JP6576801B2 - 研削装置 - Google Patents

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本発明は、保持テーブルに保持されたウエーハを研削ホイールで研削する研削装置に関する。
研削装置では、チャックテーブルが回転するとともに、研削ホイールが回転しながらチャックテーブルに保持されたウエーハに接触してウエーハが研削される。従来、この種の研削装置として、ウエーハの研削を仕上げ厚みに達する前に一時停止させて径方向におけるウエーハの厚みを確認して、チャックテーブルと研削ホイールの傾きを修正するものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。この研削装置は、ウエーハの中心と、外周と、半径1/2の箇所との3箇所でウエーハの厚みをチャックテーブルを回転させスポット的に測定し、3箇所でのウエーハの厚みが不均一な場合にはチャックテーブルや研削ホイールの傾きを修正してウエーハを仕上げ厚みまで研削する。
特開2007−54922号公報 特開2013−119123号公報
ところで、ウエーハの研削方法としては、ウエーハ最外周のエッジ部分を残し、その内周のみを研削して薄化するTAIKO研削という研削方法が提案されている。TAIKO研削は、ウエーハの半径より小さい直径の研削ホイールを用いてウエーハの中央に円形凹部を形成する。しかしながら、特許文献1、2の記載の傾き修正は、ウエーハ全体を一様に薄化するものであって、TAIKO研削に適用することはできない。すなわち、TAIKO研削用の研削ホイールをウエーハに対して半円状に接触させて、ウエーハの円形凹部の厚みを均一にする調節は困難であった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ウエーハの中央に円形凹部を形成する際に、円形凹部におけるウエーハの厚みを均一にすることができる研削装置を提供することを目的とする。
本発明の研削装置は、砥石でウエーハの中央を研削し、中央に円形凹部を形成すると共に外周部に環状凸部を形成し、円形凹部の厚みを予め設定した仕上げ厚みまで研削する研削装置であって、ウエーハを保持する保持テーブルと、保持テーブルを回転させるテーブル回転軸と、ウエーハの半径より小さい直径で環状に砥石を配設する研削ホイールと、研削ホイールを取付け回転させる研削ホイール回転軸を備える研削手段と、保持テーブルと研削手段とを相対的に接近および離間させる方向に移動させる研削送り手段と、テーブル回転軸と研削ホイール回転軸とを相対的に傾き調節する傾き調節手段と、保持テーブルに保持されるウエーハを研削し形成される円形凹部のウエーハ厚みを測定する厚み測定器と、厚み測定器をウエーハの径方向に走査させる走査手段と、厚み測定器を走査手段で走査させウエーハの厚みを測定した円形凹部の少なくとも3箇所の厚み値を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された厚み値から研削ホイール回転軸に対するテーブル回転軸の傾きを算出する算出部と、を備え、少なくとも3箇所の厚み値を測定する測定動作は、円形凹部の厚みが予め設定した仕上げ厚みに達する前に研削送りを一時停止させて行い、少なくとも3箇所の厚み値は、ウエーハの中心の厚み値と、走査手段で厚み測定器をウエーハの中心から外周に向かって走査させ測定した厚み値の極大値と、円形凹部の外周部の厚み値と、からなり、少なくとも3箇所の厚み値の差が最も小さくなるときの研削ホイール回転軸に対するテーブル回転軸の傾きを算出部で算出し、算出部が算出した傾きに傾き調節手段でテーブル回転軸と研削ホイール回転軸とを相対的に傾き調節したのち、円形凹部の厚みが仕上げ厚みになるまで研削する。
この構成によれば、厚み測定部が走査手段により走査されることで、ウエーハの中心の厚み値と、ウエーハの中心から外周に向かって測定した厚み値が極大となる位置の厚み値と、円形凹部の外周部の厚み値との少なくとも3箇所の厚み値を測定する。これら厚み値の差が最も小さくなるように、傾き調節手段によりテーブル回転軸と研削ホイール回転軸とが相対的に傾き調節される。よって、ウエーハの円形凹部に面内厚みバラツキが生じる場合であっても、面内厚みバラツキを修正して円形凹部におけるウエーハの厚みを均一にすることができる。
本発明によれば、ウエーハの中央に円形凹部を形成する際に、円形凹部におけるウエーハの厚みを均一にすることができる。
本実施の形態に係る研削装置の研削手段の斜視図である。 本実施の形態に係る傾き調節手段を示す斜視図である。 TAIKO研削におけるウエーハの測定箇所を説明するための図である。 本実施の形態に係る保持テーブルの傾き調節の説明図である。 本実施の形態に係る傾き調節の一例を示す図である。 本実施の形態に係るウエーハの研削動作の遷移図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係る研削装置について説明する。本実施の形態に係るウエーハの研削は、ウエーハの裏面の外周部分だけを残す。図1は、本実施の形態に係る研削装置の研削手段の斜視図である。
研削装置1では、ウエーハWの裏面12を上に向けた状態で、研削テープ18を介してウエーハWの表面側が保持テーブル22に保持される。ウエーハWの表面は、複数のデバイスが形成されたデバイス領域と、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とに分けられている。ウエーハWは、研削装置1の研削ホイール49がZ軸回りに回転しながら保持テーブル22に近付けられ、研削ホイール49とウエーハWの裏面12とが回転接触することでデバイス領域の裏面側が研削される。これにより、ウエーハWの裏面12には、デバイス領域に対応する領域に円形凹部15が形成され、外周余剰領域に対応する領域に環状凸部16が形成される。
ウエーハWは、円形凹部15が形成された中央部分だけが薄化されて、円形凹部15を囲む環状凸部16によって剛性が高められている。よって、ウエーハWのデバイス領域が薄化されると共に、環状凸部16によってウエーハWの反りが抑えられて搬送時の破損等が防止される。なお、ウエーハWは、シリコン、ガリウム砒素等の半導体ウエーハでもよいし、セラミック、ガラス、サファイア系の光デバイスウェーハでもよい。
また、保持テーブル22の近辺には、コラム41が立設されている。コラム41には、研削手段46を上下動させる研削送り手段61が設けられている。研削送り手段61は、コラム41の前面に配置されたZ軸方向に平行な一対のガイドレール62と、一対のガイドレール62にスライド可能に設置されたモータ駆動のZ軸テーブル63とを有している。
Z軸テーブル63の前面には、ハウジング64を介して研削手段46が支持されている。Z軸テーブル63の背面側にはボールネジ65が螺合されており、ボールネジ65の一端には駆動モータ66が連結されている。駆動モータ66によってボールネジ65が回転駆動され、研削手段46がガイドレール62に沿ってZ軸方向に移動される。
研削手段46は、円筒状の研削ホイール回転軸45の下端にマウント47を設けて構成されている。研削手段46では、研削手段46のマウント47の下面には、複数の研削砥石48が環状に配設された研削ホイール49が回転可能に取り付けられている。研削ホイール49の直径は、ウエーハWの半径より小さくなっている。研削砥石48は、例えば、ダイヤモンド砥粒をレジンボンドやビトリファイドボンド等の結合剤で固めたダイヤモンド砥石で構成される。研削加工では、研削砥石48によってウエーハWの円形凹部15の厚みが予め設定した仕上げ厚みまで研削されて薄化される。
本実施の形態では、研削位置の近傍には、保持テーブル22の上面(保持面)高さを測定する第1のゲージ91と、保持テーブル22が保持するウエーハWの被研削面高さを測定する第2のゲージ92とが設けられている。第1のゲージ91及び第2のゲージ92は接触式のゲージで構成される。第1のゲージ91が保持面22aに接触され、第2のゲージ92がウエーハWの円形凹部15の底面に接触されて、保持面22aの高さと円形凹部15の底面の高さとの差分からウエーハWの円形凹部15の厚みが測定される。
また、第1のゲージ91及び第2のゲージ92の近傍には、保持テーブル22に保持されるウエーハWを研削し形成される円形凹部15のウエーハ厚みを測定する非接触式の厚み測定器71が設けられている。走査手段73は、回転可能なスタンド74と、スタンド74から延びるアーム75とを有している。走査手段73のアーム75の先端には厚み測定器71が固定されており、スタンド74の回転によりウエーハWの径方向に厚み測定器71が走査される。すなわち、ウエーハWの径方向とは、ウエーハWの中心から外周に向かう直線方向に限らず、ウエーハWの中心と外周との間で旋回される旋回方向を含む概念である。厚み測定器71は、例えば反射型の光変位センサであり、ウエーハWに向けて測定光を照射し、ウエーハWの上面で反射した反射光とウエーハWの下面で反射した反射光とを受光して、上面で反射した反射光と下面で反射した反射光との光路差によってウエーハWの厚みを測定する。ウエーハWの厚み値(測定値)は、制御部85に出力される。
制御部85には、記憶部86と算出部87とが設けられている。記憶部86は、厚み測定器71で測定された円形凹部15の厚み値を記憶する。算出部87は、記憶部86に記憶された厚み値から研削ホイール回転軸45に対するテーブル回転軸35(図2参照)の傾きを算出する。制御部85は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。制御部85は、算出部87からの出力結果に応じ、テーブル回転軸35の傾きを制御する。なお、テーブル回転軸35の制御方法については後述する。算出部87によって、テーブル回転軸35の傾き角度(傾き量)と傾き方向とを算出することができる。
図2は、本実施の形態に係る傾き調節手段を示す斜視図である。傾き調節手段31は、保持テーブル22に連結されたフランジ部32と、フランジ部32の周方向に設けられた一対の可動軸33a、33b(可動軸33bについては図4参照)及び固定軸34とから構成されている。傾き調節手段31は、可動軸33a、33bを可動させることによって固定軸34を支点にしてフランジ部32を傾けることにより、テーブル回転軸35の傾きを調節する。
各可動軸33a、33bは、筒部36を介してターンテーブル42に取り付けられており、筒部36の内側の雌ネジに雄ネジシャフト37を螺合して構成されている。雄ネジシャフト37の先端はフランジ部32に連結され、雄ネジシャフト37の下端はモータ38が連結されている。モータ38によって、雄ネジシャフト37が回転駆動されることで、フランジ部32が上下方向に可動される。また、テーブル回転軸35とテーブル回転手段39とにベルト39aが巻き掛けられている。テーブル回転手段39が回転することにより、その回転力がベルト39aを介してテーブル回転軸35に伝達される。そして、テーブル回転軸35が回転することにより保持テーブル22が回転する構成となっている。
図3は、TAIKO研削におけるウエーハの測定箇所を説明するための図である。図3Aに示すように、一般的なウエーハWの全面研削では、ウエーハWの直径と略同一径の研削ホイール50で、円弧状の研削領域(例えば、研削ホイール50の半周の略1/3)をウエーハWに当てて研削している。このとき、ウエーハWの中心O側及び外周C1側のどちらか一方に研削ホイール50が強く当たり易い。図3Bの場合、ウエーハWの中心O側に研削ホイール50が強く当たり、ウエーハWの外周C1側に研削ホイール50が弱く当たるため、ウエーハWの厚みは中心Oから径方向外側に向かって大きくなる。このため、ウエーハWの中心O、外周C1、半径1/2の箇所C2の3箇所でウエーハWの厚みをスポット的に測定して、テーブル回転軸35を傾き調節している。これにより、ウエーハWの厚みを均一に研削している。
図3Cに示すように、本実施の形態のウエーハWのTAIKO研削では、ウエーハWの半径よりも小径の研削ホイール49で、半円状の研削領域をウエーハWに当ててウエーハWの中央に円形凹部15を形成している。円形凹部15の底面はウエーハWの中心Oと外周部Cとの間が凹状に湾曲している。TAIKO研削では、円形凹部15の厚みを均一に近付けるために、保持テーブル22の保持面22aをウエーハWの凹状の湾曲面に平行になるように事前に研削しておく必要がある。ウエーハWよりも保持面22aの径が大きいため、ウエーハWと保持面22aとに同じ径の研削ホイール49が使用されると、保持面22aの外周部分に研削できない箇所ができるので、ウエーハWの外周部が保持面22aから浮いてしまう。このため、異なる径の研削ホイール49によってウエーハWと保持面22aとが研削されるが、円形凹部15の底面の曲率と保持面22aの曲率とが異なるため、面内厚み差をゼロにすることはできない。
図3Cの場合、ウエーハWの半径1/2よりも若干内寄りの位置P0で研削ホイール49が強くあたるため、ウエーハWの厚みは中心Oから位置P0に向かって小さくなり、位置P0から円形凹部15の外周部Cに向かって大きくなる。すなわち、研削ホイール49でウエーハWを研削した際、ウエーハWの中心Oの厚み値に対して差が最大になる箇所がウエーハWの半径1/2の箇所とは限らない。したがって、全面研削と同じ3箇所をスポット的に測定しただけでは、面内厚みバラツキを精度よく測定することができない。また、研削ホイール49の研削領域も半円状であるため、全面研削と同じような調整方法では、テーブル回転軸35の傾きを精度よく調整することができない。
そこで本実施の形態では、厚み測定器71を径方向に走査してウエーハWの厚みを測定して、ウエーハWの中心Oの厚み値と、ウエーハWの厚み値が極大となる位置の厚み値と、円形凹部15の外周部Cの厚み値とを取得している。これら厚み値の差が最も小さくなるように、傾き調節手段31によりテーブル回転軸35により傾き調節してウエーハWを研削することで、ウエーハWの厚みを均一にしている。
図4は、本実施の形態に係る保持テーブルの傾き調節の説明図である。保持テーブル22の傾き調節手段31として、フランジ部32(図2参照)の周方向に120°間隔で2つの可動軸33a、33bと1つの固定軸34とが設けられている。ウエーハの全面研削の場合、研削ホイール50の研削領域が円弧状であり、一対の可動軸33a、33bの片側だけを上下動させることで、ウエーハWに研削ホイール50が当たる強さを調節できる。例えば、研削領域の略延長方向にある可動軸33bを上下動することで研削ホイール50によるウエーハWの中心O側又は外周C1側の当たり具合を調節することができる。研削領域の直交する方向にある可動軸33aを上下動することで研削ホイール50によるウエーハWの半径1/2の箇所C2に当たり具合を調節することができる。
これに対し、本実施の形態のようなTAIKO研削の場合、研削ホイール49の研削領域が半円状であるため、一対の可動軸33a、33bのどちらか片側だけを上下動させても、ウエーハWに研削ホイール49が当たる強さを調節することができない。ウエーハWに研削ホイール49が当たる強さを調節するためには、一対の可動軸33a、33bを組み合わせて調節する必要がある。例えば、可動軸33aを上昇させて可動軸33bを下降させると、研削ホイール49の半円状の研削領域の中間位置P3がウエーハWの中心Oに強く当たる。可動軸33aを下降させて可動軸33bを上昇させると、研削ホイール49の半円状の研削領域の一端P1及び他端P2がウエーハWの中心O及び円形凹部15の外周部Cに強く当たる。可動軸33a及び可動軸33bを共に上昇させると、研削ホイール49の半円状の研削領域の一端P1がウエーハWの中心Oに強く当たる。可動軸33a及び可動軸33b共に下降させると、研削ホイール49の半円状の研削領域の他端P2が、ウエーハWの円形凹部15の外周部Cに強く当たる。
次に、本実施の形態に係る保持テーブルの傾き調節の一例について説明する。図5は、本実施の形態に係る傾き調節の一例を示す図である。なお、図5においては、図示左側が一時停止して測定したときのウエーハの厚みを示し、図示右側が傾き調節の状態を示している。図5においては、説明の便宜上、研削ホイールを傾けているように図示しているが、実際には保持テーブルを傾けている。
図5に示すように、TAIKO研削においてはウエーハWが研削ホイール49で研削されて円形凹部15が形成されると、円形凹部15にウエーハWの中心Oから外周に向かって測定した厚み値が極大となる極大値が生じる。図5Eは、ウエーハWを研削して円形凹部15が良好に形成された状態を示している。ウエーハWの中心付近に極大値が存在し、円形凹部15の外周部Cの厚み値と、ウエーハWの中心Oの厚み値がほぼ等しくなる。図5EにおけるウエーハWを基準とする。
図5Aは、ウエーハWの中心Oと円形凹部15の外周部Cとの間の中間位置の厚みが中心O及び外周部Cの厚みよりも大きくなった状態、すなわち中心Oと外周部Cの中間位置に極大値が存在する状態を示している。図5AにおけるウエーハWは、図5Eの基準となるウエーハWと比べて、円形凹部15の外周部Cの厚み値はわずか小さくなり、極大値は大きくなり、ウエーハWの中心Oの厚み値はわずかに小さくなる。この場合、可動軸33a(図4参照)を1ステップ(1μm)上昇させ、可動軸33bを2ステップ(2μm)下降させる。これにより、研削ホイール49の半円状の研削領域の中間位置P3(図4参照)が、ウエーハWの円形凹部15の外周部Cとの間の中間位置に強く当たり、中間位置が研削されてウエーハWの厚みを均一にすることができる。
図5Bは、ウエーハWの中心Oと円形凹部15の外周部Cとの間の中間位置の厚みが小さくなった状態を示している。図5BにおけるウエーハWは、図5Eの基準となるウエーハWと比べて、円形凹部15の外周部Cの厚み値はわずかに大きくなり、ウエーハWの中心付近の極大値は小さくなり、ウエーハWの中心Oの厚み値はわずかに大きくなる。この場合、可動軸33aを1ステップ(1μm)下降させ、可動軸33bを2ステップ(2μm)上昇させる。これにより、研削ホイール49の半円状の研削領域の一端P1及び他端P2(図4参照)が、ウエーハWの中心O及び円形凹部15の外周部Cに強く当たり、中心O及び外周部Cが研削されてウエーハWの厚みを均一にすることができる。
図5Cは、ウエーハWの中心Oの厚みが大きくなった状態を示している。図5CにおけるウエーハWは、図5Eの基準となるウエーハWと比べて、円形凹部15の外周部Cの厚み値は小さくなり、ウエーハWの中心付近の極大値は大きくなり、ウエーハWの中心Oの厚み値は大きくなる。この場合、可動軸33a及び可動軸33bをそれぞれ1ステップ(1μm)上昇させる。これにより、研削ホイール49の半円状の研削領域の一端P1が、ウエーハWの中心Oに強く当たり、中心Oが研削されてウエーハWの厚みを均一にすることができる。
図5Dは、ウエーハWの円形凹部15の外周部Cの厚みが大きくなった状態を示している。図5DにおけるウエーハWは、図5Eの基準となるウエーハWと比べて、円形凹部15の外周部Cの厚み値は大きくなり、ウエーハWの中心付近の極大値は小さくなり、ウエーハWの中心Oの厚み値は小さくなる。この場合、可動軸33a及び可動軸33bをそれぞれ1ステップ(1μm)下降させる。これにより、研削ホイール49の半円状の研削領域の他端P2が、ウエーハWの円形凹部15の外周部Cに強く当たり、外周部Cが研削されてウエーハWの厚みを均一にすることができる。
次に本実施の形態に係るウエーハWの研削動作について説明する。図6は、本実施の形態に係るウエーハの研削動作の遷移図である。
図6Aに示すように、研削ホイール49で保持テーブル22上のウエーハWの中央を研削している最中に、円形凹部15の厚みが予め設定した仕上げ厚みに達する前に研削送りが一時停止される。このとき、保持テーブル22及び研削ホイール49は回転が維持され、研削ホイール49がウエーハWから上昇される。また、厚み測定器71はウエーハWの外周の真上に位置している。
図6Bに示すように、研削ホイール49がウエーハWから上昇すると、走査手段73が厚み測定器71をウエーハWの径方向に走査させてウエーハWの厚みを測定する。このとき、ウエーハWの中心の厚み値と、走査手段73で厚み測定器71を走査させ測定した厚み値とウエーハWの中心の厚み値とを比較し差が最も大きくなる厚み値と、円形凹部15の外周部の厚み値の少なくとも3箇所の厚み値が、記憶部86(図1参照)に選択的に記憶される。また、記憶部86におけるウエーハWの少なくとも3箇所の厚み値の差が小さくなるようにテーブル回転軸35に対する研削ホイール回転軸45の傾きが算出部87で算出される。
図6Cに示すように、テーブル回転軸35に対する研削ホイール回転軸45の傾きが算出部87(図1参照)で算出されると、厚み測定器71は再びウエーハの外側に移動される。このとき、算出部87で算出されたテーブル回転軸35、研削ホイール回転軸45の傾きに基づき、傾き調節手段31によってテーブル回転軸35の傾きが調節される。テーブル回転軸35の傾きが調節されると、研削ホイール49がウエーハWに下降して接触し、再びウエーハWの研削が開始される。ウエーハWの円形凹部15の厚みが所定の厚みになるまでウエーハWが研削される。
以上のように、本実施の形態に係る研削装置1では、厚み測定部71が走査手段73により走査されることで、ウエーハWの中心Oの厚み値と、ウエーハWの中心Oから外周に向かって測定した厚み値が極大となる位置の厚み値と、円形凹部15の外周部Cの厚み値との少なくとも3箇所の厚み値を測定する。これら3つの厚み値の差が最も小さくなるように、傾き調節手段31によりテーブル回転軸35と研削ホイール回転軸45とが相対的に傾き調節される。よって、ウエーハWの円形凹部15に面内厚みバラツキが生じる場合であっても、面内厚みバラツキを修正して円形凹部15におけるウエーハWの厚みを均一にすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態においては、研削前の保持テーブル22の保持面22aの整形に、ウエーハWの円形凹部15の研削に使用する研削ホイール49とは異なる径の研削ホイールを使用する構成について説明したが、この構成に限定されない。研削前の保持テーブル22の保持面22aの整形に、ウエーハWの円形凹部15の研削に使用する研削ホイール49と同じ径の研削ホイールを使用することも可能である。この場合、保持面22aを研削ホイールで凹状の湾曲面となるように深めに研削した後に、外周部分を平坦に研削するようにする(例えば、特開2015−072971号公報参照)。同径の研削ホイールを使用することで、理論的には面内厚み差をゼロにすることが可能であるが、このような場合であっても、面内厚みバラツキが生じた場合には、本実施の形態に係る保持テーブル22の調整方法を使用することができる。なお、厚み値としては、ウエーハWの円形凹部15の中心O、円形凹部15の外周部C、円形凹部15の半径1/2の3箇所を測定することで面内厚みバラツキを求めることができる。
また例えば、研削手段46を保持テーブル22に対して研削送り方向(Z軸方向)に移動させる構成としたが、この構成に限定されない。保持テーブル22と研削手段46とを研削送り方向(Z軸方向)に相対的に接近および離間する方向に移動させる構成としてもよく、例えば、研削手段46に対して保持テーブル22を研削送り方向に移動させてもよい。
また例えば、テーブル回転軸35の傾きを傾き調節手段31により調節する構成としたが、この構成に限定されない。傾き調整手段31は、テーブル回転軸35と研削ホイール回転軸45とを相対的に傾き調節する構成としてもよく、例えば研削ホイール回転軸45の傾きを調節する構成としてもよい。
また例えば、可動軸33a、33bが傾き調節手段31に2つ備えられている構成としたが、この構成に限定されない。可動軸が傾き調節手段31に3つ以上備えられる構成としてもよい。
以上説明したように、本発明は、ウエーハの中央に円形凹部を形成する際に、円形凹部におけるウエーハの厚みを均一にすることができるという効果を有し、特に、保持テーブルに保持されたウエーハを研削ホイールで研削する研削装置に有用である。
1 研削装置
15 円形凹部
16 環状凸部
22 保持テーブル
31 傾き調節手段
35 テーブル回転軸
45 研削ホイール回転軸
46 研削手段
48 研削砥石
49 研削ホイール
61 研削送り手段
71 厚み測定器
73 走査手段
86 記憶部
87 算出部
O ウエーハの中心
P0 厚み測定器を走査させ測定した厚み値とウエーハの中心の厚み値との差が最も大きくなる箇所
C 円形凹部の外周部
W ウエーハ

Claims (1)

  1. 砥石でウエーハの中央を研削し、中央に円形凹部を形成すると共に外周部に環状凸部を形成し、該円形凹部の厚みを予め設定した仕上げ厚みまで研削する研削装置であって、
    ウエーハを保持する保持テーブルと、該保持テーブルを回転させるテーブル回転軸と、ウエーハの半径より小さい直径で環状に該砥石を配設する研削ホイールと、該研削ホイールを取付け回転させる研削ホイール回転軸を備える研削手段と、該保持テーブルと該研削手段とを相対的に接近および離間させる方向に移動させる研削送り手段と、該テーブル回転軸と該研削ホイール回転軸とを相対的に傾き調節する傾き調節手段と、該保持テーブルに保持されるウエーハを研削し形成される該円形凹部のウエーハ厚みを測定する厚み測定器と、該厚み測定器をウエーハの径方向に走査させる走査手段と、該厚み測定器を該走査手段で走査させウエーハの厚みを測定した該円形凹部の少なくとも3箇所の厚み値を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された厚み値から該研削ホイール回転軸に対する該テーブル回転軸の傾きを算出する算出部と、を備え、
    該少なくとも3箇所の厚み値を測定する測定動作は、該円形凹部の厚みが予め設定した該仕上げ厚みに達する前に該研削送りを一時停止させて行い、
    該少なくとも3箇所の厚み値は、
    ウエーハの中心の厚み値と、
    該走査手段で該厚み測定器をウエーハの中心から外周に向かって走査させ測定した厚み値の極大値と、
    該円形凹部の外周部の厚み値と、からなり、
    該少なくとも3箇所の厚み値の差が最も小さくなるときの該研削ホイール回転軸に対する該テーブル回転軸の傾きを該算出部で算出し、
    該算出部が算出した該傾きに該傾き調節手段で該テーブル回転軸と該研削ホイール回転軸とを相対的に傾き調節したのち、該円形凹部の厚みが該仕上げ厚みになるまで研削する研削装置。
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