JP6296257B1 - 溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体 - Google Patents

溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP6296257B1
JP6296257B1 JP2016220265A JP2016220265A JP6296257B1 JP 6296257 B1 JP6296257 B1 JP 6296257B1 JP 2016220265 A JP2016220265 A JP 2016220265A JP 2016220265 A JP2016220265 A JP 2016220265A JP 6296257 B1 JP6296257 B1 JP 6296257B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane resin
pigment
solvent
pigment red
gravure ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016220265A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018076461A (ja
Inventor
通久 小藤
通久 小藤
賢吾 飛田
賢吾 飛田
比呂 木林
比呂 木林
徹 大宅
徹 大宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toyo Ink Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Toyo Ink Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink SC Holdings Co Ltd, Toyo Ink Co Ltd filed Critical Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Priority to JP2016220265A priority Critical patent/JP6296257B1/ja
Priority to PCT/JP2017/040589 priority patent/WO2018088523A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6296257B1 publication Critical patent/JP6296257B1/ja
Publication of JP2018076461A publication Critical patent/JP2018076461A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B27/00Layered products comprising a layer of synthetic resin
    • B32B27/40Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyurethanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/30Low-molecular-weight compounds
    • C08G18/32Polyhydroxy compounds; Polyamines; Hydroxyamines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins
    • C09D11/102Printing inks based on artificial resins containing macromolecular compounds obtained by reactions other than those only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F3/00Labels, tag tickets, or similar identification or indication means; Seals; Postage or like stamps
    • G09F3/02Forms or constructions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

【課題】基材種類を問わず、良好なラミネート強度を有し、印刷適性および網点(ドット)再現性が良好であり、特にシリカ/アルミナ蒸着基材に対して優れたラミネート強度を有する、溶剤型ラミネート用グラビアインキを提供すること。【解決手段】少なくともポリウレタン樹脂(A)およびポリウレタン樹脂(B)を含む溶剤型ラミネート用グラビアインキであって、ポリウレタン樹脂(A)中のウレア結合のモル分率が0.1〜0.4であり、ポリウレタン樹脂(B)中のウレア結合のモル分率が0.45〜0.65であることを特徴とする溶剤型ラミネート用グラビアインキ。【選択図】なし

Description

本発明は、溶剤型ラミネート用グラビアインキおよびその印刷物と積層体に関する。
OPPフィルム、PETフィルム、NYフィルムおよびそれらの金属酸化物蒸着フィルム等の透明基材を包装材料の基材に使用する場合、基材の装飾または表面保護のために印刷インキを用いた印刷が施される。印刷を施した基材は、その後スリット工程を経て、ラミネート工程に送られ、最終的には食品包装用、化粧品包装、その他あらゆる用途に向けたパッケージとなる。
上記基材に印刷される多くの場合、グラビア印刷方式が採用されている。グラビア印刷方式に用いられる版は、文字や模様等の部分が凹版であり、このセルにインキが入る程度に版にインキを浸し、版を回転させながら、表面をドクターブレードにより余分なインキを掻き落とし、グラビアインキを基材へ転移、着肉させる。この印刷方式は、微細な濃淡が表現できるため、写真等の豊かな階調の再現には最適であり、尚かつ高速印刷が可能であるため大量生産に向いている。
このグラビア印刷方式が抱える印刷適性の問題として、(I)基材転移性(版つまり性)、および(II)網点再現性があげられる。(I)基材転移性とは、インキの基材への転移不良のことであり、印刷面はカスレのような形で現れる。版つまり現象とも呼ばれ、特に版深が浅く、セル開口部が小さい部分(ハイライト部)においてインキの目詰まりが原因で発生しやすい。特に、有機溶剤への再溶解性に乏しいインキでは顕著に発生する。(II)網点再現性とは、重ね刷りでの印刷不良であり、重ねインキにより下地印刷部が溶かされ、網点(ドット)がにじむ、広がる、ぼやけるといった現象である。こういった印刷不良は、色調の鮮やかさを欠くばかりか、印刷コンバーターでは不良ロットとして扱われる場合も多く、生産ロスを引き起こす。
上記印刷適性を改善するために、様々な試みが行われており、例えば、版つまり性を改善するためにグリコールエーテルや水を含有する溶剤系グラビアインキが提案されている(特許文献1)。また網点再現性を改善するために、特殊アミン含有ウレタン樹脂を使用したグラビアインキも提案されている(特許文献2)。しかし、これらのインキでは、印刷適性を全て満足することは困難であった。
グラビアインキは、ラミネート用途、表刷り用途等に分類され、ラミネート用途では、基材にインキが印刷された後、その上に更に接着剤で基材が貼り合わされる。その方法としては、大きく分けてエクストルジョンラミネート方式、ドライラミネート方式、ノンソルベントラミネート方式の3種類に大別される。これらのラミネート工程で懸念される事項として、外観不良、ラミネート強度不足、耐ボイル・レトルト性が挙げられ、これらを向上させるために様々な工夫がなされている(特許文献3〜5)。しかし、印刷適性とラミネート適性を両立するのは難しく、特に基材として、OPPフィルム、PETフィルム、シリカ/アルミナ蒸着フィルムといったフィルムを用いた場合において、ラミネート強度と印刷適性(特に、版つまり性、版かぶり性、網点再現性)を両立することが困難であった。
上記フィルムの中でシリカ/アルミナ蒸着フィルムは、耐レトルト用の基材の一種であるが、従来より使用されているアルミ箔を含むフィルムとは異なり、透明で内容物の確認ができることから、近年、食品分野のガスバリア包材として注目されている。この通常シリカ/アルミナ蒸着フィルムは、印刷された後に、ナイロンフィルムやポリオレフィンフィルム等と積層された透明包材として使用されることが多い。しかし、シリカ/アルミナ蒸着フィルムは、基材表面に対するインキの接着性が悪いことや、充分なラミネート強度が得られにくいといった問題があった。
特開平9−328646号公報 特開2014−133840号公報 特開2010−270216号公報 特開2005−298618号公報 特開2013−213109号公報
本発明が解決しようとする課題は、基材種類を問わず、良好なラミネート強度を有し、印刷適性および網点(ドット)再現性が良好であり、特にシリカ/アルミナ蒸着基材に対して優れたラミネート強度を有する溶剤型ラミネート用グラビアインキを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。
すなわち、本発明は、少なくともポリウレタン樹脂(A)およびポリウレタン樹脂(B)を含む溶剤型ラミネート用グラビアインキであって、ポリウレタン樹脂(A)中のウレア結合のモル分率が0.1〜0.4であり、ポリウレタン樹脂(B)中のウレア結合のモル分率が0.45〜0.65であり、ポリウレタン樹脂(A)中のウレア結合濃度とウレタン結合濃度との和が1.4〜2mmol/gであり、ポリウレタン樹脂(B)中のウレア結合濃度とウレタン結合濃度の和が2.2〜2.9mmol/gであることを特徴とする溶剤型ラミネート用グラビアインキに関する。
また、本発明は、ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)との質量比が、(A):(B)=95:5〜40:60である上記溶剤型ラミネート用グラビアインキに関する。
また、本発明は、ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)との混合物のガラス転移温度が、−30〜0℃である上記溶剤型ラミネート用グラビアインキに関する。
また、本発明は、ポリウレタン樹脂(A)および/またはポリウレタン樹脂(B)が、下記一般式(1)で表される部分構造を有する上記溶剤型ラミネート用グラビアインキに関する。
一般式(1)
(式中、R1は、水素原子またはアルキル基を表し、R2は、アルキル基を表す。)
また、本発明は、ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)との混合物の30℃における貯蔵弾性率E’が、1×107〜1×109Paである上記溶剤型ラミネート用グラビアインキに関する。
また、本発明は、更に、水酸基を有する塩化ビニル共重合樹脂(C)を含有する上記溶剤型ラミネート用グラビアインキに関する。
また、本発明は、基材上に、上記溶剤型ラミネート用グラビアインキによって印刷された印刷物に関する。
また、本発明は、少なくとも第1の基材、上記溶剤型ラミネート用グラビアインキによって印刷された印刷層、接着剤層および第2の基材を、この順に有してなる積層体に関する。
本発明により、基材種類を問わず、良好なラミネート強度を有し、印刷適性および網点(ドット)再現性が良好であり、特にシリカ/アルミナ蒸着基材に対して優れたラミネート強度を有する溶剤型ラミネート用グラビアインキを提供することができるようになった。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限り、以下の内容に限定されない。尚、本明細書中において、「(メタ)アクリル」とは、「メタクリルおよびアクリル」を、「(メタ)アクリレート」は、「メタクリレートおよびアクリレート」をそれぞれ意味する。また、「イソシアナト基」とは「イソシアネート基」または「NCO基」と称する場合がある。
本発明の溶剤型ラミネート用グラビアインキは、ポリウレタン樹脂(A)およびポリウレタン樹脂(B)を含む溶剤型ラミネート用グラビアインキであって、ポリウレタン樹脂(A)中のウレア結合のモル分率が0.1〜0.4であり、ポリウレタン樹脂(B)中のウレア結合のモル分率が0.45〜0.65であることを特徴とする。
本発明では、ポリウレタン樹脂(A)が、ポリオレフィン基材とポリエステル基材のラミネート強度とインキの再溶解性(印刷適性)を向上させる機能を担い、ポリウレタン樹脂(B)が、印刷適性における網点再現性(以下、ドット再現性と記載する場合がある)を向上させる機能を担う。2種類のポリウレタン樹脂(A)および(B)を混合して使用すると上記両立の機能を発現でき、シリカ/アルミナ処理基材に対しても強いラミネート強度を示すことが見出された。この相乗効果は、2種類のポリウレタン樹脂(A)および(B)において、それぞれウレア結合のモル分率の特定範囲において発現し、(A)中のウレア結合のモル分率が0.1〜0.4、(B)中のウレア結合のモル分率が0.45〜0.65である場合に相乗効果が顕著である。尚本明細書では、ウレア結合のモル分率は、下記式(1)で定義される。
式(1) ウレア結合のモル分率=[ウレア結合濃度]/[イソシアナト基が形成する結合濃度]
尚、ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)の混合物について、ウレア結合のモル分率は0.3〜0.5であることが好ましい。
OPP(ポリプロピレン基材)は、弾性率の高い樹脂と接着しやすい傾向があり、PET(ポリエステル基材)は弾性率の低い樹脂と接着しやすい傾向がある。ウレア結合は、ウレタン結合に比べて凝集力が強く、ウレタン樹脂の弾性率、硬さ等のレオロジー性質を支配的である。上記ウレア結合比率の異なる(弾性率の異なる)ウレタン樹脂を併用することで、接着性に関して機能分離が可能となり、種々の基材においてラミネート強度を向上させることが可能となったものと考えられる。また、ウレア結合は、顔料に対する吸着基としても機能すると考えられ、印刷適性の向上にも有効である。上記の説明は、科学的考察に基づくものであり、本発明を何ら限定するものではない。
イソシアナト基が形成する結合とは、ウレタン結合、ウレア結合、チオウレタン結合、チオウレア結合、アロファネート結合、ビュレット結合、イソシアヌレート結合、ウレトンイミン結合等が挙げられ、ポリウレタン樹脂(A)および(B)は、ウレア結合と、これらから選ばれる少なくとも一種を有していることが好ましい。中でもウレタン結合とウレア結合を有する場合がより好ましい。
ポリウレタン樹脂(A)および(B)は、ポリオールとポリイソシアネートからなる末端イソシアネートのウレタンプレポリマーと、アミン系鎖延長剤を反応させることにより得られる末端にアミノ基を有するポリウレタン樹脂等が好ましい。この場合、ポリオールとポリイソシアネートの反応によりウレタン結合が生成し、アミン系鎖延長剤に対して末端イソシアネートのウレタンプレポリマーを反応させることによりウレア結合が生成する。
この場合、イソシアナト基が形成する結合100モル%中のウレア結合のモル%は、下記の式(2)により算出できる。

式(2) ウレア結合のモル分率=[ウレア結合濃度]/[ウレタン結合濃度+ウレア結合濃度]
ここで、[ウレタン結合濃度+ウレア結合濃度]は下記の式(2−1)により算出できる。

式(2−1) [ウレタン結合濃度+ウレア結合濃度]=[ポリイソシアネートのNCO基のモル数(mmol)]/[ポリウレタン樹脂の固形分質量(g)]

ここで、ポリオールの水酸基のモル数は、ウレタン結合のモル数と同じになるので、ウレタン結合濃度は、下記の式(2−2)により算出できる。

式(2−2) [ウレタン結合濃度]=[ポリオールの水酸基のモル数(mmol)]/[ポリウレタン樹脂の固形分質量(g)]

また、ウレア結合濃度は、式(2−3)で表される。
式(2−3) [ウレア結合濃度]=[ウレタン結合濃度+ウレア結合濃度]−[ウレタン結合濃度]

ポリオールとポリイソシアネート、アミン系鎖延長剤は、一種または二種以上併用しても良いし、種類の異なるものを使用しても良い。
ポリウレタン樹脂(A)およびポリウレタン樹脂(B)におけるイソシアナト基が形成する結合の濃度は、それぞれ、1.4〜2mmol/gおよび2.2〜2.9mmol/gであることが好ましい。より好ましくは(A)が、1.5〜1.9mmol/g、(B)が、2.3〜2.8mmol/gである。上記範囲内であると、前述のウレア結合のモル分率と合わせて、機能分離が顕著になり、ラミネート強度(物性)、印刷適性、網点再現性等の諸特性が向上する。
ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)の混合比率は、特に限定されないが、質量比にて(A):(B)=95:5〜40:60であることが好ましい。この比率の場合に、上記ラミネート強度における基材汎用性を得られやすい。また、ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)の混合物のガラス転移温度(以下Tgと記載する場合がある)が−30〜0℃の際に、ラミネート強度がより向上する。尚、本明細書において、ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)の混合物のガラス転移温度(Tg)は、動的粘弾性測定において得られる温度と損失正接(Tanδ)の曲線の極大値(ピークトップ)における温度である。
ポリウレタン樹脂(A)および/またはポリウレタン樹脂(B)は、下記一般式(1)で表される部分構造を有するものが好ましい。
一般式(1)
(式中、R1は、水素原子またはアルキル基を表し、R2は、アルキル基を表す。)
一般式(1)で表される部分構造を、ポリウレタン樹脂(A)および/またはポリウレタン樹脂(B)に導入する場合、ポリウレタン樹脂の合成時に、一般式(1)の部分構造を有するポリオールを使用することで、一般式(1)で表される部分構造をポリウレタン樹脂に容易に導入することができ、ラミネート強度が向上する。これは、側鎖に存在するアルキル基が、ポリウレタン樹脂主鎖のエーテル結合の回転を抑制してポリウレタン樹脂の結晶性を促し、溶解性と凝集力を両立することができるためと考えられる。一般式(1)で表される部分構造を含有するポリオールとしては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。
また、ポリウレタン樹脂(A)および/またはポリウレタン樹脂(B)は、下記一般式(2)で表される部分構造を有するものが好ましい。
一般式(2)
(式中、R3は、水素原子またはアルキル基を表し、R4は、アルキル基を表す。)
一般式(2)で表される部分構造を有するポリオールとしては、ネオペンチルグリコールおよび/または2−メチル−1,3−プロパンジオールと、二塩基酸からなるポリエステルポリオールが挙げられる。好ましくはネオペンチルグリコールとアジピン酸からなるポリエステルポリオールであり、例えば、ポリウレタン樹脂(A)および/またはポリウレタン樹脂(B)の製造時にネオペンチルグリコールと二塩基酸からなるポリエステルポリオールを原料として使用することでウレタン結合を介して導入することが可能である。
尚、上記一般式(1)および一般式(2)中のR1〜R4におけるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基等が挙げられる。この内、アルキル基としては、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)のいずれか、もしくは両方にネオペンチルグリコールと二塩基酸からなるポリエステル構造が導入されていることが好ましい。ポリウレタン樹脂(A)がネオペンチルグリコールと二塩基酸からなるポリエステル構造を有する場合がより好ましい。ネオペンチルグリコールと二塩基酸からなるポリエステル構造の含有量として、好ましくはポリウレタン樹脂100質量%中、1〜85質量%であり、20〜80質量%であることが特に好ましい。
使用するポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)の混合物は、30℃における貯蔵弾性率E’が1×107〜1×109Paであることが好ましい。より好ましくは1×107〜1×108Paである。この値の範囲内である場合に高いラミネート強度が得られる。貯蔵弾性率E’は、動的粘弾性の測定により得ることができる。
<ポリウレタン樹脂(A)>
ポリウレタン樹脂(A)は、上記ウレア結合のモル分率が0.1〜0.4であり、好ましくは0.2〜0.4である。(A)の重量平均分子量としては、10,000〜200,000であることが好ましく、ガラス転移温度が−30〜0℃であることが好ましく、更には動的粘弾性測定において30℃における貯蔵弾性率E’が1×107〜1×108Paであることが好ましい。
また、ポリウレタン樹脂(A)は、アミン価および/または水酸基価を有するものが好ましい。アミン価を有する場合は、アミン価は1.0〜20.0mgKOH/gであることが好ましく、5〜10mgKOH/gであることがより好ましい。また水酸基価を有する場合は、1.0〜20.0mgKOH/gであることが好ましい。
ポリウレタン樹脂(A)は、ポリエステルポリオール由来の構造単位を含むものが好ましく、その含有量はポリウレタン樹脂(A)固形分100質量%中、1〜85質量%であることが好ましく、より好ましくは20〜80質量%、更に好ましくは30〜80質量%である。
ポリウレタン樹脂(A)は、ポリエーテルポリオール由来の構造単位を含んでも良く、その場合のポリエーテルポリオール由来の構造単位の含有量は、ポリウレタン樹脂(A)固形分100質量%中、1〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜20質量%である。ポリウレタン樹脂(A)あるいはポリウレタン樹脂(B)は、ポリエーテルポリオール由来の構成単位を含んでも良い。
ポリウレタン樹脂(A)は、公知の方法により製造することができる。例えば、ポリオールとポリイソシアネートからなる末端イソシアネートのウレタンプレポリマーと、更にアミン系鎖延長剤を反応させることにより得られるポリウレタン樹脂等が好ましい。
ポリオールとしては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトンジオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオール、ひまし油ポリオール、水素添加ひまし油ポリオール、ダイマージオール、水添ダイマージオール等が挙げられる。中でもポリエステルポリオールが好ましい。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、二塩基酸とジオールとのエステル化反応により得られる縮合物等が挙げられる。二塩基酸としては、アジピン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、マロン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸、グルタル酸、1、4−シクロヘキシルジカルボン酸、ダイマー酸、水添ダイマー酸等が挙げられる。ジオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,3,5−トリメチルペンタンジオール、2、4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,12−オクタデカンジオール、1,2−アルカンジオール、1,3−アルカンジオール、1−モノグリセライド、2−モノグリセライド、1−モノグリセリンエーテル、2−モノグリセリンエーテル、ダイマージオール、水添ダイマージオール等が挙げられる。
中でも、分岐構造を有するジオールが好ましい。分岐構造とは、ジオールに含まれるアルキレン基の水素原子の少なくとも1つがアルキル基によって置換されたアルキル側鎖を有するジオールを意味し、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、2−メチル−1,4−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、および2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール等が挙げられる。これらは、印刷適性、印刷効果、ラミネート強度を向上させる上で好ましい。
ポリエステルポリオールは、単独または2種以上を混合して用いることができる。尚、上記二塩基酸としては、セバシン酸、アジピン酸が特に好ましい。また、ヒドロキシル基を3個以上有するポリオール、カルボキシル基を3個以上有する多価カルボン酸を併用することもできる。特に好ましくは、上記の分岐ジオールから選ばれる少なくとも一種の分岐ジオールとアジピン酸からなるポリエステルポリオールであり、2−メチル−1,3−プロパンジオールまたはネオペンチルグリコールとアジピン酸とからなるポリエステルポリオールがより好ましい。
上記ポリエステルポリオールの数平均分子量は、好ましくは500〜10,000である。数平均分子量は、下記(式3)により求められる。また、ポリエステルポリオールの酸価は、1.0mgKOH/g以下であることが好ましく、0.5mgKOH/g以下であることがより好ましい。
(式3) ポリオールの数平均分子量=1000×56.1× 水酸基の価数/水酸基価
ポリエーテルポリオールは、例えば、酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフラン等の重合体または共重合体のポリエーテルポリオール類が挙げられる。中でもポリテトラメチレングリコールやポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールが好ましく、数平均分子量は500〜10,000であることが好ましい。数平均分子量は、末端を水酸基として水酸基価から計算するものであり、上記(式3)により求められる。
ポリウレタン樹脂(A)は、更に低分子ジオールからなる構造単位を有するものが好ましい。低分子ジオールは、ウレタン結合濃度を制御する目的で用いられ、含有量はポリウレタン樹脂(A)の所望の貯蔵弾性率E’やガラス転移温度とするため、使用量の制限はないが、ポリウレタン樹脂(A)固形分100質量%中、0.01〜20.0質量部であることが好ましく、より好ましくは0.01〜10.0質量%である。低分子ジオールとしては、分子量で50〜400のものが好ましく、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,3,5−トリメチルペンタンジオール、2、4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,12−オクタデカンジオール等が好ましい。
ポリイソシアネートとしては、ジイソシアネートが好ましく、ポリウレタン樹脂の製造に一般的に用いられる各種公知の芳香族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート等が挙げられる。例えば、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、4,4'−ジフェニルジメチルメタンジイソシアネート、4,4'−ジベンジルイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジメリールジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、ビス(クロロメチル)ジフェニルメタンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートベンジルクロライドやダイマー酸のカルボキシル基をイソシアナト基に転化したダイマージイソシアネート等が挙げられる。これらは3量体となってイソシアヌレート環構造となっていても良い。これらのポリイソシアネートは単独で、または2種以上を混合して用いることができる。中でも好ましくは、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体である。
アミン系鎖延長剤としては、以下に限定されるものではないが、分子量500以下が好ましく、ジアミン系、多官能アミン系等のものが挙げられ、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジアミン、p−フェニレンジアミン等のジアミン系鎖延長剤の他、2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピルジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシピロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシピロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等、水酸基を有するジアミン系鎖延長剤も用いることが出来る。これらの鎖伸長剤は単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
また必要に応じて3官能以上の多官能のアミン系鎖延長剤も使用することができ、具体的には、ジエチレントリアミン、イミノビスプロピルアミン:(IBPA、3,3’−ジアミノジプロピルアミン)、トリエチレンテトラミン、N−(3−アミノプロピル)ブタン−1,4−ジアミン:(スペルミジン)、6,6−イミノジヘキシルアミン、3,7−ジアザノナン−1,9−ジアミン、N,N’−ビス(3‐アミノプロピル)エチレンジアミンが挙げられる。好ましくはジアミン由来の構造単位を有するもの、更にはジアミン由来の構造単位および3官能アミン由来の構造単位を有するものであり、中でも好ましくはイソホロンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イミノビスプロピルアミン、スペルミジン、6,6−イミノジヘキシルアミンからなる群より選ばれる少なくとも一種あるいは二種以上である。
上記アミン系鎖延長剤であるアミン化合物のうち、ポリウレタン樹脂(A)が3官能のアミン化合物由来のウレア結合を有するものが好ましい。3官能アミン由来のウレア結合は、極性と凝集力が非常に高いため、本発明のグラビアインキにおいて、重ね印刷でも下地のドットが溶かされることなく、網点再現性が極めて良好になり、更にラミネート強度が向上する効果も奏する。更に好ましくは、ポリウレタン樹脂(A)が、2官能のアミン化合物と、3官能のアミン化合物由来のウレア結合を有するものであり、この場合、2官能のアミン化合物/3官能のアミン化合物で表される質量比率は95/5〜70/30である。尚、2官能のアミン化合物として、好ましくはヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、2−ヒドロキシエチルエチレンジアミンであり、3官能のアミン化合物として好ましくはジエチレントリアミン、イミノビスプロピルアミン:(IBPA、3,3’−ジアミノジプロピルアミン)、トリエチレンテトラミン、N−(3−アミノプロピル)ブタン−1,4−ジアミン:(スペルミジン)、6,6−イミノジヘキシルアミンである。
また、過剰反応停止を目的とした重合停止剤として、一価の活性水素化合物を用いることもできる。かかる化合物としては、例えば、1級または2級のアミノ基を有するモノアミン化合物が好ましく、ジ−n−ブチルアミン等のジアルキルアミン類や2−エタノールアミン等のアミノアルコール類等があげられる。更に、ポリウレタン樹脂中にカルボキシル基を導入したい場合には、グリシン、L−アラニン等のアミノ酸を反応停止剤として用いることができる。重合停止剤を用いるときには、末端停止剤と鎖延長剤とを一緒に使用して鎖延長反応を行ってもよく、また鎖延長剤によりある程度鎖延長反応を行った後に末端停止剤を単独に添加して末端停止反応を行ってもよい。一方、末端停止剤を用いなくても分子量のコントロールは可能であるが、この場合には鎖延長剤を含む溶液中にプレポリマーを添加する方法が反応制御という点で好ましい。
ポリウレタン樹脂(A)の合成法は、ポリオールをポリイソシアネートと反応させた後に、アミン系鎖延長剤および必要に応じて重合停止剤と反応させてポリウレタン樹脂にする方法が好ましい。例えば、ポリオールとポリイソシアネートを必要に応じ、イソシアナト基に不活性な溶媒を用い、また、更に必要であればウレタン化触媒を用いて50℃〜150℃の温度で反応させ(ウレタン化反応)、末端にイソシアナト基を有するプレポリマーを製造し、次いで、このプレポリマーにアミン系鎖延長剤を反応させてポリウレタン樹脂を得るプレポリマー法、あるいは、高分子ポリオールとポリイソシアネートとアミン系鎖延長剤および(および重合停止剤)を一段で反応させてポリウレタン樹脂(A)を得るワンショット法等、公知の方法により製造することが出来る。また、アミン系鎖延長剤は、ポリオールとともにポリイソシアネートとウレタン化反応で使用することもできる。
プレポリマーを製造するに当たり、ポリオールとポリイソシアネートとの量は、ポリイソシアネートのイソシアナト基のモル数と、ポリオールの水酸基とのモル数の比であるNCO/OH比=1.2〜1.6の範囲となるようにすることが好ましい。
また、プレポリマーの合成には有機溶剤を用いることが反応制御の面で好ましい。使用できる有機溶剤としてはイソシアナト基と反応不活性な有機溶剤が好ましく、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;クロルベンゼン、パークレン等のハロゲン系炭化水素等が挙げられる。これらは単独で、または2種以上混合し混合溶媒として用いることもできる。
さらに、このプレポリマーの合成反応には触媒を用いることもできる。使用できる触媒としては、例えば、トリエチルアミン、ジメチルアニリン等の3級アミン系の触媒;スズ、亜鉛等の金属系の触媒等が挙げられる。これらの触媒は、通常ポリオールに対して0.001〜1モル%の範囲で使用される。
上記で得られた末端にイソシアナト基を有するプレポリマーとアミン系鎖延長剤であるジアミン、トリアミン等を、10〜60℃程度の温度で反応させることにより、末端に活性水素基を含有する高分子量のポリウレタン樹脂(A)が得られる。
また、プレポリマー中のイソシアナト基のモル数に対するアミン系鎖延長剤のアミノ基の合計モル数の比は1.01〜2.00、好ましくは1.03〜1.06の範囲となるようにして反応させることが好ましい。
<ポリウレタン樹脂(B)>
ポリウレタン樹脂(B)は、ウレア結合のモル分率が0.45〜0.65である。(B)の重量平均分子量は10,000〜100,000のものが好ましく、ガラス転移温度が0〜−30℃であることが好ましく、更には動的粘弾性測定における30℃における貯蔵弾性率E’が1×107〜1×109Paであることが好ましい。
また、ポリウレタン樹脂(B)は、アミン価や水酸基価を有するものが好ましく、アミン価は1〜25mgKOH/gであることが好ましく、14〜20mgKOH/gであることが更に好ましい。また水酸基価を有する場合は1〜20mgKOH/gであることが好ましい。
ポリウレタン樹脂(B)は、ポリエステルポリオール由来の構造単位を含むものが好ましく、その含有量はポリウレタン樹脂(B)固形分100質量%中、1〜85質量%であることが好ましく、より好ましくは20〜80質量%、更に好ましくは30〜80質量%である。
ポリウレタン樹脂(B)は、必要に応じてポリエーテルポリオール由来の構造単位を含んでも良く、その場合の含有量はポリウレタン樹脂(B)固形分100質量%中、1〜30質量%であることが好ましく、更に好ましくは1〜20質量%である。
ポリウレタン樹脂(B)は、公知の方法により製造することができる。例えば、ポリウレタン樹脂(A)と同様に、ポリオールとポリイソシアネートからなる末端イソシアネートのウレタンプレポリマーと、更にアミン系鎖延長剤を反応させることにより得られるポリウレタン樹脂等が好ましい。
ポリオールとしては、ポリウレタン樹脂(A)の場合と同様のものが挙げられ、中でもポリエステルポリオールが好ましい。また、ポリエステルポリオールの数平均分子量は、500〜10,000が好ましい。
ポリエステルポリオールとしては、ポリウレタン樹脂(A)の場合と同様のものが挙げられるが、ネオペンチルグリコールおよび/または2−メチル−1,3−プロパンジオールと、アジピン酸と、からなるポリエステルポリオールが好ましく、ポリウレタン樹脂(B)はそれらの構造を有するものが好ましい。
ポリウレタン樹脂(B)は、ポリエーテル構造を含んで良く、ポリエーテルポリオール由来の構造単位を有するものが好ましい。ポリエーテルポリオールは、例えば、酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフラン等の重合体または共重合体のポリエーテルポリオール類が挙げられる。中でもポリテトラメチレングリコールやポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールが好ましく、数平均分子量は500〜10,000であることが好ましい。数平均分子量は、末端を水酸基として水酸基価から計算するものであり、上記(式3)により求められる。
ポリウレタン樹脂(B)は、更に低分子ジオールからなる構造単位を有しても良い。好ましい低分子ジオールはポリウレタン樹脂(A)の場合と同様である。
ポリウレタン樹脂(B)の製造において使用できるポリイソシアネートとしては、ポリウレタン樹脂(A)の場合と同様のものが挙げられ、好ましくはトリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体からなる群より選ばれる少なくとも一種である。
ポリウレタン樹脂(B)の製造において使用できるアミン系鎖延長剤としては、ポリウレタン樹脂(A)の場合と同様のものが挙げられ、中でも好ましくはイソホロンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、イミノビスプロピルアミン、スペルミジン、6,6−イミノジヘキシルアミンからなる群より選ばれる少なくとも一種あるいは二種以上である。また、過剰反応停止を目的とした重合停止剤として、ポリウレタン樹脂(A)の場合と同様のものを使用できる。
ポリウレタン樹脂(B)の合成法は、ポリウレタン樹脂(A)と同様の方法が挙げられ、ポリオールをポリイソシアネートと反応させて末端NCOのウレタンプレポリマーとした後、アミン系鎖延長剤および必要に応じて重合停止剤と反応させてポリウレタン樹脂にすることが好ましい。
ウレタンプレポリマーを製造するにあたり、ポリオールとポリイソシアネートとの量は、ポリイソシアネートのイソシアナト基のモル数と高分子ポリオールの合計の水酸基のモル数の比であるNCO/OH比=1.9〜2.6の範囲となるようにすることが好ましい。
<水酸基を有する塩化ビニル共重合樹脂(C)>
本発明の溶剤型ラミネート用グラビアインキは、ポリウレタン樹脂(A)、ポリウレタン樹脂(B)に加えて、更に水酸基を有する塩化ビニル共重合樹脂(C)を含むことが好ましい。塩化ビニル共重合樹脂(C)としては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−アクリル共重合樹脂等が挙げられる。
(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂)
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂とは、少なくとも塩化ビニルと酢酸ビニルが共重合した樹脂であり、分子量としては重量平均分子量で5,000〜100,000のものが好ましく、20,000〜70,000が更に好ましい。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂の固形分100質量%中の酢酸ビニルモノマー由来の構造は、1〜30質量%が好ましく、塩化ビニルモノマー由来の構造は、70〜95質量%であることが好ましい。この場合、有機溶剤への溶解性が向上、更に基材への密着性、皮膜物性、ラミネート強度等が良好となる。また、有機溶剤への溶解性が向上するため、ケン化反応あるいは共重合でビニルアルコール由来の水酸基を含むものが更に好ましく、水酸基価として20〜200mgKOH/gであることが好ましい。また、ガラス転移温度は、50℃〜90℃であることが好ましい。また、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂は、塩化ビニルと酢酸ビニルの他に、更にアクリルモノマーが共重合された樹脂が好ましく、アクリルモノマーとしては水酸基を有するアクリルモノマーを含むことが好ましい。
(塩化ビニル−アクリル共重合樹脂)
塩化ビニル−アクリル共重合樹脂は、塩化ビニルとアクリルモノマーの共重合体を主成分とするものであり、アクリルモノマーとしては、水酸基を有するアクリルモノマーを含むことが好ましい。塩化ビニル−アクリル共重合樹脂は、塩化ビニルとアクリルモノマーとのブロック共重合やランダム共重合でも良いし、ポリ塩化ビニルの側鎖にアクリルモノマーがグラフト化されたグラフト共重合でも良い。塩化ビニル−アクリル共重合樹脂は、重量平均分子量が10,000から100,000であることが好ましく、30,000から70,000であることがより好ましい。また、塩化ビニル−アクリル共重合樹脂中の塩化ビニル由来の構造は、塩化ビニル−アクリル共重合樹脂固形分100質量%中、70〜95質量%であることが好ましい。この場合、有機溶剤への溶解性が向上、更に基材への密着性、皮膜物性、ラミネート強度等が良好となる。
水酸基を有するアクリルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルが挙げられ、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルや、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート等のグリコールモノ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等が挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピルが好ましい。これらは単独または2種以上を併用できる。
アクリルモノマーは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルも含んで良い。(メタ)アクリル酸アルキルエステル中のアルキル基の炭素数は1〜20が好ましい。例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル等が挙げられる。また、上記アルキル基は、アリール基等で置換された芳香環構造を有しても良い。これらは、単独または2種以上を併用できる。
また、アクリルモノマーは、水酸基以外の官能基を有しても良く、そのような官能基としては、カルボキシル基、アミド基、アミノ基、アルキレンオキサイド基等が挙げられる。
<セルロース系樹脂>
溶剤型ラミネート用グラビアインキは、更に、セルロース系樹脂を含んでいても良い。セルロース系樹脂は、例えば、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース等が挙げられ、アルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、更にアルキル基が置換基を有していても良い。中でも、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ニトロセルロースが好ましい。重量平均分子量は、5,000〜1,000,000のものが好ましく、10,000〜200,000が更に好ましい。また、ガラス転移温度が120℃〜180℃であるものが好ましい。
溶剤型ラミネート用グラビアインキは、ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)の合計と塩化ビニル共重合樹脂を質量比率で95/5〜40/60で含むものが好ましく、更に好ましくは90/10〜50/50である。この範囲で印刷適性、基材密着性、塗膜物性およびラミネート強度が良好となる。また、上記(A)、(B)および(C)を併用する場合、グラビアインキ100質量%中、上記樹脂(A)、(B)および(C)の合計は、固形分として3〜25質量%含まれることが好ましく、6〜18質量%含まれることがより好ましい。
<顔料>
本発明の溶剤型ラミネート用グラビアインキには、着色剤として顔料を使用することが好ましい。顔料は、無機顔料と有機顔料があり、有機顔料は、以下の例には限定されないが、溶性アゾ系、不溶性アゾ系、アゾ系、フタロシアニン系、ハロゲン化フタロシアニン系、アントラキノン系、アンサンスロン系、ジアンスラキノニル系、アンスラピリミジン系、ペリレン系、ペリノン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系、アゾメチンアゾ系、フラバンスロン系、ジケトピロロピロール系、イソインドリン系、インダンスロン系、カーボンブラック系等の顔料が挙げられる。また、例えば、カーミン6B、レーキレッドC、パーマネントレッド2B、ジスアゾイエロー、ピラゾロンオレンジ、カーミンFB、クロモフタルイエロー、クロモフタルレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ジオキサジンバイオレット、キナクリドンマゼンタ、キナクリドンレッド、インダンスロンブルー、ピリミジンイエロー、チオインジゴボルドー、チオインジゴマゼンタ、ペリレンレッド、ペリノンオレンジ、イソインドリノンイエロー、アニリンブラック、ジケトピロロピロールレッド、昼光蛍光顔料等が挙げられる。
以下に有機顔料として好ましい具体例を、カラーインデックスのジェネリックネームで示す。有機顔料としては、以下に示す黒色顔料、藍色顔料、緑色顔料、赤色顔料、紫色顔料、黄色顔料、橙色顔料、茶色顔料からなる群より選ばれる少なくとも一種または二種以上が好ましく、黒色顔料、藍色顔料、赤色顔料、黄色顔料からなる群より選ばれる少なくとも一種または二種以上が好ましい。特に藍色顔料、赤色顔料の使用により、重ね刷りの印刷効果(トラッピング性)が向上し、これらを使用することが好ましい。
<黒色顔料>
具体的にはC.I.ピグメントブラック1〜34の黒色顔料のうち、有機化合物または有機金属錯体である黒色顔料が好ましく、例えば、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7、C.I.ピグメントブラック9、C.I.ピグメントブラック20等が挙げられる。
<藍色顔料>
具体的にはC.I.ピグメントブルー1〜80の藍色顔料のうち、有機化合物または有機金属錯体である藍色顔料が好ましく、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:5、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー17:1、C.I.ピグメントブルー22、C.I.ピグメントブルー24:1、C.I.ピグメントブルー25、C.I.ピグメントブルー26、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントブルー61、C.I.ピグメントブルー62、C.I.ピグメントブルー63、C.I.ピグメントブルー64、C.I.ピグメントブルー75、C.I.ピグメントブルー79、C.I.ピグメントブルー80等が挙げられる。
<緑色顔料>
具体的にはC.I.ピグメントグリーン1〜50の緑色顔料のうち、有機化合物または有機金属錯体である緑色顔料が好ましく、例えば、C.I.ピグメントグリーン1、C.I.ピグメントグリーン4、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン8、C.I.ピグメントグリーン10、C.I.ピグメントグリーン36等が挙げられる。
<赤色顔料>
具体的にはC.I.ピグメントレッド1〜279の赤色顔料のうち、有機化合物または有機金属錯体である赤色顔料が好ましく、例えば、C.I.ピグメントレッド1〜C.I.ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド17、C.I.ピグメントレッド18、C.I.ピグメントレッド19、C.I.ピグメントレッド20、C.I.ピグメントレッド21、C.I.ピグメントレッド22、C.I.ピグメントレッド23、C.I.ピグメントレッド31、C.I.ピグメントレッド32、C.I.ピグメントレッド38、C.I.ピグメントレッド41、C.I.ピグメントレッド43、C.I.ピグメントレッド46、C.I.ピグメントレッド48、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド48:4、C.I.ピグメントレッド48:5、C.I.ピグメントレッド48:6、C.I.ピグメントレッド49、C.I.ピグメントレッド49:1、C.I.ピグメントレッド49:2、C.I.ピグメントレッド49:3、C.I.ピグメントレッド52、C.I.ピグメントレッド52:1、C.I.ピグメントレッド52:2、C.I.ピグメントレッド53、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド53:2、C.I.ピグメントレッド53:3、C.I.ピグメントレッド54、C.I.ピグメントレッド57、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド58、C.I.ピグメントレッド58:1、C.I.ピグメントレッド58:2、C.I.ピグメントレッド58:3、C.I.ピグメントレッド58:4、C.I.ピグメントレッド60:1、C.I.ピグメントレッド63、C.I.ピグメントレッド63:1、C.I.ピグメントレッド63:2、C.I.ピグメントレッド63:3、C.I.ピグメントレッド64:1、C.I.ピグメントレッド68、C.I.ピグメントレッド68、C.I.ピグメントレッド81:1、C.I.ピグメントレッド83、C.I.ピグメントレッド88、C.I.ピグメントレッド89、C.I.ピグメントレッド95、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド114、C.I.ピグメントレッド119、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド136、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド147、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド150、C.I.ピグメントレッド164、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド168、C.I.ピグメントレッド169、C.I.ピグメントレッド170、C.I.ピグメントレッド171、C.I.ピグメントレッド172、C.I.ピグメントレッド175、C.I.ピグメントレッド176、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド179、C.I.ピグメントレッド180、C.I.ピグメントレッド181、C.I.ピグメントレッド182、C.I.ピグメントレッド183、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメントレッド187、C.I.ピグメントレッド188、C.I.ピグメントレッド190、C.I.ピグメントレッド192、C.I.ピグメントレッド193、C.I.ピグメントレッド194、C.I.ピグメントレッド200、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド206、C.I.ピグメントレッド207、C.I.ピグメントレッド208、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントレッド210、C.I.ピグメントレッド211、C.I.ピグメントレッド213、C.I.ピグメントレッド214、C.I.ピグメントレッド216、C.I.ピグメントレッド215、C.I.ピグメントレッド216、C.I.ピグメントレッド220、C.I.ピグメントレッド221、C.I.ピグメントレッド223、C.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド226、C.I.ピグメントレッド237、C.I.ピグメントレッド238、C.I.ピグメントレッド239、C.I.ピグメントレッド240、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメントレッド245、C.I.ピグメントレッド247、C.I.ピグメントレッド248、C.I.ピグメントレッド251、C.I.ピグメントレッド253、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド255、C.I.ピグメントレッド256、C.I.ピグメントレッド257、C.I.ピグメントレッド258、C.I.ピグメントレッド260、C.I.ピグメントレッド262、C.I.ピグメントレッド263、C.I.ピグメントレッド264、C.I.ピグメントレッド266、C.I.ピグメントレッド268、C.I.ピグメントレッド269、C.I.ピグメントレッド270、C.I.ピグメントレッド271、C.I.ピグメントレッド272、C.I.ピグメントレッド279等が挙げられる。
<紫色顔料>
具体的にはC.I.ピグメントバイオレット1〜50の紫色顔料のうち、有機化合物または有機金属錯体である紫色顔料が好ましく、例えば、C.I.ピグメントバイオレット1、C.I.ピグメントバイオレット2、C.I.ピグメントバイオレット3、C.I.ピグメントバイオレット3:1、C.I.ピグメントバイオレット3:3、C.I.ピグメントバイオレット5:1、C.I.ピグメントバイオレット13、C.I.ピグメントバイオレット19(γ型、β型)、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット25、C.I.ピグメントバイオレット27、C.I.ピグメントバイオレット29、C.I.ピグメントバイオレット31、C.I.ピグメントバイオレット32、C.I.ピグメントバイオレット36、C.I.ピグメントバイオレット37、C.I.ピグメントバイオレット38、C.I.ピグメントバイオレット42、C.I.ピグメントバイオレット50等が挙げられる。
<黄色顔料>
具体的にはC.I.ピグメントイエロー1〜219の黄色顔料のうち、有機化合物または有機金属錯体である黄色顔料が好ましく、例えば、C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー24、C.I.ピグメントイエロー42、C.I.ピグメントイエロー55、C.I.ピグメントイエロー62、C.I.ピグメントイエロー65、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー86、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー110、C.I.ピグメントイエロー117、C.I.ピグメントイエロー120、ピグメントイエロー125、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー137、C.I.ピグメント、イエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー147、C.I.ピグメントイエロー148、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー153、C.I.ピグメントイエロー154、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー166、C.I.ピグメントイエロー168、C.I.ピグメントイエロー174、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185およびC.I.ピグメントイエロー213等が挙げられる。
<橙色顔料>
具体的にはC.I.ピグメントオレンジ1〜81の橙色顔料のうち、有機化合物または有機金属錯体である橙色顔料が好ましく、例えば、C.I.ピグメントオレンジ5、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグメントオレンジ16、C.I.ピグメントオレンジ34、C.I.ピグメントオレンジ36、C.I.ピグメントオレンジ37、C.I.ピグメントオオレンジ38、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントオレンジ51、C.I.ピグメントレンジ55、C.I.ピグメントオレンジ59、C.I.ピグメントオレンジ61、C.I.ピグメントオレンジ64、C.I.ピグメントオレンジ71、又はC.I.ピグメントオレンジ74等が挙げられる。
<茶色顔料>
C.I.ピグメントブラウン23、C.I.ピグメントブラウン25、又はC.I.ピグメントブラウン26等が挙げられる。
以上のうち、好ましくは、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントオレンジ38、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメント レッド185、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメント レッド166、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット37、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントオレンジ34、C.I.ピグメントオレンジ64、C.I.ピグメントブラック7等が挙げられ、これらの群から選ばれる少なくとも一種または二種以上を使用することが好ましい。
溶剤型ラミネート用グラビアインキの色相は、必要に応じて他の色相のインキ(基本色として、黄、紅、藍、墨の合計5色、プロセスガマット外色として赤(橙)、草(緑)、紫の3色、更に透明黄、牡丹、朱、茶、パール)と混合して使用しても良い。
一方、無機顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、シリカ等の白色無機顔料が挙げられる。無機顔料の中では、酸化チタンの使用が特に好ましい。酸化チタンは白色を呈し、着色力、隠ぺい力、耐薬品性、耐候性の点から好ましく、印刷性能の観点から、酸化チタンはシリカおよび/またはアルミナ処理を施されているものが好ましい。
白色以外の無機顔料としては、例えば、アルミニウム粒子、マイカ(雲母)、ブロンズ粉、クロムバーミリオン、黄鉛、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、群青、紺青、ベンガラ、黄色酸化鉄、鉄黒、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられ、アルミニウムは粉末またはペースト状であるが、取扱性等の面からペースト状で使用するのが好ましく、リーフィングまたはノンリーフィングのいずれでも良いが、ノンリーフィングタイプのアルミニウムペーストが好ましい。
顔料は、ラミネート用インキの濃度・着色力を確保するのに充分な量、すなわちインキの総質量に対して1〜50質量%、インキ中の固形分質量比では10〜90質量%の割合で含まれることが好ましい。顔料は、単独で、または2種以上を併用して用いることができる。
<シリカ粒子>
本発明の溶剤型ラミネート用グラビアインキは、シリカ粒子を含むことが好ましい。シリカは、天然産、合成品、あるいは結晶性、非結晶性、あるいは疎水性、親水性のもの等が挙げられる。シリカの合成法では、乾式、湿式法があり、乾式法では燃焼法、アーク法、湿式法では沈降法、ゲル法が知られており、いずれの方法で合成されたものでも良い。また、シリカは、表面に親水性官能基を有する親水性シリカでも良いし、親水性官能基をアルキルシラン等で変性して疎水化した疎水性シリカでも良いが、親水性のものが好ましく、本発明では各種基材に対する耐ブロッキング性を向上させる効果をもつ。シリカ粒子の添加量としては、溶剤型ラミネート用グラビアインキ100質量%中、0.2〜1.5質量%含有することが好ましい。
シリカ粒子は、インキ層の表面に凹凸を形成させる場合には、平均粒子径1〜5μmであることが好ましい。尚、シリカ粒子の平均粒子径は、粒度分布における積算値50%(D50)での粒径を意味し、コールターカウンター法によって求めることができる。
<有機溶剤>
溶剤型ラミネート用グラビアインキは、液状媒体として有機溶剤を含む。使用される有機溶剤としては、トルエン、キシレンといった芳香族系有機溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンといったケトン系有機溶剤、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチルといったエステル系有機溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテルといったアルコール系有機溶剤等の公知の有機溶剤を使用できる。これら有機溶剤は、混合して使用しても良く、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテルから選ばれる少なくとも一種を、有機溶剤中10質量%以下で含むことが好ましい。更にトルエン、キシレンといった芳香族系有機溶剤を含まない有機溶剤(ノントルエン系有機溶剤)は、網点再現性が良好となるためより好ましい。更に好ましくは、エステル系有機溶剤およびアルコール系有機溶剤からなる有機溶剤が挙げられる。本発明の溶剤型ラミネート用グラビアインキは、液状媒体の主成分として有機溶剤を含むが、液状媒体として水を含んでいても良い。その際、水の含有量は、液状媒体100質量%中0.1〜10質量%であることが好ましい。
<その他樹脂>
本発明における溶剤型ラミネート用グラビアインキは、その他樹脂を含有しても良く、例えば塩素化ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂、アルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ロジン系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、テルペン樹脂、フェノール変性テルペン樹脂、ケトン樹脂、環化ゴム、塩化ゴム、ポリビニルアセタール樹脂、石油樹脂、およびこれらの変性樹脂等を挙げることができる。これらのその他樹脂は、単独で、または2種以上を混合して用いることができ、その含有量は、バインダー樹脂(B)の固形分100質量%中、1〜20質量%が好ましい。中でも塩素化ポリプロピレン樹脂を0.1〜1質量%含むことが好ましい。
<添加剤>
本発明のグラビアインキは、公知の添加剤を適宜含むことができる。添加剤としては、例えば、顔料誘導体、分散剤、湿潤剤、接着補助剤、レベリング剤、消泡剤、帯電防止剤、トラッピング剤、ブロッキング防止剤、ワックス、イソシアネート系硬化剤、シランカップリング剤等が挙げられる。
分散剤としては、アニオン性、ノニオン性、カチオン性、両イオン性等の界面活性剤を使用することができる。分散剤は、インキの保存安定性の観点からインキの総質量100質量%に対して0.1〜10.0質量%でインキ中に含まれることが好ましい。さらに、0.1〜3.0質量%の範囲で含まれることがより好ましい。
<インキの製造>
本発明の溶剤型ラミネート用グラビアインキは、ポリウレタン樹脂(A)およびポリウレタン樹脂(B)を液状媒体に溶解および/または分散することにより製造することができる。具体的には、例えば、有機顔料、ポリウレタン樹脂樹(A)および(B)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、および必要に応じて分散剤を混合し、有機溶剤に分散させた顔料分散体を製造し、得られた顔料分散体に、更にポリウレタン樹脂(A)および(B)を、また必要に応じて他の樹脂や添加剤等を配合することにより溶剤型ラミネート用グラビアインキを製造することができる。また、顔料分散体の粒度分布は、分散機の粉砕メディアのサイズ、粉砕メディアの充填率、分散処理時間、顔料分散体の吐出速度、顔料分散体の粘度等を適宜調節することにより、調整することができる。分散機としては、例えば、ローラーミル、ボールミル、ペブルミル、アトライター、サンドミル等の一般に使用される分散機を用いることができる。インキ中に気泡や粗大粒子等が含まれる場合には、印刷物品質を低下させるため、濾過等により取り除くことが好ましい。濾過器は、従来公知のものを使用することができる。
溶剤型ラミネート用グラビアインキの粘度は、グラビア印刷法での高速印刷(50〜300m/分)に対応させるためには、B型粘度計での25℃における粘度が40〜500cpsの粘度範囲であることが好ましい。より好ましくは50〜400cpsである。この粘度範囲は、ザーンカップ#4での粘度が9秒〜50秒程度に相当する。尚、グラビアインキの粘度は、使用される原材料の種類や量、例えば有機顔料(A)、バインダー樹脂(B)、有機溶剤等の量を適宜選択することにより調整することができる。また、インキ中の有機顔料の粒度および粒度分布を調節することにより、インキの粘度を調整することもできる。
<印刷物>
本発明のグラビアインキは、グラビア印刷方式による印刷に適しており、グラビア印刷に適した粘度及び濃度に希釈され、単独でまたは混合されて各印刷ユニットに供給される。基材上に、本発明のグラビアインキにより印刷した後、揮発成分を除去することによって印刷層を形成し、印刷物を得ることができる。
<基材>
本発明の印刷物に使用できる基材は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ乳酸等のポリエステル、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等のポリスチレン系樹脂、ナイロン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、セロハン、紙、アルミ等、もしくはこれらの複合材料からなるフィルム状の基材が挙げられ、またシリカ、アルミナ、アルミニウム等の無機化合物をポリエチレンテレフタレート、ナイロンフィルムに蒸着した蒸着基材も用いることができ、更に無機化合物等の蒸着処理面にポリビニルアルコール等がコート処理を施されていても良く、さらにコロナ処理等の表面処理が施されていても良い。
<積層体>
本発明の積層体は、上記基材を第1の基材として、印刷された印刷層、接着剤層および第2の基材が、この順に積層された積層体である。例えば、第一の基材に本発明のグラビアインキにより印刷された印印刷面に、イミン系、イソシアネート系、ポリブタジエン系、チタン系等の各種アンカーコート剤を介して、溶融ポリエチレン樹脂と第2の基材とを積層するエクストルージョンラミネート(押し出しラミネート)法、印刷面にウレタン系等の接着剤を塗工し、その上に第2の基材を積層するドライラミネート法やノンソルベントラミネート法より得ることができる。第2の基材は、第1の基材と同じであっても異なっていても良い。第2の基材は、例えば、未延伸ポリプロピレン(CPP)、リニアポリエチレン(LLDPE)、ナイロン、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート、アルミニウム箔等が挙げられる。
以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。尚、「部」および「%」は、特に注釈の無い場合、それぞれ「質量部」および「質量%」を表わす。
(水酸基価)
JIS K0070に従って求めた。
(酸価)
JIS K0070に従って求めた。
(アミン価)
アミン価は、樹脂1g中に含有するアミノ基を中和するのに必要とする塩酸の当量と同量の水酸化カリウムのmg数でJISK0070に準じて以下の方法に従って求めた。
試料を0.5〜2g精秤した(試料固形分:Sg)。精秤した試料にメタノール/メチルエチルケトン=60/40(質量比)の混合溶液50mLを加え溶解させた。得られた溶液に指示薬としてブロモフェノールブルーを加え、得られた溶液を0.2mol/Lエタノール性塩酸溶液(力価:f)で滴定を行なった。溶液の色が緑から黄に変化した点を終点とし、この時の滴定量(AmL)を用い、下記(式2)によりアミン価を求めた。
(式2)アミン価=(A×f×0.2×56.108)/S [mgKOH/g]
(重量平均分子量)
重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)装置(東ソー株式会社製HLC−8220)を用いて分子量分布を測定し、ポリスチレンを標準物質に用いた換算分子量として求めた。下記に測定条件を示す。
カラム:下記カラムを直列に連結して使用した。
東ソー株式会社製 TSKgel SuperAW2500
東ソー株式会社製 TSKgel SuperAW3000
東ソー株式会社製 TSKgel SuperAW4000
東ソー株式会社製 TSKgel guardcolumn SuperAWH
検出器:RI(示差屈折計)
測定条件:カラム温度40℃
溶離液:ジメチルホルムアミド
流速:1.0mL/分
<ポリウレタン樹脂(A)の合成>
(合成例1)[ポリウレタン樹脂A1]
数平均分子量2000のアジピン酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオールとの縮合物であるポリエステルポリオール(以下「PMPA」)190部、1,4−ブタンジオール(以下「1,4−BD」)10.0部、イソホロンジイソシアネート(以下「IPDI」)64.1部および酢酸エチル66.0部を、窒素気流下、80℃にて4時間反応させ、末端にイソシアナト基を有するプレポリマーを含む溶液を得た。次いで、イソホロンジアミン(以下「IPDA」)14.87部、酢酸エチル/2−プロパノール(以下「IPA」)=50/50(質量比)の混合溶剤584.9部を混合したものに、上記のプレポリマー溶液を40℃で徐々に添加した後、80℃にて1時間反応させ、固形分30%、アミン価6.0mgKOH/g、重量平均分子量52000のポリウレタン樹脂Aであるポリウレタン樹脂A1の溶液を得た。
ポリウレタン樹脂A1中のウレタン結合濃度、ウレア結合濃度およびウレア結合のモル分率は、以下に示す計算式に基づいて算出した。
A1中のウレタン結合濃度=[(190g(PMPAの質量)/2000(PMPAの分子量))×2(PMPAの水酸基数)+(10.0g(1,4−BDの質量)/90.12(1,4−BDの分子量))×2(1,4−BDの水酸基数)]/279g(ポリウレタン樹脂A1の総固形分質量)=0.00148mol/g=1.48mmol/g。
A1中のウレタン結合濃度とウレア結合濃度の和=[(64.1g(IPDIの質量)/222.29(IPDIの分子量))×2(IPDIのイソシアナト基数)]/279g(ポリウレタン樹脂A1の総固形分質量)=0.00207mol/g=2.07mmol/g。
A1中のウレア結合濃度=A1中のウレタン結合濃度とウレア結合濃度の和−A1中のウレタン結合濃度=2.07mmol/g−1.48mmol/g=0.59mmol/g。
A1中のウレア結合のモル分率=A1中のウレア結合濃度/A1中のウレタン結合濃度とウレア結合濃度の和=0.59mmol/g/2.07mmol/g=0.29。
(合成例2〜6、比較合成例7、8)[ポリウレタン樹脂A2〜A8]
表1−1に示す材料に変更した以外は、合成例1と同様の方法により、それぞれポリウレタン樹脂A2〜A8の溶液を得た。尚、表1−1中において、NPA、MPO、PPG、IBPA、2EtAmはそれぞれ:
NPA:アジピン酸とネオペンチルグリコールの縮合物であるポリエステルポリオール
MPO:アジピン酸と2−メチル−1,3−プロパンジオールの縮合物であるポリエステルポリオール
PPG:ポリプロピレングリコール
IBPA:イミノビスプロピルアミン
2EtAm:2−アミノエタノール
を表わす。表中に、材料の分子量と、得られたポリウレタン樹脂A2〜A8のウレタン結合濃度、ウレア結合濃度、ウレア結合のモル分率、水酸基価、アミン価、重量平均分子量を併せて示す。尚、表中の空欄は配合していないことを表し、単位の記載がない数値は「部」を意味する。上記ポリウレタン樹脂の内、ポリウレタン樹脂A1〜A6が、ポリウレタン樹脂(A)であり、ポリウレタン樹脂A7およびA8は、ポリウレタン樹脂(A)でもポリウレタン樹脂(B)でもないポリウレタン樹脂である。また、上記材料の内、NPAおよびMPOが、一般式(1)で表される部分構造を有する材料である。
<ポリウレタン樹脂(B)の合成>
(合成例9〜14、比較合成例15、16)[ポリウレタン樹脂B1〜B8]
表1−2に示す材料に変更した以外は、合成例1と同様の方法により、それぞれポリウレタン樹脂B1〜B8の溶液を得た。上記ポリウレタン樹脂の内、ポリウレタン樹脂B1〜B6が、ポリウレタン樹脂(B)であり、ポリウレタン樹脂B7およびB8は、ポリウレタン樹脂(A)でもポリウレタン樹脂(B)でもないポリウレタン樹脂である。
(合成例17)[塩化ビニル−アクリル共重合樹脂]
オートクレーブ内にて、ペルオキソ二硫酸カリウム(K228)1.0部を水500部に溶解させ、脱気した。60℃に昇温後、塩化ビニル357部、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル63部、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム(製品名:エーロゾルOT)5.0部からなる混合物425部を上記オートクレーブ内に加えて、60℃、6.5気圧で反応させた。反応は、オートクレーブが2.5気圧になるまで行った。得られたエマルジョンを塩化ナトリウムを添加して析出させ、ろ過後、洗浄、乾燥を行い、水酸基を有する塩化ビニル−アクリル共重合樹脂を得た。更に酢酸エチルを添加して固形分30%の溶液(PVAc1)を得た。得られた樹脂中のアクリル酸2−ヒドロキシプロピルの含有率は14.0%、重量平均分子量50000、ガラス転移温度70℃であった。
本明細書において、実施例1、3、および8は参考例である。
(実施例1)[溶剤型ラミネート用グラビアインキS1の作製]
ポリウレタン樹脂溶液A1(固形分30%)を36部、ポリウレタン樹脂溶液B1(固形分30%)を9部、藍顔料であるC.I.ピグメントブルー15:3(リオノールブルーFG7330 トーヨーカラー社製)を11部、酢酸n−プロピル(NPAC)/IPA=70/30(質量比)からなる溶剤44部を混合し、アイガーミルで30分間分散し、溶剤型ラミネート用グラビアインキS1を得た。
(実施例2〜25)[溶剤型ラミネート用グラビアインキS2〜S25の作製]
表2−1および表2−2に示す材料に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、溶剤型ラミネート用グラビアインキS2〜S24をそれぞれ得た。表中のC.I.ピグメントイエロー14は、トーヨーカラー社製 リオノールイエローTT1405Gを、酸化チタンは、テイカ社製 チタニックスJR−805を使用した。尚、表中の略称は以下を表す。
ソルバインTA3:水酸基を有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(日信化学工業社製 塩化ビニル/酢酸ビニル/ヒドロキシアルキルアクリレート=83/4/13(質量比)固形分30%酢酸エチル溶液)
ソルバインTAO:水酸基を有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂(日信化学工業社製 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール=91/2/7(質量比)固形分30%酢酸エチル溶液)
(比較例1〜18)[グラビアインキT1〜T18の作成]
表3に示す材料に変更した以外は、上記実施例1と同様の方法により、グラビアインキT1〜T18を得た。
<貯蔵弾性率(E’)およびガラス転移温度(Tg)>
実施例1〜25および比較例1〜18におけるポリウレタン樹脂(A)溶液およびポリウレタン樹脂(B)溶液の配合比と同じ配合比で、ポリウレタン樹脂(A)溶液およびポリウレタン樹脂(B)溶液を配合し、混合液を塗工および乾燥させて、厚さ0.5mmの乾燥被膜を作成した。それぞれについて動的粘弾性自動測定機(エー・アンド・デー株式会社製 DDV−GPシリーズ(レオバイブロン)を用いて温度範囲−60℃〜200℃で昇温速度10℃/分で測定を行い、30℃における貯蔵弾性率E’(Pa)を求め、損失正接tanδのピークトップ温度をTg(℃)とした。尚、30℃におけるE’(Pa)は以下の基準で示した。結果を表2−1、表2−2および表3に示した。
A・・・・1×107Pa以上1×108Pa未満
B・・・・1×108Pa以上1×109Pa未満
C・・・・1×106Pa以上1×107Pa未満
D・・・・1×109Pa以上1×1010Pa未満
E・・・・1×105Pa以上1×106Pa未満
本明細書において、実施例26、28、および33は参考例である。
(実施例26)
<溶剤型ラミネート用グラビアインキの印刷>
上記で得られた溶剤型ラミネート用グラビアインキS1およびS25を、メチルエチルケトン(MEK):NPAC:IPA=40:40:20(質量比)からなる混合溶剤により、粘度が16秒(25℃、ザーンカップNo.3)となるように希釈し、S1はヘリオ175線グラデーション版(版式コンプレスト、100%〜3%のグラデーション柄)により、S25は腐蝕175線(版深25μm)半ベタ版により、以下に示す基材のコロナ放電処理面または蒸着面に印刷速度100m/分でS1、S25の順で1000m重ね印刷し、印刷物F1(OPP)、G1(PET)、H1(シリカ蒸着ナイロン)を得た。尚、印刷環境は温度25℃、湿度55%RHにて行った。
(エクストルジョンラミネート加工)
印刷物F1、G1の印刷面に、ポリエチレンイミン系アンカーコート剤(東洋モートン社製EL420)をメタノール:水=70:30(質量比)からなる溶剤で希釈した固形分1%(重量比、メタノール/水=70/30)の溶液を塗工し、塗工面に315℃にて溶融した低密度ポリエチレン(ノバテックLC600、日本ポリケム社製)重ねると同時に、更に上記低密度ポリエチレン上に未延伸ポリプロピレン(FCMN、膜厚40μm、東セロ社製)を貼り合わせることで、エクストルジョンラミネート加工を行って積層体を得た。
(ドライラミネート加工)
印刷物H1の印刷面に、ポリエステルウレタン系ラミネート接着剤(東洋モートン社製 TM250HV/CAT−RT86L−60)を固形分20%の酢酸エチル溶液を、乾燥後の接着剤層が2.0g/m2となるように塗工・乾燥した後、接着剤層に厚さ80μmの未延伸ポリプロピレン(CPP)を貼り合わせてドライラミネート加工を行って積層体を得た。
(実施例27〜50)
S1の替わりにS2〜S25を用いた以外は、実施例26と同様の方法にて、印刷物F2〜F25、G2〜G25およびH2〜H25をそれぞれ得た。それぞれの印刷物について、上記と同様の方法でエクストルジョンラミネート加工およびドライラミネート加工を行って積層体を得た。尚、評価は積層体を40℃、48時間保持後に行った。
(比較例19〜36)
S1の替わりにT1〜T18を、S25の替わりにT18を用いた以外は、実施例26と同様の方法にて、印刷物FF1〜FF18、GG1〜GG18およびHH1〜HH18をそれぞれ得た。それぞれの印刷物について、上記と同様の方法でエクストルジョンラミネート加工およびドライラミネート加工を行って積層体を得た。尚、評価は積層体を40℃、48時間保持後に行った。
得られた溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物および積層体について下記評価を行い、表4−1、表4−2および表5に結果を示した。
<基材転移性>
得られた印刷物G1〜G25(実施例)および印刷物GG1〜GG18(比較例)について、グラデーション5%部分についてインキの転移した面積%で基材転移性評価を行った。
A・・・・インキ転移面積が100%である(良好)
B・・・・インキ転移面積が80%以上100%未満である(実用可)
C・・・・インキ転移面積が60%以上80%未満である(やや不良)
D・・・・インキ転移面積が30%以上60%未満である(不良)
E・・・・インキ転移面積が30%未満である。(極めて不良)
尚、A、Bは実用上問題がない範囲である。
<版かぶり性>
グラビアインキS1〜S25(実施例)、T1〜T18(比較例)について版かぶり性評価を行った。尚、希釈溶剤はMEK:NPAC:IPA=40:40:20(質量比)とし、粘度をザーンカップ#3で16秒(25℃)とし、印刷機における版の空転60分後の、版かぶり部分の面積を目視判定し、評価を行った。
A・・・・版かぶり面積が5%未満である(良好)
B・・・・版かぶり面積が5%以上10%未満である(実用可)
C・・・・版かぶり面積が10%以上30%未満である(やや不良)
D・・・・版かぶり面積が30%以上〜50%未満である(不良)
E・・・・版かぶり面積が50%以上である(極めて不良)
尚、A、Bは実用上問題がない範囲である。
<網点再現性>
得られた印刷物G1〜G25(実施例)および印刷物GG1〜GG18(比較例)についてグラデーション35%部分の重ね印刷部について、キーエンス社製マイクロスコープ(VHX−5000)を用いて網点再現性評価を行った。
A・・・・網点サイズの変化が無い(良好)
B・・・・網点サイズに僅かに広がりがある(実用可)
C・・・・網点が重ねインキにより10%以上20%未満滲んでいる(やや不良)
D・・・・網点が重ねインキにより20%以上30%未満滲んでいる(不良)
E・・・・網点が重ねインキにより全て崩れている(極めて不良)
尚、A、Bは実用上問題がない範囲である。
<耐ブロッキング性>
印刷物F1〜F25(OPP)、G1〜G25(PET)、H1〜H25(シリカ蒸着ナイロン)および、FF1〜FF18(OPP)、GG1〜GG18(PET)、HH1〜HH18(シリカ蒸着ナイロン)について、以下の条件にて耐ブロッキング性の評価を行った。
(試料および圧力)
OPP印刷物の印刷面/OPP基材の非コロナ処理面 7kg/cm2
PET印刷物の印刷面/PET基材の非コロナ処理面 7kg/cm2
シリカ蒸着ナイロン印刷物/シリカ蒸着ナイロンの非蒸着面 7kg/cm2
(静置条件)40℃−80%RH 14時間
(評価方法)印刷面と各種基材とを引き剥がし、印刷面からのインキ被膜の取られ(剥がれ)具合を目視で判定。
判定基準
A・・・・・印刷面のインキ被膜が全く剥離せず、剥離抵抗の小さいもの(良好)
B・・・・・インキ被膜の剥離面積が1%以上5%未満であり、剥離抵抗の小さいもの(実用可)
C・・・・・インキ被膜の剥離面積が5%以上20%未満のもの(やや不良)
D・・・・・インキ被膜の剥離面積が20%以上50%未満のもの(不良)
E・・・・・インキ被膜が50%以上剥離するもの(極めて不良)
尚、A、Bは実用上問題がない範囲である。
<ラミネート強度>
印刷物F1〜F25、G1〜G25およびH1〜H25および印刷物FF1〜F18、GG1〜GG18およびHH1〜HH18のラミネート積層体における重ね印刷部分についてインキ部を巾15mmで裁断し、インキ面と基材面で剥離させた後、剥離強度(ラミネート強度)をインテスコ社製201万能引張り試験機にて測定した。尚、実用レベルは0.7N/15mm以上である。
<レトルト後外観>
印刷物H1〜H25(実施例)および印刷物HH1〜HH18(比較例)のラミネート積層体について、切り出したあと、ヒートシール(150℃−2秒)を行い、10cm×6cmの袋(内容物:水)を作成して120℃−30分レトルト滅菌処理を行った。レトルト後のラミネート物について60秒手もみをした後、外観を確認評価した。
A・・・・デラミネーションおよびムラが無い(良好)
B・・・・直径2mm未満の浮きが2〜3ヶ所ある(実用可)
C・・・・直径2mm未満の浮きが4〜10ヶ所ある(やや不良)
D・・・・スジ状の浮きや広範囲の浮きが見られる(不良)
E・・・・50%以上の面積で剥離(極めて不良)
尚、A、Bは実用上問題がない範囲である。
(実施例51)
<溶剤型ラミネート用グラビアインキの印刷>
上記で得られた溶剤型ラミネート用グラビアインキS2を、メチルエチルケトン(MEK):NPAC:IPA=40:40:20(質量比)からなる混合溶剤により、粘度が16秒(25℃、ザーンカップNo.3)となるように希釈し、ヘリオ175線グラデーション版(版式コンプレスト、100%〜3%のグラデーション柄)により、上記基材のコロナ放電処理面または蒸着面に印刷速度100m/分で1000m印刷し、印刷物F26(OPP)、G26(PET)、H26(シリカ蒸着ナイロン)を得た。尚、印刷環境は温度25℃、湿度55%RHにて行った。
印刷物F26(OPP)、G26(PET)、H26(シリカ蒸着ナイロン)について、上記と同様の方法でエクストルジョンラミネート加工およびドライラミネート加工を行った。
印刷物F26(OPP)、G26(PET)、H26(シリカ蒸着ナイロン)およびそれらの積層体を使用して、上記と同様の方法で耐ブロッキング性、ラミネート強度およびレトルト後外観の評価を行ったところ、実施例27と同様の結果が得られた。
以上の評価結果から、本発明の溶剤型ラミネート用グラビアインキは、基材種類を問わず良好なラミネート強度を有し、基材転移性および網点(ドット)再現性が良好である溶剤型ラミネート用グラビアインキであることが分かった。

Claims (8)

  1. 少なくともポリウレタン樹脂(A)およびポリウレタン樹脂(B)を含む溶剤型ラミネート用グラビアインキであって、ポリウレタン樹脂(A)中のウレア結合のモル分率が0.1〜0.4であり、ポリウレタン樹脂(B)中のウレア結合のモル分率が0.45〜0.65であり、ポリウレタン樹脂(A)中のウレア結合濃度とウレタン結合濃度との和が1.4〜2mmol/gであり、ポリウレタン樹脂(B)中のウレア結合濃度とウレタン結合濃度の和が2.2〜2.9mmol/gであることを特徴とする溶剤型ラミネート用グラビアインキ。
  2. ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)との質量比が、(A):(B)=95:5〜40:60であることを特徴とする請求項1に記載の溶剤型ラミネート用グラビアインキ。
  3. ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)との混合物のガラス転移温度が、−30〜0℃であることを特徴とする請求項1または2に記載の溶剤型ラミネート用グラビアインキ。
  4. ポリウレタン樹脂(A)および/またはポリウレタン樹脂(B)が、下記一般式(1)で表される部分構造を有することを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の溶剤型ラミネート用グラビアインキ。
    一般式(1)

    (式中、R1は、水素原子またはアルキル基を表し、R2は、アルキル基を表す。)
  5. ポリウレタン樹脂(A)とポリウレタン樹脂(B)との混合物の30℃における貯蔵弾性率E’が、1×107〜1×109Paであることを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の溶剤型ラミネート用グラビアインキ。
  6. 更に、水酸基を有する塩化ビニル共重合樹脂(C)を含有することを特徴とする、請求項1〜いずれかに記載の溶剤型ラミネート用グラビアインキ。
  7. 基材上に、請求項1〜いずれかに記載の溶剤型ラミネート用グラビアインキによって印刷された印刷物。
  8. 少なくとも第1の基材、請求項1〜いずれかに記載の溶剤型ラミネート用グラビアインキによって印刷された印刷層、接着剤層および第2の基材を、この順に有してなる積層体。
JP2016220265A 2016-11-11 2016-11-11 溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体 Active JP6296257B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016220265A JP6296257B1 (ja) 2016-11-11 2016-11-11 溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体
PCT/JP2017/040589 WO2018088523A1 (ja) 2016-11-11 2017-11-10 溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016220265A JP6296257B1 (ja) 2016-11-11 2016-11-11 溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6296257B1 true JP6296257B1 (ja) 2018-03-20
JP2018076461A JP2018076461A (ja) 2018-05-17

Family

ID=61629073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016220265A Active JP6296257B1 (ja) 2016-11-11 2016-11-11 溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6296257B1 (ja)
WO (1) WO2018088523A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018212011A1 (ja) * 2017-05-16 2018-11-22 Dicグラフィックス株式会社 リキッドインキ組成物、印刷物及びラミネート積層体

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7272069B2 (ja) * 2019-04-04 2023-05-12 東洋インキScホールディングス株式会社 有機溶剤系印刷インキ、印刷物および積層体
JP7248498B2 (ja) * 2019-05-20 2023-03-29 サカタインクス株式会社 軟包装用ラミネート印刷インキ組成物
JP7148457B2 (ja) * 2019-05-20 2022-10-05 サカタインクス株式会社 積層体及びそれを用いる包装容器
WO2020235526A1 (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 サカタインクス株式会社 軟包装用ラミネート印刷インキ組成物
JP7248497B2 (ja) * 2019-05-20 2023-03-29 サカタインクス株式会社 軟包装用ラミネート用印刷インキ組成物
JP2021046482A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 Dicグラフィックス株式会社 リキッド印刷インキ、印刷物、及び積層体
WO2021124433A1 (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 Dicグラフィックス株式会社 リキッドインキ組成物、印刷物及びラミネート積層体
JPWO2022004082A1 (ja) * 2020-06-30 2022-01-06

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053194A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 印刷インキバインダーおよび該バインダーを用いた印刷インキ組成物ならびに該印刷インキを用いた被覆物
JP2011122064A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 溶剤型グラビアインキ
JP2012012419A (ja) * 2010-06-04 2012-01-19 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 印刷インキバインダー用ポリウレタン樹脂および印刷インキ
JP2012046587A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 溶剤型グラビアインキ
JP2014214246A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 東洋インキScホールディングス株式会社 軟包装用ラミネートインキ組成物
JP2017019991A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 Dicグラフィックス株式会社 軟包装用ラミネートインキ組成物

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010053194A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 印刷インキバインダーおよび該バインダーを用いた印刷インキ組成物ならびに該印刷インキを用いた被覆物
JP2011122064A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 溶剤型グラビアインキ
JP2012012419A (ja) * 2010-06-04 2012-01-19 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 印刷インキバインダー用ポリウレタン樹脂および印刷インキ
JP2012046587A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 溶剤型グラビアインキ
JP2014214246A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 東洋インキScホールディングス株式会社 軟包装用ラミネートインキ組成物
JP2017019991A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 Dicグラフィックス株式会社 軟包装用ラミネートインキ組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018212011A1 (ja) * 2017-05-16 2018-11-22 Dicグラフィックス株式会社 リキッドインキ組成物、印刷物及びラミネート積層体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018076461A (ja) 2018-05-17
WO2018088523A1 (ja) 2018-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6296257B1 (ja) 溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体
JP6090521B1 (ja) 溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体
JP6391035B1 (ja) グラビアインキおよびその印刷物と積層体
JP6406329B2 (ja) グラビアインキおよび印刷物
CN109476938B (zh) 用于叠层体的凹印油墨、印刷品和叠层产品
JP6402434B2 (ja) グラビアインキ、それを用いた印刷物および積層体
JP2018165373A (ja) グラビアインキ、それを用いた印刷物および積層体
JP6107384B2 (ja) 軟包装用ラミネートインキ組成物
JP6992921B2 (ja) グラビアインキおよびその印刷物と積層体
JP6464403B2 (ja) グラビアインキおよび印刷物
WO2014109386A1 (ja) 印刷インキ用ワニス及びそれを用いた印刷インキ組成物
JP6090520B1 (ja) ラミネート用グラビアインキ組成物、印刷物、および積層体
JP6455535B2 (ja) 溶剤型ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体
JP6696618B2 (ja) 有機溶剤系グラビアインキおよび印刷物
JP6331205B1 (ja) ラミネート用グラビアインキ、印刷物、および積層体
JP7139712B2 (ja) グラビアまたはフレキソインキ
JP7039952B2 (ja) ラミネート用グラビアインキおよびその印刷物と積層体
CN109476941B (zh) 用于叠层体的溶剂型凹印油墨、印刷品和叠层产品
WO2018008639A1 (ja) 非水系印刷インキ組成物
JP7205151B2 (ja) 表刷り用グラビアインキおよびそれを用いた印刷物
JP6668881B2 (ja) 印刷物および積層体
JP7400562B2 (ja) グラビアまたはフレキソインキとその利用
JP7459625B2 (ja) ラミネート用グラビアインキまたはラミネート用フレキソインキとその利用
JP6819365B2 (ja) 印刷用コート剤および印刷物
JP2021014590A (ja) グラビアインキおよびその印刷物と積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180206

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6296257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250