JP6295655B2 - 発泡体成形装置、ローラ、及び、画像形成装置 - Google Patents

発泡体成形装置、ローラ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機やプリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置の定着部材用の弾性体ローラに用いることができる円筒状の発泡体を成形するための発泡体成形装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の各種画像形成装置に用いられる定着装置として、金属基材とこの基材に積層された弾性ゴム層などとから構成された薄肉の定着ベルトを備えたものが知られている。
このように、低熱容量化された薄肉の定着ベルトを備えることで、定着ベルトの加熱に必要なエネルギーを大幅に低減することができる。すなわち、ウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態からプリント可能な所定の温度(リロード温度)までに要する時間)を短縮できる。そして、さらに、ファーストプリント時間(プリント要求を受けた後、プリント準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでの時間)の短縮を図ることができる。
上記のような構成を有する定着ベルトを用いる定着装置において、定着ベルトに対向する位置に加圧ローラが使用されており、定着ベルトに対する、回転駆動力の伝達、ニップ部の形成に利用される。このような加圧ローラにおいて、特許文献1により提案されている技術では、軸の外周に形成される弾性層として、シリコーンゴムを発泡させた低硬度スポンジが使用されている(特許文献1)。
このようなシリコーンゴムを発泡させた低硬度スポンジを用いることで、ウォーミングアップ時間の短縮化のみならず、十分なニップ幅を得ることができるので、良好な画像定着が可能となるとされている。
しかし、この技術によれば、ウォーミングアップ時間の短縮化はできても、これらのスポンジ層にかかる外力によって短期間にスポンジが破壊されてしまい、耐久性に劣る。
ここで、水を分散剤とした水エマルションシリコーンゴム組成物(以下「エマルション」とも云う。)を用いて作製された、連続気泡を有する水発泡シリコーンゴム製の発泡弾性断熱層を有するローラが提案されている(引用文献2)。
このようなローラは水発泡シリコーン技術によって得ることができるが、気泡が微細となり、かつ、連続気泡となるので、加熱時の熱膨張によるローラ外径の増加や破泡による硬化低下を防止できるので高い耐久性が得られるとされている。
しかしながら、実際にこのようなローラを作製して定着装置で利用したところ、まだ耐久性が十分とは云いがたく、さらなる改善が望まれている。
本発明は、画像形成装置の加圧ローラにおいて、弾性層として用いたときに、加圧ローラに十分な耐久性を付与することができる円筒状の発泡体を供給できる発泡体成形装置、及び、そのような発泡体を備えたローラ、及び、そのようなローラを有する画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の発泡体成形装置は、上記課題を解決するために、円筒状の発泡体を成形するための発泡体成形装置において、軸が垂直に保たれた円柱状の内空間を有し、円筒状のキャビティの側面を形成する側金型、上方の空間と前記キャビティとを接続する第一ベント孔が設けられかつ前記側金型の上端部と接続し前記キャビティの上面を形成する上方接続部と、前記キャビティ内にかつ前記軸と同軸となるように上端が保持されている前記キャビティの内径よりも細い円柱状の芯金と、を少なくとも有するフランジ、前記第一ベント孔からのエアを外部に放出する第二ベント孔を有する、前記フランジを上方から保持して前記側金型と前記フランジとを接続させる上キャップ、及び、前記側金型に下方から接続し前記キャビティの下面を形成する下方接続部と、前記軸と同軸となる位置に、成形用発泡樹脂組成物を前記キャビティに下方から導入する成形原料導入孔と、を有する下キャップ、を備えたことを特徴とする。
本発明者等は、従来技術にかかる発泡弾性断熱層において、次のような原因で十分な耐久性が得られにくいことを見いだして、本発明に至った。
すなわち、エマルションの水粒子の分散状態は界面活性剤などの添加物により維持されている。しかし、架橋前の成形原料であるエマルションにおいて、水分散後から経時でセルの凝集が生じる。さらに、加工中の送液経路内で受けるせん断応力によって水粒子の凝集が促進される。そして、この水により成形構造体のパーティングラインなどでウエルドラインが生成、または、水の凝集の表出による欠陥が発生する。これらは発泡弾性断熱層の部分強度を大きく低下させる要因となる。
しかし、チューブ状成形に用いられる押出成形では、ダイなどの構造上。パーティングラインの発生が避けられず、スパイラルダイを用いることなどで発生を軽減させる程度の対策しかなかった。
また、射出成形方式、注型方式においても、成形原料のエマルション充填時に複数のゲートを持つ場合には、材料の合流界面でのパーティングラインは避けられず、さらにウエルドラインが発生する。
一方、単ゲート構造の注型においても、エア溜まりによる欠陥の発生や、送液、充填経路中にかかるせん断応力により水の凝集が発生し、微細欠陥の表出につながる。加えて、チューブの形状形成のために金型内中心に位置する芯金部材を両端で固定しなければならず、芯金部材を回り込むことでの材料のパーティングラインは発生していた。
本発明者等は、耐久性低下の原因についてのこのような検討の結果、欠陥や、ウエルドラインのない円筒状の発泡体を成形することができる発泡体成形装置について鋭意検討し、本願発明の構成に至った。
すなわち、本発明の発泡体成形装置は、円筒状の発泡体を成形するための発泡体成形装置において、軸が垂直に保たれた円柱状の内空間を有し、円筒状のキャビティの側面を形成する側金型、上方の空間と前記キャビティとを接続する第一ベント孔が設けられかつ前記側金型の上端部と接続し前記キャビティの上面を形成する上方接続部と、前記キャビティ内にかつ前記軸と同軸となるように上端が保持されている前記キャビティの内径よりも細い円柱状の芯金と、を少なくとも有するフランジ、前記第一ベント孔からのエアを外部に放出する第二ベント孔を有する、前記フランジを上方から保持して前記側金型と前記フランジとを接続させる上キャップ、及び、前記側金型に下方から接続し前記キャビティの下面を形成する下方接続部と、前記軸と同軸となる位置に、成形用発泡樹脂組成物を前記キャビティに下方から導入する成形原料導入孔と、を有する下キャップ、を備えた構成を有し、このような構成により、欠陥やウエルドラインの原因となる分岐などの構造をなくし、キャビティへの成形材料導入孔(材料ゲート部)を単ゲートとし、成形材料導入孔、芯金、及び、円柱状のキャビティを同軸配置とし、かつ、芯金を上端部で保持することにより、パーティングラインの発生を防止し、さらに、円筒状の発泡体を高精度で成形することができる。
このように、本発明の発泡体成形装置によれば、欠陥のきわめて少ないチューブ状の発泡体が提供でき、ローラ部材とした場合の芯金との接着強度の局所低下が生じにくいことと相俟って、高い耐久性が得られる。
本発明の発泡体成形装置の一例のモデル図である。 図1の発泡体成形装置の成形金型11のモデル断面図である。 成形金型11の加硫状態を示すモデル断面図である。 加硫後、成形金型11の脱型後の状態を示すモデル断面図である。 脱型後、バリカットを行った状態の円筒状の発泡体のモデル断面図である。 本発明により製造される円筒状の発泡体を弾性層として有する定着ローラを示す概要図である。 先端に近づくにつれて細径となる芯金を有する成形金型のモデル断面図である。 着脱可能な芯金を有する成形金型の断面図である。 ローラの芯金部材を芯金として有する一体成形用の成形金型のモデル断面図である。 図9の成形金型を用いて作られた芯金部材と弾性層とが一体成形されたローラ用部材の脱型時のモデル断面図である。 実施例及び従来注型技術で作られたサンプルの接着強度を示すグラフである。
以下、図面に基づいて本発明について説明する。
図1は本発明の発泡体成形装置の一例のモデル図である。
材料タンク1a、1b、及び、1cはそれぞれ、液状シリコーン第1剤、液状シリコーン第2剤、及び、水の各材料を内容する。一般的な取り扱 いの点で液状シリコーンは二液熱硬化型のものが用いられことが多く、本装置では水を加えて計3つの貯蔵タンク構成としている。
各原料は、それぞれ送液ポンプ2a、2b、及び、2cによって送液配管3a、3b、及び、3cを経由してミキサ4に送られる。このとき、これら送液ポンプ2a、2b、及び、2cを制御することよって2種の液状シリコーンと水との配合比は連続的に決定することができる。この例ではこれらポンプとして精密ポンプを用いていており、材料の粘性、添加剤の材質に合わせたものを選択する。用いる精密ポンプとしてはギアポンプやモーノポンプ、また、各接液部の材質はステンレスを用い、摺動部やパッキンにはフッ素系樹脂製またはフッ素系ゴム製のものを用いることが好ましい。なお、図示するように、送液ポンプ2a、2b、及び、2cは装置の最も低い位置付近に、すなわち、原料の貯蔵タンクやミキサ4よりも低い位置に設けてある。さらに、これら送液ポンプとミキサ4とを接続する送液配管3a、3b、及び、3cは、これら配管の途中にエア(気泡)がたまらないようにミキサ4に接続している。すなわち、原料が下降しながら送液される下降部なしに、各原料が単純に上昇しながら送液される。このような構成により、エアにより成形物の均一性が損なわれる事態を未然に防止している。
ミキサ4としてこの例では、内部の羽根が回転するダイナックミキサを用いており、原料に適度なせん断を加えて均一に分散させるために、下方に設けられたモータ5によって回転数が1000回転/分(rpm)〜3000回転/分程度に回転駆動される。
また、ミキサ4の回転摺動部は摩擦熱などで発熱するが、その熱によりミキサ4内の接液部付近の材料が固化し、異物として混入して成形物の均一性を損なうことが懸念される。このような事態を防ぐために、ミキサ4には冷却ジャケット6及びチラー7により冷却水をパイプ8を通して循環させている。冷却水は、ミキサ4内の水が凍結せず、かつ、十分に冷却できるよう0℃付近〜10℃程度まで冷却できる能力を有することが好ましい。ミキサ4内の各攪拌部で内部羽根とエマルションとの摩擦による発熱が生じるので、冷却ジャケット6はミキサ4表面全域を覆うものであることが好ましい。また、ミキサ4は、入口が下に出口が上になるように設置され、下方から原料が導入され、混合されて調整された成形原料(エマルション)が上方へ送液されるようになっている。このように材料が上向きの流れとなるために、ミキサ4内への原料の初回充填時であってもエアの巻き込みが生じにくくなっている。
ミキサ4の送出口は分岐管9を経由してそれぞれの成形金型11に設けられたインジェクションノズル10に接続されている。
成形金型11はインジェクションノズル10直上にセットされている。成形金型11のセット数は金型キャビティ容量、材料、ミキサによるエマルション生成速度によって決められるが、生産性を考慮すると2つ以上の金型を有することが好ましい。成形金型11の上下それぞれに、後述するように加硫時の金型内の内圧を一定に保つためにボールバルブ11a、11bが設けられ、これらバルブを開閉させるロータリーアクチュエータ12及び13が装置の構造体14に取付けられている。なお、チャック16により成形金型11の姿勢は、その内部の円柱状のキャビティの軸が垂直に保持される。
図1に示すように、成形金型11内部の図示しない円筒状のキャビティの軸方向に一致する成形金型11の長手方向を鉛直方向と一致させて配置することで金型内への充填時のエアの巻き込みを防ぐことができる。さらに成形金型11の重心を中央に位置させることにより、円筒形の成形品の肉厚の精度を維持しやすくなる。
各モータ、アクチュエータ及び送液経路にあるバルブは制御盤15で適宜自動制御される。
この発泡体成形装置で成形される成形品が定着部材として用いられる場合、トナー定着のために100℃以上の耐熱性が必要とされる。定着部材の内、加圧ローラの弾性層場合、原料としては、液状シリコーンを用いる。特に加圧ローラとして使用される場合は、耐トルク性が求められるため、シリカ粒子やガラス繊維などを添加でして強度を向上させる。水発泡シリコーンとして使用する場合は、製造上の利便性から二液性の液状シリコーンとし、また、常温での硬化を抑えるために、架橋開始点が50℃程度になるように触媒を配合してコントロールする。加えて、分散後の分散性を安定させるための界面活性剤を添加する。さらに、図1に示したミキサ4での攪拌性を向上させるために、液状シリコーンとしてはその密度は水と同じか近いものを用いることが好ましい。一方、併用する水に、増粘剤などを添加して攪拌性を上げることが好ましい。
ミキサ4へは、加圧ローラとして求められる断熱性と強度との観点から、シリコーンと水との重量比は1:1〜1.5:1程度の範囲となるよう供給することが好ましい。水の配合量がこの範囲未満であると十分な断熱性が得られない場合があり、この範囲超であると成形品の強度が不十分となる場合がある。
成形金型11に供給される成形原料(エマルション)が、成形品のセル径分布が耐久性を保つために特許文献2で開示されているように、その個数分布の中心が10μm程度となるものであることが好ましい。そして、成形品に単独ではなく連泡のセル構造が得られるように、ミキサ4での攪拌条件、及び、添加される界面活性剤の量を調整する。
図2に、成形原料を金型内部へ導入する原料導入工程の直前の状態の成形金型11及びインジェクションノズル10の断面図を示す。
成形金型11は、この例では、主として次の4つの部材から構成されている。
充填時及び成形時に軸が垂直に保たれる内空間を有し、円筒状のキャビティHの側面を形成する側金型11g。
フランジ20a。このフランジ20aは上方接続部20a4と芯金20とから構成されている。上方接続部20a4は、上方の空間とキャビティHとを接続する第一ベント孔Dが設けられており、かつ、側金型11gの上端部と接続してキャビティHの上面を形成するものである。また、芯金20は、充填時及び成形時にキャビティH内にかつ前記軸と同軸となるように上端が保持されているキャビティHの内径よりも細い円柱状のものである。
第一ベント孔Dからのエアを外部に放出する第二ベント孔11b1を有する、充填時及び成形時にフランジ20aを上方から保持して側金型11gとフランジ20aとを接続させる上キャップ11d。
さらに、充填時及び成形時に側金型11gに下方から接続してキャビティHの下面を形成する下方接続部11cと、成形時に前記軸と同軸となる位置に、成形用発泡樹脂組成物をキャビティHに下方から導入する成形原料導入孔Jと、を有する下キャップ11c。
ここで、成形原料導入孔Jはボールバルブ11aに、第二ベント孔11b1はボールバルブ11bに、それぞれ設けられ、これらバルブは、上述の制御盤15により制御されて90度回動可能となっており、これら孔は開閉可能となっている。なお、ボールバルブ11aは、閉状態であってもわずかにエアが通過するような、ただし、成形原料は通過できない程度の微小な隙間が設けられている。
インジェクションノズル10は、その中央に管状の接続口10a及びハウジング10bから構成されている。ハウジング10b上部に設けられた凹部に成形金型11の底部付近が嵌合している。成形金型11の自重と成形金型11の上方に設けられたチャック16による押圧との機械的押圧により、下キャップ11cの成形原料導入孔Jとインジェクションノズル10の接続口10aとは境界面Aで水密に接続する。
境界面Aは、成形原料Eに対して効果的にシールできるように、テーパ形状であることが好ましい。なお、上下方向に駆動され、下降時には成形金型11を保持するチャック16の円錐状の側面には、原料充填時にキャビティHのエア抜きのためにエア抜き溝16aが形成されている。このため、チャック16の先端が第二ベント孔11b1に嵌合し成形金型を下方に押圧していても、キャビティHへの原料導入時でのキャビティHのエア抜きを行うことができる。
側金型の側面の上下端付近にはそれぞれ、ねじ部Bが設けられており、それぞれ上キャップ11d及び下キャップ11cに設けられた対応するねじ部と螺合している。このようにして、上キャップ11d、フランジ20a、側金型11g、及び、下キャップ11cは互いに接続している。
ここで、フランジの上方接続部20a4は、キャビティHの内径よりも大径の鍔部21a1と、側金型11gに嵌合する円柱部20a3とが、段部21a2を形成して接合された形に形成されている。さらに、キャビティHの上面を形成する円柱部20a3の下面には、前記軸と同軸となるように上端が保持されているキャビティHの内径よりも細い円柱状の芯金20が設けられている。また、上方の上キャップ11d側の空間と下方のキャビティHとを接続する第一ベント孔Dが鍔部21a1と円柱部20a3とを貫通して複数設けられている。
上記のように側金型11gの内側面と円柱部20a3の側面との嵌合により、円柱状の芯金20はその軸が円柱状のキャビティHの軸と一致するように位置決めされている。
このフランジの上方接続部20a4の鍔部21a1の下面は、前記上キャップ11d及び側金型11gとの螺合により、側金型11gの上端面と水密に接続する。
下キャップ11cにも同様に、側金型11gとの螺合時に側金型11gの下端面と水密に接続する面11c1が下方接続部として設けられている。
成形原料導入孔JのキャビティHへの開口部は、芯金20の下端部の下方に位置するように設けられている。
成形金型11に用いられる材質としては、加硫時の数10MPa程度の内部応力と材料に含まれるシリカの摩損を考慮し、ステンレス系の材料、SUS303またはSUS304が好ましい。コスト上、鉄鋼材を用いる場合は表面にハードクロムなどの硬質メッキをすることが好ましい。本例ではSUS303を用いている。
また、接液部の表面は、エマルションの品質確保の観点から極力、凹凸を減少させる必要がある。ただし、芯金20の表面荒さはローラとしたときの接着強度への寄与があるため、この例では、表面粗さはRa0.8μm以下の研磨面としてある。
この例では、側金型11gの内径を35mm、長さを400mmとし、嵌合部Cのクリアランス、すなわち円柱部20a3の外径とキャビティHの内径との差は、フランジ20aの脱着を考慮して10〜30μm程度とすることが好ましい。また嵌合部Cの幅は35mm以上とするのが望ましい。本例ではクリアランスは20μmで、嵌合部Cの幅は40mmとしてある。
図2に示すように、成形原料Eはノズル10aからキャビティHへ充填される。キャビティHのうち、芯金20の下端とキャビティHへの開口部との間の空間付近の成形部分は不要部分として除去される部分である。このような部分の成形原料を最小とするために、芯金20の下端とキャビティHへの開口部との間の距離、すなわちギャップGはできるだけ小さくすることが好ましいが、この部分での成形原料Eの流路が狭くなる。
ここで、W/O(油中水滴)構造エマルションである成形原料Eは、送液される流路で受けるせん断応力で均一な分散状態が壊れ、水が凝集することで表面欠陥が発生する。そこで、ギャップGは成形原料に負荷がかからない距離とすることが好ましい。すなわち、ギャップGを、成形原料導入孔Jの直径を2Rとしたとき、その断面積πR2を周長2πRで除した値以上、すなわち、R2/2R以上とすると負荷のきわめて少ない、成形原料の充填が可能となる。本例では、成形原料導入孔Jの直径が10mmとしてある。このときギャップGは2.5mm以上とすることが好ましく、本例ではギャップGは3mmとしてある。さらに流路内は応力集中を避けるため、角部はR面またはC面とすることが好ましく、本例ではC面としてある。
本発明では成形原料導入孔Jと芯金20とを同軸に配置し、上記のようにギャップGを確保することで成形原料EはキャビティH内に均一に充填され、気泡の凝集を抑えて、パーティングライン等の欠陥のない成形品を得ることができる。
また、本例では、下キャップ11cの上面の内、キャビティH内部(その底部)となる面は上方に対して徐々に拡径するようにテーパ状(C面)に形成されている。このような構造により、成形原料導入孔JからキャビティHに供給される成形原料Eへの剪断力印加を緩和することができ、その結果、より欠陥の少ない成形品を得ることができる。
この図2に図示されるように、成形原料Eは成形原料導入孔Jから供給され、キャビティH内に充填される。このとき、キャビティH内部のエアは第一ベント孔D、及び、第二ベント孔を通過して成形金型11の外へ排出される。所定量の成形原料Eが充填されたのち、成形原料Eの供給は止められ、原料導入工程は終了し、架橋工程へ進む。
図3には、成形時(加硫工程)時の状態を示す。ボールバルブ11a及び11bは90°方向を回動されて成形原料は金型11内に内封される。このとき側金型11gと芯金20とはフランジ20aと側金型11gとの接面である嵌合部Cにより同軸が維持され、成形される水発泡シリコーンゴム製チューブの肉厚は一定となる。
充填後、成形金型11を加熱(加熱工程)して加硫を行うが、このときも芯金20の姿勢を維持するため、キャビティHの軸を鉛直に保って行うことが好ましい。加熱方法は熱風炉などで均一に加熱することが好ましく、生産性を考慮して連続炉などを用いてもよい。加熱時に、エマルションEの架橋反応により発生するガスを逃がすため、バルブ11a、11bと上下キャップ11c、11dの間のクリアランスは摺動性を考慮し、10μm〜30μm程度とするのが望ましく、本例では20μmとしてある。このクリアランスにより、加硫開始点までの形状維持と加硫開始後のガス抜きとが両立する。本例ではボールバルブ11aに設けられた上述の微小な隙間により、成形時に発生するガスを成形金型11内部から外部に放出することができ、成形品にガスによる欠陥の発生が未然に防止される。
加熱は成形原料内の気泡を安定させるために十分に行うことが好ましく、用いる原料によっても異なるが、例えば80〜100℃で1時間程度加熱する。
成形終了後に、型開きし、成形物を脱型する。すなわち、上下キャップ11c,11dを外し、下から押し上げることで脱型する。図4には、成形金型11から脱型した状態を示す。成形物は図のように上方接続部20a4と芯金20とを有するフランジと一体に取り出される。
さらに、成形品の両端のランナーをカットすることで、図5にモデル的に示した水発泡シリコーンゴム製チューブ(以下「発泡チューブ」ともいう。)21となる。その後、2次加硫工程として200〜250℃、約4時間加熱することで、内部の水を完全に気化させ、セルを形成させかつ架橋反応を完了させることで、水発泡シリコーンゴム製チューブとしての強度、硬度などの特性が得られる。
このように本発明によれば、成形金型の芯金をその上方のみを保持し、側金型のキャビティH及び成形原料導入孔Jと同軸位置に保つことにより、成形原料注入側にその妨げとなる構造体がない。このために、成形品の形状を高精度に維持したまま、ローラとして用いた場合の耐久性低下の原因となるウエルドラインの発生を防ぐことができる。
図6には、本発明の発泡体成形装置を用いて製作された水発泡シリコーンゴム製チューブを弾性層として有する定着ローラの一例を斜視図とそのZZにおける断面図としてそれぞれモデル的に示す。芯金部材24を中心に水発泡シリコーンゴム製チューブにより構成された弾性層21、接着剤層22、フッ素樹脂製チューブにより構成された離型層23、及び、ローラ両端に設けられたグリップ層25で構成されている。
以下、水発泡シリコーンゴム製チューブを弾性層として有する加圧ローラを製造する場合の工程の一例を簡単に説明する。まず、上記のように本発明の発泡体成形装置により製造された水発泡シリコーンゴム製チューブ21を芯金部材24に圧入する。このとき、接着剤を併用して、水発泡シリコーンゴム製チューブ21と芯金部材24とを接着するが、接着強度を高めるためにプライマを用いてもよい。プライマとしてシランカップリング剤を助剤として添加して、シリコーン系の接着剤を用いるのが、優れた耐熱性及び接着性が得られるので好ましい。圧入した水発泡シリコーンゴム製チューブ21を削してローラ形状に成形する。成形された弾性層21の表面に例えば一液硬化型の接着剤22を均一に塗布しフッ素樹脂からなるチューブ23を被覆して、接着させることで定着ローラが得られる。
一方、加圧ローラとして用いる場合ではトルク伝達性の点から、図6に示したように、
さらにチューブ23の両端付近にグリップ層25を形成する。グリップ層25は良好なタック性、耐熱性を得るために材料としてシリコーンゴムが好ましく、ニップ形成に影響しない膜厚とするため、厚さは10〜100μm程度とするのが好ましい。
図7には、円柱状の芯金20mの、成形時の下端部20m1付近が、先端20maに向かって漸次縮径する形状を有する成形金型の例11mを示す。
このような構成により、成形金型内への成形原料充填中にかかる圧力負荷をさらに軽減することができる。このように成形原料の気泡の凝集を十分に抑えることで、表面に欠陥の少ない発泡チューブを製造することができ、ローラ部材とした場合に、より高い耐久性が得られる。
さらに図8に示した成形金型11nでは、フランジが、上方接続部部分を構成する上方接続部部材20an、円柱状の芯金部分を構成する芯金部20n、及び、キャップ20naの3部材により構成されている。上方接続部部材20anと前記芯金部材20mとが互いに嵌合する嵌合部Kにより、脱着可能に嵌合している。さらに、前記芯金部20nの下端部には先端20nbに向かうに従って小径となるキャップ20naがねじ部Lによって螺着されており、それぞれ同軸な位置に維持される。これらの構成により、芯金部20"を同型のものと交換した場合であってもその芯金部20nはスリーブ11gのキャビティHと同軸の位置に保たれる。このために、成形品の精度を維持したまま芯金部の交換が容易にでき、芯金部材表面性状を最良の状態に保つことができるので、成形品の内面性状を維持できる。その結果、より表面欠陥の少ない円筒状の発泡体を製造でき、ローラ部材とした場合に、より高い耐久性が得られる。嵌合部Kのクリアランスは、本例では嵌合部の直径は10mmであり、この場合には10〜20μm以内(本例では10μm)とすることが、交換が容易でありながら十分な芯金の位置精度が得られるので好ましい。このとき、嵌合部Kの長さを10mm以上とすることが好ましい(本例では15mm)。さらに、芯金部材20nとキャップ20na及び上方接続部部材20anとの嵌合面や螺合面への成形原料の浸入を防止するために、これら面付近箇所には例えばフッ素系のパッキンなどを用いてシールを行うことが好ましい。
図9には、ローラとして用いる際に芯金部材24となる、鉄などの強磁性体により構成されている円柱状部材を芯金部材として用いる成形金型11oを示した。
上方接続部部分を構成する上方接続部部材20aoの成形時下方となる部分に芯金部材24に嵌合する嵌合孔20ao1が設けられている。さらにこの嵌合孔20ao1の周囲に磁石20cを配置してある。このような構成により、芯金部材24を嵌合孔20ao1に嵌合させたときに、芯金部材24は磁石20cの磁力により上方接続部部材20aoに保持される。さらに、芯金部材24の下方に磁石から構成された、先端20obに向かって細径となる磁石製のキャップ20oaが嵌められている。この構成により、図8に示した成形金型と同様の優れた成形性を有しながら、離型操作や圧入操作、接着操作なしに芯金部材周囲に弾力層を形成できるので、これら操作の手間が省け経済的にも優位となる。さらに、これら操作によって生じる恐れのある破損を未然に防ぐことができる。そして、成形のたびに、新しい芯金部材24を使用できるため、芯金の表面の性状を一定に保つことができ、高い接着強度を得ることができる。
図10には、図9の成形金型11oを用いて作製された、圧入操作や接着操作なしに、
芯金部材周囲に直接、円筒状の水発泡シリコーンゴムからなる弾力層が形成された、ローラ部材を示した。
さらに、芯金部材24と水発泡シリコーンゴム製チューブ21からなる弾性層とをこのように一体成形で成形と同時に接着させることで、高い接着強度が得られる。さらに、脱型時の水発泡シリコーンゴム製チューブ21の着脱・ハンドリングによる部分破損を防ぐことができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明の発泡体成形装置は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の発泡体成形装置、及び、画像形成装置を適宜改変することができる。このような改変によってもなお本発明の発泡体成形装置の構成を具備する限り、もちろん、本発明の範疇に含まれるものである。
以下、実施例においては、複写機で最も汎用的なA3カラーで使用される加圧ローラの弾性層として用いられる水発泡シリコーンゴム製チューブについて説明する。しかしながら、本発明は実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
図2に示す成形金型11を備えた図1に示す発泡体成形装置により本発明の実施例の水発泡シリコーンゴム製チューブ(実施例1)を作製した。
また、図7に示す、下端部に向かって漸次縮径する形状にした芯金を有する金型を用いた以外は実施例1と同様にして、水発泡シリコーンゴム製チューブ(実施例2)を作製した。
さらに、図8に示す、交換可能な芯金を用いる金型を用いる以外は実施例1と同様にして水発泡シリコーンゴム製チューブ(実施例3)を作製した。また、図9に示した芯金部材を芯金として用いる金型を用いた以外は実施例1と同様にして水発泡シリコーンゴム製チューブ(実施例4)を作製した。
実施例4で用いた加圧ローラの芯金部材24は一般的な、低コストで、加工性に優れたSTKM(機械構造用炭素鋼鋼管)製のパイプ材を用い、磁石によりキャビティH内に固定した。芯金部材24は発泡チューブとの密着性を上げるためにプライマを事前に塗布した。その際、防錆メッキが施されていると部分的強度が低下する可能性があるので、防錆メッキは剥離し、芯金部材の表面粗さを最適なものに仕上げた。
また、これと同じ成形原料を用いて、押出成形法、プレス形成法、及び、特許文献3に記載の注型工法を水発泡シリコーンに適用させて従来技術の水発泡シリコーンゴム製チューブを作製した。これらをそれぞれ、「押出成形品」、「プレス形成品」、及び、「注型工法品」と云う。これらチューブについて、観察を行った。結果を表1に示す。
表1において評価は次のようにして行った。
発泡体セル径は、チューブを切断し、その断面の複数のセルの径の数分布について調べ、分布の中心が10μm以下であるときを十分として「○」、10μmよりも大きかった場合を不十分として「×」として評価した。また、値が部分的にばらついて十分なところと不十分なところとが併存する場合を十分として「△」として評価した。
形状精度としては同軸度を調べ、その値が0.1mm以下であるときを十分であるとして「○」、0.1mmよりも大きかった場合を不十分として「×」として評価した。また、内径のばらつきについても調べた。ばらつきが所定値(A)に対して0.1mm以内の場合を十分として「○」、この範囲よりも10μmよりも大きかった場合を不十分として「×」として評価した。これらについても値が部分的にばらついて十分なところと不十分なところとが併存する場合を十分として「△」として評価した。
ウエルドライン、及び、内面欠陥(大小)の発生の有無については目視で観察した。ウエルドラインがない場合を十分であるとして「○」、あった場合を不十分であるとして「×」として評価した。
また、内面の欠陥については、これらが0個ないし数個で、観察場所によるばらつきがない場合を十分であるとして「◎」として評価した。また、これらが0個ないし数個であっても、場所によるばらつきがある場合を十分であるとして「○」、数十個あった場合を十分として「△」、多数あった場合を不十分として「×」として評価した。これらについても十分なところと不十分なところとが併存する場合を不十分として「△」として評価した。
Figure 0006295655
上記チューブを用いて同じ条件で定着装置の加圧ローラを製造し、その芯金とこれらチューブにより構成された弾性層との間の接着強度について調べた。
具体的には、加圧ローラの弾性層に軸方向に10m幅の切り込みを入れ、その箇所の接線方向の引張強さを調べた。結果を図11に示す(また、接着強度が80N/10mm以上の場合を十分であるとして「○」、それ未満の場合を不十分であるとして「×」として、表1に併記した。)。
なお、図中、長手、中央、短手とはそれぞれ、これらローラの長手方向の一方の端付近、中央付近、及び、他方の端の付近をそれぞれ示す。
表1及び図11により、本発明にかかるチューブは欠陥やウエルドラインがほとんど生じず、精度も高く、発泡体のセル径も細かく、さらにローラとしたときの芯金との接着力にも優れたものであることが理解される。
2a、2b、2c 送液ポンプ
3a、3b、3c 送液配管
4 ミキサ
6 冷却ジャケット
7 チラー
9 分岐管
10 インジェクションノズル
10a 接続口
10b ハウジング
11、11m、11n、11o 成形金型
11a、11b バルブ
11b1 第二ベント孔
11c 下キャップ
11d 上キャップ
11g 側金型
12、13 ロータリーアクチュエータ
16 チャック
16a エア抜き溝
20、20m 芯金
20a フランジ
20a1 鍔部
21a2 段部
20a3 円柱部
20a4 上方接続部
20an、20ao 上方接続部部材
20ao1 嵌合孔
20c 磁石
20ma、20na、20oa キャップ
20n 芯金部
20nb 先端
21 水発泡シリコーンゴム製チューブ
22 接着剤
23 フッ素樹脂からなるチューブ
24 芯金部材
25 グリップ層
A 境界面
B ねじ部
D 第一ベント孔
E 成形原料
H キャビティ
J 成形原料導入孔
K 嵌合部
特許第4795715号公報 特開2013−164458号公報 特開2007−015116号公報

Claims (8)

  1. 円筒状の発泡体を成形するための発泡体成形装置において、
    軸が垂直に保たれた円柱状の内空間を有し、円筒状のキャビティの側面を形成する側金型、
    上方の空間と前記キャビティとを接続する第一ベント孔が設けられかつ前記側金型の上端部と接続し前記キャビティの上面を形成する上方接続部と、前記キャビティ内にかつ前記軸と同軸となるように上端のみが保持されている前記キャビティの内径よりも細い円柱状の芯金と、を少なくとも有するフランジ、
    前記第一ベント孔からのエアを外部に放出する第二ベント孔を有する、前記フランジを上方から保持して前記側金型と前記フランジとを接続させる上キャップ、及び、
    前記側金型に下方から接続し前記キャビティの下面を形成する下方接続部と、前記軸と同軸となる位置に、成形用発泡樹脂組成物を前記キャビティに下方から導入する成形原料導入孔と、を有する下キャップ、
    を備えたことを特徴とする発泡体成形装置。
  2. 前記成形原料導入孔の前記キャビティへの開口部が前記円柱状の芯金の下端部の下方に位置し、かつ、前記開口部から前記下端部までの距離が前記成形原料導入孔の直径を2RとしたときにR/2R以上であることを特徴とする請求項1に記載の発泡体成形装置。
  3. 前記円柱状の芯金の下端部付近が、先端に向かって漸次縮径する形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発泡体成形装置。
  4. 前記フランジが、少なくとも、前記上方接続部部分を構成する上方接続部部材と前記円柱状の芯金部分を構成する芯金部との2部材により構成され、前記上方接続部部材と前記芯金部とが互いに嵌合する嵌合部により、脱着可能に嵌合していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発泡体成形装置。
  5. 前記フランジが、少なくとも、前記上方接続部部分を構成しかつ磁石を有する上方接続部部材と前記円柱状の芯金部分を構成しかつ強磁性体により構成される芯金部との2部材により構成され、かつ、
    前記芯金部材が、前記磁石の磁力により前記上方接続部部材に保持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発泡体成形装置。
  6. 前記発泡体成形装置が、電子写真定着プロセスに用いられるローラの発泡体層製造用の発泡体成形装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発泡体成形装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の発泡体成形装置により製造された発泡体を弾性層として有することを特徴とする電子写真定着プロセス用のローラ。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の発泡体成形装置により製造された発泡体を弾性層として有するローラを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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