JP6292975B2 - Pll回路 - Google Patents

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Description

この発明は、基準クロック信号とフィードバックした比較クロック信号との位相差に応じて周波数を調整した出力クロック信号を発生するPLL(Phase Locked Loop)回路に関するものである。
従来のPLL回路では、位相比較器にて、基準クロック信号と比較クロック信号との位相差を示す信号を、当該基準クロック信号に位相同期し、且つ、高電圧レベル(Hレベル)と低電圧レベル(Lレベル)の2値を持つ矩形波信号として生成する。この矩形波信号は、高電圧レベルの時間幅と低電圧レベルの時間幅との時間差を、位相差に比例させている。そして、この矩形波信号を用いて、VCO(Voltage Controlled Oscillator)の出力周波数を制御している(例えば特許文献1参照)。また、PLL回路において動作解析及び設計を行うために、当該PLL回路に特化した数式モデルを構築している。
特開2004−040227号公報
しかしながら、従来のPLL回路では、アナログ構成されたVCOの使用を前提としている。そのため、VCOの電圧対周波数特性が奇関数特性(線形特性を含む)であることが強く要請され、そのような特性をVCOに作り込むコストがかかるという課題があった。
また、従来のPLL回路では、VCOの電圧対周波数特性が奇関数特性であったとしても、VCOの出力周波数は入力電圧を定義域とする奇関数の値域となる。そのため、VCOの入力電圧がわずかでも変動すると、出力周波数もそれに合わせて変動する。しかしながら、従来のPLL回路の数式モデルには、この出力変動については盛り込まれておらず、設計値と異なる動作になるという課題があった。また、出力変動を盛り込んで数式モデルを再構築すると、非常に複雑な式となり、設計コストが増大するという課題があった。
また、従来のPLL回路は、アナログ構成されたVCOを使用しているため、電圧入力からそれに対応する周波数出力までに応答遅延があるという課題があった。また、この応答遅延はVCOの構成等によって個々に異なる値を持つため、数式モデルとの誤差もVCO毎に異なるという課題があった。
また、従来のPLL回路の数式モデルは、アナログ構成され、且つ電圧対周波数特性が奇関数となるVCOを使用する場合に特化されている。そのため、電圧入力に対する周波数出力の応答時間が量子化されたVCO(即ちデジタル構成されたVCO)に対しては、上記数式モデルではシステムとしての安定性を得ること及びシステムパラメータを設計することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、デジタル構成されたVCOを用い、低コストで、システム安定性を得ることができ、且つシステムパラメータ設計が可能となるPLL回路を提供することを目的としている。
この発明に係るPLL回路は、基準クロック信号と比較クロック信号との位相比較を基準クロック信号の周期毎に実行し、基準電圧レベルより高い電圧範囲に属する高電圧レベル及び当該基準電圧レベルより低い電圧範囲に属する低電圧レベルから成り、当該高電圧レベル及び当該低電圧レベルの時間幅の差が基準クロック信号と比較クロック信号との位相差に比例した矩形波信号を生成する位相比較器と、基準クロック信号の周期毎に実行され、位相比較器により生成された矩形波信号の電圧レベルにより、基本動作クロック信号に同期した分周値に変換する電圧分周値変換器と、基本動作クロック信号を電圧分周値変換器により変換された分周値に応じ周波数を分周し、出力クロック信号として出力するデジタル構成されたVCOと、VCOにより生成された出力クロック信号を分周して比較クロック信号を生成するクロック分周器とを備えたものである。
また、この発明に係るPLL回路は、基準クロック信号と比較クロック信号との位相比較を基準クロック信号の周期毎に実行し、基準電圧レベル、当該基準電圧レベルより高い電圧範囲に属する高電圧レベル及び当該基準電圧レベルより低い電圧範囲に属する低電圧レベルの3値から成り、当該高電圧レベル及び当該低電圧レベルの時間幅がそれぞれ基準クロック信号と比較クロック信号との位相差に比例した矩形波信号を生成する位相比較器と、基準クロック信号の周期毎に実行し、位相比較器により生成された矩形波信号の電圧レベルにより、基本動作クロック信号に同期し、基準電圧レベル、低電圧レベル、および高電圧レベルに対応した分周値に変換する電圧分周値変換器と、基本動作クロック信号を電圧分周値変換器により変換された分周値に応じ周波数を分周し、出力クロック信号として出力するデジタル構成されたVCOと、VCOにより生成された出力クロック信号を分周して比較クロック信号を生成するクロック分周器とを備えたものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、デジタル構成されたVCOを用い、低コストで、システム安定性を得ることができ、且つシステムパラメータ設計が可能となる。
この発明の実施の形態1に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1おけるVCOの電圧対周波数特性を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るPLL回路の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における基準クロック信号、比較クロック信号及び位相差信号の基本動作を示す図である。 この発明の実施の形態1における電圧分周値変換器の動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるVCOの動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るPLL回路の数式モデルを説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2における基準クロック信号、比較クロック信号及び位相差信号の基本動作を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るPLL回路の数式モデルを説明する図である。 この発明の実施の形態2における電圧分周値変換器の動作を説明する図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。
PLL回路は、図1に示すように、基準クロック信号入力端子1、位相比較器2、電圧分周値変換器3、VCO用クロック発振器4、VCO5、クロック分周器6及びクロック信号出力端子7から構成されている。なおPLL回路は、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実行される。
基準クロック信号入力端子1は、基準クロック信号frを入力するものである。この基準クロック信号入力端子1により入力された基準クロック信号frは位相比較器2及び電圧分周値変換器3に出力される。
位相比較器2は、基準クロック信号入力端子1からの基準クロック信号frとクロック分周器6からの比較クロック信号fpとの位相比較を、基準クロック信号frの周期毎に行うものである。そして、位相比較器2は、その位相差に応じて、基準電圧レベルVより高い電圧範囲に属する高電圧レベル(Hレベル)Vと、基準電圧レベルVより低い電圧範囲に属する低電圧レベル(Lレベル)Vの2値を持つ矩形波信号を、位相差信号v(t)として生成する。この位相差信号v(t)は、HレベルVの時間幅とLレベルVの時間幅との差が、位相差に比例している。また、位相差がない場合には、上記時間幅の差は0となる。この位相比較器2により生成された位相差信号v(t)は電圧分周値変換器3に出力される。
電圧分周値変換器3は、VCO用クロック発振器4からの基本動作クロック信号faに同期して、位相比較器2からの位相差信号v(t)を電圧範囲に応じた分周値に変換するものである。この際、電圧分周値変換器3は、位相差信号v(t)のうち、基準電圧レベルVより低い電圧範囲の信号を基準値より高い分周値に変換し、それ以外の電圧範囲の信号を当該基準値より低い分周値に変換する。この電圧分周値変換器3により変換された分周値は制御信号PとしてVCO5に出力される。
VCO用クロック発振器4は、VCO5を動作させる基本動作クロック信号faを発振するものである。この基本動作クロック信号faは、基準クロック信号frの周波数よりも充分に高速な周波数に設定されている。このVCO用クロック発振器4による発振された基本動作クロック信号faは電圧分周値変換器3及びVCO5に出力される。
VCO5は、VCO用クロック発振器4からの基本動作クロック信号faに応じて動作し、電圧分周値変換器3からの制御信号Pに応じた周波数の出力クロック信号fvを生成するものである。このVCO5は、デジタル構成されたVCOである。このデジタル構成されたVCOの特徴は、PLL回路に入力される基準クロック信号frの周波数よりも充分に高速な周波数のクロック信号(基本動作クロック信号fa)をVCO動作クロック信号とし、基準クロック信号frとの非同期動作を許している点である。このVCO5により生成された出力クロック信号fvはクロック分周器6及びクロック信号出力端子7に出力される。
クロック分周器6は、VCO5からの出力クロック信号fvを1/N(Nは自然数を含む1以上の仮分数)に分周するものである。このクロック分周器6によりN分周された出力クロック信号fvは比較クロック信号fpとして位相比較器2に出力される。
クロック信号出力端子7は、VCO5からの出力クロック信号fvを、PLL回路の出力として外部に出力するものである。
次に、VCO5の電圧対周波数特性について、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、VCO5の電圧対周波数特性は、階段状波形となる。そして、VCO5の出力クロック信号fvの基準周波数foからの周波数変化量gが入力電圧vの関数g(v)となるとすると、図2に示す特性から、下式(1)を満たすとき関数g(v)は下式(2)となる。
Eh>|V−V|≧El,Eh>|V−V|≧El,Eh>E≧El (1)
g(V−V)=−g(V−V)=df (2)
なお、Eh,El,Eは正の定数である。
そして、下式(3)を満たすとき関数g(v)は下式(4)となるものとする。
El>K≧0 (3)
g(V±K)=0 (4)
なお、Kは定数である。
この場合、図2より下式(5)が得られる。
df=G (5)
なお、Gは定数である。
一方、本発明では、位相比較器2からの位相差信号v(t)のHレベルV及びLレベルVは、式(1)の範囲内にある。そのため、VCO5から出力される出力クロック信号fvの周波数yは下式(6),(7)で表すことができる。
Figure 0006292975

Figure 0006292975
なお、定常状態での各周波数の関係は、下式(8)及び下式(9)となる。
fv(バー)=fo=N×fr (8)
fr=fp(バー) (9)
なお、fv(バー)は基準クロック信号frの1周期分での基準クロック信号frの平均値を表し、fp(バー)は基準クロック信号frの1周期分での比較クロック信号fpの平均値を表す。また、Nは自然数を含む1以上の仮分数である。
次に、上記のように構成されたPLL回路の動作について、図3を参照しながら説明する。
PLL回路の動作では、図3に示すように、まず、位相比較器2は、基準クロック信号入力端子1からの基準クロック信号frと、クロック分周器6からの比較クロック信号fpとの位相比較を、基準クロック信号frの周期毎に行う。そして、位相比較器2は、その位相差に応じて、HレベルVとLレベルVの2値を持つ矩形波信号を位相差信号v(t)として生成する(ステップST1)。この位相差信号v(t)は、HレベルVの時間幅とLレベルVの時間幅との差が、位相差に比例している。この位相比較器2により生成された位相差信号v(t)は電圧分周値変換器3に出力される。
ここで、位相比較器2の出力を次のように仮定する。図4は基準クロック信号fr、比較クロック信号fp及び位相差信号v(t)の関係を示す図である。
この図4に示すように、HレベルVは基準電圧レベルVより高い電位であり、LレベルVは基準電圧レベルVより低い電位であり、下式(10)の関係を満たしている。
>V>V(10)
また、HレベルV及びLレベルVは、各々と基準電圧レベルVとの差の絶対値について、式(1)の関係を満たしている。
次いで、電圧分周値変換器3は、VCO用クロック発振器4からの基本動作クロック信号faに同期して、位相比較器2からの位相差信号v(t)を電圧範囲に応じた分周値に変換する(ステップST2)。この電圧分周値変換器3により変換された分周値は制御信号PとしてVCO5に出力される。
ここで、電圧分周値変換器3では、基準クロック信号frの1周期分の間に付加又は削減すべき位相差量を、位相差信号v(t)のHレベルVの時間幅及びLレベルVの時間幅から読み取ることができる。そして、電圧分周値変換器3は、その位相差量を保ったまま、HレベルVとLレベルVとを分周値αと分周値βに変換する。
以下、電圧分周値変換器3による変換プロセスについて、図5を参照しながら説明する。
電圧分周値変換器3では、図5に示すように、まず、基準クロック信号frの入力に伴い自身の動作を初期化し、出力する制御信号Pを分周値αに設定する(RESET)。なお、この初期化は、基準クロック信号frの周期毎に実行される。そのため、電圧分周値変換器3の動作は、基準クロック信号frの1周期分での動きを考えればよい。
この初期化後、電圧分周値変換器3は、位相比較器2からの位相差信号v(t)の電圧レベルを監視し、この電圧レベルがLレベルVと等しくなったとき、出力する制御信号Pを分周値βに設定する。ただし、LレベルVは、式(1),(3),(7)に従うため、ある特性の一定電圧値ではなく、下式(11)の範囲を持つ値である。
−El>V>V−Eh (11)
そして、電圧分周値変換器3は、VCO用クロック発振器4からの基本動作クロック信号faに同期して、上記により変換された分周値α又は分周値βを制御信号Pとして出力する(LOAD)。すなわち、上記制御信号Pは、基本動作クロック信号faに同期して、α又はβに変化する。したがって、基準クロック信号frに同期して変化する位相差信号v(t)に対し、基本動作クロック信号faに同期して変化する制御信号Pは、基準クロック信号frと基本動作クロック信号faが非同期であるため、最大τ(max)=1/faの遅れを持っている。図7に、電圧分周値変換器3での位相差信号v(t)の入力と制御信号Pの出力とのタイミングを示す。
なお、分周値αと分周値βの大きさは下式(12)の関係にある。
β>1>α>0 (12)
また、電圧分周値変換器3による変換プロセスは、どのような場合でも同じにするのではなく、位相比較器2の種類によって使い分けられる。すなわち、位相比較器2からの位相差信号v(t)の出力電圧に対する分周値α,βの値は、位相比較器2の種類によって変更される。
次いで、VCO5は、VCO用クロック発振器4からの基本動作クロック信号faに応じて動作し、電圧分周値変換器3からの制御信号Pに応じた周波数の出力クロック信号fvを生成する(ステップST3)。このVCO5により生成された出力クロック信号fvはクロック信号出力端子7を介して外部に出力される。また、上記出力クロック信号fvの一部はフィードバック用としてクロック分周器6に出力される。
以下、デジタル構成のVCO5による動作について、図6を参照しながら説明する。
VCO5では、図6に示すように、VCO用クロック発振器4からの基本動作クロック信号faをM×PカウンタでM×P分周し、出力クロック信号fvとして出力する。ここで、Pは電圧分周値変換器3からの制御信号P(Pの値はα又はβ)であり、Mは自然数を含む1より大きい仮分数である。
また、VCO5は、図2に示す電圧対周波数特性を満足するため、下式(13)〜(15)の関係を満たしている。
Figure 0006292975

Figure 0006292975

Figure 0006292975
次いで、クロック分周器6は、VCO5からの出力クロック信号fvを1/Nに分周する(ステップST4)。このクロック分周器6によりN分周された出力クロック信号fvは比較クロック信号fpとして位相比較器2に出力される。
以上のように、VCO5から出力された出力クロック信号fvは、PLL回路からの出力としてクロック信号出力端子7から外部に出力されるとともに、一部は分岐してクロック分周器6に入力される。そして、クロック分周器6にてN分周された出力クロック信号fvは比較クロック信号fpとして位相比較器2にフィードバックされる。
この発明に係るPLL回路では、位相同期確立後、位相比較器2からの出力である位相差信号v(t)は、HレベルVの時間幅とLレベルVの時間幅との時間差が0となる。そのため、これを受けた電圧分周値変換器3の出力である制御信号Pも、分周値αの時間幅と分周値βの時間幅との時間差が0となる。したがって、VCO5から出力される出力クロック信号fv(即ちPLL回路出力)は、基準クロック信号frの1周期分での時間平均fv(バー)が、foに収束することが予測できる。
さて、本発明では、PLL回路としての動作を伝達関数で記述するのではなく、基準クロック信号frの1周期分での位相調整量の数列として扱う。例えば、位相比較器2で比較クロック信号fpが基準クロック信号frよりθだけ位相が進んでいるのを検出した場合、また、比較クロック信号fpが基準クロック信号frよりθだけ位相が遅れているのを検出した場合、その検出信号波形は図4となる。ここで、基準電圧レベルVの位置を基準線として、検出信号波形のHレベルV部分とLレベルV部分を見たとき、図2のVCO特性から、図7に示すように、HレベルV部分は位相を進める要素となり、LレベルV部分は位相を遅らせる要素となる。
そして、基準クロック信号frに対して比較クロック信号fpのθの位相遅れを検出した場合、位相比較器2からの位相差信号v(t)は、基準クロック信号frの1周期分において、図7の区間Tに示す位相進み要素が位相遅れ要素より大きい状態となっている。そして、これを電圧分周値変換器3によって分周値に変換し、VCO5への入力とする。このようにして、基準クロック信号frと比較クロック信号fpの位相差θに比例した量だけ比較クロック信号fpの位相を進ませることができる。
一方、基準クロック信号frに対して比較クロック信号fpのθの位相進みを検出した場合、位相比較器2からの位相差信号v(t)は、基準クロック信号frの1周期分において、図7の区間Tに示す位相進み要素が位相遅れ要素より小さい状態となっている。そして、これを電圧分周値変換器3によって分周値に変換し、VCO5への入力とする。このようにして、基準クロック信号frと比較クロック信号fpの位相差θに比例した量だけ比較クロック信号fpの位相を遅らせることができる。
以下に、回路動作を定量的に記述する数式モデルを示す。
時刻t=0における基準クロック信号frと比較クロック信号fpとの位相差をθoとすると、時刻t>0における位相差ψ(t)は下式(16)で与えられる。
Figure 0006292975
ここで、基準クロック信号frの周期をTとする(即ち、T=1/fr)。
ところで、時刻t=(n−1)Tにおける基準クロック信号frと比較クロック信号fpとの位相差(基準クロック信号frの位相から比較クロック信号fpの位相を引いたもの)をθn−1とし、時刻t=nTにおける基準クロック信号frと比較クロック信号fpとの位相差をθnとする。すると、(n−1)T<t<nTの間に、電圧分周値変換器3に入力される位相差信号v(t)は、比較クロック信号fpが基準クロック信号frより位相が遅れている(θn−1>0)場合、下式(17)となる。
Figure 0006292975
なお、U(t)はステップ関数であり、下式(18)で表される。
Figure 0006292975
これは、(n−1)T<t<nTの時間範囲に限ってみた場合、下式(19)と同値である。
Figure 0006292975
そして、g(v)に上記v(t)を代入し、式(3),(6),(7)の関係を考慮して、gを時間tの関数に変換すると、下式(20)となる。
Figure 0006292975
なお、sign(x)は符号関数であり、下式(21)で表される。
Figure 0006292975
同様にして、比較クロック信号fpが基準クロック信号frより位相が進んでいる(θn−1<0)場合ついて、gを時間tの関数として求めると、上式と全く同じになる。
これに、基本動作クロック信号faによる量子化での、基準クロック信号frに対するP変化点の時間遅延τn(0≦τn≦1/fa)を加味すると、(n−1)T<t≦nTの時刻Tにおける周波数変化量g(t)は下式(22)となる。なお、τnは時刻tでのP変化点の量子化遅延時間である。
Figure 0006292975
これを用いて、t=nTのときの位相差θnが計算でき、下式(23)となる。
Figure 0006292975
これより、下式(24)に示す漸化式を得ることができる。この式(24)が、本発明のPLL回路の周期T毎の位相差変化を表す数式モデルとなる。
Figure 0006292975
また、上式より求まるθnを用いて、式(22)のg(t)より、周期T毎のfp(バー)の周波数変化も解かる。
また、この数列の収束条件は、本発明のPLL回路のロックアップ条件でもある。そして、式(13)〜(15)を考慮して下式(25)を満たす必要がある。これは、電圧分周値変換器3が設定すべき制御信号Pの条件でもある。
Figure 0006292975
これは、上記条件を満足すれば、初期(時刻t=0)の位相差θが如何なる値であろうとも、必ずロックアップすることを意味している。
この条件下で充分な時間が経過したときの位相差収束値は下式(26)となる。なお、負極性は位相遅れを示す。
Figure 0006292975
つまり、この数式モデルを用いれば、本発明のPLL回路の入力信号に対する応答動作に対し、その位相差と周波数変化の両方を把握することができる。また、ロックアップ時間の設計も可能となり、すなわち、位相比較器2及び電圧分周値変換器3に応じて、VCO5及びクロック分周器6における分周量を設計することができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、位相比較器2による位相差信号v(t)を、一般的なPLLの様なループフィルタに通すのではなく、基本動作クロック信号faに同期した分周値に変換し、これをデジタル構成されたVCO5の制御信号Pとするように構成したので、低コストで、システム安定性を得ることができ、且つシステムパラメータ設計が可能となる。
すなわち、VCO5の電圧対周波数特性に特別な条件を設ける必要がないため、従来構成のような奇関数特性などの特別な特性のVCOを用いるコストを低減できる。
また、位相比較器2の出力電圧が変動した場合でも、一定範囲内の変動に対してはVCO5の出力周波数が変動することはない。また、これにより数式モデルによる設計値との差異は僅少にでき、且つ、出力変動を考慮した複雑な数式モデルの必要がなくなり、設計コストを低減できる。
また、位相比較器2による信号出力からVCO5による信号出力までに経過する遅延時間は、アナログ構成されたVCOの応答遅延に比較すると、殆ど無視できる値となる。そのため、PLL回路の製造バラツキが抑えられ、数式モデルによる設計値との差異が低減できる。
また、使用する位相比較器2及び電圧分周値変換器3に合わせて最適な数式モデルを新規構築したので、システムとしての安定性やシステムパラメータを設計することができる。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2に係るPLL回路の構成を示すブロック図である。この図8に示す実施の形態2に係るPLL回路は、図1に示す実施の形態1に係るPLL回路の位相比較器2及び電圧分周値変換器3を位相比較器2b及び電圧分周値変換器3bに変換したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付して異なる部分についてのみ説明を行う。
位相比較器2bは、基準クロック信号入力端子1からの基準クロック信号frとクロック分周器6からの比較クロック信号fpとの位相比較を、基準クロック信号frの周期毎に行うものである。そして、位相比較器2bは、その位相差に応じて、基準電圧レベルVと、当該基準電圧レベルVより高い電圧範囲に属する高電圧レベル(Hレベル)Vと、当該基準電圧レベルVより低い電圧範囲に属する低電圧レベル(Lレベル)Vとの3値を持つ矩形波信号を、位相差信号v(t)として生成する。この位相差信号v(t)は、HレベルVの時間幅とLレベルVの時間幅がそれぞれ位相差に比例し、位相差がない場合には基準電圧レベルVを出力する。この位相比較器2bにより生成された位相差信号v(t)は電圧分周値変換器3bに出力される。
すなわち、位相比較器2bは、定常状態に達した場合に、その出力の基準クロック信号frの1周期分の時間積分が0となる特性を持っていればよい。この位相比較器2bとしては、一般に位相周波数比較器と呼ばれる位相比較器が使用でき、以下これを用いた場合を例に説明を行う。
電圧分周値変換器3bは、VCO用クロック発振器4からの基本動作クロック信号faに同期して、位相比較器2bからの位相差信号v(t)を電圧範囲に応じた分周値に変換するものである。この際、電圧分周値変換器3bは、位相差信号v(t)のうち、基準電圧レベルVより低い電圧範囲の信号を基準値(例えば1)より高い分周値に変換し、基準電圧レベルVより高い電圧範囲の信号を当該基準値より低い分周値を対応させ、それ以外の電圧範囲の信号を当該基準値の分周値に変換する。この電圧分周値変換器3bにより変換された分周値は制御信号PとしてVCO5に出力される。
実施の形態2における位相比較器2bでは、位相同期確立後、基準クロック信号frの1周期分の間、基準電圧レベルVを定常的に出力する特性を持つ。
また、位相比較器2bの動作としては、例えば、比較クロック信号fpが基準クロック信号frよりθだけ位相が進んでいるのを検出した場合、また、比較クロック信号fpが基準クロック信号frよりθだけ位相が遅れているのを検出した場合、その検出信号波形は図9となる。ここで、基準電圧レベルVの位置を基準線として、検出信号波形のHレベルV部分とLレベルV部分を見たとき、図2に示す特性から、図10に示すように、HレベルV部分は位相を進める要素となり、LレベルV部分は位相を遅らせる要素となる。
そして、基準クロック信号frに対して比較クロック信号fpのθの位相遅れを検出した場合、位相比較器2bから出力される位相差信号v(t)は、基準クロック信号frの1周期分において、図10の区間Tに示す位相進み要素を持つ状態になっている。そして、これを電圧分周値変換器3bによって、基準クロック信号frの1周期分での分周値に変換し、VCO5への制御信号Pとして入力する。このようにして、基準クロック信号frと比較クロック信号fpの位相差θに比例した量だけ比較クロック信号fpの位相を進ませることができる。
同様に、基準クロック信号frに対して比較クロック信号fpのθの位相進みを検出した場合、位相比較器2bから出力される位相差信号v(t)は、基準クロック信号frの1周期分において、図10の区間Tに示す位相遅れ要素を持つ状態になっている。そして、これを電圧分周値変換器3bによって、基準クロック信号frの1周期分での分周値に変換し、VCO5への制御信号Pとして入力する。このようにして、基準クロック信号frと比較クロック信号fpの位相差θに比例した量だけ比較クロック信号fpの位相を遅らせることができる。
なお実施の形態2では、電圧分周値変換器3bは、図11に示すような変換プロセスを持つ必要がある。以下、実施の形態2における電圧分周値変換器3bによる変換プロセスについて、図11を参照しながら説明を行う。
電圧分周値変換器3bでは、図11に示すように、まず、基準クロック信号frの入力に伴い自身の動作を初期化し、出力する制御信号Pを1に設定する(RESET)。なお、この初期化は、基準クロック信号frの周期毎に実行される。そのため、電圧分周値変換器3bの動作は、基準クロック信号frの1周期分での動きを考えればよい。
この初期化後、電圧分周値変換器3bは、位相比較器2からの位相差信号v(t)の電圧レベルを監視し、この電圧レベルがHレベルVと等しくなったとき、出力する制御信号Pを分周値αに設定する。ただし、HレベルVは、式(1),(3),(7)に従うため、ある特性の一定電圧値ではなく、下式(27)の範囲を持つ値である。
+Eh>V>V+El (27)
の範囲を持つ値である。
また、位相比較器2からの位相差信号v(t)の電圧レベルがLレベルVと等しくなったとき、出力する制御信号Pを分周値βに設定する。ただし、LレベルVは、式(1),(3),(7)に従うため、ある特定の一定電圧値ではなく、式(11)の範囲を持つ値である。
さらに、位相比較器2からの位相差信号v(t)の電圧がHレベルV又はLレベルVでなくなったとき、出力する制御信号Pを再び1に設定する。
次に、実施の形態1と同様に、基本動作クロック信号faによる量子化での、基準クロック信号frに対するP立下り変化点の時間遅延τd(0≦τd≦1/fa)及びP立上り変化点の時間遅延τu(0≦τu≦1/fa)を加味して実施の形態2の構成での数式モデルを求めると、式(28)に示す漸化式が得られる。そして、この式が実施の形態2の場合の周期T毎の位相差変化を表す数式モデルとなる。
Figure 0006292975
また、上式より求まるθnを用いて、上記g(T)より、周期T毎のfp(バー)の周波数変化もわかる。
また、この数列の収束条件は、本発明のPLL回路のロックアップ条件でもある。そして、式(13)〜(15)を考慮して下式(29)を満たす必要がある。これは、電圧分周値変換器3が設定すべき制御信号Pの条件でもある。
Figure 0006292975
また、これは、上記条件を満足すれば、初期(時刻t=0)の位相差θが如何なる値であろうとも、必ずロックアップすることを意味している。
この条件下で充分な時間が経過したときの位相差収束値は下式(30)となる。なお、負極性は位相遅れを示す。
Figure 0006292975
つまり、この数式モデルを用いれば、本発明のPLL回路の入力信号に対する応答動作に対し、その位相差と周波数変化の両方を把握することができる。また、ロックアップ時間の設計も可能となり、すなわち、位相比較器2b及び電圧分周値変換器3bに応じて、VCO5及びクロック分周器6における分周量を設計することができる。
以上のように、この実施の形態2によれば、基準クロック信号frと比較クロック信号fpとの位相差に基づいて、2つの電圧レベルV,Vの時間幅がそれぞれ当該位相差に比例した矩形波信号を生成する位相比較器2bを用いたので、実施の形態1に対して、定常状態に達した場合に出力周波数が変動しないPLL回路とすることが可能となる。
また、位相比較器2bとしては、定常状態に達した場合にその出力の基準クロック信号frの1周期分の時間積分が0となる特性を持った、位相比較器の中で最も低コストな位相比較器を用いることが可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 基準クロック信号入力端子、2,2b 位相比較器、3,3b 電圧分周値変換器、4 VCO用クロック発振器、5 VCO、6 クロック分周器、7 クロック信号出力端子。

Claims (6)

  1. 基準クロック信号と比較クロック信号との位相比較を基準クロック信号の周期毎に実行し、基準電圧レベルより高い電圧範囲に属する高電圧レベル及び当該基準電圧レベルより低い電圧範囲に属する低電圧レベルから成り、当該高電圧レベル及び当該低電圧レベルの時間幅の差が前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相差に比例した矩形波信号を生成する位相比較器と、
    前記基準クロック信号の周期毎に実行され、前記位相比較器により生成された矩形波信号の電圧レベルにより、基本動作クロック信号に同期した分周値に変換する電圧分周値変換器と、
    前記基本動作クロック信号を前記電圧分周値変換器により変換された分周値に応じ周波数を分周し、出力クロック信号として出力するデジタル構成されたVCOと、
    前記VCOにより生成された出力クロック信号を分周して前記比較クロック信号を生成するクロック分周器と
    を備えたPLL回路。
  2. 前記電圧分周値変換器は、前記矩形波信号の低電圧レベルの範囲の信号の分周値を高電圧レベルの範囲の信号の分周値に変換す
    ことを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  3. 前記位相比較器及び前記電圧分周値変換器に応じて、前記VCO及び前記クロック分周器における分周量を設計する数式モデルを用いた
    ことを特徴とする請求項1記載のPLL回路。
  4. 基準クロック信号と比較クロック信号との位相比較を基準クロック信号の周期毎に実行し、基準電圧レベル、当該基準電圧レベルより高い電圧範囲に属する高電圧レベル及び当該基準電圧レベルより低い電圧範囲に属する低電圧レベルの3値から成り、当該高電圧レベル及び当該低電圧レベルの時間幅の差が前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相差に比例した矩形波信号を生成する位相比較器と、
    前記基準クロック信号の周期毎に実行され、前記位相比較器により生成された矩形波信号の電圧レベルにより、基本動作クロック信号に同期し、基準電圧レベル、低電圧レベル、および高電圧レベルに対応した分周値に変換する電圧分周値変換器と、
    前記基本動作クロック信号を前記電圧分周値変換器により変換された分周値に応じ周波数を分周し、出力クロック信号として出力するデジタル構成されたVCOと、
    前記VCOにより生成された出力クロック信号を分周して前記比較クロック信号を生成するクロック分周器と
    を備えたPLL回路。
  5. 前記電圧分周値変換器は、前記矩形波信号の低電圧レベルの範囲の信号の分周値を基準電圧レベルの分周値より高い分周値に変換し、高電圧レベルの範囲の信号の分周値を基準電圧レベルの分周値より低い分周値に変換す
    ことを特徴とする請求項4記載のPLL回路。
  6. 前記位相比較器及び前記電圧分周値変換器に応じて、前記VCO及び前記クロック分周器における分周量を設計する数式モデルを用いた
    ことを特徴とする請求項4記載のPLL回路。
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