JP6102416B2 - 用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置と、それを備えた後処理装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に設置された後処理装置において、積載部(トレイ)に積載された複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなった後に、ステイプラによる綴じ処理等の後処理をおこなう技術が広く用いられている(例えば、特許文献1、2等参照。)。
一方、特許文献1等には、積載部(トレイ)に積載された複数枚の用紙に対して上方から回転部材(叩きコロ)を圧接させて所定方向に回転させることで、積載部上の複数枚の用紙を移動させて積載部の下方端部のフェンス部(ストッパ)に突き当てることで、複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう技術が開示されている。
特許文献1等の技術は、積載部に用紙が1枚載置されるたびに揃え処理をおこなうのではなくて、積載部に用紙が複数枚積載された後に回転部材を稼働させてまとめて揃え処理をおこなうので、簡易な構成によって揃え処理に要する時間を短縮化できる効果が大いに期待できる。
しかし、従来の装置は、用紙の種類やプリント条件などの違いによって、同じ揃え処理をおこなっても、複数枚の用紙がきれいに揃えられずにバラバラに揃えられてしまうことがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比較的簡易な構成によって、複数枚の用紙に対して精度のよい揃え処理を安定的かつ効率的におこなうことができる、用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる用紙揃え装置は、複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置であって、複数枚の用紙が載置面上に積載される積載部と、前記積載部の一端側に設置されて、前記載置面に対して起立するように形成されたフェンス部と、前記積載部に積載された複数枚の用紙を前記載置面における摺動面部との間に挟みこんだ状態で、所定方向に回転して当該複数枚の用紙を移動させて前記フェンス部に突き当てる回転部材と、を備え、前記摺動面部は、前記積載部に積載される用紙の表面の摩擦係数が小さいときに、前記積載部に積載される用紙の表面の摩擦係数が大きいときに比べて、その表面の摩擦係数が小さくなるように可変されるものである。
本発明は、積載部に積載された複数枚の用紙を摺動面部との間に挟みこんだ状態で回転部材が回転することで、複数枚の用紙を移動させてフェンス部に突き当てるように構成されている。そして、積載部の摺動面部は、その表面の摩擦係数を可変できるように構成されている。これにより、比較的簡易な構成によって、複数枚の用紙に対して精度のよい揃え処理が安定的かつ効率的におこなわれる、用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 後処理装置を示す構成図である。 後処理装置における用紙揃え装置の動作を示す概略図である。 用紙揃え装置において、(A)摺動面部のオモテ面が回転部材に対向した状態を示す図と、(B)摺動面部のウラ面が回転部材に対向した状態を示す図と、である。 変形例としての用紙揃え装置において、(A)摺動面部の第1摺動面が回転部材に対向した状態を示す図と、(B)摺動面部の第2摺動面が回転部材に対向した状態を示す図と、である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機の装置本体(画像形成装置本体)、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(用紙)に転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は転写紙等の用紙Pが収納された給紙部、17、18は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、30はオモテ面に画像が形成された後の用紙Pを反転して画像形成部に向けて搬送する両面搬送部、を示す。
また、50は画像形成装置本体1から排紙されて搬入された用紙Pに後処理を施す後処理装置、60は複数枚の用紙Pに対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置、71〜73は後処理後の用紙P(又は、用紙束)が排出されて積載される排紙トレイ、を示す。後処理装置50は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置されている。
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17、18により搬送された用紙P上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12、13、14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、搬送経路K1の位置に向けて搬送される。
その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路K1を通過して、レジストローラ17、18の位置に達する。そして、レジストローラ17、18の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着された用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。
なお、用紙Pの両面(オモテ面とウラ面とである。)へのプリントをおこなう「両面プリントモード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了した用紙Pは、上述した「片面プリントモード」が選択されているときのようにそのまま排紙されることなく、両面搬送経路K2に導かれて、両面搬送部30で搬送方向が反転された後に、再び転写部7(画像形成部)の位置に向けて搬送される。そして、転写部7の位置で先に説明したものと同様の画像形成プロセスによって用紙Pのウラ面への画像形成がおこなわれ、その後に定着装置20での定着工程を経て、搬送経路を通過して、画像形成装置本体1から排出される。
ここで、本実施の形態では、画像形成装置1に後処理装置50が設置されていて、画像形成装置本体1から排出された用紙Pが後処理装置50に搬送されて、搬送された用紙Pに対して後処理が施されることになる。
図1を参照して、本実施の形態における後処理装置50は、装置本体1から搬送された用紙Pを3つの搬送経路K3〜K5のうちいずれかの搬送経路に搬送して、異なる後処理を施せるように構成されている。第1の搬送経路K3は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pに、後処理を施すことなくそのまま第1排紙トレイ71に排紙するための搬送経路である。第2の搬送経路K4は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pに、用紙揃え装置60による揃え処理や、第1ステープラ90による用紙後端への綴じ処理をおこない、第2排紙トレイ72に排紙するための搬送経路である。第3の搬送経路K5は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pを一旦第2の搬送経路K4に搬送してスイッチバックした後に、第2ステープラ83による用紙中央部への綴じ処理や、用紙折りブレード84等による折り処理をおこない、第3排紙トレイ73に排紙するための搬送経路である(図2をも参照できる)。
なお、上述した3つの搬送経路K3〜K5の切替は、分岐爪81の切替動作(回動)によっておこなわれる。
さらに詳しくは、図2を参照して、後処理装置50の搬入口の近傍には、第1搬送ローラ51や紙検知センサが設置されていて、紙検知センサによって検知された用紙Pが第1、第2搬送ローラ51、52によって装置50内に搬送される。そして、予めユーザーによって選択された後処理のモードに基いて、用紙Pが所望の搬送経路K3〜K5に導かれるように分岐爪81が回動する。
後処理を施さないモードが選択されている場合、第1の搬送経路K3に搬送された用紙Pは、第3搬送ローラ53によって排紙されて、第1排紙トレイ71上に排出される。
「ソートモード」が選択されている場合、第2の搬送経路K4に搬送された用紙Pは、幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に移動可能に構成された第4搬送ローラ54によって用紙Pごとに所定量だけ幅方向にシフト移動されながら搬送されて、第5搬送ローラ55によって搬送されて第2排紙トレイ72上に順次積載される。
なお、第5搬送ローラ55は、駆動ローラと従動ローラとの圧接状態を解除可能(接離可能)に構成されていて、第4搬送ローラ54による用紙Pのシフト移動をおこなっている間は離間状態になるように制御される。
また、第2排紙トレイ72の上方にはフィラー82が上端の支軸を中心にして回動可能に設けられていて、第2排紙トレイ72は不図示の移動機構によって上下動可能に構成されている。そして、第2排紙トレイ72上に順次積載される用紙Pの搬送方向中央部がフィラー82に接触した状態が、フィラー82の支軸近傍に設置されたセンサによって検知されることで、第2排紙トレイ72上に積載された用紙Pの高さが認識される。そして、第2排紙トレイ72上に積載される用紙Pの枚数の増減に合わせて、第2排紙トレイ72の上下位置が調整されることになる。また、第2排紙トレイ72の上下位置が下限位置に達した場合には、第2排紙トレイ72上に積載された用紙Pの枚数が上限(満杯)に達したものとして、後処理装置50から画像形成装置1に停止信号を送信して、画像形成動作を停止させる。
「ステイプルモード(綴じ処理モード)」が選択されている場合、第2の搬送経路K4に搬送された用紙Pは、第4搬送ローラ54によってシフト移動をおこなうことなく搬送されて、積載部61(ステイプルトレイ)上に順次積載される。そして、積載部61の載置面62上に所望の枚数の用紙P(用紙束)が積載されると、その上方に配置された回転部材64(叩きローラ)が最上方の用紙Pに当接する位置に移動して、不図示の駆動モータによって回転部材64が反時計方向に回転駆動されることで、複数枚の用紙P(用紙束)がフェンス部66に向けて搬送(移動)される。これにより、複数枚の用紙P(用紙束)の後端(搬送方向後端)がフェンス部66に突き当たって、複数枚の用紙Pの搬送方向の位置が揃えられることになる。
このとき、積載部61の幅方向両端部に設置されたジョガーフェンス68が、積載部61上に積載された複数枚の用紙Pを挟み込むように幅方向に移動して、複数枚の用紙Pの幅方向の位置が揃えられることになる。
そして、搬送方向と幅方向とがそれぞれ揃えられた用紙P(用紙束)の後端に対して、第1ステープラ90によって綴じ処理が施されることになる。その後、綴じ処理が施された用紙P(用紙束)は、放出爪67の排紙方向の移動によって載置面62の傾斜に沿って斜め上方に移動して、第5搬送ローラ55による搬送によって、第2排紙トレイ72上に排出される。
「折り処理モード」が選択されている場合、用紙Pは、まず第2の搬送経路K4に搬送されて、その後端部が第4搬送ローラ54に挟持された状態で、第4搬送ローラ54を逆回転させることでスイッチバックさせて、第3の搬送経路K5に搬送される。そして、第3の搬送経路K5に搬送された用紙Pは、第6〜第8搬送ローラ56〜58によって、用紙Pの中央部が第2ステープラ83に対向する位置まで搬送される。そして、その位置に所望の枚数の用紙P(用紙束)が積載された後に、第2ステープラ83によって用紙束の中央部に綴じ処理が施される。その後、綴じ処理が施された複数枚の用紙P(用紙束)は、第7、第8搬送ローラ57、58によって、用紙P(用紙束)の中央部が用紙折りブレード84に対向する位置まで搬送される。このとき、用紙P(用紙束)は、その先端部がストッパ部85(不図示の移動機構によって搬送方向に移動可能に構成されている。)に突き当たった状態になっている。
そして、用紙P(用紙束)は、図2の左方に移動する用紙折りブレード84によって中央部が折り込まれた状態で、その折込部が用紙折り板86によって圧接されて、折り処理が施されることになる。その後、折り処理後の用紙P(用紙束)は、第9搬送ローラ59によって搬送されて、第3排紙トレイ73上に排出されることになる。
以下、本実施の形態における用紙揃え装置60(後処理装置50)の、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に図2等を用いて説明したように、本実施の形態における後処理装置50には、複数枚の用紙P(用紙束)に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置60が設置されている。
図3(及び図2)を参照して、用紙揃え装置60には、積載部61、フェンス部66(突当部)、回転部材64、第1ステープラ90等が設置されている。
積載部61は、その載置面62(トレイ面)上に複数枚の用紙Pが積載される。フェンス部66は、積載部61の一端側(図3の右方側端部である。)に設置されていて、載置面62に対して起立するように形成されている。
回転部材64(叩きローラ)は、積載部61に積載された複数枚の用紙Pを載置面62における摺動面部63との間に挟みこんだ状態で、所定方向に回転して複数枚の用紙Pを移動させてフェンス部66に突き当てるためのものである。回転部材64は、芯金上にゴム材料や樹脂材料などからなるローラ部が形成されたローラ部材であって、揺動板65の一端側に回転可能に保持されている。回転部材64は、不図示の駆動モータに連結されていて、図3の反時計方向に回転駆動されるように構成されている。また、揺動板65は、不図示のカム機構と付勢部材とに連結されていて、その他端側の回転軸65a(不図示の装置フレームに支持されている。)を中心にして揺動可能に設置されている。
このように構成された用紙揃え装置60は、図3(A)に示すように、回転部材64が積載部61の載置面62から充分に離れた位置にある状態で、順次に用紙Pが載置面62上に積載されることになる。そして、載置面62上に所望の枚数の記録媒体Pが積載されると、図3(B)に示すように、揺動板65の黒矢印方向の回動によって回転部材64が載置面62上の用紙P(用紙束)に当接する位置に移動して、さらに回転部材64が矢印方向に回転駆動される。これにより、載置面62上の用紙P(用紙束)は、白矢印方向に移動して、その後端がフェンス部66に突き当たる。こうして、積載部61にて複数枚の用紙Pの搬送方向(図3の白矢印方向である。)の揃え処理が完了することになる。
このように、本実施の形態では、積載部61に用紙Pが1枚載置されるたびに揃え処理をおこなうのではなくて、積載部61に用紙Pが複数枚積載された後に回転部材64を稼働させてまとめて揃え処理をおこなうので、揃え処理に要する全体的な時間を短縮化することができる。
なお、本実施の形態において、積載部61は、その載置面62が、水平に形成されているのではなくて、フェンス部66が設けられた下方に向けて傾斜するように形成されている。これにより、載置面62に積載された用紙P(用紙束)に対して、載置面62の傾斜に沿って滑落する力が作用するため、フェンス部66に突き当てる揃え処理をおこないやすくなる。
ここで、本実施の形態において、摺動面部63(載置面62において回転部材64に対向する部分である。)は、その表面の摩擦係数を可変できるように形成されている。
詳しくは、図4を参照して、摺動面部63は、表裏面の摩擦係数がそれぞれ異なるように形成されて、回転可能に形成された板状部材である。そして、摺動面部63が回転して回転部材64に対向する対向面を表裏面のいずれかに可変するように構成されている。
さらに具体的に、摺動面部63は、オモテ面63bの静止摩擦係数が0.25(μs)程度であって、ウラ面63cの静止摩擦係数が0.20(μs)程度になるように形成されている。このような摺動面部63は、ニッケルめっき鋼板や電気亜鉛めっき鋼板等からなる板状部材において、表裏面にそれぞれ別の表面処理を施すことによって形成することもできる。また、表面摩擦係数の異なる2つの板状部材を張り合わせて摺動面部63を形成することもできる。また、本実施の形態では、積載部61において、摺動面部63を除く載置面62は、樹脂材料で形成されていて、その静止摩擦係数が0.44〜0.48(μs)程度でなっている。
そして、板状の摺動面部63は、その中央部に位置する回転軸63aを中心にして回転可能に、積載部61に保持されている。また、摺動面部63の回転軸63aの幅方向端部にはプーリが設置されていて、このプーリと駆動モータ91のモータ軸に設置された駆動プーリ92とにタイミングベルト93が張架されている。これにより、駆動モータ91の駆動によって、摺動面部63のオモテ面63bが回転部材64に対向する状態(図4(A)の状態である。)と、摺動面部63のウラ面63cが回転部材64に対向する状態(図4(B)の状態である。)と、が切り替えられることになる。
なお、図4において、簡単のため、積載部61において摺動面部63を回転可能にするために必要なスペース(周囲の部材との隙間)の図示は省略している。
このような構成により、積載部61に積載される用紙Pの種類やプリント条件などの違いによって、揃え処理の精度にバラツキが生じる不具合を軽減することができる。
詳しくは、載置面62(摺動面部63を除く部分である。)は、一般的に、摩擦係数がそれほど小さくない樹脂材料で形成されていて、載置面62に積載された最下方の用紙Pと載置面62との間に生じる摩擦力が、載置面62に積載された用紙Pと用紙Pとの間に生じる摩擦力よりも大きくなってしまうことが少なくない。そのため、回転部材64に対向する位置に載置面62よりも摩擦係数の小さな摺動面部63を設けない場合には、載置面62との間に用紙P(用紙束)を挟持した状態で回転部材64を回転させたときに、挟持された用紙P(用紙束)がフェンス部66に向けて一様に搬送されずに、ばらついて搬送されてしまう。そのため、用紙の揃え処理が不揃いでおこなわれてしまうことになる。このような不具合は、載置面62の傾斜角度が小さくなって水平に近くなるほど顕著になる。
これに対して、本実施の形態では、回転部材64に対向する位置に、載置面62よりも摩擦係数が小さく、用紙Pの表面摩擦係数と同程度(静止摩擦係数が0.20〜0.25(μs)程度である。)の摺動面部63を設けているため、摺動面部63との間に用紙P(用紙束)を挟持した状態で回転部材64を回転させたときに、挟持された用紙P(用紙束)がフェンス部66に向けて一様に搬送されて、ばらつきなく揃え処理がおこなわれることになる。
さらに、積載部61に積載された用紙Pと用紙Pとの間に生じる摩擦力は、用紙Pの種類やプリント条件などの違いによって増減するため、摺動面部63と用紙Pとの間に作用する摩擦力が大きくなって最下方の用紙Pが上方の用紙Pに遅れて搬送されてしまったり、摺動面部63と用紙Pとの間に作用する摩擦力が小さくなって最下方の用紙Pが他の用紙Pに先行して搬送されてしまったりしないように、本実施の形態では、摺動面部63の摩擦係数を微調整できるように構成した。
詳しくは、摺動面部63は、積載部61に積載される用紙Pの表面の摩擦係数が小さいときに、積載部61に積載される用紙Pの表面の摩擦係数が大きいときに比べて、その表面の摩擦係数が小さくなるように可変される。具体的に、画像形成装置1に設置された不図示の操作パネルにユーザーによって入力された用紙Pの情報や、給紙部12〜14にセットされた用紙Pの摩擦係数を検知するセンサの検知結果などに基いて、用紙Pの摩擦係数が所定値よりも大きい場合には、摩擦係数が大きなオモテ面63bが回転部材64に対向するように駆動モータ91を制御して、用紙Pの摩擦係数が所定値よりも小さい場合には、摩擦係数が小さなウラ面63cが回転部材64に対向するように駆動モータ91を制御する。
さらに、本実施の形態において、摺動面部63は、積載部61に積載される用紙Pの両面に画像が形成されているとき(両面プリントモード時である。)に、積載部61に積載される用紙Pの片面のみに画像が形成されているとき(片面プリントモード時である。)に比べて、その表面の摩擦係数が小さくなるように可変することもできる。具体的に、画像形成装置1に設置された不図示の操作パネルにユーザーによって入力されたプリントモードの情報などに基いて、片面プリントモード時には摩擦係数が大きなオモテ面63bが回転部材64に対向するように駆動モータ91を制御して、両面プリントモード時には摩擦係数が小さなウラ面63cが回転部材64に対向するように駆動モータ91を制御する。これは、用紙Pの両面に画像(トナー像)が形成されている場合には、その画像が積載部61に積載される用紙Pと用紙Pとの摩擦力を低下させる潤滑剤として作用することによるものである。
なお、このようなプリントモードによる制御と、先に説明した用紙Pの摩擦係数による制御と、を合わせておこなう場合には、双方の条件を種々組み合わせておこなった実験の結果に基いて、その制御を決定することができる。
なお、本実施の形態では、摩擦係数が異なる表裏面63b、63cを有する摺動面部63を回転させることで、摺動面部63の摩擦係数を可変した。
これに対して、図5に示すように、摩擦係数が異なる摺動面63d、63eが所定方向に沿って複数形成された摺動面部63を所定方向にスライド移動可能に形成して、摺動面部63をスライド移動して回転部材64に対向する対向面を複数の摺動面63d、63eのいずれかに可変するように構成することで、摺動面部63の摩擦係数を可変することもできる。
詳しくは、図5に示すように、摺動面部63は、左方に静止摩擦係数が0.25(μs)程度の第1摺動面63dが形成され、右方に静止摩擦係数が0.20(μs)程度の第2摺動面63eが形成されている。また、摺動面部63の底部には、ラック部63fが設けられている。また、図示は省略するが、積載部61には、摺動面部63を載置面62の傾斜に沿って黒矢印方向に移動させるためのレール部やスペースが設けられている。そして、摺動面部63のラック部63fには、装置に固定された駆動モータのモータ軸に設置されたピニオン94が噛合している。これにより、ピニオン94(駆動モータ)の駆動によって、摺動面部63の第1摺動面63dが回転部材64に対向する状態(図5(A)の状態である。)と、摺動面部63の第2摺動面63eが回転部材64に対向する状態(図5(B)の状態である。)と、が用紙Pの種類やプリント条件などの違いによって切り替えられて、揃え処理の精度が高められることになる。
なお、図5の例では、ピニオン・ラック機構を用いて摺動面部63をスライド移動させたが、リンク機構などを用いて摺動面部63をスライド移動させることもできる。
以上説明したように、本実施の形態においては、積載部61に積載された複数枚の用紙Pを摺動面部63との間に挟みこんだ状態で回転部材64が回転することで、複数枚の用紙Pを移動させてフェンス部66に突き当てるように構成されている。そして、積載部61の摺動面部63は、その表面の摩擦係数を可変できるように構成されている。これにより、比較的簡易な構成によって、複数枚の用紙Pに対して精度のよい揃え処理を安定的かつ効率的におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される後処理装置50に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される後処理装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される後処理装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)に設置される後処理装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらには、画像形成装置1に接続された後処理装置50に設置された用紙揃え装置60ではなく、単独の装置としての用紙揃え装置(たとえば、搬送口に給紙カセットがセットされていて、用紙揃え装置自体に処理モード等を入力する操作パネルが設置されているものである。)に対しても、本発明を適用することができる。さらには、後処理装置50以外の装置に設置される用紙揃え装置(例えば、画像形成装置1の原稿搬送部10において原稿D(このようなものも用紙であるものと定義する。)が排出されるトレイ部に設置される用紙揃え装置である。)に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態において、画像形成装置本体1と後処理装置50との間に、別の後処理装置(例えば、用紙Pに対してZ折り処理をおこなう装置である。)を設置することもできる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
50 後処理装置、
60 用紙揃え装置、
61 積載部(載置トレイ)、
62 載置面(トレイ面)、
63 摺動面部、
63a 回転軸、
63b オモテ面、 63c ウラ面、
63d 第1摺動面、 63e 第2摺動面、
63f ラック部、
64 回転部材(叩きローラ)、
66 フェンス部(突当部)、
P 用紙。
特開2007−76874号公報 特開2010−208716号公報

Claims (7)

  1. 複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置であって、
    複数枚の用紙が載置面上に積載される積載部と、
    前記積載部の一端側に設置されて、前記載置面に対して起立するように形成されたフェンス部と、
    前記積載部に積載された複数枚の用紙を前記載置面における摺動面部との間に挟みこんだ状態で、所定方向に回転して当該複数枚の用紙を移動させて前記フェンス部に突き当てる回転部材と、
    を備え、
    前記摺動面部は、前記積載部に積載される用紙の表面の摩擦係数が小さいときに、前記積載部に積載される用紙の表面の摩擦係数が大きいときに比べて、その表面の摩擦係数が小さくなるように可変されることを特徴とする用紙揃え装置。
  2. 複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置であって、
    複数枚の用紙が載置面上に積載される積載部と、
    前記積載部の一端側に設置されて、前記載置面に対して起立するように形成されたフェンス部と、
    前記積載部に積載された複数枚の用紙を前記載置面における摺動面部との間に挟みこんだ状態で、所定方向に回転して当該複数枚の用紙を移動させて前記フェンス部に突き当てる回転部材と、
    を備え、
    前記摺動面部は、前記積載部に積載される用紙の両面に画像が形成されているときに、前記積載部に積載される用紙の片面のみに画像が形成されているときに比べて、その表面の摩擦係数が小さくなるように可変されることを特徴とする用紙揃え装置。
  3. 複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置であって、
    複数枚の用紙が載置面上に積載される積載部と、
    前記積載部の一端側に設置されて、前記載置面に対して起立するように形成されたフェンス部と、
    前記積載部に積載された複数枚の用紙を前記載置面における摺動面部との間に挟みこんだ状態で、所定方向に回転して当該複数枚の用紙を移動させて前記フェンス部に突き当てる回転部材と、
    を備え、
    前記摺動面部は、
    表裏面の摩擦係数がそれぞれ異なるように形成されて、回転可能に形成された板状部材であって、
    回転して前記回転部材に対向する対向面を前記表裏面のいずれかに可変するように構成されたことを特徴とする用紙揃え装置。
  4. 複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置であって、
    複数枚の用紙が載置面上に積載される積載部と、
    前記積載部の一端側に設置されて、前記載置面に対して起立するように形成されたフェンス部と、
    前記積載部に積載された複数枚の用紙を前記載置面における摺動面部との間に挟みこんだ状態で、所定方向に回転して当該複数枚の用紙を移動させて前記フェンス部に突き当てる回転部材と、
    を備え、
    前記摺動面部は、
    摩擦係数が異なる摺動面が所定方向に沿って複数形成されて、前記所定方向にスライド移動可能に形成された部材であって、
    スライド移動して前記回転部材に対向する対向面を前記複数の摺動面のいずれかに可変するように構成されたことを特徴とする用紙揃え装置。
  5. 前記積載部は、前記載置面が、前記フェンス部が設けられた下方に向けて傾斜するように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の用紙揃え装置。
  6. 画像形成装置によって画像が形成された用紙に対して後処理をおこなう後処理装置であって、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載の用紙揃え装置を備えたことを特徴とする後処理装置。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の用紙揃え装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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