JP6297284B2 - ユニット式建物の床構造 - Google Patents
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Description
このため、本発明の課題は、鉄骨梁から面材に対する熱の影響を抑制しつつ、面材の施工性を高めることである。
垂直方向に平行な板状の本体部21と、前記本体部21の上端から水平方向に延在する上面部22と、前記本体部21の下端から水平方向に延在する下面部23とを備えて断面コ字状に形成されている鉄骨梁2と、
前記鉄骨梁2の延在方向に対して直交する方向に延在し、前記鉄骨梁2に固定される木製の根太材3と、
前記根太材3の上面に取り付けられて床面を形成する面材4とを備えるユニット式建物の床構造1であって、
前記根太材3の上面は、前記鉄骨梁2の上面よりも上方に張り出していて
前記鉄骨梁2と前記根太材3との間には、上面が前記根太材3の上面と面一であり、なおかつ前記鉄骨梁2と平行に延在する木製の際根太材5が介在していて、
前記際根太材5に対して前記面材4が固定されているユニット式建物の床構造であって、
前記面材4と前記鉄骨梁2との間には、前記際根太材5に当接する断熱材6が介在して、
所定の間隔を空けて前記本体部21・21同士が対向するように配置された一対の前記鉄骨梁2・2の前記本体部21・21間には、前記断熱材6に当接する断熱材24が介在して、
前記面材4の下方における前記鉄骨梁2及び前記根太材3のなす空間には、前記鉄骨梁2の前記上面部22及び前記下面部23の間に配置され、先端部が前記鉄骨梁2の前記本体部21に当接する鉄骨当接部71と、前記鉄骨当接部71から外側に連続して形成され、その上面が前記面材4に当接する面材当接部72とが備えられている断熱材7が設けられていることを特徴としている。
また、鉄骨梁2よりも表面が滑りにくい木製の根太材3に面材4が接することなるために、面材4を根太材3に取り付ける際に面材4が滑ってしまうことも防止できる。これにより、面材4の取り付け時における施工性の低下も抑制することが可能である。
さらに、鉄骨梁2と根太材3との間に、上面が根太材3の上面と面一であり、なおかつ鉄骨梁2と平行に延在する木製の際根太材5が介在していて、この際根太材5に対して面材4が固定されているので、例えば木ネジなどの固定具によって面材4を際根太材5に容易に固定することが可能である。
また、面材4と鉄骨梁2との間に際根太材5に当接する断熱材6が介在しているので、鉄骨梁2から面材4に対する熱の影響を、その間の断熱材6がより確実に遮断することが可能となる。
そして、一対の断面コ字状に形成された鉄骨梁2・2の本体部21・21間に、面材4と鉄骨梁2との間に介在されて際根太材5に当接する断熱材6に当接する断熱材24が介在しているので、鉄骨梁2から面材4に対する熱の影響を、その間に介在した断熱材24により確実に遮断することが可能となる。
さらに、面材4の下方における鉄骨梁2及び根太材3のなす空間にも、鉄骨梁2の上面部22及び下面部23の間に配置され、先端部が鉄骨梁2の本体部21に当接する鉄骨当接部71と、その鉄骨当接部71から外側に連続して形成され、その上面が面材4に当接する面材当接部72とが備えられた断熱材7が設けられているので、鉄骨梁2から面材4に対する熱の影響を、鉄骨梁2及び根太材3のなす空間に設けた断熱材7により確実に遮断することが可能となる。
前記面材4と前記鉄骨梁2との間に介在する前記断熱材はボード系断熱材6であることを特徴としている。
前記床面は複数の前記面材4を並設することによって形成されており、
複数の前記面材4のうち前記際根太材の上方において互いに隣接する前記面材同士の境界が前記際根太材5上に沿って配置されていることを特徴としている。
前記根太材3は、
前記鉄骨梁2の前記上面部22及び前記下面部23の間に配置され、前記本体部21に固定される固定部31と、
前記固定部31から外側に連続して形成され、その上面で前記面材4を支持する支持部32とを備えていることを特徴としている。
前記鉄骨梁2の上面に対してサッシ10が取り付けられていることを特徴としている。
さらに、例えば木ネジなどの固定具によって面材を際根太材に容易に固定することが可能である。
また、鉄骨梁から面材に対する熱の影響を、その間に介在した断熱材がより確実に遮断することが可能となる。
さらに、鉄骨梁から面材に対する熱の影響を、一対の鉄骨梁の本体部間に介在した断熱材がより確実に遮断することが可能となる。
そして、鉄骨梁から面材に対する熱の影響を、鉄骨梁及び根太材のなす空間に設けた断熱材がより確実に遮断することが可能となる。
鉄骨梁2は、左右に所定の間隔を空けて一対設けられている。具体的には、一対の鉄骨梁2の本体部21同士が対向するように配置されている。一対の鉄骨梁2の本体部21同士の間には断熱材24が介在している。断熱材24の上端面及び下端面はそれぞれ鉄骨梁2の上面部22及び下面部23に略面一となっている。
固定部31及び支持部32の下面は同じ高さであるが、支持部32の方が固定部31よりも高く形成されている。これにより、支持部32の上面が鉄骨梁2の上面部22よりも一段高く形成されている。つまり、支持部32の上面は、上面部22の上面よりも上方に張り出しているために、当該支持部32の上面で支持された面材4と、鉄骨梁2の上面部22との間には隙間Sが形成されることになる。
また、固定部31の先端から支持部32までの幅Hは、上面部22よりも長く設定されている。そして、上面部22と支持部32との間、つまり鉄骨梁2と根太材3との間には、鉄骨梁2と平行に延在する木製の際根太材5が介在している。この鉄骨梁2と根太材3との間が際根太材5用のスペースとなる。
際根太材5は、左右の鉄骨梁2のそれぞれに対して設けられている。際根太材5の上面は、根太材3の支持部32の上面と面一となっている。このため、面材4は、支持部32の上面とともに際根太材5の上面によっても支持されることになる。
また、面材4の下方における鉄骨梁2及び根太材3のなす空間には断熱材7が設けられている。断熱材7には、鉄骨梁2の上面部22及び下面部23の間に配置され、先端部が鉄骨梁2の本体部21に当接する鉄骨当接部71と、鉄骨当接部71から外側に連続して形成され、その上面が面材4に当接する面材当接部72とが備えられている。
図3及び図4に示すように鉄骨梁2の上面部22にはサッシ10が取り付けられている。図3に示す床構造1におけるサッシ10の下枠11と内装材41との段差H1と、図4に示す従来の床構造100におけるサッシ10の下枠11と内装材41との段差H2とを比較すると、床構造1の段差H1の方が面材4を嵩上げしているために小さくなる。このため、サッシ10と内装材41とをよりフラットに近づけることができ、バリアフリーに対応させることが可能である。
また、鉄骨梁2よりも表面が滑りにくい木製の根太材3に面材4が接することなるために、面材4を根太材3に取り付ける際に面材4が滑ってしまうことも防止できる。これにより、面材4の取り付け時における施工性の低下も抑制することが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
2 鉄骨梁
3 根太材
4 面材
5 際根太材
6 断熱材
7 断熱材
10 サッシ
21 本体部
22 上面部
23 下面部
24 断熱材
H1 段差
S 隙間
Claims (5)
- 垂直方向に平行な板状の本体部と、前記本体部の上端から水平方向に延在する上面部と、前記本体部の下端から水平方向に延在する下面部とを備えて断面コ字状に形成されている鉄骨梁と、
前記鉄骨梁の延在方向に対して直交する方向に延在し、前記鉄骨梁に固定される木製の根太材と、
前記根太材の上面に取り付けられて床面を形成する面材とを備え、
前記根太材の上面は、前記鉄骨梁の上面よりも上方に張り出していて、
前記鉄骨梁と前記根太材との間には、上面が前記根太材の上面と面一であり、なおかつ前記鉄骨梁と平行に延在する木製の際根太材が介在していて、
前記際根太材に対して前記面材が固定されているユニット式建物の床構造であって、
前記面材と前記鉄骨梁との間には、前記際根太材に当接する断熱材が介在して、
所定の間隔を空けて前記本体部同士が対向するように配置された一対の前記鉄骨梁の前記本体部間には、前記断熱材に当接する断熱材が介在して、
前記面材の下方における前記鉄骨梁及び前記根太材のなす空間には、前記鉄骨梁の前記上面部及び前記下面部の間に配置され、先端部が前記鉄骨梁の前記本体部に当接する鉄骨当接部と、前記鉄骨当接部から外側に連続して形成され、その上面が前記面材に当接する面材当接部とが備えられている断熱材が設けられていることを特徴とするユニット式建物の床構造。 - 請求項1記載のユニット式建物の床構造において、
前記面材と前記鉄骨梁との間に介在する前記断熱材はボード系断熱材であることを特徴とするユニット式建物の床構造。 - 請求項1又は2記載のユニット式建物の床構造において、
前記床面は複数の前記面材を並設することによって形成されており、
複数の前記面材のうち前記際根太材の上方において互いに隣接する前記面材同士の境界が前記際根太材上に沿って配置されていることを特徴とするユニット式建物の床構造。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のユニット式建物の床構造において、
前記根太材は、
前記鉄骨梁の前記上面部及び下面部の間に配置され、前記本体部に固定される固定部と、
前記固定部から外側に連続して形成され、その上面で前記面材を支持する支持部とを備えていることを特徴とするユニット式建物の床構造。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のユニット式建物の床構造において、
前記鉄骨梁の上面に対してサッシが取り付けられていることを特徴とするユニット式建物の床構造。
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