JP6296292B2 - 排紙収納装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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詳しくは、排紙収納装置の積載部には、画像形成装置本体の画像形成部で画像が形成された後の用紙が、順次積載される。積載部に積載される用紙は、一対のサイドフェンスによって、幅方向が挟み込まれた状態で幅方向の姿勢が揃えられて、エンドフェンスによって、排紙方向先端部が当接した状態で排紙方向の姿勢が揃えられる。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1において、1は画像形成装置としてのデジタル式の孔版印刷装置(装置本体)、2は原稿が載置される原稿台、3は原稿の画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、4は原稿読込部3で読み込んだ画像情報に基いて版(マスター)を製版する製版部、5は印刷前の用紙Pが積載された給紙部、6は使用済みの版(マスター)を版胴10から回収する排版部、7は画像形成後(印刷済み)の用紙Pが排紙・積載される排紙収納装置(排紙装置)、10は版(マスター)が巻き付けられて用紙Pに印刷をおこなう印刷部(画像形成部)として機能する版胴、を示す。
まず、作業者によって、原稿が原稿台2にセットされて操作パネル上にて所定の操作がされると、原稿読込部3にて原稿の画像情報が光学的に読み取られる。そして、原稿読込部3で読み取られた画像情報に基いて、製版部4でマスター(版)が作成され、そのマスターが版胴10(ドラム)に巻き付けられる。
その後、画像形成(印刷)が終了した用紙Pは、分離部材20によって排紙搬送経路K1に案内されて、搬送ベルト装置30の搬送ベルト(吸引装置としての吸引ファン31による用紙Pの吸引がおこなわれている。)に搬送されながら排紙収納装置7に排紙される。
なお、各図において、理解を容易にするために、一部の構成部材の図示を適宜に省略したり、一部の構成部材において破線で図示されるべき部分を適宜に実線で図示したりしている。また、図3、図8は、幅方向両端部にそれぞれ設置された一対のサイドフェンス72のうち、一端側のサイドフェンス72のみを図示しているが、他端側は図3、図8のものに対して左右対称に構成されている。
図1及び図2を参照して、孔版印刷装置1には、装置本体(画像形成装置本体)で画像が形成された後の用紙Pが装置本体1から取り出せる位置に排出されて収納される排紙収納装置7が設置されている。
なお、一対のサイドフェンス72とエンドフェンス73とは、積載部71に積載される用紙Pのサイズに応じて、その位置を自動で移動させることもできるし、手動で移動させることもできる。自動で移動させる場合には、給紙部5に設置したサイズ検知センサによって検知された用紙Pのサイズに関する情報(検知結果)や、操作パネルにユーザーによって入力された用紙Pに関する情報、に基いて、一対のサイドフェンス72とエンドフェンス73とが用紙Pを揃えるようにそのサイズに合わせて移動することになる。また、サイドフェンス72やエンドフェンス73を移動させる移動機構は、公知のものを用いることができる。
ただし、上述したような固定板75と可動板76とのガイド面の段差が、用紙Pの排紙性に影響するような場合には、固定板75の上面における排紙方向下流側をテーパ状に形成するなどして、双方の部材75、76の段差を無くすか少なくすることが好ましい。
これに対して、本実施の形態では、厚さが異なる用紙P(薄紙)が排紙されたり、排紙方向サイズが異なる用紙Pが排紙されたりしても、図6及び図7を参照して、ガイド部材74の排紙方向下流側端部の位置(ガイド部材74の長さ)を最適化して、エンドフェンス73に衝突する用紙Pに最適なコシを与えられるようにしている。これにより、図6に示すように、エンドフェンス73との衝突によって、用紙Pの排紙方向先端部に大きな撓みが生じることなく、図6の破線で示すように、用紙Pは、エンドフェンス73に突き当たった後に積載部71に向けてスムーズに落下することになる。そのため、上述したような揃え不良や排紙ジャムが生じることなく、きれいに揃えられた状態で積載部71にスムーズに用紙Pが積載されることになる。
ガイド部材74は、排紙される用紙Pの排紙方向のサイズが長いときに、排紙される用紙Pの排紙方向のサイズが短いときに比べて、ガイド面76aの排紙方向下流側端部の排紙方向の位置(図4にて破線で囲んだ部分である。)が排紙方向下流側(両矢印の左方である。)に向けて変位するように可変制御される。
詳しくは、エンドフェンス73は、排紙される用紙Pの排紙方向のサイズに応じて排紙方向の位置が可変される。そして、ガイド部材74は、排紙される用紙Pの排紙方向のサイズに関わらず、エンドフェンス73とガイド面76aの排紙方向下流側端部(図4にて破線で囲んだ部分である。)との排紙方向の間隔Xが一定になるように、ガイド面76aの排紙方向下流側端部の排紙方向の位置が可変制御される(可動板76がスライド移動制御される。)。
具体例としては、用紙Pとして薄紙が排紙されるときには、用紙Pとして普通紙や厚紙が排紙されるときに比べて、ガイド部材74の長さが延伸されて、エンドフェンス73と可動板76との間隔Xが短くなるように、モータ77の駆動によって可動板76が排紙方向下流側に向けてスライド移動される。このときの可動板76をスライド移動するモータ77の駆動制御は、給紙部5に設置した厚さ検知センサによって検知された用紙Pの厚さに関する情報(検知結果)や、操作パネルにユーザーによって入力された用紙Pに関する情報、に基いておこなわれる。
このような制御をおこなうのは、薄い用紙Pが排紙されると、ガイド部材74によって湾曲させてコシを与えようとしてもコシが弱くなってしまって、先に図5を用いて説明したように、エンドフェンス73との衝突によって撓みが生じやすくなってしまうためである。そのため、薄い用紙Pが排紙されるときには、ガイド部材74とエンドフェンス73との間隔Xを短くして支点間距離を狭めることで、用紙Pの湾曲形状が維持されやすくなるようにしている。
詳しくは、ガイド部材74は、排紙される用紙Pの排紙速度が速いときに、排紙される用紙Pの排紙速度が遅いときに比べて、エンドフェンス73とガイド面76a(可動板76)の排紙方向下流側端部との排紙方向の間隔Xが短くなるように可変制御される。
具体例としては、排紙速度が速いときには、排紙速度が遅いときに比べて、ガイド部材74の長さが延伸されて、エンドフェンス73と可動板76との間隔Xが短くなるように、モータ77の駆動によって可動板76が排紙方向下流側に向けてスライド移動される。このときの可動板76をスライド移動するモータ77の駆動制御は、装置本体1の制御部における印刷速度に関わる制御情報に基いておこなわれる。
このような制御をおこなうのは、排紙速度が速いと、エンドフェンス73との衝突力が大きくなってしまい、ガイド部材74によって湾曲させてコシを与えても、先に図5を用いて説明したような撓みが生じやすくなってしまうためである。そのため、排紙速度が速いときには、ガイド部材74とエンドフェンス73との間隔Xを短くして支点間距離を狭めることで、用紙Pの湾曲形状(コシが強い状態)が維持されやすくなるようにしている。
詳しくは、ガイド部材74は、固定板75の回転軸75aを中心にして回動可能に、サイドフェンス72に保持されている。そして、図8に示すように、ガイド部材74は、ガイド面がサイドフェンス72の内側のフェンス面に沿ってはみ出さないように収納された回転位置から、回転軸75aを中心に回転して、0〜80度程度の範囲内で任意の傾斜角度に調整できるようになっている。ここで、ガイド部材74の回転軸75aは、不図示のステッピングモータに連結されていて、制御部によるステッピングモータの制御によって、その回転角度(ガイド部材74の傾斜角度)が調整されることになる。
そして、このような構成において、用紙Pのサイズや厚さや排紙速度に応じて、ガイド部材74の傾斜角度を最適なものに調整することで、上述した本発明の効果をさらに確実なものにすることができる。
さらに、図8に示すように、ガイド部材74をサイドフェンス72に沿うように収納することができるため、排紙収納装置7から収納された用紙Pの束を取り出すときの作業性を向上させることができる。
そして、その場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
そして、その場合であっても、本実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
7 排紙収納装置(排紙装置)、
71 積載部(載置トレイ)、
72 サイドフェンス、
73 エンドフェンス、
74 ガイド部材(案内部材)、
75 固定板、
75a 回転軸、
76 可動板、
76a ガイド面、
76b ラック・ギア、
77 モータ、
78 ピニオン・ギア、
P 用紙。
Claims (8)
- 画像形成装置本体で画像が形成された後の用紙が排出されて収納される排紙収納装置であって、
前記画像形成装置本体から排出された用紙が積載される積載部と、
前記積載部に起立するように配設されて、前記積載部に積載された用紙の幅方向を挟みこんで当該用紙の幅方向の姿勢を揃える一対のサイドフェンスと、
前記積載部に起立するように配設されて、前記積載部に積載された用紙の排紙方向先端部に当接して当該用紙の排紙方向の姿勢を揃えるエンドフェンスと、
前記サイドフェンスのフェンス面に対して幅方向中央部の下方に向けて傾斜するガイド面を具備して、前記エンドフェンスの位置に向けて排紙される用紙の幅方向端部の下面に当接して案内するガイド部材と、
を備え、
前記ガイド部材は、前記ガイド面の排紙方向の長さを可変して、前記ガイド面の排紙方向下流側端部の排紙方向の位置を可変できるように構成されたことを特徴とする排紙収納装置。 - 前記ガイド部材は、排紙される用紙の排紙方向のサイズが長いときに、排紙される用紙の排紙方向のサイズが短いときに比べて、前記ガイド面の排紙方向下流側端部の排紙方向の位置が排紙方向下流側に向けて変位するように可変制御されることを特徴とする請求項1に記載の排紙収納装置。
- 前記エンドフェンスは、排紙される用紙の排紙方向のサイズに応じて排紙方向の位置が可変されて、
前記ガイド部材は、排紙される用紙の排紙方向のサイズに関わらず、前記エンドフェンスと前記ガイド面の前記排紙方向下流側端部との排紙方向の間隔が一定になるように、前記ガイド面の前記排紙方向下流側端部の排紙方向の位置が可変制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排紙収納装置。 - 前記ガイド部材は、排紙される用紙の厚さが薄いときに、排紙される用紙の排紙方向の厚さが厚いときに比べて、前記エンドフェンスと前記ガイド面の前記排紙方向下流側端部との排紙方向の間隔が短くなるように可変制御されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の排紙収納装置。
- 排紙される用紙に対する排紙速度を可変できるように構成され、
前記ガイド部材は、排紙される用紙の排紙速度が速いときに、排紙される用紙の排紙速度が遅いときに比べて、前記エンドフェンスと前記ガイド面の前記排紙方向下流側端部との排紙方向の間隔が短くなるように可変制御されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の排紙収納装置。 - 前記ガイド部材は、前記ガイド面の一部又は全部における排紙方向の位置を自動で可変できるように前記サイドフェンスに設置されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の排紙収納装置。
- 前記ガイド部材は、前記サイドフェンスの前記フェンス面に対する前記ガイド面の傾斜角度を可変できるように前記サイドフェンスに設置されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の排紙収納装置。
- 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の排紙収納装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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