JP6290973B2 - 保持体、結晶製造装置および結晶の製造方法 - Google Patents
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Description
ップがシリコンと比べて幅広く、絶縁破壊に至る電界強度が大きいことなどを理由に注目されている。炭化珪素の結晶は、炭素を含む珪素の溶液を用いて溶液成長法で製造される(例えば、特許文献1参照)。
本発明の一実施形態に係る保持体および結晶製造装置について、図面を参照しつつ説明する。結晶製造装置1は、主に保持体2、種結晶3および溶液4によって構成されている。以下に、図1を参照しつつ、結晶製造装置1の概略を説明する。
クロム、ガリウム、インジウムまたはセリウムなどの添加材を供給してもよい。また、以下の説明において、種結晶3の下面3Bに成長した成長結晶が存在する場合には、「種結晶3」には種結晶3および成長結晶を含むものである。
rpm以下となるように回転させることができる。なお、種結晶3および坩堝5は回転していなくてもよいが、本実施形態では種結晶3および坩堝5を回転させて溶液4内で種結晶3に向かう対流を発生させている場合である。
六角形状などの多角形状の底面をもつ多角柱などの形状となっている。
保持体2は、図4に示すように、開口部2C’と下端面2Bの間に配置された、種結晶3のよりも大きい外縁をもつ調整板14をさらに有していてもよい。調整板14は、平面透視して、種結晶3の外縁よりも大きい外縁をもつように設けられている。本変形例では、調整板14が保持体2の外周を一周取り囲むように設けられている。なお、開口部2C’付近のみに調整板14が設けられていてもよい。
本発明の実施形態に係る結晶の製造方法について説明する。本実施形態の結晶の製造方法は、準備工程、保持工程、接触工程および供給工程を有している。
坩堝5と、坩堝5内に配置された、炭素を含む珪素の溶液4とを準備する。具体的には、珪素の原料となる珪素粒子と、炭素の原料となる炭素粒子とを坩堝5内に配置し、珪素の融点(約1414℃)以上に加熱する。坩堝5内に、炭素を含む珪素の溶液4を配置することができる。なお、溶液4に含まれる炭素は、黒鉛からなる坩堝5から供給してもよい。次に、上述した保持体2を準備し、当該保持体2の下端面2Bに炭化珪素からなる種結晶3を固定して保持する。種結晶3の固定には、接着材を用いて行なう。
その後、種結晶3の下面3Bを溶液4に接触させる。種結晶3は、保持体2を上下(D3、D4)方向に移動させることにより溶液4の液面に対する高さを変えて、溶液4に接触させる。なお、本実施形態では、溶液4および種結晶3を接触させる手段として、種結晶3を移動させる手段を説明するが、坩堝5を移動させる手段、または種結晶3および坩堝5を移動させる手段を用いてもよい。
その後、保持体2を用いて、原料(炭素または珪素)または添加材を溶液4に供給する。添加材として、例えばガリウム、インジウムまたはセリウムなどを用いることができる。原料または添加材は、粒子状のもの、または液体状のものを用いることができる。供給する量は、結晶成長時間または成長した結晶の厚み等を考慮して定めればよい。
供給工程において、溶液4の粘度を小さくする材料であるガリウムなどを添加材として供給してもよい。従来の結晶の製造方法では、結晶成長が終了して保持体を引き上げた際に、溶液の液滴が種結晶の下面に付着し、その液滴が乾燥するときの熱応力が成長結晶との界面付近に発生することにより、成長結晶が割れたり、転位が新たに発生したりすることがあった。
供給工程の後、種結晶3の下面3Bの溶液4から離し、溶液4の温度を珪素の融点以下に降下を開始した後、下面3Bを溶液4に再度接触させる工程をさらに有していてもよい。
供給工程の後、溶液4の温度を上昇させるために加熱する加熱工程を有してもよい。このような工程を有していることにより、原料または添加材を溶液4に供給した場合に、溶液4の温度が降下するのを抑制することができる。また、溶液4の溶解度を高くすることができるので、原料または添加材が溶解されやすくすることができる。
としては、コイル9に流す電流を大きくして、坩堝5を加熱する電磁波を強くする方法を用いることができる。
2 保持体
2a 貫通孔
2a1 第1空洞部
2a2 第2空洞部
2A 上端
2A’ 上端開口部
2B 下端面
2C 側面
2C’ 開口部
3 種結晶
4 溶液
5 坩堝
6 坩堝容器
7 保温材
8 加熱機構
9 コイル
10 交流電源
11 搬送機構
12 動力源
13 制御部
14 調整板
15 原料
15’ 溶解原料
Claims (9)
- 下端に種結晶を保持する保持体であって、
上方から側面にかけて貫通した貫通孔を有しており、
前記貫通孔の内壁は、材料補給可能な供給路を構成する、保持体(但し、前記保持体が、種結晶固定軸と、前記種結晶固定軸を貫通し、別部材であるシリコン原料供給管とを有する場合を除く)。 - 下端に種結晶を保持する保持体であって、
上方から側面にかけて貫通した貫通孔を有しており、前記貫通孔は空洞である、保持体(但し、前記保持体が、種結晶固定軸と、前記種結晶固定軸を貫通し、別部材であるシリコン原料供給管とを有する場合を除く)。 - 下端に種結晶を保持する保持体であって、
上方から側面にかけて貫通した貫通孔を有しており、回転可能である、保持体(但し、前記保持体が、種結晶固定軸と、前記種結晶固定軸を貫通し、別部材であるシリコン原料供給管とを有する場合を除く)。 - 下端に種結晶を保持する保持体であって、
上方から側面にかけて貫通するとともに、上下方向に対して傾斜した傾斜部を含む貫通孔を有した、保持体(但し、前記保持体が、種結晶固定軸と、前記種結晶固定軸を貫通し、別部材であるシリコン原料供給管とを有する場合を除く)。 - 下端に種結晶を保持する保持体であって、
上方から側面にかけて貫通し、前記側面に配された開口と、上下方向に対して傾斜した傾斜部を含む貫通孔を有した保持体(但し、前記開口から、前記貫通孔が延在するように別部材が配されている場合を除く)。 - 前記保持体の側面に位置した前記貫通孔の開口と前記下端との間に配された板状部材をさらに有している、請求項1〜5のいずれかに記載の保持体。
- 前記保持体は、炭素から構成されている、請求項1〜6のいずれかに記載の保持体。
- 坩堝と、
下端部が前記坩堝内に配置される、請求項1〜7のいずれかに記載の保持体と、
前記下端に配された炭化珪素の種結晶と、を備え、
前記開口は、前記下端部に位置している、結晶製造装置。 - 坩堝と、前記坩堝内に配置された、炭素を含む珪素の溶液と、請求項1〜8のいずれかに記載の保持体と、炭化珪素からなる前記種結晶と、を準備する準備工程と、
前記下端に前記種結晶を保持する保持工程と、
前記種結晶を前記坩堝内に保持された前記溶液に接触させる接触工程と、
前記溶液に含まれる元素の原料または添加材を前記保持体の前記貫通孔から前記溶液に供給する供給工程と、を有する結晶の製造方法。
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