JP2016088733A - 用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】比較的簡易な構成によって、積載部に積載される用紙に対する揃え処理にバラツキが生じることなく、複数枚の用紙に対して精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる、用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置を提供する。【解決手段】積載部61に載置される用紙Pの上面に当接する当接位置に移動して所定方向に回転することで用紙Pを移動させてフェンス部66に突き当てる回転部材64が設けられ、少なくとも回転部材64の当接位置からフェンス部66の位置にかけて回転部材64によって移動される用紙Pを載置面62に向けて押えるように、回転部材64の当接位置への移動に連動して載置面62に対して略平行に移動する押え部材63が設けられている。【選択図】図4
Description
この発明は、複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置と、それを備えた後処理装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に設置された後処理装置において、積載部(トレイ)に積載された複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなうために、積載部に載置される用紙の上面に回転部材(摩擦回転体)を当接させて、回転部材を回転させることで用紙を移動させてフェンス部(規制手段)に突き当てる技術が広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1において、回転部材(摩擦回転体)は、回転軸を中心にして回転するアーム部材に回転可能に軸支されている。また、回転部材の軸部には、回転部材によって搬送される用紙を積載部に向けて押さえつけるための押え部材(搬出ガイド)が搖動可能に設置されている。
そして、積載部(トレイ)に用紙が積載されていく過程において、積載部に用紙が1枚載置されるたびに、その用紙の上面に回転部材が当接するようにアーム部材が回転して、用紙に当接した状態の回転部材を所定方向に回転させて用紙を移動させて、積載部の端部に起立するフェンス部に用紙を突き当てることで、用紙に対して揃え処理を順次おこなっている。このとき、回転部材の軸部に設置された押え部材によって、回転部材によって移動される用紙が下方に押さえつけられながら、用紙は跳ね上がることなくフェンス部に突き当てられることになる。
そして、積載部(トレイ)に用紙が積載されていく過程において、積載部に用紙が1枚載置されるたびに、その用紙の上面に回転部材が当接するようにアーム部材が回転して、用紙に当接した状態の回転部材を所定方向に回転させて用紙を移動させて、積載部の端部に起立するフェンス部に用紙を突き当てることで、用紙に対して揃え処理を順次おこなっている。このとき、回転部材の軸部に設置された押え部材によって、回転部材によって移動される用紙が下方に押さえつけられながら、用紙は跳ね上がることなくフェンス部に突き当てられることになる。
上述した特許文献1の技術は、回転部材によって用紙をフェンス部に向けて移動させるときに、その用紙を押え部材によって下方に押えているため、用紙がフェンス部に良好に突き当てられて、精度の高い揃え処理をおこなえる効果がある程度期待できる。
しかし、押え部材が回転部材の軸部に搖動可能に設置されているため、積載部に積載された用紙の高さに応じて、アーム部材の回転にともない斜め上方に移動する回転部材とともに押え部材も斜め方向に移動してしまい、フェンス部に向けて移動する用紙を押える位置や範囲が変化してしまっていた。そのため、回転部材によってフェンス部に向けて移動される用紙に対して、押え部材によって押える力も変化してしまって、揃え処理の精度にバラツキが生じてしまっていた。
しかし、押え部材が回転部材の軸部に搖動可能に設置されているため、積載部に積載された用紙の高さに応じて、アーム部材の回転にともない斜め上方に移動する回転部材とともに押え部材も斜め方向に移動してしまい、フェンス部に向けて移動する用紙を押える位置や範囲が変化してしまっていた。そのため、回転部材によってフェンス部に向けて移動される用紙に対して、押え部材によって押える力も変化してしまって、揃え処理の精度にバラツキが生じてしまっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比較的簡易な構成によって、積載部に積載される用紙に対する揃え処理にバラツキが生じることなく、複数枚の用紙に対して精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる、用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる用紙揃え装置は、複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置であって、複数枚の用紙が載置面上に積載される積載部と、前記積載部の一端側に設置されて、前記載置面に対して起立するように形成されたフェンス部と、前記積載部に載置される用紙の上面に当接する当接位置に移動して所定方向に回転することで当該用紙を移動させて前記フェンス部に突き当てる回転部材と、少なくとも前記当接位置から前記フェンス部の位置にかけて前記回転部材によって移動される用紙を前記載置面に向けて押えるように、前記回転部材の前記当接位置への移動に連動して前記載置面に対して略平行に移動する押え部材と、を備えたものである。
本発明によれば、比較的簡易な構成によって、積載部に積載される用紙に対する揃え処理にバラツキが生じることなく、複数枚の用紙に対して精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる、用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(シート)に転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は用紙Pが収納された給紙部、17、18は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、30はオモテ面に画像が形成された後の用紙Pを反転して画像形成部に向けて搬送する両面搬送部、を示す。
また、50は画像形成装置本体1から排紙されて搬入された用紙Pに後処理を施す後処理装置、60は複数枚の用紙Pに対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置、71〜73は後処理後の用紙P(又は、用紙束)が排出されて積載される排紙トレイ、を示す。後処理装置50は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置されている。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(シート)に転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は用紙Pが収納された給紙部、17、18は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、30はオモテ面に画像が形成された後の用紙Pを反転して画像形成部に向けて搬送する両面搬送部、を示す。
また、50は画像形成装置本体1から排紙されて搬入された用紙Pに後処理を施す後処理装置、60は複数枚の用紙Pに対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置、71〜73は後処理後の用紙P(又は、用紙束)が排出されて積載される排紙トレイ、を示す。後処理装置50は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置されている。
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17、18により搬送された用紙P上に転写される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17、18により搬送された用紙P上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12、13、14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、搬送経路K1の位置に向けて搬送される。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12、13、14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、搬送経路K1の位置に向けて搬送される。
その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路K1を通過して、レジストローラ17、18の位置に達する。そして、レジストローラ17、18の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着された用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。
なお、用紙Pの両面(オモテ面とウラ面とである。)へのプリントをおこなう「両面プリントモード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了した用紙Pは、上述した「片面プリントモード」が選択されているときのようにそのまま排紙されることなく、両面搬送経路K2に導かれて、両面搬送部30で搬送方向が反転された後に、再び転写部7(画像形成部)の位置に向けて搬送される。そして、転写部7の位置で先に説明したものと同様の画像形成プロセスによって用紙Pのウラ面への画像形成がおこなわれ、その後に定着装置20での定着工程を経て、搬送経路を通過して、画像形成装置本体1から排出される。
ここで、本実施の形態では、画像形成装置1に後処理装置50が設置されていて、画像形成装置本体1から排出された用紙Pが後処理装置50に搬送されて、搬送された用紙Pに対して後処理が施されることになる。
図1を参照して、本実施の形態における後処理装置50は、装置本体1から搬送された用紙Pを3つの搬送経路K3〜K5のうちいずれかの搬送経路に搬送して、異なる後処理を施せるように構成されている。第1の搬送経路K3は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pに、後処理を施すことなく、又は、パンチ処理部80による穿孔処理のみをおこなって、そのまま第1排紙トレイ71に排紙するための搬送経路である。第2の搬送経路K4は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pに、用紙揃え装置60による揃え処理や、第1ステープラ90による用紙後端への綴じ処理などをおこない、第2排紙トレイ72に排紙するための搬送経路である。第3の搬送経路K5は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pを一旦第2の搬送経路K4に搬送してスイッチバックした後に、第2ステープラ83による用紙中央部への綴じ処理や、用紙折りブレード84等による折り処理をおこない、第3排紙トレイ73に排紙するための搬送経路である(図2をも参照できる)。
なお、上述した3つの搬送経路K3〜K5の切替は、分岐爪81の切替動作(回動)によっておこなわれる。
図1を参照して、本実施の形態における後処理装置50は、装置本体1から搬送された用紙Pを3つの搬送経路K3〜K5のうちいずれかの搬送経路に搬送して、異なる後処理を施せるように構成されている。第1の搬送経路K3は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pに、後処理を施すことなく、又は、パンチ処理部80による穿孔処理のみをおこなって、そのまま第1排紙トレイ71に排紙するための搬送経路である。第2の搬送経路K4は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pに、用紙揃え装置60による揃え処理や、第1ステープラ90による用紙後端への綴じ処理などをおこない、第2排紙トレイ72に排紙するための搬送経路である。第3の搬送経路K5は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pを一旦第2の搬送経路K4に搬送してスイッチバックした後に、第2ステープラ83による用紙中央部への綴じ処理や、用紙折りブレード84等による折り処理をおこない、第3排紙トレイ73に排紙するための搬送経路である(図2をも参照できる)。
なお、上述した3つの搬送経路K3〜K5の切替は、分岐爪81の切替動作(回動)によっておこなわれる。
さらに詳しくは、図2を参照して、後処理装置50の搬入口の近傍には、第1搬送ローラ51や紙検知センサが設置されていて、紙検知センサによって検知された用紙Pが第1、第2搬送ローラ51、52によって装置50内に搬送される。そして、予めユーザーによって選択された後処理のモードに基いて、用紙Pが所望の搬送経路K3〜K5に導かれるように分岐爪81が回動する。
後処理を施さないモードが選択されている場合、又は、パンチ処理部80による「穿孔処理」のみが選択されている場合、第1の搬送経路K3に搬送された用紙Pは、第3搬送ローラ53によって排紙されて、第1排紙トレイ71上に排出される。
後処理を施さないモードが選択されている場合、又は、パンチ処理部80による「穿孔処理」のみが選択されている場合、第1の搬送経路K3に搬送された用紙Pは、第3搬送ローラ53によって排紙されて、第1排紙トレイ71上に排出される。
「ソートモード」が選択されている場合、第2の搬送経路K4に搬送された用紙Pは、幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に移動可能に構成された第4搬送ローラ54によって用紙Pごとに所定量だけ幅方向にシフト移動されながら搬送されて、第5搬送ローラ55によって搬送されて第2排紙トレイ72上に順次積載される。
なお、第5搬送ローラ55は、駆動ローラと従動ローラとの圧接状態を解除可能(接離可能)に構成されていて、第4搬送ローラ54による用紙Pのシフト移動をおこなっている間は離間状態になるように制御される。
また、第2排紙トレイ72の上方にはフィラー82が上端の支軸を中心にして回動可能に設けられていて、第2排紙トレイ72は不図示の移動機構によって上下動可能に構成されている。そして、第2排紙トレイ72上に順次積載される用紙Pの搬送方向中央部がフィラー82に接触した状態が、フィラー82の支軸近傍に設置されたセンサによって検知されることで、第2排紙トレイ72上に積載された用紙Pの高さが認識される。そして、第2排紙トレイ72上に積載される用紙Pの枚数の増減に合わせて、第2排紙トレイ72の上下位置が調整されることになる。また、第2排紙トレイ72の上下位置が下限位置に達した場合には、第2排紙トレイ72上に積載された用紙Pの枚数が上限(満杯)に達したものとして、後処理装置50から画像形成装置1に停止信号を送信して、画像形成動作を停止させる。
なお、第5搬送ローラ55は、駆動ローラと従動ローラとの圧接状態を解除可能(接離可能)に構成されていて、第4搬送ローラ54による用紙Pのシフト移動をおこなっている間は離間状態になるように制御される。
また、第2排紙トレイ72の上方にはフィラー82が上端の支軸を中心にして回動可能に設けられていて、第2排紙トレイ72は不図示の移動機構によって上下動可能に構成されている。そして、第2排紙トレイ72上に順次積載される用紙Pの搬送方向中央部がフィラー82に接触した状態が、フィラー82の支軸近傍に設置されたセンサによって検知されることで、第2排紙トレイ72上に積載された用紙Pの高さが認識される。そして、第2排紙トレイ72上に積載される用紙Pの枚数の増減に合わせて、第2排紙トレイ72の上下位置が調整されることになる。また、第2排紙トレイ72の上下位置が下限位置に達した場合には、第2排紙トレイ72上に積載された用紙Pの枚数が上限(満杯)に達したものとして、後処理装置50から画像形成装置1に停止信号を送信して、画像形成動作を停止させる。
「ステイプルモード(綴じ処理モード)」が選択されている場合、第2の搬送経路K4に搬送された用紙Pは、第4搬送ローラ54によってシフト移動をおこなうことなく搬送されて、積載部61(ステイプルトレイ)上に順次積載される。このとき、積載部61の載置面62上に用紙Pが載置されるたびに、第4搬送ローラ54の下流側に配置された叩きローラ(不図示である。)が用紙Pの上面に当接する位置に移動するように駆動されて、用紙Pが載置面62上に叩きつけられるように載置される。さらに、回転部材64(戻しコロ)が最上方の用紙Pの上面に当接するように上方に移動(従動)して、不図示の駆動モータによって回転部材64が反時計方向に回転駆動されることで、その用紙Pがフェンス部66に向けて搬送(移動)される。これにより、用紙P(用紙束)の後端(図2の右方端部である。)がフェンス部66に突き当たって、用紙P(用紙束)の搬送方向の位置が揃えられることになる。
このとき、積載部61の幅方向両端部に設置されたジョガーフェンス68が、積載部61上に積載された複数枚の用紙Pを挟み込むように幅方向に移動して、複数枚の用紙Pの幅方向の位置が揃えられることになる。
そして、搬送方向と幅方向とがそれぞれ揃えられた用紙P(用紙束)の先端に対して、第1ステープラ90によって綴じ処理が施されることになる。その後、綴じ処理が施された用紙P(用紙束)は、放出爪67の排紙方向の移動によって載置面62の傾斜に沿って斜め上方に移動して、第5搬送ローラ55による搬送によって、第2排紙トレイ72上に排出される。
なお、図示は省略するが、上述した叩きローラを軸支する支持板は、不図示のカム機構と付勢部材とに連結されていて、その支軸(不図示の装置フレームに支持されている。)を中心にして回転可能(揺動可能)に設置されている。
このとき、積載部61の幅方向両端部に設置されたジョガーフェンス68が、積載部61上に積載された複数枚の用紙Pを挟み込むように幅方向に移動して、複数枚の用紙Pの幅方向の位置が揃えられることになる。
そして、搬送方向と幅方向とがそれぞれ揃えられた用紙P(用紙束)の先端に対して、第1ステープラ90によって綴じ処理が施されることになる。その後、綴じ処理が施された用紙P(用紙束)は、放出爪67の排紙方向の移動によって載置面62の傾斜に沿って斜め上方に移動して、第5搬送ローラ55による搬送によって、第2排紙トレイ72上に排出される。
なお、図示は省略するが、上述した叩きローラを軸支する支持板は、不図示のカム機構と付勢部材とに連結されていて、その支軸(不図示の装置フレームに支持されている。)を中心にして回転可能(揺動可能)に設置されている。
「折り処理モード」が選択されている場合、用紙Pは、まず第2の搬送経路K4に搬送されて、その後端部が第4搬送ローラ54に挟持された状態で、第4搬送ローラ54を逆回転させることでスイッチバックさせて、第3の搬送経路K5に搬送される。そして、第3の搬送経路K5に搬送された用紙Pは、第6〜第8搬送ローラ56〜58によって、用紙Pの中央部が第2ステープラ83に対向する位置まで搬送される。そして、その位置に所望の枚数の用紙P(用紙束)が積載された後に、第2ステープラ83によって用紙束の中央部に綴じ処理が施される。その後、綴じ処理が施された複数枚の用紙P(用紙束)は、第7、第8搬送ローラ57、58によって、用紙P(用紙束)の中央部が用紙折りブレード84に対向する位置まで搬送される。このとき、用紙P(用紙束)は、その先端部がストッパ部85(不図示の移動機構によって搬送方向に移動可能に構成されている。)に突き当たった状態になっている。
そして、用紙P(用紙束)は、図2の左方に移動する用紙折りブレード84によって中央部が折り込まれた状態で、その折込部が用紙折り板86によって圧接されて、折り処理(中折り処理)が施されることになる。その後、折り処理後の用紙P(用紙束)は、第9搬送ローラ59によって搬送されて、第3排紙トレイ73上に排出されることになる。
そして、用紙P(用紙束)は、図2の左方に移動する用紙折りブレード84によって中央部が折り込まれた状態で、その折込部が用紙折り板86によって圧接されて、折り処理(中折り処理)が施されることになる。その後、折り処理後の用紙P(用紙束)は、第9搬送ローラ59によって搬送されて、第3排紙トレイ73上に排出されることになる。
以下、図3、図4等を用いて、本実施の形態における用紙揃え装置60(後処理装置50)の、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に図2等を用いて説明したように、本実施の形態における後処理装置50には、複数枚の用紙P(用紙束)に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置60が設置されている。
図3(及び図2)を参照して、用紙揃え装置60には、積載部61、フェンス部66(突当部)、回転部材64、押え部材63、第1ステープラ90等が設置されている。
先に図2等を用いて説明したように、本実施の形態における後処理装置50には、複数枚の用紙P(用紙束)に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置60が設置されている。
図3(及び図2)を参照して、用紙揃え装置60には、積載部61、フェンス部66(突当部)、回転部材64、押え部材63、第1ステープラ90等が設置されている。
積載部61は、その載置面62(トレイ面)上に複数枚の用紙Pが積載される。フェンス部66は、積載部61の一端側(図3の右方側端部である。)に設置されていて、載置面62に対して起立するように形成されている。
回転部材64(戻しコロ)は、不図示の叩きローラによって付勢されるように積載部61に用紙Pが載置されるたびに用紙Pの上面に当接する当接位置(図3の破線で囲んだ位置である。)に移動して所定方向(反時計方向)に回転することで、その用紙Pを移動させてフェンス部66に突き当てるためのものである。回転部材64は、軸部64a(芯金)上に摩擦係数が比較的高いゴム材料や樹脂材料などからなるローラ部が形成されたローラ部材であって、その軸部64aが、アーム部材65(搖動板)の一端側に回転可能に軸支(保持)されている。回転部材64は、不図示の駆動モータに連結されていて、図3の反時計方向に回転駆動されるように構成されている。また、アーム部材65は、カム機構などの駆動機構には連結されておらず、その他端側の回転軸65a(不図示の装置フレームに支持されている。)を中心にして回転可能(揺動可能)に設置されている。そして、積載部61に用紙Pが載置されるたびに、回転部材64が最上方の用紙Pの上面に当接した状態で(当接位置に移動するように)、用紙Pに押し上げられるように回転部材64がアーム部材65とともに回転軸65aを中心に回転することになる。そして、回転部材64は、その自重によって用紙Pを押さえつけた状態で、不図示の駆動モータによる回転駆動によって、用紙Pをフェンス部66に向けて搬送することになる。
回転部材64(戻しコロ)は、不図示の叩きローラによって付勢されるように積載部61に用紙Pが載置されるたびに用紙Pの上面に当接する当接位置(図3の破線で囲んだ位置である。)に移動して所定方向(反時計方向)に回転することで、その用紙Pを移動させてフェンス部66に突き当てるためのものである。回転部材64は、軸部64a(芯金)上に摩擦係数が比較的高いゴム材料や樹脂材料などからなるローラ部が形成されたローラ部材であって、その軸部64aが、アーム部材65(搖動板)の一端側に回転可能に軸支(保持)されている。回転部材64は、不図示の駆動モータに連結されていて、図3の反時計方向に回転駆動されるように構成されている。また、アーム部材65は、カム機構などの駆動機構には連結されておらず、その他端側の回転軸65a(不図示の装置フレームに支持されている。)を中心にして回転可能(揺動可能)に設置されている。そして、積載部61に用紙Pが載置されるたびに、回転部材64が最上方の用紙Pの上面に当接した状態で(当接位置に移動するように)、用紙Pに押し上げられるように回転部材64がアーム部材65とともに回転軸65aを中心に回転することになる。そして、回転部材64は、その自重によって用紙Pを押さえつけた状態で、不図示の駆動モータによる回転駆動によって、用紙Pをフェンス部66に向けて搬送することになる。
押え部材63は、載置面62に対向する対向面(押え面)が形成された樹脂材料からなる略板状部材であって、少なくとも当接位置(回転部材64が用紙Pに当接する位置である。)からフェンス部66の位置にかけて回転部材64によって移動される用紙Pを載置面62に向けて押えるように構成されている。すなわち、回転部材64によってフェンス部66に向けて搬送される用紙Pは、回転部材64とともに押え部材63によって図3の範囲Mが載置面62に向けて押圧された状態になる。
このように、押え部材63によって下方に押えられた状態で、所定方向に回転駆動される回転部材64によって用紙Pが搬送されてフェンス部66に突き当てられることで、搬送される用紙Pが跳ね上がったり座屈したりすることなく、精度の高い揃え処理をおこなうことができる。
このように、押え部材63によって下方に押えられた状態で、所定方向に回転駆動される回転部材64によって用紙Pが搬送されてフェンス部66に突き当てられることで、搬送される用紙Pが跳ね上がったり座屈したりすることなく、精度の高い揃え処理をおこなうことができる。
そして、この押え部材63は、載置面62に載置された用紙P(用紙束)の高さに応じた回転部材64の当接位置への移動に連動して、載置面62に対して略平行に移動するように構成されている(図4(A)〜(C)を参照できる)。
詳しくは、フェンス部66には、載置面62に対する起立方向(略直交する方向である。)に沿う方向に延在する穴部としての長穴部66aが形成されている。一方、押え部材63には、その一端側に回転部材64の軸部64aが係合する穴部としての長穴部63bが、用紙Pの移動方向(載置面62の傾斜方向である。)に沿う方向に延在するように形成されている。さらに、押え部材63の他端側には、フェンス部66の長穴部66aに係合する軸部63aが形成されている。
このような構成により、回転部材64がアーム部材65の回転にともない回転軸65aを中心に上下動することにより、長穴部63aにおける軸部64aのスライド移動と長穴部66aにおける軸部63aのスライド移動とによって、押え部材63が連動して上下動することになる。
詳しくは、フェンス部66には、載置面62に対する起立方向(略直交する方向である。)に沿う方向に延在する穴部としての長穴部66aが形成されている。一方、押え部材63には、その一端側に回転部材64の軸部64aが係合する穴部としての長穴部63bが、用紙Pの移動方向(載置面62の傾斜方向である。)に沿う方向に延在するように形成されている。さらに、押え部材63の他端側には、フェンス部66の長穴部66aに係合する軸部63aが形成されている。
このような構成により、回転部材64がアーム部材65の回転にともない回転軸65aを中心に上下動することにより、長穴部63aにおける軸部64aのスライド移動と長穴部66aにおける軸部63aのスライド移動とによって、押え部材63が連動して上下動することになる。
このように構成された用紙揃え装置60は、図4(A)〜(C)に示すように、積載部61の載置面62に積載される用紙Pの枚数(用紙高さ)に応じて回転部材64の当接位置が変位(フェンス部66までの距離の変化である。)しても、少なくとも変位した当接位置からフェンス部66にかけて押え部材63で用紙Pを確実に押えた状態を維持することができることになる。すなわち、回転部材64の当接位置が変位しても、回転部材64によってフェンス部66に向けて搬送される用紙Pの跳ね上がりや座屈を防止するために必要な押圧範囲(押え範囲)を確実に維持することができる。
これにより、積載部61に積載される用紙Pの枚数に関わらず、それらの用紙Pに対する揃え処理にバラツキが生じにくく、精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる。
なお、本実施の形態において、積載部61は、その載置面62が、水平に形成されているのではなくて、フェンス部66が設けられた下方に向けて傾斜するように形成されている。これにより、載置面62に積載された用紙P(用紙束)に対して、載置面62の傾斜に沿って滑落する力が作用するため、フェンス部66に突き当てる揃え処理をおこないやすくなる。
これにより、積載部61に積載される用紙Pの枚数に関わらず、それらの用紙Pに対する揃え処理にバラツキが生じにくく、精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる。
なお、本実施の形態において、積載部61は、その載置面62が、水平に形成されているのではなくて、フェンス部66が設けられた下方に向けて傾斜するように形成されている。これにより、載置面62に積載された用紙P(用紙束)に対して、載置面62の傾斜に沿って滑落する力が作用するため、フェンス部66に突き当てる揃え処理をおこないやすくなる。
ここで、図3を参照して、本実施の形態において、押え部材63に形成された長穴部63a(穴部)は、用紙Pの移動方向に沿う方向に延在する長さNが、アーム部材65の回転軸65aを中心にした回転部材64の移動方向(載置面62の傾斜方向である。)の移動範囲に合わせて設定されている。これにより、積載部61に載置される用紙Pの枚数に関わらず、1枚から最大枚数までのいずれの枚数であっても、上述した回転部材64の移動に連動した押え部材63の移動が可能になる。
また、本実施の形態において、押え部材63は、用紙Pの移動方向に沿う方向に延在する長さMが、アーム部材65の回転軸65aを中心にした回転部材64の移動によってフェンス部66に対して最も遠い位置になったときの当接位置(図3の当接位置である。)からフェンス部66の位置にかけて回転部材64によって移動される用紙Pを載置面62に向けて押えられるように設定されている。これにより、積載部61に載置される用紙Pの枚数に関わらず、上述した回転部材64によって搬送される用紙Pに対する押え部材63の安定した押圧動作が可能になる。
なお、本実施の形態における押え部材63において、用紙Pに当接する当接面(図3の一点鎖線で示した部分である。)を、摩擦係数の低い材料で形成することが好ましい。例えば、樹脂材料で形成された押え部材63の当接面に、テフロンをコーティングしたり、フッ素系材料を貼着したりすることができる。
これにより、回転部材64によってフェンス部66に向けて搬送される用紙Pを押え部材63で押えこむときに、押え部材63と用紙Pとの間に生じる摩擦抵抗を減ずることができるため、さらに精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる。
これにより、回転部材64によってフェンス部66に向けて搬送される用紙Pを押え部材63で押えこむときに、押え部材63と用紙Pとの間に生じる摩擦抵抗を減ずることができるため、さらに精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、回転部材64を軸支するアーム部材65の回転軸65aがフェンス部66から比較的遠い位置に配設されるように構成した。
これに対して、図5に示すように、回転部材64を軸支するアーム部材65の回転軸65aがフェンス部66から比較的近い位置に配設されるように構成することもできる。このような場合にも、図5(A)〜(C)に示すように、載置面62に載置された用紙P(用紙束)の高さに応じた回転部材64の当接位置への移動に連動して、押え部材63が載置面62に対して略平行に移動して、バラツキが生じにくく精度の高い揃え処理が安定的におこなわれることになる。ただし、図4(A)〜(C)に示すものとは異なり、アーム部材65の回転軸65aを中心にした回転部材64の移動によってフェンス部66に対して回転部材64の当接位置(用紙Pに対する当接位置である。)が最も遠い位置になるのは、積載部61に最大枚数の用紙Pが積載されたときになる。したがって、そのような状態から、押え部材63の長さMや長穴部63bの長さNなどが設定されることになる。
これに対して、図5に示すように、回転部材64を軸支するアーム部材65の回転軸65aがフェンス部66から比較的近い位置に配設されるように構成することもできる。このような場合にも、図5(A)〜(C)に示すように、載置面62に載置された用紙P(用紙束)の高さに応じた回転部材64の当接位置への移動に連動して、押え部材63が載置面62に対して略平行に移動して、バラツキが生じにくく精度の高い揃え処理が安定的におこなわれることになる。ただし、図4(A)〜(C)に示すものとは異なり、アーム部材65の回転軸65aを中心にした回転部材64の移動によってフェンス部66に対して回転部材64の当接位置(用紙Pに対する当接位置である。)が最も遠い位置になるのは、積載部61に最大枚数の用紙Pが積載されたときになる。したがって、そのような状態から、押え部材63の長さMや長穴部63bの長さNなどが設定されることになる。
また、本実施の形態では、フェンス部66に起立方向に延在する長穴部66aを形成して、押え部材63に移動方向に延在する長穴部63bを形成した。
これに対して、図6に示すように、フェンス部66に円弧状穴部66bを形成して、押え部材63に円形穴部63cを形成することもできる。詳しくは、フェンス部66には、アーム部材65の回転軸65aを中心にした回転部材64の軸部64aの移動の軌跡に合わせて略円弧状に形成された穴部としての円弧状穴部66bが形成される。そして、押え部材63には、その一端側に回転部材64の軸部64aが係合する穴部として略円形の円形穴部63cが形成される。また、押え部材63の他端側には、フェンス部66の円弧状穴部66bに係合する軸部63aが形成される。そして、このような場合にも、図6(A)〜(C)に示すように、載置面62に載置された用紙P(用紙束)の高さに応じた回転部材64の当接位置への移動に連動して、押え部材63が載置面62に対して略平行に移動して、バラツキが生じにくく精度の高い揃え処理が安定的におこなわれることになる。
これに対して、図6に示すように、フェンス部66に円弧状穴部66bを形成して、押え部材63に円形穴部63cを形成することもできる。詳しくは、フェンス部66には、アーム部材65の回転軸65aを中心にした回転部材64の軸部64aの移動の軌跡に合わせて略円弧状に形成された穴部としての円弧状穴部66bが形成される。そして、押え部材63には、その一端側に回転部材64の軸部64aが係合する穴部として略円形の円形穴部63cが形成される。また、押え部材63の他端側には、フェンス部66の円弧状穴部66bに係合する軸部63aが形成される。そして、このような場合にも、図6(A)〜(C)に示すように、載置面62に載置された用紙P(用紙束)の高さに応じた回転部材64の当接位置への移動に連動して、押え部材63が載置面62に対して略平行に移動して、バラツキが生じにくく精度の高い揃え処理が安定的におこなわれることになる。
また、図7に示すように、本実施の形態における押え部材63において、用紙Pに対向する対向面を、用紙Pを移動させる方向(載置面62の傾斜方向であって、図7の矢印方向である。)に対して直交する方向に凹凸状に形成することもできる。すなわち、押え部材63の対向面(底面)に、用紙Pの移動方向(搬送方向)に沿って延在する凸部63dと凹部63eとを、幅方向に交互に形成することができる。
このような場合、用紙Pが押え部材63によって押えられるときに、用紙Pに凸部63dのみが接触した状態になって用紙Pとの接触面積が減ぜられるため、押え部材63と用紙Pとの間に生じる摩擦抵抗も減ぜられて、さらに精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる。
このような場合、用紙Pが押え部材63によって押えられるときに、用紙Pに凸部63dのみが接触した状態になって用紙Pとの接触面積が減ぜられるため、押え部材63と用紙Pとの間に生じる摩擦抵抗も減ぜられて、さらに精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる。
また、本実施の形態において、図8(A)、(B)に示すように、アーム部材65に軸支された回転部材64に回転力を伝達する手段として、回転部材64の回転中心に対して同軸上に設置されたプーリ92と、不図示の駆動プーリ(駆動モータに連結されている。)と、にタイミングベルト91を巻装したものを用いることもできる。
ここで、図8のものは、回転部材64が円形断面を有するようにドーナッツ状に形成されていて、その円形断面が回転するような力(裏返るような力)を加えることで回転部材64の用紙Pに対する当接面を可変できるように形成されている。このドーナツ状の回転部材64は、図8(C)に示すように、円形断面が回転するような力(図中の矢印方向に回転させる力である。)を加えることができるアクチュエータ94が内設されたホイール93に保持されている。そして、回転部材64の使用の度合い(例えば、搬送した用紙Pの枚数である。)に応じてアクチュエータ94を稼働することで、回転部材64の用紙Pに対する当接面を、今まで使用していたものから、新しく使用されるものに、可変する。これにより、回転部材64の用紙Pに対する搬送性能が経時で低下してしまう不具合や、回転部材64の当接面が経時で汚れて用紙Pの上面を汚してしまう不具合などを抑止することができる。
また、図8(D)に示すように、ドーナッツ状の回転部材64の円形断面が摩擦係数の異なる複数の材料64b〜64eで略放射状に形成されるように構成して、表面性の異なる用紙Pの種類に応じてアクチュエータ94を稼働して回転部材64の用紙Pに対する当接面64b〜64eを用紙Pとの相性の良い摩擦係数のものに可変することで、用紙Pの種類に関わらず常に安定した搬送性を維持することができる。
ここで、図8のものは、回転部材64が円形断面を有するようにドーナッツ状に形成されていて、その円形断面が回転するような力(裏返るような力)を加えることで回転部材64の用紙Pに対する当接面を可変できるように形成されている。このドーナツ状の回転部材64は、図8(C)に示すように、円形断面が回転するような力(図中の矢印方向に回転させる力である。)を加えることができるアクチュエータ94が内設されたホイール93に保持されている。そして、回転部材64の使用の度合い(例えば、搬送した用紙Pの枚数である。)に応じてアクチュエータ94を稼働することで、回転部材64の用紙Pに対する当接面を、今まで使用していたものから、新しく使用されるものに、可変する。これにより、回転部材64の用紙Pに対する搬送性能が経時で低下してしまう不具合や、回転部材64の当接面が経時で汚れて用紙Pの上面を汚してしまう不具合などを抑止することができる。
また、図8(D)に示すように、ドーナッツ状の回転部材64の円形断面が摩擦係数の異なる複数の材料64b〜64eで略放射状に形成されるように構成して、表面性の異なる用紙Pの種類に応じてアクチュエータ94を稼働して回転部材64の用紙Pに対する当接面64b〜64eを用紙Pとの相性の良い摩擦係数のものに可変することで、用紙Pの種類に関わらず常に安定した搬送性を維持することができる。
また、図9(A)〜(C)に示すように、ドーナッツ状の回転部材64を保持する一対のホイール93の間隔を可変できるように、ホイール93を挟持するアーム部材65とアーム部材65との間隔を可変できるように構成することで、回転部材64を幅方向に伸縮させて用紙Pに対する当接面の幅(面積)を調整することもできる。
そして、回転部材64の使用の度合い(例えば、搬送した用紙Pの枚数である。)が増加するのに合わせて、回転部材64の当接面の幅を漸増するようにアーム部材65同士の間隔を調整制御する。これにより、回転部材64の用紙Pに対する搬送性能が経時で低下してしまいそうになっても、回転部材64の当接面の幅を増やすことで、その搬送性能の低下を抑止することができる。
また、表面性の異なる用紙Pの種類に応じて、回転部材64の当接面の幅を増減するようにアーム部材65同士の間隔を調整制御して、用紙Pに適した搬送力に可変することもできる。これにより、用紙Pの種類に関わらず常に安定した搬送性を維持することができる。
そして、回転部材64の使用の度合い(例えば、搬送した用紙Pの枚数である。)が増加するのに合わせて、回転部材64の当接面の幅を漸増するようにアーム部材65同士の間隔を調整制御する。これにより、回転部材64の用紙Pに対する搬送性能が経時で低下してしまいそうになっても、回転部材64の当接面の幅を増やすことで、その搬送性能の低下を抑止することができる。
また、表面性の異なる用紙Pの種類に応じて、回転部材64の当接面の幅を増減するようにアーム部材65同士の間隔を調整制御して、用紙Pに適した搬送力に可変することもできる。これにより、用紙Pの種類に関わらず常に安定した搬送性を維持することができる。
以上説明したように、本実施の形態における用紙揃え装置60には、積載部61に載置される用紙Pの上面に当接する当接位置に移動して所定方向に回転することで用紙Pを移動させてフェンス部66に突き当てる回転部材64が設けられ、少なくとも回転部材64の当接位置からフェンス部66の位置にかけて回転部材64によって移動される用紙Pを載置面62に向けて押えるように、回転部材64の当接位置への移動に連動して載置面62に対して略平行に移動する押え部材63が設けられている。
これにより、比較的簡易な構成によって、積載部61に積載される用紙Pに対する揃え処理にバラツキが生じることなく、複数枚の用紙Pに対して精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる。
これにより、比較的簡易な構成によって、積載部61に積載される用紙Pに対する揃え処理にバラツキが生じることなく、複数枚の用紙Pに対して精度の高い揃え処理を安定的におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される後処理装置50に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される後処理装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される後処理装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)に設置される後処理装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらには、画像形成装置1に接続された後処理装置50に設置された用紙揃え装置60ではなく、単独の装置としての用紙揃え装置(たとえば、搬送口に給紙カセットがセットされていて、用紙揃え装置自体に処理モード等を入力する操作パネルが設置されているものである。)に対しても、本発明を適用することができる。さらには、後処理装置50以外の装置に設置される用紙揃え装置(例えば、画像形成装置1の原稿搬送部10において原稿D(このようなものも用紙であるものと定義する。)が排出されるトレイ部に設置される用紙揃え装置である。)に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される後処理装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)に設置される後処理装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらには、画像形成装置1に接続された後処理装置50に設置された用紙揃え装置60ではなく、単独の装置としての用紙揃え装置(たとえば、搬送口に給紙カセットがセットされていて、用紙揃え装置自体に処理モード等を入力する操作パネルが設置されているものである。)に対しても、本発明を適用することができる。さらには、後処理装置50以外の装置に設置される用紙揃え装置(例えば、画像形成装置1の原稿搬送部10において原稿D(このようなものも用紙であるものと定義する。)が排出されるトレイ部に設置される用紙揃え装置である。)に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態において、画像形成装置本体1と後処理装置50との間に、別の後処理装置(例えば、用紙Pに対してZ折り処理をおこなう装置である。)を設置することもできる。
また、本実施の形態において、図4、図5に示すフェンス部66の長穴部66aや押え部材63の長穴部63bは、それぞれ起立方向、移動方向に延在する穴部であればよく、例えば、矩形状の穴部であってもよい。また、図4、図5に示すフェンス部66の長穴部66aや押え部材63の長穴部63bは、それぞれ起立方向、移動方向に延在する穴部ではなくて、それぞれ起立方向、移動方向に延在する溝部であってもよい。さらに、図6に示すフェンス部66の円弧状の穴部66bや押え部材63の円形状の穴部63cは、それぞれ円弧状の溝部、円形状の溝部であってもよい。
また、図4、図5に示すフェンス部66の長穴部66aと押え部材63の軸部63aとの係合や、押え部材63の長穴部63bと回転部材64の軸部64aとの係合を、それぞれ軸受を介して間接的におこなうこともできる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、図4、図5に示すフェンス部66の長穴部66aと押え部材63の軸部63aとの係合や、押え部材63の長穴部63bと回転部材64の軸部64aとの係合を、それぞれ軸受を介して間接的におこなうこともできる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態において、回転部材64は、積載部61に用紙Pが載置されるたびに用紙Pの上面に当接する当接位置に移動して(用紙Pに押し上げられるように移動して)、所定方向に回転することで、その用紙Pを移動させてフェンス部66に突き当てるように構成した。
これに対して、積載部61に所望の枚数の用紙P(用紙束)が積載された状態になってから、カム機構などの駆動機構に連結されたアーム部材65の回動によって退避位置にいた回転部材64が、積載された最上方の用紙Pの上面に当接する当接位置に移動して、所定方向に回転することで、それらの用紙P(用紙束)を一括して移動させてフェンス部66に突き当てるように構成することもできる。
そして、そのような場合にも、積載部61に積載された用紙Pの枚数(高さ)に関わらず、回転部材64の当接位置からフェンス部66にかけて押え部材63で用紙P(用紙束)を押えた状態で、回転部材64による搬送によって用紙P(用紙束)をフェンス部66に突き当てることができるため、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。また、積載部61に用紙Pが1枚載置されるたびに揃え処理をおこなうのではなくて、積載部61に用紙Pが複数枚積載された後に回転部材64を稼働させてまとめて揃え処理をおこなうので、揃え処理に要する全体的な時間を短縮化することができる。
これに対して、積載部61に所望の枚数の用紙P(用紙束)が積載された状態になってから、カム機構などの駆動機構に連結されたアーム部材65の回動によって退避位置にいた回転部材64が、積載された最上方の用紙Pの上面に当接する当接位置に移動して、所定方向に回転することで、それらの用紙P(用紙束)を一括して移動させてフェンス部66に突き当てるように構成することもできる。
そして、そのような場合にも、積載部61に積載された用紙Pの枚数(高さ)に関わらず、回転部材64の当接位置からフェンス部66にかけて押え部材63で用紙P(用紙束)を押えた状態で、回転部材64による搬送によって用紙P(用紙束)をフェンス部66に突き当てることができるため、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。また、積載部61に用紙Pが1枚載置されるたびに揃え処理をおこなうのではなくて、積載部61に用紙Pが複数枚積載された後に回転部材64を稼働させてまとめて揃え処理をおこなうので、揃え処理に要する全体的な時間を短縮化することができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
50 後処理装置、
60 用紙揃え装置、
61 積載部(載置トレイ)、
62 載置面(トレイ面)、
63 押え部材、
63a 軸部、 63b 長穴部(穴部)、 63c 円形穴部(穴部)、
64 回転部材(戻しコロ)、
64a 軸部、
65 アーム部材(搖動板)、
65a 回転軸、
66 フェンス部(突当部)、
66a 長穴部(穴部)、 66b 円弧状穴部(穴部)、
P 用紙。
50 後処理装置、
60 用紙揃え装置、
61 積載部(載置トレイ)、
62 載置面(トレイ面)、
63 押え部材、
63a 軸部、 63b 長穴部(穴部)、 63c 円形穴部(穴部)、
64 回転部材(戻しコロ)、
64a 軸部、
65 アーム部材(搖動板)、
65a 回転軸、
66 フェンス部(突当部)、
66a 長穴部(穴部)、 66b 円弧状穴部(穴部)、
P 用紙。
Claims (9)
- 複数枚の用紙に対して揃え処理をおこなう用紙揃え装置であって、
複数枚の用紙が載置面上に積載される積載部と、
前記積載部の一端側に設置されて、前記載置面に対して起立するように形成されたフェンス部と、
前記積載部に載置された用紙の上面に当接する当接位置に移動して所定方向に回転することで当該用紙を移動させて前記フェンス部に突き当てる回転部材と、
少なくとも前記当接位置から前記フェンス部の位置にかけて前記回転部材によって移動される用紙を前記載置面に向けて押えるように、前記回転部材の前記当接位置への移動に連動して前記載置面に対して略平行に移動する押え部材と、
を備えたことを特徴とする用紙揃え装置。 - 前記回転部材は、回転軸を中心にして回転するアーム部材に回転可能に軸支され、
前記フェンス部は、前記載置面に対する起立方向に沿う方向に延在する穴部又は溝部を具備し、
前記押え部材は、その一端側に前記回転部材の軸部が係合する穴部又は溝部が用紙の移動方向に沿う方向に延在するように形成され、その他端側に前記フェンス部の前記穴部又は前記溝部に係合する軸部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の用紙揃え装置。 - 前記押え部材に形成された前記穴部又は前記溝部は、用紙の移動方向に沿う方向に延在する長さが、前記アーム部材の前記回転軸を中心にした前記回転部材の前記移動方向の移動範囲に合わせて設定されたことを特徴とする請求項2に記載の用紙揃え装置。
- 前記回転部材は、回転軸を中心にして回転するアーム部材に回転可能に軸支され、
前記フェンス部は、前記アーム部材の前記回転軸を中心にした前記回転部材の軸部の移動の軌跡に合わせて略円弧状に形成された穴部又は溝部を具備し、
前記押え部材は、その一端側に前記回転部材の軸部が係合する穴部又は溝部が略円形に形成され、その他端側に前記フェンス部の前記穴部又は前記溝部に係合する軸部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の用紙揃え装置。 - 前記押え部材は、用紙の移動方向に沿う方向に延在する長さが、前記アーム部材の前記回転軸を中心にした前記回転部材の移動によって前記フェンス部に対して最も遠い位置になったときの前記当接位置から前記フェンス部の位置にかけて前記回転部材によって移動される用紙を前記載置面に向けて押えられるように設定されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の用紙揃え装置。
- 前記押え部材は、用紙に当接する当接面が、摩擦係数の低い材料で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の用紙揃え装置。
- 前記押え部材は、用紙に対向する対向面が、用紙を移動させる方向に対して直交する方向に凹凸状に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の用紙揃え装置。
- 画像形成装置によって画像が形成された用紙に対して後処理をおこなう後処理装置であって、
請求項1〜請求項7のいずれかに記載の用紙揃え装置を備えたことを特徴とする後処理装置。 - 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の用紙揃え装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014228623A JP2016088733A (ja) | 2014-11-11 | 2014-11-11 | 用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014228623A JP2016088733A (ja) | 2014-11-11 | 2014-11-11 | 用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2016088733A true JP2016088733A (ja) | 2016-05-23 |
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Family Applications (1)
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JP2014228623A Pending JP2016088733A (ja) | 2014-11-11 | 2014-11-11 | 用紙揃え装置、後処理装置、及び、画像形成装置 |
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JP (1) | JP2016088733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020117392A (ja) * | 2019-01-28 | 2020-08-06 | 株式会社リコー | シート積載装置、後処理装置、画像形成装置 |
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2014
- 2014-11-11 JP JP2014228623A patent/JP2016088733A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020117392A (ja) * | 2019-01-28 | 2020-08-06 | 株式会社リコー | シート積載装置、後処理装置、画像形成装置 |
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