JP2018079548A - ドリル刃位相測定装置及びドリル刃位相測定方法 - Google Patents

ドリル刃位相測定装置及びドリル刃位相測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】切れ刃部と同等径の部分を有するドリルについて、切れ刃部の位相を精度良く測定するドリル刃位相測定装置及びドリル刃位相測定方法を提供する。
【解決手段】ドリル刃位相測定装置1は、切れ刃部A及びマージン部Bを有するドリル2を装着してドリル2を回転させる駆動部10と、回転するドリル2の画像を複数撮像する撮像部30と、複数の画像と、画像のそれぞれにおけるドリル2の位相Θとを取得する画像入力部42と、画像において、ドリル2の輪郭を検出し、ドリルの主軸に平行に主軸から離間させて設定した直線LXと、輪郭との交点を検出する輪郭計測部44と、交点がもっともドリルの先端方向にある画像におけるドリルの位相Θを切れ刃部の位相Θ0として特定する位相測定部45とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明はドリル刃位相測定装置及びドリル刃位相測定方法に関する。
工具の径、長さなどの寸法を測定し、調整する工具測定装置又は(非接触式)ツールプリセッタが知られている。例えば、特許文献1には、測定対象物の工具を装着するスピンドルを回転制御しながら、工具に縦方向及び横方向あるいは縦方向又は横方向から光を当て、光の透過量の変化を基に工具の振れ、外径寸法、長さなどの工具諸元を測定する、工具の寸法測定装置が記載されている。
特開平4−315556号公報
このような工具測定装置を用いて、ドリルの寸法を測定するときに、あらかじめ、ドリル先端の切れ刃部の位相(回転位相角)を測定することが行われている。すなわち、ドリルを手動又は自動で回転させて、ドリルの先端に平行光を照射し、投影画像のドリル径が極大値になるとき、すなわち、照射光の光軸に対して切れ刃部が直交して、ドリル刃の径、高さが最大になるときのドリルの位相を切れ刃部の位相として測定する。そして、ドリルを当該切れ刃部の位相に設定して、ドリルの寸法を測定することが行われている。
ここで、従来のドリル刃位相測定方法について、バニシングドリルの場合を例にして、説明する。
図6は、バニシングドリル2の先端形状を示す図である。3つの図面は、それぞれ、バニシングドリル2の正面図(左下)、平面図(左上)、側面図(右上)を示す。
バニシングドリル2は、その先端に切れ刃部A1,A2と、マージン部(ガイド部)B1,B2とを有している。マージン部B1,B2は、高精度な孔開けのために、加工された孔の内面に接触してドリルの軸心を安定させ、また、孔の内面をバニシング、すなわち、表面を滑らかにするために設けられている。また、切れ刃部A1,A2と、マージン部B1,B2とは、同等の径を有している。
図7は、従来の切れ刃部の位相測定方法を説明するための図である。左の3つの図は、切れ刃部A1の投影画像を用いてバニシングドリル2の径を測定したときの結果を示し、右の3つの図は、マージン部B1の投影画像を用いてバニシングドリル2の径を測定したときに結果を示す。3つの図面は、それぞれ、バニシングドリル2を少しずつ回転させたときの平面図(右上)、バニシングドリル2を少しずつ回転させたときの投影画像の例(右下)、及び、各投影画像を用いて測定したバニシングドリル2の見かけ上の半径ΦDの値(左上)を示している。
上記したように、従来は、切れ刃部A1の位相を測定するときに、ドリルを回転させて、ドリル先端の投影画像の径が極大値(影が径方向に増大し、最大値を示した後、径方向に減少を始める、その折り返し点での値)となるときの位相を、切れ刃部の位相であると判断していたが、バニシングドリル2の切れ刃部A1,A2と、マージン部B1,B2とは同等の径を有しており、このような測定方法では、切れ刃部A1,A2の位相と、マージン部B1,B2の位相とを取り違えて、工具の寸法を測定してしまうことがあった。
また、このような誤認識、誤測定は、バニシングドリル2以外でも、例えば、ダブルマージンドリルのような、先端に切れ刃部と同等の径の部分を有するドリルにおいて行われることがあった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、切れ刃部と同等径の部分を有するドリルについて、切れ刃部の位相を精度良く測定することができるドリル刃位相測定装置及びドリル刃位相測定方法を提供することを目的とする。
本発明に係るドリル刃位相測定装置は、切れ刃部及びマージン部を有するドリルを装着してドリルを回転させる駆動部と、回転するドリルの画像を複数撮像する撮像部と、複数の画像と、画像のそれぞれにおけるドリルの位相とを取得する画像入力部と、画像において、ドリルの輪郭を検出し、ドリルの主軸に平行に主軸から離間させて設定した直線と、輪郭との交点を検出する輪郭計測部と、交点がもっともドリルの先端方向にある画像におけるドリルの位相を切れ刃部の位相として特定する位相測定部とを備えるものである。
また、本発明に係るドリル刃位相測定装置は、切れ刃部及びマージン部を有するドリルを装着してドリルを回転させる駆動部と、回転するドリルの画像を複数撮像する撮像部と、複数の画像と、画像のそれぞれにおけるドリルの位相とを取得する画像入力部と、画像において、ドリルの輪郭を検出し、ドリルの主軸に垂直で切れ刃部の刃先又はマージン部の上端と交差するように設定した直線と、輪郭との交点を検出する輪郭計測部と、交点がもっとも主軸から離れたところにある画像におけるドリルの位相を切れ刃部の位相として特定する位相測定部とを備えるものである。
また、本発明に係るドリル刃位相測定方法は、切れ刃部及びマージン部を有するドリルを回転させるステップと、回転するドリルの画像を複数撮像するステップと、複数の画像と、画像のそれぞれにおけるドリルの位相とを取得するステップと、画像において、ドリルの輪郭を検出し、ドリルの主軸に平行に主軸から離間させて設定した直線と、輪郭との交点を検出するステップと、交点がもっともドリルの先端方向にある画像におけるドリルの位相を切れ刃部の位相として特定するステップとを有するものである。
また、本発明に係るドリル刃位相測定方法は、切れ刃部及びマージン部を有するドリルを装着してドリルを回転させるステップと、回転するドリルの画像を複数撮像するステップと、複数の画像と、画像のそれぞれにおけるドリルの位相とを取得するステップと、画像において、ドリルの輪郭を検出し、ドリルの主軸に垂直で切れ刃部の刃先又はマージン部の上端と交差するように設定した直線と、輪郭との交点を検出するステップと、交点がもっとも主軸から離れたところにある画像におけるドリルの位相を切れ刃部の位相として特定するステップとを有するものである。
本発明により、切れ刃部と同等径の部分を有するドリルについて、切れ刃部の位相を精度良く測定するドリル刃位相測定装置及びドリル刃位相測定方法を提供することができる。
実施の形態1に係る工具測定装置1の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る工具測定方法の処理手順を示すフローチャートである。 バニシングドリル2の先端形状を示す図である。 実施の形態1に係る輪郭計測を説明するための図である。 実施の形態2に係る輪郭計測を説明するための図である。 バニシングドリル2の先端形状を示す図である。 従来の切れ刃部位相測定方法を説明するための図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して、本実施の形態1に係るドリル刃位相測定装置、工具測定装置、ドリル刃位相測定方法又は工具測定方法について説明する。本実施の形態1に係るドリル刃位相測定装置などは、バニシングドリルの切れ刃部の位相を測定し、当該ドリルの寸法を測定するものである。
まず、本実施の形態1に係る工具測定装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態1に係る工具測定装置1の概略構成を示すブロック図である。
工具測定装置(ドリル刃位相測定装置)1は、駆動部10、投光部20、撮像部30、制御部40などを備えている。
駆動部10は、測定対象のバニシングドリル2を装着して、ドリル2を回転又は上下するように駆動する。なお、駆動部10における駆動は、自動又は手動で行う。
投光部20は、ドリル2に平行光3を照射して、ドリル2の投影画像を生成する。投光部20には、例えば、レーザアレイなどを用いる。
撮像部30は、ドリル2の投影画像を連続的に取得して、制御部40に出力する。撮像部30には、例えば、ラインセンサ、エリアセンサなどを用いる。
制御部40は、ドリル2の動きを制御するとともに、ドリル2の投影画像を入力して、ドリル刃の位相を測定し、また、ドリル2の寸法を測定する。このために、制御部40は、駆動制御部41、画像入力部42、エッジ検出部43、輪郭計測部44、位相測定部45、寸法測定部46などを有している。
駆動制御部41は、ドリル2の回転、上下などの動きを駆動部10を介して制御する。また、駆動制御部41は、ドリル2が回転したときの位相(回転位相角Θ)の情報を駆動部10から取得して画像入力部42に出力する。
画像入力部42は、ドリル2の投影画像を連続的に入力し、各画像を撮像したときのドリル2の位相と関連付け、エッジ検出部43に出力する。
エッジ検出部43は、画像処理により、ドリル2の投影画像からドリル2のエッジ(輪郭)を検出して輪郭計測部44に出力する。
輪郭計測部44は、ドリル2の投影画像において、画像処理により、所定の基準線と、ドリル2の輪郭との交点を検出し、その位置(又は、その高さ)を位相測定部45に出力する。
位相測定部45は、各投影画像における交点の位置に基づいて、ドリル刃の位相を測定し、寸法測定部46に出力する。なお、輪郭計測部44及び位相測定部45の動作の詳細については後述する。
寸法測定部46は、駆動制御部41、駆動部10を介して、バニシングドリル2を照射光の光軸に対して切れ刃部が直交する位置に設定し、バニシングドリル2の径、長さなどの寸法を投影画像などを用いて測定する。
なお、制御部40が実現する駆動制御部41、画像入力部42などの各構成要素は、例えば、コンピュータである制御部40が備える演算装置(図示せず)の制御によって、プログラムを実行させることにより実現できる。
より具体的には、制御部40は、記憶部(図示せず)に格納されたプログラムを主記憶装置(図示せず)にロードし、演算装置の制御によってプログラムを実行して実現する。また、各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせなどにより実現しても良い。
上述したプログラムは、様々なタイプの記録メディア、すなわち、非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、制御部40に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。
非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によって制御部40に供給されても良い。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバなどの有線通信路、又は、無線通信路を介して、プログラムを制御部40に供給できる。
次に、本実施の形態1に係る工具測定装置1の動作、すなわち、工具測定方法について、特に、ドリル刃位相測定方法を中心にして説明する。
図2は、本実施の形態1に係る工具測定方法の処理手順を示すフローチャートである。
まず、駆動部10の主軸(図示せず)に対して、任意の位相でバニシングドリル2を装着する(ステップS10)。
次に、駆動制御部41の制御により、駆動部10が主軸を回転させてドリル2を回転させる。このとき、駆動部10はドリル2の位相(回転位相角Θ)の情報を制御部40に出力する。また、投光部20が平行光の照射を開始し、撮像部30が投影画像を連続して取得する。更に、画像入力部42が各投影画像を入力してドリル2の位相と関連付け、エッジ検出部43が各投影画像においてドリル2のエッジ(輪郭)を検出する(ステップS20)。
ここで、バニシングドリル2の形状について、改めて説明する。
図3は、バニシングドリル2の先端形状を示す図である。切れ刃部A1,A2の位相が90度異なるようにしたときの、つまり、ドリル2を90度回転させたときの、回転前後での正面図及び平面図を示している。図3に示すように、バニシングドリル2のマージン部B1,B2は、切れ刃部A1,A2と比べて、軸方向にわずかに、すなわち、図3の長さHだけ後退している。
エッジ検出部43は、切れ刃部A1,A2とマージン部B1,B2とのこのような形状の違いが明確になるように、ドリル2のエッジを検出する。
次に、輪郭計測部44は、各投影画像において、所定の基準線、ここでは、任意の径に、ドリル2の主軸に平行で、ドリル2の刃先と交差するような直線(以下、「刃先確定ライン」という。)を設定し、刃先確定ラインとドリル2の輪郭との交点、つまり、ドリル2の刃先となる位置を検出し、その値(高さ)を位相測定部45に出力する(ステップS30)。
図4は、本実施の形態1に係る輪郭計測を説明するための図である。左から順番に、切れ刃部A1、マージン部B1、切れ刃部A2、マージン部B2がそれぞれ刃先確定ラインLXにかかるように、位相を90度ずつ異なるようにしたときの、平面図、正面図、及び、回転位相角Θと測定値Zとの関係を表すグラフを示している。
図4の各正面図に示すように、刃先確定ラインLXは、ドリル2の主軸に平行で、切れ刃部A1、A2の刃先又はマージン部B1,B2の上端と交差するように設定されており、輪郭計測部44は各投影画像においてそれらが交差する位置、すなわち、交点の高さZを測定値として出力している。
また、図4のグラフに示すように、測定値Zが最大になるのは、切れ刃部A1が照射光の光軸と直交して極大値ZA1を示すときである。
次に、位相測定部45は、測定値Zを順次入力し、最大測定値Z0と、最大測定値Z0を示した投影画像に対応するドリルの位相(回転位相角Θ0)とを更新しながら記憶する(ステップS40)。
そして、位相測定部45は、ドリル2の1回転分の測定値Zを入力した後に、最大測定値Z0に対応する位相、すなわち、ドリル2の輪郭と刃先確定ラインLXとの交点が最もドリルの先端方向にあるときのドリル2の位相を切れ刃部の位相として測定し(割り出し)、寸法測定部46に切れ刃部の位相を測定した旨を出力する。
次に、寸法測定部46は、駆動制御部41及び駆動部10を介して、ドリル2を切れ刃部の位相(回転位相角Θ0)で停止させ(ステップS50)、停止したドリル2を用いて、ドリル2の径、高さなどの寸法を測定する(ステップS60)。
以上、説明したように、本実施の形態1に係るドリル刃位相測定装置1は、切れ刃部A及びマージン部Bを有するドリル2を装着してドリル2を回転させる駆動部10と、回転するドリル2の画像を複数撮像する撮像部30と、複数の画像と、画像のそれぞれにおけるドリル2の位相Θとを取得する画像入力部42と、画像において、ドリル2の輪郭を検出し、ドリル2の主軸に平行に主軸から離間させて設定した直線LXと、輪郭との交点を検出する輪郭計測部44と、交点がもっともドリル2の先端方向にある画像におけるドリル2の位相Θを切れ刃部Aの位相Θ0として特定する位相測定部45とを備えるものである。
このような構成により、照射光の光軸に対して切れ刃部が直交して、ドリル刃の径、高さが最大になるときのドリルの位相である切れ刃部の位相を、精度良く測定することができる。
また、本実施の形態1に係る工具測定装置は、ドリル刃位相測定装置1と、特定された位相Θ0に設定したドリル2を用いて、ドリル2の寸法を測定する寸法測定部46とを備えるものである。
このような構成により、ドリル刃の径、高さを正確に測定することができる。
また、本実施の形態1に係るドリル刃位相測定方法は、切れ刃部A及びマージン部Bを有するドリル2を回転させるステップS20と、回転するドリル2の画像を複数撮像するステップS20と、複数の画像と、画像のそれぞれにおけるドリル2の位相Θとを取得するステップS20と、画像において、ドリル2の輪郭を検出し、ドリル2の主軸に平行に主軸から離間させて設定した直線LXと、輪郭との交点を検出するステップS30と、交点がもっともドリル2の先端方向にある画像におけるドリル2の位相Θを切れ刃部Aの位相Θ0として特定するステップS40,S50とを有する。
このような構成により、照射光の光軸に対して切れ刃部が直交して、ドリル刃の径、高さが最大になるときのドリルの位相である切れ刃部の位相を、精度良く測定することができる。
また、本実施の形態1に係る工具測定方法は、上記のドリル刃位相測定方法の各ステップと、特定された位相Θ0に設定したドリル2を用いて、ドリル2の寸法を測定するステップS60とを有するものである。
このような構成により、ドリル刃の径、高さを正確に測定することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係るドリル刃位相測定装置1は、投影画像において、ドリル2の主軸に平行で、ドリル2の切れ刃部A1、A2の刃先又はマージン部B1,B2の上端と交差するように刃先確定ラインLXを設定して、切れ刃部の位相を測定するようにしたが、本実施の形態2に係るドリル刃位相測定装置は、ドリル2の主軸に垂直で、ドリル2の切れ刃部A1、A2の刃先又はマージン部B1,B2の上端と交差するように刃先確定ラインLZを設定して、切れ刃部の位相を測定するものである。
なお、本実施の形態2に係る工具測定装置及び工具測定方法は、実施の形態1に係るものと概略的には同様であり、ここでは、実施の形態1に係るものと異なるところを中心に説明する。
輪郭計測部44は、各投影画像を入力し、刃先確定ラインLZを設定し、測定値Xを位相測定部45に出力する。
図5は、本実施の形態2に係る輪郭計測を説明するための図である。左から順番に、切れ刃部A1、マージン部B1、切れ刃部A2、マージン部B2がそれぞれ最も左側に来るように、位相を90度ずつ異なるようにしたときの、平面図、正面図、及び、回転位相角Θと測定値Xとの関係を表すグラフを示している。
図5の各正面図に示すように、刃先確定ラインLZは、ドリル2の主軸に垂直で、切れ刃部A1、A2の刃先又はマージン部B1,B2の上端と交差するように設定されており、輪郭計測部44は各投影画像においてそれらが交差する点とドリル2の主軸(中心軸)との距離、すなわち、刃先確定ラインLZでのドリル2の半径Xを測定値として出力している。
また、図5のグラフに示すように、測定値Xが最大になるのは、切れ刃部A1が照射光の光軸と直交して極大値XA1を示すときである。
位相測定部45は、測定値Xを順次入力し、最大測定値X0と、最大測定値X0を示した投影画像に対応するドリルの位相(回転位相角Θ0)とを更新しながら記憶する。
そして、位相測定部45は、ドリル2の1回転分の測定値Xを入力した後に、それらの最大測定値Z0に対応する位相を切れ刃部の位相として測定する。
このような構成によっても、照射光の光軸に対して切れ刃部が直交して、ドリル刃の径、高さが最大になるときのドリルの位相である切れ刃部の位相を、精度良く測定することができる。
以上、説明したように、本実施の形態2に係るドリル刃位相測定装置1は、切れ刃部A及びマージン部Bを有するドリル2を装着してドリル2を回転させる駆動部10と、回転するドリル2の画像を複数撮像する撮像部30と、複数の画像と、画像のそれぞれにおけるドリル2の位相Θとを取得する画像入力部42と、画像において、ドリル2の輪郭を検出し、ドリル2の主軸に垂直で切れ刃部Aの刃先又はマージン部Bの上端と交差するように設定した直線LZと、輪郭との交点を検出する輪郭計測部44と、交点がもっとも主軸から離れたところにある画像におけるドリル2の位相Θを切れ刃部Aの位相Θ0として特定する位相測定部45とを備えるものである。
このような構成により、照射光の光軸に対して切れ刃部が直交して、ドリル刃の径、高さが最大になるときのドリルの位相である切れ刃部の位相を、精度良く測定することができる。
また、本発明に係るドリル刃位相測定方法は、切れ刃部A及びマージン部Bを有するドリル2を装着してドリル2を回転させるステップS20と、回転するドリル2の画像を複数撮像するステップS20と、複数の画像と、画像のそれぞれにおけるドリル2の位相Θとを取得するステップと、画像において、ドリル2の輪郭を検出し、ドリル2の主軸に垂直で切れ刃部Aの刃先又はマージン部Bの上端と交差するように設定した直線LZと、輪郭との交点を検出するステップS30と、交点がもっとも主軸から離れたところにある画像におけるドリル2の位相Θを切れ刃部Aの位相Θ0として特定するステップS40,S50とを有するものである。
このような構成により、照射光の光軸に対して切れ刃部が直交して、ドリル刃の径、高さが最大になるときのドリルの位相である切れ刃部の位相を、精度良く測定することができる。
なお、上記各実施の形態に係るドリル刃位相測定装置、工具測定装置、ドリル刃位相測定方法又は工具測定方法ではドリルの投影画像を用いてドリル刃の位相を測定したが、ドリルのエッジなどを正確に検出できるのであれば、投光部からドリルに平行光を照射していない状態でのドリルの撮像画像をそのまま用いてドリル刃の位相を測定することもできる。
また、上記各実施の形態に係るドリル刃位相測定装置などでは、バニシングドリルの場合を例に説明してきたが、本発明は、ダブルマージンドリルなど切れ刃部と同等の径の部分を有するドリル、切れ刃部と異なる径の部分を有するドリル、更には、バニシングドリルなどと同様の構造を有する工具などにも適用することができる。
また、上記各実施の形態に係るドリル刃位相測定装置などを、ドリル刃検出装置、ドリル刃検出方法、又は、複数の装置を備えたドリル刃位相測定システムなどとして構成することもできる。
1 工具測定装置(ドリル刃位相測定装置)
2 ドリル
3 照射光
10 駆動部
20 投光部
30 撮像部
40 制御部
41 駆動制御部
42 画像入力部
43 エッジ検出部
44 輪郭計測部
45 位相測定部
46 寸法測定部
A 切れ刃部
B マージン部
LZ、LX 刃先確定ライン

Claims (6)

  1. 切れ刃部及びマージン部を有するドリルを装着して前記ドリルを回転させる駆動部と、
    前記回転するドリルの画像を複数撮像する撮像部と、
    前記複数の画像と、前記画像のそれぞれにおける前記ドリルの位相とを取得する画像入力部と、
    前記画像において、前記ドリルの輪郭を検出し、前記ドリルの主軸に平行に前記主軸から離間させて設定した直線と、前記輪郭との交点を検出する輪郭計測部と、
    前記交点がもっとも前記ドリルの先端方向にある画像における前記ドリルの位相を前記切れ刃部の位相として特定する位相測定部と
    を備えるドリル刃位相測定装置。
  2. 切れ刃部及びマージン部を有するドリルを装着して前記ドリルを回転させる駆動部と、
    前記回転するドリルの画像を複数撮像する撮像部と、
    前記複数の画像と、前記画像のそれぞれにおける前記ドリルの位相とを取得する画像入力部と、
    前記画像において、前記ドリルの輪郭を検出し、前記ドリルの主軸に垂直で前記切れ刃部の刃先又は前記マージン部の上端と交差するように設定した直線と、前記輪郭との交点を検出する輪郭計測部と、
    前記交点がもっとも前記主軸から離れたところにある画像における前記ドリルの位相を前記切れ刃部の位相として特定する位相測定部と
    を備えるドリル刃位相測定装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のドリル刃位相測定装置と、
    前記特定された位相に設定した前記ドリルを用いて、前記ドリルの寸法を測定する寸法測定部と
    を備える工具測定装置。
  4. 切れ刃部及びマージン部を有するドリルを回転させるステップと、
    前記回転するドリルの画像を複数撮像するステップと、
    前記複数の画像と、前記画像のそれぞれにおける前記ドリルの位相とを取得するステップと、
    前記画像において、前記ドリルの輪郭を検出し、前記ドリルの主軸に平行に前記主軸から離間させて設定した直線と、前記輪郭との交点を検出するステップと、
    前記交点がもっとも前記ドリルの先端方向にある画像における前記ドリルの位相を前記切れ刃部の位相として特定するステップと
    を有するドリル刃位相測定方法。
  5. 切れ刃部及びマージン部を有するドリルを装着して前記ドリルを回転させるステップと、
    前記回転するドリルの画像を複数撮像するステップと、
    前記複数の画像と、前記画像のそれぞれにおける前記ドリルの位相とを取得するステップと、
    前記画像において、前記ドリルの輪郭を検出し、前記ドリルの主軸に垂直で前記切れ刃部の刃先又は前記マージン部の上端と交差するように設定した直線と、前記輪郭との交点を検出するステップと、
    前記交点がもっとも前記主軸から離れたところにある画像における前記ドリルの位相を前記切れ刃部の位相として特定するステップと
    を有するドリル刃位相測定方法。
  6. 請求項4又は請求項5記載のドリル刃位相測定方法の各ステップと、
    前記特定された位相に設定した前記ドリルを用いて、前記ドリルの寸法を測定するステップと
    を有する工具測定方法。
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