JP2015101009A - 綴じ装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Masaya Takai
真哉 高井
祐輔 田中
Yusuke Tanaka
祐輔 田中
祐太 木屋尾
Yuta Kiyao
祐太 木屋尾
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Abstract

【課題】用紙束の整合性を低下させることなく、一定の綴じ力以上で綴じ処理をおこなうことのできる用紙束の枚数を比較的多くすることができる、綴じ装置、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】積載部61においてジョガーフェンス68及びフェンス部66(整合手段)によって用紙Pが1枚ずつ整合されるたびに、整合処理後にその用紙Pの表面における綴じ処理部に加水する加水部94(加水手段)を設けて、加水部94によって加水された複数の用紙Pを用紙束PTとして綴じ装置本体91によって綴じ処理部に対して綴じ処理動作をおこなっている。
【選択図】図3

Description

この発明は、用紙束に対して綴じ処理をおこなう綴じ装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置に設置された綴じ装置において、金属針を用いることなく綴じ処理をおこなうことを目的として、複数の用紙からなる用紙束に対して、歯型状の凹凸部を用紙束に押し当てて、用紙束に厚さ方向の凹凸を形成して用紙同士を噛み合わせることで綴じ処理をおこなうものが知られている(例えば、特許文献1、2等参照。)。
従来の綴じ装置は、金属針を用いることなく綴じ処理をおこなうことができるため環境にやさしい綴じ処理方式であるものの、金属針を用いた綴じ装置に比べて一定の綴じ力以上で綴じ処理をおこなうことのできる用紙束の枚数が少なくなってしまうという不具合があった。
これに対して、綴じ処理前に用紙の綴じ処理部を水で濡らしてやわらかくすることで、綴じ処理可能な枚数を増やす方策が考えられる。しかし、そのような場合に、加水された複数の用紙が不揃いな用紙束とならないように整合処理をおこなう必要がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、用紙束の整合性を低下させることなく、一定の綴じ力以上で綴じ処理をおこなうことのできる用紙束の枚数を比較的多くすることができる、綴じ装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる綴じ装置は、用紙束に対して綴じ処理をおこなう綴じ装置であって、複数の用紙が用紙束として積載される積載部と、前記積載部に用紙が載置されるたびに当該用紙の幅方向又は/及び搬送方向の位置を揃える整合手段と、前記積載部において前記整合手段によって用紙が整合されるたびに整合処理後に当該用紙の表面における綴じ処理部に加水する加水手段と、前記加水手段によって加水された複数の用紙を用紙束として当該用紙束における前記綴じ処理部に対して綴じ処理動作をおこなう綴じ装置本体と、を備えたものである。
本発明によれば、用紙束の整合性を低下させることなく、一定の綴じ力以上で綴じ処理をおこなうことのできる用紙束の枚数を比較的多くすることができる、綴じ装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 後処理装置を示す概略構成図である。 綴じ装置を示す概略構成図である。 綴じ装置の要部を幅方向に示す概略図である。 綴じ装置本体の凹凸部を示す拡大図である。 変形例1としての、綴じ装置の要部を示す概略図である。 変形例2としての、綴じ装置の要部を示す概略図である。 変形例3としての、綴じ装置の要部を示す概略図である。 変形例4としての、コロ状部材を示す概略図である。 この発明の実施の形態2における綴じ装置の要部を示す概略図である。 パドル状部材の羽根部材を示す斜視図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図9にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(用紙)に転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12〜14は転写紙等の用紙Pが収納された給紙部、17、18は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上の未定着画像を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、30はオモテ面に画像が形成された後の用紙Pを反転して画像形成部に向けて搬送する両面搬送部、を示す。
また、50は画像形成装置本体1から排紙されて搬入された用紙Pに後処理を施す後処理装置、61は後処理装置50の内部に設置された積載部(内部トレイ)、71〜73は後処理後の用紙P(又は、用紙束)が排出されて積載されるトレイ(排紙トレイ)、90は後処理装置50の内部に設置された綴じ装置、91は綴じ装置における綴じ装置本体、を示す。後処理装置50は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置されている。
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17、18により搬送された用紙P上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙部12、13、14のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部12が選択されたものとする。)。
そして、給紙部12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、搬送経路K1の位置に向けて搬送される。
その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路K1を通過して、レジストローラ17、18の位置に達する。そして、レジストローラ17、18の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着された用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。
なお、用紙Pの両面(オモテ面とウラ面とである。)へのプリントをおこなう「両面プリントモード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了した用紙Pは、上述した「片面プリントモード」が選択されているときのようにそのまま排紙されることなく、両面搬送経路K2に導かれて、両面搬送部30で搬送方向が反転された後に、再び転写部7(画像形成部)の位置に向けて搬送される。そして、転写部7の位置で先に説明したものと同様の画像形成プロセスによって用紙Pのウラ面への画像形成がおこなわれ、その後に定着装置20での定着工程を経て、搬送経路を通過して、画像形成装置本体1から排出される。
ここで、本実施の形態1では、画像形成装置1に後処理装置50が設置されていて、画像形成装置本体1から排出された用紙Pが後処理装置50に搬送されて、搬送された用紙Pに対して後処理が施されることになる。
図1を参照して、本実施の形態1における後処理装置50は、装置本体1から搬送された用紙Pを3つの搬送経路K3〜K5のうちいずれかの搬送経路に搬送して、異なる後処理を施せるように構成されている。第1の搬送経路K3は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pに、後処理を施すことなくそのまま第1排紙トレイ71に排紙するための搬送経路である。第2の搬送経路K4は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pを積載部61(内部トレイ)に積載して、綴じ装置90(第1綴じ装置)における綴じ装置本体91による用紙後端への綴じ処理をおこない、処理後の用紙P(用紙束PT)を排紙ローラ55によって排紙口50bから外部トレイ72(第2排紙トレイ)に向けて排紙するための搬送経路である。第3の搬送経路K5は、画像形成装置本体1から搬送された用紙Pを一旦第2の搬送経路K4に搬送してスイッチバックした後に、綴じ装置83(第2綴じ装置)による用紙中央部への綴じ処理や、用紙折りブレード84等による折り処理をおこない、第3排紙トレイ73に排紙するための搬送経路である(図2をも参照できる)。
なお、上述した3つの搬送経路K3〜K5の切替は、分岐爪81の切替動作(回動)によっておこなわれる。
さらに詳しくは、図2を参照して、後処理装置50の搬入口50aの近傍には、第1搬送ローラ51や紙検知センサが設置されていて、紙検知センサによって検知された用紙Pが第1、第2搬送ローラ51、52によって装置50内に搬送される。そして、予めユーザーによって選択された後処理のモードに基いて、用紙Pが所望の搬送経路K3〜K5に導かれるように分岐爪81が回動する。
後処理を施さないモードが選択されている場合、第1の搬送経路K3に搬送された用紙Pは、第3搬送ローラ53によって排紙されて、第1排紙トレイ71上に排出される。
「ソートモード(仕分け処理モード)」が選択されている場合、第2の搬送経路K4に搬送された用紙Pは、幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に移動可能に構成された第4搬送ローラ54によって用紙Pごとに所定量だけ幅方向にシフト移動されながら搬送されて、排紙ローラ55(第5搬送ローラ)によって搬送されて外部トレイ72(第2排紙トレイ)上に順次積載される。
図2を参照して、外部トレイ72の上方にはフィラー82が上端の支軸を中心にして回動可能に設けられていて、外部トレイ72は不図示の移動機構によって上下動可能に構成されている。そして、外部トレイ72上に順次積載される用紙Pの搬送方向中央部がフィラー82に接触した状態が、フィラー82の支軸近傍に設置されたセンサによって検知されることで、外部トレイ72上に積載された用紙Pの高さが認識される。そして、外部トレイ72上に積載される用紙Pの枚数の増減に合わせて、外部トレイ72の上下位置が調整されることになる。また、外部トレイ72の上下位置が下限位置に達した場合には、外部トレイ72上に積載された用紙Pの枚数が上限(満杯)に達したものとして、後処理装置50から画像形成装置1に停止信号を送信して、画像形成動作を停止させる。
「綴じ処理モード(ステイプルモード)」が選択されている場合、第2の搬送経路K4に搬送された用紙Pは、第4搬送ローラ54によってシフト移動をおこなうことなく搬送されて、積載部61(内部トレイ)上に順次積載される。そして、積載部61の載置面上に用紙P(用紙束PT)が載置されると、そのたびに、その上方に配置された叩きローラ64と補助搬送ローラ92(図3を参照できる。)とが退避位置から最上方の用紙Pに当接する位置に移動して、叩きローラ64と補助搬送ローラ92とがそれぞれ図2の反時計方向に回転駆動されることで、その用紙Pがフェンス部66(エンドフェンス)に向けて搬送(移動)される。これにより、複数枚の用紙P(用紙束PT)の後端(搬送方向後端)がフェンス部66に突き当たって、複数枚の用紙Pの搬送方向の位置が揃えられることになる。
このとき、図2〜図4を参照して、積載部61の幅方向両端部に設置されたジョガーフェンス68(サイドフェンス)が、積載部61上に用紙Pが載置されるたびに用紙P(用紙束PT)を挟み込むように幅方向に移動して、用紙P(用紙束PT)の幅方向の位置が揃えられることになる。そして、搬送方向と幅方向とがそれぞれ揃えられた用紙P(用紙束)の後端に対して、綴じ装置90(第1綴じ装置)によって綴じ処理が施されることになる。
その後、綴じ処理が施された用紙P(用紙束PT)は、放出爪67の排紙方向の移動によって載置面の傾斜に沿って斜め上方に移動して、排紙ローラ55による搬送によって、外部トレイ72上に排出される。
なお、本実施の形態1では、積載部61において整合手段として機能するジョガーフェンス68やフェンス部66によって用紙Pが整合されるたびに加水部94(加水手段)によって用紙Pに加水処理がされて、その後に加水された所望枚数の用紙P(用紙束PT)に対して綴じ装置本体91によって綴じ処理がおこなわれることになるが、これについては後で詳しく説明する。
「折り処理モード」が選択されている場合、用紙Pは、まず第2の搬送経路K4に搬送されて、その後端部が第4搬送ローラ54に挟持された状態で、第4搬送ローラ54を逆回転させることでスイッチバックさせて、第3の搬送経路K5に搬送される。そして、第3の搬送経路K5に搬送された用紙Pは、第6〜第8搬送ローラ56〜58によって、用紙Pの中央部が第2綴じ装置83に対向する位置(不図示の搬送ガイド板が積載部として機能する位置である。)まで搬送される。そして、その位置に所望の枚数の用紙P(用紙束PT)が積載された後に、第2綴じ装置83によって用紙束の中央部に綴じ処理が施される。その後、綴じ処理が施された複数枚の用紙P(用紙束PT)は、第7、第8搬送ローラ57、58によって、用紙P(用紙束PT)の中央部が用紙折りブレード84に対向する位置まで搬送される。このとき、用紙P(用紙束PT)は、その先端部がストッパ部85(不図示の移動機構によって搬送方向に移動可能に構成されている。)に突き当たった状態になっている。
そして、用紙P(用紙束PT)は、図2の左方に移動する用紙折りブレード84によって中央部が折り込まれた状態で、その折込部が用紙折り板86によって圧接されて、折り処理が施されることになる。その後、折り処理後の用紙P(用紙束PT)は、第9搬送ローラ59によって搬送されて、第3排紙トレイ73上に排出されることになる。
以下、主として図3〜図5を用いて、本実施の形態1における綴じ装置90(第1綴じ装置)の、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に図1、図2等を用いて説明したように、本実施の形態1における後処理装置50には、その内部に、用紙束PTに対して綴じ処理をおこなうための綴じ装置90が設置されている。そして、この綴じ装置90には、複数の用紙Pが用紙束PTとして積載される積載部61や、積載部61に用紙Pが載置されるたびにその用紙Pの幅方向(図2、図3の紙面垂直方向であって、図4の左右方向である。)の位置を揃える整合手段としてのジョガーフェンス68や、積載部61に用紙Pが載置されるたびにその用紙Pの搬送方向(図2、図3の積載部61の載置面に沿った方向であって、図4の上下方向である。)の位置を揃える整合手段としてのフェンス部66(エンドフェンス)や、複数の用紙Pを用紙束PTとして綴じ領域Mの綴じ処理部M1〜M3(綴じ部)に対して綴じ処理動作をおこなう綴じ装置本体91、が設置されている。
詳しくは、積載部61は、その載置面が一端側(図2、図3の右方である。)から他端側(図2、図3の左方である。)に向けて上方に傾斜するように形成されている。そして、排紙口50bから離れた積載部61の傾斜面下方には、綴じ装置本体91が設けられている。
綴じ装置90(綴じ装置本体91)は、用紙束PTの幅方向に沿った所定の範囲を綴じ領域として用紙束PTに対して綴じ処理をおこなうものである。図3〜図5を参照して、綴じ装置90には、歯型状の凹凸部91a1、91b1を用紙束PTに押し当てて用紙束PTに厚さ方向の凹凸を形成して用紙P同士を噛み合わせる綴じ処理動作を、幅方向に移動しながら間欠的におこなう綴じ装置本体91が設けられている。
詳しくは、綴じ装置本体91には、第1部材91aと第2部材91bとが略上下方向に配設されている。第1部材91aには、歯型状の凹凸部91a1が上面に形成されている。第2部材91bには、第1部材91aの歯型状の凹凸部91a1に噛合する歯型状の凹凸部91b1が下面に形成されていて、第1部材91aとの間に用紙束PTを挟むように第1部材91aに対して相対的に移動可能に構成されている。そして、第1部材91aと第2部材91bとで用紙束PTを挟んだ状態で綴じ処理動作をおこなうことになる。なお、綴じ装置本体91は、不図示の移動機構によって幅方向(図4の両黒矢印方向である。)に移動可能に構成されている。
そして、本実施の形態1において、このように構成された綴じ装置本体91は、幅方向一端側から綴じ処理動作を開始して幅方向他端側に向けて移動しながら綴じ処理動作をおこなうように制御される。
詳しくは、図4を参照して、本実施の形態1では、ジョガーフェンス68やフェンス部66によって幅方向及び搬送方向の位置が定められた用紙束PTに対して、搬送方向(図4の上下方向である。)の端部のほぼ全域を綴じ領域Mとして、3つの綴じ処理部M1〜M3に分割して綴じ処理をおこなうものである。
このような3つの綴じ処理部M1〜M3に対して、本実施の形態1では、まず、ホームポジション(図4の用紙束PTの右端よりも右方に位置する基準位置である。)から、最も右方(幅方向一端側)に位置する第1綴じ処理部M1の位置に、綴じ装置本体91を移動して、第1綴じ処理部M1への綴じ処理をおこなう。次に、左方に隣接する幅方向中央部の第2綴じ処理部M2の位置に向けて綴じ装置本体91を移動して、第2綴じ処理部M2への綴じ処理をおこなう。最後に、左方に隣接する幅方向一端側の第3綴じ処理部M3の位置に綴じ装置本体91を移動して第3綴じ処理部M3への綴じ処理をおこなった後に、綴じ装置本体91を移動してホームポジションに戻す。
なお、本実施の形態1では、綴じ領域Mにおいて幅方向にほぼ均等に分割した3つの綴じ処理部M1〜M3に対して綴じ処理をおこなったが、綴じ処理部の数や位置はこれに限定されることはなく、種々の形態で綴じ処理をおこなうことができる。
また、本実施の形態1では、対向する2つの平板状の部材91a、91bの対向面にそれぞれ凹凸部91a1、91b1を形成して、それらの部材91a、91bによって用紙束PTを挟み込んで綴じ処理をおこなうように構成したが、歯型状の凹凸部が形成された2つの回転部材によって用紙束PTを挟み込んで2つの回転部材を回転させながら綴じ処理をおこなうように構成することもできる。
ここで、図3及び図4を参照して、本実施の形態1における綴じ装置90には、加水手段としての加水部94(加水装置)が、綴じ装置本体91の近傍に設置されている。
この加水手段としての加水部94は、積載部61においてジョガーフェンス68及びフェンス部66(整合手段)によって用紙Pが1枚ごと整合されるたびに整合処理後にその用紙Pの表面における綴じ処理部M1〜M3(綴じ処理が予定される部分である。)に加水するものである。本実施の形態1における加水部94は、制御部100による制御によって、水が貯留された貯留部の底部に形成された噴射口から適量の水を狙いの位置(綴じ処理部M1〜M3)に向けて直接的に噴射できるように構成されている。また、加水部94は、不図示の移動機構によって幅方向(図4の両黒矢印方向である。)に移動可能に構成されている。
具体的に、本実施の形態1では、積載部61に用紙Pが載置されて、その用紙Pがフェンス部66に突き当てられて搬送方向の整合処理を終えて、その後にジョガーフェンス68の移動によって幅方向の整合処理が終了するたびに、その用紙Pの綴じ処理部M1〜M3に向けて順次に加水部94が移動してそれぞれの綴じ処理部M1〜M3に加水処理をおこなうことになる。
そして、加水部94(加水手段)によって加水された複数の用紙Pを用紙束PTとして、その用紙束PTにおける綴じ処理部M1〜M3に対して、上述したような綴じ装置本体91による綴じ処理動作がおこなわれることになる。
このように、本実施の形態1では、積載部61に載置される用紙Pのすべてに対して加水部94によって加水処理を施して綴じ処理部M1〜M3を水で濡らしてやわらかくした後に、それらの用紙束PTに対して綴じ装置本体91によって綴じ処理を施しているため、一定の綴じ力以上で綴じ処理をおこなうことのできる用紙束の枚数を増やすことができる(綴じ力を向上させることができる)。
さらに、本実施の形態1では、積載部61に用紙Pが1枚載置されるごとに整合処理後にその用紙Pに加水処理をおこなっているため、整合処理前に用紙Pに加水処理をおこなう場合に比べて、整合処理の精度を向上させることができる。すなわち、整合処理前に用紙Pに加水処理をおこなってしまうと、加水された部分が負荷となって整合処理をおこなっても用紙Pと用紙Pがきれいに揃わなくなってしまうことがある。これに対して、本実施の形態1では、加水処理がされた用紙Pの上に積載される用紙Pの整合処理を終えた後に、上方に積載される用紙Pに対して加水処理をおこなうことになるため、整合処理時における用紙P間の負荷を小さくすることができて、不揃いな用紙束PTとならないように整合処理をおこなうことができる。
ここで、本実施の形態1において、加水部94(加水手段)は、積載部61に載置される用紙PTの種類や厚さ(紙厚)に応じて、その用紙PTに加水する加水量を可変するように制御することが好ましい。
これは、表面性の粗い用紙Pや剛性の高い用紙Pは、そうでない用紙Pに比べて綴じ処理を施しにくく、また、用紙Pの厚さが厚くなるほど綴じ処理を施しにくいためである。
詳しくは、図3を参照して、画像形成装置本体1の操作パネル101(操作部)にユーザーによって入力された用紙Pの情報に基いて用紙Pの種類(紙種)や厚さを制御部100にて取得して、その結果に基いて加水部94の加水量(例えば、加水時間である。)を可変制御する。具体的に、表面性の粗い用紙Pや剛性の高い用紙Pであったり、厚い用紙Pであったりする場合には、加水部94の加水量が増加するように可変制御する。
このような制御をおこなうことにより、用紙Pの種類や厚さに関わらず、綴じ力の安定した綴じ処理をおこなうことができる。
なお、用紙Pの種類や厚さの検知方法は、操作パネル101の入力情報に基いたものとせずに、紙厚や剛性、表面性などの紙特性を直接的に検知するセンサを給紙部12〜14などに設置して、そのセンサの検知結果に基いたものとすることもできる。
なお、積載部61に載置された用紙Pに加水をおこなう加水手段は、本実施の形態1のものに限定されることはなく、種々の形態のものを用いることができる。
具体的に、図6に示す加水手段としての加水部95は、積載部61において搬送される用紙Pの表面に対して接離可能に移動するコロ状部材96や、コロ状部材96の表面層に含水される水を供給する給水手段などで構成されている。
コロ状部材96は、積載部61において搬送される用紙の搬送方向に沿うように、不図示の駆動モータによって図6の反時計方向に回転可能に形成されている。また、コロ状部材96は、不図示の駆動機構によって回転軸96aを中心にして上下に回動可能に構成されている。コロ状部材96は、回転軸部上に、含水可能な発泡材料からなる表面層(発泡層)が形成されたものである。また、給水手段は、水が貯留された貯留部97や、貯留部97の底部に設置されたバルブ弁97a、などで構成されている。
そして、用紙Pに対する加水処理をおこなわないときには、コロ状部材96は退避位置(図6の破線で示す位置である。)に移動して、その状態で上方に位置するバルブ弁97aが開放されて、貯留部97(給水手段)からコロ状部材96の表面層に水が供給されることになる。これに対して、用紙Pに対する加水処理をおこなうときには、コロ状部材96は退避位置から当接位置(図6の実線で示す位置である。)に移動して、その状態で用紙Pの綴じ処理部M1〜M3に対して加水処理をおこなう。なお、コロ状部材96は、綴じ処理部M1〜M3の数と位置に合わせて幅方向に複数に分割して形成することもできるし、幅方向全域にわたって1つ形成することもできる。
コロ状部材96を図6の反時計方向に回転駆動させながら加水処理をおこなうことで、さらに用紙Pがフェンス部66に向けて突き当てられることになるため、用紙Pの搬送方向の整合性がさらに高められることになる。
また、図7に示す綴じ装置90は、図6に示す加水部95の給水手段を変更したものである。図7のものは、給水手段として、貯留部97の他に、貯留部97から流出された水をコロ状部材96の回転軸(中空構造であって、その外周面に複数の孔が形成されている。)に導く第1チューブ97bや、コロ状部材96の表面層において過剰になった水を貯留部97に戻して水を循環させるための第2チューブ97c、が設置されている。このような場合、コロ状部材96を図6のものと同様に接離可能に移動させるためには、2つのチューブ97b、97cをフレキシブルな材料で形成することになる。
また、図8に示す綴じ装置90も、図6に示す加水部95の給水手段を変更したものである。図8のものは、給水手段として、貯留部97の他に、貯留部97の底部に貯留部97内の水を含水させた含水部97d(発泡材料などで形成することができる。)が設置されている。このような場合、コロ状部材96を図6のものと同様に接離可能に移動させて、コロ状部材96が退避位置に移動したときにコロ状部材96の表面層が含水部97dに圧接して、表面層が給水されることになる。
なお、図6〜図8のようにコロ状部材96を用いた場合において、用紙Pの種類や厚さに応じて用紙Pに対する加水量を可変するときには、加水処理時におけるコロ状部材96の回転回数(又は、回転数)を可変することで対応することができる。例えば、通常の加水処理時には用紙Pに対してコロ状部材96を2回回転させて加水して、加水量を減らすときには用紙Pに対してコロ状部材96を1回回転させて加水して、加水量を増やすときには用紙Pに対してコロ状部材96を3回回転させて加水するなどすることができる。また、その場合、コロ状部材96にロータリーエンコーダを設置して、コロ状部材96の回転位置を検知可能に構成することで、さらに高精度な回転制御をおこなうことができる。
また、図6〜図8のようにコロ状部材96を用いた場合において、図9に示すように、コロ状部材96の表面層を、発泡密度の大きな発泡材料からなる第1表面層96c(用紙Pに対する搬送性が高くなる反面、含水量が少なくなる材料である。)と、発泡密度の小さな発泡材料(含水量が多くなる反面、用紙Pに対する搬送性が低くなる材料である。)からなる第2表面層96dと、が回転方向に交互に形成されたものとすることもできる。
このようなコロ状部材96を用いることで、用紙Pに対する加水性と搬送性とのバランスを微調整することができる。
以上説明したように、本実施の形態1では、積載部61においてジョガーフェンス68及びフェンス部66(整合手段)によって用紙Pが1枚ずつ整合されるたびに、整合処理後にその用紙Pの表面における綴じ処理部M1〜M3に加水する加水部94、95(加水手段)を設けて、加水部94、95によって加水された複数の用紙Pを用紙束PTとして綴じ装置本体91によって綴じ処理部M1〜M3に対して綴じ処理動作をおこなっている。これにより、用紙束PTの整合性を低下させることなく、一定の綴じ力以上で綴じ処理をおこなうことのできる用紙束PTの枚数を比較的多くすることができる。
実施の形態2.
図10及び図11にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図10は、実施の形態2における綴じ装置90の要部を示す概略図である。また、図11は、パドル状部材98の羽根部材98aを示す斜視図である。
本実施の形態2における綴じ装置90は、用紙Pに加水する加水手段としてパドル状部材98を用いている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態2における綴じ装置90にも、前記実施の形態1のものと同様に、綴じ装置本体91、積載部61、加水手段としての加水部95、整合手段としてのジョガーフェンス68及びフェンス部66、などが設置されている。
ここで、図10を参照して、本実施の形態2では、加水手段としての加水部95に、用紙Pの表面に対して接離可能に回転する複数の羽根部材98aを具備したパドル状部材98や、パドル状部材98の羽根部材98aの表面に含水される水を供給する給水手段、などが設置されている。
パドル状部材98は、積載部61において搬送される用紙Pの搬送方向に沿うように、不図示の駆動モータによって図10の反時計方向に回転可能に形成されている。パドル状部材98は、回転軸部上に、含水可能な複数の凹部98a1(又は、凸部)が形成された4つの羽根部98a(図11(A)又は図11(B)を参照できる。)が放射状に設置されたものである。また、本実施の形態2では、パドル状部材98は、不図示の移動機構によって上下に回動可能に構成されている。
また、給水手段は、水が貯留された貯留部97や、貯留部97の底部に設置された含水部97d、などで構成されている。なお、給水手段は、前記実施の形態1における変形例としての図6〜図8のいずれの形態のものをも採用することができる。
そして、用紙Pに対する加水処理をおこなわないときには、パドル状部材98は退避位置(貯留部97の含水部97dに接触する位置である。)に移動して、貯留部97(給水手段)からパドル状部材98の羽根部材98aに水が供給されることになる。これに対して、用紙Pに対する加水処理をおこなうときには、パドル状部材98は退避位置から当接位置(図10に示す位置である。)に移動して、その状態で用紙Pの綴じ処理部M1〜M3に対して加水処理をおこなう。なお、パドル状部材98は、綴じ処理部M1〜M3の数と位置に合わせて幅方向に複数に分割して形成することもできるし、幅方向全域にわたって1つ形成することもできる。
このように構成されたパドル状部材98は、図10の反時計方向に回転駆動させながら加水処理をおこなうときに、用紙Pに対してほとんど搬送方向の力を及ぼさないことになるため、用紙Pの搬送方向の整合性を叩きローラ64や補助搬送ローラ92による搬送性のみによって確保したい場合などに好適な部材となる。
なお、本実施の形態2では、パドル状部材98を上下動可能に構成して、加水処理時には羽根部材98aを用紙Pに接触させて、非加水処理時には羽根部材98aを用紙Pから退避させた。
これに対して、パドル状部材98を上下動させずに、加水処理時には羽根部材98aが用紙Pに接触して、非加水処理時には羽根部材98aが用紙Pに接触しないように、パドル状部材98の回転位置(回転角度)を制御するようにすることもできる。その場合、パドル状部材98にロータリーエンコーダを設置して、パドル状部材98の回転位置(回転角度)を検知可能に構成することで、高精度な回転制御をおこなうことができる。
また、前記実施の形態1で述べたように、用紙Pの種類や厚さに応じて用紙Pに対する加水手段の加水量を可変するときには、加水処理時における羽根部材98aの接触回数を可変することで対応することができる。例えば、通常の加水処理時には用紙Pに対して羽根部材98aを2回接触(パドル状部材98を半周)させて加水して、加水量を減らすときには用紙Pに対して羽根部材98aを1回接触(パドル状部材98を1/4周)させて加水して、加水量を増やすときには用紙Pに対して羽根部材98aを3回接触(パドル状部材98を3/4周)させて加水するなどすることができる。
以上説明したように、本実施の形態2でも、前記実施の形態1と同様に、積載部61においてジョガーフェンス68及びフェンス部66(整合手段)によって用紙Pが1枚ずつ整合されるたびに、整合処理後にその用紙Pの表面における綴じ処理部M1〜M3に加水する加水部95(加水手段)を設けて、加水部95によって加水された複数の用紙Pを用紙束PTとして綴じ装置本体91によって綴じ処理部M1〜M3に対して綴じ処理動作をおこなっている。これにより、用紙束PTの整合性を低下させることなく、一定の綴じ力以上で綴じ処理をおこなうことのできる用紙束PTの枚数を比較的多くすることができる。
なお、前記各実施の形態では、第1綴じ装置90に対して本発明を適用したが、第2綴じ装置83に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、モノクロの画像形成装置1における後処理装置50に設置される綴じ装置90に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置における後処理装置に設置される綴じ装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1における後処理装置50に設置される綴じ装置90に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷装置などである。)における後処理装置に設置される綴じ装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらには、後処理装置50に設置された綴じ装置90ではなく、単独の装置としての綴じ装置(たとえば、搬送口50aに給紙カセットがセットされていて、綴じ装置自体に処理モード等を入力する操作パネルが設置されているものである。)に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態において、画像形成装置本体1と後処理装置50との間に、別の後処理装置(例えば、用紙Pに対してZ折り処理をおこなう装置である。)を設置することもできる。
また、前記各実施の形態では、綴じ処理と仕分け処理と折り処理とをおこなうことができる後処理装置50に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、穿孔処理(パンチ処理)をもおこなう後処理装置や、上述した複数の処理のうち綴じ処理のみをおこなう後処理装置や別の組み合わせで処理をおこなう後処理装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、綴じ処理をおこなう方向を「用紙束を構成する用紙の搬送方向に対して略直交する幅方向」とした綴じ装置に対して本発明を適用したが、綴じ処理をおこなう方向を「用紙束を構成する用紙の搬送方向」とした綴じ装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、そのような場合であっても、前記各実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、金属針を用いることなく綴じ処理をおこなう綴じ装置90に対して本発明を適用したが、金属針を用いて綴じ処理をおこなう綴じ装置に対しても本発明を適用することができる。ただし、金属針を用いることなく綴じ処理をおこなう綴じ装置90は、金属針を用いて綴じ処理をおこなう綴じ装置に比べて、大きな綴じ力を確保しにくいため、本発明の適用が特に有用になる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
50 後処理装置、
66 フェンス部(整合手段)、
68 ジョガーフェンス(整合手段)、
83 綴じ装置(第2綴じ装置)、
90 綴じ装置(第1綴じ装置)、
91 綴じ装置本体、
94、95 加水部(加水手段)、
96 コロ状部材、
96c 第1表面層、 96d 第2表面層、
97 貯留部(給水手段)、
98 パドル状部材、
98a 羽根部材、
M1〜M3 綴じ処理部(綴じ部)、
P 用紙(シート)、 PT 用紙束。
特開平7−165365号公報 特開2010−208854号公報

Claims (8)

  1. 用紙束に対して綴じ処理をおこなう綴じ装置であって、
    複数の用紙が用紙束として積載される積載部と、
    前記積載部に用紙が載置されるたびに当該用紙の幅方向又は/及び搬送方向の位置を揃える整合手段と、
    前記積載部において前記整合手段によって用紙が整合されるたびに整合処理後に当該用紙の表面における綴じ処理部に加水する加水手段と、
    前記加水手段によって加水された複数の用紙を用紙束として当該用紙束における前記綴じ処理部に対して綴じ処理動作をおこなう綴じ装置本体と、
    を備えたことを特徴とする綴じ装置。
  2. 前記加水手段は、
    前記積載部において搬送される用紙の搬送方向に沿うように回転可能に形成されて、当該用紙の表面に対して接離可能に移動するコロ状部材と、
    水が貯留された貯留部を具備して、前記コロ状部材の表面層に含水される水を供給する給水手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1に記載の綴じ装置。
  3. 前記コロ状部材の前記表面層は、発泡密度の大きな発泡材料からなる第1表面層と、発泡密度の小さな発泡材料からなる第2表面層と、が回転方向に交互に形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載の綴じ装置。
  4. 前記加水手段は、
    前記積載部において搬送される用紙の搬送方向に沿うように回転可能に形成されて、当該用紙の表面に対して接離可能に回転する複数の羽根部材を具備したパドル状部材と、
    水が貯留された貯留部を具備して、前記パドル状部材の前記羽根部材の表面に含水される水を供給する給水手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1に記載の綴じ装置。
  5. 前記パドル状部材の前記羽根部材は、その表面に複数の凹凸が形成されたことを特徴とする請求項4に記載の綴じ装置。
  6. 前記加水手段は、前記積載部に載置される用紙の種類又は/及び厚さに応じて当該用紙に加水する加水量を可変することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の綴じ装置。
  7. 前記綴じ装置本体は、歯型状の凹凸部を前記用紙束に押し当てて厚さ方向の凹凸を形成して用紙同士を噛み合わせる綴じ処理動作をおこなうことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の綴じ装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の綴じ装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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