JP6289980B2 - 加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物を加工する加工方法に関する。
ウェーハなどの被加工物の上面から所定の深さ切り込んだ溝を形成する場合や、被加工物の上面から所定の厚さ研削する場合など、被加工物の上面の高さ(上面高さ位置)を基準として被加工物を加工する場合がある。例えば、特許文献1には、被加工物の上面の高さを背圧式センサで測定し、測定した高さを基準として切削溝を形成する切削装置が記載されている。また、近年は、測定時のスループット向上のため、走査中に高さ位置を測定できるレーザハイト計が利用されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−298003号公報 特開2008−170366号公報
被加工物の上面が面一ではなく高低差がある場合は、レーザハイト測定手段の測定位置によって高さ位置が変化するため、レーザハイト測定手段の測定位置を被加工物上の所望の位置に位置づけることが必要となる。例えば、高低差がある被加工物上面の最頂点の高さ位置を測定したい場合等、所望の位置の高さ位置を測定するには、顕微鏡などの撮像手段で被加工物の上面を撮影し、撮影した画像からレーザハイト測定手段が高さを測定すべき位置を検出し、検出した位置にレーザハイト測定手段を位置づける。
しかし、レーザハイト測定手段の組付け位置がずれていると、所望の位置にレーザハイト測定手段を位置づけることができないという問題がある。レーザハイト測定手段が所望の位置に位置づけられず、所望の位置とは異なる位置で被加工物の上面高さ位置を測定し、その上面高さ位置を基準として被加工物に対して加工を施すと、例えば深すぎる溝が形成されるなど、被加工物が損傷するおそれがある。
本発明は、このような問題にかんがみなされたもので、高さ測定手段が高さを測定すべき位置に高さ測定手段の測定位置を正しく位置づけることにより、被加工物の損傷を防ぐことを目的とする。
本発明に係る加工方法は、被加工物を加工する加工手段と、被加工物を撮像する撮像手段と、被加工物の高さ位置を測定する該撮像手段に対して所定の位置関係を有して配設されたレーザハイト測定手段と、を備えた加工装置を用いて被加工物を加工する加工方法であって、撮像手段が撮像する座標位置と、レーザハイト測定手段が高さ位置を測定する座標位置との間のずれを検出する位置ずれ検出ステップと、被加工物を該撮像手段で撮像し、撮像した画像に基づいて該レーザハイト測定手段が上面高さ位置を測定すべき位置の座標を測定位置座標として検出する領域検出ステップと、該領域検出ステップで検出された該測定位置座標に該位置ずれ検出ステップで検出されたずれを加味した位置に該レーザハイト測定手段を位置づけて被加工物の上面高さ位置を測定する上面高さ位置測定ステップと、該上面高さ位置測定ステップで測定された上面高さ位置を基準として被加工物に該加工手段で加工を施す加工ステップと、を備え、該位置ずれ検出ステップは、第一方向において第一段差部を有するとともに該第一方向に直交する第二方向において第二段差部を有する検出用片を準備する工程と、準備した該検出用片を該撮像手段で撮像し該検出用片上の基準座標に該撮像手段を位置づける撮像手段位置づけ工程と、該撮像手段位置づけ工程を実施した後、該撮像手段と所定の位置関係を有した該レーザハイト測定手段を該基準座標に位置づけるレーザハイト測定手段位置づけ工程と、該レーザハイト測定手段位置づけ工程で該レーザハイト測定手段が実際に位置づけられた実座標位置から、該レーザハイト測定手段で該検出用片の上面高さ位置を検出しつつ該第一方向と該第二方向とにそれぞれ該レーザハイト測定手段を該検出用片に対して相対移動させ該第一段差部と該第二段差部とを検出することで該実座標位置から該第一段差部と該第二段差部とまでの距離をそれぞれ検出することで該基準座標と該実座標との座標値のずれを算出する算出工程と、を含み、該上面高さ位置測定ステップでは、該算出工程で算出された該ずれを加味した位置に該レーザハイト測定手段を位置づける。
本発明に係る加工方法によれば、撮像手段が撮影する座標位置とレーザハイト測定手段が高さ位置を測定する座標位置との間のずれを検出し、検出したずれを加味した位置にレーザハイト測定手段を位置づけるため、測定すべき位置の高さ位置を正確に測定することができる。そして、測定すべき位置にレーザハイト測定手段を正しく位置づけて測定した上面高さ位置を基準として加工を行うため、被加工物に所望の加工を行うことができ、意図しない位置における上面高さ位置に基づいて被加工物を加工して損傷させてしまうのを防ぐことができる。
加工装置を示す斜視図。 テープを介してフレームに支持された検出用片を示す斜視図。 撮像手段位置づけ工程を示す平面図。 レーザハイト測定手段位置づけ工程を示す平面図。 算出工程において算出されたX方向のずれを示す平面図。 算出工程において算出されたY方向のずれを示す平面図。 被加工物を示す平面図。 領域検出ステップを示す平面図。 高さ測定ステップを示す平面図。 加工ステップを示す斜視図。
図1に示す加工装置10は、被加工物を保持する保持手段11と、保持手段11に保持された被加工物を加工する加工手段12と、保持手段11に保持された被加工物を撮影する撮像手段13と、保持手段11に保持された被加工物の高さ位置を測定するレーザハイト測定手段14と、加工手段12と撮像手段13とレーザハイト測定手段14とを±Z方向に移動させるZ方向移動手段15と、保持手段11を±X方向に移動させるX方向移動手段16と、加工手段12と撮像手段13とレーザハイト測定手段14とを±Y方向に移動させるY方向移動手段17とを備え、保持手段11に保持された被加工物に対して加工手段12が加工を施す装置である。
保持手段11は、XY平面に平行な保持面111を有し、保持面111に載置された被加工物を吸引して保持する。
加工手段12は、±Y方向の軸心を有するスピンドル21と、スピンドル21の先端に装着された切削ブレード20とを備え、回転する切削ブレード20を被加工物に作用させることにより切削加工を行う。
撮像手段13は、例えば−Z方向の所定範囲を撮影する顕微鏡を有しており、加工手段12に固定されている。
レーザハイト測定手段14は、下方に位置する被加工物に対してレーザビームを照射し、その反射光に基づいて被加工物の±Z方向の高さ位置を測定する。レーザハイト測定手段14は、加工手段12に固定されている。
Z方向移動手段15は、±Z方向に平行なボールねじをモータ51が回転させることにより、ボールねじに係合した移動部53がガイド54に案内されて±Z方向に移動する構成となっている。移動部53には、加工手段12が固定され、移動部53の移動に伴って、加工手段12並びにそれに固定された撮像手段13及びレーザハイト測定手段14が±Z方向に移動する。これにより、加工手段12、撮像手段13及びレーザハイト測定手段14と、保持手段11とが相対的に±Z方向に移動する。
X方向移動手段16は、±X方向に平行なボールねじ62をモータ61が回転させることにより、ボールねじ62に係合した移動部63がガイド64に案内されて±X方向に移動する構成となっている。移動部63には、保持手段11が固定され、移動部63の移動に伴って、保持手段11が±X方向に移動する。これにより、加工手段12及び撮像手段13及びレーザハイト測定手段14と、保持手段11とが相対的に±X方向に移動する。
Y方向移動手段17は、±Y方向に平行なボールねじ72をモータ71が回転させることにより、ボールねじ72に係合した移動部73がガイド74に案内されて±Y方向に移動する構成となっている。移動部73には、Z方向移動手段15が固定され、移動部73の移動に伴って、Z方向移動手段15、それに固定された加工手段12並びに加工手段12に固定された撮像手段13及びレーザハイト測定手段14が、±Y方向に移動する。これにより、加工手段12及び撮像手段13及びレーザハイト測定手段14と、保持手段11とが相対的に±Y方向に移動する。
X方向移動手段16及びY方向移動手段17によって撮像手段13と保持手段11とがXY平面内で相対的に自在に移動可能であるため、撮像手段13は、保持手段11に保持された被加工物の上面の任意の位置を撮影することができる。また、X方向移動手段16及びY方向移動手段17によってレーザハイト測定手段14と保持手段11とがXY平面内で相対的に自在に移動可能であるため、保持手段11に保持された被加工物の上面の任意の位置の真上にレーザハイト測定手段14を位置づけ、Z方向移動手段15によってレーザハイト測定手段14と保持手段11とを相対的に接近させることにより、被加工物の上面の任意の位置の高さを測定することができる。
撮像手段13が固定されている位置とレーザハイト測定手段14が固定されている位置とが異なるため、例えば撮像手段13で撮影した画像内の所定の座標(例えば原点)に写った部分の高さをレーザハイト測定手段14で測定しようとすると、撮像手段13が固定されている位置とレーザハイト測定手段14が固定されている位置との差の分だけ、撮像手段13及びレーザハイト測定手段14と保持手段11とをXY平面内で相対的に移動させる必要がある。この差を「オフセット量」と呼ぶ。
加工装置10は、オフセット量の設計上の理論値をあらかじめ記憶している。しかし、撮像手段13やレーザハイト測定手段14の組み付け位置には誤差があるため、実際のオフセット量が設計上の理論値と異なる場合がある。このため、実際に被加工物を加工する前に、実際のオフセット量と理論値との差を検出する。以下では、実際のオフセット量と理論値との差を考慮して被加工物を加工する方法について説明する。以下に示す被加工物の加工方法は、撮像手段13で撮像する座標位置とレーザハイト測定手段14で高さ位置を測定する座標位置とのずれを検出する位置ずれ検出ステップと、被加工物を撮像手段13で撮像した画像に基づいてレーザハイト測定手段14が上面高さ位置を測定すべき位置の座標を測定位置座標として検出する領域検出ステップと、領域検出ステップで検出された測定位置座標に位置ずれ検出ステップで検出されたずれを加味した位置にレーザハイト測定手段14を位置づけて被加工物の上面高さ位置を測定する上面高さ位置測定ステップと、上面高さ位置測定ステップで測定された上面高さ位置を基準として被加工物に加工手段12で加工を施す加工ステップとから構成される。
1 位置ずれ検出ステップ
位置ずれ検出ステップは、以下の各工程を実施することにより、撮像手段13で撮像する座標位置とレーザハイト測定手段14で高さ位置を測定する座標位置とのずれを検出する。
(1)準備工程
まず、図2に示す検出用片83を準備する。この検出用片83は、円環状のフレーム81の開口部に貼着されたテープ82に貼着されることにより、フレーム81に固定されている。検出用片83は、例えば正方形板状であり、第一方向(±x方向)に平行な辺と、第一方向に直交する第二方向(±y方向)に平行な辺とを有している。第一方向の両端には第一段差部830a、第二段差部830bがそれぞれ形成され、第二方向の両端には第一段差部831a、第二段差部831bがそれぞれ形成されている。なお、図2に示す検出用片83は一例であり、正方形板状に限らず、例えば長方形板状、菱形板状、円形板状など他の形状であってもよい。また、第一方向及び第二方向に高低差があるものであればよく、例えば第一方向及び第二方向に溝が形成された板状物を検出用片としてもよい。さらに、加工対象の被加工物の第一方向及び第二方向に高低差がある場合は、被加工物自体を検出用片としてもよい。
(2)撮像手段位置づけ工程
次に、まず、検出用片83を保持手段11の保持面111に載置して保持手段11で保持する。そして、図1に示した撮像手段13によって検出用片83を上方(+Z側)から撮影する。撮像手段13は、一回の撮影で検出用片83全体を撮影する構成でもよいし、一回の撮影で狭い範囲を撮影し、X方向移動手段16及びY方向移動手段17によって保持手段11と撮像手段13とをXY平面内で相対的に移動させることにより、検出用片83全体を走査して撮影する構成でもよい。
図3に示す画像30は、本工程で撮影される画像の例である。加工装置10は、撮像手段13が撮影した画像30を解析することにより、検出用片83の第一段差部830a、第二段差部830b及び第一段差部831a、第二段差部831bに対応するエッジ31〜34を検出する。
次に、加工装置10は、検出したエッジ31〜34から基準点(例えば検出用片83の中心)の座標(基準座標)を算出する。例えば、加工装置10は、互いに平行な一組のエッジ31,32の中心線と、互いに平行なもう一組のエッジ33,34の中心線との交点の座標を算出することにより、中心35の座標を算出する。そして、X方向移動手段16が撮像手段13を±X方向に移動させるとともにY方向移動手段17が撮像手段13を±Y方向に移動させることにより、検出用片83上に設定した基準座標である検出用片82の中心の真上に撮像手段13を位置づけて撮像する。なお、検出用片83の中心を基準点とする場合は、エッジ31〜34の向きがX方向及びY方向に合致していない斜めの向きであってもよい。
また、基準座標は、検出用片83の中心ではなく、任意の位置とすることができる。例えば、互いに平行な一組のエッジからの距離の比がa:bで、互いに平行なもう一組のエッジからの距離との比がc:dである点(a,b,c及びdは、正の実数。)を基準点としてもよい。その場合も、検出用片83を保持手段11で保持する向きは、斜めであってもよい。あるいは、第一の方向に延びるエッジからの距離がp、第一の方向と異なる第二の方向に延びるエッジからの距離がqである点(p及びqは、各エッジの長さよりも小さい正の実数。)を基準点としてもよい。その場合、例えば、第一の方向が±X方向と平行で、かつ、第二の方向が±Y方向と平行になる向きに、保持手段11で検出用片83を保持すればよい。
(3)レーザハイト測定手段位置づけ工程
次に、撮像ステップで算出した中心35の座標とオフセット量の理論値とに基づいて、X方向移動手段16及びY方向移動手段17によって保持手段11とレーザハイト測定手段14とをXY平面内で相対的に移動させ、検出用片83の中心835(基準座標)にレーザハイト測定手段14の測定位置を位置づける。しかし、実際のオフセット量と理論値との間にずれがあるので、図4に示すように、レーザハイト測定手段14の測定位置45は、検出用片83の中心835からずれている。このときの測定位置45を、実座標位置と呼ぶ。
(4)算出工程
まず、実際のオフセット量と理論値との間の±X方向におけるずれを算出する。図5に示すように、レーザハイト測定手段14を、検出用片83の上面の高さ位置を測定しながら、レーザハイト測定手段位置づけ工程で位置づけた実座標位置から、X方向移動手段16によって保持手段11に対して相対的に+X方向に移動させ、レーザハイト測定手段14の測定位置45を検出用片83上で+X方向に移動させる。そして、レーザハイト測定手段14が、測定した高さが急激に変化する第一段差部830aの位置41を検出する。
同様に、レーザハイト測定手段14を、検出用片83の上面の高さ位置を測定しながら、レーザハイト測定手段位置づけ工程で位置づけた実座標位置から、X方向移動手段16によって保持手段11に対して相対的に−X方向に移動させ、レーザハイト測定手段14の測定位置45を検出用片83上で−X方向に移動させる。そして、レーザハイト測定手段14が、測定した高さが急激に変化する第二段差部830bの位置42を検出する。
加工装置10は、検出した2つの位置41,42の中間点46と、レーザハイト測定手段位置づけ工程で位置づけた位置との差を算出することにより、実際のオフセット量と理論値との間の±X方向における相対的な位置のずれ48、すなわち基準位置と実座標位置との±X方向の座標値のずれを求める。
次に、実際のオフセット量と理論値との間の±Y方向におけるずれを算出する。図6に示すように、レーザハイト測定手段14を、レーザハイト測定手段14で検出用片83の上面の高さ位置を測定しながら、レーザハイト測定手段位置づけ工程で位置づけた実座標位置から、Y方向移動手段16によって保持手段11に対して相対的に+Y方向に移動させ、レーザハイト測定手段14の測定位置45を検出用片83上で+Y方向に移動させる。そして、レーザハイト測定手段14が、測定した高さが急激に変化する第一段差部831aの位置43を検出する。
同様に、レーザハイト測定手段14を、レーザハイト測定手段14で検出用片83の上面の高さ位置を測定しながら、レーザハイト測定手段位置づけ工程で位置づけた実座標位置から、Y方向移動手段16によって保持手段11に対して相対的に−Y方向に移動させ、レーザハイト測定手段14の測定位置45を検出用片83上で−Y方向に移動させる。そして、レーザハイト測定手段14が、測定した高さが急激に変化する第二段差部831bの位置44を検出する。
加工装置10は、検出した2つの位置43,44の中間点47と、レーザハイト測定手段位置づけ工程で位置づけた位置との差を算出することにより、実際のオフセット量と理論値との間の±Y方向における相対的な位置のずれ49、すなわち基準位置と実座標位置との±Y方向の座標値のずれを求める。あるいは、実座標位置から第一段差部830a,第二段差部830b、第一段差部831a,第二段差部831bまでの距離をそれぞれ検出し、実座標位置から第一段差部830aまでの距離と実座標位置から第二段差部830bまでの距離との差の半分の距離分を±X方向のずれ48とし、実座標位置から第一段差部831aまでの距離と実座標位置から第二段差部831bまでの距離との差の半分の距離分を±Y方向のずれ49として算出してもよい。
このようにして算出したずれ48,49を用いてオフセット量の理論値を補正することにより、実際のオフセット量、すなわち、撮像手段13が撮影する座標位置と、レーザハイト測定手段14が高さ位置を測定する座標位置との間のずれを検出することができる。
2 領域検出ステップ
図7に示すウェーハ90は、加工対象の被加工物の一例であり、表面91におけるストリート92によって区画された領域に複数のデバイス93が形成されている。例えば、このウェーハ90のストリート92に沿って所定深さの溝を形成する場合は、図1に示した切削ブレード20による切削時に、表面91の高さ位置を基準として切削ブレード20の切込み深さを制御する必要がある。しかしながら、表面91の高さ位置にはバラツキがあるため、ストリート92に所定深さの溝を形成するには、ストリート92に沿って表面91の高さを検出する必要がある。
ウェーハ90は、図8に示すように、裏面94にテープ95が貼着され、図2に示したフレーム81によって支持される。そして、テープ95側が保持手段11の保持面111によって保持され、表面91が上方に露出した状態で、保持手段11によって保持される。そして、図1に示したX方向移動手段15が保持手段11を±X方向に移動させて撮像手段13の下方にウェーハ90を位置づけてウェーハ90の表面91を撮像し、画像処理により、あらかじめ加工装置10に登録しておいたターゲットパターンの画像と一致する部分を画像中から検出する。ターゲットパターンとしては、例えばデバイス93に形成された特徴的な回路パターンを使用することができる。加工装置10には、ターゲットパターンからストリート92までの所定方向及び所定距離もあらかじめ登録しておき、撮像手段13を、ターゲットパターンを検出した時の位置から当該所定距離分だけ当該所定方向に移動させることにより、撮像手段13をストリート92の真上に移動させる。このときの撮像手段13の座標位置が、図7における横方向のストリート92の表面91の高さを測定すべき位置の座標(測定位置座標)となる。また、保持手段11を90度回転させてから、同様に、ターゲットパターンを検出し、ターゲットパターンを検出した時の位置から撮像手段13を所定距離分だけ所定方向に移動させることにより、撮像手段13をストリート92の真上に移動させ、そのときの撮像手段13の座標位置を、図7における縦方向のストリート92の測定位置座標とする。なお、測定位置座標は、任意のストリートの任意の位置に設定することができる。また、測定位置座標は、横方向または縦方向のストリートのそれぞれについて、複数設定してもよい。
3 上面高さ位置測定ステップ
領域検出ステップで検出された測定位置座標に、位置ずれ検出ステップで検出した撮像手段13が撮影する座標位置とレーザハイト測定手段14が高さ位置を測定する座標位置との間のずれを加味した位置にレーザハイト測定手段14を位置づけて、ストリート91に沿って表面91の高さを測定する。
具体的には、領域検出ステップにおいて撮像手段13が測定位置座標に位置する時のレーザハイト測定手段14の位置から、図5に示したずれ48の分だけレーザハイト測定手段14を−X方向に移動させるとともに、図6に示したずれ49の分だけレーザハイト測定手段14を+Y方向に移動させる。そうすると、レーザハイト測定手段14が、高さ位置を測定しようとするストリート92の真上に位置づけされる。
次に、その状態から、図8に示すように、X方向移動手段15が保持手段11を±X方向に移動させて保持手段11とレーザハイト測定手段14とをX方向に相対移動させながら、例えば図9に示すストリート92aに沿ってレーザハイト測定手段14が走査し、ストリート92aに沿って表面91の高さ位置を検出する。そして、ストリート92aのX−Y座標と高さ情報とを対応付けた高さ位置分布情報96aを取得する。
そして、図1に示したY方向移動手段17がストリート間隔分ずつレーザハイト測定手段14を±Y方向にインデックス送りし、同様の測定を行う。このようにして同方向のすべてのストリートについて高さ位置を測定して高さ位置分布情報を取得した後、保持手段11を90度回転させ、交差する残りのストリートに関しても同様の高さ位置測定を行う。例えば、図9に示すストリート92bに沿ってレーザハイト測定手段14を走査させて、ストリート92bのX−Y座標と高さ位置分布情報96bを取得する。このようにして、個々のストリートにつき高さ位置分布情報を取得し、この情報が加工装置10に認識される。
このように、位置ずれ検出ステップで検出したずれを加味して理論値を補正することにより得られた実際のオフセット量を用いてレーザハイト測定手段14を位置づけることにより、ストリート92上の正しい位置の高さを測定することができる。
4 加工ステップ
次に、ストリート92に関して測定された高さ位置を基準として、加工手段12によってストリート92に沿って切削溝を形成する。なお、図1に示した加工手段12は、切削ブレード20による切削を行う切削手段であるが、被加工物の上面の高さを基準として被加工物を加工するものであれば、切削手段に限らず、例えばレーザビームの照射による加工を行うレーザ加工手段や、研削砥石を接触させることにより研削を行う研削手段などであってもよい。
切削ブレード20の下端の±Z方向の高さ位置は、図1に示したZ方向移動手段15により認識されており、Z方向移動手段15は、切削ブレード20の下端がストリート92における表面91に接触する高さ位置を基準として、さらに所定量−Z方向に切削ブレード20が移動するように加工手段12を下降させる。そして、保持手段11を−X方向に送りながら、回転する切削ブレード20をストリート92に沿って切り込ませることによって、所定深さの切削溝97を形成する。切削ブレード20がストリート92に沿って切り込んで切削溝97を形成する間は、上面高さ位置測定ステップにおいて取得した各ストリートの高さ位置分布情報に基づき、高さ位置分布情報に従って基準高さ位置を変化させながら切込み深さを調整する。このような調整を行うことにより、表面91の高さにバラツキがあったとしても、形成される切削溝97は、常に表面91から所定量切り込んだ深さのものとなる。加工手段12を+Y方向にインデックス送りしながら同様の切削を行うと、同方向のすべてのストリート92に沿って切削溝97が形成される。さらに、保持手段11を90度回転させてから同様の切削を行うと、すべてのストリート92に沿って切削溝97が形成される。
上面高さ位置測定ステップにおいてストリート92上の適正な位置の高さを測定しているため、加工ステップにおいても適正な位置に所定深さの切削溝97を形成することができる。
なお、上記実施形態では、上面高さ位置測定ステップですべてのストリート92に沿って表面91の高さ位置分布情報を取得した後、加工ステップにおいてその情報を参照して切削ブレード20の切込み深さを制御することとしたが、上面高さ位置測定ステップと加工ステップとは並行して実施してもよい。すなわち、レーザハイト測定手段14を切削ブレード21の+X方向側に配置しておき、ウェーハ90を保持した保持手段11を−X方向に送りながら、レーザハイト測定手段14で高さ位置を測定してそのX−Y座標と高さ位置とを対応づけた高さ位置分布情報を取得した直後に、その高さ位置分布情報に基づき切削ブレード20で切削することもできる。この場合も、切込みの基準高さを高さ位置分布情報に従って変化させながら切削を行うことができ、しかも、保持手段11の一度のX方向の送りで高さ測定と切削加工とを行うことができるため、極めて効率的である。
また、表面91を基準として切削溝を形成するだけでなく、被加工物に所定深さの切削溝が形成されている場合において、切削溝の溝底の高さ位置を測定し、さらにその溝底から所定深さ切り込んだ切削溝を形成することも可能である。
10 加工装置、
11 保持手段、111 保持面、
12 加工手段、20 切削ブレード、21 スピンドル、
13 撮像手段、14 レーザハイト測定手段、
15 X方向移動手段,16 Y方向移動手段,17 Z方向移動手段、
51,61,71 モータ、62,72 ボールねじ、53,63,73 移動部、
54,64,74 ガイド、
30 画像、31,32,33,34 エッジ、35,835 中心、
41,42,43,44 位置、45 測定位置、
46,47 中間点、48,49 ずれ、
81 フレーム、82 テープ、
83 検出用片、830a,831a 第一段差部、830b,831b 第二段差部
90 ウェーハ、91 表面、92,92a、92b ストリート
93 デバイス、94 裏面、95 テープ 96a,96b 高さ位置分布情報
97 切削溝

Claims (1)

  1. 被加工物を加工する加工手段と、被加工物を撮像する撮像手段と、被加工物の高さ位置を測定する該撮像手段に対して所定の位置関係を有して配設されたレーザハイト測定手段と、を備えた加工装置を用いて被加工物を加工する加工方法であって、
    撮像手段が撮像する座標位置と、レーザハイト測定手段が高さ位置を測定する座標位置との間のずれを検出する位置ずれ検出ステップと、
    被加工物を該撮像手段で撮像し、撮像した画像に基づいて該レーザハイト測定手段が上面高さ位置を測定すべき位置の座標を測定位置座標として検出する領域検出ステップと、
    該領域検出ステップで検出された該測定位置座標に該位置ずれ検出ステップで検出されたずれを加味した位置に該レーザハイト測定手段を位置づけて被加工物の上面高さ位置を測定する上面高さ位置測定ステップと、
    該上面高さ位置測定ステップで測定された上面高さ位置を基準として被加工物に該加工手段で加工を施す加工ステップと、を備え、
    該位置ずれ検出ステップは、
    第一方向において第一段差部を有するとともに該第一方向に直交する第二方向において第二段差部を有する検出用片を準備する工程と、
    準備した該検出用片を該撮像手段で撮像し該検出用片上の基準座標に該撮像手段を位置づける撮像手段位置づけ工程と、
    該撮像手段位置づけ工程を実施した後、該撮像手段と所定の位置関係を有した該レーザハイト測定手段を該基準座標に位置づけるレーザハイト測定手段位置づけ工程と、
    該レーザハイト測定手段位置づけ工程で該レーザハイト測定手段が実際に位置づけられた実座標位置から、該レーザハイト測定手段で該検出用片の上面高さ位置を検出しつつ該第一方向と該第二方向とにそれぞれ該レーザハイト測定手段を該検出用片に対して相対移動させ該第一段差部と該第二段差部とを検出して該実座標位置から該第一段差部と該第二段差部とまでの距離をそれぞれ検出することで該基準座標と該実座標との座標値のずれを算出する算出工程と、を含み、
    該上面高さ位置測定ステップでは、該算出工程で算出された該ずれを加味した位置に該レーザハイト測定手段を位置づける、加工方法。
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