JP2019006561A - シート後処理装置およびそれを備えた画像形成システム - Google Patents

シート後処理装置およびそれを備えた画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】シート束を排出トレイに排出する際のシート束の丸まりを抑制することが可能なシート後処理装置およびそれを備えた画像形成システムを提供する。【解決手段】用紙後処理装置(シート後処理装置)20では、用紙排出口22に設けられる上排出ローラー29aは、離間量変更機構37により、下排出ローラー29bに接触してニップ部を形成するニップ形成位置と、下排出ローラー29bに対する離間量が最大となる最大離間位置と、ニップ形成位置および最大離間位置の間の中間位置と、に選択配置される。後処理制御部は、排出部材90により用紙束を排出トレイ50に排出する際に、上排出ローラー29aを中間位置に配置する。【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置によって画像形成された用紙等のシートに綴じ処理等の後処理を行うシート後処理装置およびそれを備えた画像形成システムに関する。
従来、複写機、プリンター等の画像形成装置によって画像が形成された用紙(シート)を複数枚スタックして、スタックされた用紙束をまとめてステープルで綴じる綴じ処理、及びパンチ穴形成装置でパンチ穴(穿孔)を空けるパンチ穴形成処理等の後処理を実行可能な用紙後処理装置が利用されている。
このような用紙後処理装置では、画像形成された用紙が積載される処理トレイと、処理トレイの用紙搬送方向下流側に配置される排出トレイと、用紙を排出トレイに排出する排出ローラー対と、が設けられている。そして、処理トレイ上の用紙束に対して、綴じ処理及びシフト排出処理等が行われる。また、処理トレイ上の用紙束の用紙排出方向の上流端(後端)を支持しながら処理トレイの上面に沿って移動することにより、用紙束を排出トレイに排出する排出部材を備えた用紙後処理装置も知られている。
なお、処理トレイ上の用紙束の上流端を支持しながら処理トレイの上面に沿って移動することにより、用紙束を排出トレイに排出する排出部材を備えた用紙後処理装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2003−89464号公報
ところで、上記排出部材を備えた用紙後処理装置において、排出部材を用いて用紙束を排出トレイに排出する際に排出ローラー対がニップ状態であると、排出部材による用紙搬送速度と排出ローラー対による用紙搬送速度とを精度良く一致させる必要がある。そこで、排出部材を用いて用紙束を排出トレイに排出する場合には、排出ローラー対を離間状態(下排出ローラーに対して上排出ローラーを離間させた状態)にすることが考えられる。
しかしながら、通常、排出ローラー対の上排出ローラーは、下排出ローラーに接触してニップ部を形成するニップ形成位置と、下排出ローラーから最も離間した離間位置と、に選択配置される。そして、上排出ローラーが離間位置に配置された状態では、下排出ローラーに対する上排出ローラーの離間量が大きくなるため、用紙束が撓むスペースが大きくなる。このため、排出部材を用いて用紙束を排出トレイに排出する際に排出ローラー対を離間状態にする場合、用紙束が下方向にカールしている(巻き癖が付いている)と、用紙束がさらにカールし、排出トレイ上で用紙束の先端(用紙排出方向の下流端)が丸まってしまう、という問題点がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、シート束を排出トレイに排出する際のシート束の丸まりを抑制することが可能なシート後処理装置およびそれを備えた画像形成システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の構成のシート後処理装置は、シートが積載される処理トレイと、処理トレイのシート排出方向下流側に設けられるシート排出口と、シート排出口に設けられ、互いに接離可能な上排出ローラーおよび下排出ローラーからなる排出ローラー対と、排出ローラー対が排出したシートを積載する排出トレイと、処理トレイ上のシート束のシート排出方向の上流端を支持するとともに、処理トレイの上面に沿ってシート排出口に向かって移動可能な排出部材と、下排出ローラーに対する上排出ローラーの離間量を変化させる離間量変更機構と、排出部材および離間量変更機構を制御する制御部と、を備える。上排出ローラーは、離間量変更機構により、下排出ローラーに接触してニップ部を形成するニップ形成位置と、下排出ローラーに対する離間量が最大となる最大離間位置と、ニップ形成位置および最大離間位置の間の中間位置と、に選択配置される。制御部は、排出部材によりシート束を排出トレイに排出する際に、上排出ローラーを中間位置に配置する。
本発明の第1の構成のシート後処理装置によれば、上排出ローラーは、ニップ形成位置と、最大離間位置と、ニップ形成位置および最大離間位置の間の中間位置と、に選択配置され、制御部は、排出部材によりシート束を排出トレイに排出する際に、上排出ローラーを中間位置に配置する。これにより、排出部材によりシート束を排出トレイに排出する際に、下排出ローラーに対する上排出ローラーの離間量が大きくなるのを抑制することができるので、シート束が撓むスペースが大きくなるのを抑制することができる。このため、排出部材により排出するシート束が下方向にカールしている(巻き癖が付いている)場合であっても、シート束がさらにカールするのを抑制することができ、排出トレイ上でシート束の先端(シート排出方向の下流端)が丸まってしまうのを抑制することができる。
画像形成装置及び本発明の一実施形態の用紙後処理装置から構成される画像形成システムの内部構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態の用紙後処理装置内の処理トレイ周辺の断面図であり、上排出ローラーがニップ形成位置に配置された状態を示す図である。 本発明の一実施形態の用紙後処理装置内の処理トレイ周辺の断面図であり、上排出ローラーが最大離間位置に配置された状態を示す図である。 本発明の一実施形態の用紙後処理装置内の処理トレイ周辺の断面図であり、上排出ローラーが中間位置に配置された状態を示す図である。 本発明の一実施形態の用紙後処理装置の処理トレイ周辺の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の用紙後処理装置の排出部材周辺の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の用紙後処理装置内の処理トレイ周辺の断面図であり、排出部材が用紙排出口に向かって移動している状態を示す図である。 本発明の一実施形態の用紙後処理装置内の処理トレイ周辺の断面図であり、上流端支持部材が用紙排出方向下流側に向かって移動した状態を示す図である。 本発明の一実施形態の用紙後処理装置内の処理トレイ周辺の断面図であり、用紙束の上流端が排出トレイに落下した状態を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1を参照して画像形成装置100、及び本発明の一実施形態の用紙後処理装置20から構成される画像形成システムについて説明する。なお、本実施形態においては画像形成装置100の一例として複合機を例示しているが、本発明の用紙後処理装置20は、デジタル複合機以外の、例えばレーザープリンターやインクジェットプリンター、ファクシミリ装置等にも同様に連結可能である。
図1に示すように、画像形成装置100は、いわゆる胴内排紙型のデジタル複合機であって、画像形成装置100本体の上部には、原稿の画像を電気信号として読み取る画像読取部8が設けられ、その上には原稿搬送装置3が付設されている。画像形成装置100本体の左側部には用紙後処理装置(シート後処理装置)20が付設されている。
画像形成装置100本体には、用紙(シート)Pの給紙部4、用紙搬送路5、用紙P上にトナー画像を形成する画像形成部6、用紙P上のトナー画像を定着するための定着装置7、定着後の用紙Pを搬送して画像形成装置100本体から排出するための用紙排出部18が設けられている。
また、画像形成装置100本体には、左側面及び正面に向けて大きく開放された胴内排紙空間16が形成されており、この胴内排紙空間16には、用紙排出部18によって排出される用紙Pを受け入れて積載するとともに、用紙Pに所定の後処理を施す場合には用紙後処理装置20への搬送を可能とする中継ユニット19が設けられている。
用紙排出部18は、上排出ローラー対18aと、上排出ローラー対18aの直下に配置された下排出ローラー対18bと、を有しており、用紙搬送路5を搬送された用紙Pが切り替え爪17によって上方の搬送路若しくは下方の搬送路に案内される。
切り替え爪17によって上方の搬送路に案内された用紙Pは、上排出ローラー対18aから左方に排出され、切り替え爪17によって下方の搬送路に案内された用紙Pは、下排出ローラー対18bによって左方に排出される。そして、下排出ローラー対18bから排出された用紙Pは中継ユニット19に搬入される。中継ユニット19内に搬入された用紙Pは、中継ユニット19内を通過し、用紙後処理装置20に搬入される。切り替え爪17は、本体制御部80によって案内方向を切り替えるようになっている。なお、本体制御部80は、画像形成装置100の動作を制御するとともに、用紙後処理装置20の後処理制御部81との間で通信可能に構成されており後処理制御部81を制御する。
用紙後処理装置20内部には、搬入された用紙Pに対してパンチ穴形成を行うパンチ穴形成装置21、搬入された用紙Pを複数枚積載(スタック)する処理トレイ30、及び処理トレイ30上に積載された用紙束をステープルで綴じるステープラー40が備えられている。用紙後処理装置20の側面には、用紙Pの排出に適した位置に昇降可能な排出トレイ50が設けられている。
パンチ穴形成装置21は、用紙後処理装置20の上部に配置されており、用紙Pの搬送方向と平行な一方の側端縁(装置前側または後側)に沿って複数のパンチ穴を形成する。パンチ穴形成装置21の上流側かつ用紙搬送方向と直交する方向(図1の紙面と垂直な方向)の略中央部には、中継ユニット19内の用紙搬入ローラー対によって用紙後処理装置20内に搬入される用紙Pの先端を検知する搬入検知センサー(図示せず)が配置されている。
図2及び図3は、用紙後処理装置20内の処理トレイ30周辺の断面図である。用紙搬送方向に対しパンチ穴形成装置21(図1参照)の下流側には中間ローラー対27が配設されている。中間ローラー対27の上流側には用紙Pの通過を検知するアクチュエーター型の用紙検知センサー28が配置されている。
更に、中間ローラー対27の下方には中間ローラー対27によって搬送される用紙Pを所定枚数整合して積載する処理トレイ30と、処理トレイ30上に積載された用紙Pの束(用紙束)に綴じ処理を行うステープラー40(図1参照)とが設けられている。
用紙排出方向に対し処理トレイ30の下流側(図2の左側)には、用紙排出口(シート排出口)22が設けられており、用紙排出口22には、排出トレイ50に用紙Pを排出する排出ローラー対29が配設されている。なお、排出ローラー対29は、用紙排出口22から排出トレイ50上に突出するように配置されている。排出ローラー対29は、用紙幅方向(図2の紙面と垂直な方向、用紙搬送方向と直交する方向)に沿って複数設けられている。また、排出ローラー対29は、駆動モーター(図示せず)により正逆回転可能なゴム製の上排出ローラー29aと、上排出ローラー29aに従動して回転する樹脂製の下排出ローラー29bとで構成されている。
上排出ローラー29aは、回動軸31aを支点として上下に揺動可能なローラーホルダー31に支持されており、上排出ローラー29aおよび下排出ローラー29bは、互いに接離可能である。ローラーホルダー31は、例えば、ステッピングモーターおよびギアや、モーター、ギアおよびカム等からなるホルダー駆動機構36によって揺動される。なお、ローラーホルダー31およびホルダー駆動機構36によって、下排出ローラー29bに対する上排出ローラー29aの離間量を変化させる離間量変更機構37が構成されている。離間量変更機構37は、後処理制御部81(図1参照)によって制御される。後処理制御部81は、CPU、ROMおよびRAM等からなり、用紙後処理装置20全体を制御する。
上排出ローラー29aは、離間量変更機構37により、下排出ローラー29bに接触してニップ部を形成するニップ形成位置(図2の位置)と、下排出ローラー29bに対する離間量が最大となる最大離間位置(図3の位置)と、ニップ形成位置および最大離間位置の間の中間位置(例えば図4の位置)と、に選択配置される。後処理制御部81は、後述するように、排出部材90により用紙束を排出トレイ50に排出する際に、上排出ローラー29aを中間位置に配置する。
処理トレイ30の上方であって中間ローラー対27の下流側(図2の左側)には、中間ローラー対27によって搬入される用紙Pを処理トレイ30方向に叩いてトレイ面(処理トレイ30の上面)に沿わせるための叩き部材33が配設されている。中間ローラー対27は、駆動モーター(図示せず)により回転可能な下ローラー27aと、下ローラー27aに従動して回転する上ローラー27bとで構成されている。下ローラー27aの下方には、下ローラー27aの回転軸を支点として揺動可能で、下ローラー27aからの回転駆動力により回転可能な引込ローラー32が設けられている。引込ローラー32は、用紙幅方向に沿って一対設けられている。
処理トレイ30は積載される用紙Pの用紙排出方向の上流端(後端)側(図3の右側)に向かって下向きに傾斜するように設けられており、引込ローラー32が下ローラー27aの回転軸を支点として下方に揺動した状態で図3の反時計回り方向に回転することによって、用紙Pが上流端(後端)側から処理トレイ30上に引き込まれ、用紙Pの上流端が上流端支持部材30aに当接する。これにより、用紙Pは、上流端が揃った状態で処理トレイ30上に積載される。また、処理トレイ30には、処理トレイ30上に所定枚数積載された用紙束を用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に整合する一対の側端整合カーソル35が設けられている。
ステープラー40(図1参照)は、移動機構(図示せず)によって用紙幅方向に移動可能であり、綴じ処理の内容に応じて処理トレイ30の下端部に沿って所定位置に移動する。
ここで、用紙後処理装置20には、処理トレイ30上の用紙束の上流端を支持するとともに、処理トレイ30の上面に沿って用紙排出口22に向かって移動可能な排出部材90が設けられている。排出部材90は図5に示すように、用紙幅方向に沿って一対設けられている。
具体的には、処理トレイ30の用紙幅方向の中央部には、用紙排出機構60が設けられている。用紙排出機構60は図6に示すように、処理トレイ30の上面の一部を構成する本体部61を含んでいる。本体部61には、用紙排出方向に沿って延びる一対の第1レール溝62と、第1レール溝62に配置され、断面視において長円形状に沿って循環する一対の循環部材63と、循環部材63を駆動する循環部材駆動機構64と、が設けられている。循環部材駆動機構64は、後処理制御部81(図1参照)によって制御される。循環部材63の外周面には排出部材90が取り付けられており、排出部材90は断面視において長円形状に沿って循環する。
排出部材90は、循環部材63の外周面に固定された移動部材91と、移動部材91から外側に突出し用紙束の上流端に当接可能な当接部材92と、当接部材92に取り付けられた押え部材93と、を含んでいる。押え部材93は、当接部材92に軸支された揺動軸93aを中心として揺動可能に構成されている。押え部材93の用紙排出方向下流側の端部には、用紙束の上面を押える押えコロ94が取り付けられている。また、押え部材93は、用紙排出機構60の本体部61の内部に設けられた揺動駆動機構95によって揺動される。具体的には、排出部材90が処理トレイ30の下面から上面側に突出する際に、移動部材91と押えコロ94との間に用紙束を受け入れやすくするために押え部材93の押えコロ94が取り付けられている側を上方に回動させる。その後、用紙束の後端が当接部材92に当接した後、所定のタイミングで押え部材93の押えコロ94が取り付けられた側を用紙束に付勢する方向に回動させる。揺動駆動機構95は、後処理制御部81(図1参照)によって制御される。
また、用紙排出機構60の本体部61には、一対の第1レール溝62の間に第2レール溝65が設けられている。第2レール溝65には、上流端支持部材30aが配置されている。上流端支持部材30aは、本体部61の内部に設けられた支持部材駆動機構34により、処理トレイ30の用紙排出方向下流端近傍において往復移動される。支持部材駆動機構34は、後処理制御部81(図1参照)によって制御される。
後処理制御部81(図1参照)は、画像形成装置100の図示しない操作パネルに入力された用紙束の厚みに関する情報(用紙束の厚み、用紙の種類(厚みや材質))を、後処理装置30に設けられた受信部(取得部)82(図1参照)を介して受信する。後処理制御部81は、処理トレイ30上の用紙束の厚みに基づいて、上排出ローラー29aの中間位置を変更する。
具体的には、後処理制御部81は、排出部材90により用紙束を排出トレイ50に排出する際に、受信した用紙束の厚みに関する情報に基づいて、下排出ローラー29bに対する上排出ローラー29aの離間量が処理トレイ30上の用紙束の厚みに比べて大きくなるように、中間位置を設定する。また、後処理制御部81は、処理トレイ30上の用紙束の厚みに応じて、離間量を変更する。すなわち、後処理制御部81は、用紙束の厚みが小さい場合は離間量を小さくし、用紙束の厚みが大きくなるにしたがって離間量を大きくする。例えば、処理トレイ30上の用紙束の厚みに用紙Pの材質等に応じて0.1mm以上10mm以下の範囲内の値を加算して離間量が設定される。
次に、用紙後処理装置20の用紙排出動作について説明する。
画像形成装置100で画像形成処理がなされ、パンチ穴形成装置21でパンチ穴形成がなされた用紙Pを1枚ずつ排出トレイ50に排出する場合は、用紙Pは図2に示すように排出ローラー対29によって排出される。このとき、上排出ローラー29aは、離間量変更機構37により、ニップ形成位置(図2の位置)に配置されている。
その一方、画像形成装置100で画像形成処理がなされ、処理トレイ30上で綴じ処理等がなされた用紙束を排出トレイ50に排出する場合は、排出部材90を用いて排出される。
具体的には、処理トレイ30上の用紙束に綴じ処理等が行われる際、排出部材90は図3に示すように処理トレイ30の上面よりも下方の退避位置(図3の位置)に配置される。また、中間ローラー対27により用紙Pが処理トレイ30に積載される際、及び処理トレイ30上に積載された用紙束に綴じ処理等が行われる際には、上排出ローラー29aは、離間量変更機構37により、最大離間位置(図3の位置)に配置される。このとき、下排出ローラー29bに対する上排出ローラー29aの離間量は、例えば約30mmになっている。
そして、処理トレイ30上の用紙束を排出トレイ50に排出する場合、図8に示すように、上流端支持部材30aが第2レール溝65に沿って用紙排出方向下流側に向かって所定距離だけ移動する。これにより、処理トレイ30上の用紙束は、上流端支持部材30aにより用紙排出方向下流側に向かって所定距離だけ搬送される。このとき、上排出ローラー29aは、離間量変更機構37により、最大離間位置(図8の位置)に配置されている。
その後、排出部材90が循環部材駆動機構64により第1レール溝62に沿って移動することによって、排出部材90が用紙束の上流端に当接する。そして、上流端支持部材30aが元の位置(図3の位置)に移動する。また、排出部材90の押え部材93が揺動駆動機構95により図8の反時計回り方向に揺動されることによって、押えコロ94が用紙束の上面を押さえる(掴む)。そして、受信部82が受信した用紙束の厚みに関する情報に基づいて、上排出ローラー29aは、離間量変更機構37により、中間位置(図4の位置)に配置される。このため、図4の状態になる。このとき、下排出ローラー29bに対する上排出ローラー29aの離間量は、用紙束の厚みに比べて、0.1mm以上10mm以下大きくなるように設定される。
そして、図7に示すように、押えコロ94が用紙束の上面を押さえた状態で、排出部材90が用紙排出口22に向かって移動する。これにより、用紙束は、排出部材90により用紙排出口22に向かって搬送される。このとき、上排出ローラー29aが中間位置に配置されているため、用紙束の撓むスペースは制限されている。このため、用紙束の下方向へのカールが抑制される。
そして、用紙束の上流端が用紙排出口22の外側に到達すると、押え部材93が揺動駆動機構95により揺動軸93aを中心として図7の時計回り方向に揺動されニップを解除することによって、用紙束の上流端が排出トレイ50に落下する。そして、排出部材90は図9に示すように、用紙排出方向上流側に向かって移動し、次の排出動作まで退避位置(図8の位置)で待機する。
本実施形態では、上記のように、上排出ローラー29aは、ニップ形成位置と、最大離間位置と、ニップ形成位置および最大離間位置の間の中間位置と、に選択配置され、後処理制御部81は、排出部材90により用紙束を排出トレイ50に排出する際に、上排出ローラー29aを中間位置に配置する。これにより、排出部材90により用紙束を排出トレイ50に排出する際に、下排出ローラー29bに対する上排出ローラー29aの離間量が大きくなるのを抑制することができるので、用紙束が撓むスペースが大きくなるのを抑制することができる。このため、排出部材90により排出する用紙束が下方向にカールしている(巻き癖が付いている)場合であっても、用紙束がさらにカールするのを抑制することができ、排出トレイ50上で用紙束の先端(用紙排出方向の下流端)が丸まってしまうのを抑制することができる。
また、上記のように、後処理制御部81は、排出部材90により用紙束を排出トレイ50に排出する際に、受信部82が取得した情報に基づいて、離間量が処理トレイ30上の用紙束の厚みに比べて大きくなるように、中間位置を設定する。これにより、用紙束の厚みが大きい場合であっても、離間量を用紙束の厚みに比べて確実に大きくすることができる。
また、上記のように、後処理制御部81は、用紙束の厚みが増加するにつれて離間量が増加するように、中間位置を変更する。これにより、離間量を用紙束の厚みに応じて適切に設定することができるので、用紙束が撓むスペースが大きくなるのをより抑制することができる。
また、上記のように、排出部材90により用紙束を排出トレイ50に排出する際の離間量は、処理トレイ30上の用紙束の厚みに比べて、0.1mm以上10mm以下大きい。これにより、用紙束が撓むスペースを十分小さくすることができるので、排出トレイ50上で用紙束の先端が丸まってしまうのを十分抑制することができる。
また、上記のように、上流端支持部材30aは、処理トレイ30の用紙排出方向上流端部近傍において用紙排出方向下流側に向かって移動可能である。これにより、排出部材90が処理トレイ30に積載された用紙束の上流端に届かない位置に配置されている場合であっても、上流端支持部材30aおよび排出部材90を用いて容易に用紙束を排出トレイ50に排出することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、受信部82が取得した用紙束の厚みに関する情報に基づいて、中間位置、すなわち離間量を設定する例について示したが、本発明はこれに限らない。用紙束の厚みに関する情報を取得せず、例えば、最大離間位置における離間量(約30mm)に対して離間量が半分になる位置や、離間量が10mmになる位置を中間位置として設定してもよい。
また、上記実施形態では、用紙束を排出トレイ50に排出する際に、上流端支持部材30aにより用紙束を搬送した後、排出部材90により用紙束を排出トレイ50に排出する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、第1レール溝62および循環部材63を用紙排出方向上流側にさらに延ばして形成し、排出部材90のみにより用紙束を排出トレイ50に排出してもよい。
また、上記実施形態では、用紙束を排出トレイ50に排出する際に、上排出ローラー29aを中間位置に配置した状態のまま、排出部材90により用紙束を排出トレイ50に排出する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、用紙排出動作が完了する(用紙束の上流端が下排出ローラー29bを通過して排出トレイ50に落下する)前に、上排出ローラー29aをニップ形成位置に配置して排出ローラー対29により用紙排出動作を完了させてもよい。
また、上記実施形態では、受信部82により用紙束の厚みに関する情報を取得する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、処理トレイ30の用紙排出方向上流端部に、用紙束の厚みを検知する厚みセンサー(取得部)を設けてもよい。また、用紙後処理装置20の用紙搬送路に、用紙Pの種類(厚みや材質)を検知するメディアセンサー(取得部)と用紙Pの枚数をカウントする計測部(取得部)とを設け、それらの検知結果に基づいて、中間位置を設定してもよい。
20 用紙後処理装置(シート後処理装置)
22 用紙排出口(シート排出口)
29 排出ローラー対
29a 上排出ローラー
29b 下排出ローラー
30 処理トレイ
30a 上流端支持部材
37 離間量変更機構
50 排出トレイ
81 後処理制御部
82 受信部(取得部)
90 排出部材
100 画像形成装置
P 用紙(シート)

Claims (6)

  1. シートが積載される処理トレイと、
    前記処理トレイのシート排出方向下流側に設けられるシート排出口と、
    前記シート排出口に設けられ、互いに接離可能な上排出ローラーおよび下排出ローラーからなる排出ローラー対と、
    前記排出ローラー対が排出したシートを積載する排出トレイと、
    前記処理トレイ上のシート束のシート排出方向の上流端を支持するとともに、前記処理トレイの上面に沿って前記シート排出口に向かって移動可能な排出部材と、
    前記下排出ローラーに対する前記上排出ローラーの離間量を変化させる離間量変更機構と、
    前記排出部材および前記離間量変更機構を制御する制御部と、
    を備え、
    前記上排出ローラーは、前記離間量変更機構により、前記下排出ローラーに接触してニップ部を形成するニップ形成位置と、前記下排出ローラーに対する前記離間量が最大となる最大離間位置と、前記ニップ形成位置および前記最大離間位置の間の中間位置と、に選択配置され、
    前記制御部は、前記排出部材によりシート束を前記排出トレイに排出する際に、前記上排出ローラーを前記中間位置に配置することを特徴とするシート後処理装置。
  2. 前記処理トレイ上のシート束の厚みに関する情報を取得する取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記排出部材によりシート束を前記排出トレイに排出する際に、前記取得部が取得した情報に基づいて、前記離間量が前記処理トレイ上のシート束の厚みに比べて大きくなるように、前記中間位置を設定することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  3. 前記制御部は、シート束の厚みが増加するにつれて前記離間量が増加するように、前記中間位置を変更することを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
  4. 前記排出部材によりシート束を前記排出トレイに排出する際の前記離間量は、前記処理トレイ上のシート束の厚みに比べて、0.1mm以上10mm以下大きいことを特徴とする請求項2または3に記載のシート後処理装置。
  5. 前記処理トレイのシート排出方向上流端部に設けられ、シート束の上流端に当接することでシート束の上流端を揃える上流端支持部材をさらに備え、
    前記上流端支持部材は、前記処理トレイのシート排出方向上流端部近傍において前記シート排出方向下流側に向かって移動可能であり、
    前記処理トレイに積載されたシート束は、前記上流端支持部材により前記シート排出方向下流側に向かって所定距離だけ搬送された後、前記排出部材により前記シート排出口に向かって搬送されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート後処理装置と、
    前記シート後処理装置に連結され、シートに画像を形成するとともに画像が形成されたシートを前記シート後処理装置に搬送する画像形成装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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