JP6292433B2 - 浴室用ドア構造 - Google Patents
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Description
ステンレス鋼材製の枠体においては、例えばアルミニウムの押出し成形品のようには、タイト材の取付部(例えば、断面形状がH字形状の部分)が直接的に差し込まれる溝部を枠体に形成することは容易ではない。これに対して、この浴室用ドア構造では、ステンレス鋼材製のチャンネル材により形成された内枠が枠体に付設され、タイト材を取り付ける溝部を有するタイト材受け部が内枠の中に設けられている。これにより、枠体がステンレス鋼材により形成されていても、既存のタイト材を容易に利用することができる。
また、第5の発明は、浴室と脱衣室との間の出入口に設けられる浴室用ドア構造であって、前記出入口の周囲に設けられる枠体と、前記枠体に開閉可能に取り付けられ、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成された面材を有するドア本体と、前記ドア本体を前記枠体に開閉可能に取り付けるヒンジと、前記枠体に設けられ前記脱衣室から前記浴室への空気の流れを許容する一方で前記浴室から前記脱衣室への空気の流れを抑止する換気部と、弾力性を有し前記ドア本体が閉じた状態において前記ドア本体と前記枠体との間の気密を保持するタイト材と、前記ドア本体の閉動作により前記タイト材が前記気密を保持した状態で前記ドア本体の姿勢を維持する保持具と、前記枠体の前記ドア本体の側に設けられた内枠と、を備え、前記保持具は、前記ドア本体ではなく、前記枠体に設けられ、前記換気部は、空気が流れる通気路を有し、前記通気路は、前記枠体と前記内枠との隙間によって形成され、前記内枠には、前記タイト材が設けられたことを特徴とする浴室用ドア構造である。
図1は、本発明の実施の形態にかかる浴室用ドア構造を表す模式的斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態にかかる浴室用ドア構造を表す模式的平面図である。
図3は、図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。
図4は、図2に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。
なお、図1は、本実施形態の浴室用ドア構造を浴室の側からみたときの模式的斜視図である。図2は、本実施形態の浴室用ドア構造を脱衣室の側からみたときの模式的平面図である。
本願明細書において、「強化ガラス」とは、ガラスの表面に圧縮応力層がつくられ、外力の作用及び温度変化に対する強さが圧縮応力層を有していないガラスと比較して増加したガラスをいうものとする。
また、本願明細書において、「透明性あるいは半透明性」とは、透過率が100パーセント(%)の性質に限定されず、少なくとも可視光の波長を有する光に対して透過率がゼロではない性質をいうものとする。
なお、換気部140は、本実施形態のように、第3の枠材115と第3の内枠材175との間の隙間を通気路とするのに代えて、第3の枠材115に、通気路とダンパ部を内蔵させた換気ユニットを内蔵してもよい。
図5は、図3に表した領域B1を拡大した模式的断面図である。
なお、前述した止水用部材197とタイト材受け部180とを密着させることにより、第1の枠材111とタイト材受け部180との間に隙間が生じても、空気が浴室から脱衣室へ漏れ出ないようにしている。
図6では、ドア本体120を省略している。
図5に関して前述したように、タイト材150は、取付部151がタイト材受け部180の溝部181と係合することで、タイト材受け部180に保持されている。
タイト材150を保持するために、例えば従来のようにアルミニウムの押出し成形により枠材と内枠材とを一体成形すれば、タイト材150のH字状の取付部151を直接的に差し込まれる構造とするのは容易である。しかし、ステンレス鋼材製の枠体110においては、タイト材150の取付部151(例えば、断面形状がH字形状の部分)が直接的に差し込まれる溝部を枠体110に形成するには、多くの折り曲げ加工が必要となるため、その製造は容易ではない。これに対して、本実施形態では、ステンレス鋼材製のチャンネル材により形成された内枠170が枠体110に付設され、タイト材150を取り付ける溝部181を有するタイト材受け部180が内枠170の中に設けられている。これにより、枠体110がステンレス鋼材により形成されていても、タイト材を取付ける溝部181を容易に得ることができるので、既存のタイト材150を利用することができる。
なお、本実施形態では、枠体110をステンレス鋼材製のチャンネル材で構成したが、ステンレス鋼材製のアングル材を組合わせたり、あるいは、チャンネル材とアングル材とを組合せて枠体110を構成してもよい。
図7は、本実施形態の保持具の取付構造を説明する模式的斜視図である。
図3に関して前述したように、保持具160は、第1の保持具本体161と、第2の保持具本体162と、バネ165と、を有する。図7に表したように、第2の保持具本体162にはフランジ状の固定部163が設けられている。固定部163は、例えばネジなどの締結部材が貫通する貫通孔163aを有する。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (6)
- 浴室と脱衣室との間の出入口に設けられる浴室用ドア構造であって、
前記出入口の周囲に設けられる枠体と、
前記枠体に開閉可能に取り付けられ、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成された面材を有するドア本体と、
前記ドア本体を前記枠体に開閉可能に取り付けるヒンジと、
前記枠体に設けられ前記脱衣室から前記浴室への空気の流れを許容する一方で前記浴室から前記脱衣室への空気の流れを抑止する換気部と、
弾力性を有し前記ドア本体が閉じた状態において前記ドア本体と前記枠体との間の気密を保持するタイト材と、
前記ドア本体の閉動作により前記タイト材が前記気密を保持した状態で前記ドア本体の姿勢を維持する保持具と、
を備え、
前記保持具は、前記ドア本体ではなく前記枠体に設けられ、保持具本体とバネとを有し、
前記保持具本体は、閉動作を行う前記ドア本体の前記面材と当接する位置と、前記ドア本体の通過を許容する位置と、に移動可能に設けられ、
前記バネは、前記保持具本体を前記当接する位置側に付勢し、閉動作を行う前記ドア本体に対して閉動作に対抗する付勢力を発揮し、
前記保持具は、前記バネの付勢力に抗して前記ドア本体が閉じた際に、前記タイト材と前記保持具本体とで前記ドア本体を挟むことにより、前記ドア本体の姿勢を維持することを特徴とする浴室用ドア構造。 - 前記ヒンジは、前記ドア本体が自重により閉じる方向へ移動するように前記ドア本体を支持するグレビティヒンジであることを特徴とする請求項1記載の浴室用ドア構造。
- 浴室と脱衣室との間の出入口に設けられる浴室用ドア構造であって、
前記出入口の周囲に設けられる枠体と、
前記枠体に開閉可能に取り付けられ、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成された面材を有するドア本体と、
前記ドア本体を前記枠体に開閉可能に取り付けるヒンジと、
前記枠体に設けられ前記脱衣室から前記浴室への空気の流れを許容する一方で前記浴室から前記脱衣室への空気の流れを抑止する換気部と、
弾力性を有し前記ドア本体が閉じた状態において前記ドア本体と前記枠体との間の気密を保持するタイト材と、
前記ドア本体の閉動作により前記タイト材が前記気密を保持した状態で前記ドア本体の姿勢を維持する保持具と、
前記枠体の前記ドア本体の側に設けられ、閉じた状態の前記ドア本体の上端部、右端部および左端部のうちの少なくともいずれかの前記脱衣室の側へオーバーラップし、ステンレス鋼材を折り曲げたチャンネル材により形成され開放部を有する内枠と、
前記内枠の内部に設けられ前記タイト材の取付部と係合する溝部を有するタイト材受け部と、
を備え、
前記保持具は、前記ドア本体ではなく、前記枠体に設けられ、
前記枠体は、ステンレス鋼材を折り曲げたアングル材およびステンレス鋼材を折り曲げたチャンネル材の少なくともいずれかを含む材料により形成され、
前記開放部は、閉じた状態の前記ドア本体を向いて配置され、
前記溝部は、前記開放部の側に配置されたことを特徴とする浴室用ドア構造。 - 前記タイト材受け部は、前記内枠の内部に設けられた状態において前記枠体の側の面に形成されたネジ孔を有し、
前記内枠および前記タイト材受け部は、ネジが前記ネジ孔と螺合することにより前記枠体に共に固定されたことを特徴とする請求項3記載の浴室用ドア構造。 - 浴室と脱衣室との間の出入口に設けられる浴室用ドア構造であって、
前記出入口の周囲に設けられる枠体と、
前記枠体に開閉可能に取り付けられ、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成された面材を有するドア本体と、
前記ドア本体を前記枠体に開閉可能に取り付けるヒンジと、
前記枠体に設けられ前記脱衣室から前記浴室への空気の流れを許容する一方で前記浴室から前記脱衣室への空気の流れを抑止する換気部と、
弾力性を有し前記ドア本体が閉じた状態において前記ドア本体と前記枠体との間の気密を保持するタイト材と、
前記ドア本体の閉動作により前記タイト材が前記気密を保持した状態で前記ドア本体の姿勢を維持する保持具と、
前記枠体の前記ドア本体の側に設けられた内枠と、
を備え、
前記保持具は、前記ドア本体ではなく、前記枠体に設けられ、
前記換気部は、空気が流れる通気路を有し、
前記通気路は、前記枠体と前記内枠との隙間によって形成され、
前記内枠には、前記タイト材が設けられたことを特徴とする浴室用ドア構造。 - 閉じた状態の前記ドア本体に対する前記保持具の取付位置を前記出入口の出入り方向に調整可能であることを特徴する請求項1〜5のいずれか1つに記載の浴室用ドア構造。
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