JP6290353B1 - プロスタグランジンe2産生抑制剤 - Google Patents

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【課題】PGE2抑制作用を示す新規の原料素材を含むPGE2産生抑制剤を提供する。【解決手段】クービ、ハイビスカス、シモン芋、ベニバナからなる群から選択される少なくとも1種の原料素材の抽出物を含む、プロスタグランジンE2産生抑制剤。【選択図】なし

Description

本発明は、プロスタグランジンE2産生抑制剤に関する。より詳細には、本発明は、細胞老化を抑制するための、プロスタグランジンE2産生抑制剤に関する。
老化現象の解明は、医学的にも美容的にも非常に重要である。老化は、個体老化と細胞老化とに大別される。老化した個体では、老化細胞の増加が認められている。近年、個体老化を引き起こす細胞老化現象の一つとして、SASP(Senescence-Associated Secretory Phenotype)が知られている。SASPは、細胞増殖速度の低下や炎症系サイトカインなどの分泌増加などで特徴付けられる現象であり、IL−8やIL−6、プロスタグランジンE2(PGE2)等の分泌増加が広く認められている。一方、老化した個体では、慢性炎症が認められる。そのため、個体老化は、老化細胞における炎症系サイトカインやその関連物質の増加との関連が示唆されている。また、老化細胞から分泌された炎症系サイトカインや関連物質は、周囲の健常細胞の炎症を引き起こし、細胞老化の促進につながると推察されている。すなわち、炎症系サイトカインとその関連物質は、細胞老化促進効果のある物質であると考えられる。
ところで、従来、ある種の原料素材が、種々の薬理作用を示すことが知られている。たとえば、特許文献1には、ベニバナがメラニン生成抑制効果を示すことが開示されている。また、特許文献2には、ツルグミ(クービ)がグルタチオン−s−トランスフェラーゼ活性促進効果を示すことが開示されている。
特開平07−277944号公報 特開2010−47530号公報
細胞老化は、SASPに関連する因子の分泌を抑制することにより、抑制されると考えられる。しかしながら、上記因子のうち、PGE2の分泌を特異的に抑制し得る原料素材は、知られていない。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、PGE2抑制作用を示す新規の原料素材を含むPGE2産生抑制剤を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のPGE2産生抑制剤には、以下の構成が主に含まれる。
(1)クービ、ハイビスカス、シモン芋、ベニバナからなる群から選択される少なくとも1種の原料素材の抽出物を含む、プロスタグランジンE2産生抑制剤。
このような構成によれば、本発明のPGE2産生抑制剤は、上記原料素材が含まれていることにより、PGE2の産生を抑制し得る。そのため、このようなPGE2産生抑制剤が用いられることにより、抗老化、抗炎症効果が期待される。
本発明によれば、PGE2抑制作用を示す新規の原料素材を含むPGE2産生抑制剤を提供することができる。
プロスタグランジンE2(PGE2)は、生体膜の構成成分であるアラキドン酸を基質として、シクロオキシゲナーゼを律速酵素として産生される生理活性脂質であるプロスタノイドの一種である。プロスタノイドは、全身の様々な組織や細胞で作用が異なり、たとえば中枢では発熱を生じさせ、抹消では炎症による疼痛に関与する「炎症作用」を引き起こす。一方、プロスタノイドは、免疫に関与するT細胞からの炎症系サイトカインやメディエーターの産生を抑制する「抗炎症作用」も発揮する。一方、PGE2は、皮膚において炎症作用を示し、血管を拡張させ、皮膚の発赤や熱感を引き起こすことが知られている。本発明は、このようなPGE2の産生を抑制するためのPGE2産生抑制剤である。本発明の一実施形態のプロスタグランジン産生抑制剤(以下、PGE2産生抑制剤ともいう)は、クービ、ハイビスカス、シモン芋、ベニバナからなる群から選択される少なくとも1種の原料素材の抽出物を含む。
抽出物を得る際の抽出溶媒の種類は特に限定されない。抽出物は、極性溶媒として、水、低級アルコール、多価アルコール、高級アルコール等の有機溶媒を用いた抽出物であってもよい。また、抽出物は、非極性溶媒として、石油エーテル、或は炭素数4〜8の脂肪族炭化水素、炭素数1〜2の脂肪族炭化水素のハロゲン化物、炭素数6〜7の芳香族炭化水素等を用いた抽出物であってもよい。これらのうち、抽出物は、極性溶媒で抽出した抽出物であることが好ましく、水、または水とメタノール、エタノール、1,3−ブチレングリコール、イソプロパノール等の低級アルコールとの混合物を用いた抽出物であることがより好ましい。中でも、抽出物は、エタノール抽出物であることが好ましい。エタノールの濃度は特に限定されない。一例を挙げると、エタノールの濃度は、50(v/v)%以上であることが好ましく、100(v/v)%(無水エタノール)であってもよい。エタノール濃度が50(v/v)%以上であるエタノール溶液を用いることにより、抽出時に腐敗を生じにくく、安定して抽出することができる。
また、上記抽出時における抽出溶媒の量は特に限定されない。一例を挙げると、抽出溶媒の量は、原料素材100質量部に対して、100質量部以上であることが好ましく、500質量部以上であることがより好ましい。また、抽出溶媒の量は、100000質量部以下であることが好ましく、10000質量部以下であることがより好ましい。抽出溶媒の量が100質量部未満である場合、抽出効率が悪くなる傾向がある。一方、抽出溶媒の量が100000質量部を超える場合、抽出効率の向上が望めない傾向があり、かつ、濃縮および精製に時間がかかり、製造効率が低下する傾向がある。
なお、抽出時間および抽出温度は特に限定されない。抽出は、低温抽出であってもよく、室温〜加温抽出であってもよい。抽出時間は、数分から2週間程度であってもよい。また、抽出操作は、2回以上であってもよい。
得られた抽出物は、適宜、不純物の除去や脱臭、脱色、濃縮などの精製操作が行われてもよい。精製操作は、ろ過、ゲルろ過、遠心分離、クロマトグラフィ、蒸留、分配法等が例示される。
また、得られた抽出物はそのまま用いられてもよく、希釈液としたり、濃縮エキスとして用いられてもよい。また、抽出物は、凍結乾燥等により乾燥粉末とされてもよく、ペースト状に調製されてもよい。これら乾燥粉末等は、上記原料素材の抽出を介して得られたものであることから、本実施形態では、これら乾燥粉末等も、本実施形態でいう抽出物に含む。乾燥粉末は、水または上記低級アルコール、多価アルコールにあらかじめ溶解して用いられるか、水を含む組成物中で可溶化して用いられてもよい。なお、本実施形態のPGE2産生抑制剤は、取扱いが容易である点から、乾燥粉末とされることが好ましい。
得られた乾燥粉末は、PGE2産生を抑制するための活性成分を含んでいる。これら乾燥粉末がPGE2産生を抑制するための活性成分を含んでいるかどうかは、たとえばヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)に対してPGE2 ELISA Kitを用いてPGE2を産生させる場合において、上記乾燥粉末を含む適宜の溶媒(たとえば無血清ダルベッコ変性イーグル培地(DMEM))を添加することにより、培地中に分泌されたPGE2を定量することによって確認することができる。
・クービ
クービ(ツルグミ)は、高さ2m〜3mほどになるグミ科グミ属の常緑の低木である。本実施形態で使用されるクービの部位は特に限定されない。クービは、葉、茎、幹、材、樹皮、幼芽、花、種子、根等の一部位または複数部位が用いられ得る。茶葉など食用として利用され、食経験というある一定の安全性が担保されているという観点から、クービの葉や茎、幹等を含む地上部が好適に使用される。この場合、クービの地上部は、たとえば、抽出溶媒として50(v/v)%エタノールを用いて抽出され、適宜精製された後に凍結乾燥されることにより、所定濃度の活性成分を含むクービ乾燥粉末(クービ抽出物)が得られる。
クービ抽出物の使用量は、所望される用途や、所望されるPGE2産生抑制効果の強弱等により適宜調整される。また、クービ抽出物の使用量は、抽出溶媒の種類によっても最適使用量が異なる。一例を挙げると、50(v/v)%エタノールによって抽出されて得られたクービ乾燥粉末は、適宜の溶媒(たとえば無血清DMEM培地)を添加される場合において、5μg/mL以上となるよう用いられることが好ましく、10μg/mL以上となるよう用いられることがより好ましい。また、クービ乾燥粉末は、200μg/mL以下となるよう用いられることが好ましく、150μg/mL以下となるよう用いられることがより好ましい。同様に、100(v/v)%エタノールによって抽出されて得られたクービ乾燥粉末は、適宜の溶媒(たとえば無血清DMEM培地)を添加される場合において、25μg/mL以上となるよう用いられることが好ましく、50μg/mL以上となるよう用いられることがより好ましい。また、クービ乾燥粉末は、250μg/mL以下となるよう用いられることが好ましく、200μg/mL以下となるよう用いられることがより好ましい。
・ハイビスカス
ハイビスカスは、アオイ目アオイ科の下位分類であるフヨウ属に含まれる植物である。本実施形態で使用されるハイビスカスの部位は特に限定されない。ハイビスカスは、葉、茎、幹、材、幼芽、花、種子、根等の一部位または複数部位が用いられ得る。茶葉など食用として利用され、食経験というある一定の安全性が担保されているという観点から、ハイビスカスの花が好適に使用される。この場合、ハイビスカスの花は、たとえば、抽出溶媒として50(v/v)%エタノールを用いて抽出され、適宜精製された後に凍結乾燥されることにより、所定濃度の活性成分を含むハイビスカス乾燥粉末(ハイビスカス抽出物)が得られる。
ハイビスカス抽出物の使用量は、所望される用途や、所望されるPGE2産生抑制効果の強弱等により適宜調整される。また、ハイビスカス抽出物の使用量は、抽出溶媒の種類によっても最適使用量が異なる。一例を挙げると、50(v/v)%エタノールによって抽出されて得られたハイビスカス乾燥粉末は、適宜の溶媒(たとえば無血清DMEM培地)を添加される場合において、25μg/mL以上となるよう用いられることが好ましく、50μg/mL以上となるよう用いられることがより好ましい。また、ハイビスカス乾燥粉末は、500μg/mL以下となるよう用いられることが好ましい。同様に、100(v/v)%エタノールによって抽出されて得られたハイビスカス乾燥粉末は、適宜の溶媒(たとえば無血清DMEM培地)を添加される場合において、50μg/mL以上となるよう用いられることが好ましい。また、ハイビスカス乾燥粉末は、300μg/mL以下となるよう用いられることが好ましく、200μg/mL以下となるよう用いられることがより好ましい。
・シモン芋
シモン芋は、サツマ芋に近似するブラジル原産のヒルガオ科の植物であり、白甘藷、白サツマ芋、カイアポ芋等とも呼ばれる。シモン芋は、葉、茎、幹、材、幼芽、花、種子、根等の一部位または複数部位が用いられ得る。茶葉など食用として利用され、食経験というある一定の安全性が担保されているという観点から、シモン芋の葉が好適に使用される。この場合、シモン芋の葉は、たとえば、抽出溶媒として50(v/v)%エタノールを用いて抽出され、適宜精製された後に凍結乾燥されることにより、所定濃度の活性成分を含むシモン芋乾燥粉末(シモン芋抽出物)が得られる。
シモン芋抽出物の使用量は、所望される用途や、所望されるPGE2産生抑制効果の強弱等により適宜調整される。また、シモン芋抽出物の使用量は、抽出溶媒の種類によっても最適使用量が異なる。一例を挙げると、50(v/v)%エタノールによって抽出されて得られたシモン芋乾燥粉末は、適宜の溶媒(たとえば無血清DMEM培地)を添加される場合において、100μg/mL以上となるよう用いられることが好ましく、200μg/mL以上となるよう用いられることがより好ましい。また、シモン芋乾燥粉末は、1800μg/mL以下となるよう用いられることが好ましい。
・ベニバナ
ベニバナ(紅花)は、キク科ベニバナ属の一年草または越年草である。本実施形態で使用されるベニバナの部位は特に限定されない。ベニバナは、葉、茎、幹、材、幼芽、花、種子、根等の一部位または複数部位が用いられ得る。茶葉など食用として利用され、食経験というある一定の安全性が担保されているという観点から、ベニバナの花が好適に使用される。この場合、ベニバナの花は、たとえば、抽出溶媒として50(v/v)%エタノールを用いて抽出され、適宜精製された後に凍結乾燥されることにより、所定濃度の活性成分を含むベニバナ乾燥粉末(ベニバナ抽出物)が得られる。
ベニバナ抽出物の使用量は、所望される用途や、所望されるPGE2産生抑制効果の強弱等により適宜調整される。また、ベニバナ抽出物の使用量は、抽出溶媒の種類によっても最適使用量が異なる。一例を挙げると、50(v/v)%エタノールによって抽出されて得られたベニバナ乾燥粉末は、適宜の溶媒(たとえば無血清DMEM培地)を添加される場合において、50μg/mL以上となるよう用いられることが好ましく、100μg/mL以上となるよう用いられることがより好ましい。また、ベニバナ乾燥粉末は、900μg/mL以下となるよう用いられることが好ましい。
以上、本実施形態のPGE2産生抑制剤は、上記原料素材が含まれていることにより、PGE2の産生を抑制し得る。そのため、このようなPGE2産生抑制剤が用いられることにより、抗老化、抗炎症効果が期待される。
また、本実施形態のPGE2産生抑制剤は、適宜、公知の添加剤等が配合されてもよい。一例を挙げると、PGE2産生抑制剤は、外用剤基剤に通常用いられる油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、低級アルコール類、高級アルコール類、多価アルコール類、エステル類、水溶性高分子、界面活性剤、保湿剤、抗炎症剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防カビ剤、香料、顔料、賦形剤、酸化防止剤、美容成分、化粧料安定化剤等が配合されてもよい。より具体的には、本実施形態のPGE2産生抑制剤は、たとえば、水、油脂類や界面活性剤といった添加剤を配合することにより、化粧料や皮膚外用剤の用途として利用し得る。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。本発明は、これら実施例に何ら限定されない。
<クービ50(v/v)%エタノール抽出物(クービ乾燥粉末1)の調製>
収穫したクービの地上部1kgを、20Lの50(v/v)%エタノールに浸漬し、4℃で1週間保持し、ろ過し、クービ50(v/v)%エタノール抽出原液を得た。次いで、溶媒留去し、凍結乾燥した。乾燥粉末として、90gのクービ乾燥粉末1を得た。
<クービ100(v/v)%エタノール抽出物(クービ乾燥粉末2)の調製>
収穫したクービの地上部1kgを、20Lの100(v/v)%無水エタノールに浸漬し、4℃で1週間保持し、ろ過し、クービ100(v/v)%エタノール抽出原液を得た。次いで、溶媒留去し、凍結乾燥した。乾燥粉末として、130gのクービ乾燥粉末2を得た。
<ハイビスカス50(v/v)%エタノール抽出物(ハイビスカス乾燥粉末1)の調製>
収穫したハイビスカスの花1kgを、20Lの50(v/v)%エタノールに浸漬し、4℃で1週間保持し、ろ過し、ハイビスカス50(v/v)%エタノール抽出原液を得た。次いで、溶媒留去し、凍結乾燥した。乾燥粉末として、550gのハイビスカス乾燥粉末1を得た。
<ハイビスカス100(v/v)%エタノール抽出物(ハイビスカス乾燥粉末2)の調製>
収穫したハイビスカスの花1kgを、20Lの100(v/v)%無水エタノールに浸漬し、4℃で1週間保持し、ろ過し、ハイビスカス100(v/v)%エタノール抽出原液を得た。次いで、溶媒留去し、凍結乾燥した。乾燥粉末として、260gのハイビスカス乾燥粉末2を得た。
<シモン芋50(v/v)%エタノール抽出物の調製(シモン芋乾燥粉末)>
収穫したシモン芋の葉1kgを、20Lの50(v/v)%エタノールに浸漬し、4℃で1週間保持し、ろ過し、シモン芋50(v/v)%エタノール抽出原液を得た。次いで、溶媒留去し、凍結乾燥した。乾燥粉末として、48gのシモン芋乾燥粉末を得た。
<ベニバナ50(v/v)%エタノール抽出物の調製(ベニバナ乾燥粉末)>
収穫したベニバナの花1kgを、20Lの50(v/v)%エタノールに浸漬し、4℃で1週間保持し、ろ過し、ベニバナ50(v/v)%エタノール抽出原液を得た。次いで、溶媒留去し、凍結乾燥した。乾燥粉末として、260gのベニバナ乾燥粉末を得た。
(実施例1)
繰り返し過酸化水素処理を行うことにより老化促進させたヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)を、6.25×104cells/cm2となるように、96ウェルプレートに1%ウシ血清(FBS)含有ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)を用いて播種し、一晩培養後、クービ乾燥粉末1が50μg/mLとなるよう溶解させた無血清DMEMを添加した(PGE2産生抑制剤に相当)。さらに一晩培養した後、培養上清を除去し、無血清DMEMに置き換えた。24時間後、培養上清を回収し、PGE2 ELISA Kit(Monoclosal)(Cayman Chemical社製)にて培地中に分泌されたPGE2を定量した。同時に各ウェルの細胞からBCA法にてタンパク質量を定量した。細胞増殖率(%)は、コントロール(50%エタノールもしくは100%エタノール:各乾燥粉末の希釈溶媒に準じる)に対する相対タンパク質量より算出した。なお、細胞増殖率は、約100%以上であれば、細胞毒性がないと判断し得る。また、ウェルごとのPGE2分泌量/総タンパク質量を算出し、コントロールに対する相対PGE2分泌量を求め、コントロールに対してどの程度産生量が減ったかについてPGE2産生抑制率(%)を算出した。結果を表1に示す。
(実施例2〜12)
使用した乾燥粉末の種類または使用量を表1に記載のものに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、PGE2を定量し、細胞増殖率およびPGE2産生抑制率を算出した。結果を表1に示す。
Figure 0006290353
表1に示されるように、実施例1〜12で調製されたいずれのPGE2産生抑制剤も、細胞毒性はなく、かつ、優れたPGE2産生抑制率を示した。中でも、クービ、ハイビスカス、シモン芋、ベニバナのすべての原料素材に関する50(v/v)%エタノール抽出物を用いた実施例1〜8では、優れたPGE2産生抑制率を示した。また、クービの100(v/v)%エタノール抽出物を用いた実施例9〜10も、優れたPGE2産生抑制率を示した。

Claims (2)

  1. クービの抽出物を含む、プロスタグランジンE2産生抑制剤。
  2. アオイ目アオイ科フヨウ属に含まれるハイビスカス(ただし、ケナフ、ムクゲを除く)の花のエタノール抽出物から溶媒留去し、乾燥させた乾燥粉末を、75〜500μg/mLとなるようみ、
    ヒト皮膚線維芽細胞由来のプロスタグランジンE2の産生を阻害する、プロスタグランジンE2産生抑制剤。
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