JP2014177832A - 浴室用ドア構造 - Google Patents

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健治 七尾
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Abstract

【課題】框をなくして強化ガラス等の透明あるいは半透明材料をドアの面材に用いつつ、ドアを閉じた姿勢を維持することが可能な浴室用ドア構造を提供する。
【解決手段】強化ガラス、ポリカーボネートまたはアクリル樹脂により形成された面材と、把持部を有するドア本体120を、枠体110に開閉可能に取り付け、枠体110には、ドア本体120が閉じた状態でドア本体120に密着され、ドア本体120を開く側に付勢する、弾力性のあるタイト材150を設けると共に、タイト材150がドア本体120を開く側に付勢している状態ではドア本体120が開かないようにドア本体120を拘束し、開閉させる力が加わったドア本体120が衝突するとドア本体120を拘束しないような位置に移動するラッチ部材161を有するラッチ装置160を設け、タイト材150とラッチ部材161でドア本体120の開放端部を表裏面から挟んでドア本体の閉姿勢を維持する。
【選択図】 図3

Description

本発明の態様は、一般的に、浴室用ドア構造に関する。
一般的に、浴室の扉は、扉の開閉を支持する扉取付枠にタイト材と呼ばれるシール材を設けて、閉じているときにはシール材が扉に密着して気密性や止水性を出すようになっている。そして、扉とシール材とが密着した状態を保つために、扉の框材にはラッチ装置を設ける一方、扉取付枠には受部を設け、ラッチ装置のラッチ部材と受部とを係合させて、扉を閉じた姿勢に維持している。
ところが、特許文献1に記載された浴室の扉取付用建具では、高級感を出すために、扉を一枚物のガラス扉としている。このガラス扉は、縦枠と横枠にシール材を設けた扉取付枠にヒンジで開閉自在に取り付けられて、シール材によってガラス扉と縦枠や横枠との間を塞ぐものである。
しかし、このガラス扉の周縁部にラッチ部材を設けるには、ガラス扉の周縁部に框を設ける必要がある。ところが、透明なガラス扉の周囲に非透明な框を設けると、扉の意匠性を大きく損ねることになるので、好ましくない。そのため、浴室の扉をガラス扉とした場合には、ガラス扉が閉じた状態を維持することができず、扉とシール材とが密着した状態が保てずに気密性や水密性を損なうことがあった。
特開2006−226066号公報
そこで、本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、框をなくして強化ガラス等の透明あるいは半透明材料をドアの面材に用いつつ、ドアを閉じた姿勢を維持することが可能な浴室用ドア構造を提供することを目的とする。
上気した課題を解決するために、本発明に係る浴室用ドア構造では、浴室と脱衣室との間の出入口に設けられる浴室用ドア構造であって、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成された面材と、把持部と、を有するドア本体を、前記出入口の周囲に設けられる枠体に対してヒンジによって開閉可能に取り付け、前記枠体には、前記ドア本体が閉じた状態において前記ドア本体に密着するとともに、前記ドア本体を開く側に付勢する、弾力性を有するタイト材を設け、さらに、前記枠体には、前記タイト材が前記ドア本体を開く側に付勢している状態では前記ドア本体が開かないようにドア本体を規制するとともに、開閉させる力が加わった前記ドア本体が衝突すると前記ドア本体の移動を規制しない位置に移動してなるラッチ部材を有するラッチ装置を設け、前記タイト材と前記ラッチ部材とで前記ドア本体の開放端部を表裏面から挟んで前記ドア本体が閉じた姿勢を維持することを特徴とする。
これによれば、枠体のドア本体が閉じる側には、弾力性のあるタイト材を設けて、タイト材を閉じたドア本体に密着させ、さらに、タイト材によってドア本体を開く側に付勢する。その一方で、ラッチ装置のラッチ部材は、タイト材がドア本体を開く側に付勢している状態ではドア本体が開かないようにドア本体を拘束している。また、ラッチ装置のラッチ部材は、開閉させる力が加わったドア本体が衝突すると、ドア本体の移動を拘束しないように枠体側に移動してドア本体を開閉可能にする。そのラッチ部材によって、タイト材がドア本体を開く側に付勢している状態ではその付勢力によってドア本体が開かないようにドア本体の姿勢を維持する。すなわち、ドア本体の開放側端部の表裏面をタイト材とラッチ部材とで挟むことによって、ドア本体が閉じた姿勢を維持する。
これにより、ドア本体にラッチ装置を組み込んだり、あるいは、枠体に組み込んだラッチ部材が係合する受部をドア本体に設ける必要がなく、ドア本体の周囲に框を設ける必要がなくなる。よって、透明性あるいは半透明性を有する強化ガラス、ポリカーボネート、アクリル樹脂によって形成した面材の端面を、ドア本体の端面にすることができ、ドア本体の全体が透明性あるいは半透明性を呈する高級感のある浴室用ドア構造を提供することができる。
また、ラッチ部材によってドア本体の開閉が拘束された状態では、タイト材は、その弾力性によってドア本体に密着するので、ドア本体と枠体との間に水密性や気密性を持たせることが可能であり、浴室用のドアとして優れたものとなる。
また、本発明では、前記ヒンジは、前記ドア本体が自重により閉じる方向へ移動するように前記ドア本体を支持するグレビティヒンジとすることも好ましい。
この好ましい態様では、ヒンジは、人がドア本体から手を離すとドア本体が自重で閉じるグレビティヒンジである。そのため、ドア本体が完全には閉まらずに浴室内の気密性を逸することを抑制することができる。そのため、人が出入りするときを除き、浴室内を気密状態にすることができる。
また、本発明では、前記枠体の前記ドア本体の側に設けられ、閉じた状態の前記ドア本体の上端部、右端部および左端部のうちの少なくともいずれかの前記脱衣室の側へオーバーラップし、ステンレス鋼材を折り曲げたチャンネル材により形成され開放部を有する内枠と、前記内枠の内部に設けられ前記タイト材の取付部と係合する溝部を有するタイト材受け部と、をさらに備え、前記枠体は、ステンレス鋼材を折り曲げたアングル材およびステンレス鋼材を折り曲げたチャンネル材の少なくともいずれかを含む材料により形成され、前記開放部は、閉じた状態の前記ドア本体を向いて配置され、前記溝部は、前記開放部の側に配置されるのも好ましい。
この好ましい態様では、枠体がステンレス鋼材により形成されているため、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成され透明性あるいは半透明性を呈するドア本体と相まって、高級感のある浴室用ドア構造を提供することができる。
ステンレス鋼材製の枠体においては、例えばアルミニウムの押出し成形品のようには、タイト材の取付部(例えば、断面形状がH字形状の部分)が直接的に差し込まれる溝部を枠体に形成することはできない。これに対して、この浴室用ドア構造では、ステンレス鋼材製のチャンネル材により形成された内枠が枠体に付設され、タイト材を取り付ける溝部を有するタイト材受け部が内枠の中に設けられている。これにより、枠体がステンレス鋼材により形成されていても、既存のタイト材を利用することができる。
さらに、本発明では、前記タイト材受け部は、前記内枠の内部に設けられた状態において前記枠体の側の面に形成されたネジ孔を有し、前記内枠および前記タイト材受け部は、ネジが前記ネジ孔と螺合することにより前記枠体に共に固定されることも好ましい。
この好ましい態様によれば、タイト材受け部は、予め形成されたネジ孔を利用して内枠と共に枠体にネジ止めされる。そのため、枠体に対してタイト材を比較的精度よく簡単に取り付けることができる。これにより、タイト材は、ドア本体によってより確実に弾性変形し、より高い状態の気密性や水密性を提供することができる。
本発明によれば、透明性あるいは半透明性のある材料からなる強化ガラス等の面材を用いつつ、浴室内の気密性や水密性を保持することが可能で、框が不要な浴室用ドア構造を提供することができる。
本発明の実施の形態にかかる浴室用ドア構造を表す模式的斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる浴室用ドア構造を表す模式的平面図である。 図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。 図2に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。 図3に表した領域B1を拡大した模式的断面図である。 図3に表した領域B2を下から見て拡大した模式的斜視図である。 本実施形態の保持具の取付構造を説明する模式的斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる浴室用ドア構造を表す模式的斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態にかかる浴室用ドア構造を表す模式的平面図である。
図3は、図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。
図4は、図2に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。
なお、図1は、本実施形態の浴室用ドア構造を浴室の側からみたときの模式的斜視図である。図2は、本実施形態の浴室用ドア構造を脱衣室の側からみたときの模式的平面図である。
本実施形態にかかる浴室用ドア構造100は、浴室と脱衣室との間の出入口に設けられる。浴室用ドア構造100は、枠体110と、ドア本体120と、ヒンジ130と、換気部140と、タイト材150と、ラッチ装置160と、を備える。なお、図2に表した浴室用ドア構造100では、ラッチ装置160の設置数は、2つであるが、これだけに限定されるわけではない。
枠体110は、浴室と脱衣室との間の出入口の周囲に設けられる。具体的には、枠体110は、出入口の右端部に設けられる第1の枠材111と、出入口の左端部に設けられる第2の枠材113と、出入口の上端部に設けられる第3の枠材115と、出入口の下端部に設けられる第4の枠材117と、を有する。
ドア本体120は、ヒンジ130を介して枠体110に開閉可能に取り付けられている。ドア本体120は、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成された面材を有し、透明性あるいは半透明性を呈する。なお、ドア本体120は、框を有しておらず、ドア本体120の端部には、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成された面材が露出する。
本願明細書において、「強化ガラス」とは、ガラスの表面に圧縮応力層がつくられ、外力の作用及び温度変化に対する強さが圧縮応力層を有していないガラスと比較して増加したガラスをいうものとする。
また、本願明細書において、「透明性あるいは半透明性」とは、透過率が100パーセント(%)の性質に限定されず、少なくとも可視光の波長を有する光に対して透過率がゼロではない性質をいうものとする。
ヒンジ130は、ドア本体120を枠体110に開閉可能に取り付ける。ヒンジ130は、例えばグレビティヒンジなどと呼ばれ、ドア本体120が自重により閉じる方向へ回転するようにドア本体120を支持する。
換気部140は、枠体110に設けられている。具体的には、図2に表したように、換気部140は、第3の枠材115の内部に設けられている。換気部140は、脱衣室から浴室へ空気の流れを許容する一方で、浴室から脱衣室への空気の流れを抑止する。具体的には、図4に表したように、換気部140は、換気部本体141と、ダンパ部143と、を有する。換気部本体141は、第3の枠材115と後述する第3の内枠材175との間の隙間を、脱衣室と浴室とを連通する通気路142としている。ダンパ部143は、軸部145において換気部本体141に対して回転可能に軸支されている。図4に表した矢印A1および矢印A2のように、ダンパ部143は、軸部145を略中心として回転し、通気路142を開閉することができる。
浴室の気圧と脱衣室の気圧が略同じであるときには、ダンパ部143は、図4に表した矢印A1の方向へ自重により下がっており、通気路142を閉じている。また、ミストサウナが浴室内で使用され、お湯が霧状に放出されると、ダンパ部143は、図4に表した矢印A1の方向へ回転しようとする。すると、ダンパ部143の先端部が第3の内枠材175(通気路142の壁)と当接する。そのため、ダンパ部143は、通気路142を開けることはない。これにより、換気部140は、浴室から脱衣室への空気の流れを抑止する。
一方、例えば浴室内の換気扇などが駆動し、浴室の気圧が負圧になると、浴室の気圧と脱衣室の気圧との間の気圧差により、ダンパ部143は、図4に表した矢印A2の方向へ回転し通気路142を開ける。これにより、換気部140は、脱衣室から浴室への空気の流れを許容する。
なお、換気部140は、本実施形態のように、第3の枠材115と第3の内枠材175との間の隙間を通気路とするのに代えて、第3の枠材115に、通気路とダンパ部を内蔵させた換気ユニットを内蔵してもよい。
図2に表したように、枠体110の内側(ドア本体120の側)の面には、内枠170が設けられている。具体的には、図2および図3に表したように、内枠170は、第1の枠材111の内側に設けられた第1の内枠材171と、第2の枠材113の内側に設けられた第2の内枠材173と、第3の枠材115の内側に設けられた第3の内枠材175と、を有する。第1の内枠材171は、閉じた状態のドア本体120の右端部の脱衣室側へオーバーラップしている。第2の内枠材173は、閉じた状態のドア本体120の左端部の脱衣室側へオーバーラップしている。第3の内枠材175は、閉じた状態のドア本体120の上端部の脱衣室側へオーバーラップしている。
図3および図4に表したように、第1の内枠材171および第2の内枠材173のそれぞれの内部には、タイト材受け部180が設けられている。また、図4に表したように、第3の内枠材175および第4の枠材117のそれぞれの内部には、タイト材受け部180が設けられている。
タイト材受け部180は、タイト材150を保持する。言い換えれば、タイト材150は、タイト材受け部180に保持されている。タイト材150は、例えばゴムなどにより形成され、弾力性を有する。タイト材150は、ドア本体120が閉じた状態においてドア本体120に密着してドア本体120と枠体110との間の気密を保持する。また、タイト材150は、その弾力性によって、ドア本体120を開く側に付勢している。なお、タイト材150の保持構造については、後に詳述する。
図3に表したように、ラッチ装置160は、枠体110(本実施形態では第1の枠材111)に設けられている。ラッチ装置160は、ドア本体120の閉動作により、タイト材150がドア本体120と枠体110との間の気密を保持した状態でドア本体120の姿勢を維持する。具体的には、図3に表したように、ラッチ装置160は、略半球状のラッチ部材161と、バネ内蔵部162と、バネ165と、を有する。ラッチ部材161は、枠体110に対してドア本体120の側へ突出している。バネ165は、ラッチ装置160の内部の空間であって、バネ内蔵部162に対してラッチ部材161が揺動可能となるように設けられている。
図3に表した矢印A3のように、ドア本体120が閉動作を行うと、閉じるための力が加わったドア本体120の先端部121が略半球状のラッチ部材161と当接する。すると、ラッチ部材161は、ドア本体120の先端部121から力を受け、バネ165の付勢力に対抗しつつ図3に表した矢印A4の方向へ移動する。すると、ドア本体120の先端部121は、ラッチ部材161を乗り越えてタイト材150の方向へ移動し、タイト材150と当接する。
ドア本体120の先端部121がラッチ部材161を乗り越えると、ラッチ部材161は、ドア本体120の先端部121から受ける力から解放され、バネ165の付勢力を受けて図3に表した矢印A5の方向へ移動する。一方、タイト材150は、弾力性を有するため、ドア本体120と当接するとドア本体120をラッチ部材161の側(ドア本体120が開く側)へ付勢する。そのため、図3に表したように、ドア本体120の先端部121は、ラッチ部材161とタイト材150との間に挟設された状態となる。これにより、ラッチ装置160は、ドア本体120の閉動作により、タイト材150がドア本体120と枠体110との間の気密を保持した状態でドア本体120の姿勢を維持する。
また、ドア本体120を開く際には、開くための力が加わったドア本体120の先端部121が略半球状のラッチ部材161の球面と当接する。すると、ラッチ部材161は、ドア本体120の先端部121から力を受け、バネ165の付勢力に対抗しつつ図3に表した矢印A4の方向へ移動する。すると、ドア本体120の先端部121はラッチ部材161を乗り越えて、ドア本体120はラッチ部材161からの拘束から解除されて開くことができる。
図2および図3に表したように、ドア本体120には、把持部191が設けられている。また、図4に表したように、ドア本体120の下端部には、水返し193が設けられている。水返し193は、浴室から脱衣室へ水が流れることを抑えることができる。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
本実施形態によれば、ドア本体120が閉じると、タイト材150は、ドア本体120に密着してドア本体120と枠体110との間の気密を保持する。また、脱衣室から浴室への空気の流れを許容する換気部140は、浴室から脱衣室への空気の流れを抑止する。そのため、ドア本体120が閉じると、空気が浴室から脱衣室へ漏れ出ず、浴室内の気密性や水密性が保持される。
ラッチ装置160は、ドア本体120の閉動作により、タイト材150がドア本体120と枠体110との間の気密を保持した状態でドア本体120の姿勢を維持するため、ドア本体120が閉じるだけで浴室内の気密状態を作り出すことができる。また、ラッチ装置160は、ドア本体120ではなく枠体110に設けられているため、ヒンジ130および把持部191以外の付属物をドア本体120に設ける必要はない。そのため、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成された面材の周囲に框を設ける必要はなく、面材の端面をドア本体120の端面とすることができる。そのため、ドア本体120の全体が透明性あるいは半透明性を呈する高級感のある浴室用ドア構造100を提供することができる。そして、全体が透明性あるいは半透明性を呈するドア本体120を用いつつ、ドア本体120を閉じることで空気が浴室から脱衣室へ漏れ出ることを抑制することができる。そのため、浴室内でミストサウナを使用することができる。
また、ヒンジ130は、人がドア本体120から手を離すとドア本体120が自重で閉じるグレビティヒンジである。そのため、ドア本体120が完全には閉まらずに浴室内の気密性を逸することを抑制することができる。そのため、人が出入りするときを除き、浴室内を気密状態にすることができる。
次に、タイト材150およびタイト材受け部180の保持構造について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、図3に表した領域B1を拡大した模式的断面図である。
枠体110は、ステンレス鋼材を折り曲げたアングル材およびステンレス鋼材を折り曲げたチャンネル材の少なくともいずれかを含む材料により形成されている。図5に表した第1の枠材111は、ステンレス鋼材のチャンネル材により形成されている。
第1の枠材111の面であってドア本体120の側の面には、止水用部材197を介して第1の内枠材171が付設されている。第1の内枠材171は、ステンレス鋼材のチャンネル材により形成され、閉じた状態のドア本体120の右端部(先端部121)の脱衣室側へオーバーラップしている。第1の内枠材171は、開放部171aを有する。開放部171aは、第1の内枠材171が第1の枠材111に取り付けられた状態において、閉じた状態のドア本体120の側に設けられている。
第1の内枠材171の内部には、タイト材受け部180が設けられている。タイト材受け部180は、溝部181と、ネジ孔183と、を有する中実の合成樹脂成形品である。溝部181は、タイト材受け部180が第1の内枠材171の内部に設けられた状態において、閉じた状態のドア本体120の側に設けられている。言い換えれば、溝部181は、タイト材受け部180が第1の内枠材171の内部に設けられた状態において、第1の内枠材171の開放部171aの側に設けられている。ネジ孔183は、タイト材受け部180が第1の内枠材171の内部に設けられた状態において、第1の枠材111の側に設けられている。タイト材受け部180および第1の内枠材171は、ネジ195が第1の内枠材171の貫通孔を通してタイト材受け部180のネジ孔183と螺合することで、第1の枠材111に共に固定されている。
なお、前述した止水用部材197とタイト材受け部180とを密着させることにより、第1の枠材111とタイト材受け部180との間に隙間が生じても、空気が浴室から脱衣室へ漏れ出ないようにしている。
タイト材150は、断面H字状の取付部151を有する。取付部151は、タイト材受け部180の溝部181と係合可能である。タイト材150の取付部151がタイト材受け部180の溝部181と係合することで、タイト材150は、タイト材受け部180に保持されている。
図6は、図3に表した領域B2を下から見て拡大した模式的斜視図である。
図6では、ドア本体120を省略している。
図6に表したように、第2の枠材113は、ステンレス鋼材のチャンネル材により形成されている。第2の枠材113の面であってドア本体120の側の面には、第2の内枠材173が付設されている。図3に表したように、第2の内枠材173は、ステンレス鋼材のチャンネル材により形成され、閉じた状態のドア本体120の左端部の脱衣室側へオーバーラップしている。第2の内枠材173は、開放部173aを有する。開放部173aは、第2の内枠材173が第2の枠材113に取り付けられた状態において、閉じた状態のドア本体120の側に設けられている。
第2の内枠材173の内部には、タイト材受け部180が設けられている。タイト材受け部180の溝部181は、タイト材受け部180が第2の内枠材173の内部に設けられた状態において、第2の内枠材173の開放部173aの側に設けられている。タイト材受け部180のネジ孔183(図5参照)は、タイト材受け部180が第2の内枠材173の内部に設けられた状態において、第2の枠材113の側に設けられている。タイト材受け部180および第2の内枠材173は、ネジ195がタイト材受け部180のネジ孔183と螺合することで、第2の枠材113に共に固定されている。
図5に関して前述したように、タイト材150は、取付部151がタイト材受け部180の溝部181と係合することで、タイト材受け部180に保持されている。
図5および図6に関して前述したタイト材150の保持構造によれば、枠体110がステンレス鋼材により形成されているため、強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成され透明性あるいは半透明性を呈するドア本体120と相まって、高級感のある浴室用ドア構造100を提供することができる。
タイト材150を保持するために、例えば従来のようにアルミニウムの押出し成形により枠材と内枠材とを一体成形すれば、タイト材150のH字状の取付部151を直接的に差し込まれる構造とするのは容易である。しかし、ステンレス鋼材製の枠体110においては、タイト材150の取付部151(例えば、断面形状がH字形状の部分)が直接的に差し込まれる溝部を枠体110に形成するには、多くの折り曲げ加工が必要となるため、その製造は容易ではない。これに対して、本実施形態では、ステンレス鋼材製のチャンネル材により形成された内枠170が枠体110に付設され、タイト材150を取り付ける溝部181を有するタイト材受け部180が内枠170の中に設けられている。これにより、枠体110がステンレス鋼材により形成されていても、タイト材を取付ける溝部181を容易に得ることができるので、既存のタイト材150を利用することができる。
なお、本実施形態では、枠体110をステンレス鋼材製のチャンネル材で構成したが、ステンレス鋼材製のアングル材を組合わせたり、あるいは、チャンネル材とアングル材とを組合せて枠体110を構成してもよい。
また、タイト材受け部180は、予め形成されたネジ孔183を利用して内枠170と共に枠体110にネジ止めされる。そのため、枠体110に対してタイト材150を比較的精度よく簡単に取り付けることができる。これにより、タイト材150は、閉じた状態のドア本体120によってより確実に、しかも適度に弾性変形し、より確実に浴室内の気密性を維持することができる。
次に、ラッチ装置160の取付構造について、図面を参照しつつ説明する。
図7は、本実施形態の保持具の取付構造を説明する模式的斜視図である。
図3に関して前述したように、ラッチ装置160は、ラッチ部材161と、バネ内蔵部162と、バネ165と、を有する。図7に表したように、バネ内蔵部162にはフランジ状の固定部163が設けられている。固定部163は、例えばネジなどの締結部材が貫通する貫通孔163aを有する。
一方、第1の枠材111は、ドア本体120の側に形成された貫通孔111aを有する。第1の枠材111には、第1の固定部材167が取り付けられている。第1の固定部材167には、第1の枠材111に固定された状態において浴室と脱衣室とを結ぶ方向(出入り方向)に長軸を有する長孔167aが形成されている。第1の固定部材167からみてラッチ装置160と反対の側には、貫通孔163aの背後において長孔167aに沿って移動可能な第2の固定部材(図示せず)が設けられている。第2の固定部材は、ネジ孔を有する。
ラッチ装置160は、第1の枠材111に固定されるときには、第1の枠材111の貫通孔111aを通して第1の枠材111の内部に挿入される。そして、ラッチ装置160は、固定部163の貫通孔163aを通して挿入されたネジが第2の固定部材(図示せず)のネジ孔と螺合することで、第1の固定部材167に固定される。
このとき、第1の固定部材167が長孔167aを有するため、貫通孔163aを通して挿入されたネジは、第2の固定部材のネジ孔に完全に締め付けられる前の状態において、長孔167aの内部を移動することができる。そのため、ラッチ装置160は、第1の固定部材167にネジにより保持された状態(完全には固定されていない状態)では、第2の固定部材と共に長孔167aの長軸方向(長手方向)に移動することができる。つまり、閉じた状態のドア本体120に対するラッチ装置160の取付位置を前後方向(出入り方向)に調整することができる。
これによれば、ドア本体120が多少の歪みを有していたり、あるいは、枠体110が多少傾いて取り付けられても、ラッチ装置160の取付位置を前後方向に調整することで浴室内の気密性を維持することができる。
ラッチ装置160が第1の固定部材167に固定された状態において、カバー部材169が第1の枠材111の内側の面に取り付けられている。カバー部材169は、第1の枠材111に取り付けられた状態において、第1の枠材111の貫通孔111aを覆い隠している。このとき、ラッチ部材161の先端部は、カバー部材169に形成された貫通孔169aを通してドア本体120の側へ突出している。
この状態において、図3に関して前述したように、ラッチ部材161は、ドア本体120の先端部121から力を受けると、バネ165の付勢力に対抗しつつ図7に表した矢印A6の方向へ移動する。一方、ラッチ部材161は、ドア本体120の先端部121から受ける力から解放されると、バネ165の付勢力を受けて図7に表した矢印A7の方向へ移動する。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室用ドア構造100などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などやラッチ装置160、換気部140およびタイト材150の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、タイト材受け部180は、ステンレス鋼材製の内枠170と合わせてステンレス鋼材のチャンネル材としてもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100 浴室用ドア構造、 110 枠体、 111 第1の枠材、 111a 貫通孔、 113 第2の枠材、 115 第3の枠材、 117 第4の枠材、 120 ドア本体、 121 先端部、 130 ヒンジ、 140 換気部、 141 換気部本体、 142 通気路、 143 ダンパ部、 145 軸部、 150 タイト材、 151 取付部、 160 ラッチ装置、 161 ラッチ部材、 162 バネ内蔵部、 163 固定部、 163a 貫通孔、 165 バネ、 167 第1の固定部材、 167a 長孔、 169 カバー部材、 169a 貫通孔、 170 内枠、 171 第1の内枠材、 171a 開放部、 173 第2の内枠材、 173a 開放部、 175 第3の内枠材、 180 タイト材受け部、 181 溝部、 183 ネジ孔、 191 把持部、 193 水返し、 195 ネジ、 197 止水用部材

Claims (4)

  1. 浴室と脱衣室との間の出入口に設けられる浴室用ドア構造であって、
    強化ガラス、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂のうちのいずれかにより形成された面材と、把持部と、を有するドア本体を、前記出入口の周囲に設けられる枠体に対してヒンジによって開閉可能に取り付け、
    前記枠体には、前記ドア本体が閉じた状態において前記ドア本体に密着するとともに、前記ドア本体を開く側に付勢する、弾力性を有するタイト材を設け、
    さらに、前記枠体には、前記タイト材が前記ドア本体を開く側に付勢している状態では前記ドア本体が開かないようにドア本体を拘束するとともに、開閉させる力が加わった前記ドア本体が衝突すると前記ドア本体の移動を拘束しない位置に移動してなるラッチ部材を有するラッチ装置を設け、
    前記タイト材と前記ラッチ部材とで前記ドア本体の開放端部を表裏面から挟んで前記ドア本体が閉じた姿勢を維持する
    ことを特徴とする浴室用ドア構造。
  2. 前記ヒンジは、前記ドア本体が自重により閉じる方向へ移動するように前記ドア本体を支持するグレビティヒンジであることを特徴とする請求項1記載の浴室用ドア構造。
  3. 前記枠体の前記ドア本体の側に設けられ、閉じた状態の前記ドア本体の上端部、右端部および左端部のうちの少なくともいずれかの前記脱衣室の側へオーバーラップし、ステンレス鋼材を折り曲げたチャンネル材により形成され開放部を有する内枠と、
    前記内枠の内部に設けられ前記タイト材の取付部と係合する溝部を有するタイト材受け部と、
    をさらに備え、
    前記枠体は、ステンレス鋼材を折り曲げたアングル材およびステンレス鋼材を折り曲げたチャンネル材の少なくともいずれかを含む材料により形成され、
    前記開放部は、閉じた状態の前記ドア本体を向いて配置され、
    前記溝部は、前記開放部の側に配置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の浴室用ドア構造。
  4. 前記タイト材受け部は、前記内枠の内部に設けられた状態において前記枠体の側の面に形成されたネジ孔を有し、
    前記内枠および前記タイト材受け部は、ネジが前記ネジ孔と螺合することにより前記枠体に共に固定されたことを特徴とする請求項3記載の浴室用ドア構造。
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