以下、本発明の集合住宅インターホンシステム及びサーバシステムを適用した実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステム及びサーバシステムの全体構成を示すシステム説明図であって、マンション等の集合住宅に設置されるものである。この集合住宅インターホンシステム及びサーバシステムは、集合住宅の集合玄関に設置され来訪者が特定の住戸内の居住者を呼出して通話を行う集合玄関機1と、集合玄関に設置され宅配業者により居住者宛ての宅配物が着荷されるものであって、この着荷があったことを示す宅配着荷データを生成するばかりでなく、後述する汎用ネットワークNTに接続された外部サーバ7との間で各種データの送受信が可能な宅配ロッカー2と、集合玄関の玄関戸に設置され、居住者により携行される例えば、非接触キーや磁気カード等のIDユニット10に予め記憶されている解錠用IDを用いて解錠される電気錠3と、集合住宅の複数の住戸、例えば、101号室、102号室、103号室、・・・のような複数の住戸内にそれぞれ設置され集合玄関機1を用いた来訪者からの呼出しに応答して音声データを送受信することで通話を行うとともに集合玄関機1の後述する玄関機撮像部101で生成される映像データを表示する居室親機4、4、4、・・・と、親機/センサラインL5、L5、L5、・・・を経由して居室親機4、4、4、・・・にそれぞれ接続され、住戸内に設置された例えば、電気機器で使用される電力量を測定する電力量計、水道水の使用量(水量)を測定する水量計、ガスの使用量を測定するガス量計等の居住者の生活情報にかかる各種データを測定する生活情報センサ5、5、5、・・・と、集合住宅の管理室(管理室内)に設置され居住者向けの回覧メッセージ等の案内通知データを生成する管理室親機6と、集合住宅の住戸へのサービスを提供する会社(サービス会社)等に設置された外部サーバ7と、居住者により用いられ当該居住者用のメールアドレスが予め登録されている、スマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の居住者用通信端末8と、集合玄関ラインL1を経由して接続された集合玄関機1、ロッカーラインL2を経由して接続された宅配ロッカー2、電気錠ラインL3を経由して接続された電気錠3、住戸ラインL4を経由して接続、ここでは、バス接続された居室親機4、4、4、・・・をそれぞれ制御するとともに、無線又は有線を問わず例えば、公共LANやインターネット等の汎用ネットワークNTを経由して外部サーバ7及び居住者用通信端末8の間で各種データの送受信を行う制御機9とを有している。なお、居室親機4、4、4、・・・及び制御機9の間の接続は、図示のような住戸ラインL4を経由したバス接続の態様に限定されるものではなく、例えば、渡り配線による接続(図示せず)も好適とされる。
図1に示す構成各部のうち、集合玄関機1は、玄関機表示部100、玄関機操作部101、玄関機撮像部102、玄関機通話部103及びID読取部104が備えられている。ここで、玄関機表示部100は、玄関機操作部101で実行される各種の操作情報が表示されるものであり、例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。また、玄関機操作部101は、集合玄関に居る来訪者が特定の住戸内の居住者を呼出すための所定の呼出操作等を行うものであり、例えば、玄関機表示部100の前面に配置されたタッチパネルで構成されている。また、玄関機撮像部102は、玄関機操作部101で所定の呼出操作を行った来訪者の映像や集合玄関の周囲近傍の映像を撮像して映像データを生成するものであり、例えば、CCD、CMOS等の各種の映像撮像媒体で構成されている。また、玄関機通話部103は、来訪者が呼出先である特定の居住者との間で通話を行うための音声データを送受信するものであり、例えば、マイク及びスピーカで構成されている。さらに、ID読取部104は、IDユニット10に予め記憶されている解錠用IDを読取るものであり、この解錠用IDは、例えば、居室親機4、4、4、・・・にそれぞれ割当てられる固有の住戸IDに対応しているものとする。
なお、ID読取部104は、同図に示すような集合玄関機1(の機器内)に備えられる態様に限定されるものではなく、例えば、集合玄関機1から独立させて設け、所定のラインを経由して制御機9に接続させてもよい(図示せず)。
居室親機4、4、4、・・・は、前述のような固有の住戸IDが割当てられ、親機/センサラインL5、L5、L5、・・・を経由して生活情報センサ5、5、5、・・・が接続されており、親機表示部400、親機操作部401及び親機通話部402が備えられている。ここで、親機表示部400は、親機操作部401で実行される各種の操作情報や集合玄関機1を用いた来訪者からの呼出しがあることを表示するとともに、集合玄関機1の玄関機撮像部101で生成される映像データを出画するばかりでなく、宅配ロッカー2で生成される(居住者宛ての)宅配着荷データを表示することができ、さらには、管理室親機6で生成される案内通知データを表示するものであり、例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。また、親機操作部401は、居住者が来訪者からの呼出しに応答して通話を行うための応答操作、通話を終了させるための終話操作、親機表示部400に表示されたデータについての確認操作等の所定の操作を行うものであり、例えば、親機表示部400の前面に配置されたタッチパネルや所定の押圧ボタン(図示せず)で構成されている。さらに、親機通話部402は、居住者が呼出元である来訪者との間で通話を行うための音声データを送受信するものであり、例えば、マイク及びスピーカで構成され、このスピーカは、前述の呼出報知機能やデータ着信報知機能を有している。なお、親機通話部402としては、ハンドセットを備えることもできる。
なお、図1に示す構成各部のうち、前述の集合玄関機1及び居室親機4、4、4、・・・を除く他の構成各部についての説明は省略するものとする。
次に、居室親機4、4、4、・・・の具体的な構成について、図2(A)のブロック図を参照して説明する。同図に示す居室親機4、4、4、・・・は、前述の親機表示部400、親機操作部401及び親機通話部402と、データ受信部/センサ側親機インターフェース(以下、センサ側親機I/Fという)403、制御機側親機インターフェース(以下、制御機側親機I/Fという)404及び親機制御部405とが備えられている。
この居室親機4、4、4、・・・において、センサ側親機I/F403は、親機/センサラインL5、L5、L5、・・・を経由して接続された生活情報センサ5、5、5、・・・と親機制御部405との間のデータ伝送路を形成するものであり、例えば、生活情報センサ5、5、5、・・・で測定された測定データを受信することができる。また、制御機側親機I/F404は、住戸ラインL4を経由して接続された制御機9と親機制御部405との間のデータ伝送路を形成するものであり、各種データを送受信することができる。さらに、親機制御部405は、当該居室親機の構成各部を制御するものである。
次に、制御機9の具体的な構成について、図2(B)のブロック図を参照して説明する。同図に示す制御機9は、記憶部900、計時部901、データ受信部/集合玄関側制御機インターフェース(以下、集合玄関側制御機I/Fという)902、ロッカー側制御機インターフェース(以下、ロッカー側制御機I/Fという)903、電気錠側制御機インターフェース(以下、電気錠側制御機I/Fという)904、住戸側制御機インターフェース(以下、住戸側制御機I/Fという)905、管理室側制御機インターフェース(以下、管理室側制御機I/Fという)906、ネットワーク側制御機インターフェース(以下、ネットワーク側制御機I/Fという)907及び制御機制御部908が備えられている。
この制御機9において、記憶部900は、居室親機4、4、4、・・・の親機表示部400に表示させる、住戸内に新規入居者が居るか否かを確認するための入居確認画面を記憶するものであって、例えば、RAM、EEPROM等の各種の記憶媒体で構成されている。また、記憶部900は、制御機制御部908で送受信される各種データ、例えば、呼出データ及び音声データや、前述の宅配着荷データ、案内通知データ及び測定データ等を記憶することもできる。
計時部901は、居住者による居室親機4、4、4、・・・の親機操作部401を用いた最終の操作時刻を計時するともに、その最終の操作時刻からの計時機能と、居室親機4、4、4、・・・のセンサ側親機I/F(データ受信部)403で受信される生活情報センサ5、5、5、・・・からの測定データに関し、そのデータの変動について予め定められた閾値を超えない時間を計時する機能と、集合玄関機1から解錠用IDが付加されて送信されてくる当該データであって集合玄関側制御機I/F(データ受信部)902で受信される解錠用IDの受信時間をもとに当該解錠用IDの受信がない時間を計時する機能と、を備えている。
集合玄関側制御機I/F902は、集合玄関ラインL1を経由して接続された集合玄関機1と制御機制御部908との間のデータ伝送路を形成するものであり、例えば、集合玄関機1からの呼出データや解錠用ID等を受信することができる。また、ロッカー側制御機I/F903は、ロッカーラインL2を経由して接続された宅配ロッカー2と制御機制御部908との間のデータ伝送路を形成するものであり、例えば、宅配ロッカー2からの宅配着荷データを受信することができる。また、電気錠側制御機I/F904は、電気錠ラインL3を経由して接続された電気錠3と制御機制御部908との間の信号伝送路を形成するものであり、例えば、制御機制御部908で生成される電気錠3を解錠させるための解錠制御データを送信することができる。また、住戸側制御機I/F905は、住戸ラインL4を経由して接続された居室親機4、4、4、・・・と制御機制御部908との間の信号伝送路を形成するものであり、例えば、居室親機4、4、4、・・・からの呼出応答データや測定データ等を受信することができる。また、管理室側制御機I/F906は、管理室ラインL6を経由して接続された管理室親機6と制御機制御部908との間のデータ伝送路を形成するものであり、例えば、管理室親機6からの案内通知データを受信することができる。さらに、ネットワーク側制御機I/F907は、汎用ネットワークNTと制御機制御部908との間のデータ伝送路を形成するものであり、各種データを送受信することができる。
制御機制御部908は、当該制御部の構成各部を制御することにより、当該システム全体を制御できるものである。具体的な機能としては、計時部901の後述する計時結果をもとに居住者が退去した疑いがあることを示す退去疑い通知データを生成し汎用ネットワークNTを経由して外部サーバ7に送信するとともに、退去疑い通知データの送信後のタイミングで居室親機4、4、4、・・・の親機操作部401を用いた操作を検出したとき、記憶部900から読出した入居確認画面を居室親機4、4、4、・・・の親機表示部400に表示する機能と、退去疑い通知データを生成するにあたり、この退去通知データに退去した疑いの強さを示す強度レベル情報を当該退去通知データに付加する機能と、居室親機4、4、4、・・・の親機表示部400に表示された入居確認画面を確認した居住者による親機操作部401を用いた操作を検出し、当該操作が新規入居者の存在を肯定する操作であったときには退去確定通知データを生成する一方、新規入居者の存在を否定する操作であったときには非退去通知データを生成し、汎用ネットワークNTを経由して外部サーバ7に送信する機能と、退去疑い通知データを送信したとき、汎用ネットワークNTを経由して、予め登録されている居住者用のメールアドレスに問合わせメールを送信する機能と、を備えている。
また、外部サーバ7には図1に示すように、制御機9の制御機制御部908から送信されてくる退去疑い通知データを受信したとき、汎用ネットワークNTを経由して、予め登録されている居住者用のメールアドレスに問合わせメールを送信する機能として、サーバ制御部700が備えられている。
このように構成された本発明の実施例による集合住宅インターホンシステム及びサーバシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
〔第1の動作〕
第1の動作として、集合玄関に居る来訪者が、図1に示す複数の住戸のうち特定の住戸内の居住者、ここでは、101号室内の居住者を呼出すにあたり、集合玄関機1の玄関機操作部100を用いて所定の呼出操作を行うと、101号室を指定する住戸IDが付加された呼出データと玄関機撮像部101で生成された映像データとを、所定のスロット(図示せず)に挿入させたフレーム構成の呼出時多重化データが生成される。この呼出時多重化データは、集合玄関機1から集合玄関ラインL1、図2(B)に示す制御機9の集合玄関側制御機I/F902を経由して制御機制御部908に送信される。
制御機9の制御機制御部908は、集合玄関機1から送信されてきた呼出時多重化データを、住戸側制御機I/F905、住戸ラインL4、図2(A)に示す居室親機4、4、4、・・・の制御機側親機I/F404を経由して親機制御部405にそれぞれ送信する。なお、制御機制御部908によれば、受信した呼出時多重化データについて、その受信時刻を計時部901で計時し、計時された受信時刻、すなわち、呼出時刻とともに記憶部900に記憶することもできる。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、集合玄関機1から制御機9を経由して送信されてきた呼出時多重化データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した呼出時多重化データを有効なデータであると検出して例えば、親機表示部400を用いて同様に付加されている映像データを表示し、あわせて呼出表示(図示せず)を行うことができるばかりでなく、同様な呼出報知として所定の呼出音や音声メッセージ等を親機通話部402(のスピーカ)から出力させることができる。ここでは、101号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致するため、この親機制御部405の制御により、前述の呼出表示/報知並びに映像表示が行われることになる。
また、101号室内の居住者によれば、前述の呼出表示/報知並びに映像表示を確認した後、居室親機4の親機操作部401を用いて所定の応答操作を行うと、この操作を検出した親機制御部405は、居住者により用いられる親機通話部402(の通話機能)が能動となるように制御するとともに、101号室の住戸IDが付加された呼出応答データを生成し、前述の呼出時多重化データと逆のデータ伝送路を経由して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した呼出応答データに付加されている住戸IDをもとに、101号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた所定の応答操作が行われたことを検出するとともに、その応答操作時間として呼出応答データが受信された時刻を計時部901で計時し、この計時された時刻に101号室の住戸IDを割当てて記憶部900に記憶することができる。また、制御機制御部908は、受信した呼出応答データを、前述の呼出時多重化データと逆のデータ伝送路を経由して集合玄関機1に送信する。
集合玄関機1によれば、101号室内に設置された居室親機4から制御機9を経由して送信されてきた呼出応答データを受信すると、来訪者により用いられる玄関機通話部103(の通話機能)が能動となるように制御することにより、この玄関機通話部103と、集合玄関ラインL1、制御機9の集合玄関側制御機I/F902、制御機制御部908、住戸側制御機I/F905、住戸ラインL4、(101号室内に設置された)居室親機4の制御機側親機I/F404、親機制御部405を経由して、居住者により用いられる親機通話部402との間のデータ伝送路が形成され、形成されたデータ伝送路を経由して音声データを送受信することで通話を行うことができ、101号室内の居住者によれば、親機表示部400に表示されている来訪者の映像を確認しながらの通話が可能となる。
なお、制御機9の制御機制御部908によれば、前述のような通話成立時において送受信される音声データや映像データについて、101号室の住戸IDに割当てて、かつ計時部901で計時される時刻に対応させて記憶部900に記憶することもできる。
〔第2の動作〕
次に、第2の動作として、図1に示す集合住宅の複数の住戸のうち、例えば、101号室内の居住者宛ての宅配物について宅配ロッカー2に着荷するにあたって、宅配業者は、宅配ロッカー2で所定の着荷操作を行うことにより、101号室を指定する住戸IDを付加した宅配着荷データが生成される。この宅配着荷データは、ロッカーラインL2、図2(B)に示す制御機9のロッカー側制御機I/F903を経由して制御機制御部908に送信される。また、宅配着荷データは、集合住宅の住戸へのサービスを行う会社等に設置された外部サーバ7に送信することもでき、この外部サーバ7のサーバ制御部700で管理される。なお、宅配ロッカー2から外部サーバ7(のサーバ制御部700)へのデータ送信は、同図に破線で示すように、汎用ネットワークNTを経由して行うこともできる。
制御機9の制御機制御部908は、宅配ロッカー2から送信されてきた宅配着荷データを、住戸側制御機I/F905、住戸ラインL4、図2(A)に示す居室親機4、4、4、・・・の制御機側親機I/F404を経由して親機制御部405にそれぞれ送信する。また、制御機制御部908によれば、受信した宅配着荷データについて、その受信時刻を計時部901で計時し、計時された受信時刻とともに記憶部900に記憶することもできる。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、宅配ロッカー2から制御機9を経由して送信されてきた宅配着荷データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した宅配着荷データを有効なデータであると検出して例えば、親機表示部400を用いて宅配着荷データの内容を表示させることができ、また、所定の確認音や音声メッセージ等を親機通話部402(のスピーカ)から出力させることもできる。ここでは、101号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致するため、この親機制御部405の制御により、前述の宅配着荷表示/報知が行われることになる。
また、101号室内の居住者によれば、前述の宅配着荷表示/報知の内容を確認した後、居室親機4の親機操作部401を用いて所定の確認操作を行うと、この操作を検出した親機制御部405は、101号室の住戸IDが付加された宅配着荷確認データを生成し、前述の宅配着荷データと逆のデータ伝送路を経由して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した宅配着荷確認データに付加されている住戸IDをもとに、101号室内の居住者により宅配着荷データの内容が確認され、親機操作部401を用いた所定の確認操作が行われたことを検出するとともに、その確認操作時間として宅配着荷確認データが受信された時刻を計時部901で計時し、計時された時刻に101号室の住戸IDを割当てて記憶部900に記憶することができる。
〔第3の動作〕
次に、第3の動作として、図1に示す管理室親機6は、定期的なタイミング又は管理室内の管理人により情報入力されたタイミングをもとに、居住者宛ての回覧メッセージ等の案内通知データを生成することができる。この案内通知データには、例えば、全ての住戸IDを指定する一括指定IDが付加されており、管理室親機6から管理室ラインL6、図2(B)に示す制御機9の管理室側制御機I/F906を経由して制御機制御部908に送信される。
制御機9の制御機制御部908は、管理室親機6から送信されてきた案内通知データを、住戸側制御機I/F905、住戸ラインL4、図2(A)に示す居室親機4、4、4、・・・の制御機側親機I/F404を経由して親機制御部405にそれぞれ送信する。また、制御機制御部908によれば、受信した案内通知データについて、その受信時刻を計時部901で計時し、計時された受信時刻とともに記憶部900に記憶することもできる。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、管理室親機6から制御機9を経由して送信されてきた案内通知データを受信すると、このデータに付加されている一括指定IDをもとに受信した案内通知データを有効なデータであると検出して例えば、親機表示部400を用いて案内通知データの内容、例えば、回覧メッセージ等を表示できるばかりでなく、所定の確認音や音声メッセージ等を親機通話部402(のスピーカ)から出力させることができる。すなわち、全ての住戸内に設置された居室親機4、4、4、・・・において、前述の案内通知表示/報知が行われることになる。
また、全ての住戸内の居住者のうち、例えば、101号室内の居住者によれば、前述の案内通知表示/報知を確認した後、居室親機4の親機操作部401を用いて所定の確認操作を行うと、この操作を検出した親機制御部405は、自住戸の住戸IDが付加された案内通知確認データを生成し、前述の案内通知データと逆のデータ伝送路を経由して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した案内通知確認データに付加されている住戸IDをもとに、101号室内の居住者により案内通知データの内容が確認され、親機操作部401を用いた所定の確認操作が行われたことを検出するとともに、その確認操作時間として案内通知確認データが受信された時刻を計時部901で計時し、計時された時刻に101号室の住戸IDを割当てて記憶部900に記憶することができる。
なお、第3の動作によれば、管理室親機6で生成される案内通知データの送信先として、一括指定IDをもとに全ての住戸を指定したが、この態様に限定されるものではない。例えば、特定の住戸IDを案内通知データに付加することにより、住戸IDに該当する住戸を送信先として指定することもできる。
〔第4の動作〕
次に、第4の動作について図3のフローチャート図を参照して説明するにあたり、図2(B)に示す制御機9の制御機制御部908は、前述までの第1乃至第3の動作に示すような、図1、図2(A)に示す居室親機4、4、4、・・・の親機操作部401を用いて行われる例えば、所定の応答操作や確認操作のうち何れかの操作が行われた最終の操作時刻について、計時部901で計時される時刻をもとに確認し、この最終の操作時刻から起算して予め定められた所定の時間、ここでは、「1週間」、「2週間」、「4週間」の各時間を超えて当該操作が行われた否かを監視し、住戸IDに割当てて住戸毎に検出することができる。
ここで、複数の住戸のうち、例えば、101号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を監視する制御機9の制御機制御部908は、その操作が最終の操作時刻から起算して計時部901で計時される例えば、「1週間」を超えてなかった場合(ステップST100、ST101)、最終の操作時刻情報、疑い強度レベル情報「Lv1」及び101号室の住戸IDを付加した退去疑い通知データ(以下、第1の退去疑い通知データという)を生成し、ネットワーク側制御機I/F907、汎用ネットワークNTを経由して外部サーバ7のサーバ制御部700に送信する(ステップST102)。このサーバ制御部700のサーバ制御部700によれば、受信した第1の退去疑い通知データに付加されている疑い強度レベル情報及び住戸IDをもとに、101号室内の居住者について退去した疑いがあることを確認できる。
また、制御機9の制御機制御部908は、前述の第1の退去疑い通知データを生成した後のタイミングで、101号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を検出する(ステップST103)。ここで、当該操作がされなかった場合、制御機制御部908の制御により、計時部901による計時、ここでは、「2週間」までの計時が継続される。一方、当該操作がされたことを検出すると、制御機制御部908は、記憶部900に予め記憶されていた図6(A)の説明図に示す入居確認画面(以下、第1の入居確認画面という)を読出し、第1の入居確認画面の該当データに101号室を指定する住戸ID付加した画面表示用制御データ(以下、第1の画面表示用制御データという)を生成する。この第1の画面表示用制御データは、制御機制御部908から住戸側制御機I/F905、住戸ラインL4、居室親機4、4、4、・・・の制御機側親機I/F404を経由して親機制御部405にそれぞれ送信される。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、制御機9から送信されてきた第1の画面表示用制御データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した第1の画面表示用制御データを有効なデータであると検出して、図6(A)に示すように、第1の入居確認画面を親機表示部400に表示させることができる。ここでは、101号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致し、前述のような図6(A)に示す第1の入居確認画面が親機表示部400に表示される(ステップST110)。
この後、101号室内の居住者が新規入居者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を肯定する操作、例えば、「はい」が選択されると(ステップST111)、この操作を検出した親機制御部405は、新規入居者の存在を肯定する情報(以下、存在肯定情報という)及び101号室の住戸IDが付加された存在肯定データ(以下、第1の存在肯定データという)を生成し、前述の第1の画面表示用制御データと逆のデータ伝送路を経由して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第1の存在肯定データに付加されている存在肯定情報及び住戸IDをもとに、101号室内の居住者が新規入居者であり以前からの居住者が退去済みで確定している旨の退去確定通知データ(以下、第1の退去確定通知データという)を生成する。また、制御機制御部908で生成された第1の退去確定通知データは、ネットワーク側制御機I/F907、汎用ネットワークNTを経由して外部サーバ7に送信される(ステップST112、ST115)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、101号室内の居住者が新規居住者であり以前からの居住者が退去済みで確定していることを確認できる。
一方、101号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を否定する操作、例えば、「いいえ」が選択されると(ステップST113)、この操作を検出した親機制御部405は、新規入居者の存在を否定する情報(以下、存在否定情報)及び101号室の住戸IDが付加された存在否定データ(以下、第1の存在否定データという)を生成し、前述の第1の存在肯定データと同一のデータ伝送路を経由して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第1の存在否定データに付加されている存在否定情報及び住戸IDをもとに、101号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者である旨の非退去通知データ(以下、第1の非退去通知データという)を生成する。また、制御機制御部908で生成された第1の非退去通知データは、前述の第1の退去確定通知データと同一のデータ伝送路を経由して外部サーバ7に送信される(ステップST114、ST115)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、101号室内の居住者が新規居住者ではなく以前からの居住者であることを確認できる。
次に、101号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を監視する制御機9の制御機制御部908は、その操作が最終の操作時刻から起算して計時部901で計時される例えば、「2週間」を超えて当該操作がなかった場合(ステップST104)、最終の操作時刻情報、疑い強度レベル情報「Lv2」及び101号室の住戸IDを付加した退去疑い通知データ(以下、第2の退去疑い通知データという)を生成し、前述の第1の退去疑い通知データと同一のデータ伝送路を経由して外部サーバ7に送信する(ステップST105)。この外部サーバサーバ制御部700によれば、前述のような第1の退去疑い通知データを受信したときと比較して、101号室内の居住者について退去した疑いが強まったことを確認できる。
また、制御機9の制御機制御部908は、前述の第2の退去疑い通知データを生成した後のタイミングで、101号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を検出する(ステップST106)。ここで、当該操作がされなかった場合、制御機制御部908の制御により、計時部901による計時、ここでは、「4週間」までの計時が継続される。一方、当該操作がされたことを検出すると、制御機制御部908は、前述と同様な第1の画面表示用制御データを生成して居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405にそれぞれ送信する。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、制御機9から送信されてきた第1の画面表示用制御データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した第1の画面表示用制御データを有効なデータであると検出して、図6(A)に示すように、第1の入居確認画面を親機表示部400に表示させることができる。ここでは、101号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致し、前述のような図6(A)に示す第1の入居確認画面が親機表示部400に表示される(ステップST110)。
この後、101号室内の居住者が新規入居者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を肯定する操作、例えば、「はい」が選択されると(ステップST111)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第1の存在肯定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第1の存在肯定データに付加されている存在肯定情報及び住戸IDをもとに、101号室内の居住者が新規入居者であり以前からの居住者が退去済みで確定している旨の第1の退去確定通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST112、ST115)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、101号室内の居住者が新規居住者であり以前からの居住者が退去済みで確定していることを確認できる。
一方、101号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を否定する操作、例えば、「いいえ」が選択されると(ステップST113)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第1の存在否定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第1の存在否定データに付加されている存在否定情報及び住戸IDをもとに、101号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者である旨の第1の非退去通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST114、ST115)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、101号室内の居住者が新規居住者ではなく以前からの居住者であることを確認できる。
次に、101号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を監視する制御機9の制御機制御部908は、その操作が最終の操作時刻から起算して計時部901で計時される例えば、「4週間」を超えて当該操作がなかった場合(ステップST107)、最終の操作時刻情報、疑い強度レベル情報「Lv3」及び101号室の住戸IDを付加した退去疑い通知データ(以下、第3の退去疑い通知データという)を生成し、前述の第1(、第2)の退去疑い通知データと同一のデータ伝送路を経由して外部サーバ7に送信する(ステップST108)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、前述のような第2の退去疑い通知データを受信したときと比較して、101号室内の居住者について退去した疑いが(さらに)強まったことを確認できる。
また、制御機9の制御機制御部908は、前述の第3の退去疑い通知データを生成した後のタイミングで、101号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を検出する(ステップST109)。ここで、当該操作がされたことを検出すると、制御機制御部908は、前述と同様な第1の画面表示用制御データを生成して居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405にそれぞれ送信する。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、制御機9から送信されてきた第1の画面表示用制御データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した第1の画面表示用制御データを有効なデータであると検出して、図6(A)に示すように、第1の入居確認画面を親機表示部400に表示させることができる。ここでは、101号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致し、前述のような図6(A)に示す第1の入居確認画面が親機表示部400に表示される(ステップST110)。
この後、101号室内の居住者が新規入居者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を肯定する操作、例えば、「はい」が選択されると(ステップST111)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第1の存在肯定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第1の存在肯定データに付加されている存在肯定情報及び住戸IDをもとに、101号室内の居住者が新規入居者であり以前からの居住者が退去済みで確定している旨の第1の退去確定通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST112、ST115)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、101号室内の居住者が新規居住者であり以前からの居住者が退去済みで確定していることを確認できる。
一方、101号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を否定する操作、例えば、「いいえ」が選択されると(ステップST113)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第1の存在否定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第1の存在否定データに付加されている存在否定情報及び住戸IDをもとに、101号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者である旨の第1の非退去通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST114、ST115)、この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、101号室内の居住者が新規居住者ではなく以前からの居住者であることを確認できる。
前述までの説明から明らかなように、第4の動作によれば、居住者が住戸を退去しているか否かの疑いがある旨の通知や、居住者が住戸内に継続して居住中である又は以前からの居住者が退去済みで新規入居者である旨の通知を、インターホン機能として、制御機9の計時部901で計時される、居住者による居室親機4、4、4、・・・の親機操作部401を用いた各種操作(何れかの操作)が行われていない時間に対応させることができ、これらの情報をもとに集合住宅の住戸へのサービスを提供する会社等に設置された外部サーバ7は、以前からの居住者に対するサービスの停止/解除が可能となるばかりでなく、新規入居者の利用状況等、例えば、新規入居者に対する宅配ロッカー2への宅配物の着荷があることを示す宅配着荷データが、以前からの居住者に通知されることも防止できる。
〔第5の動作〕
次に、第5の動作について図4のフローチャート図を参照して説明するにあたり、図1に示す生活情報センサ5、5、5、・・・はそれぞれ、住戸内で使用された電力量、水道量及びガス量を測定し、その測定データを親機/センサラインL5、L5、L5、・・・、図2(A)に示す居室親機4、4、4、・・・のセンサ側親機I/F403を経由して親機制御部405に送信している。この親機制御部405は、受信した測定データに自住戸の住戸IDを付加した測定通知用制御データを生成し、制御機側親機I/F404、住戸ラインL4、図2(B)に示す制御機9の住戸側制御機I/F905を経由して制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、居室親機4、4、4、・・・からそれぞれ送信されてきた測定通知用制御データに付加されている住戸IDに割当てて、同様に付加されている測定データの変動パターンを、例えば、記憶部900に予め記憶されているテーブル(図示せず)を参照して確認するとともに、この変動について予め定められた閾値を超えていないかを検出し、その変動について、計時部901で計時される予め定められた所定の時間、ここでは、「1週間」、「2週間」、「4週間」の各時間を超えて前述のような閾値を超えたか否かを監視し、住戸IDに割当てて住戸毎に検出することができる。
ここで、複数の住戸のうち、例えば、102号室内の生活情報センサ5による測定データの変動が、制御機9の計時部901で計時される例えば、「1週間」を超えてなかった場合(ステップST200、ST201)、これを確認した制御機制御部908は、最終のデータ変動時刻情報、疑い強度レベル情報「Lv1」及び102号室の住戸IDを付加した退去疑い通知データ(以下、第4の退去疑い通知データという)を生成し、ネットワーク側制御機I/F907、汎用ネットワークNTを経由して外部サーバ7に送信する(ステップST202)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、受信した第4の退去疑い通知データに付加されている疑い強度レベル情報及び住戸IDをもとに、102号室内の居住者について退去した疑いがあることを確認できる。
また、制御機9の制御機制御部908は、前述の第4の退去疑い通知データを生成した後のタイミングで、102号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を検出する(ステップST203)。ここで、当該操作がされなかった場合、制御機制御部908の制御により、計時部901による計時、ここでは、「2週間」までの計時が継続される。一方、当該操作がされたことを検出すると、制御機制御部908は、記憶部900に予め記憶されていた図6(B)の説明図に示す入居確認画面(以下、第2の入居確認画面という)を読出し、第2の入居確認画面の該当データに102号室を指定する住戸IDを付加した画面表示用制御データ(以下、第2の画面表示用制御データという)を生成する。この第2の画面表示用制御データは、制御機制御部908から住戸側制御機I/F905、住戸ラインL4、居室親機4、4、4、・・・の制御機側親機I/F404を経由して親機制御部405にそれぞれ送信される。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、制御機9から送信されてきた第2の画面表示用制御データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した第2の画面表示用制御データを有効なデータであると検出して、図6(B)に示すように、第2の入居確認画面を親機表示部400に表示させることができる。ここでは、102号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致し、前述のような図6(B)に示す第2の入居確認画面が親機表示部400に表示される(ステップST210)。
この後、102号室内の居住者が新規入居者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を肯定する操作、例えば、「はい」が選択されると(ステップST211)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な存在肯定情報及び102号室の住戸IDが付加された存在肯定データ(以下、第2の存在肯定データという)を生成し、前述の第2の画面表示用制御データと逆のデータ伝送路を経由して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第2の存在肯定データに付加されている存在肯定情報及び住戸IDをもとに、102号室内の居住者が新規入居者であり以前からの居住者が退去済みで確定している旨の退去確定通知データ(以下、第2の退去確定通知データという)を生成する。また、制御機制御部908で生成された第2の退去確定通知データは、ネットワーク側制御機I/F907、汎用ネットワークNTを経由して外部サーバ7に送信される(ステップST212、ST215)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、102号室内の居住者が新規居住者であり以前からの居住者が退去済みで確定していることを確認できる。
一方、102号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を否定する操作、例えば、「いいえ」が選択されると(ステップST213)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な存在否定情報及び102号室の住戸IDが付加された存在否定データ(以下、第2の存在否定データという)を生成し、前述の第2の存在肯定データと同一のデータ伝送路を経由して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第2の存在否定データに付加されている存在否定情報及び住戸IDをもとに、102号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者である旨の非退去通知データ(以下、第2の非退去通知データという)を生成する。また、制御機制御部908で生成された第2の非退去通知データは、前述の第2の退去確定通知データと同一のデータ伝送路を経由して外部サーバ7に送信する(ステップST214、ST215)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、102号室内の居住者が新規居住者ではなく以前からの居住者であることを確認できる。
次に、102号室内の生活情報センサ5からの測定データの変動を監視する制御機9の制御機制御部908は、その変動が計時部901で計時される例えば、「2週間」を超えてなかった場合(ステップST204)、最終のデータ変動時刻情報、疑い強度レベル情報「Lv2」及び102号室の住戸IDを付加した退去疑い通知データ(以下、第5の退去通知データという)を生成し、前述の第4の退去疑い通知データと同一のデータ伝送路を経由して外部サーバ7に送信する(ステップST205)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、前述のような第4の退去疑い通知データを受信したときと比較して、102号室内の居住者について退去した疑いが高まったことを確認できる。
また、制御機9の制御機制御部908は、前述の第5の退去通知データを生成した後のタイミングで、102号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を検出する(ステップST206)。ここで、当該操作がされなかった場合、制御機制御部908の制御により、計時部104による計時、ここでは、「4週間」までの計時が継続される。一方、当該操作がされたことを検出すると、制御機制御部908は、前述と同様な第2の画面示用制御データを生成して居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405にそれぞれ送信する。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、制御機9から送信されてきた第2の画面表示用制御データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した第2の画面表示用制御データを有効なデータであると検出して、図6(B)に示すように、第2の入居確認画面を親機表示部400に表示させることができる。ここでは、102号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致し、前述のような図6(B)に示す第2の入居確認画面が親機表示部400に表示される(ステップST210)。
この後、102号室内の居住者が新規入居者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を肯定する操作、例えば、「はい」が選択されると(ステップST211)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第2の存在肯定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第2の存在肯定データに付加されている存在肯定情報及び住戸IDをもとに、102号室内の居住者が新規入居者であり以前からの居住者が退去済みで確定している旨の第2の退去確定通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST212、ST215)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、102号室内の居住者が新規居住者であり以前からの居住者が退去済みで確定していることを確認できる。
一方、102号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を否定する操作、例えば、「いいえ」が選択されると(ステップST213)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第2の存在否定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第2の存在否定データに付加されている存在否定情報及び住戸IDをもとに、102号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者である旨の第2の非退去通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST214、ST215)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、102号室内の居住者が新規居住者ではなく以前からの居住者であることを確認できる。
次に、102号室内の生活情報センサ5からの測定データの変動を監視する制御機9の制御機制御部908は、その変動が計時部901で計時される例えば、「4週間」を超えてなかった場合(ステップST207)、最終のデータ変動時刻情報、疑い強度レベル情報「Lv3」及び102号室の住戸IDを付加した退去疑い通知データ(以下、第6の退去通知データという)を生成し、前述の第4(、第5)の退去疑い通知データと同一のデータ伝送路を経由して外部サーバ7に送信する(ステップST208)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、前述のような第5の退去疑い通知データを受信したときと比較して、102号室内の居住者について退去した疑いが(さらに)強まったことを確認できる。
また、制御機9の制御機制御部908は、前述の第6の退去通知データを生成した後のタイミングで、102号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を検出する(ステップST209)。ここで、当該操作がされたことを検出すると、制御機制御部908は、前述と同様な第2の画面示用制御データを生成して居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405にそれぞれ送信する。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、制御機9から送信されてきた第2の画面表示用制御データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した第2の画面表示用制御データを有効なデータであると検出して、図6(B)に示すように、第2の入居確認画面を親機表示部400に表示させることができる。ここでは、102号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致し、前述のような図6(B)に示す第2の入居確認画面が親機表示部400に表示される(ステップST210)。
この後、102号室内の居住者が新規入居者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を肯定する操作、例えば、「はい」が選択されると(ステップST211)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第2の存在肯定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第2の存在肯定データに付加されている存在肯定情報及び住戸IDをもとに、102号室内の居住者が新規入居者であり以前からの居住者が退去済みで確定している旨の第2の退去確定通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST212、ST215)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、102号室内の居住者が新規居住者であり以前からの居住者が退去済みで確定していることを確認できる。
一方、102号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を否定する操作、例えば、「いいえ」が選択されると(ステップST213)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第2の存在否定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第2の存在否定データに付加されている存在否定情報及び住戸IDをもとに、102号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者である旨の第2の非退去通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST214、ST215)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、102号室内の居住者が新規居住者ではなく以前からの居住者であることを確認できる。
前述までの説明から明らかなように、第5の動作によれば、居住者が住戸を退去しているか否かの疑いがある旨の通知や、居住者が住戸内に継続して居住中である又は以前からの居住者が退去済みで新規入居者である旨の通知を、インターホン機能として、制御機9の計時部901で計時される、住戸内の生活情報センサ5、5、5、・・・で測定された測定データの変動について予め定められた閾値を超えない時間に対応させることができ、これらの情報をもとに集合住宅の住戸へのサービスを提供する会社等に設置された外部サーバ7は、以前からの居住者に対するサービスの停止/解除が可能となるばかりでなく、新規入居者の利用状況等、例えば、新規入居者に対する宅配ロッカー2への宅配物の着荷があることを示す宅配着荷データが、以前からの居住者に通知されることも防止できる。
〔第6の動作〕
次に、第6の動作について図5のフローチャート図を参照して説明するにあたり、複数の住戸の居住者は、例えば、外出先から集合住宅(の建物)内に入るにあたって、自らが携行している図1に示すIDユニット10を集合玄関機1のID読取部104に近接させることにより、このID読取部104は、IDユニット10に予め登録されている解錠用IDを読取ることができる。また、ID読取部104で読取られた解錠用IDは、集合玄関ラインL1、図2(B)に示す集合玄関側制御機I/F902を経由して制御機制御部908に送信される。
制御機9の制御機制御部908は、集合玄関機1から送信されてきた解錠用IDを受信すると、この解錠用IDに割り当てられて記憶部900に予め記憶されている住戸IDを参照し、何れの住戸の居住者による解錠操作であるかを判別した後、集合玄関の玄関戸の電気錠3を解錠させるための解錠制御データを生成するとともに、この解錠用IDが受信された受信時刻(受信時間)を計時部901で計時し、計時された受信時刻(受信時間)を前述の住戸IDに割当てて記憶部900に記憶することができる。
また、制御機9の制御機制御部908で生成された解錠制御データは、電気錠側制御機I/F904、電気錠ラインL3を経由して電気錠3に送信され、この電気錠3を解錠させることにより、IDユニット10を携行している居住者は、電気錠3が解錠された集合玄関の玄関戸を経由して当該集合住宅(の建物)内に入ることができる。
さらに、制御機9の制御機制御部908によれば、集合玄関機1から送信されてくる集合玄関側制御機I/F902で受信された解錠用IDの受信時刻(受信時間)を計時部901で計時することで、この計時部901で計時される受信時間をもとに当該解錠用IDが受信されなかった時間として予め定められた所定の時間、ここでは、「1週間」、「2週間」、「4週間」の各時間を超えて当該IDの受信があったか否かを監視し、住戸IDに割当てて住戸毎に検出することができる。
ここで、集合住宅の複数の住戸のうち、例えば、103号室の居住者により携行されているIDユニット10に予め登録された解錠用IDについての制御機9の集合玄関側制御機I/F902における受信が、制御機9の計時部901で計時される例えば、「1週間」を超えてなかった場合、すなわち、前述の1週間を超えて電気錠3の解錠操作がなく集合玄関の玄関戸の出入りがなかった場合(ステップST300、ST301)、これを確認した制御機制御部908は、集合玄関側制御機I/F902における解錠用IDの最終受信時刻情報、疑い強度レベル情報「Lv1」及び103号室の住戸IDを付加した退去疑い通知データ(以下、第7の退去疑い通知データという)を生成し、ネットワーク側制御機I/F907、汎用ネットワークNTを経由して外部サーバ7に送信する(ステップST302)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、受信した第7の退去疑い通知データに付加されている疑い強度レベル情報及び住戸IDをもとに、103号室内の居住者について退去した疑いがあることを確認できる。
また、制御機9の制御機制御部908は、前述の第7の退去疑い通知データを生成した後のタイミングで、103号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を検出する(ステップST303)。ここで、当該操作がされなかった場合、制御機制御部908の制御により、計時部901による計時、ここでは、「2週間」までの計時が継続される。一方、当該操作がされたことを検出すると、制御機制御部908は、記憶部900に予め記憶されていた図6(C)の説明図に示す入居確認画面(以下、第3の入居確認画面という)を読出し、第3の入居確認画面の該当データに103号室を指定する住戸IDを付加した画面表示用制御データ(以下、第3の画面表示用制御データという)を生成する。この第3の画面表示用制御データは、制御機制御部908から住戸側制御機I/F905、住戸ラインL4、居室親機4、4、4、・・・の制御機側親機I/F404を経由して親機制御部405にそれぞれ送信される。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、制御機9から送信されてきた第3の画面表示用制御データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した第3の画面表示用制御データを有効なデータであると検出して、図6(C)に示すように、第3の入居確認画面を親機表示部400に表示させることができる。ここでは、103号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致し、前述のような図6(C)に示す第3の入居確認画面が親機表示部400に表示される(ステップST310)。
この後、103号室内の居住者が新規入居者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を肯定する操作、例えば、「はい」が選択されると(ステップST311)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な存在肯定情報及び103号室の住戸IDが付加された存在肯定データ(以下、第3の存在肯定データという)を生成し、前述の第3の画面表示用制御データと逆のデータ伝送路を経由して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第3の存在肯定データに付加されている存在情報及び住戸IDをもとに、103号室内の居住者が新規入居者であり以前からの居住者が退去済みで確定している旨の退去確定通知データ(以下、第3の退去確定通知データという)を生成する。また、制御機制御部908で生成された第3の退去確定通知データは、ネットワーク側制御機I/F907、汎用ネットワークNTを経由して外部サーバ7に送信される(ステップST312、ST315)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、103号室内の居住者が新規居住者であり以前からの居住者が退去済みで確定していることを確認できる。
一方、103号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を否定する操作、例えば、「いいえ」が選択されると(ステップST313)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な存在否定情報及び103号室の住戸IDが付加された存在否定データ(以下、第3の存在否定データという)を生成し、前述の第3の存在肯定データと同一のデータ伝送路を経由して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第3の存在否定データに付加されている存在否定情報及び住戸IDをもとに、103号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者である旨の非退去通知データ(以下、第3の非退去通知データという)を生成する。また、制御機制御部908で生成された第3の非退去通知データは、前述の第3の退去確定通知データと同一のデータ伝送路を経由して外部サーバ7に送信される(ステップST314、ST315)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、103号室内の居住者が新規居住者ではなく以前からの居住者であることを確認できる。
次に、103号室の居住者により携行されているIDユニット10に予め登録された解錠用IDについての制御機9の集合玄関側制御機I/F902における受信が、計時部901で計時される例えば、「2週間」を超えてなかった場合(ステップST304)、これを検出した制御機制御部908は、集合玄関側制御機I/F902における解錠用IDの最終受信時刻情報、疑い強度レベル情報「Lv2」及び103号室の住戸IDを付加した退去疑い通知データ(以下、第8の退去通疑い通知データという)を生成し、前述の第7の退去疑い通知データと同一のデータ伝送路を経由して外部サーバ7に送信する(ステップST305)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、前述のような第7の退去疑い通知データを受信したときと比較して、103号室内の居住者について退去した疑いが高まったことを確認できる。
また、制御機9の制御機制御部908は、前述の第8の退去通知データを生成した後のタイミングで、103号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を検出する(ステップST306)。ここで、当該操作がされなかった場合、制御機制御部908の制御により、計時部901による計時、ここでは、「4週間」までの計時が継続される。一方、当該操作がされたことを検出すると、制御機制御部908は、前述と同様な第3の画面表示用制御データを生成して居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405にそれぞれ送信する。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、制御機9から送信されてきた第3の画面表示用制御データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した第3の画面表示用制御データを有効なデータであると検出して、図6(C)に示すように、第3の入居確認画面を親機表示部400に表示させることができる。ここでは、103号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致し、前述のような図6(C)に示す第3の入居確認画面が親機表示部400に表示される(ステップST310)。
この後、103号室内の居住者が新規入居者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を肯定する操作、例えば、「はい」が選択されると(ステップST311)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第3の存在肯定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第3の存在肯定データに付加されている存在肯定情報及び住戸IDをもとに、103号室内の居住者が新規入居者であり以前からの居住者が退去済みで確定している旨の第3の退去確定通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST312、ST315)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、103号室内の居住者が新規居住者であり以前からの居住者が退去済みで確定していることを確認できる。
一方、103号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を否定する操作、例えば、「いいえ」が選択されると(ステップST313)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第3の存在否定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第3の存在否定データに付加されている存在否定情報及び住戸IDをもとに、103号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者である旨の第3の非退去通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST314、ST315)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、103号室内の居住者が新規居住者ではなく以前からの居住者であることを確認できる。
次に、103号室の居住者により携行されているIDユニット10に予め登録された解錠用IDについての制御機9の集合玄関側制御機I/F902における受信が、計時部901で計時される例えば、「4週間」を超えてなかった場合(ステップST307)、これを検出した制御機制御部908は、集合玄関側制御機I/F902における解錠用IDの最終受信時刻情報、疑い強度レベル情報「Lv3」及び103号室の住戸IDを付加した退去疑い通知データ(以下、第9の退去疑い通知データという)を生成し、前述の第7(、第8)の退去疑い通知データと同一のデータ伝送路を経由して外部サーバ7に送信する(ステップST308)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、前述のような第8の退去疑い通知データを受信したときと比較して、103号室の居住者が退去した疑いが(さらに)高まったことを確認できる。
また、制御機9の制御機制御部908は、前述の第9の退去疑い通知データを生成した後のタイミングで、103号室内の居住者による居室親機4の親機操作部401を用いた何れかの操作の有無を検出する(ステップST309)。ここで、当該操作がされたことを検出すると、制御機制御部908は、前述と同様な第3の画面表示用制御データを生成して居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405にそれぞれ送信する。
居室親機4、4、4、・・・の親機制御部405はそれぞれ、制御機9から送信されてきた第3の画面表示用制御データを受信すると、このデータに付加されている住戸IDと自住戸に割当てられた住戸IDとを比較し、当該住戸IDが一致した親機制御部405のみ受信した第3の画面表示用制御データを有効なデータであると検出して、図6(C)に示すように、第3の入居確認画面を親機表示部400に表示させることができる。ここでは、103号室内に設置された居室親機4の親機制御部405のみ住戸IDが一致し、前述のような図6(C)に示す第3の入居確認画面が親機表示部400に表示される(ステップST310)。
この後、103号室内の居住者が新規入居者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を肯定する操作、例えば、「はい」が選択されると(ステップST311)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第3の存在肯定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第3の存在肯定データに付加されている存在肯定情報及び住戸IDをもとに、103号室内の居住者が新規入居者であり以前からの居住者が退去済みで確定している旨の第3の退去確定通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST312、ST315)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、103号室内の居住者が新規居住者であり以前からの居住者が退去済みで確定していることを確認できる。
一方、103号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者であり、居室親機4の親機操作部401を用いて新規入居者の存在を否定する操作、例えば、「いいえ」が選択されると(ステップST313)、この操作を検出した親機制御部405は、前述と同様な第3の存在否定データを生成して制御機9の制御機制御部908に送信する。
制御機9の制御機制御部908は、受信した第3の存在否定データに付加されている存在否定情報及び住戸IDをもとに、103号室内の居住者が新規入居者ではなく以前からの居住者である旨の第3の非退去通知データを前述と同様に生成し、外部サーバ7に送信する(ステップST314、ST315)。この外部サーバ7のサーバ制御部700によれば、103号室内の居住者が新規居住者ではなく以前からの居住者であることを確認できる。
前述までの説明から明らかなように、第6の動作によれば、居住者が住戸を退去しているか否かの疑いがある旨の通知や、居住者が住戸内に継続して居住中である又は以前からの居住者が退去済みで新規入居者である旨の通知を、インターホン機能として、制御機9の計時部901で計時される、居住者が解錠用IDを用いて集合玄関の玄関戸の電気錠3を解錠していない時間に対応させることができ、これらの情報をもとに集合住宅の住戸へのサービスを提供する会社等に設置された外部サーバ7は、以前からの居住者に対するサービスの停止/解除が可能となるばかりでなく、新規入居者の利用状況等、例えば、新規入居者に対する宅配ロッカー2への宅配物の着荷があることを示す宅配着荷データが、以前からの居住者に通知されることも防止できる。
〔第7の動作〕
次に、第7の動作を説明するにあたり、前述までの第4乃至第6の動作から明らかなように、図2(B)に示す制御機9の制御機制御部908は、前述のような外部サーバ7への第1乃至第9の退去疑い通知データをそれぞれ送信したとき、予め登録されている居住者用のメールアドレス、ここでは、第4の動作によれば101号室の居住者宛てに予め登録されているメールアドレスに対して、第5の動作によれば102号室の居住者宛てに予め登録されているメールアドレスに対して、第6の動作によれば103号室の居住者宛てに予め登録されているメールアドレスに対して、それぞれ退去済みであるか否かの問合わせメールを送信することができる。
また、図1に示す外部サーバ7のサーバ制御部700についても、本願発明のサーバシステムとして、前述のような制御機9の制御機制御部908から送信されてくる第1乃至第9の退去疑い通知データを受信したとき、予め登録されている居住者用のメールアドレス、ここでは、第4の動作によれば101号室の居住者宛てに予め登録されているメールアドレスに対して、第5の動作によれば102号室の居住者宛てに予め登録されているメールアドレスに対して、第6の動作によれば103号室の居住者宛てに予め登録されているメールアドレスに対して、それぞれ退去済みであるか否かの問合わせメールを送信することができる。
このような問合わせメールを受信可能な居住者用通信端末8を携行している101号室、102号室、103号室の居住者によれば、退去済みであるか否かの問合わせがあることを確認して、居室親機4(、4、4)の親機操作部401を用いた操作を行うべく迅速な対応ができるばかりでなく、退去済みであるか否かの通知を、電子メールを用いて外部サーバ7(のサーバ制御部700)に行うこともできる。
なお、本発明の集合住宅インターホンシステム及びサーバシステムにおいては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の当該システムあっても採用できるということはいうまでもないことである。
例えば、本発明においては、集合玄関機9の計時部901で計時される予め定められた所定の時間として、「1週間」、「2週間」、「4週間」の各時間を適用したが、この態様に限定されるものではなく、任意の時間を適用することができる。
また、本発明においては、居室親機4、4、4、・・・の親機操作部401を用いた操作として、前述のような集合玄関機1を用いた来訪者からの呼出しに居住者が応答するための応答操作以外の操作を適用するにあたり、親機表示部400に表示された宅配ロッカー2からの宅配着荷データを確認するための確認操作や、管理室親機6から送信された案内通知データを確認するための確認操作を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、居室親機4,4、4、・・・に自住戸の玄関戸の電気錠(図示せず)を解錠するための解錠操作等の各種の操作を適用することができる。この態様に対応して本発明によれば、宅配ロッカー2や管理室親機6を有する当該システムを適用したが、これら宅配ロッカー2や管理室親機6が不備とされる当該システムを適用することもできる。
さらに、本発明においては、外部サーバ7として、宅配ロッカー2からの宅配着荷データを受信することができる当該サーバを適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、集合住宅の住戸へのサービスを提供する会社(サービス会社)等に設置されている限り、宅配ロッカー2を管理する宅配会社に関連するデータの管理のみならず、警備会社等からの送信データの受信・管理のように、多種・多様なデータの管理を行うこともできる。