)に記憶させておく。第2の基準位置83は、例えば移動手段15を構成するモータ52がパルスモータである場合は、モータ52に対するパルス数によって把握することができる。また、移動手段15にリニアスケールを配設し、移動部53の±Y方向の位置をリニアスケールによって読み取ることもできる。
第2の基準位置83は、例えば、チャックテーブル11が調整用のダミーワークを保持し、移動手段15が切削手段13を任意の位置に位置付けてチャックテーブル11に保持されたダミーワークを切削し、切削された位置を測定手段16が測定することにより求めることができる。また、実際のトリミング対象のワーク90を切削しているときに、外周縁91の位置と切削された位置とを測定手段16が測定して、切削された範囲の幅がトリミング幅82に一致しているか否かを検査し、一致していない場合は、記憶部18が記憶した第2の基準位置83を補正して更新する構成であってもよい。
次に、測定手段16によるチャックテーブル11の回転軸から外周縁91までの距離の測定について、詳しく説明する。かかる測定は、チャックテーブル11を回転させながら行う。
図3の横軸は、測定範囲69内におけるチャックテーブル11の径方向の位置を示し、右がチャックテーブル11の中心に近い+Y方向、左がチャックテーブル11の中心から遠い−Y方向である。縦軸は、測定手段16が測定した反射点の±Z方向における位置を示し、上が測定手段16に近い+Z方向、下が測定手段16から遠い−Z方向である。
+Y方向の平坦な領域631は、ワーク90の上面に対応する部分であり、−Y方向の平坦な領域632は、チャックテーブル11の上面に対応する部分であり、領域631と領域632との間にワーク90の外周縁91に対応する領域633a〜633cがある。
例えば、測定手段16は、領域633a〜633cにおいて、±Z方向の位置が急激に変化する位置を算出し、外周縁位置65a〜65cとする。
仮に、チャックテーブル11の回転軸とワーク90の中心とが完全に一致していたとすると、チャックテーブル11の回転軸からワーク90の外周縁91までの距離は一定となるため、チャックテーブル11が回転しても、ワーク90の外周縁91に対応する領域633a〜633cの±Y方向における位置は変わらず、領域633a〜633cがすべて重なった状態となって1本の線になる。
一方、チャックテーブル11の回転軸とワーク90の中心とが一致していない場合は、チャックテーブル11の回転に伴って、ワーク90の外周縁91に対応する領域633a〜633cの±Y方向における位置が変化する。
例えばワーク90の中心がチャックテーブル11の回転軸に対して−Y方向にずれている場合、測定手段16が算出する外周縁の±Y方向における位置は、外周縁位置65aのように−Y方向にずれる。そして、チャックテーブル11が回転すると、ワーク90の中心のずれ方向が変化するので、外周縁の位置は+Y方向に移動し、例えば90度回転した状態では外周縁位置65bのようになり、180度回転した状態では外周縁位置65cのようになる。チャックテーブル11が更に回転すると、外周縁の位置は−Y方向に戻り始め、例えば270度回転した状態では外周縁位置65bのようになり、360度回転すると外周縁位置65aに戻る。
次に、ワーク90を切削する手順について説明する。図4に示すように、ワーク90を保持したチャックテーブル11が切削位置に位置付けられた最初の状態において、ワーク90の中心が、チャックテーブル11の回転軸に対して−Y方向にずれているものとする。このとき、測定手段16が測定した外周縁位置65は、第1の基準位置81に対して径方向外側(―Y方向側)にずれている。認識部17は、このときの第1の基準位置81に対する外周縁位置65の相対位置を、チャックテーブル11の回転角度が0度のときの関係データとして生成する。なお、このとき、切削手段13は、まだ切削を開始しない。
次に、チャックテーブル回転部がチャックテーブル11を回転させながら、測定手段16が外周縁位置65を測定していく。認識部17は、測定手段16が外周縁位置65を測定するたびに、最初の状態からの回転角度に対応づけた第1の基準位置81に対する外周縁位置65の相対位置を表す関係データを生成する。図5に示す例では、チャックテーブル11の回転に伴い外周縁位置65が径方向内側に移動し、最初の状態から約90度回転したときに外周縁位置65が第1の基準位置81に一致している。
チャックテーブル11が更に回転して最初の状態からの回転角度が180度になると、切削を開始する。まず、図6に示すように、制御部19は、認識部17が生成した関係データに基づいて移動手段15を制御して、切削手段13を位置55に位置付ける。このときの位置55は、チャックテーブル11の回転角度が0度のときの第1の基準位置81に対する外周縁位置65の相対位置に基づいて定められる。すなわち、第2の基準位置83に対する位置55の相対位置は、回転角度0度のときの第1の基準位置81に対する外周縁位置65の相対位置と同じであり、位置55は、第2の基準位置83に対して径方向外側にずれている。
このようにして切削手段13を位置55に位置付けられた状態で、切削手段13が砥石30を回転させ、切込み送り手段14が切削手段13を−Z方向に移動させて、回転している砥石30をワーク90の外周に沿って切り込ませ、切削を開始する。
これ以降は、チャックテーブル回転部がチャックテーブル11を回転させながら、測定と切削とを並行して実行する。測定手段16が測定をする測定領域と、切削手段13が切削する切削領域とは、チャックテーブル11の回転軸に対してちょうど180度ずれている。このため、制御部19は、現在の回転角度から180度を差し引いた回転角度に対応づけられた関係データに基づいて移動手段15を制御し、切削手段13の位置を調整してトリミングを行う。すなわち、外周縁位置65が第1の基準位置81よりも径方向外側にずれていれば、それと同じ距離だけ第2の基準位置83から径方向外側にずれた位置55に切削手段13を位置付ける。逆に、外周縁位置65が第1の基準位置81よりも径方向内側にずれていれば、それと同じ距離だけ第2の基準位置83から径方向内側にずれた位置55に切削手段13を位置付ける。外周縁位置65が第1の基準位置81と一致していれば、第2の基準位置83と一致する位置55に切削手段13を位置付ける。これにより、ワーク90の外周縁91から中心方向に所定のトリミング幅82を有する範囲を切削することができる。
例えば、図7に示すように、最初の状態からの回転角度が270度になったときに、制御部19は、回転角度90度のときの第1の基準位置81に対する外周縁位置65の相対位置に基づいて、切削手段13の位置55を決定する。
図8に示すように、最初の状態からの回転角度が360度に達したときに、切削手段13による切削は、まだワーク90の全周の半分しか終わっていないが、測定手段16による測定は、終了してよい。また、前述したように、切削の結果を検査するため、全周の切削が終了するまで、測定手段16による測定を続けてもよい。
図9に示すように、チャックテーブル11が更に90度回転して最初の状態からの回転角度が450度に達すると、切削手段13による切削は、ワーク90の全周の4分の3が終了する。
図10に示すように、チャックテーブル11が更に90度回転して最初の状態からの回転角度が540度に達したとき、ワーク90の全周にわたり、切削手段13による切削が完了する。切込み送り手段14が切削手段13を+Z方向に移動させて、砥石30をワーク90から離し、切削を終了する。
このように、測定手段16による外周縁91の位置の測定と、切削手段13による切削とを並行して実行することができるので、トリミング処理全体にかかる時間を短縮することができる。
図11に示す切削装置10Aは、前述した切削装置10の測定手段16に代えて、測定手段16Aを備えている。それ以外の点では、切削装置10と同様である。測定手段16Aは、切削位置に位置付けられたチャックテーブル11の+Z方向ではなく、−Y方向に配置され、チャックテーブル11に保持されたワークの外周縁の位置を上からではなく横から測定する。
図12に示すように、測定手段16Aは、投光部61が測定光67を投光する方向がほぼ+Y方向であり、投光部61が投光する測定光67は、±Z方向に所定の幅を有する。砥石30がワークを切削する切削領域と測定範囲69とが、切削位置に位置付けられたチャックテーブル11の回転軸から見て180度離れたちょうど反対の方向に位置する点は、測定手段16と同じであるが、測定範囲69は、±Z方向に長い範囲である。測定手段16Aは、測定光67が反射した反射点の±Y方向における位置を測定する。
図13の縦軸は、測定範囲69内における±Z方向の位置を示し、上が+Z方向、下が−Z方向である。横軸は、測定手段16が測定した反射点の±Y方向における位置を示し、右がチャックテーブル11の中心に近い+Y方向、左がチャックテーブル11の中心から遠い−Y方向である。
このように、測定手段の配置や測定光67を投光する向きが異なっていても、YZ平面に平行な平面内における反射点の位置を測定できる点では、切削装置10の測定手段16と変わらない。したがって、切削装置10の測定手段16と同様に、ワーク90の外周縁91の位置を測定することができる。
このような構成でワーク90の外周縁91の位置を測定する場合でも、外周縁91の位置の測定と、ワークの外周縁から所定の幅を有する範囲の切削とを並行して実行することができる。したがって、トリミング処理全体にかかる時間を短縮することができる。
なお、切削装置10,10Aのいずれにおいても、移動手段は、チャックテーブル11と切削手段13とを相対的にチャックテーブル11の径方向に移動させるものであればよく、切削手段13を移動させるのではなく、チャックテーブル11を移動させる構成であってもよいし、切削手段とチャックテーブル11との双方を移動させる構成であってもよい。
測定手段16,16Aは、チャックテーブル11に保持されたワークの外周縁の位置を測定できるものであればよく、光学式変位計に限らず、他の構成であってもよい。例えば、測定手段16は、チャックテーブルに保持されたワークの外周部分を上から撮影するカメラを有し、カメラが撮影した画像を解析することにより、ワークの外周縁の位置を算出する構成であってもよい。あるいは、測定手段16Aは、チャックテーブル11に保持されたワークの外周部分を横から撮影するカメラを有し、オートフォーカスによりワークの外周縁にピントを合わせたときの焦点距離に基づいて、ワークの外周縁の位置を算出する構成であってもよい。
測定手段16,16Aが外周縁の位置を測定する測定範囲と、切削手段13がワークを切削する切削範囲とは、チャックテーブル11の中心から見て180度離れた方向ではなく、任意の角度離れた方向であってもよい。すなわち、測定手段16と切削手段13とがワークの径方向に対面する構成でなく、例えば、切削手段13がワークを切削する切削範囲が、測定手段16,16Aが外周縁の位置を測定する測定範囲からチャックテーブル11の中心を基準として10度回転した位置とすることもできる。このように、外周縁の測定から切削までの回転角度を小さくすることで、加工時間をより短縮することができる。
10,10A 切削装置、
11 チャックテーブル、
12 チャックテーブル移動手段、21 ねじ軸、22 モータ、23 移動部、
24 ガイド、
13 切削手段、30 砥石、31 スピンドル、
14 切込み送り手段、41 ねじ軸、42 モータ、43 移動部、44 ガイド、
15 移動手段、51 ねじ軸、52 モータ、53 移動部、54 ガイド、
55 位置、
16,16A 測定手段、61 投光部、62 受光センサー、
631,632,633a〜633c 領域、64 閾値、
65,65a〜65c 外周縁位置、67 測定光、68 反射光、69 測定範囲、
17 認識部、
18 記憶部、81 第1の基準位置、82 トリミング幅、83 第2の基準位置、
19 制御部、30 砥石、90 ワーク、91 外周縁

Claims (2)

  1. 円板状のワークを保持するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルを回転させるチャックテーブル回転部と、
    スピンドルに装着される砥石を回転させて、該チャックテーブルに保持されたワークの外周部分を外周に沿って切削する切削手段と、
    該切削手段と該チャックテーブルとを該チャックテーブルの径方向に相対的に移動させる移動手段と、
    を備えた切削装置であって、
    所定の測定範囲内において、該チャックテーブルに保持された該ワークの外周縁の位置を測定する測定手段と、
    該チャックテーブル回転部が回転させている該チャックテーブルの回転角度と、該測定手段によって測定された該外周縁の位置とを対応づけた関係データを生成する認識部と、
    該測定手段によって測定される該外周縁の位置の基準となる第1の基準位置に対応する、該チャックテーブルとの相対的な関係における該切削手段の位置である第2の基準位置を記憶する記憶部と、
    該認識部が生成した関係データと、該記憶部が記憶した第2の基準位置とに基づいて、該チャックテーブル回転部が回転させている該チャックテーブルの回転角度に応じて、該移動手段を制御することにより、該ワークの外周縁から中心方向に所定の幅を有する範囲を切削させる制御部と、
    を備え
    該測定手段による該ワークの外周縁の位置測定と並行して、該切削手段による切削を、該測定手段よりも該チャックテーブルの回転方向下流側の位置において行う
    切削装置。
  2. 前記測定手段は、
    所定の幅を有する測定光を被測定物に投光する投光部と、
    該投光部が投光した該測定光が該被測定物に反射した反射光を集光して受光する受光センサーと、
    を備え、該受光センサーが該反射光を受光した位置に基づいて該被測定物までの距離を算出する光学式変位計である、請求項1記載の切削装置。
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