JP2023087218A - 後処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを抑制することができる後処理装置を提供する。【解決手段】処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、処理トレイ上に載置されている少なくとも1枚の既載置媒体が押圧位置における押圧部に押圧され、搬送部が搬送媒体から離間した後に、押圧部が押圧位置から退避位置に移動可能である。【選択図】図8
Description
本発明は、処理トレイ上に載置された媒体を搬送することにより、媒体における搬送方向の下流側の端部を整合する後処理装置に関する。
例えば、特許文献1には、記録後の媒体を載置可能な処理トレイと、処理トレイ上に載置された媒体を搬送方向に搬送可能な搬送部と、媒体における搬送方向の下流側の端部を整合する整合部と、を備えた後処理装置が開示されている。
このような後処理装置において、処理トレイ上に載置された最上層の媒体に接触した状態で搬送部が回転することにより、最上層の媒体が搬送方向に搬送された結果、最上層の媒体における搬送方向の下流側の端部を整合部に当接させる。これにより、後処理装置は、処理トレイ上に載置された媒体における搬送方向の下流側の端部を整合することができる。特に、例えば、特許文献1のように、高摩擦性を有するパドルブレードを備えた搬送部が採用されており、搬送方向に向かう媒体への搬送力を増大させることができる。
しかしながら、このような後処理装置では、処理トレイ上に既載置媒体が既に載置されている状態で、処理トレイ上に新たに載置された搬送媒体が搬送部により搬送方向に搬送された結果、搬送部が搬送媒体から離間した後に、整合ずれが発生することがあった。
上記課題を解決する後処理装置は、記録後の媒体を載置するように構成される処理トレイと、前記処理トレイ上に載置された最上層の媒体の上面と接触することにより、前記処理トレイに載置された最上層の媒体を搬送方向に搬送可能な搬送部と、前記処理トレイに載置された媒体における前記搬送方向の下流側の端部を整合可能な整合部と、前記処理トレイ上に載置された媒体を前記処理トレイに向けて押圧可能な押圧部と、前記押圧部の動作を制御可能な制御部と、を備え、前記押圧部は、前記処理トレイ上に載置された媒体を押圧する押圧位置と、前記処理トレイ上に載置された媒体への押圧を解除する退避位置とに移動可能であり、前記制御部は、前記処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、前記搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、前記処理トレイ上に載置されている少なくとも1枚の既載置媒体を前記押圧位置における前記押圧部に押圧させ、前記搬送部が搬送媒体から離間した後に、前記押圧部を前記押圧位置から前記退避位置に移動可能である。
[第1実施形態]
以下、後処理装置を備える記録システムの一実施形態について説明する。記録システムは、例えば、媒体に記録する記録動作と、記録された媒体に後処理を行う後処理動作とを行う。
以下、後処理装置を備える記録システムの一実施形態について説明する。記録システムは、例えば、媒体に記録する記録動作と、記録された媒体に後処理を行う後処理動作とを行う。
<記録システムの構成>
図1に示すように、記録システム11は、媒体12に記録を行う記録装置13を備える。記録システム11は、後処理装置14を備える。後処理装置14は、記録装置13によって記録された媒体12に後処理を行う。記録システム11は、中間装置15を備えてもよい。中間装置15は、記録装置13と後処理装置14との間に配置される。中間装置15は、記録装置13によって記録された媒体12を後処理装置14に搬送する。
図1に示すように、記録システム11は、媒体12に記録を行う記録装置13を備える。記録システム11は、後処理装置14を備える。後処理装置14は、記録装置13によって記録された媒体12に後処理を行う。記録システム11は、中間装置15を備えてもよい。中間装置15は、記録装置13と後処理装置14との間に配置される。中間装置15は、記録装置13によって記録された媒体12を後処理装置14に搬送する。
記録システム11は、搬送経路16を備える。搬送経路16は、記録装置13から中間装置15を経由して後処理装置14内まで続く経路である。記録システム11は、複数の搬送ローラー対を備える。複数の搬送ローラー対は、搬送経路16に沿って媒体12を搬送する。搬送ローラー対は、例えば、記録装置13、中間装置15、後処理装置14のそれぞれに少なくとも1つ以上設けられる。本実施形態では、媒体12の幅方向を幅方向Xと示す。また、本実施形態において、発明の理解を容易とするために、媒体12の間隔を十分に広げた状態として図示する。
<記録装置13の構成>
記録装置13は、媒体12に記録を行うように構成される。本実施形態の記録装置13は、インクジェット方式のプリンターであるが、レーザー方式のプリンターであってもよい。インクジェット方式のプリンターは、媒体12に液体の一例であるインクを吐出することによって媒体12に画像を記録するプリンターである。レーザー方式のプリンターは、レーザー光を利用してトナーを媒体12に付着させることによって、媒体12に画像を記録するプリンターである。画像は、写真、図柄、文字、記号、マーク、線、及び表などを含む。
記録装置13は、媒体12に記録を行うように構成される。本実施形態の記録装置13は、インクジェット方式のプリンターであるが、レーザー方式のプリンターであってもよい。インクジェット方式のプリンターは、媒体12に液体の一例であるインクを吐出することによって媒体12に画像を記録するプリンターである。レーザー方式のプリンターは、レーザー光を利用してトナーを媒体12に付着させることによって、媒体12に画像を記録するプリンターである。画像は、写真、図柄、文字、記号、マーク、線、及び表などを含む。
記録装置13は、カセット20を備える。カセット20は、媒体12を積層状態で収容する。カセット20は、記録装置13に着脱可能に設けられている。カセット20は、複数設けられてもよい。
記録装置13は、給紙機構21を備える。給紙機構21は、記録部27に媒体12を給紙するように構成される。給紙機構21は、カセット20に収容された媒体12を搬送経路16に送り出す。給紙機構21は、ピックアップローラー22と、分離ローラー23とを備えてもよい。ピックアップローラー22は、カセット20に収容された媒体12のうち最上位の媒体12を送り出す。分離ローラー23は、ピックアップローラー22により送り出された媒体12を1枚ずつに分離する。
記録装置13は、搬送機構24を備える。搬送機構24は、給紙機構21によって給紙された媒体12を搬送経路16に沿って搬送する。搬送機構24は、記録部27によって記録された媒体12を搬送するように構成される。搬送機構24は、複数の第1搬送ローラー対25を備える。複数の第1搬送ローラー対25は、記録装置13に設けられる搬送ローラー対である。複数の第1搬送ローラー対25は、搬送経路16に沿って配置されている。図1では、複数の第1搬送ローラー対25のうちの1つが代表的に図示されている。複数の第1搬送ローラー対25は、カセット20から送り出された媒体12を記録装置13内の搬送経路16に沿って搬送する。
記録装置13は、支持部26を備える。支持部26は、搬送経路16沿いの位置に設けられる。支持部26は、媒体12を支持する。
記録装置13は、記録部27を備える。記録部27は、媒体12に記録を行うように構成される。記録部27は、搬送経路16を挟んで支持部26と対向する位置に設けられる。記録部27は、液体吐出ヘッド28を備える。液体吐出ヘッド28は、液体を吐出する複数のノズル29を備える。液体吐出ヘッド28は、支持部26に支持された媒体12に向かって複数のノズル29から液体を吐出することによって、媒体12に記録を行う。
記録装置13は、記録部27を備える。記録部27は、媒体12に記録を行うように構成される。記録部27は、搬送経路16を挟んで支持部26と対向する位置に設けられる。記録部27は、液体吐出ヘッド28を備える。液体吐出ヘッド28は、液体を吐出する複数のノズル29を備える。液体吐出ヘッド28は、支持部26に支持された媒体12に向かって複数のノズル29から液体を吐出することによって、媒体12に記録を行う。
本実施形態の液体吐出ヘッド28は、例えば、幅方向Xに一定のピッチで並ぶ複数のノズル29を備え、媒体12の幅にわたって液体を同時に吐出可能なラインヘッドである。なお、液体吐出ヘッド28は、幅方向Xに往復移動するキャリッジに搭載され、キャリッジとともに移動しながら液体を複数のノズル29から吐出するシリアルヘッドでもよい。
記録装置13は、載置トレイ30を備える。載置トレイ30には、記録装置13の内部から排出される媒体12が載置される。記録装置13は、搬送経路16の一部として、第1排出経路31と、スイッチバック経路32と、反転経路33と、第2排出経路34とを備える。第1排出経路31は、媒体12が排出される経路である。第1排出経路31から排出される媒体12は、載置トレイ30に載置される。スイッチバック経路32は、媒体12がスイッチバック搬送される経路である。反転経路33は、媒体12の表裏が反転される経路である。第2排出経路34は、媒体12が排出される経路である。第2排出経路34から排出される媒体12は、中間装置15に搬出される。このように、液体吐出ヘッド28により記録された媒体12は、第1排出経路31を通って載置トレイ30に排出される、又は、第2排出経路34を通って中間装置15に向けて搬出される。
両面記録が実行される場合、片面に記録された媒体12は、スイッチバック経路32へ搬送された後、スイッチバック経路32でスイッチバックされる。これによって、片面に記録された媒体12は、スイッチバック経路32から反転経路33へ搬送される。反転経路33で反転した媒体12は、再び液体吐出ヘッド28へ搬送された後、液体吐出ヘッド28により、既に記録された面とは反対の面に記録される。このようにして、記録装置13は、媒体12に両面記録を実行する。
記録装置13は、記録制御部35を備える。記録制御部35は、記録装置13における各機構の駆動を統括的に制御し、記録装置13で実行される各種動作を制御してもよい。記録制御部35は、コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはそれらの組み合わせを含んでもよい。プロセッサーは、CPU及びメモリーを含む。メモリーは、RAM及びROM等であり、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
記録制御部35は、図示しない通信部を介して中間装置15と通信を行うことができる。記録制御部35は、図示しない通信部を介して後処理装置14と通信を行うことができる。本実施形態において、記録制御部35は、後処理を伴う記録の命令が入力されたときに、後処理に関する後処理情報を後処理装置14に送信することができる。
後処理情報は、媒体種別情報を含む。媒体種別情報は、記録部27によって記憶される記録後の媒体12の種別を特定可能な情報である。後処理情報は、処理枚数情報を含む。処理枚数情報は、後処理を行う処理枚数を特定可能な情報である。処理枚数は、後処理を行う単位の枚数である。このように、記録制御部35は、少なくとも媒体12への記録に関する制御を行うように構成される。
<中間装置15の構成>
中間装置15は、記録装置13から搬入された記録後の媒体12を後処理装置14に排出する装置である。中間装置15は、反転処理部40を備えてもよい。反転処理部40は、搬入された媒体12を反転させる。
中間装置15は、記録装置13から搬入された記録後の媒体12を後処理装置14に排出する装置である。中間装置15は、反転処理部40を備えてもよい。反転処理部40は、搬入された媒体12を反転させる。
反転処理部40は、搬送経路16の一部として、第1導入経路41、第1スイッチバック経路42、第2スイッチバック経路43、第1合流経路44、第2合流経路45、及び導出経路46を備えてもよい。
反転処理部40は、複数の第2搬送ローラー対47を備えてもよい。複数の第2搬送ローラー対47は、中間装置15に設けられる搬送ローラー対である。複数の第2搬送ローラー対47は、搬送経路16に沿って配置されている。図1では、複数の第2搬送ローラー対47のうちの1つが代表的に図示されている。
反転処理部40は、フラップ48を備えてもよい。フラップ48は、第1導入経路41から第1スイッチバック経路42及び第2スイッチバック経路43に分岐する分岐箇所で、第1スイッチバック経路42と第2スイッチバック経路43との何れか一方へ媒体12を誘導する。このように、フラップ48は、第1スイッチバック経路42と第2スイッチバック経路43との間で、第1導入経路41から搬送される媒体12の搬送先を切り換える。
第1スイッチバック経路42へ搬送された媒体12は、第1スイッチバック経路42でスイッチバックされることによって、第1合流経路44で反転されたのち、導出経路46へ搬送される。一方、第1導入経路41から第2スイッチバック経路43へ搬送された媒体12は、第2スイッチバック経路43でスイッチバックされることによって、第2合流経路45で反転されたのち、導出経路46へ搬送される。中間装置15は、例えば、第1スイッチバック経路42と第2スイッチバック経路43とに交互に媒体12を搬入させることができる。
<後処理装置14の構成>
後処理装置14は、中間装置15から搬入された記録後の媒体12に後処理を行う装置である。つまり、後処理装置14は、記録装置13によって記録された媒体12を受け入れることができ、受け入れた媒体12に後処理を行うように構成される。
後処理装置14は、中間装置15から搬入された記録後の媒体12に後処理を行う装置である。つまり、後処理装置14は、記録装置13によって記録された媒体12を受け入れることができ、受け入れた媒体12に後処理を行うように構成される。
後処理装置14は、受け入れ部50を備える。受け入れ部50は、搬送経路16に設けられる。受け入れ部50は、中間装置15から搬入される媒体12を受け入れるように構成される。このように、受け入れ部50は、記録装置13によって記録された媒体12を受け入れることができる。
後処理装置14は、第3搬送ローラー対51を備えてもよい。第3搬送ローラー対51は、後処理装置14に設けられる搬送ローラー対である。第3搬送ローラー対51は、搬送経路16に沿って配置されている。第3搬送ローラー対51は、受け入れ部50によって受け入れられた記録後の媒体12を搬送するように構成される。
後処理装置14は、第4搬送ローラー対52を備えてもよい。第4搬送ローラー対52は、後処理装置14に設けられる搬送ローラー対である。第4搬送ローラー対52は、搬送経路16の末端に設けられる。
後処理装置14は、センサー53を備える。センサー53は、搬送経路16において第3搬送ローラー対51と第4搬送ローラー対52との間に配置される。言い換えると、センサー53は、第4搬送ローラー対52の上流に配置される。センサー53は、搬入された媒体12の先端と後端とを検知する。
本実施形態では、後処理装置14は、後処理装置14内の搬送経路16において媒体12を所定の搬送速度で搬送する。本実施形態では、媒体12の後端が第4搬送ローラー対52を通過すると、その媒体12は第4搬送ローラー対52から落下する。
図2に示すように、後処理装置14は、処理トレイ54を備えてもよい。処理トレイ54は、第3搬送ローラー対51と第4搬送ローラー対52とによって搬送された媒体12が載置されるトレイである。すなわち、処理トレイ54は、記録装置13の記録部27によって記録された記録後の媒体12が載置されるトレイである。また、処理トレイ54は、後処理を行う媒体12を載置可能である。
処理トレイ54は、第4搬送ローラー対52の下方に位置する。処理トレイ54は、第4搬送ローラー対52から落下する媒体12を受ける。これにより、処理トレイ54に媒体12が載置される。このとき、媒体12の先端が処理トレイ54から飛び出すように、媒体12が処理トレイ54上に載置されることがある。本実施形態において、処理トレイ54は、載置される媒体12よりも摩擦係数が小さい部材であってもよい。
処理トレイ54は、載置面55を備える。載置面55は、媒体12が載置される面である。載置面55は、第1載置端部56と、第1載置端部56とは反対の第2載置端部57とを備える。載置面55は、第1載置端部56から第2載置端部57に向けて上方に延びるように傾斜する。すなわち、第1載置端部56は、第2載置端部57よりも下方に位置する。
後処理装置14は、第1整合部58を備える。第1整合部58は、処理トレイ54の第1載置端部56と連なる。第1整合部58は、処理トレイ54上に載置される媒体12の後端が突き当てられる面を備える。本実施形態では、載置面55が第1載置端部56から第2載置端部57にかけて上方に延びるように傾斜している。また、処理トレイ54は、載置される媒体12よりも摩擦係数が小さい。このため、載置面55に載置される媒体12は、重力の作用によって第1整合部58に向けて滑りやすく、媒体12の後端が第1整合部58に突き当てられやすい。媒体12の後端が第1整合部58に突き当てられると、媒体12の後端が第1整合部58を基準に揃えられる。特に、載置される複数枚の媒体12のサイズが同じである場合、媒体12の後端が揃えられることによって、媒体12の先端も揃えられる。このように、第1整合部58は、処理トレイ54上に載置された媒体12の後端を整合可能な整合部の一例である。
後処理装置14は、幅方向Xに並ぶ一対の第2整合部59を備えてもよい。第2整合部59は、例えばエッジガイドであってもよい。一対の第2整合部59は、処理トレイ54上に設けられる。一対の第2整合部59は、幅方向Xに移動可能なように構成される。一対の第2整合部59は、移動することによって、その間隔を広げたり狭めたりできる。一対の第2整合部59は、載置面55に載置される媒体12の両側端に接触することによって、媒体12の両側端を整合させる。媒体12の側端とは、長方形状の媒体12のうち、先端と後端とを除く2つの端である。このように、一対の第2整合部59は、処理トレイ54上に載置された媒体12の両側端を整合可能である。
後処理装置14は、搬送部60を備える。詳しくは後述するが、搬送部60は、処理トレイ54上に載置された媒体12を第1整合部58に向けて搬送するように構成される。搬送部60は、第1パドル61と、第2パドル62とを備えてもよい。以降、本実施形態において、搬送部60によって処理トレイ54上の媒体12が搬送される方向を搬送方向Y1と示し、搬送方向Y1とは反対の方向を反対方向Y2と示す。
後処理装置14は、第1搬送モーター63A及び第2搬送モーター63Bを備える。第1搬送モーター63Aは、第1パドル61を回転させるための駆動源である。第2搬送モーター63Bは、第2パドル62を回転させるための駆動源である。以降、第1搬送モーター63A及び第2搬送モーター63Bをまとめて搬送モーター63と示す場合がある。
後処理装置14は、押圧部64を備える。詳しくは後述するが、押圧部64は、処理トレイ54上に載置された媒体12を処理トレイ54の載置面55に向けて押圧可能に構成される。特に、処理トレイ54に媒体12が既に載置されている状態で新たに媒体12が最上層の媒体として載置されるときに、押圧部64は、既に載置されている最上層の媒体12の上面を処理トレイ54に向けて押圧可能である。また、この場合、押圧部64は、既に載置されている最上層の媒体12の上面と、新たに載置される媒体12の底面との間に位置する。これにより、押圧部64は、処理トレイ54に既に載置されている媒体12を処理トレイ54に向けて押圧するとともに、処理トレイ54に新たに載置される媒体12の底面と接触する。
以降、処理トレイ54に既に1枚又は複数枚の媒体12が載置されている状態で新たに1枚の媒体12が最上層の媒体として載置された後に、その1枚の媒体12が搬送部60により搬送される場合、搬送される1枚の媒体12を搬送媒体12Aと示す場合がある。また、この場合、処理トレイ54に既に載置されている1枚の媒体12又は複数枚の媒体12のそれぞれを既載置媒体12Bと示す場合がある。
後処理装置14は、第1押圧モーター65A及び第2押圧モーター65Bを備える。詳しくは後述するが、第1押圧モーター65A及び第2押圧モーター65Bは、押圧部64を移動させるための駆動源である。以降、第1押圧モーター65A及び第2押圧モーター65Bをまとめて押圧モーター65と示す場合がある。
後処理装置14は、後処理部66を備える。後処理部66は、処理トレイ54上に載置された媒体12に後処理を行うように構成される。つまり、後処理部66は、受け入れ部50に受け入れられた媒体12に後処理を行うように構成される。後処理は、例えば、複数の媒体12を綴じる綴じ処理であるが、綴じ処理の他、穿孔処理、折り処理、シフト処理、棒積み処理等でもよい。穿孔処理は、1枚または複数枚の媒体12に穿孔を行う処理である。折り処理は、媒体12を折り返す処理である。シフト処理は、媒体12を部ごとに位置をシフトして排出する処理である。棒積み処理は、媒体12を部単位で位置をシフトさせずに排出する処理である。
後処理装置14は、排出部67を備えてもよい。排出部67は、例えば、排出駆動ローラー68と、排出従動ローラー69とを備える。排出駆動ローラー68は、処理トレイ54上に載置される媒体12に対して下方から接触する。排出従動ローラー69は、排出駆動ローラー68よりも上方に位置する。本実施形態では、排出従動ローラー69は、移動可能に構成される。排出従動ローラー69は、排出駆動ローラー68に接近したり排出駆動ローラー68から離れたりする。排出従動ローラー69は、排出駆動ローラー68に接近することによって、媒体12に接触する。このとき、排出従動ローラー69は、処理トレイ54上に載置される媒体12に対して上方から接触する。
排出部67は、処理トレイ54上に載置される媒体12を排出駆動ローラー68と排出従動ローラー69とが挟む状態で、排出駆動ローラー68が回転することによって、媒体12を排出する。このように、排出部67は、後処理が施された媒体12を処理トレイ54から排出する。
後処理装置14は、ガイド部70と、一対の支持部材71と、排出スタッカー72とを備えてもよい。ガイド部70は、例えば、板状に設けられる。ガイド部70は、排出部67によって排出される媒体12に接触することによって、媒体12の上方への変位を抑える。
一対の支持部材71は、ガイド部70の下方に位置する。一対の支持部材71は、幅方向Xに並ぶ。一対の支持部材71は、排出部67によって排出された媒体12を一時的に支持する。一対の支持部材71は、媒体12の側端部分に接触することによって媒体12を支持する。一対の支持部材71は、幅方向Xに移動可能に構成される。すなわち、一対の支持部材71は、その間隔を広げたり狭めたりできる。一対の支持部材71は、その間隔を媒体12の幅に合わせることによって、媒体12の側端部分を支持する。一対の支持部材71は、媒体12を支持する状態でその間隔を広げることによって、支持している媒体12を落下させる。なお、一対の支持部材71は、排出部67によって処理トレイ54から媒体12が排出される場合に限らず、第4搬送ローラー対52から処理トレイ54に媒体12が落下する場合に、媒体12の先端を支持することがある。
排出スタッカー72は、一対の支持部材71の下方に位置する。排出スタッカー72には、一対の支持部材71から落下する媒体12が載置される。排出スタッカー72は、載置される媒体12の量に応じて、昇降してもよい。
後処理装置14は、後処理制御部80を備える。後処理制御部80は、後処理装置14における各機構の駆動を統括的に制御し、後処理装置14で実行される各種動作を制御してもよい。後処理制御部80は、コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはそれらの組み合わせを含んでもよい。プロセッサーは、CPU及びメモリーを含む。メモリーは、RAM及びROM等であり、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
特に、後処理制御部80は、図示しない通信部を介して記録装置13と通信を行うことができる。後処理制御部80は、センサー53からの信号に基づいて、搬入された媒体12の先端と後端とを検知することができる。後処理制御部80は、搬送モーター63を駆動させることにより、第1パドル61及び第2パドル62を回転させることができる。後処理制御部80は、押圧モーター65を駆動させることにより、押圧部64を移動させることができる。つまり、後処理制御部80は、押圧部64の動作を制御可能である。後処理制御部80は、後処理部66に後処理を行わせることができる。このように、制御部の一例である後処理制御部80は、後処理装置14を制御可能であり、少なくとも後処理に関する制御を行わせることができる。
<搬送部60の構成>
ここで、搬送部60の構成について詳しく説明する。
搬送部60の第1パドル61は、例えば、処理トレイ54の上方に位置する。第1パドル61は、第1パドル回転体61Aと、第1ブレード61Bと、第1パドル回転軸61Cとを備える。第1パドル回転体61Aは、第1パドル回転軸61Cに支持される。第1パドル回転体61Aは、第1パドル回転軸61Cを中心に回転する。第1パドル回転体61Aは、図2において反時計回りとなる方向に回転する。第1パドル回転軸61Cは、幅方向Xに延びる。
ここで、搬送部60の構成について詳しく説明する。
搬送部60の第1パドル61は、例えば、処理トレイ54の上方に位置する。第1パドル61は、第1パドル回転体61Aと、第1ブレード61Bと、第1パドル回転軸61Cとを備える。第1パドル回転体61Aは、第1パドル回転軸61Cに支持される。第1パドル回転体61Aは、第1パドル回転軸61Cを中心に回転する。第1パドル回転体61Aは、図2において反時計回りとなる方向に回転する。第1パドル回転軸61Cは、幅方向Xに延びる。
第1ブレード61Bは、第1パドル回転体61Aから外方に向けて延びる。第1ブレード61Bは、1又は複数設けられる。本実施形態では、第1ブレード61Bが3つ設けられるが、これに限らない。第1ブレード61Bは、例えば、ゴム、エラストマーなどの弾性を有する材料で構成される。第1ブレード61Bは、例えば、板状に設けられる。
第1ブレード61Bの先端部は、第1パドル回転体61Aの角度によって、処理トレイ54上に載置された搬送媒体12Aの上面と接触可能である。特に、処理トレイ54に複数枚の媒体12が載置されている場合に、第1ブレード61Bの先端部は、処理トレイ54上に載置された複数枚の媒体12のうち最上層の搬送媒体12Aの上面と接触可能である。
第1ブレード61Bの先端部が処理トレイ54上に載置された搬送媒体12Aの上面と接触した状態で第1パドル回転体61Aが回転することによって、第1ブレード61Bが湾曲する。この湾曲の反力によって、第1ブレード61Bの先端部と搬送媒体12Aの上面との間に摩擦力が生じる。第1パドル61は、第1ブレード61Bの先端部と搬送媒体12Aの上面との摩擦力によって、搬送媒体12Aを搬送方向Y1に搬送する。つまり、第1パドル61は、回転することによって処理トレイ54上の搬送媒体12Aに接触し、搬送媒体12Aを第1整合部58に向けて搬送する。
また、第1ブレード61Bの先端部は、第1パドル回転体61Aの角度によっては、処理トレイ54上に載置された媒体12の上面と接触せず、処理トレイ54上に載置された媒体12の上面から離間可能である。
第1パドル回転体61Aが回転することによって、第1ブレード61Bの先端部が処理トレイ54上に載置された媒体12の上面と接触した状態から離間した状態となると、媒体12は、第1ブレード61Bの湾曲による反力から解放される。また、この場合、第1ブレード61Bは、湾曲した状態から湾曲しない状態となる。
搬送部60の第2パドル62は、例えば、処理トレイ54の上方に位置する。第2パドル62は、第1パドル61よりも第1整合部58に近い位置に配置される。第2パドル62は、第2パドル回転体62Aと、第2ブレード62Bと、第2パドル回転軸62Cとを備える。第2パドル62は、第1パドル61よりもサイズが小さいが、第1パドル61と同じような構成である。このため、発明の理解を容易とするために、第2パドル62の説明について省略する。第2パドル62は、回転することによって処理トレイ54上の搬送媒体12Aに接触し、搬送媒体12Aを第1整合部58に向けて搬送する。また、第1パドル61と第2パドル62とは、同じタイミングで処理トレイ54上の媒体12に接触し、同じタイミングで処理トレイ54上の媒体12から離間するように構成される。また、第1パドル61と第2パドル62とは、1回転する期間において、第1ブレード61Bと第2ブレード62Bとが媒体12に対して1回接触した後に1回離間する。
このように、搬送部60は、処理トレイ54上に載置された最上層の搬送媒体12Aの上面と接触した状態で回転することにより、処理トレイ54上に載置された最上層の搬送媒体12Aを搬送方向Y1に搬送可能である。本実施形態では、媒体12の後端が、媒体12における搬送方向Y1の下流側の端部の一例である。
<押圧部64の構成>
次に、図3~図5を参照して押圧部64の構成について説明する。図3~図5は、処理トレイ54を反対方向Y2からみた図である。本実施形態において、処理トレイ54の載置面55に対して垂直な方向であり、かつ、搬送方向Y1及び反対方向Y2と直交する方向を垂直方向Zとして示す。また、発明の理解を容易とするために、第1整合部58及び第2パドル62については図示を省略する。
次に、図3~図5を参照して押圧部64の構成について説明する。図3~図5は、処理トレイ54を反対方向Y2からみた図である。本実施形態において、処理トレイ54の載置面55に対して垂直な方向であり、かつ、搬送方向Y1及び反対方向Y2と直交する方向を垂直方向Zとして示す。また、発明の理解を容易とするために、第1整合部58及び第2パドル62については図示を省略する。
図3~図5に示すように、押圧部64は、第1押圧部81と、第2押圧部82とを備えてもよい。第1押圧部81及び第2押圧部82は、処理トレイ54に向けて既載置媒体12Bの両側端部をそれぞれ押圧するように構成される一対の部材である。
第1押圧部81は、第1面81Aと、第2面81Bとを有するシート状であってもよい。第1押圧部81は、例えば湾曲可能な樹脂製シートなど、弾性を有する材料で構成されてもよい。第1押圧部81は、処理トレイ54上に載置される媒体12よりも摩擦係数が小さい。第1面81Aは、第2面81Bよりも摩擦係数が大きい。第1押圧部81は、第1基端部81Cと、第1基端部81Cとは反対の第1先端部81Dとを備える。
後処理装置14は、第1回転軸83Aを備えてもよい。第1回転軸83Aは、第1基端部81Cに固定されている。第1回転軸83Aは、一対の第2整合部59の一方に回転可能に軸着される。このように、第1押圧部81は、第1基端部81Cに固定された第1回転軸83Aを中心に回転可能に構成される。特に、第1押圧部81は、図3~図5において時計回りに回転可能に構成される。第1押圧部81は、第1回転軸83Aが軸着された第2整合部59の幅方向Xに対する移動に伴って、幅方向Xに移動可能である。
第2押圧部82は、第1面82Aと、第2面82Bとを有するシート状であってもよい。第2押圧部82は、例えば湾曲可能な樹脂製シートなど、弾性を有する材料で構成されてもよい。第2押圧部82は、処理トレイ54上に載置される媒体12よりも摩擦係数が小さい。第1面82Aは、第2面82Bよりも摩擦係数が大きい。第2押圧部82は、第2基端部82Cと、第2基端部82Cとは反対の第2先端部82Dとを備える。
後処理装置14は、第2回転軸83Bを備えてもよい。第2回転軸83Bは、第2基端部82Cに固定されている。第2回転軸83Bは、一対の第2整合部59の他方に回転可能に軸着される。このように、第2押圧部82は、第2基端部82Cに固定された第2回転軸83Bを中心に回転可能に構成される。特に、第2押圧部82は、図3~図5において反時計回りに回転可能に構成される。第2押圧部82は、第2回転軸83Bが軸着された第2整合部59の幅方向Xに対する移動に伴って、幅方向Xに移動可能である。
図3に示すように、押圧部64は、押圧モーター65の駆動により、退避位置に移動可能である。退避位置は、第1回転軸83A及び第2回転軸83Bの位相が垂直方向Zを基準として第1位相θ1となる位置である。退避位置は、処理トレイ54上に載置された媒体12と押圧部64が当接しない位置である。このように、退避位置は、処理トレイ54上に載置された媒体12への押圧を解除する位置である。
図4に示すように、押圧部64は、第2押圧位置に移動可能である。第2押圧位置は、第1回転軸83A及び第2回転軸83Bの位相が垂直方向Zを基準として第3位相θ3となる位置である。第1押圧部81は、図3~図5において時計回りに回転することにより退避位置から第2押圧位置に移動する。第2押圧部82は、図3~図5において反時計回りに回転することにより退避位置から第2押圧位置に移動する。
この場合、押圧部64は、退避位置から第2押圧位置に位置するときに、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bに第1先端部81D及び第2先端部82Dが当接した後、既載置媒体12Bの上面に第1面81A,82Aが接触するように湾曲する。このように、第2押圧位置は、処理トレイ54上に載置された媒体12を押圧する位置である。
図5に示すように、押圧部64は、第1押圧位置に移動可能である。第1押圧位置は、処理トレイ54上に載置された媒体12を押圧する位置である。第1位置は、第1回転軸83A及び第2回転軸83Bの位相が垂直方向Zを基準として第2位相θ2となる位置である。第1押圧部81は、図3~図5において時計回りに回転することにより退避位置から第1押圧位置に移動する。第2押圧部82は、図3~図5において反時計回りに回転することにより退避位置から第1押圧位置に移動する。
この場合、押圧部64は、退避位置から第2押圧位置に位置するときに、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bに第1先端部81D及び第2先端部82Dが当接した後、既載置媒体12Bの上面に第1面81A,82Aが接触するように湾曲する。このように、第1押圧位置は、処理トレイ54上に載置された媒体12を押圧する位置である。
図4及び図5に示すように、第1押圧位置は、押圧部64の曲率が大きく、押圧部64が第2押圧位置よりも大きく湾曲する位置である。このため、押圧部64は、第1押圧位置に配置されるときのほうが、第2押圧位置に配置されるときよりも、処理トレイ54上に載置された媒体12を押圧する押圧力が大きくなる。つまり、第1押圧位置は、第2押圧位置よりも処理トレイ54上に載置された媒体12を押圧する押圧力が大きくなる位置である。以降、第1押圧位置及び第2押圧位置をまとめて押圧位置と示す場合がある。
処理トレイ54上に既載置媒体12Bが既に載置されている状態で新たに搬送媒体12Aが最上層の媒体として載置された後に、搬送部60により搬送媒体12Aが搬送されるケースを具体的な一例として説明する。
押圧部64は、押圧位置に位置するときに、処理トレイ54上に載置される最上層の既載置媒体12Bと搬送媒体12Aとの間に位置する。特に、押圧部64は、押圧位置に位置するときに、処理トレイ54上に載置される最上層の既載置媒体12Bに第1面81A,82Aが接触し、搬送媒体12Aの底面に第2面81B,82Bが接触する。
また、押圧部64は、押圧位置に位置するときに、第2整合部59の位置によっては、第1ブレード61Bの先端部が搬送媒体12Aに接触する第1接触位置の下方に位置してもよい。これにより、搬送部60による搬送媒体12Aの搬送性を高めることができる。押圧部64は、押圧位置に位置するときに、第2整合部59の位置によって、第1接触位置の下方に位置する場合と第1接触位置の下方に位置しない場合とがあってもよい。
本実施形態において、押圧部64は、押圧位置に位置するときに、第2ブレード62Bの先端部が搬送媒体12Aに接触する第2接触位置の下方に位置しないが、これに限らない。押圧部64は、押圧位置に位置するときに、第2接触位置の下方に位置してもよい。押圧部64は、押圧位置に位置するときに、第2整合部59の位置によって、第2接触位置の下方に位置する場合と第2接触位置の下方に位置しない場合とがあってもよい。
<整合制御処理>
次に、図6を参照して整合制御処理について説明する。整合制御処理は、後処理を伴う記録の命令が入力されたことを契機として、後処理装置14の後処理制御部80により実行される処理である。
次に、図6を参照して整合制御処理について説明する。整合制御処理は、後処理を伴う記録の命令が入力されたことを契機として、後処理装置14の後処理制御部80により実行される処理である。
図6に示すように、ステップS11において、後処理制御部80は、後処理情報を取得する。後処理情報は、記録装置13との通信による媒体種別情報を含む。後処理情報は、記録装置13との通信による処理枚数情報を含む。ステップS11が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS12に処理を移行する。
ステップS12において、後処理制御部80は、基準枚数設定処理を実行する。この処理において、後処理制御部80は、ステップS11において取得された後処理情報に基づいて、記録後の媒体12の種別を特定する。後処理制御部80は、特定した記録後の媒体12の種別に基づいて、基準枚数に関する設定を行う。基準枚数は、詳しく後述する第1整合処理及び第2整合処理のうち何れかを実行するかの選択の基準となる既載置媒体12Bの枚数である。
特に、後処理制御部80は、図7に示す基準枚数テーブルTAを参照することにより、基準枚数に関する情報を設定する。基準枚数テーブルTAは、媒体12の種別と基準枚数に関する情報とが対応するテーブルであり、媒体12の種別によって基準枚数に関する情報を変更することができるテーブルである。これにより、後処理制御部80は、媒体12の種別に応じた枚数に基準枚数を変更可能である。ステップS12が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS13に処理を移行する。
ここで、図7を参照して基準枚数テーブルTAについて説明する。
図7に示すように、後処理制御部80のメモリーには、基準枚数テーブルTAが記憶されている。基準枚数テーブルTAは、媒体12の種別と、制御の種別と、基準枚数に関する情報とが対応付けられたテーブルである。
図7に示すように、後処理制御部80のメモリーには、基準枚数テーブルTAが記憶されている。基準枚数テーブルTAは、媒体12の種別と、制御の種別と、基準枚数に関する情報とが対応付けられたテーブルである。
媒体12の種別は、一般的な用紙、厚紙など、媒体12の材質が異なることを含む。媒体12の種別は、A3サイズ、A4サイズ、B4サイズなど、媒体12のサイズが異なることを含む。このように、媒体12の種別は、媒体12の重量が異なる種別を含んでもよい。
媒体12の種別は、A4サイズの縦、A4サイズの横など、媒体12の向きが異なることを含む。媒体12は、繊維が並んでいる目方向によって、カールする程度が異なる。このように、媒体12の種別は、媒体12の目方向が異なる種別を含んでもよい。
具体的な一例をあげると、媒体12の種別としての媒体種別MAには、制御の種別として第1整合処理及び第2整合処理が、基準枚数として第1枚数S1がそれぞれ対応している。媒体12の種別としての媒体種別MBには、制御の種別として第1整合処理及び第2整合処理が、基準枚数として第2枚数S2がそれぞれ対応している。第1枚数S1は、第2枚数S2よりも多い。例えば、第1枚数S1が8枚であり、第2枚数S2が6枚であってもよい。
媒体12の種別としての媒体種別MCには、制御の種別として第1整合処理が、基準枚数として第1制御情報がそれぞれ対応している。第1制御情報は、第2整合処理を実行せずに、第1整合処理を実行することを特定可能な情報である。言い換えると、第1制御情報は、後述するステップS14において、基準枚数以下ではないと判定せずに、基準枚数以下であると判定するための情報である。
媒体12の種別としての媒体種別MDには、制御の種別として第2整合処理が、基準枚数として第2制御情報がそれぞれ対応している。第2制御情報は、第1整合処理を実行せずに、第2整合処理を実行することを特定可能な情報である。言い換えると、第2制御情報は、後述するステップS14において、基準枚数以下であると判定せずに、基準枚数以下ではないと判定するための情報である。
図6の整合制御処理の説明に戻り、ステップS13において、後処理制御部80は、センサー53からの信号に基づいて、媒体12の後端を検知したか否かを判定する。後処理制御部80は、媒体12の後端を検知していないと判定した場合、ステップS13を再度実行する。このように、後処理制御部80は、媒体12の後端を検知したと判定するまで、待機する。後処理制御部80は、媒体12の後端を検知したと判定した場合、ステップS14に処理を移行する。
ステップS14において、後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置されている既載置媒体12Bの載置枚数が基準枚数以下であるか否かを判定する。この処理において、後処理制御部80は、ステップS12において設定された基準枚数に関する情報を読み出す。後処理制御部80は、載置枚数カウンタから値を読み出し、既載置媒体12Bの載置枚数を特定する。載置枚数カウンタは、後処理制御部80のメモリーに割り当てられている。後処理制御部80は、基準枚数に関する情報と、既載置媒体12Bの載置枚数とに基づいて、既載置媒体12Bの載置枚数が基準枚数以下であるか否かを判定する。
特に、後処理制御部80は、基準枚数に関する情報として第1制御情報が記憶されていた場合、既載置媒体12Bの載置枚数が基準枚数以下であると判定する。後処理制御部80は、基準枚数に関する情報として第2制御情報が記憶されていた場合、既載置媒体12Bの載置枚数が基準枚数以下ではないと判定する。
後処理制御部80は、既載置媒体12Bの載置枚数が基準枚数以下であると判定した場合、ステップS15に処理を移行する。後処理制御部80は、既載置媒体12Bの載置枚数が基準枚数以下ではないと判定した場合、ステップS16に処理を移行する。
ステップS15において、後処理制御部80は、第1制御の一例である第1整合処理を実行する。詳しく後述するが、第1整合処理において、後処理制御部80は、搬送部60に搬送媒体12Aを搬送方向Y1に搬送させ、搬送部60が搬送媒体12Aから離間した後に、押圧部64を退避位置に移動させる。ステップS15が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS17に処理を移行する。
ステップS16において、後処理制御部80は、第2制御の一例である第2整合処理を実行する。詳しく後述するが、第2整合処理において、後処理制御部80は、搬送部60に搬送媒体12Aを搬送方向Y1に搬送させ、搬送部60が搬送媒体12Aから離間したときに、押圧部64を退避位置に移動させる。ステップS16が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS17に処理を移行する。
このように、後処理制御部80は、第1整合処理と、第2整合処理とを切り換え可能である。言い換えると、後処理制御部80は、第1整合処理と、第2整合処理とを実行可能である。
特に、後処理制御部80は、媒体12の種別が媒体種別MA又はMBであるときに、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの枚数が基準枚数以下の場合に、第1整合処理を実行する。後処理制御部80は、媒体12の種別が媒体種別MA又はMBであるときに、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの枚数が基準枚数よりも多い場合に、第2整合処理を実行する。
また、後処理制御部80は、媒体12の種別が媒体種別MCであるときに、第1整合処理を実行する。後処理制御部80は、媒体12の種別が媒体種別MDであるときに、第2整合処理を実行する。つまり、後処理制御部80は、媒体12の種別に応じて第1整合処理及び第2整合処理のうち少なくとも何れかを実行する。
ステップS17において、後処理制御部80は、載置枚数計数処理を実行する。この処理において、後処理制御部80は、載置枚数カウンタを更新することにより、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの載置枚数を計数する。この処理において、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの載置枚数は、ステップS15又はステップS16において搬送された搬送媒体12Aを含む。ステップS17が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS18に処理を移行する。
ステップS18において、後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置された媒体12の載置枚数が処理枚数になったか否かを判定する。後処理制御部80は、センサー53の検知結果に基づいて、処理トレイ54上に載置された媒体12の載置枚数を特定可能である。後処理制御部80は、載置枚数が処理枚数になっていないと判定した場合、ステップS13に処理を移行する。後処理制御部80は、載置枚数が処理枚数になっていると判定した場合、ステップS19に処理を移行する。
ステップS19において、後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置された媒体12に対する後処理を後処理部66に行わせる。また、後処理制御部80は、後処理部66に後処理を行わせた後に、押圧モーター65の駆動により、押圧部64を退避位置に移動させる。ステップS19が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS20に処理を移行する。
ステップS20において、後処理制御部80は、送出処理を実行する。この処理において、後処理制御部80は、後処理された複数の媒体12を処理トレイ54から支持部材71に送出し、後処理された複数の媒体12を排出スタッカー72に載置する。後処理制御部80は、載置枚数カウンタを初期化する。ステップS20が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS21に処理を移行する。
ステップS21において、後処理制御部80は、記録が終了したか否かを判定する。後処理制御部80は、記録した全ての媒体12を支持部材71に送り出した場合に、記録が終了したと判定する。後処理制御部80は、記録が終了していないと判定した場合、ステップS13に処理を移行する。後処理制御部80は、記録が終了したと判定した場合、整合制御処理を終了する。
<第1整合処理及び第2整合処理>
ここで、図8を参照して第1整合処理と第2整合処理とについて詳しく説明する。図8では、センサー53による媒体Mの検出、搬送モーター63の駆動、搬送部60の媒体Mへの接触及び押圧部64の押圧位置の配置をそれぞれ縦軸に示し、時間を横軸に示す。
ここで、図8を参照して第1整合処理と第2整合処理とについて詳しく説明する。図8では、センサー53による媒体Mの検出、搬送モーター63の駆動、搬送部60の媒体Mへの接触及び押圧部64の押圧位置の配置をそれぞれ縦軸に示し、時間を横軸に示す。
ステップS15の第1整合処理において、後処理制御部80は、搬送処理と、第1押圧処理とを実行する。搬送処理は、搬送媒体12Aを搬送させるための処理である。第1押圧処理は、既載置媒体12Bを処理トレイ54に向けて押圧するための処理である。
搬送処理において、後処理制御部80は、媒体12の後端を検知してから時間t11が経過したときに、搬送モーター63の駆動により、第1パドル61及び第2パドル62の回転を開始させる。時間t11は、媒体12の後端を検知してから、その媒体12が第4搬送ローラー対52から処理トレイ54に落下し、その媒体12が処理トレイ54上に載置された後に第1整合部58に向かって滑って止まるまでに十分な時間である。そして、後処理制御部80は、第1パドル61の回転の開始から時間t12が経過したときに、搬送モーター63の駆動の終了により、第1パドル61及び第2パドル62の回転を終了させる。
第1押圧処理において、後処理制御部80は、媒体12の後端を検知してから時間t21が経過したときに、押圧部64が退避位置に配置されていない場合、押圧モーター65の駆動により、押圧部64を退避位置に移動させる。時間t21は、媒体12の後端を検知してから、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間するまでの時間よりも長い時間である。
後処理制御部80は、媒体12の後端を検知してから時間t21が経過したときに、押圧部64が退避位置に配置されている場合、押圧部64を退避位置から移動させなくてもよい。本実施形態において、処理トレイ54上に既載置媒体12Bが載置されていないときに限り、媒体12の後端を検知してから時間t21が経過する前から押圧部64が退避位置に配置されている。このため、処理トレイ54上に既載置媒体12Bが載置されていないときに限り、媒体12の後端を検知してから時間t21が経過したときに、押圧部64が退避位置に継続して配置される。
後処理制御部80は、押圧部64が退避位置に移動してから時間t24が経過したときに、押圧モーター65の駆動により、押圧部64を退避位置から第1押圧位置に移動させる。
一方、ステップS16の第2整合処理において、後処理制御部80は、搬送処理と、第2押圧処理とを実行する。第2整合処理における搬送処理は、第1整合処理における搬送処理と同じ処理であり、説明を省略する。第2押圧処理は、既載置媒体12Bを処理トレイ54に向けて押圧するための処理であるが、第1押圧処理とは異なる処理である。
第2押圧処理において、後処理制御部80は、媒体12の後端を検知してから時間t22が経過したときに、押圧部64が退避位置に配置されていない場合、押圧モーター65の駆動により、押圧部64を退避位置に移動させる。時間t22は、媒体12の後端を検知してから、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間するまでの時間と同じ時間であり、時間t21よりも短い時間である。
後処理制御部80は、媒体12の後端を検知してから時間t22が経過したときに、押圧部64が退避位置に配置されている場合、押圧部64を退避位置から移動させなくてもよい。
後処理制御部80は、押圧部64が退避位置に移動してから時間t24が経過したときに、押圧モーター65の駆動により、押圧部64を退避位置から第2押圧位置に移動させる。
ここで、処理トレイ54上に1枚又は複数枚の既載置媒体12Bが既に載置されている状態で新たに搬送媒体12Aが最上層の媒体として載置されたケースを具体的な一例として説明する。このような場合、後処理制御部80は、第1整合処理及び第2整合処理において同じように、搬送媒体12Aが載置された後に、搬送部60により搬送媒体12Aを搬送させる。
また、後処理制御部80は、第1整合処理及び第2整合処理のそれぞれにおいて、押圧部64を押圧位置から退避位置に移動させる。これにより、後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置されている少なくとも1枚の既載置媒体12Bを処理トレイ54に向けて押圧部64に押圧させる。
特に、第1整合処理において、媒体12の後端を検知してから押圧部64が退避位置に移動する時間t21は、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間するまでの時間よりも長い。つまり、第1整合処理において、後処理制御部80は、搬送部60により搬送媒体12Aを搬送させ、搬送部60が搬送媒体12Aから離間した後に押圧部64を第1押圧位置から退避位置に移動させる処理である。
一方、第2整合処理においては、媒体12の後端を検知してから押圧部64が退避位置に移動する時間t22は、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間するまでの時間と同じである。つまり、第2整合処理において、後処理制御部80は、搬送部60により搬送媒体12Aを搬送させ、搬送部60が搬送媒体12Aから離間したときに押圧部64を第2押圧位置から退避位置に移動させる処理である。
また、後処理制御部80は、押圧部64を第1押圧位置に移動させるか第2押圧位置に移動させるかにより、押圧部64による押圧力を変更可能である。特に、後処理制御部80は、第1整合処理において、第2整合処理よりも押圧部64による押圧力を強くする。
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
図8に示すように、符号T1に示すタイミングにおいて、センサー53からの信号に基づいて、搬送される媒体12の先端が検知される。その後、符号T2に示すタイミングにおいて、センサー53からの信号に基づいて、搬送される媒体12の後端が検知される。
第1実施形態の作用について説明する。
図8に示すように、符号T1に示すタイミングにおいて、センサー53からの信号に基づいて、搬送される媒体12の先端が検知される。その後、符号T2に示すタイミングにおいて、センサー53からの信号に基づいて、搬送される媒体12の後端が検知される。
符号T2に示すタイミングから時間t11が経過すると、符号T3に示すタイミングにおいて、搬送モーター63の駆動により、第1パドル61及び第2パドル62の回転が開始する。そして、符号T3に示すタイミングから時間t12が経過すると、符号T6に示すタイミングにおいて、搬送モーター63の駆動を終了し、第1パドル61及び第2パドル62の回転が終了する。
この場合、符号T3に示すタイミングから時間t13が経過すると、符号T4に示すタイミングにおいて、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面に接触する。これにより、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面に接触した状態で第1パドル61及び第2パドル62が回転する。そして、符号T4に示すタイミングから時間t14が経過すると、符号T5に示すタイミングにおいて、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間する。
一方、符号T1に示すタイミングよりも前から、処理トレイ54上に1枚又は複数枚の既載置媒体12Bが載置されていた場合、符号T1に示すタイミングにおいて、押圧部64は、押圧位置に位置している。
第1整合処理が実行される場合、符号T2に示すタイミングから時間t21が経過すると、符号T7に示すタイミングにおいて、押圧モーター65の駆動により、押圧部64が第1押圧位置から退避位置に移動する。
符号T7に示すタイミングは、符号T5に示すタイミングから時間t23が経過したタイミングである。つまり、第1整合処理では、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間した後に、押圧部64が第1押圧位置から退避位置に移動する。
このように、第1整合処理では、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間した後に、搬送媒体12Aの撓みが解消されると想定される時間まで、処理トレイ54に向けて既載置媒体12Bを押圧することができる。
その後、符号T7に示すタイミングから時間t24が経過すると、符号T8に示すタイミングにおいて、押圧モーター65の駆動により、押圧部64が退避位置から第1押圧位置に移動する。
一方、第2整合処理が実行される場合、符号T2に示すタイミングから時間t22が経過すると、符号T5に示すタイミングにおいて、押圧モーター65の駆動により、押圧部64が第2押圧位置から退避位置に移動する。
時間t22は、時間t11と、時間t13と、時間t14との合計時間と同じである。つまり、第2整合処理では、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間したときに、押圧部64が第2押圧位置から退避位置に移動する。
その後、符号T5に示すタイミングから時間t24が経過すると、符号T9に示すタイミングにおいて、押圧モーター65の駆動により、押圧部64が退避位置から第2押圧位置に移動する。
このように、第2整合処理では、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間したときまで、処理トレイ54に向けて既載置媒体12Bを押圧することができる。
更に、第2整合処理では、第1整合処理と比較して、押圧部64が再び退避位置から第2押圧位置に移動するまでの時間を短縮することができる。このように、第2整合処理が実行されるときには、第1整合処理が実行されるときよりも、整合間隔を短縮することができる。これにより、後処理装置14は、短時間で後処理を行うことができ、更には、記録装置13から媒体12が搬送される搬送速度を向上させることも可能となる。
本実施形態において、符号T1に示すタイミングにおいて、処理トレイ54上に既載置媒体12Bが載置されていない場合、押圧部64は、退避位置に位置する。第1整合処理が実行される場合、押圧部64は、符号T8に示すタイミングまで、退避位置に位置し、符号T8に示すタイミングにおいて、退避位置から第1押圧位置に移動する。一方、第2整合処理が実行される場合、押圧部64は、符号T9に示すタイミングまで、退避位置に位置し、符号T9に示すタイミングにおいて、退避位置から第2押圧位置に移動する。
このように搬送媒体12Aの搬送及び既載置媒体12Bの押圧が行われることにより、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを抑制することができる。また、処理トレイ54に1枚の既載置媒体12Bが既に載置されている状態で、新たな搬送媒体12Aが最上層の媒体として載置されるケースを具体的な一例として説明する。本実施形態において、発明の理解を容易とするために、媒体12の間隔、及び、媒体12と押圧部64との間隔を十分に広げた状態として図示する。
図9に示すように、処理トレイ54に1枚の既載置媒体12Bが載置されている。この場合、押圧部64は、1枚の既載置媒体12Bの上面を処理トレイ54に向けて押圧する。
そして、図10に示すように、処理トレイ54に新たな搬送媒体12Aが最上層の媒体として載置される。そして、搬送媒体12Aが搬送部60により搬送方向Y1に搬送された結果、搬送媒体12Aの後端が第1整合部58に当接し、状況によっては、搬送部60による搬送力により搬送媒体12Aが撓む場合がある。
図11に示すように、本実施形態とは異なり、既載置媒体12Bの枚数が何れであっても、第2整合処理が実行される場合、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間するときに押圧部64が第2押圧位置から退避位置に移動する。
そして、図12に示すように、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間するときに、搬送媒体12Aの撓みが解消される。この場合、搬送媒体12Aの撓みが解消される復元力が既載置媒体12Bに伝達し、状況によっては、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動する。
これにより、図13に示すように、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することが繰り返し行われることにより、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれが累積的に生じることもあった。
一方、図14に示すように、本実施形態のように、第1整合処理が実行される場合、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間するときに、押圧部64が第1押圧位置に位置する。これにより、処理トレイ54に向けて既載置媒体12Bが押圧部64により押圧される。
図15に示すように、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間するときに、搬送媒体12Aの撓みが解消される。この場合、搬送媒体12Aの撓みが解消される復元力が既載置媒体12Bに伝達しても、押圧部64による押圧により、既載置媒体12Bは、反対方向Y2に移動しない。
これにより、図16に示すように、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動せずに、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを抑制することができる。
特に、処理トレイ54の摩擦係数、媒体12の摩擦係数、媒体12の種別及び既載置媒体12Bの枚数が、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動する要因となっている。このような要因を鑑みて、媒体12の整合ずれを抑制することができる第1整合処理と、整合間隔を短縮することができる第2整合処理とが選択的に実行される。
特に、処理トレイ54の摩擦係数、媒体12の摩擦係数、媒体12の種別及び既載置媒体12Bの枚数が、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動する要因となっている。このような要因を鑑みて、媒体12の整合ずれを抑制することができる第1整合処理と、整合間隔を短縮することができる第2整合処理とが選択的に実行される。
具体的な一例をあげると、媒体12の種別としては、媒体12の材質、サイズ及び向きが含まれる。媒体12の種別によっては、媒体12がカールする度合いが異なり、媒体12の撓みが発生する度合いが異なる。媒体12の種別によっては、媒体12の摩擦係数及び重量が異なり、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動する度合いが異なる。
特に、搬送媒体12Aの摩擦係数が第1摩擦係数である場合よりも、搬送媒体12Aの摩擦係数が第1摩擦係数よりも大きい第2摩擦係数である場合のほうが、最上層の既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動し易い。また、処理トレイ54の摩擦係数が、媒体12の摩擦係数よりも小さい場合、処理トレイ54の載置面55と接触する最下層の既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動し易い。
処理トレイ54上に載置される既載置媒体12Bの枚数が少ない場合、既載置媒体12Bの重量が小さくなる。このため、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動し易くなる。一方、処理トレイ54上に載置される既載置媒体12Bの枚数が多い場合、既載置媒体12Bの重量が大きくなる。このため、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動し難くなる。
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1)従来の後処理装置では、処理トレイ上に既載置媒体が既に載置されている状態で、処理トレイ上に新たに載置された搬送媒体が搬送部により搬送方向に搬送された結果、搬送部が搬送媒体から離間した後に、整合ずれが発生することがあった。
第1実施形態の効果について説明する。
(1)従来の後処理装置では、処理トレイ上に既載置媒体が既に載置されている状態で、処理トレイ上に新たに載置された搬送媒体が搬送部により搬送方向に搬送された結果、搬送部が搬送媒体から離間した後に、整合ずれが発生することがあった。
詳しくは、搬送部は、搬送媒体との接触により、搬送媒体に搬送方向への搬送力を伝達する。そして、搬送媒体における搬送方向の下流側の端部が整合部に当接した後も、搬送媒体に搬送力が伝達されることにより搬送媒体が撓む場合もある。その後、搬送部が搬送媒体から離間し、搬送媒体に搬送力が伝達されなくなると、元の形状に戻るための搬送媒体の復元力が、搬送方向とは反対方向に発生し、搬送媒体と接触する既載置媒体に伝達する。これにより、搬送媒体の撓みが解消されるものの、搬送媒体の復元力により、搬送媒体と接触する既載置媒体が、搬送方向とは反対方向に移動してしまい、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれが発生することがあった。
そこで、搬送部60による搬送方向Y1への搬送により搬送媒体12Aが第1整合部58への整合に伴って撓んだ場合であっても、処理トレイ54上に載置されている既載置媒体12Bが処理トレイ54に向かって押圧される。そして、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aから離間した後に、押圧部64が第1押圧位置から退避位置に移動可能である。これにより、搬送媒体12Aの復元力によって既載置媒体12Bが搬送方向Y1の反対方向Y2に移動することを抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを抑制することができる。
(2)押圧部64を押圧位置から退避位置に移動させるタイミングに多様性を持たせることができ、押圧部64を押圧位置から退避位置に移動させるタイミングを状況に応じて切り替えることができる。したがって、状況に応じて適切なタイミングで押圧部64を押圧位置から退避位置に移動させることができる。
(3)また、第2整合処理が実行されることにより、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aから離間したときに、押圧部64が第2押圧位置から退避位置に移動する。これにより、状況に応じて処理トレイ54上に載置された媒体12の整合間隔を短縮できる状況を創出することができる。
(4)媒体12の種別が媒体種別MA又はMBであるとき、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの枚数が基準枚数以下の場合に、第1整合処理が実行される。処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの枚数が少ない枚数であるときには、多い枚数であるときよりも、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの重量が小さい。このため、搬送媒体12Aの復元力によって既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動する可能性が高くなる。このような状況に応じて、第1整合処理が実行されることにより、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(5)媒体12の種別が媒体種別MA又はMBであるとき、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの枚数が基準枚数よりも多い場合に、第2整合処理が実行される。処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの枚数が多い枚数であるときには、少ない枚数であるときよりも、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの重量が大きい。このため、搬送媒体12Aの復元力によって既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動する可能性が低くなる。このような状況に応じて、第2整合処理が実行されることにより、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(6)重量が異なる媒体12の種別に応じた枚数に基準枚数が変更可能である。このため、重量が異なる媒体12の種別に応じて、第1整合処理が実行される条件を変更することができる。このように、媒体12の種別という状況に応じて第1整合処理が実行されることにより、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(7)媒体12の種別が媒体種別MCであるとき、第1整合処理が実行される。媒体12の種別が媒体種別MDであるとき、第2整合処理が実行される。このように、媒体12の種別という状況に応じて、第1整合処理が実行されるか第2整合処理が実行されるかを異ならせることができる。したがって、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(8)第1整合処理において、第2整合処理よりも押圧部64による押圧力が強い。このため、第1整合処理が実行されることにより、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することを、押圧部64による押圧力に応じて効果的に抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(9)押圧部64は、処理トレイ54上に載置される媒体12よりも摩擦係数が小さい部材である。押圧部64は、押圧位置に位置する場合に、処理トレイ54上に載置される最上層の既載置媒体12Bと搬送媒体12Aとの間に位置する。このため、押圧部64は、既載置媒体12Bを押圧し、かつ、搬送媒体12Aの搬送方向Y1への搬送性を高めることができ、かつ、撓んだ搬送媒体12Aが元の形状に戻り易くなる。したがって、既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(10)第1面81A,82Aは、第2面81B,82Bよりも摩擦係数が大きい。押圧部64は、押圧位置に位置する場合に、処理トレイ54上に載置される最上層の既載置媒体12Bに第1面81A,82Aが接触し、搬送媒体12Aに第2面81B,82Bが接触する。このため、押圧部64は、搬送媒体12Aの復元力によって既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動し難くすることができ、かつ、搬送媒体12Aの搬送方向Y1への搬送性を高めることができ、かつ、撓んだ搬送媒体12Aが元の形状に戻り易くなる。したがって、搬送媒体12Aの復元力によって既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12整合ずれを効果的に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
第1実施形態において、後処理装置14は、処理トレイ54上に載置された全ての既載置媒体12Bを処理トレイ54に向けて押圧部64に押圧させた。第2実施形態において、後処理装置14は、処理トレイ54上に載置された全ての既載置媒体12Bのうち、最下層の既載置媒体12Bを処理トレイ54に向けて押圧部64に押圧させてもよい。以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成及び同じ制御内容について同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
次に、第2実施形態について説明する。
第1実施形態において、後処理装置14は、処理トレイ54上に載置された全ての既載置媒体12Bを処理トレイ54に向けて押圧部64に押圧させた。第2実施形態において、後処理装置14は、処理トレイ54上に載置された全ての既載置媒体12Bのうち、最下層の既載置媒体12Bを処理トレイ54に向けて押圧部64に押圧させてもよい。以下の説明では、既に説明した実施形態と同じ構成及び同じ制御内容について同一符号を付し、その重複する説明を省略又は簡略する。
図17に示すように、整合制御処理において、ステップS11が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS13に処理を移行する。ステップS13において、後処理制御部80は、媒体12の後端を検知したと判定した場合、ステップS31に処理を移行する。
ステップS31において、後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置されている既載置媒体12Bの載置枚数が0枚であるか否かを判定する。この処理において、後処理制御部80は、載置枚数カウンタから値を読み出し、既載置媒体12Bの載置枚数を特定する。これにより、後処理制御部80は、既載置媒体12Bの載置枚数が0枚であるか否かを判定することができる。言い換えると、後処理制御部80は、既載置媒体12Bの載置枚数が0枚であり、媒体12の後端が検知されたときにその媒体12が処理トレイ54に載置される1枚目の媒体12であるか否かを判定する。
後処理制御部80は、既載置媒体12Bの載置枚数が0枚であると判定した場合、ステップS32に処理を移行する。後処理制御部80は、既載置媒体12Bの載置枚数が0枚ではないと判定した場合、ステップS33に処理を移行する。
ステップS32において、後処理制御部80は、初期整合処理を実行する。この処理において、後処理制御部80は、第1実施形態の第1整合処理と同じように、搬送処理と、第1押圧処理とを実行する。
特に、この場合、処理トレイ54上に既載置媒体12Bが載置されていない状態で新たな搬送媒体12Aが最上層の媒体として載置される。そして、搬送媒体12Aの後端を検知してから時間t21が経過したときに、押圧部64が退避位置に配置されており、退避位置から移動しない。その後、時間t24が経過したときに、後処理制御部80は、押圧部64を退避位置から第1押圧位置に移動させる。これにより、後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置された1枚目の既載置媒体12Bの上面を処理トレイ54に向けて押圧部64に押圧させる。ステップS32が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS17に処理を移行する。
ステップS33において、後処理制御部80は、継続整合処理を実行する。この処理において、後処理制御部80は、第1実施形態の第1整合処理と同じように、搬送処理を実行し、第1実施形態の第1整合処理とは異なり、第1押圧処理を実行しない。つまり、後処理制御部80は、処理トレイ54上に複数枚の既載置媒体12Bが載置された場合でも、1枚目の既載置媒体12Bの上面を押圧部64に押圧させる状態を継続させる。ステップS32が終了した場合、後処理制御部80は、ステップS17に処理を移行する。
このように、後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置された1枚目の既載置媒体12Bを押圧部64に押圧させ、後処理が行われた後の所定のタイミングが到来するまで押圧部64による押圧を継続させる。
<第2実施形態の作用>
第2実施形態の作用について説明する。
処理トレイ54に既載置媒体12Bが載置されていない場合、押圧部64が退避位置に位置している。処理トレイ54に既載置媒体12Bが載置されていない状態で新たな搬送媒体12Aが最上層の媒体として載置される。搬送媒体12Aが搬送部60により搬送方向Y1に搬送された結果、搬送媒体12Aの後端が第1整合部58に当接する。そして、状況によっては、搬送部60による搬送力により搬送媒体12Aが撓む場合があるものの、処理トレイ54に既載置媒体12Bが載置されておらず、整合ずれが発生しない。
第2実施形態の作用について説明する。
処理トレイ54に既載置媒体12Bが載置されていない場合、押圧部64が退避位置に位置している。処理トレイ54に既載置媒体12Bが載置されていない状態で新たな搬送媒体12Aが最上層の媒体として載置される。搬送媒体12Aが搬送部60により搬送方向Y1に搬送された結果、搬送媒体12Aの後端が第1整合部58に当接する。そして、状況によっては、搬送部60による搬送力により搬送媒体12Aが撓む場合があるものの、処理トレイ54に既載置媒体12Bが載置されておらず、整合ずれが発生しない。
その後、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが搬送媒体12Aの上面から離間した後に、押圧部64が退避位置から第1押圧位置に移動し、処理トレイ54に向けて1枚目の既載置媒体12Bが押圧される。
次に、処理トレイ54に既載置媒体12Bが載置されている場合、押圧部64が継続して第1押圧位置に位置し、処理トレイ54に向けて1枚目の既載置媒体12Bが押圧部64に押圧される。また、処理トレイ54に向けて2枚目以降の既載置媒体12Bが押圧部64に押圧されない。
処理トレイ54の摩擦係数は、既載置媒体12Bの摩擦係数よりも小さく、処理トレイ54上に載置されている1枚目の既載置媒体12Bは、2枚目以降の既載置媒体12Bよりも、反対方向Y2に移動し易い。このため、処理トレイ54上に載置されている1枚目の既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動しなければ、全ての既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動せずに、処理トレイ54上に載置される媒体12の整合ずれを抑制することができる。
<第2実施形態の効果>
第2実施形態の効果について説明する。
(11)処理トレイ54は、処理トレイ54上に載置される媒体12よりも摩擦係数が小さい部材である。処理トレイ54上に載置された1枚目の既載置媒体12Bが押圧され、後処理が行われた後の所定のタイミングが到来するまで押圧が継続する。媒体12よりも摩擦係数が小さい処理トレイ54と接触する1枚目の既載置媒体12Bは、処理トレイ54と接触しない2枚目以降の既載置媒体12Bよりも、搬送媒体12Aの復元力によって反対方向Y2に移動し易い。このため、搬送媒体12Aの復元力によって、1枚目の既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することを抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12整合ずれを効果的に抑制することができる。
第2実施形態の効果について説明する。
(11)処理トレイ54は、処理トレイ54上に載置される媒体12よりも摩擦係数が小さい部材である。処理トレイ54上に載置された1枚目の既載置媒体12Bが押圧され、後処理が行われた後の所定のタイミングが到来するまで押圧が継続する。媒体12よりも摩擦係数が小さい処理トレイ54と接触する1枚目の既載置媒体12Bは、処理トレイ54と接触しない2枚目以降の既載置媒体12Bよりも、搬送媒体12Aの復元力によって反対方向Y2に移動し易い。このため、搬送媒体12Aの復元力によって、1枚目の既載置媒体12Bが反対方向Y2に移動することを抑制することができ、処理トレイ54上に載置される媒体12整合ずれを効果的に抑制することができる。
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1実施形態において、第2整合処理では、後処理制御部80は、搬送部60が搬送媒体12Aから離間する前に押圧部64を第2押圧位置から退避位置に移動させてもよい。
・第2実施形態において、所定のタイミングは、任意のタイミングであってもよい。例えば、後処理制御部80は、1枚目の既載置媒体12Bを押圧部64に押圧させ、既載置媒体12Bの載置枚数が予め定めた枚数になった所定のタイミングが到来するまで1枚目の既載置媒体12Bの押圧を継続させてもよい。この場合、予め定めた枚数は、2枚以上であればよい。
・搬送部60は、1枚の搬送媒体12Aを整合させる期間において、搬送媒体12Aに対する接触と離間とを複数回繰り返してもよい。また、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bは、第1パドル61及び第2パドル62が1回転するときに、搬送媒体12Aに対する接触と離間とを複数回繰り返してもよい。具体的な一例をあげると、図8において、符号T4に示すタイミングから時間t14が経過するまでに、第1ブレード61B及び第2ブレード62Bが、搬送媒体12Aの上面に複数回接触し、搬送媒体12Aの上面から複数回離間してもよい。この場合、押圧部64は、1枚の搬送媒体12Aを整合させる期間において、処理トレイ54上に載置されている全ての既載置媒体12Bを押圧し、搬送部60による複数回の離間のうち最後の離間後に、押圧位置から退避位置に移動することが好ましい。
・第1パドル61及び第2パドル62は、処理トレイ54との距離が調整可能であってもよい。この場合、後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置された搬送媒体12Aと接触可能な接触位置と、処理トレイ54上に載置された搬送媒体12Aと接触不能な離間位置とに第1パドル61及び第2パドル62を移動させてもよい。
・搬送部60は、1つ又は3つ以上のパドルを備えてもよい。
・押圧部64は、処理トレイ54との距離が調整可能に構成されてもよい。後処理制御部80は、押圧部64と処理トレイ54との距離を調整することによって、既載置媒体12Bを押圧する押圧力を異ならせてもよい。この場合、押圧部64の押圧位置としては、第1押圧位置及び第2押圧位置のうち何れか一方のみが採用されてもよい。
・押圧部64は、処理トレイ54との距離が調整可能に構成されてもよい。後処理制御部80は、押圧部64と処理トレイ54との距離を調整することによって、既載置媒体12Bを押圧する押圧力を異ならせてもよい。この場合、押圧部64の押圧位置としては、第1押圧位置及び第2押圧位置のうち何れか一方のみが採用されてもよい。
・押圧部64は、回転することにより、押圧位置と退避位置とに移動可能であったが、これに限らない。例えば、押圧部64は、幅方向Xに移動することにより、押圧位置と退避位置とに移動可能であってもよい。
・押圧部64は、第1整合処理と第2整合処理とで、同じ押圧力で既載置媒体12Bを押圧してもよい。
・押圧部64は、1つ又は3つ以上の部材から構成されてもよい。
・押圧部64は、1つ又は3つ以上の部材から構成されてもよい。
・後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの枚数が基準枚数より多いときに、既載置媒体12Bの上面を押圧部64に押圧させなくてもよい。この場合、後処理制御部80は、処理トレイ54上に載置された既載置媒体12Bの枚数が基準枚数より多いときに、処理トレイ54上に載置された基準枚数の既載置媒体12Bの上面を押圧部64に押圧させてもよい。具体的な一例をあげると、後処理制御部80は、基準枚数が6枚であるときに、1~6枚目の既載置媒体12Bについては、最上層の既載置媒体12Bの上面を押圧部64に押圧させてもよい。そして、後処理制御部80は、7枚目以降の既載置媒体12Bについては、押圧部64に押圧させず、6枚目の既載置媒体12Bの上面を継続して押圧部64に押圧させてもよく、押圧部64を退避位置に移動させてもよい。
・異なる媒体の種別であっても、基準枚数に関係なく、第2整合処理が実行されずに、第1整合処理が実行されてもよい。異なる媒体の種別であっても、基準枚数に関係なく、第1整合処理が実行されずに、第2整合処理が実行されてもよい。異なる媒体の種別であっても、同じ基準枚数が決定されてもよい。
・媒体12の種別として、媒体種別MA~MDのうち少なくとも何れかがなくてもよい。また、媒体12の種別としては、重量及び目方向のうち少なくとも何れかが異なる種別であってもよい。
・後処理装置14と中間装置15とを合わせて後処理装置としてもよい。後処理装置14は、中間装置15からではなく、記録装置13から記録後の媒体12を受け入れてもよい。
・媒体12は、用紙に限定されず、合成樹脂製のフィルムや布、不織布、ラミネート媒体などでもよい。
・液体は、媒体12に付着することで、この媒体12に記録することができるものであれば任意に選択することができる。例えば、インクは、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含み、水性インク、油性インク、ジェルインク、ホットメルトインク等の各種組成物を包含するものとする。
・液体は、媒体12に付着することで、この媒体12に記録することができるものであれば任意に選択することができる。例えば、インクは、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含み、水性インク、油性インク、ジェルインク、ホットメルトインク等の各種組成物を包含するものとする。
・記録装置13は、プリンターに限定されず、捺染装置でもよい。また、記録装置13は、記録機能に加え、スキャナー機構及びコピー機能を有する複合機でもよい。
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)記録後の媒体を載置するように構成される処理トレイと、前記処理トレイ上に載置された最上層の媒体の上面と接触することにより、前記処理トレイに載置された最上層の媒体を搬送方向に搬送可能な搬送部と、前記処理トレイに載置された媒体における前記搬送方向の下流側の端部を整合可能な整合部と、前記処理トレイ上に載置された媒体を前記処理トレイに向けて押圧可能な押圧部と、前記押圧部の動作を制御可能な制御部と、を備え、前記押圧部は、前記処理トレイ上に載置された媒体を押圧する押圧位置と、前記処理トレイ上に載置された媒体への押圧を解除する退避位置とに移動可能であり、前記制御部は、前記処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、前記搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、前記処理トレイ上に載置されている少なくとも1枚の既載置媒体を前記押圧位置における前記押圧部に押圧させ、前記搬送部が搬送媒体から離間した後に、前記押圧部を前記押圧位置から前記退避位置に移動可能である。
この構成によれば、搬送部による搬送方向への搬送により搬送媒体が撓んだ場合であっても、処理トレイ上に載置されている少なくとも1枚の既載置媒体が処理トレイに向かって押圧される。そして、搬送部が搬送媒体から離間した後に、押圧部が押圧位置から退避位置に移動可能である。これにより、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを抑制することができる。
(B)前記制御部は、前記処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、前記搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、前記搬送部が搬送媒体から離間した後に前記押圧部を前記押圧位置から前記退避位置に移動させる第1制御と、前記搬送部が搬送媒体から離間する前又は前記搬送部が搬送媒体から離間するときに前記押圧部を前記押圧位置から前記退避位置に移動させる第2制御と、を切り換え可能であってもよい。
この構成によれば、押圧部を押圧位置から退避位置に移動させるタイミングに多様性を持たせることができ、押圧部を押圧位置から退避位置に移動させるタイミングを状況に応じて切り替えることができる。したがって、状況に応じて適切なタイミングで押圧部を押圧位置から退避位置に移動させることができる。
(C)前記制御部は、前記処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が基準枚数以下の場合に、前記第1制御を実行してもよい。
この構成によれば、処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が基準枚数以下の場合に、第1制御が実行される。処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が少ない枚数であるときには、多い枚数であるときよりも、処理トレイ上に載置された既載置媒体の重量が小さい。このため、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動する可能性が高くなる。このような状況に応じて、第1制御が実行されることにより、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
この構成によれば、処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が基準枚数以下の場合に、第1制御が実行される。処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が少ない枚数であるときには、多い枚数であるときよりも、処理トレイ上に載置された既載置媒体の重量が小さい。このため、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動する可能性が高くなる。このような状況に応じて、第1制御が実行されることにより、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(D)前記制御部は、前記処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が前記基準枚数よりも多い場合に、前記第2制御を実行してもよい。
この構成によれば、処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が基準枚数よりも多い場合に、第2制御が実行される。処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が多い枚数であるときには、少ない枚数であるときよりも、処理トレイ上に載置された既載置媒体の重量が大きい。このため、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動する可能性が低くなる。このような状況に応じて、第2制御が実行されることにより、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
この構成によれば、処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が基準枚数よりも多い場合に、第2制御が実行される。処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が多い枚数であるときには、少ない枚数であるときよりも、処理トレイ上に載置された既載置媒体の重量が大きい。このため、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動する可能性が低くなる。このような状況に応じて、第2制御が実行されることにより、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(E)前記制御部は、重量が異なる媒体の種別に応じた枚数に前記基準枚数を変更可能であってもよい。
この構成によれば、重量が異なる媒体の種別に応じた枚数に基準枚数が変更可能である。このため、重量が異なる媒体の種別に応じて、第1制御が実行される条件を変更することができる。このように、媒体の種別という状況に応じて第1制御が実行されることにより、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
この構成によれば、重量が異なる媒体の種別に応じた枚数に基準枚数が変更可能である。このため、重量が異なる媒体の種別に応じて、第1制御が実行される条件を変更することができる。このように、媒体の種別という状況に応じて第1制御が実行されることにより、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(F)前記制御部は、媒体の種別に応じて前記第1制御及び前記第2制御のうち何れかを実行してもよい。
この構成によれば、媒体の種別に応じて第1制御及び第2制御のうち何れかが実行される。このように、媒体の種別という状況に応じて、第1制御が実行されるか第2制御が実行されるかを異ならせることができる。したがって、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
この構成によれば、媒体の種別に応じて第1制御及び第2制御のうち何れかが実行される。このように、媒体の種別という状況に応じて、第1制御が実行されるか第2制御が実行されるかを異ならせることができる。したがって、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(G)前記処理トレイは、前記処理トレイ上に載置される媒体よりも摩擦係数が小さい部材であり、前記制御部は、前記処理トレイ上に載置された1枚目の既載置媒体を前記押圧部に押圧させ、所定のタイミングが到来するまで前記押圧部による押圧を継続させてもよい。
この構成によれば、処理トレイは、処理トレイ上に載置される媒体よりも摩擦係数が小さい部材であり、処理トレイ上に載置された1枚目の既載置媒体が押圧され、所定のタイミングが到来するまで押圧が継続する。媒体よりも摩擦係数が小さい処理トレイと接触する1枚目の既載置媒体は、処理トレイと接触しない2枚目以降の既載置媒体よりも、搬送媒体の復元力によって搬送方向の反対方向に移動し易い。このため、搬送媒体の復元力によって、1枚目の既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(H)前記制御部は、前記押圧部による押圧力を変更可能であり、前記制御部は、前記第1制御において、前記第2制御よりも前記押圧部による押圧力を強くしてもよい。
この構成によれば、第1制御において、第2制御よりも押圧部による押圧力が強い。このため、第1制御が実行されることにより、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを、押圧部による押圧力に応じて効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
この構成によれば、第1制御において、第2制御よりも押圧部による押圧力が強い。このため、第1制御が実行されることにより、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを、押圧部による押圧力に応じて効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(I)前記押圧部は、前記処理トレイ上に載置される媒体よりも摩擦係数が小さい部材であり、前記処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、前記搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、前記押圧部は、前記押圧位置に位置する場合に、前記処理トレイに載置される最上層の既載置媒体と搬送媒体との間に位置してもよい。
この構成によれば、押圧部は、処理トレイに載置される媒体よりも摩擦係数が小さい部材であり、押圧位置に位置する場合に、処理トレイに載置される最上層の既載置媒体と搬送媒体との間に位置する。このため、押圧部は、既載置媒体を押圧し、かつ、搬送媒体の搬送方向への搬送性を高めることができ、かつ、撓んだ搬送媒体が元の形状に戻り易くなる。したがって、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
(J)前記押圧部は、第1面と、第2面とを有するシート状であり、前記第1面は、前記第2面よりも摩擦係数が大きく、前記処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、前記搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、前記押圧部は、前記押圧位置に位置する場合に、前記処理トレイに載置される最上層の既載置媒体に前記第1面が接触し、搬送媒体に前記第2面が接触してもよい。
この構成によれば、第1面は、第2面よりも摩擦係数が大きく、押圧部は、押圧位置に位置する場合に、処理トレイに載置される最上層の既載置媒体に第1面が接触し、搬送媒体に第2面が接触する。このため、押圧部は、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動し難くすることができ、かつ、搬送媒体の搬送方向への搬送性を高めることができ、かつ、撓んだ搬送媒体が元の形状に戻り易くなる。したがって、搬送媒体の復元力によって既載置媒体が搬送方向の反対方向に移動することを効果的に抑制することができ、処理トレイ上に載置される媒体の整合ずれを効果的に抑制することができる。
S1…第1枚数、S2…第2枚数、t11~t14,t21~t24…時間、TA…基準枚数テーブル、X…幅方向、θ1…第1角度、θ2…第2角度、θ3…第3角度、Y1…搬送方向、Y2…反対方向、Z…垂直方向、11…記録システム、12…媒体、12A…搬送媒体、12B…既載置媒体、13…記録装置、14…後処理装置、15…中間装置、16…搬送経路、20…カセット、21…給紙機構、22…ピックアップローラー、23…分離ローラー、24…搬送機構、25…第1搬送ローラー対、26…支持部、27…記録部、28…液体吐出ヘッド、29…ノズル、30…載置トレイ、31…第1排出経路、32…スイッチバック経路、33…反転経路、34…第2排出経路、35…記録制御部、40…反転処理部、41…第1導入経路、42…第1スイッチバック経路、43…第2スイッチバック経路、44…第1合流経路、45…第2合流経路、46…導出経路、47…第2搬送ローラー対、48…フラップ、50…受け入れ部、51…第3搬送ローラー対、52…第4搬送ローラー対、53…センサー、54…処理トレイ、55…載置面、56…第1載置端部、57…第2載置端部、58…第1整合部、59…第2整合部、60…搬送部、61…第1パドル、61A…第1パドル回転体、61B…第1ブレード、61C…第1パドル回転軸、62…第2パドル、62A…第2パドル回転体、62B…第2ブレード、62C…第2パドル回転軸、63…搬送モーター、63A…第1搬送モーター、63B…第2搬送モーター、64…押圧部、65…押圧モーター、65A…第1押圧モーター、65B…第2押圧モーター、66…後処理部、67…排出部、68…排出駆動ローラー、69…排出従動ローラー、70…ガイド部、71…支持部材、72…排出スタッカー、80…後処理制御部、81…第1押圧部、81A,82A…第1面、81B,82B…第2面、81C…第1基端部、81D…第1先端部、82…第2押圧部、82C…第2基端部、82D…第2先端部、83A…第1回転軸、83B…第2回転軸
Claims (10)
- 記録後の媒体を載置するように構成される処理トレイと、
前記処理トレイ上に載置された最上層の媒体の上面と接触することにより、前記処理トレイに載置された最上層の媒体を搬送方向に搬送可能な搬送部と、
前記処理トレイに載置された媒体における前記搬送方向の下流側の端部を整合可能な整合部と、
前記処理トレイ上に載置された媒体を前記処理トレイに向けて押圧可能な押圧部と、
前記押圧部の動作を制御可能な制御部と、
を備え、
前記押圧部は、前記処理トレイ上に載置された媒体を押圧する押圧位置と、前記処理トレイ上に載置された媒体への押圧を解除する退避位置とに移動可能であり、
前記制御部は、前記処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、前記搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、前記処理トレイ上に載置されている少なくとも1枚の既載置媒体を前記押圧位置における前記押圧部に押圧させ、前記搬送部が搬送媒体から離間した後に、前記押圧部を前記押圧位置から前記退避位置に移動可能である、
ことを特徴とする後処理装置。 - 請求項1に記載の後処理装置において、
前記制御部は、前記処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、前記搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、
前記搬送部が搬送媒体から離間した後に前記押圧部を前記押圧位置から前記退避位置に移動させる第1制御と、
前記搬送部が搬送媒体から離間する前又は前記搬送部が搬送媒体から離間するときに前記押圧部を前記押圧位置から前記退避位置に移動させる第2制御と、を切り換え可能である、
ことを特徴とする後処理装置。 - 請求項2に記載の後処理装置において、
前記制御部は、前記処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が基準枚数以下の場合に、前記第1制御を実行する、
ことを特徴とする後処理装置。 - 請求項3に記載の後処理装置において、
前記制御部は、前記処理トレイ上に載置された既載置媒体の枚数が前記基準枚数よりも多い場合に、前記第2制御を実行する、
ことを特徴とする後処理装置。 - 請求項3又は請求項4に記載の後処理装置において、
前記制御部は、重量が異なる媒体の種別に応じた枚数に前記基準枚数を変更可能である、
ことを特徴とする後処理装置。 - 請求項2に記載の後処理装置において、
前記制御部は、媒体の種別に応じて前記第1制御及び前記第2制御のうち何れかを実行する、
ことを特徴とする後処理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の後処理装置において、
前記処理トレイは、前記処理トレイ上に載置される媒体よりも摩擦係数が小さい部材であり、
前記制御部は、前記処理トレイ上に載置された1枚目の既載置媒体を前記押圧部に押圧させ、所定のタイミングが到来するまで前記押圧部による押圧を継続させる、
ことを特徴とする後処理装置。 - 請求項2~請求項6のうち何れか一項に記載の後処理装置において、
前記制御部は、前記押圧部による押圧力を変更可能であり、
前記制御部は、前記第1制御において、前記第2制御よりも前記押圧部による押圧力を強くする、
ことを特徴とする後処理装置。 - 請求項1~請求項8のうち何れか一項に記載の後処理装置において、
前記押圧部は、前記処理トレイ上に載置される媒体よりも摩擦係数が小さい部材であり、
前記処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、前記搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、前記押圧部は、前記押圧位置に位置する場合に、前記処理トレイに載置される最上層の既載置媒体と搬送媒体との間に位置する、
ことを特徴とする後処理装置。 - 請求項9に記載の後処理装置において、
前記押圧部は、第1面と、第2面とを有するシート状であり、
前記第1面は、前記第2面よりも摩擦係数が大きく、
前記処理トレイ上に1枚又は複数枚の既載置媒体が既に載置されている状態で新たに搬送媒体が最上層の媒体として載置された後に、前記搬送部により搬送媒体が搬送されるときに、前記押圧部は、前記押圧位置に位置する場合に、前記処理トレイに載置される最上層の既載置媒体に前記第1面が接触し、搬送媒体に前記第2面が接触する、
ことを特徴とする後処理装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021201475A JP2023087218A (ja) | 2021-12-13 | 2021-12-13 | 後処理装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2021201475A JP2023087218A (ja) | 2021-12-13 | 2021-12-13 | 後処理装置 |
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